JP2007258106A - 放電管点灯用インバータ回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】電流平衡用トランスを用いることなく、簡単なインバータ回路の構成で複数の放電管に流れる管電流の平衡をとることができるようにし、それによって部品点数の低減並びにインバータ基板の小型化、及びコストダウンを図る。
【解決手段】1入力1出力方式のインバータトランスを複数、あるいは1入力複数出力方式のインバータトランスを1個乃至複数用いてスイッチング部により放電管を点灯駆動するインバータ回路において、インバータトランスは、2次巻線Ns近傍にそれぞれ磁束調整用巻線Nbを具備しており、1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めを順次直列に接続することで全ての磁束調整用巻線について1つのループを形成する。
【選択図】図1
【解決手段】1入力1出力方式のインバータトランスを複数、あるいは1入力複数出力方式のインバータトランスを1個乃至複数用いてスイッチング部により放電管を点灯駆動するインバータ回路において、インバータトランスは、2次巻線Ns近傍にそれぞれ磁束調整用巻線Nbを具備しており、1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めを順次直列に接続することで全ての磁束調整用巻線について1つのループを形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、インバータ回路に複数の放電管(冷陰極管など)を接続し、点灯時に各放電管に流れる電流の平衡をとる電流平衡技術に関するものである。更に詳しく述べると本発明は、インバータトランスの各2次巻線の近傍にそれぞれ磁束調整用巻線を設け、1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めを順次直列に接続して1つのループを形成することにより、各磁束調整用巻線に同じ電流を流し、それぞれの2次巻線を通る磁束を均等にして出力電流の平衡をとる放電管点灯用インバータ回路、及びそれに用いるインバータトランスに関するものである。
ノート型パソコンや小型液晶モニタの液晶パネルには、バックライトとして通常1本あるいは2本程度の放電管(多くは冷陰極管)が使用されている。しかし、近年普及している大型の液晶テレビや液晶モニタには、より多くの本数の冷陰極管がバックライトとして使用されている。バックライトは、パネル全体をできるだけ均一に照明することが重要であり、そのため各冷陰極管にはできるだけ均一な電流を供給する必要がある。
かつては冷陰極管の本数と同数のインバータ回路を設置して、各冷陰極管を独立に駆動し、それぞれ電流を制御し平衡をとることが行われていた。しかし、この構成は、小型液晶モニタの液晶パネルのように冷陰極管の本数が少ない場合には大きな問題にはなり難いが、大型の液晶テレビや液晶モニタのように冷陰極管の本数が多くなると、インバータ回路が多数必要になると共に、小型化が困難であり、多数の部品を使用するためコスト高になる問題が生じた。
そこで、インバータトランスと冷陰極管との間にバランサとよばれる電流平衡用コイルを挿入し、各冷陰極管を流れる電流を均等配分する負荷電流平衡装置が開発されている。例えば、3本の冷陰極管に対して2個のバランサを使用する。各バランサは、同一巻軸上に2つの巻線枠を具備するボビンを用い、該ボビンの両巻線枠に巻かれたコイルと磁気コアとを組み合わせた構造のトランスである。第1のバランサを巻数比2:1で巻線し、第2のバランサを巻数比1:1で巻線する。第1のバランサの巻数の少ない方のコイルに直列に第2のバランサの両方のコイルを基板上で接続する。第1のバランサで第1の冷陰極管に流れる電流と第2のバランサに流れる電流とに分流し、第2のバランサで第2の冷陰極管に流れる電流と第3の冷陰極管に流れる電流とに分流する。これによって、最終的には3本の冷陰極管に流れる電流を均等配分することができる。このような技術は、特許文献1に従来例として示されている。
このような負荷電流平衡装置は、インバータ回路の設置個数を低減できるため、インバータトランスや制御回路部の部品点数を削減できる利点がある。しかし、液晶画面の大型化により、バックライトに使用する冷陰極管の本数は、例えば19インチ型では12本程度、32インチ型では16本程度まで増加している。そのため、上記のような方式では、冷陰極管とほぼ同数のバランサが必要となり、その結果、特に大型の液晶パネルになればなるほど回路基板設計が複雑になり、バランサの実装面積やコストも無視できないものとなる。
