JP2007260636A - 膜ろ過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】凝集剤の過剰注入を防止し、且つ、良好なフロック形成により目詰まりのし難い膜ろ過装置を提供する。
【解決手段】供給ポンプ4の吐出側管路5が膜モジュール3に接続され、吐出側管路5から分岐して供給ポンプ4の吸込側管路6に接続される戻り管路7が設けられ、戻り管路7に、流量調節用のバルブ8が設けられ、吐出側管路5と戻り管路7との分岐点Aからバルブ8までの間で、凝集剤をダイヤフラムポンプ12により戻り管路7へ注入する第1の注入部10が設けられ、緩速攪拌用の攪拌装置17が供給ポンプ4の吐出側と上記分岐点Aとの間で吐出側管路5に設けられ、供給ポンプ4の吐出側と攪拌装置17との間で、凝集剤をダイヤフラムポンプ22により吐出側管路5へ注入する第2の注入部20が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、上水、浄水、下水、用水、廃水等の処理において、このような被処理液に凝集剤を添加してフロックを形成した後、膜モジュールでろ過する膜ろ過装置に関する。
従来、この種の膜ろ過装置としては例えば、図7(a)に示すように、被処理液51をろ過する膜モジュール52と、この膜モジュール52に被処理液51を供給する供給ポンプ53とを備えた膜ろ過装置54がある。供給ポンプ53の吸込側には、攪拌槽55と、この攪拌槽55に被処理液51を送水する送水ポンプ56とが設けられている。供給ポンプ53の吸込側管路57は攪拌槽55の排出口に接続され、供給ポンプ53の吐出側管路58は膜モジュール52の入口に接続されている。また、攪拌槽55内の被処理液51に凝集剤を注入する注入部59が設けられており、さらに、攪拌槽55内の被処理液51と凝集剤とを攪拌してフロックを生成させる攪拌機60が設けられている。この攪拌機60は、攪拌翼61と、攪拌翼61を回転させるモータ62等で構成されている。
これによると、被処理液51を攪拌槽55に送水し、凝集剤を注入部59から攪拌槽55内の被処理液51に注入し、攪拌機60で攪拌するとともに攪拌槽55内に滞留させてフロックを生成させる。フロックを含んだ被処理液51は、攪拌槽55から吸込側管路57と供給ポンプ53と吐出側管路58とを通って、膜モジュール52でろ過される。
尚、上記のように供給ポンプ53の吸込側に攪拌槽55を設置した構成の膜ろ過装置は下記特許文献1に示されている。
しかしながら図7(a)に示した膜モジュール52では、攪拌槽55内にて生成され十分な滞留時間を経て粗大化したフロックが供給ポンプ53を通過する際に破壊されて細かくなってしまい、膜モジュール52が目詰まりし易い。また、攪拌槽55を設置して攪拌機60で攪拌しているため、動力や設置スペースが増大するといった問題がある。
このような問題の対策として、図7(b)に示すような膜ろ過装置65がある。すなわち、攪拌槽55や攪拌機60を設けず、その代りに、供給ポンプ53の吐出側管路58の途中に、ラインミキサーやフロキュレーター等の攪拌装置66を設けている。また、供給ポンプ53の吐出側と攪拌装置66の入口との間で、凝集剤を吐出側管路58に注入する注入部67が設けられている。凝集剤は、ダイヤフラムポンプ68によって、注入部67から吐出側管路58に注入される。尚、ダイヤフラムポンプ68は、モータ等を用いてダイヤフラムを往復させ、ダイヤフラムに連動させて吸入弁と吐出弁とを開閉させるポンプである。
これによると、凝集剤は、供給ポンプ53から吐出した被処理液51に、注入部67から注入される。その後、凝集剤と被処理液51とは攪拌装置66で攪拌され、フロックが生成される。
しかしながら図7(b)に示した膜ろ過装置65では、凝集剤注入直後における攪拌や滞留時間が不足し易いため、フロックを十分に形成することが難しいといった問題があった。
このような問題の対策として、図7(c)に示す膜ろ過装置70は、凝集剤を注入部67から供給ポンプ53の吸込側管路57に注入するように構成されている。
これによると、凝集剤が注入部67から被処理液51に注入され、その後、凝集剤と被処理液51とは、供給ポンプ53によって均一に混合され、その後、さらに攪拌装置66によって緩速攪拌される。これにより、膜ろ過に有効なサイズのフロックが生成される。
特開2001−286872
