JP2007258424A - 固体撮像素子の製造方法及び固体撮像素子 - Google Patents

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JP2007258424A JP2006080420A JP2006080420A JP2007258424A JP 2007258424 A JP2007258424 A JP 2007258424A JP 2006080420 A JP2006080420 A JP 2006080420A JP 2006080420 A JP2006080420 A JP 2006080420A JP 2007258424 A JP2007258424 A JP 2007258424A
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Abstract

【課題】製造工程を増大させることなく、高感度の固体撮像素子を得る。
【解決手段】基板に、入射光に応じた光発生電荷を発生するフォトダイオードと、前記フ
ォトダイオードに発生した光発生電荷が転送される蓄積部と、前記蓄積部に蓄積された光
発生電荷の電荷量を検出する検出部とを形成する固体撮像素子の製造方法であって、前記
フォトダイオードの形成領域において、前記基板に一方導電型の第1の不純物を導入して
前記光発生電荷の転送経路となる第1の不純物層を形成する第1の工程と、前記フォトダ
イオードの形成領域において、前記基板表面に、前記蓄積部からの距離に応じて膜厚が段
階的に変化する絶縁膜を形成する第2の工程と、前記フォトダイオードの形成領域におい
て、前記絶縁膜を介して前記第1の不純物層に他方導電型の第2の不純物を導入して第2
の不純物層を形成する第3の工程とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、X−Yアドレス型のイメージセンサ、特にラインセンサ等に好適な固体撮像
素子の製造方法及び固体撮像素子に関する。
従来より、固体撮像装置として、CCD(Charge coupled device)センサ、CMOSセ
ンサなどがあり、固体撮像装置であるラインセンサは、スキャナ、複写機等に広く利用さ
れている。固体撮像装置は、光を受けて電荷を発生させるフォトダイオードを有し、光電
変換素子として機能する。例えば、フォトダイオードにおいて発生した光発生電荷の量は
、転送ゲートを介してフォトダイオードが形成された領域(以下、フォトダイオード形成
領域)の一辺に隣接して設けられたCCD等の電荷転送部に転送される。電荷転送部は、
光発生電荷を転送し、転送された光発生電荷は、読取手段により画像信号として読み取ら
れる。
そして、光発生電荷の読み出し効率を高くするための固体撮像装置が提案されている(
例えば、特許文献1参照)。その提案に係る固体撮像装置は、フォトダイオード形成領域
内のポテンシャル傾斜を、転送ゲートに近いほどポテンシャル井戸が深くなるように構成
する。転送ゲートに近いほどポテンシャル井戸が深いため、固体撮像装置では、フォトダ
イオードに発生したキャリアがより短時間で転送ゲートまで転送されることになり、高速
の電荷読み出しが可能となって、結果として読み出し効率が高くなる。
特開2002−231926号公報
ところで、特許文献1の提案においては、フォトダイオード形成領域において転送ゲー
トに向かって濃度差を有する不純物プロファイルに設定する。これにより、転送ゲートに
向かうポテンシャル勾配を形成して、キャリアの高速転送を可能にしている。
即ち、転送ゲートからの距離に応じて不純物濃度を変化させる必要がある。このため、
特許文献1の装置では、不純物の注入範囲を変えながら、複数回の不純物注入を行う必要
があり、マスク工程及び不純物注入工程の回数が増加してしまうという問題があった。
本発明は、1回のマスク工程及び不純物注入工程によって、転送ゲートに向かって濃度
差を有する不純物プロファイル設計を可能にすることができる固体撮像素子の製造方法及
び固体撮像素子を提供することを目的とする。
本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、基板に、入射光に応じた光発生電荷を発生す
るフォトダイオードと、前記フォトダイオードに発生した光発生電荷が転送される蓄積部
と、前記蓄積部に蓄積された光発生電荷の電荷量を検出する検出部とを形成する固体撮像
素子の製造方法であって、前記フォトダイオードの形成領域において、前記基板に一方導
電型の第1の不純物を導入して前記光発生電荷の転送経路となる第1の不純物層を形成す
る第1の工程と、前記フォトダイオードの形成領域において、前記基板表面に、前記蓄積
部からの距離に応じて膜厚が段階的に変化する絶縁膜を形成する第2の工程と、前記フォ
トダイオードの形成領域において、前記絶縁膜を介して前記第1の不純物層に他方導電型
の第2の不純物を導入して第2の不純物層を形成する第3の工程とを具備する。
このような構成によれば、フォトダイオードは、入射光に応じた光発生電荷を発生する
