JP2007258245A - ウエハ付シートの製造方法、円盤状ウエハの外周部分分離方法、分離用シート、および分離用シートの製造方法 - Google Patents

ウエハ付シートの製造方法、円盤状ウエハの外周部分分離方法、分離用シート、および分離用シートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ウエハ付シートを効率的に製造する方法を提供する。
【解決手段】ウエハ付シート10はシート11とシート上に粘着保持され周縁部分16がICチップ18のみから構成されるウエハ15とを有している。製造方法は、支持シート11とこれに粘着保持された円盤状ウエハとを有する円盤状ウエハ付シートおよび円盤状ウエハの外周部分17に対応した領域を含む第1領域31aとこれに囲まれた領域を含む第2領域31bとを有する分離用シート30を準備する工程と、円盤状ウエハ付シートと分離用シートとを重ね合わせる工程と、円盤状ウエハ付シートと分離用シートを離間させて外周部分を支持シート上から引き剥がす工程と、を備えている。第1領域は支持シートの粘着力よりも強い粘着力を有し、第2領域は粘着力を有さない。
【選択図】図3

Description

本発明は、シートと、シート上に粘着保持され周縁部分がICチップから構成されるウエハと、を有するウエハ付シートの製造方法に関する。
また、本発明は、粘着力を有するシート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状の円盤状ウエハから、ICチップを構成しない部分を含む外周部分を分離する円盤状ウエハの外周部分分離方法に関する。
さらに、本発明は、粘着力を有するシート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状の円盤状ウエハから、ICチップを構成しない部分を含む外周部分を分離するために用いられる分離用シート、および分離用シートの製造方法に関する。
従来、回路を書き込まれたウエハは、シート上に粘着保持されてICチップ1個分の大きさにダイシングされることにより、それぞれ回路を有した個々のICチップ毎に分割される。その後、このような多数のICチップを有するダイシング済ウエハはシートから剥がされ、個々のICチップとして実装対象物に実装されていく。
個々のICチップを1個ずつ供給する方法として、シート上に粘着保持された多数のICチップを1個ずつシートから剥離させて供給する方法と、多数のICチップを有するダイシング済のウエハをまとめてシート上から剥離させ、個々にばらされたダイシング済ウエハをパーツフィーダ等に投入し、パーツフィーダ等によってICチップを1個ずつ供給する方法と、が主に用いられている。
ところで、通常、ウエハは平面視において円形状であるのに対し、ICチップは平面視において四角形状である。この場合、ダイシング済円盤状ウエハの周縁部には、円弧状の輪郭を有しICチップを構成しないウエハ片からなる不要部分が必ず含まれるようになる。したがって、パーツフィーダを用いてICチップを1個ずつ供給する方法においては、パーツフィーダから供給されるウエハ片(ばらされた個々のダイシング済ウエハ)がICチップを構成するウエハ片であるのか、ICチップを構成しないウエハ片であるのかを検査し、ICチップ構成しない不要部分を選別して排除する必要がある。しかしながら、ウエハ片(ばらされた個々のダイシング済ウエハ)は極微小であり、その取り扱い自体が非常に困難であることから、ICチップを構成しない多数のウエハ片からなる不要部分を円盤状ウエハから適切かつ効率的に取り除くことは困難である。
本発明はこのような点を考慮したものであり、また、ICチップを構成しないウエハ片の発生が円盤状ウエハの形状に起因するものであり円盤状ウエハ内にICチップを構成しないウエハ片が片寄って存在することから、ばらされた個々のダイシング済ウエハを選別するよりも、シートに粘着保持された円盤状ウエハの状態で不要部分を選別する方がより効率的である、との知見に基づくものである。
したがって、本発明は、円盤状ウエハから不要部分を含んだ外周部分を容易かつ効率的に分離することができ、これにより、シートとシート上に粘着保持され周縁部分がICチップから構成されるウエハとを有する外周部分取り除き済みのウエハ付シートを効率的に製造することができるウエハ付シートの製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、粘着力を有するシート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状ウエハから、外周部分を容易に分離することができる円盤状ウエハの外周部分分離方法に関する。