しかしながら上記図7(c)に示した膜ろ過装置70では、供給ポンプ53の吸込側管路57内が大気圧未満(すなわち負圧)になる。これに対して、凝集剤はダイヤフラムポンプ68によって注入部67から吸込側管路57に注入されるのであるが、上記のように吸込側管路57内が大気圧未満となるため、吸引作用が働いてダイヤフラムポンプ68の吐出弁が確実に閉鎖せず、凝集剤が引き出されて過剰な量の凝集剤が注入されてしまうといった問題があった。
本発明は、凝集剤の過剰注入を防止し、且つ、良好なフロック形成により目詰まりのし難い膜ろ過装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本第1発明は、被処理液をろ過する膜モジュールと、この膜モジュールに被処理液を供給する供給ポンプとを備えた膜ろ過装置であって、
供給ポンプの吐出側管路が膜モジュールの入口に接続され、
上記吐出側管路から分岐して供給ポンプの吸込側管路に接続される戻り管路が設けられ、
戻り管路に、戻り管路から上記吸込側管路に戻る被処理液の流量を調節する流量調節手段が設けられ、
吐出側管路と戻り管路との分岐点から流量調節手段までの間で、凝集剤を注入ポンプで戻り管路に注入する注入部が設けられているものである。
これによると、供給ポンプを作動することにより、被処理液は、吸込側管路から供給ポンプを経て吐出側管路へ流れ、吐出側管路を経て膜モジュールでろ過される。この際、被処理液の一部は、吐出側管路から分岐して戻り管路を流れ、注入ポンプによって凝集剤を注入され、戻り管路から供給ポンプの吸込側管路へ戻る。このようにして凝集剤を注入された被処理液は、吸込側管路を通り、供給ポンプ内で凝集剤と均一に混合され、その後、吐出側管路へ吐出され、吐出側管路中で膜ろ過に適した良好なフロックを形成することができる。
さらに、被処理液の一部が吸込側管路と吐出側管路と戻り管路とで形成される循環管路を循環することによって、被処理液中に形成されたフロックの一部が供給ポンプにより破壊され、その破壊された小さなフロックが核となって後段でのフロック形成が促進される。このようなフロック形成過程が上記循環管路において繰り返されることにより、一段と膜ろ過に適した良好なフロックを形成することができる。
また、上記吐出側管路は供給ポンプの吐出圧力によって大気圧よりも高い圧力(正圧)に加圧されているため、上記戻り管路も吐出側管路と同様に大気圧よりも高い圧力となる。したがって、凝集剤を戻り管路内の被処理液に注入する際、注入部に吸引作用が働くことはなく、凝集剤の過剰注入を防止することができる。
尚、戻り管路から吸込側管路に戻る被処理液の流量は流量調節手段によって最適な流量に調節される。
本第2発明は、供給ポンプの吐出側管路に攪拌装置が設けられているものである。
これによると、戻り管路において凝集剤を注入された被処理液は、吸込側管路を通り、供給ポンプ内で凝集剤と均一に混合され、その後、攪拌装置で緩速攪拌される。これにより、膜ろ過に適した良好なフロックを形成することができる。
本第3発明は、攪拌装置は供給ポンプの吐出側から吐出側管路と戻り管路との分岐点までの間に設けられ、
供給ポンプの吐出側と攪拌装置との間で、凝集剤を注入ポンプで吐出側管路に注入する別の注入部が設けられているものである。
これによると、被処理液の一部が吸込側管路と吐出側管路と戻り管路とで形成される循環管路を循環し、この際、供給ポンプにおいて、注入部から注入された凝集剤と被処理液との均一な混合と、被処理液中に形成されたフロックの一部の破壊とがなされる。その後、供給ポンプの吐出側において別の注入部から吐出側管路に注入された凝集剤によって、前段において上記供給ポンプで破壊された小さなフロックが核となって、フロック形成が促進され、このようなフロック形成過程が上記循環管路において繰り返されることにより、膜ろ過に適した非常に良好なフロックを形成することができる。
さらに、上記のように凝集剤の注入を注入部と別の注入部との二段に分けることで、凝集剤の使用総量を抑えることができる。
また、上記吐出側管路と戻り管路とは共に、供給ポンプの吐出圧力によって大気圧よりも高い圧力(正圧)に加圧されているため、凝集剤を戻り管路内の被処理液に注入する際、注入部に吸引作用が働くことはなく、注入部における凝集剤の過剰注入を防止することができる。同様に、凝集剤を吐出側管路内の被処理液に注入する際、別の注入部に吸引作用が働くことはなく、別の注入部における凝集剤の過剰注入を防止することができる。