。発生した光発生電荷は、蓄積部に転送され、検出部によって電荷量が検出される。第1
の工程では、基板に第1の不純物が導入されて、フォトダイオードが形成される。第2の
工程では、フォトダイオードの形成領域に、蓄積部からの距離に応じて膜厚が段階的に変
化する絶縁膜を形成する。第3の工程では、フォトダイオードの形成領域において、絶縁
膜を介して第1の不純物層に他方導電型の第2の不純物を導入して第2の不純物層を形成
する。第2の不純物層は、膜厚が段階的に変化する絶縁膜を介して基板に導入されるので
、絶縁膜が薄いほど、第2の不純物層の膜厚は厚く濃度は濃く、絶縁膜が厚いほど、第2
の不純物層の膜厚は薄く濃度も薄い。また、第2の不純物は、第1の不純物とは逆導電型
であるので、膜厚が厚く濃度が濃い第2の不純物層に対応した第1の不純物層では、一方
導電型の濃度は薄くなる。これにより、蓄積部からの距離に応じて第1の不純物層の不純
物濃度を段階的に変化させることができる。即ち、第1の不純物層は、蓄積部からの距離
に応じてポテンシャルが変化する。このポテンシャル勾配によって、フォトダイオードに
発生した光発生電荷は、短時間でスムーズに蓄積部まで転送される。これにより、高速転
送が可能であると共に、発生した光発生電荷の大部分を蓄積部に転送させることができ、
結果的に、高感度の固体撮像素子が得られる。第3の工程の1つの不純物導入工程によっ
て、蓄積部からの距離に応じて不純物濃度を変化させてポテンシャル勾配を得ることがで
き、製造容易である。
また、本発明の一態様によれば、前記第2の工程は、基板表面の第1の領域に絶縁膜を
形成する工程と、前記第1の領域の一部の第2の領域から絶縁膜を除去する工程と、前記
第1の領域に絶縁膜を形成し、2種類の膜厚部分を有する絶縁膜を形成する工程と、前記
第2の領域の一部の第3の領域から絶縁膜を除去する工程と、前記第1の領域に絶縁膜を
形成し、3種類の膜厚部分を有する絶縁膜を形成する工程と、を含む。
このような構成によれば、絶縁膜の形成と絶縁膜の除去とを、対象となる領域をずらし
ながら繰り返すことによって、膜厚が異なる絶縁膜を形成することができる。
また、本発明の一態様によれば、前記第1及び第2の領域は、前記フォトダイオードの
形成領域と周辺回路の形成領域とを含む。
このような構成によれば、周辺回路では検出部等と異なる膜厚の絶縁膜が必要である。
従って、周辺回路に用いる絶縁膜と検出部等に必要な絶縁膜との形成工程を利用すること
で、製造工程数を増加させることなく、フォトダイオードの形成領域において、膜厚が異
なる絶縁膜を形成することができる。
また、本発明に係る固体撮像素子は、上記固体撮像素子の製造方法を用いて製造したも
の。
このような構成によれば、高感度の撮像が可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像素子を有するラインセンサが組み込ま
れた画像情報読取装置の構成を説明するための説明図である。図2は図1の画像情報読取
装置の読み取り機構を説明するための概略断面図である。なお、本実施の形態においては
、固体撮像素子をラインセンサに用いる例を説明するが、本発明はマトリクス状にセンサ
セルが配置されたセンサアレイ等の各種イメージセンサに適用可能である。
図1に示すように、画像情報読取装置1は、ラインセンサユニット2を有する。ライン
センサユニット2は、細長い板状の基板3上に、基板3の長手軸方向に直線状に並べて配
置された複数のラインセンサチップ4を有する。複数のラインセンサチップ4は、それぞ
れ複数の受光素子を有しており、複数のラインセンサチップ4が直線状に並べられたとき
に、互いに複数の受光素子が直線状に並ぶように、基板3上に配置されている。
ラインセンサユニット2には、複数のレンズ5が設けられている。複数のレンズ5は、
各レンズがラインセンサチップ4の各受光素子に対応した位置に位置するように、ライン
センサチップ4上に配置される。複数のレンズ5は、例えば複数のセルフォックレンズア
レイである。更に、ラインセンサユニット2には、光源装置としての細長いランプ6が設
けられている。そして、基板3上には、複数のラインセンサチップ4からの画像信号を順
次外部の画像信号処理回路(図示せず)に出力する出力回路7が設けられている。
画像情報読取装置1内には、図示しない搬送装置も設けられており、ラインセンサユニ
ット2は、その搬送装置によって基板3の長手軸方向に直交する方向L1に移動可能とな
っている。ラインセンサユニット2の移動に伴って、画像情報読取装置1のガラス板等の
透明板(図示せず)に密着して置かれた画像情報の読取対象の媒体である紙11の表面か
らの反射光を、直線状に並んだ複数のラインセンサチップ4が受光する。
図2に示すように、ランプ6からの光は紙11の表面で反射され、ラインセンサユニッ
ト2は、紙11からの反射光をレンズ5を通してラインセンサチップ4によって受光しな
がら、紙11の画像情報記録面に対して所定の距離を保ちつつ、所定の方向L1に沿って
移動する。その結果、ラインセンサユニット2は、紙11を走査しながら、画像情報を読