さらに、本発明は、粘着力を有するシート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状の円盤状ウエハから外周部分を容易かつ効率的に分離することができる分離用シート、および該分離用シートの製造方法に関する。
本発明によるウエハ付シートの製造方法は、支持シートと支持シート上に粘着保持され周縁部分がICチップから構成されるウエハとを有するウエハ付シートを製造する方法であって、粘着力を有する支持シートと、支持シート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状の円盤状ウエハと、を有する円盤状ウエハ付シートを準備する工程と、円盤状ウエハのICチップを構成しない部分を含む外周部分に対応した領域を含む第1領域と、第1領域に囲まれた領域を含む第2領域と、を有する分離用シートであって、第1領域が支持シートの粘着力よりも強い粘着力を有し、第2領域が粘着力を有さないまたは支持シートの粘着力よりも弱い粘着力を有する、分離用シートを準備する工程と、円盤状ウエハ付シートと分離用シートとを、円盤状ウエハの外周部分と分離用シートの第1領域とが対面するようにして重ね合わせ、分離用シートの第1領域に円盤状ウエハの外周部分を粘着させる工程と、円盤状ウエハ付シートと分離用シートとを離間させて、第1領域に粘着した外周部分を支持シート上から剥離させる工程と、を備えたことを特徴としている。
このような本発明によれば、支持シート上に粘着保持されたダイシング済円盤状ウエハから、外周部分を一度にまとめて取り除くことができる。したがって、ICチップを構成しない部分が取り除かれ周縁部分がICチップから構成されるダイシング済ウエハを備えたウエハ付シートを、容易かつ効率的に製造することができる。また、ICチップを構成しない部分が予め取り除かれたこのウエハ付シートを用いてICチップ実装対象物を製造すれば、結果として、信頼性の高い実装対象物を効率的に製造することができる。
本発明による他のウエハ付シートの製造方法は、分離用シートと分離用シート上に粘着保持され周縁部分がICチップから構成されるウエハとを有するウエハ付シートを製造する方法であって、粘着力を有する支持シートと、支持シート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状の円盤状ウエハと、を有する円盤状ウエハ付シートを準備する工程と、円盤状ウエハのICチップを構成しない部分を含む外周部分に対応した領域を含む第1領域と、第1領域に囲まれた領域を含む第2領域と、を有する分離用シートであって、第1領域が粘着力を有さないまたは支持シートの粘着力よりも弱い粘着力を有し、第2領域が支持シートの粘着力よりも強い粘着力を有する、分離用シートを準備する工程と、円盤状ウエハ付シートと分離用シートとを、円盤状ウエハの外周部分と分離用シートの第1領域とが対面するようにして重ね合わせ、分離用シートの第2領域に円盤状ウエハの一部分を粘着させる工程と、円盤状ウエハ付シートと分離用シートとを離間させて、第2領域に粘着した円盤状ウエハの一部分を支持シート上から剥離させる工程と、を備えたことを特徴としている。
このような本発明によれば、支持シート上に粘着保持されたダイシング済円盤状ウエハから、外周部分以外の部分を一度にまとめて分離用シート上に取り上げることができる。したがって、ICチップを構成しない部分を取り除かれ周縁部分がICチップから構成されるダイシング済ウエハを備えたウエハ付シートを、容易かつ効率的に製造することができる。また、ICチップを構成しない部分が予め取り除かれたこのウエハ付シートを用いてICチップ実装対象物を製造すれば、結果として、信頼性の高い実装対象物を効率的に製造することができる。