以上のように本発明によると、正圧部となる戻り管路に凝集剤を注入することにより、注入部に吸引作用が働くことはなく、凝集剤の過剰注入を防止することができ、また、凝集剤注入後、凝集剤と被処理液とが速やかに均一に混合されるため、膜ろ過に適した良好なフロックを形成することができる。
さらに、前段において供給ポンプで破壊された小さなフロックが核となって、後段でフロックが形成され、このようなフロック形成過程が循環管路において繰り返されることにより、膜ろ過に適した非常に良好なフロックを形成することができる。また、吸引作用が働かない別の注入部からも凝集剤を注入することで、必要な凝集剤の総量を抑えることができる。
以下、本発明における実施の形態を図面に基いて説明する。
(実施の形態1)
本発明における実施の形態1を図1,図2に基いて説明する。
1は膜ろ過装置であり、被処理液2を全量ろ過する膜モジュール3と、この膜モジュール3に被処理液2を供給する供給ポンプ4とを備えている。供給ポンプ4の吐出側管路5が膜モジュール3の入口に接続されている。また、上記吐出側管路5の途中から分岐して供給ポンプ4の吸込側管路6の途中に接続される戻り管路7が設けられている。戻り管路7には、戻り管路7から吸込側管路6に戻る被処理液2の流量を調節するバルブ8(流量調節手段の一例)が設けられている。
吐出側管路5と戻り管路7との分岐点Aからバルブ8までの間で、凝集剤を戻り管路7に注入する注入部10が設けられている。注入部10は、戻り管路7に接続される注入管路11と、凝集剤を注入管路11から戻り管路7に圧送するダイヤフラムポンプ12(注入ポンプの一例)とを有している。
以下、上記構成における作用を説明する。
供給ポンプ4を作動することにより、被処理液2は、吸込側管路6から供給ポンプ4を経て吐出側管路5へ流れ、吐出側管路5を経て膜モジュール3でろ過される。この際、被処理液2の一部は、吐出側管路5から分岐して戻り管路7を流れ、ダイヤフラムポンプ12によって凝集剤を注入され、戻り管路7から吸込側管路6へ戻る。このようにして凝集剤を注入された被処理液2は、再び吸込側管路6を通り、供給ポンプ4内で回転するインペラー等により凝集剤と均一に混合され、その後、吐出側管路5へ吐出される。これにより、被処理液2と凝集剤とは供給ポンプ4によって十分に混合され、吐出側管路5中で膜ろ過に適した良好なフロックを形成することができる。
さらに、被処理液2の一部が吸込側管路6と吐出側管路5と戻り管路7とで形成される循環管路を循環することによって、被処理液2中に形成されたフロックの一部が供給ポンプ4により破壊され、その破壊された小さなフロックが核となって後段でのフロック形成が促進される。このようなフロック形成過程が上記循環管路において繰り返されることにより、一段と膜ろ過に適した良好なフロックを形成することができる。
また、上記吐出側管路5は供給ポンプ4の吐出圧力によって大気圧よりも高い圧力(正圧)に加圧されているため、上記戻り管路7も吐出側管路5と同様に大気圧よりも高い圧力となる。したがって、凝集剤を戻り管路7内の被処理液2に注入する際、注入部10に吸引作用が働くことはなく、ダイヤフラムポンプ12が凝集剤を過剰に注入するといった不具合を防止することができる。
尚、バルブ8の開度を調節することによって、戻り管路7から吸込側管路6に戻る被処理液2の流量を最適な流量となるように調節しており、通常、戻り管路7から吸込側管路6に戻る被処理液2の流量が吐出側管路5から膜モジュール3に供給される被処理液2の流量よりも少なくなるように設定されている。
尚、図2はろ過時間に対する膜モジュールの膜差圧を示すグラフであり、グラフG1は上記図1に示した実施の形態1の膜ろ過装置1の膜モジュール3に関するものであり、グラフG3は図7(b)に示した従来の膜ろ過装置65の膜モジュール52に関するものである。
これによると、実施の形態1の膜ろ過装置1では、被処理液2と凝集剤とは供給ポンプ4によって十分且つ均一に混合されるため、膜ろ過に適した良好なフロックが形成され、これにより、グラフG1に示されるように、膜モジュール3の膜差圧が低下する。これに対して、グラフG3に示されるように、従来の図7(b)の膜ろ過装置65では、膜ろ過に適したフロックを十分に形成することが難しいため、膜モジュール52の膜差圧が本発明のものより上昇してしまう。
(実施の形態2)
本発明における実施の形態2を図3に基いて説明する。