み取ることができる。
図3はラインセンサチップ4の構成を説明するための模式的平面図である。ラインセン
サチップ4は、複数の受光素子21を有する。複数の受光素子21は、所定の間隔をおい
て、一列に、すなわち直線状にラインセンサチップ4の表面上に形成されて配置されてい
る。直線状に配置するとは、受光素子を一列に配置することに限らず、受光素子を三列に
並べることを含む。受光素子を三列に配置した場合は、白色光を照射することで、RGB
センサとしての読み取りも可能である。
更に、ラインセンサチップ4は、タイミング信号発生回路としてのタイミングジェネレ
ータ(TG)22と、各受光素子21を駆動するための駆動回路23と、各受光素子21
からの画素信号を走査して読み出す走査回路24と、走査回路24からの画素信号を増幅
して出力する増幅器25とを有する。増幅器25からの出力信号は、上述した出力回路7
に供給される。
また、画像情報読取装置1には、図示しない制御部も設けられており、制御部は、各種
制御信号を発生するようになっている。制御部からの各種制御信号は、ラインセンサユニ
ット2、搬送装置(図示せず)に供給される。各種制御信号を受信したラインセンサユニ
ット2は、内部で所定の駆動信号を生成して、各ラインセンサチップ4を駆動し、画像信
号を読み出して出力する。こうして、画像情報読取装置1は、紙11の画像情報を読み取
ることができる。
次に、ラインセンサチップ4の各受光素子の構造について説明する。図4(a)は受光
素子の1センサセルの模式的平面構造を示し、図4(b)は図4(a)のA−B線におけ
るポテンシャルの変化を示している。また、図5は図4(a)のA−B線の断面図である
。本実施の形態は、光発生電荷を蓄積する蓄積部としてのフローティングディフュージョ
ンを有するCMOSセンサに適用した例について説明する。
図4及び図5は、1つのセンサセルを示している。各センサセルは、フォトダイオード
、転送部及び検出部を有している。フォトダイオードは、入射光に応じて光発生電荷を発
生する。転送部は、フォトダイオードによって発生した光発生電荷を転送する。検出部は
、転送部によって転送された光発生電荷を蓄積するフローティングディフュージョンを含
み、フローティングディフュージョンに蓄積された光発生電荷に基づく電位を出力する。
図4及び図5ではフォトダイオードが形成されるフォトダイオード形成領域PD及び転送
部が形成される転送部形成領域TTと検出部が形成される検出部形成領域のうちフローテ
ィングディフュージョンFDとのみを示している。なお、図及びその説明中、N,Pの添
え字の−,+はその数によって不純物濃度のより薄い部分(添え字−−)から濃い部分(
添え字++)であることを示している。
これらの構成によって、各センサセルは、入射光に応じて発生させた光発生電荷を蓄積
し、蓄積した光発生電荷に基づくレベルの画素信号を出力することができる。なお、本実
施の形態においては光発生電荷として正孔、電子のいずれを用いてもよいが、電子を用い
る例で説明する。
検出部には、フローティングディフュージョンFD及びフローティングディフュージョ
ンFDに蓄積された光発生電荷に基づく電位を出力するための図示しない出力トランジス
タが形成される。
図4及び図5に示すように、各センサセルは、フォトダイオード形成領域PDに対応し
て検出部のフローティングディフュージョンFDが配置されている。フォトダイオード形
成領域PDとフローティングディフュージョンFDとの間には、フォトダイオード形成領
域PDからフローティングディフュージョンFDに光発生電荷を転送するための転送部形
成領域TTが設けられている。転送部形成領域TTには、転送トランジスタを構成する転
送ゲート205が形成されている。
図5に示すように、センサセルは、基板201上に形成される。フォトダイオード形成
領域PDには、基板201上にはP型ウェル202が形成されており、P型ウェル202
には、N型の不純物層203,204が形成されている。P型ウェル202と不純物層2
03とによりフォトダイオードが形成される。光電変換素子を構成する不純物層203は
光発生電荷を蓄積する蓄積ウェルとして機能する。フォトダイオード形成領域PDの基板
表面側には、P型ウェル202に電気的に接続された不純物層206が形成されている。
この不純物層206は、ピニング層として機能する。
フォトダイオード形成領域PDにおいては、基板201の表面に開口領域が形成され、
不純物層203はこの開口領域の下方に形成されている。図4(a)に示すように、フォ
トダイオード形成領域PDは、例えば略矩形状に形成される。
一方、検出部には、基板表面近傍にフローティングディフュージョンFDとなる不純物
層204が形成されている。
フォトダイオードの開口領域下方においては、基板201と不純物層203との境界面
から空乏層が不純物層203の全体及びその周囲に広がる。空乏領域において、開口領域
を介して入射した光による光発生電荷が生じる。そして、発生した光発生電荷は不純物層
203に収集される。不純物層203に蓄積された電荷は、転送部形成領域TTを介して