ところで、電流平衡用トランスを用いずにインバータトランスで放電管に均一な電流を供給し点灯する装置として、2次巻線間に作用する磁束量を調整する補助巻線を設け、該補助巻線の入力電圧を補助巻線駆動回路で制御する技術が提案されている(特許文献2参照)。これは、例えば放電管に流れる電流をそれぞれ検出し、その結果に基づいて放電管間の電流差を電流差演算器で演算し、その演算結果に基づいて補助巻線駆動回路の動作を制御するように構成されている。従って、このような技術も回路が複雑化し、高コストになる。
特開平6−269125号公報
特開2005−276919号公報
本発明が解決しようとする課題は、電流平衡用トランスを用いることなく、簡単なインバータ回路の構成で複数の放電管に流れる管電流の平衡をとることができるようにし、それによって部品点数の低減並びにインバータ基板の小型化、及びコストダウンを図ることである。
本発明は、1入力1出力方式の複数のインバータトランスを、1次巻線(入力巻線)を並列又は直列に接続して、2次巻線(出力巻線)に接続されている放電管をスイッチング部により点灯駆動するインバータ回路であって、各インバータトランスは、2次巻線近傍に磁束調整用巻線を具備し、1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めを順次直列に接続して全ての磁束調整用巻線について1つのループを形成することを特徴とする放電管点灯用インバータ回路である。
また本発明は、1入力複数出力方式のインバータトランスを用いて、各2次巻線に接続されている放電管をスイッチング部により点灯駆動するインバータ回路であって、前記インバータトランスは、両2次巻線近傍にそれぞれ磁束調整用巻線を具備し、1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めを順次直列に接続して全ての磁束調整用巻線について1つのループを形成することを特徴とする放電管点灯用インバータ回路である。
更に本発明は、1入力複数出力方式の複数のインバータトランスを、それぞれの1次巻線を並列又は直列に接続して、2次巻線に接続されている放電管をスイッチング部により点灯駆動するインバータ回路であって、各インバータトランスは、各2次巻線近傍にそれぞれ磁束調整用巻線を具備し、各インバータトランス内で1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めを順次直列に接続すると共に、各インバータトランス間でも順次直列に接続して、全ての磁束調整用巻線について全体で1つのループを形成することを特徴とする放電管点灯用インバータ回路である。
これらにおいて、磁束調整用巻線によるループ内に電流調整用の負荷を挿入することもできる。
これらの放電管点灯用インバータ回路で用いるトランスは、巻線を施したボビンと磁路を形成する磁気コアを備え、ボビンに形成されている2次巻線近傍に磁束調整用巻線が設けられている構造とする。
本発明に係る放電管点灯用インバータ回路は、インバータトランスの2次巻線の近傍に磁束調整用巻線を設け、1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めを順次直列に接続して1つのループを形成するように構成したことにより、インバータ駆動したときに各磁束調整用巻線に同じ電流が流れ、それぞれの2次巻線を通る磁束が均等になって出力電流(管電流)の平衡をとることができる。従って、電流平衡用トランスを用いることなく、簡単なインバータ回路の構成(磁束調整用巻線によるループ結線)で、複数の放電管に流れる電流の平衡をとることができ、それによって部品点数の低減並びにインバータ基板の小型化、及びコストダウンを図ることができる。
図1は本発明に係る放電管点灯用インバータ回路の一実施例を示す回路図であり、図2はそれに用いるインバータトランスの説明図である。この実施例は、1入力1出力方式のインバータトランス10を3個用いて、3本の冷陰極管12を点灯駆動する構成を表している。3個のインバータトランス10の各1次巻線Npを並列に接続し、1台のスイッチング部14で駆動する。各2次巻線Nsには、それぞれ冷陰極管12が接続されている。