本発明による円盤状ウエハの外周部分分離方法は、粘着力を有する支持シート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状の円盤状ウエハから、ICチップを構成しない部分を含む外周部分を分離する方法であって、支持シートと、支持シート上に粘着保持された円盤状ウエハと、を有する円盤状ウエハ付シートを準備する工程と、円盤状ウエハの外周部分に対応した領域を含む第1領域と、第1領域に囲まれた領域を含む第2領域と、を有する分離用シートであって、分離用シートの第1領域および第2領域のいずれか一方が支持シートの粘着力よりも強い粘着力を有し、他方が粘着力を有さないまたは支持シートの粘着力よりも弱い粘着力を有する、分離用シートを準備する工程と、円盤状ウエハ付シートと分離用シートとを、円盤状ウエハの外周部分と分離用シートの第1領域とが対面するようにして重ね合わせ、分離用シートの粘着力を有する部分に円盤状ウエハを粘着させる工程と、円盤状ウエハ付シートと分離用シートとを離間させて、支持シートの粘着力よりも強い粘着力を有する分離用シートの第1領域または第2領域に粘着した円盤状ウエハの一部分を支持シート上から剥離させる工程と、を備えたことを特徴としている。
このような本発明によれば、支持シート上に粘着保持されたダイシング済円盤状ウエハから、外周部分あるいは外周部分以外の部分を一度にまとめて分離用シート上に取り上げることができる。したがって、円盤状ウエハから外周部分を容易かつ効率的に分離することができ、これにより、周縁部分がICチップから構成されるダイシング済ウエハを容易かつ効率的に得ることができる。また、この方法によって得られるICチップを構成しない部分が予め取り除かれたダイシング済ウエハを用いてICチップ実装対象物を製造すれば、結果として、信頼性の高い実装対象物を効率的に製造することができる。
本発明による分離用シートは、粘着力を有する支持シート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状の円盤状ウエハから、ICチップを構成しない部分を含む外周部分を分離するために用いられる分離用シートであって、円盤状ウエハの外周部分に対応した領域を含む第1領域と、第1領域に囲まれた領域を含む第2領域と、を備え、第1領域および第2領域のいずれか一方が支持シートの粘着力よりも強い粘着力を有し、他方が粘着力を有さないまたは支持シートの粘着力よりも弱い粘着力を有することを特徴としている。
このような本発明によれば、支持シート上に粘着保持されたダイシング済円盤状ウエハから、外周部分あるいは外周部分以外の部分を一度にまとめて取り上げることができる。したがって、円盤状ウエハから外周部分を容易かつ効率的に分離することができ、これにより、周縁部分がICチップから構成されるダイシング済ウエハを容易かつ効率的に得ることができる。また、この分離用シートによってICチップを構成しない部分が取り除かれたダイシング済ウエハを用いてICチップ実装対象物を製造すれば、結果として、信頼性の高い実装対象物を効率的に製造することができる。さらに、このような分離用シートは非常に簡易な構成からなり安価に製造することができるので、ICチップを構成しない部分の分離を安価に行うことができ、これにより、実装対象物を安価に製造することもできる。
本発明による分離用シートの製造方法は、上述した分離用シートを製造する方法であって、第1領域および第2領域に粘着処理を施す工程と、その後、第1領域および第2領域のいずれか一方に非粘着処理を施す工程と、を備えたことを特徴としている。このような本発明によれば、第1シートと第2シートとの境界が精度良く形成された分離用シートを安価に製造することができる。
本発明によれば、円盤状ウエハから外周部分を容易かつ効率的に分離することができ、これにより、周縁部分がICチップから構成されるウエハを容易かつ効率的に得ることができる。また、この方法によって得られるICチップを構成しない部分が予め取り除かれたウエハを用いてICチップ実装対象物を製造すれば、結果として、信頼性の高い実装対象物を効率的に製造することができるようになる。
以下、図1乃至図6を参照して本発明の実施の形態について説明する。
このうち図1乃至図3は本発明によるウエハ付シートの製造方法、円盤状ウエハの外周部分分離方法、および分離用シートの一実施の形態を示す斜視図であり、図4はウエハ付シートを示す平面図であり、図5は円盤状ウエハ付シートを示す平面図であり、図6は分離用シートの製造方法を示す斜視図である。
まず、図4により、本発明により製造されるウエハ付シート10について説明する。
図4に示すように、外周部分取り除き済みのウエハ付シート10は、支持シート11と、支持シート11上に粘着保持され周縁部分(図4における斜線部分)16がICチップ18のみから構成される外周部取り除き済みのウエハ15と、を備えている。