フローティングディフュージョンFDに転送されて保持される。
図5に示すように、フォトダイオード形成領域PDとフローティングディフュージョン
FDとの間に、基板表面側において、転送部形成領域TTが形成される。転送部形成領域
TTは、基板表面にチャネルが形成されるように、基板表面にゲート絶縁膜208を介し
て転送ゲート205を有する。
本実施の形態においては、ゲート絶縁膜208は、転送ゲート205の下方だけでなく
、少なくともフォトダイオード形成領域PDにおいても、基板表面に形成されている。そ
して、本実施の形態においては、フォトダイオード形成領域PDにおいて基板表面に形成
されるゲート絶縁膜208は、膜厚が段階的に変化するように構成される。即ち、ゲート
絶縁膜208は、転送トランジスタから離間したフォトダイオード形成領域PDの一端側
から転送トランジスタ側に向かって膜厚が段階的に厚くなるように形成される。
図5では、フォトダイオード形成領域PDにおいて、ゲート絶縁膜208の膜厚が3段
階に変化する例を示している。転送トランジスタから最も離間したフォトダイオード形成
領域PDの一端側において最も薄い領域208aが形成され、転送トランジスタに最も近
い位置において最も厚い領域208cが形成され、フォトダイオード形成領域PDの中央
には中間の厚さの領域208bが形成される。なお、図5では3段階にゲート絶縁膜20
8の膜厚が変化する例を示したが、2段階以上であればよい。
後述するように、本実施の形態においては、不純物層206は、ゲート絶縁膜208を
介して不純物を導入することで形成される。このため、注入される不純物の一部はゲート
絶縁膜208に残り、ゲート絶縁膜208の膜厚が厚いほど、ゲート絶縁膜208を超え
て基板内に注入される不純物は減少する。
このため、本実施の形態においては、不純物層206の膜厚及び濃度も段階的に変化す
る。即ち、不純物層206は、転送トランジスタから離間したフォトダイオード形成領域
PDの一端側から転送トランジスタ側に向かって膜厚及び濃度が段階的に薄くなるように
形成される。即ち、不純物層206は、転送トランジスタから最も離間したフォトダイオ
ード形成領域PDの一端側において最も厚く濃度も濃い領域206aを有し、転送トラン
ジスタに最も近い位置において膜厚が最も薄く濃度も薄い領域206cを有し、フォトダ
イオード形成領域PDの中央には中間の厚さ及び濃度の領域206bを有する。
そして、本実施の形態においては、不純物層203の導電型(図5ではN型)に対して
、不純物層206は逆導電型(図5ではP型)で構成される。従って、不純物層203の
濃度は、不純物層206の膜厚及び濃度に応じて、段階的に変化する。即ち、不純物層2
03は、膜厚が厚く濃度が濃い不純物層206の領域206aに対向する領域(領域20
3a)において最も濃度が薄く、膜厚が薄く濃度も薄い領域206cに対向する領域(領
域203c)において最も濃度が濃く、中間の膜厚及び濃度の領域206bに対向する領
域(領域203b)において中間の濃度となる。
即ち、不純物層203は、転送トランジスタから離間したフォトダイオード形成領域P
Dの一端側から転送トランジスタ側に向かってN型不純物の濃度が段階的に濃くなるよう
に形成されている。これにより、不純物層203は、転送トランジスタから離間したフォ
トダイオード形成領域PDの端部側から転送トランジスタに向かって段階的に変化するポ
テンシャル勾配を有する構成となっている。
図4(b)はこのような不純物濃度の変化によるポテンシャルの変化を示している。図
4(b)に示すように、転送トランジスタに近いほど、ポテンシャルが小さくなっている
。このように、本実施の形態においては、不純物層203は、周辺部から転送トランジス
タ側(フローティングディフュージョン側)に向かって、段階的に不純物濃度が変化し、
ポテンシャル勾配が形成されるようになっている。
<プロセス>
次に、素子の製造方法について図6乃至図8を参照して説明する。図6乃至図8は図4
(a)のA−B線における断面構造を工程順に示す工程図である。図6乃至図8において
、基板上の矢印はイオン打ち込みを行うことを示している。
本実施の形態においては、このような不純物層206の不純物の厚みの差及び濃度差を
、1回のイオン注入によって実現するようになっている。なお、図6乃至図8では不純物
層203の濃度が3段階に変化する例を示すが、図6乃至図8の手法を用いることによっ
て、2段階以上の濃度差を適宜設けることができることは明らかである。
図6乃至図8の紙面左側は、図5に示す固体撮像素子の形成領域を示し、紙面右側は、
固体撮像素子の周辺に形成される周辺回路の形成領域を示している。基板201に、例え
ばボロンイオン等のP型不純物をイオン打ち込みしてP型ウェル202を形成する。次に
、固体撮像素子形成領域を覆うマスク221を用いて、基板201の周辺回路形成領域に
、不純物をイオン打ち込みする(図6(a))。次に、図6(b)に示すように、フォト
ダイオード形成領域が開口したマスク222を用いて、フォトダイオード形成領域の基板
