JP2007258235A - 有機薄膜太陽電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリア輸送性に優れる高移動度有機半導体材料とフラーレンを均一にブレンドした光電変換層を形成することができ、変換効率に優れていると共に、また耐久性に優れた有機薄膜太陽電池を提供する。
【解決手段】p型有機半導体とn型有機半導体がブレンドされた光電変換層3を、少なくとも一方が光透過性である二つの電極4,5の間に設けて形成される有機薄膜太陽電池に関する。p型有機半導体がオリゴチオフェン、n型有機半導体がフラーレンからなり、フラーレンの体積比率が60%以上の光電変換層3を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機半導体を用いた固体の有機薄膜太陽電池に関するものである。
有機薄膜太陽電池は、従来のシリコンや化合物半導体太陽電池と比較して、簡便な製法と低い設備コストで製造することができるため、将来の低コスト太陽電池として期待されているが、まだ変換効率、信頼性とも低く、基本的な動作メカニズムの解明とそれに基づく新たなデバイス構造、材料の開発が必要とされている。
この有機薄膜太陽電池としては、最初、p型及びn型有機半導体によるpnヘテロ接合型のものが試作された。このものにおいて、有機半導体は光吸収によって電子・正孔ペアの束縛力が強い励起子(エキシトン)を形成し、これがpn接合の界面に拡散移動して、界面に存在する強い電界によって、電子と正孔に電荷分離し、電子と正孔がそれぞれ異なる電極に輸送されて、起電力を発生するものである。しかし、このときのエキシトンの拡散長は数十nmと短いため、実際にはpn接合界面から数十nmの領域しか、有効にキャリア生成が行なわれず、変換効率は非常に低いものであった。
その後、p型有機半導体(ドナー)とn型有機半導体(アクセプタ)とをブレンドし、pn接合面をナノオーダで薄膜全体に分散させるようにしたバルクヘテロジャンクション技術の開発が一つの大きなブレークスルーとなり、有機薄膜太陽電池の変換効率がそれまでと比べ大きく向上した。図6にこれまでに開発された代表的なバルクヘテロジャンクション構造の有機薄膜太陽電池を示す(例えば非特許文献1参照)。図6において1はp型有機半導体、2はn型有機半導体であり、3はこのp型有機半導体1とn型有機半導体2がブレンドされた光電変換層(バルクヘテロジャンクション層)である。光電変換層3においてp型有機半導体1とn型有機半導体2がナノオーダーで分散している。また4は透明電極、5は金属電極であり、この二つの電極4,5の間に光電変換層3を配置した層構成で透明基板14の表面に積層することによって、有機薄膜太陽電池を形成するようにしてある。
この構造の有機薄膜太陽電池では、光を吸収して発生したエキシトンEがナノオーダの拡散移動ですぐにpnの界面に到達し、電荷分離を起こして、電子eはn型有機半導体2のキャリアパスを通って電極5へ、正孔hはp型有機半導体1のキャリアパスを通って反対側の電極4へ輸送され、起電力を発生するものである。また光電変換層(バルクヘテロジャンクション層)3をp型有機半導体層12とn型有機半導体層13の間にサンドイッチすることによって、光電変換層3で発生したキャリアをp型有機半導体層12とn型有機半導体層13の2層で形成される内蔵電界により、さらに効率良く収集することができる。これはシリコン半導体デバイスでいうpin型ダイードと同様な動作である。さらに、正孔輸送層10や電子輸送層11を挿入することにより、キャリアの選択的輸送、再結合の低減を図り、さらなる高効率化が図られている。
上記のような有機薄膜太陽電池において、バルクヘテロジャンクション層として形成される光電変換層3を成膜法で分類した場合、主として低分子系材料を用いる蒸着法と、主として高分子系材料を用いる塗布法がある。
蒸着法は、p型有機半導体とn型有機半導体の2種の材料を同時に蒸着(共蒸着)することで、バルクヘテロジャンクション層として光電変換層3を形成することが可能であり、上記の図6のpin構造のように各々異なる機能を備えた薄膜を多層化して形成できることが特徴である。一方、塗布法は、可溶性のあるドナー材料(p型有機半導体)やアクセプタ材料(n型有機半導体)を溶剤に溶かして塗布する方法であるため、蒸着法よりもpn接合界面を均一分散させ易いという特徴がある。しかし、いずれにしてもまだ変換効率が低く、光吸収から電荷分離、キャリア輸送まで発電に寄与するすべてのプロセスを改善していかなければならないのが現状である。