支持シート11はその外周縁をリング状の保持フレーム13によって保持されている。保持リング13には位置決め用のアラインメントマーク13aが設けられている。支持シート11は、例えば、接着剤を塗布されたPETフィルム基材からなる透明なシートによって構成され、フィルム基材上に塗布された接着剤等によってウエハ15を粘着保持するための粘着力が支持シート11に付与される。
図4に示すように、ウエハ15は、整列配置された多数の四角形状のICチップ18を有しており、上述したように、ウエハ15の周縁部分16はICチップ18のみから構成されている。
このようなウエハ15は、粘着力を有する支持シート11と、支持シート11上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップ18を有する円盤状の円盤状ウエハ15aと、を有する円盤状ウエハ付シート10a(図5)から、外周部分(図5における斜線部分)17を取り除くことにより得られる。この外周部分17は、弧状輪郭を一部分に有するため四角形状のICチップ18を構成しない多数のウエハ片からなる不要な部分(不要部分)を含んでいる。円盤状ウエハ15aのICチップ18を構成しない不要部分の範囲は、円盤状ウエハ15aの大きさおよび形状、並びにICチップ18の大きさおよび形状によって異なる。
なお、本願において、円盤状ウエハ15aから取り除かれる外周部分17が、円盤状ウエハ15a中のICチップを構成しない部分(不要部分)のみから構成される必要はない。すなわち、外周部分17と、円盤状ウエハ15a中の不要部分とが一致する必要はなく、例えば、外周部分17が不要部分とともに少量のICチップ18を含むようにしてもよい。1つの円盤状ウエハ10aから20万個以上のICチップ18が取り出されることもある。この場合、ICチップ18と不要部分とを厳密に選別することよりも、不要部分を効率的に取り除くことが、生産効率および製造原価の観点から重要になる場合もあるからである。すなわち、精度よく不要部分が取り除かれている限りにおいて、歩留まりを多少悪化させたとしても効率良く選別することができれば、生産効率を向上させ製造原価を低減することができるからである。
ところで、このようなダイシング済みの円盤状ウエハ15aは、半導体からなる円盤状の薄い基板(例えば、シリコンウエハ)へ多数の回路を形成し、この基板を支持シート上に粘着保持して一方向およびこの一方向に直交する他方向に沿ってそれぞれ等間隔にダイシングして回路毎に分割する等して形成される。そして、円盤状ウエハ15aの製造においては、ICチップ18を構成しない不要な部分となるであろう範囲に回路を書き込まないこともある。
次に、このようなウエハ付シート10を支持シート11に粘着保持された円盤状ウエハから製造する方法について、主に図1乃至図3および図6を用いて説明する。
まず、ウエハ付シート10の製造に用いられる分離用シート30および分離用シートの製造方法について、主に図1および図6を用いて説明する。
分離用シート30は、円盤状ウエハ15aから、ICチップを構成しない部分を含む外周部分17を分離するために用いられるものであって、図1に示されているように、円盤状ウエハ15aの外周部分17に対応した領域を含む第1領域31aと、第1領域31aに囲まれた領域を含む第2領域32aと、を備えている。第1領域31aは支持シート11の粘着力よりも強い粘着力を有している。一方、第2領域31bは粘着力を有さない、あるいは支持シート11の粘着力よりも弱い粘着力を有している。また、分離用シート30はその外周縁をリング状の保持フレーム33によって保持されており、保持フレーム33には位置決め用のアラインメントマーク33aが設けられている。
このような分離用シート30は、例えば、以下のようにして製造される。
まず、分離用シート30の基材として、保持リング33に保持されたUV剥離シートを用意する。ここでUV剥離シートとは、粘着層を設けられたシートであって、UV光を照射されると照射された部分の粘着力が低下するようになっているシートである。例えば、PETフィルム基材からなる透明なシート上に、アクリル系UV再剥離型接着剤等を粘着層として塗布する(粘着処理する)ことによって、UV剥離シートを形成することができる。このような構成からなるUV剥離シートにおいては、UV光が照射されると照射された部分の粘着層から気体が発生し、粘着層上に気体層が形成され粘着力が低下するようになっている。