供給ポンプ4の吐出側と上記分岐点Aとの間において、上記吐出側管路5には、緩速攪拌を行う攪拌装置17が設けられている。この攪拌装置17には、例えばラインミキサーやフロキュレーター等が用いられている。
これによると、戻り管路7において凝集剤を注入された被処理液2は、吸込側管路6を通り、供給ポンプ4内で回転するインペラー等により急速攪拌され、供給ポンプから吐出された後、攪拌装置17で緩速攪拌される。これにより、凝集剤と被処理液2とをより十分に攪拌することができ、膜ろ過に適した良好なフロックを形成することができる。
尚、図2のグラフG2は本実施の形態2におけるろ過時間に対する膜差圧を示すグラフである。
(実施の形態3)
本発明における実施の形態3を図4に基いて説明する。
凝集剤を戻り管路7に注入する注入部10を第1の注入部10とする。また、供給ポンプ4の吐出側と攪拌装置17の入口との間において、凝集剤を吐出側管路5に注入する第2の注入部20(別の注入部の一例)が設けられている。第2の注入部20は、吐出側管路5に接続される注入管路21と、凝集剤を注入管路21から吐出側管路5に圧送するダイヤフラムポンプ22(注入ポンプの一例)とを有している。
以下、上記構成における作用を説明する。
供給ポンプ4を作動することにより、被処理液2は、吸込側管路6から供給ポンプ4を経て吐出側管路5へ流れ、吐出側管路5から攪拌装置17を経て膜モジュール3でろ過される。この際、被処理液2の一部は、吐出側管路5から分岐して戻り管路7を流れ、ダイヤフラムポンプ12によって第1の注入部10から凝集剤を注入され、戻り管路7から吸込側管路6へ戻る。このようにして凝集剤を注入された被処理液2は、再び吸込側管路6を通り、供給ポンプ4内で回転するインペラー等により凝集剤と均一に混合され、その後、吐出側管路5を流れ、ダイヤフラムポンプ22によって第2の注入部20から凝集剤を注入され、攪拌装置17で緩速攪拌される。
これにより、被処理液2の一部が吸込側管路6と吐出側管路5と戻り管路7とで形成される循環管路を循環し、この際、供給ポンプ4において、第1の注入部10から注入された凝集剤と被処理液2との均一な混合と、被処理液2中に形成されたフロックの一部の破壊とがなされる。その後、供給ポンプ4の吐出側において第2の注入部20から注入された凝集剤によって、前段において上記供給ポンプ4で破壊された小さなフロックが核となって、フロック形成が促進され、このようなフロック形成過程が上記循環管路において繰り返されることにより、膜ろ過に適した非常に良好なフロックを形成することができる。
さらに、上記のように凝集剤の注入を第1の注入部10と第2の注入部20との二段に分けることで、凝集剤の使用総量を抑えることができる。
また、上記吐出側管路5と戻り管路7とは共に、供給ポンプ4の吐出圧力によって大気圧よりも高い圧力(正圧)に加圧されているため、凝集剤を戻り管路7内の被処理液2に注入する際、第1の注入部10に吸引作用が働くことはなく、ダイヤフラムポンプ12が凝集剤を戻り管路7に過剰に注入するといった不具合を防止することができる。同様に、凝集剤を吐出側管路5内の被処理液2に注入する際、第2の注入部20に吸引作用が働くことはなく、ダイヤフラムポンプ22が凝集剤を吐出側管路5に過剰に注入するといった不具合を防止することができる。
上記実施の形態3では、凝集剤を第1の注入部10と第2の注入部20との両方から注入しているが、いずれか片方のみから注入してもよい。
(実施の形態4)
本発明における実施の形態4は、図5に示すように、攪拌装置17は、分岐点Aと膜モジュール3との間で、吐出側管路5に設けられている。尚、第2の注入部20を設けなくてもよい。
上記各実施の形態では、膜モジュール3は全量ろ過方式とクロスフロー方式とのどちらであってもよい。尚、クロスフロー方式の膜モジュールを用いた別の例を下記実施の形態5で説明する。
(実施の形態5)
図6の実線で示すように、膜モジュール26はクロスフロー方式のものであり、膜モジュール26から排出された濃縮液27を吸込側管路6に戻す戻り管路28が設けられている。戻り管路28には、戻り管路28から吸込側管路6に戻る濃縮液27の流量を調節するバルブ29(流量調節手段の一例)が設けられている。
膜モジュール26とバルブ29との間で、凝集剤を戻り管路28に注入する注入部30が設けられている。注入部30は、戻り管路28に接続される注入管路31と、凝集剤を注入管路31から戻り管路28に圧送するダイヤフラムポンプ32(注入ポンプの一例)とを有している。