また、変換効率と合わせてもう一つの大きな課題は耐久性の問題である。すなわち、有機材料は、光、酸素、水分の存在する環境下で劣化し易いので、実用化に向けては耐久性の課題も解決していかなければならない。
J.Xue,S.Uchida,B.P.Land,S.R.Forrest,Appl.Phys.Lett.,85, p.5757(2004)
上記したように、エキシトンの拡散距離が短いという問題は、p型有機半導体とn型有機半導体のブレンド構造によるpn接合面の光電変換層(バルクヘテロジャンクション膜)中への分散ということで、大きく改善することができる。
次なる課題は、電荷分離したキャリアをいかに失活(再結合)させることなく電極まで輸送するかということである。太陽電池は発生した電子が外部負荷に流れ、また太陽電池に戻って正孔と再結合するサイクルを繰り返して仕事が行なわれる。つまり電子と正孔の収集数にアンバランスがあった場合、実際の仕事量は少ない方のキャリア数に律速されることになる。
例えば低分子系有機太陽電池において最近、n型有機半導体としてフラーレンを用いたタイプが高い変換効率を示すことが知られているが、このものでは、フラーレンの電子輸送能が、p型有機半導体の正孔輸送能を上回るため、電子が過剰に輸送され、正孔輸送量が全体の発生電流を律速していると考えられている。
ここで、輸送性を示すパラメータの一つに移動度:μがある。これはある電界のもとでのドリフト速度を示すもので、キャリア寿命をτ、電界の強さをEとした場合、キャリアが輸送される距離はμτEで表される。従って移動度が高い材料の方が、再結合確率が低く、より長い距離を輸送することができる。
そして従来の低分子系有機太陽電池では、p型有機半導体として主に金属フタロシアニンが用いられてきた。この金属フタロシアニンは光吸収性とフラーレンとの分散性が優れているのが特徴であるが、移動度が低いため、フラーレン中を輸送されて電極へ到達する電子数と比較して、フタロシアニン中を輸送されて電極へ到達する正孔数の方が少ない。このため、フタロシアニンが発生電流を律速するので、変換効率が低下するという問題があった。
また、有機半導体の重要な課題の一つである劣化に関して、可視光を吸収する有機半導体に長期間光を照射し続けると、イオン化ポテンシャルが低下し、つまりバンドギャップが広がり、最終的には光を吸収しなくなるという本質的な問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、キャリア輸送性に優れる高移動度有機半導体材料とフラーレンを均一にブレンドした光電変換層を形成することができ、変換効率に優れていると共に、また耐久性に優れた有機薄膜太陽電池を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る有機薄膜太陽電池は、p型有機半導体とn型有機半導体がブレンドされた光電変換層を、少なくとも一方が光透過性である二つの電極の間に設けて形成される有機薄膜太陽電池において、p型有機半導体がオリゴチオフェン、n型有機半導体がフラーレン又はフラーレン化合物からなり、光電変換層中のフラーレン又はフラーレン化合物の合計体積比率が60%以上であることを特徴とするものである。
また請求項2の発明は、請求項1において、光電変換層中のフラーレン又はフラーレン化合物の合計体積比率が75〜95%であることを特徴とするものである。
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、光電変換層と一方の電極との間にフラーレン又はフラーレン化合物の層を設けたことを特徴とするものである。