インバータトランス10は、ボビンの同一巻軸に巻かれた3つのコイルと閉磁路を形成する磁気コアとを組み合わせた構造である。前記ボビン20は、四角筒状の巻軸と、その両端に位置し端子22が固着されている巻枠部24と、端子22を備えた2枚の中間仕切り部26などからなり、それらによって3つの巻線領域に分割されている構造である。分割されている第1の巻線領域(ここでは図の左手側)に1次巻線Npが、第2の巻線領域(ここでは図の中央部)に2次巻線Nsが、また該2次巻線近傍の第3の巻線領域(ここでは図の右手側)に磁束調整用巻線Nbが、それぞれ巻き付けられる。各巻線端末は、ボビン20に取り付けられている端子22に絡げて半田付けすることにより電気的に接続される。ここでは高圧となる2次巻線Nsはセパレータ28により複数の小領域に分割して巻線してある。2次巻線Nsと磁束調整用巻線Nbは、同じ極性(巻き方向が同じ)で巻き付けられる。磁気コア30は、例えばIコア32と四角枠状コア(口字型コア)34との組み合わせからなり、前記Iコア32がボビン20の巻軸を貫通し、前記四角枠状コア34がボビンの両端でIコア32の両端に対向する構造とする。
本発明では、図2に示すように、インバータトランス10は、2次巻線近傍に磁束調整用巻線Nbを具備しており、図1に示すように、1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めを順次直列に接続して全ての磁束調整用巻線について1つのループ40を形成する。ループ40は、実装基板に設けた印刷配線パターンにより形成する。
このように、インバータトランス10に巻かれた全ての磁束調整用巻線Nbを繋げて動作させると、各インバータトランス10の2次巻線Ns内側に配置されている磁気コアの磁束が等しくなるように磁束調整用巻線Nbに電流が流れる。そのため、2次巻線Ns内側を通る磁束がほぼ同じとなり、その磁束によって誘起され発生する各2次巻線の電流も均一の値となる。つまり結果として冷陰極管に流れる管電流が均一となる。この構成の場合、本発明では3個のインバータトランスに対してスイッチング部は1個で済むため、インバータ基板の小型化及びコスト低減が可能である。また、電流平衡用コイルも不要となるため、この点でもインバータ基板の小型化及びコスト低減が可能である。
図3及び図4は、図1の変形例である。図1に示す実施例では、インバータトランス10の1次巻線Npを並列に接続している。それに対して、図3及び図4に示す例は、インバータトランス10の1次巻線Npを直列に接続している。各インバータトランス10の1次巻線Npにはインダクタンスのばらつきがあり、そのために電圧のばらつきは生じるが、直列に接続されていると、電流値が揃い、ある程度の磁束調整ができる。なお、インバータトランスは図2に示すものと同じであってよい。2次巻線Nsには、それぞれ冷陰極管12が接続され、全ての磁束調整巻線Nbは、順次接続されて1つのループを形成している。このループ形成によって、更に管電流の均一化が図られる。
図4では、磁束調整用巻線Nbを順次接続しているループ40に負荷(抵抗)Zを挿入している。磁束調整用巻線Nbが細いので、大きな電流が流れると発熱する恐れがある。図4に示すように負荷を挿入すると、スパイク状の過大な電流を抑制でき、発熱の問題は解決できる。しかし、電流が減少する分、電流平衡調整機能は低下する。挿入する負荷の大きさは、抑制する電流値や発熱などを考慮して適宜選定すればよい。
図5は本発明に係る放電管点灯用インバータ回路の他の一実施例を示す回路図であり、図6はそれに用いるインバータトランスの説明図である。Aは平面を、Bは磁路を示している。この実施例は、1入力2出力方式のインバータトランス60を用いて、2本の冷陰極管12を点灯駆動する状態を表している。スイッチング部14をインバータトランス60の1次巻線Npに接続し、駆動する。両方の2次巻線Nsの一端には、それぞれ冷陰極管12の一端を接続する。2次巻線Nsの他端は結線してアースに落とし、冷陰極管12の他端は相互に接続する。各2次巻線Ns近傍にそれぞれ磁束調整用巻線Nbを設け、一方の磁束調整用巻線Nbの巻き終わりと他方の磁束調整用巻線Nbの巻き始めを順次直列に接続して両方の磁束調整用巻線Nbについて1つのループを形成する。