次に、UV光を遮断することができる材料からなり、円盤状ウエハ15aにおける外周部分17に囲まれた領域に対応する形状、言い換えれば、所望の第2領域31bの形状が切り取られたマスク35を用意し、図6に示すように、保持リング33に保持された分離用シート30上にマスク35を配置する。このとき、マスク35の配置は、保持リング33のアライメントマーク33aに基づいて位置決めされる。
その後、UV光源37からマスク35越しに分離用シート30へUV光38を照射する。分離用シート30のマスク35に覆われていない部分はUV光38を照射され、これにより、その部分の粘着力が大幅に低下する(非粘着処理)。このようにして非粘着処理された分離用シート30の一部分が第2領域31bを形成するようになり、その他の部分が第1領域31aを形成するようにする。
以上のように、第1領域31aおよび第2領域31bを形成する領域に粘着処理を施す工程と、その後、第2領域31bに非粘着処理を施す工程と、によって分離用シート30が得られる。この方法においては、分離用シート30がUV光38を透過させる性質を有していれば、重ねて配置された複数枚の分離用シート30をまとめて一度に非剥離処理することもでき、粘着力の異なる第1領域31aと第2領域31bとが精度良く区画された分離用シート30を安価かつ効率的に製造することができる。
次に、このようにして製造された分離用シート30を用い、円盤状ウエハ付シート10aの円盤状ウエハ15aから外周部分17を分離しウエハ付シート10を製造する方法について、主に図1乃至図3を用いて説明する。
まず、図1および図2に示すように、円盤状ウエハ付シート10aと、分離用シート30と、を準備し、その後、円盤状ウエハ付シート10aと前記分離用シート30とを重ね合わせる。このとき、円盤状ウエハ付シート10aと分離用シート30とは、円盤状ウエハ15aの外周部分17と分離用シート30の第1領域31aとが対面するようにして重ね合わされる。この重ね合わせについては、円盤状ウエハ付シート10aを保持する保持リング13のアラインメントマーク13aおよび分離用シート30を保持する保持リング33のアラインメントマーク33aを利用して正確に行うことができる。円盤状ウエハ付シート10a上に配置された分離用シート30の強力な粘着力を有する第1領域31aは、対面する円盤状ウエハ15aの外周部分17を粘着するようになる。
次に、図3に示すように、分離用シート30が上方に引き上げられ、円盤状ウエハ付シート10aから分離用シート30が離間させられる。このとき円盤状ウエハ20aの外周部分17は支持シート11に粘着されているが、支持シート11への粘着力よりもより強い粘着力により分離用シート30の第1領域31aに粘着されている。したがって、この外周部分17は、分離用シート30に粘着保持されたまま支持シート11から剥離させられ、分離用シート30とともに支持シート11から離間させられる。
以上のようにして、円盤状ウエハ付シート10aの円盤状ウエハ15aから外周部分17を分離し、支持シート11と、支持シート11上に粘着保持され周縁部分16がICチップ18のみから構成されるウエハ15と、を有する外周部分取り除き済みのウエハ付シート10を製造することができる。このようにして得られたウエハ付シート10において、ICチップ18を構成しない不要部分を含む外周部分17がウエハ15から取り除かれている。したがって、後工程において、支持シート11から剥離させられてばらされた個々のダイシング済ウエハ(ウエハ片)からICチップ18を構成しない不要部分を選別除去する必要がない。
以上のように本実施の形態によれば、支持シート11上に粘着保持されたダイシング済円盤状ウエハ15aから、外周部分17を一度にまとめて取り除くことができる。したがって、ICチップ18を構成しない不要部分が取り除かれ周縁部分16がICチップ18のみから構成されるダイシング済ウエハ15を備えたウエハ付シート10を、容易かつ効率的に製造することができる。また、ICチップ18を構成しない部分が予め取り除かれたこのウエハ付シート10を用い、ICタグやICカード等のICチップ実装対象物を製造すれば、結果として、信頼性の高い実装対象物を効率的に製造することができる。
また、本実施の形態によれば、円盤状ウエハ15aからの外周部分17の取り除きは分離用シート30を用いて行われているが、このような分離用シート30は非常に簡易な構成からなり安価に製造することができる。したがって、円盤状ウエハ15aからの外周部分17の分離(取り除き)を安価に行うことができ、これにより、実装対象物の製造が安価に行われるようになる。