オリゴチオフェンはキャリア輸送性に優れる高移動度有機半導体材料であり、このオリゴチオフェンとフラーレン又はフラーレン化合物をブレンドして光電変換層を形成するにあたって、光電変換層中のフラーレン又はフラーレン化合物の体積比率が60%以上になるようにすることによって、オリゴチオフェンとフラーレン又はフラーレン化合物をナノオーダで均一に分散させることができ、高い変換効率を有すると共に耐久性に優れた有機薄膜太陽電池を実現することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明に係る有機薄膜太陽電池の層構成の一例を示すものであり、透明基板14の片面に、電極4、正孔輸送層10、光電変換層3、電子輸送層11、電極5の順に積層してある。電極4,5のうち透明基板14の側に積層される電極4は光透過性の透明電極として形成してあり、他方の電極5は金属電極として形成してある。
光電変換層3はp型有機半導体とn型有機半導体をブレンドしたバルクヘテロジャンクション層として形成してあり、本発明では、p型有機半導体としてオリゴチオフェンを、n型有機半導体としてフラーレン又はフラーレン化合物を用いるものである。
オリゴチオフェンとはチオフェン環を含むオリゴマであり、式(1)のようにチオフェン環を複数連結しただけのものや、式(2)のように複数連結した末端のチオフェン環にメチル基などのアルキル基を置換したものがある。チオフェン環の連結個数は特に限定されるものではないが、チオフェン環を2〜20個の範囲で連結したオリゴチオフェンが好ましい。本発明ではオリゴチオフェンであればいずれのものを用いても効果がある。
Figure 2007258235
有機トランジスタの開発において各種の有機半導体材料の移動度が調べられており、フタロシアニンの移動度は0.02〜0.03cm/Vsであるのに対して、オリゴチオフェンの移動度は0.1〜1cm/Vsと大きな値が示されている。有機薄膜太陽電池においてオリゴチオフェンとn型有機半導体とのpn接合型の太陽電池の発表例があるが、面同士で接合を形成するpn接合では、キャリアを収集できる領域が小さいため、低い特性しか示していなかった(例えばN. Noma, T. Tsuzuki, Y. Shirota, Adv. Mater. 1995 N0.7 P.647)。
またフラーレンには、構成する炭素の数によって、C60、C70などがあり、またフラーレン化合物は、C60、C70等のフラーレンの炭素原子に置換基が結合した化合物であり、本発明ではいずれのものも使用することができる(以下、フラーレンとフラーレン化合物をあわせてフラーレンという)。
上記のように本発明ではn型有機半導体としてフラーレンを用いる。フラーレンは電子輸送性に優れ、波長500nm付近の可視光を吸収し、太陽光の吸収材料としても機能するからである。
ここで、p型有機半導体としてオリゴチオフェンを、n型有機半導体としてフラーレンを用いるにあたって、まず、オリゴチオフェン層とフラーレン層からなるレイヤ型のヘテロ接合特性を調べたところ、良好なダイオード特性を示すことを確認した。またこのオリゴチオフェン/フラーレンのヘテロ接合ダイードにソーラシミュレータ「AM1.5」で100MW/cmの光を照射して、変換効率を調べたところ、最大で0.8%の効率を示した。
従って、光電変換層3の膜全体に渡って、pn接合界面を分散させるブレンド構造をこのオリゴチオフェンとフラーレンの系において実現することができれば、光電変換層3の膜全体に亘って発生したエキシトンの電荷分離効率を高めることができるものであり、またホール輸送の移動度に優れるオリゴチオフェンをp型有機半導体として用いることができるので、高い変換効率が期待できる。
しかし、従来の成膜方法である蒸着法をこの材料系に適用してオリゴチオフェンとフラーレンをブレンドした光電変換層3を作製する場合、両材料を分散させることは非常に困難である。例えば、従来から知られているフタロシアニン/フラーレンのブレンド層として図1の光電変換層3を形成する場合、フタロシアニンとフラーレンを同時に蒸着(共蒸着)すると、フタロシアニンとフラーレンの体積比が約1:1でうまく分散した光電変換層3を形成することができ、正孔・電子のキャリアパスが形成されて高い特性を得ることができる。一方、オリゴチオフェンとフラーレンを共蒸着して体積比1:1でブレンドした薄膜を観察すると、オリゴチオフェンが数百nmオーダで凝集し、図5に示すように非常に不均一な薄膜16が形成され、オリゴチオフェンをフラーレンとナノオーダで分散させることは困難である。その結果、オリゴチオフェンとフラーレンをブレンドした光電変換層3を備える有機薄膜太陽電池は非常に低い値の特性を示すことになる。