インバータトランスは、図6のAに示すように、ボビンの同一巻軸に巻かれた5つのコイルと閉磁路を形成する磁気コアとを組み合わせた構造である。前記ボビンは、四角筒状の巻軸と、その両端に位置し端子付き巻枠部と、端子を備えた4枚の中間仕切り部などからなり、それらによって5つの巻線領域に分割されている構造である。中央の第1の巻線領域に1次巻線Npが、その両側の2つの第2の巻線領域に2次巻線Nsが、また両2次巻線の近傍外側の2つの第3の巻線領域に磁束調整用巻線Nbが、それぞれ巻き付けられる。各巻線端末は、ボビンに取り付けられている端子に絡げて半田付けすることにより電気的に接続される。両2次巻線Nsと両磁束調整用巻線Nbは、同じ極性(巻き方向が同じ)で巻き付けられる。磁気コアは、例えばIコア62と四角枠状コア(口字型コア)64との組み合わせからなり、前記Iコア62がボビンの巻軸を貫通し、前記四角枠状コア64がボビンの両端でIコア62の両端に対向する構造とする。
中央に1次巻線Npを設け、その両側に2次巻線Nsを配置したインバータトランスの場合、1次巻線Npにて発生した磁束は巻線内部の同一コア内を通るため、両側の2次巻線Ns内部を流れる磁束は理論上同一である。しかし、現実には各巻線位置のバラツキ、コア形状、ギャップ位置等によって左右の漏れ磁束の量が均一でなくなり、そのため一方の2次巻線と他方の2次巻線に流れる電流も均一でなくなる。そこで、両方の2次巻線の近傍にそれぞれ磁束調整用巻線を同じ極性で(同じ巻き方向で)巻線し、両方の磁束調整巻線を直列接続して動作させる。すると、2つの2次巻線の内部磁束が異なる場合でも、磁束調整用巻線に流れる電流により両方の2次巻線の内部磁束が均一化され、その結果、両方の2次巻線に流れる電流は均一となる。この状態で各コアに流れる磁束を図6のBに示す。
図7は、この実施例で用いることができるインバータトランスの他の例を示している。Aに示す例は、2個のUコア66を組み合わせることで閉磁路を構成している。Uコア−Uコアの一方の脚部を組み合わせた部分に1次巻線Npを施し、他方の脚部それぞれに2次巻線Nsと磁束調整用巻線Nbを施している。この例では磁束調整用巻線Nbを2次巻線Nsの内側に設けているが、2次巻線の外側に設けてもよい。Bに示す例は、2個のEコア68を組み合わせることで閉磁路を構成している。Eコア−Eコアの中央脚部を組み合わせた部分に1次巻線Npを施し、両方の側脚部を組み合わせた部分にそれぞれ2次巻線Nsと磁束調整用巻線Nbを施してある。
図7のCに示す例は、図6に示されているインバータトランスの変形例である。四角枠状コアの長さを短縮して(Iコアを若干両側に延伸して)、四角枠状コアから突出した外側部分に磁束調整用巻線Nbを施している。四角枠状コアの内側には磁束調整用巻線を設けていない。従って、磁束調整用巻線Nbは閉磁路内ではなく外側の磁束を検知することになる。この構造は、特に発熱が大きい場合には有効である。
図8及び図9は、本発明の更に他の実施例を示している。これらの実施例は、1入力2出力方式のインバータトランスを複数(図では2個)用いて、より多くの本数の冷陰極管を点灯駆動する状態を表している。
図8に示す例では、2個のインバータトランス60の1次巻線Npを並列に接続し、スイッチング部14で駆動する。1個のインバータトランス60の両方の2次巻線Npの一端には、それぞれ冷陰極管12の一端を接続する。2次巻線Nsの他端は結線してアースに接続し、冷陰極管12の他端は相互に接続する。全てのインバータトランス10の各2次巻線近傍にそれぞれ磁束調整用巻線Nbを設け、1つの磁束調整用巻線Nbの巻き終わりと次の磁束調整用巻線Nbの巻き始めを順次直列に接続して全ての磁束調整用巻線Nbについて1つのループを形成する。
図9に示す例では、2個のインバータトランス60の1次巻線Npを直列に接続し、スイッチング部14で駆動する。1個のインバータトランス60の両方の2次巻線Npの一端には、それぞれ冷陰極管12の一端を接続する。ここでも2次巻線Nsの他端は結線してアースに接続し、冷陰極管12の他端は相互に接続する。全てのインバータトランス60の各2次巻線近傍にそれぞれ磁束調整用巻線Nbを設け、1つの磁束調整用巻線Nbの巻き終わりと次の磁束調整用巻線Nbの巻き始めを順次直列に接続して全ての磁束調整用巻線Nbについて1つのループを形成する。
(実測例)
次に、図5に示す2出力の放電管点灯用インバータ回路における両冷陰極管を流れる管電流を測定した。実測結果を表1及び表2に示す。インバータトランスとしては図6に示す構造のものを使用した。いずれも1次巻線Npは27ターン、2次巻線Nsは2300ターンである。
次に、図5に示す2出力の放電管点灯用インバータ回路における両冷陰極管を流れる管電流を測定した。実測結果を表1及び表2に示す。インバータトランスとしては図6に示す構造のものを使用した。いずれも1次巻線Npは27ターン、2次巻線Nsは2300ターンである。