さらに、本実施の形態によれば、第1領域31aおよび第2領域31bに粘着処理を施すとともに、その後、第2領域31bに非粘着処理を施すことにより分離用シート30が製造されている。このような製造方法によれば、第1領域31aと第2領域31bとの境界を精度良く形成することができるともに、また、分離用シート30を効率的かつより安価に製造することができる。
なお、本実施の形態において、分離用シート30の第1領域31aが支持シート11の粘着力よりも強い粘着力を有し、第2領域31bが粘着力を有さないあるいは支持シート11の粘着力よりも弱い粘着力を有している例を示したが、これに限られず、この逆であってもよい。すなわち、図7に示すように、第1領域31aが粘着力を有さないあるいは支持シート11の粘着力よりも弱い粘着力を有し、第2領域31bが支持シート11の粘着力よりも強い粘着力を有するようにしてもよい。
なお、図7は、ウエハ付シートの製造方法、円盤状ウエハの外周部分分離方法、および分離用シートの変形例を示す斜視図である。図7において、図1乃至図6を用いて説明した実施の形態と同一部分には同一符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。
このような分離用シート30を用いた場合においても、上述した方法と同様にして、円盤状ウエハ15aからICチップを構成しない不要部分を含んだ外周部分17を分離することができる。すなわち、まず、円盤状ウエハ付シート10aおよび分離用シート30を準備する。次に、円盤状ウエハ付シート10aと分離用シート30とを、円盤状ウエハ10aの外周部分17と分離用シート30の第1領域31aとが対面するようにして重ね合わせ、分離用シート30の第2領域31bに円盤状ウエハ15aの一部分を粘着させる。その後、図7に示すように、円盤状ウエハ付シート10aと分離用シート30を離間させて、第2領域31bに粘着した円盤状ウエハ15aの一部分を支持シート11上から剥離させる。これにより、図7に示されている、分離用シート30と、分離用シート30上に粘着保持され周縁部分16がICチップ10のみから構成されるウエハ15と、を有する外周部分取り除き済みのウエハ付シート10が得られる。
このような変形例によれば、支持シート11上に粘着保持されたダイシング済円盤状ウエハ15aから、外周部分17以外の部分を一度にまとめて分離用シート30上に取り上げることができる。したがって、分離用シート30と、分離用シート30上に粘着保持されたICチップ18を構成しない不要部分を取り除かれ周縁部分16がICチップ18のみから構成されるダイシング済ウエハ15と、を備えたウエハ付シート10を、容易かつ効率的に製造することができる。また、ICチップ18を構成しない部分が予め取り除かれたこのウエハ付シート10を用いてICチップ実装対象物を製造すれば、結果として、信頼性の高い実装対象物を効率的に製造することができる。
本発明によるウエハ付シートの製造方法、円盤状ウエハの外周部分分離方法、および分離用シートの一実施の形態を示す斜視図。 本発明によるウエハ付シートの製造方法、円盤状ウエハの外周部分分離方法、および分離用シートの一実施の形態を示す斜視図。 本発明によるウエハ付シートの製造方法、円盤状ウエハの外周部分分離方法、および分離用シートの一実施の形態を示す斜視図。 ウエハ付シートを示す平面図。 円盤状ウエハ付シートを示す平面図。 本発明による分離用シートの製造方法の一実施の形態を示す斜視図。 ウエハ付シートの製造方法、円盤状ウエハの外周部分分離方法、および分離用シートの変形例を示す斜視図。
符号の説明
10 ウエハ付シート
10a 円盤状ウエハ付シート
11 支持シート
15 ウエハ
15a 円盤状ウエハ
16 周縁部分
17 外周部分
18 ICチップ
30 分離用シート
31a 第1領域
31b 第2領域

Claims (5)

  1. 粘着力を有する支持シートと、前記支持シート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状の円盤状ウエハと、を有する円盤状ウエハ付シートを準備する工程と、
    前記円盤状ウエハのICチップを構成しない部分を含む外周部分に対応した領域を含む第1領域と、前記第1領域に囲まれた領域を含む第2領域と、を有する分離用シートであって、前記第1領域が前記支持シートの粘着力よりも強い粘着力を有し、前記第2領域が粘着力を有さないまたは前記支持シートの粘着力よりも弱い粘着力を有する、分離用シートを準備する工程と、