そこで、オリゴチオフェンとフラーレンとの組成比を検討したところ、フラーレンを体積比で過剰になるようにブレンドすることによって、オリゴチオフェンとフラーレンがナノオーダで分散し、非常に均一な薄膜を形成することができることを見出し、本発明を完成したものである。
すなわち、オリゴチオフェンとフラーレンをブレンドした光電変換層3を作製するにあたって、光電変換層3中のフラーレンの体積比率が60%以上になるように、オリゴチオフェンとフラーレンの共蒸着を行なうものである。光電変換層3中のフラーレンの体積比率は75〜95%の範囲であることがより好ましい。光電変換層3中のフラーレンの体積比率が75%未満、特に60%未満であると、オリゴチオフェンとフラーレンをナノオーダで分散させることが難しく、高い変換効率を得ることができない。逆に、光電変換層3中のフラーレンの体積比率が過剰過ぎて95%を超えると、却って変換効率が大きく低下する。
このように、オリゴチオフェンとフラーレンをブレンドした光電変換層3をフラーレン体積比率60%以上で作製することによって、図1のように形成される有機薄膜太陽電池の特性、特に短絡電流、開放電圧を大幅に向上させ、また変換効率を大幅に向上させることができるものである。尚、光電変換層3には、オリゴチオフェンとフラーレンに加えて、他のn型半導体やp型半導体を本発明の目的を損なわない範囲で配合するようにしてもよい。
次に、有機薄膜太陽電池の特性をさらに向上させるために、光電変換層3に隣接してオリゴチオフェンの単独層やフラーレンの単独層を挿入することが考えられる。例えば、図1の層構造において、光電変換層3と電極4との間にオリゴチオフェン層を、光電変換層3と電極5との間にフラーレン層を挿入したpin型(図4(a)参照)、光電変換層3と電極4との間にオリゴチオフェン層のみを挿入したpi型(図4(b)参照)、光電変換層3と電極5との間にフラーレン層のみを挿入したin型(図2参照)が考えられる。そしてこれらの層構成の有機薄膜太陽電池の特性向上の効果を検討したところ、図2に示す光電変換層3と電極5(電子が輸送される側の電極)との間にフラーレン層6のみを挿入したin型で、電流、形状因子(Fill Factor)が向上し、さらなる高効率化が図れるものであった。一方、pi型やpin型のものでは、逆方向の漏れ電流が多く、特性の低下が見られた。これは光電変換層3がフラーレン過剰、つまりn型特性を持つため、光電変換層3とオリゴチフェン層との間で接合が形成され、光電変換層3内に分散する接合と2箇所で接合が形成されることになって、全体の動作に悪影響を及ぼすためであると考えられる。
また、有機薄膜太陽電池は既述のように光劣化の問題がある。すなわち、有機半導体に光照射した場合、徐々に光吸収性が低下する、つまり透明に変化してくるという実用化のうえでの本質的な問題がある。これに対して、本発明の有機薄膜太陽電池では、フラーレンを過剰にブレンドして光電変換層3を形成するようにしているため、光吸収の大半はフラーレンが担っている。つまりp型有機半導体であるオリゴチオフェンは、ホールを輸送する役割のみ果たせばよく、光吸収は問われない。従って本発明では、光照射しても非常に劣化の少ない有機薄膜太陽電池を実現することができるものである。またオリゴチオフェンのなかでもチオフェン環の数の少ない材料は、バンドギャップが広く、より光劣化による光吸収の変動が少ないので、このような材料を用いることによってより高耐久型の有機有機太陽電池を形成することが可能となるものである。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1)
電極4としてITO電極が150nmの膜厚で形成されたガラス基板14の上に、正孔輸送層10として、PEDOT:PSS層(poly[3,4-(ethylenedioxy) thiophene]:poly(styrene sulfonate))を30nmの膜厚で形成した。