表1は、1次巻線Npにばらつきや偏りが無いように丁寧に均一に巻き付けた場合である。磁束調整用巻線Nbは50ターンである。「磁束調整用巻線なし」は従来技術に対応するものであり、実測時には磁束調整用巻線自体は設けているがループにせずに両端オープンにした形で測定した。「磁束調整用巻線あり」は本発明に対応するものであり、磁束調整用巻線をループに接続して測定した。1次巻線Npにばらつきや偏りが無いように丁寧に均一に巻き付けると、「磁束調整用巻線なし」でも管電流のばらつき(差)は十分に小さくできる。しかし、「磁束調整用巻線あり」にすると、その差を更に半分以下に低減できた。
表2は、1次巻線Npにばらつきや偏りが生じるように意図的に巻線をばらつかせた場合である。磁束調整用巻線Nbは45ターンである。ここでも「磁束調整用巻線なし」は従来技術に対応するものであり、実測時には磁束調整用巻線自体は設けているがループにせずに両端オープンにした形で測定した。「磁束調整用巻線あり」は本発明に対応するものであり、磁束調整用巻線をループに接続して測定した。1次巻線Npにばらつきや偏りが生じるように巻き付けると、「磁束調整用巻線なし」では管電流のばらつき(差)は非常に大きくなる。しかし、「磁束調整用巻線あり」にすると、その差を半分以下に低減できた。
実際の製造では、巻線は、通常、上記表1と表2の中間のばらつき状態となるが、いずれにしても本発明のように磁束調整用巻線をループに結線すると、管電流のばらつきを従来の半減以下まで低く抑えることができる。
10 インバータトランス
12 冷陰極管
14 スイッチング部
Np 1次巻線
Ns 2次巻線
Nb 磁束調整用巻線
12 冷陰極管
14 スイッチング部
Np 1次巻線
Ns 2次巻線
Nb 磁束調整用巻線
Claims (6)
- 1入力1出力方式の複数のインバータトランスを、それぞれの1次巻線を並列又は直列に接続して、2次巻線に接続されている放電管をスイッチング部により点灯駆動するインバータ回路であって、
各インバータトランスは、2次巻線近傍に磁束調整用巻線を具備し、1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めを順次直列に接続して全ての磁束調整用巻線について1つのループを形成することを特徴とする放電管点灯用インバータ回路。 - 1入力複数出力方式のインバータトランスを用いて、各2次巻線に接続されている放電管をスイッチング部により点灯駆動するインバータ回路であって、
前記インバータトランスは、両2次巻線近傍にそれぞれ磁束調整用巻線を具備し、1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めを順次直列に接続して全ての磁束調整用巻線について1つのループを形成することを特徴とする放電管点灯用インバータ回路。 - 1入力複数出力方式の複数のインバータトランスを、それぞれの1次巻線を並列又は直列に接続して、2次巻線に接続されている放電管をスイッチング部により点灯駆動するインバータ回路であって、
各インバータトランスは、各2次巻線近傍にそれぞれ磁束調整用巻線を具備し、各インバータトランス内で1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めを順次直列に接続すると共に、各インバータトランス間でも順次直列に接続して、全ての磁束調整用巻線について全体で1つのループを形成することを特徴とする放電管点灯用インバータ回路。 - 磁束調整用巻線によるループ内に電流調整用の負荷を挿入した請求項1乃至3のいずれかに記載の放電管点灯用インバータ回路。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の放電管点灯用インバータ回路で用いるトランスであって、巻線を施したボビンと磁路を形成する磁気コアを備え、ボビンに形成されている2次巻線近傍に磁束調整用巻線が設けられているインバータトランス。
- 請求項2記載の放電管点灯用インバータ回路で用いるトランスであって、巻線を施したボビンと磁路を形成する磁気コアを備え、ボビンに形成されている両2次巻線近傍にそれぞれ磁束調整用巻線が設けられており、1つの磁束調整用巻線の巻き終わりと次の磁束調整用巻線の巻き始めが順次直列に接続されて1つのループが形成されているインバータトランス。
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2006
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