    前記円盤状ウエハ付シートと前記分離用シートとを、前記円盤状ウエハの前記外周部分と前記分離用シートの前記第1領域とが対面するようにして重ね合わせ、前記分離用シートの前記第1領域に前記円盤状ウエハの前記外周部分を粘着させる工程と、
    前記円盤状ウエハ付シートと前記分離用シートとを離間させて、前記第1領域に粘着した前記外周部分を前記支持シート上から剥離させる工程と、を備えたことを特徴とする支持シートと、支持シート上に粘着保持され周縁部分がICチップから構成されるウエハと、を有するウエハ付シートの製造方法。
  2. 粘着力を有する支持シートと、前記支持シート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状の円盤状ウエハと、を有する円盤状ウエハ付シートを準備する工程と、
    前記円盤状ウエハのICチップを構成しない部分を含む外周部分に対応した領域を含む第1領域と、前記第1領域に囲まれた領域を含む第2領域と、を有する分離用シートであって、前記第1領域が粘着力を有さないまたは前記支持シートの粘着力よりも弱い粘着力を有し、前記第2領域が前記支持シートの粘着力よりも強い粘着力を有する、分離用シートを準備する工程と、
    前記円盤状ウエハ付シートと前記分離用シートとを、前記円盤状ウエハの前記外周部分と前記分離用シートの前記第1領域とが対面するようにして重ね合わせ、前記分離用シートの第2領域に前記円盤状ウエハの一部分を粘着させる工程と、
    前記円盤状ウエハ付シートと前記分離用シートとを離間させて、前記第2領域に粘着した前記円盤状ウエハの一部分を前記支持シート上から剥離させる工程と、を備えたことを特徴とする分離用シートと、分離用シート上に粘着保持され周縁部分がICチップから構成されるウエハと、を有するウエハ付シートの製造方法。
  3. 粘着力を有する支持シート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状の円盤状ウエハから、ICチップを構成しない部分を含む外周部分を分離する方法であって、
    前記支持シートと、前記支持シート上に粘着保持された前記円盤状ウエハと、を有する円盤状ウエハ付シートを準備する工程と、
    前記円盤状ウエハの前記外周部分に対応した領域を含む第1領域と、前記第1領域に囲まれた領域を含む第2領域と、を有する分離用シートであって、前記分離用シートの前記第1領域および前記第2領域のいずれか一方が前記支持シートの粘着力よりも強い粘着力を有し、他方が粘着力を有さないまたは前記支持シートの粘着力よりも弱い粘着力を有する、分離用シートを準備する工程と、
    前記円盤状ウエハ付シートと前記分離用シートとを、前記円盤状ウエハの前記外周部分と前記分離用シートの前記第1領域とが対面するようにして重ね合わせ、前記分離用シートの粘着力を有する部分に前記円盤状ウエハを粘着させる工程と、
    前記円盤状ウエハ付シートと前記分離用シートとを離間させて、前記支持シートの粘着力よりも強い粘着力を有する前記分離用シートの前記第1領域または前記第2領域に粘着した前記円盤状ウエハの一部分を前記支持シート上から剥離させる工程と、を備えたことを特徴とする円盤状ウエハの外周部分分離方法。
  4. 粘着力を有する支持シート上に粘着保持されるとともにダイシングされ多数のICチップを有する円盤状の円盤状ウエハから、ICチップを構成しない部分を含む外周部分を分離するために用いられる分離用シートであって、
    前記円盤状ウエハの前記外周部分に対応した領域を含む第1領域と、
    前記第1領域に囲まれた領域を含む第2領域と、を備え、
    前記第1領域および前記第2領域のいずれか一方が前記支持シートの粘着力よりも強い粘着力を有し、他方が粘着力を有さないまたは前記支持シートの粘着力よりも弱い粘着力を有する、ことを特徴とする分離用シート。
  5. 請求項4に記載した分離用シートの製造方法であって、
    前記第1領域および前記第2領域に粘着処理を施す工程と、
    その後、前記第1領域および前記第2領域のいずれか一方に非粘着処理を施す工程と、を備えたことを特徴とする分離用シートの製造方法。
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