次に、オリゴチオフェンとして6個のチオフェン環からなるヘキサチオフェン(sexthiophene:6T)を、フラーレンとしてC60フラーレンを用い、正孔輸送層10の上に真空蒸着法により光電変換層3を形成した。真空蒸着方法には、抵抗加熱蒸着方式とKセル(Knudsenセル)を用いる方式があるが、本実施例ではKセルを用いた。まず、オリゴチオフェンとフラーレンの各蒸着源毎に、直上に水晶振動子方式の膜厚センサを設置し、各材料毎に独立して膜厚を計測できるようにし、そして体積比でフラーレンを0%から100%まで段階的に変えて、オリゴチオフェンとフラーレンをブレンドした光電変換層3の成膜を行なった。本実施例で体積比は、この膜厚計で測定した積算膜厚の比をもっていうものである。光電変換層3の膜厚は50nmで統一した。
この後、光電変換層3の上に電子輸送層11としてBCP(bathocuproine)を5nmの膜厚で形成し、最後にこの上に電極5としてAg:Mg合金薄膜を100nmの膜厚で形成することによって、図1に示す層構成の有機薄膜太陽電池を得た。
上記のようにして得た有機薄膜太陽電池について、ソーラシミュレータ「AM1.5」で100mW/cmの光を照射して、光電変換層3中のフラーレン体積比と太陽電池特性との関係を測定した。
一般に太陽電池の変換効率:PCE(Power conversionefficiency)は次の式で表される。
PCE(%)=Jsc(短絡電流)×Voc(開放電圧)×FF(Fillfactor:形状因子)/入射エネルギー
太陽電池特性の測定結果を、図3(a)〜(d)に示す。
従来のフタロシアニン/フラーレンのブレンドで光電変換層を形成したものでは、フラーレンの体積比50%で最大の太陽電池特性を示すが、同様にフラーレンの体積比50%でオリゴチオフェン/フラーレンをブレンドして光電変換層を形成すると、図3(d)にみられるように、既述のレイヤ接合型(bilayer)の0.8%をも下回る変換効率しか得られない。
しかし、フラーレンの体積比を60%以上にしていくと、図3(a)(b)(d)のグラフのように短絡電流、開放電圧、変換効率が急激に増加することがみられる。特にフラーレンの体積比75%以上では、50%のときの2倍以上と大きく増加する。この原因を調べるために光電変換層の構造解析を行なったところ、フラーレンの体積比50%のときは既述の図5のように光電変換層にオリゴチオフェンの凝集が観察され、原子間力顕微鏡(AFM)による平均表面粗さは約20nmであるが、フラーレンの体積比75%のときは、平均表面粗さは約2nmと10分の1であって非常に均一な膜が形成されていることが判明した。これは、フタロシアニンのような平面性分子と比べてオリゴチオフェンのような直線分子は、蒸着すると基板上で配向、凝集しやすく、フラーレンとナノオーダで分散し難いが、フラーレンの体積比率が60%以上になるように増していくと、フラーレンがオリゴチオフェンの凝集を妨げる方向に働き、ついにはオリゴチオフェンとフラーレンがナノオーダーで均一に分散した膜が得られるためであると考えられる。このようにフラーレンの体積比を60%以上に形成した光電変換層では、電荷分離が効率よく行われ、電流が増加した結果から推定すると、オリゴチオフェンのキャリアパス、フラーレンのキャリアパスともに良好なパスが形成されていると考えられる。
一方、光電変換層中のフラーレンを体積比60%以上と過剰にすることによって、図3(b)のように開放電圧も大きく向上する。開放電圧は通常pn接合におけるフェルミ準位の差が大きく起因する。オリゴチオフェン/フラーレンのレイヤによるヘテロ接合型の場合は、開放電圧は最大で0.4Vであり、オリゴチオフェン/フラーレンのブレンドによる本実施例の光電変換層の場合も、フラーレンの体積比が60%以下のときは、これと同じ値を示すが、フラーレンの体積比が60%以上になると、開放電圧は急激に上昇して図3(b)にみられるように最大0.7Vを発生する。この原因の一つは、短絡電流が大幅に増えたことであるが、フラーレンが60%以上の過剰になると、フラーレンと正孔輸送層(PEDOT:PSS)との間で形成されるショットキ障壁によって生ずる内蔵電界が付加されて、これが影響していることも考えられる。
また、図3(c)にみられるように、形状因子(FF)が低下しているが、これは、オリゴチオフェンの体積比が小さくなったため、キャリアパスが小さくなり(細くなり)、電気抵抗成分が増えたためと考えられる。