以下、上記構成における作用を説明する。
供給ポンプ4を作動することにより、被処理液2は、吸込側管路6から供給ポンプ4を経て吐出側管路5へ流れ、吐出側管路5から攪拌装置17を経て膜モジュール26でろ過される。この際、被処理液2の一部は膜を透過して透過液として膜モジュール26から排出され、残りは濃縮液27として膜モジュール26から排出され戻り管路28を通って吸込側管路6に戻される。
凝集剤はダイヤフラムポンプ32によって注入部30から戻り管路28へ注入され、凝集剤を注入された濃縮液27が吸込側管路6内の被処理液2に混合される。濃縮液27が混合された被処理液2は、再び吸込側管路6を通り、供給ポンプ4内で回転するインペラー等により凝集剤と均一に混合され、供給ポンプ4から吐出された後、攪拌装置17で緩速攪拌される。これにより、凝集剤と被処理液2とをより十分に攪拌することができ、膜ろ過に適した良好なフロックを形成することができる。
また、上記吐出側管路5は供給ポンプ4の吐出圧力によって大気圧よりも高い圧力(正圧)に加圧されているため、上記戻り管路28も吐出側管路5と同様に大気圧よりも高い圧力となる。したがって、凝集剤を戻り管路28内の濃縮液27に注入する際、注入部30に吸引作用が働くことはなく、ダイヤフラムポンプ32が凝集剤を過剰に注入するといった不具合を防止することができる。
尚、バルブ29の開度を調節することによって、戻り管路28から吸込側管路6に戻る濃縮液27の流量を最適な流量となるように調節している。
上記実施の形態5では、凝集剤を注入部30のみから注入しているが、注入部30を第1の注入部30とし、図6の仮想線で示すように、先述した実施の形態3と同様な第2の注入部20を設けてもよい。また、攪拌装置17を設けなくてもよい。
上記各実施の形態では、注入ポンプの一例としてダイヤフラムポンプ12,22,32を用いたが、ダイヤフラム以外のポンプを用いてもよい。
上記各実施の形態では、流量調節手段の一例としてバルブ8,29を用いたが、絞り等を用いてもよい。
上記各実施の形態では、膜モジュール3,26に使用される膜のタイプは、特に限定されるものではなく、例えば、管状膜、スパイラル状膜、中空糸膜、平膜等のいずれかであってもよく、また、その材質も有機膜或いは無機膜のいずれであってもよい。
本発明の実施の形態1における膜ろ過装置の図である。 同、膜ろ過装置の膜モジュールと従来の膜ろ過装置の膜モジュールとのろ過時間に対する膜差圧を示すグラフである。 本発明の実施の形態2における膜ろ過装置の図である。 本発明の実施の形態3における膜ろ過装置の図である。 本発明の実施の形態4における膜ろ過装置の図である。 本発明の実施の形態5における膜ろ過装置の図である。 従来の膜ろ過装置の図である。
符号の説明
1 膜ろ過装置
2 被処理液
3 膜モジュール
4 供給ポンプ
5 吐出側管路
6 吸込側管路
7 戻り管路
8 バルブ(流量調節手段)
10 注入部
12 ダイヤフラムポンプ(注入ポンプ)
17 攪拌装置
20 第2の注入部(別の注入部)
22 ダイヤフラムポンプ(注入ポンプ)
A 分岐点

Claims (3)

  1. 被処理液をろ過する膜モジュールと、この膜モジュールに被処理液を供給する供給ポンプとを備えた膜ろ過装置であって、
    供給ポンプの吐出側管路が膜モジュールの入口に接続され、
    上記吐出側管路から分岐して供給ポンプの吸込側管路に接続される戻り管路が設けられ、
    戻り管路に、戻り管路から上記吸込側管路に戻る被処理液の流量を調節する流量調節手段が設けられ、
    吐出側管路と戻り管路との分岐点から流量調節手段までの間で、凝集剤を注入ポンプで戻り管路に注入する注入部が設けられていることを特徴とする膜ろ過装置。
  2. 供給ポンプの吐出側管路に攪拌装置が設けられていることを特徴とする請求項1記載の膜ろ過装置。
  3. 攪拌装置は供給ポンプの吐出側から吐出側管路と戻り管路との分岐点までの間に設けられ、
    供給ポンプの吐出側と攪拌装置との間で、凝集剤を注入ポンプで吐出側管路に注入する別の注入部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の膜ろ過装置。
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