表面側において、例えば、リン等のN型不純物のイオン打ち込みを行うことによって、N
型の不純物層203を形成する。
次に、基板表面の全域にゲート絶縁膜となる絶縁膜223を熱酸化によって形成する。
フォトダイオード形成領域PDにおけるゲート絶縁膜208の厚さを段階的に変化させる
ために、フォトダイオード形成領域及び周辺回路形成領域については、一旦絶縁膜223
を除去する。即ち、図7(a)に示すように、転送トランジスタ形成領域から最も離間し
たフォトダイオード形成領域の一端からの所定領域及び周辺回路形成領域において開口し
たマスク224を用いたエッチングによって、絶縁膜223を除去する。
次に、熱酸化等の処理によって、全面に再度絶縁膜を形成する(図示省略)。この状態
では、マスク224が開口した領域における絶縁膜は薄く、他の部分の絶縁膜は厚く形成
されている。更に、転送トランジスタ形成領域側のフォトダイオード形成領域の一端から
の所定領域及び周辺回路形成領域において開口したマスク(エッジが図7(b)の絶縁膜
208bのエッジに一致する図示しないマスク)を用いたエッチングによって、絶縁膜を
除去する(図示省略)。次に、熱酸化等の処理によって、全面に再度絶縁膜を形成する。
こうして、この場合には、周辺回路系製領域及び転送トランジスタ形成領域から最も離間
したフォトダイオード形成領域の一端からの所定領域において最も薄い絶縁膜208aが
形成され、転送トランジスタ形成領域側のフォトダイオード形成領域の一端からの所定領
域及び転送ゲート205の下方には最も厚い絶縁膜208cが形成され、絶縁膜208a
,208c相互間には中間の厚さの絶縁膜208bが形成される。なお、絶縁膜208d
の膜厚は絶縁膜208aの膜厚と同様である。
ところで、固体撮像素子を構成する転送ゲート205下方の絶縁膜の膜厚としては、例
えば、50nm程度の膜厚が必要である。これに対し、周辺回路に採用されるトランジス
タでは、3V系であればゲート絶縁膜の膜厚は約7nm程度であり、5V系であればゲー
ト絶縁膜の膜厚は約13.5nm程度である。
一般的には、基板上に、固体撮像素子と周辺回路とを同時に形成することから、もとも
と、2種類のゲート絶縁膜を形成する必要がある。従って、不純物層203に2段階の濃
度差を設ける場合には、従来と同様の工程によって、フォトダイオード形成領域において
2段階に膜厚が変化するゲート絶縁膜を形成することが可能である。また、複数の電源電
圧を採用する素子もあり、この場合にも、工程数を増加させることなく、フォトダイオー
ド形成領域において3段階以上に膜厚が変化するゲート絶縁膜を形成することが可能であ
る。
次に、図7(c)に示すように、ゲート絶縁膜208上に、転送トランジスタのゲート
205を形成する。また、周辺回路形成領域においては、周辺回路用のトランジスタを構
成するゲート電極225が形成される。次に、ピニング層としても機能する不純物層20
6を形成する。即ち、この場合には、図8(a)に示すように、フォトダイオード形成領
域が開口したレジストマスク226を用いて、N型の不純物層203とは逆導電型のP型
の不純物を注入する。例えば、P型不純物としてボロンのイオン打ち込みを行う。
この場合のイオン注入では、ボロンイオンはフォトダイオード形成領域の基板表面に形
成された絶縁膜208a〜208cを介して基板表面近傍に注入される。この場合におい
て、注入された不純物の基板深さ方向の拡散が均一であるものとすると、基板表面に形成
されている絶縁膜208の厚さの変化に従って、絶縁膜208の下層の不純物層203に
注入される不純物の量も変化する。また、注入された不純物の濃度も、基板表面に形成さ
れている絶縁膜208の厚さに応じて変化する。従って、この不純物注入によって形成さ
れる不純物層206は、膜厚が最も薄い絶縁膜208aの下方において最も厚さが厚く濃
度も濃い領域206aが形成される。同様に、不純物層206は、最も膜厚が厚い絶縁膜
208cの下方において、最も膜厚が薄く濃度も薄い領域206cが形成される。中間の
膜厚の絶縁膜208bの下方には、中間の厚さ及び濃度の領域206bが形成される。
不純物層203とは逆導電型の不純物206によって不純物層203の濃度は薄くなる
。この場合には、厚さが厚く濃度も濃い領域206aに対応する領域203aおいて、最
も濃度が薄くなり、厚さ及び濃度が中間の領域206bに対応する領域203bの濃度は
中間の値となり、厚さが薄く濃度も薄い領域206cに対応する領域203cは、最も濃
度が濃くなる。こうして、領域203aから203cに向かって、段階的に濃度が濃くな
る不純物層203が形成される。
即ち、不純物層203の濃度は、転送トランジスタから離間するほど側薄くなり、転送
トランジスタに近づくほど濃くなる。これにより、N型の不純物層203は、転送トラン
ジスタから離間したフォトダイオード形成領域の端部側から転送トランジスタ側に向かう
ポテンシャル勾配を有する。
次に、図8(b)に示すように、フォトダイオード形成領域PDを覆うレジストマスク
227を形成し、レジストマスク227及びゲート205,225をマスクとしてリンを