以上のように、フラーレンの過剰ブレンドで光電変換層を形成することが高変換効率化に大きく寄与するものであり、そして図3(a)〜(d)のグラフにみられるように、光電変換層中のフラーレンの体積比を60%以上に設定することによって、変換効率に優れた有機薄膜太陽電池を得ることができることが確認される。特に、フラーレンの体積比率が80%のときに、50%のときよりも変換効率が3倍に増加するように、フラーレンの体積比が75〜95%のときに、変換効率がより高い有機薄膜太陽電池を得ることができることが確認される。
(実施例2)
フラーレンの体積比が85%になるようにして光電変換層3を形成するようにした他は、実施例1と同様にして図1の層構成の有機薄膜太陽電池を作製した。この有機薄膜太陽電池はi型である。
また比較のために、膜厚30nmのフラーレン単独のフラーレン層6を光電変換層3と電子輸送層11の間に挿入して形成するようにした他は、実施例1と同様にして図2の層構成の有機薄膜太陽電池を作製した。この有機薄膜太陽電池はin型である。
さらに、膜厚25nmのオリゴチオフェン単独のオリゴチオフェン層18を光電変換層3と正孔輸送層10の間に、膜厚25nmのフラーレン単独のフラーレン層6を光電変換層3と電子輸送層11の間に、それぞれ挿入して形成するようにした他は、実施例1と同様にして図4(a)の層構成の有機薄膜太陽電池を作製した。この有機薄膜太陽電池はpin型である。
さらに、膜厚25nmのオリゴチオフェン単独のオリゴチオフェン層18を光電変換層3と正孔輸送層10の間に挿入して形成するようにした他は、実施例1と同様にして図4(b)の層構成の有機薄膜太陽電池を作製した。この有機薄膜太陽電池はpi型である。
これらの、i型、in型、pin型、pi型の有機薄膜太陽電池について、実施例1と同様にして太陽電池特性を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2007258235
表1にみられるように、i型に対して、pin型やpi型では太陽電池特性が低下しているのに対し、in型では各特性が向上しており、特に形状因子が大きく向上している。これはpi型では光電変換層と電子輸送層(BCP層)の間にフラーレン層を設けることによって、光電変換層と電子輸送層の界面の抵抗低減、再結合防止の効果があるためであると考えられる。
本発明の実施の形態の一例を示す、i型の有機薄膜太陽電池の概略断面図である。 本発明の他の実施の形態の一例を示す、in型の有機薄膜太陽電池の概略断面図である。 実施例1の有機薄膜太陽電池の特性を示すものであり、(a)はフラーレン体積比と短絡電流の関係を示すグラフ、(b)はフラーレン体積比と開放電圧の関係を示すグラフ、(c)はフラーレン体積比と形状因子の関係を示すグラフ、(d)はフラーレン体積比と変換効率の関係を示すグラフである。 (a)はpin型の有機薄膜太陽電池の概略断面図、(b)はpi型の有機薄膜太陽電池の概略断面図である。 体積比約50%でのオリゴチオフェン/フラーレンのブレンド層の拡大した概略断面図である。 従来のバルクヘテロジャンクション型有機薄膜太陽電池の概略断面図である。
符号の説明
1 p型有機半導体
2 n型有機半導体
3 光電変換層
4 電極
5 電極
6 フラーレン層

Claims (3)

  1. p型有機半導体とn型有機半導体がブレンドされた光電変換層を、少なくとも一方が光透過性である二つの電極の間に設けて形成される有機薄膜太陽電池において、p型有機半導体がオリゴチオフェン、n型有機半導体がフラーレン又はフラーレン化合物からなり、光電変換層中のフラーレン又はフラーレン化合物の合計体積比率が60%以上であることを特徴とする有機薄膜太陽電池。
  2. 光電変換層中のフラーレン又はフラーレン化合物の合計体積比率が75〜95%であることを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜太陽電池。
  3. 光電変換層と一方の電極との間にフラーレン又はフラーレン化合物の層を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の有機薄膜太陽電池。
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