用いたN型不純物の注入を行って、フローティングディフュージョンとなる不純物層20
4及びソース・ドレイン領域228,229を形成する。こうして、不術物層203が濃
度勾配を有して構成された固体撮像素子が得られる(図8(c))。
このように本実施の形態においては、フォトダイオード形成領域において、基板表面の
絶縁膜の厚さを変化させることで、ピニング層としても機能する不純物層の厚さ及び濃度
を段階的に変化させるようになっている。これにより、光発生電荷の転送路となる不純物
層を、転送トランジスタから離間する端部から転送トランジスタに向けて濃度を段階的に
変化させている。こうして、不純物層に、転送トランジスタから離間する端部から転送ト
ランジスタ側に向かうポテンシャル勾配を発生させて、光発生電荷がスムーズに移動する
ことを可能にしている。こうして、フォトダイオード形成領域PDにおいて発生した光発
生電荷を不純物層からフローティングディフュージョンに短時間で移動させることができ
る。光発生電荷の高速転送が可能であるので、フォトダイオード形成領域PDにおいて発
生した光発生電荷の略全てをフローティングディフュージョンに転送させることができ、
結果的に高感度のセンサが得られる。このように、本実施の形態においては、1回のイオ
ン注入工程によって、光発生電荷の移動をスムーズにさせる濃度変化を生じさせることが
可能である。
<第2の実施の形態>
図9及び図10は本発明の第2の実施の形態に係り、図9は第2の実施の形態に係る固
体撮像素子の平面図である。図10は図9のV−V線に沿った受光素子21の断面図であ
る。
本実施の形態は、光発生電荷を蓄積する蓄積部としてのフローティングディフュージョ
ンであるキャリアポケットを有し、光発生電荷の検出部として閾値変調型のMOSトラン
ジスタを採用した例について説明する。本実施の形態においても、複数のセンサセルが基
板平面上に2次元マトリックス状に配置されたセンサセルアレイを有する素子及びライン
上に配列された素子のいずれにも適用可能である。
受光素子21は、平面的には、形状が略方形状である。方形形状の受光素子21の略中
央部には、検出部としての検出素子31が形成されている。例えば、検出素子31として
は、閾値変調方式の変調トランジスタTmが採用される。検出素子31が形成される変調
トランジスタ形成領域TMの周囲には、フォトダイオードが、環状(リング状)に形成さ
れている。図9においては、フォトダイオードが形成される領域を、フォトダイオード形
成領域PDとして示している。
図10に示すように、各受光素子21は、基板101のP型基板101a上に形成され
る。フォトダイオード形成領域PDでは、P型基板101a上に、基板の深い位置にN-
のN型ウェル102が形成されている。一方、変調トランジスタ形成領域TMでは、P型
基板101a上に、基板の比較的浅い位置にN-のN型ウェル103が形成されている。
なお、本実施の形態では、光発生電荷として正孔が用いられる。
図10に示すように、フォトダイオード形成領域PDのN型ウェル102上及び変調ト
ランジスタ形成領域TMのN型ウェル103上には、P型不純物層104が形成され、そ
のP型不純物層104は蓄積ウェルとして機能する。また、基板表面には略全面に渡って
、N+拡散層105が形成されている。N+拡散層105は、N-のN型ウェル102と物
理的に接していて、且つ、電気的に接続されている。
+拡散層105は、受光素子毎に形成されており、隣り合う受光素子21とは分離さ
れている。具体的には、図10に示すように、隣り合う受光素子21同士は、分離層IS
としてのP型基板101aのP型不純物層によって分離される。
フォトダイオードは、光電変換素子としての機能を有する。フォトダイオード形成領域
PDは、基板101下方に形成されたN型ウェル102と、該N型ウェル102の上方に
形成されたP型不純物層104とを含む。N型ウェル102と、P型不純物層104との
境界領域には空乏領域が形成される。フォトダイオード形成領域PDの基板表面側には開
口領域が設けられており、フォトダイオード形成領域PDの空乏領域において、開口領域
を介して入射した光による光発生電荷が生じる。発生した光発生電荷はP型不純物層10
4に蓄積される。
変調トランジスタ形成領域TMに形成される検出素子31としては、例えば、Nチャネ
ルディプレッションMOSトランジスタ等の変調トランジスタTmが採用される。変調ト
ランジスタ形成領域TMのN型ウェル103上には、基板101表面にゲート絶縁膜11
0を介して略リング状(図9では8角形)のゲート(以下、リングゲート又は単にゲート
ともいう)32が形成されている。リングゲート32の下には、変調トランジスタTmの
チャネルを構成するN+拡散層105がある。
本実施の形態においては、ゲート絶縁膜110は、フォトダイオード形成領域PDにお
いて、膜厚が段階的に変化する。即ち、フォトダイオード形成領域内の領域104aにお
いて膜厚が最も薄く、領域104cにおいて膜厚が最も厚く、領域104bは中間の膜厚
である。即ち、ゲート絶縁膜110は、フォトダイオード形成領域PDの周辺から変調ト
ランジスタTmに向かうにつれて、膜厚が厚くなるように構成されている。
また、本実施の形態においては、N+拡散層105は、ゲート絶縁膜110を介してイ
オン注入によって形成されており、N+拡散層105は、フォトダイオード形成領域PD
において、膜厚及び濃度が段階的に変化する。即ち、フォトダイオード形成領域内の領域
104aにおいて膜厚が最も厚く濃度も濃く、領域104cにおいて膜厚が最も薄く濃度
も薄く、領域104bは中間の膜厚及び濃度である。即ち、フォトダイオード形成領域P
Dの周辺から変調トランジスタTmに向かうにつれて、膜厚が薄くなると共に濃度も薄く
なるように構成されている。
P型不純物層104とは逆導電型のN+拡散層105の膜厚及び濃度が段階的に変化す
ることから、P型不純物層104は、フォトダイオード形成領域PDの周辺から変調トラ
ンジスタTmに向かうにつれて、段階的に濃度が濃くなるように変化する。
リングゲート32の開口部分の中央の基板表面にはN++拡散層が形成されてソース領域
(以下、単にソースともいう)37が形成されている。変調トランジスタ形成領域TMの
N型ウェル103上のP型不純物層104内には、リングゲート32のリング形状に沿っ
て形成されたリング状の、P+拡散によるフローティングディフュージョン領域であるP
型の高濃度不純物領域のキャリアポケット107が形成されている。蓄積部としてのキャ
リアポケット107を含むP型不純物層104を含む蓄積ウェルが変調用ウェルとして機
能する。また、リングゲート32の周囲のN+拡散層105は、ドレイン領域(以下、単
にドレインともいう)38を構成する。
以上のように、変調トランジスタTmは、リングゲート32と、リングゲート32の中
央部のソース領域37と、リングゲート32の周囲のドレイン領域38によって構成され
る。
また、図9に示すように、リングゲート32の所定位置には、基板101表面近傍にN
+層のゲートコンタクト領域33が形成される。ソース領域37の所定位置には、基板1
01表面近傍にN+層のソースコンタクト領域34が形成される。ドレイン領域38の所
定位置には、基板101表面近傍にN+層のドレインコンタクト領域35が形成される。
なお、図10に示すように、ソースコンタクト領域34は、配線層108に接続され、ド
レインコンタクト領域35は、配線層109に接続されている。
フォトダイオードの開口領域から入射した光によって発生した電荷(光発生電荷)は、
ゲート32の下方のP型不純物層104に転送されて、この部分に形成されたキャリアポ
ケット107に蓄積される。キャリアポケット107に蓄積された光発生電荷によって変
調トランジスタTmの閾値電圧が変化する。これにより、入射光に対応した信号(画素信
号)を、トランジスタTmのソース領域37から取り出すことができるようになっている
なお、基板表面には、図示しない層間絶縁膜を介して、各種配線層が形成され、上述し
た配線層108等と接続されている。
本実施の形態においては、光発生電荷の経路となるP型不純物層104には、フォトダ
イオード形成領域PDからキャリアポケット107側に向かってポテンシャル勾配が設け
られている。即ち、P型不純物層104は、P型不純物の濃度が、周辺部から中心部に向
かって高くなるように形成されている。なお、図9の破線は、不純物濃度が変化する境界
を示している。
図11は検出素子31からの所定方向についてのポテンシャルの変化を示す説明図であ
る。図11に示すように、P型不純物層104の周辺部から中心部に向かって、段階的に
不純物濃度を高くして、ポテンシャルを段階的に低くする。そして、高濃度不純物領域の
キャリアポケット107のところで最もポテンシャルを低くするようになっている。
このような構成によれば、フォトダイオード形成領域PDは、周辺から中央の検出素子
31に向うポテンシャル勾配を有する。このポテンシャル勾配によって、光発生電荷をキ
ャリアポケット107に移動させ易くなっている。フォトダイオードの周辺部からも効率
よく電荷を収集することができ、フォトダイオード形成領域PDに発生した光発生電荷を
キャリアポケット107に短時間で収集することができる。
次に、受光素子21の動作例を説明する。
まず、受光素子21において、リングゲート32に高い電圧を印加して、蓄積ウェルと
してのP型不純物層104内の電荷をP型基板101aを通して掃き出すことによって、
リセット動作が行われる。
このリセット動作直後には、蓄積ウェル内には電荷はないので、蓄積ウェルが空の状態
における変調トランジスタTmの出力電圧を検出する。この出力電圧の検出動作が、ノイ
ズ成分の検出動作である。
次に、受光素子21のフォトダイオード形成領域PDに光が当っていれば、P型不純物
層104内に光発生電荷が生じる。この電荷の発生が所定時間継続され、その期間が、蓄
積期間となる。
蓄積期間の間に、光量に応じた光発生電荷がP型不純物層104内に保持される。更に
、光発生電荷はP型不純物層104内をキャリアポケット107まで移動する。変調トラ
ンジスタTmは、キャリアポケット107内に電荷が保持されることにより、バックゲー
トバイアスが変化したことと等価となり、キャリアポケット107内の電荷量に応じてチ
ャネルの閾値電圧が変化する。これにより、変調トランジスタTmの出力電圧は、キャリ
アポケット107内の電荷量に応じたもの、すなわち、フォトダイオード形成領域PDの
受光量を示す電圧となる。この電圧の検出動作が、信号成分の検出動作となる。
ノイズ成分の電圧信号と信号成分の電圧信号は、それぞれ図示しないサンプルホールド
回路によりサンプルホールドされて、コンデンサに蓄積され、比較される。従って、いわ
ゆるCDS機能を有するラインセンサの受光素子が、実現される。
なお、本実施の形態に係る固体撮像素子においても、ゲート絶縁膜の膜厚を変化させる
手法は、図6乃至図8と同様であり、特に工程数を増加させることなく、1回のイオン注
入工程によって、P型不純物層104に濃度勾配を設けることができる。
このように本実施の形態においても、ピニング層としても機能する拡散層を形成するた
めの1回の不純物注入工程によって、P型不純物層104を周辺から中央のキャリアポケ
ット107に向けて濃度を次第に変化させている。これにより、P型不純物層104の周
辺から中央のキャリアポケット107に向かうポテンシャル勾配を発生させて、光発生電
荷がスムーズに移動することを可能にしている。こうして、フォトダイオード形成領域P
Dにおいて発生した光発生電荷をP型不純物層104の周辺から中央のキャリアポケット
107に短時間で移動させることができる。光発生電荷の高速転送が可能であるので、フ
ォトダイオード形成領域PDにおいて発生した光発生電荷の略全てをキャリアポケット1
07に転送させることができ、結果的に高感度のセンサが得られる。このように、本実施
の形態においては、1回のイオン注入工程によって、光発生電荷の移動をスムーズにさせ
る濃度変化を生じさせることが可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範
囲において、種々の変更、改変等が可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像素子を有するラインセンサが組み込まれた画像情報読取装置の構成を説明するための説明図。 図1の画像情報読取装置の読み取り機構を説明するための概略断面図。 ラインセンサチップ4の構成を説明するための模式的平面図。 第1の実施の形態に係る固体撮像素子を示す説明図である。 図4(a)のA−B線の断面図。 図4(a)のA−B線における断面構造を工程順に示す工程図。 図4(a)のA−B線における断面構造を工程順に示す工程図。 図4(a)のA−B線における断面構造を工程順に示す工程図。 第2の実施の形態に係る固体撮像素子の平面図。 図9のV−V線に沿った受光素子21の断面図。 は検出素子31からの所定方向についてのポテンシャルの変化を示す説明図。
符号の説明
203…不純物層、205…ゲート、206…不純物層、208…ゲート絶縁膜。

Claims (4)

  1. 基板に、入射光に応じた光発生電荷を発生するフォトダイオードと、前記フォトダイオ
    ードに発生した光発生電荷が転送される蓄積部と、前記蓄積部に蓄積された光発生電荷の
    電荷量を検出する検出部とを形成する固体撮像素子の製造方法であって、
    前記フォトダイオードの形成領域において、前記基板に一方導電型の第1の不純物を導
    入して前記光発生電荷の転送経路となる第1の不純物層を形成する第1の工程と、
    前記フォトダイオードの形成領域において、前記基板表面に、前記蓄積部からの距離に
    応じて膜厚が段階的に変化する絶縁膜を形成する第2の工程と、
    前記フォトダイオードの形成領域において、前記絶縁膜を介して前記第1の不純物層に
    他方導電型の第2の不純物を導入して第2の不純物層を形成する第3の工程と
    を具備した固体撮像素子の製造方法。
  2. 前記第2の工程は、
    基板表面の第1の領域に絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の領域の一部の第2の領域から絶縁膜を除去する工程と、
    前記第1の領域に絶縁膜を形成し、2種類の膜厚部分を有する絶縁膜を形成する工程と
    前記第2の領域の一部の第3の領域から絶縁膜を除去する工程と
    前記第1の領域に絶縁膜を形成し、3種類の膜厚部分を有する絶縁膜を形成する工程と
    を含む請求項1に記載の固体撮像素子の製造方法。
  3. 前記第1及び第2の領域は、前記フォトダイオードの形成領域と周辺回路の形成領域と
    を含む請求項2に記載の固体撮像素子の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれ1つに記載の固体撮像素子の製造方法を用いて製造した固体撮
    像素子。
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