JP2007256509A - 弾性ロールの製法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】めっき液として、硫黄系化合物からなる安定剤の濃度が0.01mg/リットル未満に設定されているものを用い、軸体の表面に無電解ニッケルめっきを施す。ついで、その外周に、ヒドロシリル架橋系ゴム組成物からなるゴム層を密着形成した後、それを架橋し架橋ゴム層を形成する。そして、その架橋ゴム層の軸方向両端部を切除する。
【選択図】なし
Description
外径5mm、長さ270mmの鉄製の中実円柱状の軸体を準備した。
上記軸体を、50g/リットル水酸化ナトリウム水溶液(70℃)に10分間浸漬することにより脱脂した後、5%塩酸(25℃)に2分間浸漬することにより酸洗した。つづいて、30g/リットル水酸化ナトリウムと30g/リットルグルコン酸ナトリウムとの混合水溶液(70℃)に10分間浸漬することによりスマット除去処理した。
硫酸ニッケル(無電解ニッケルめっき層成分の供給源)30g/リットル、次亜リン酸ナトリウム(無電解ニッケルめっき層成分の供給源)10g/リットル、酢酸(錯化剤)10g/リットル、硝酸鉛(重金属化合物:安定剤)1mg/リットルの割合で混合し、めっき液を調製した。すなわち、このめっき液には、安定剤として硫黄系化合物は含有していない。
上記表面処理した軸体を、上記めっき液(90℃)に20分間浸漬した。これにより、上記軸体の表面に、無電解ニッケルめっき層(厚み5μm)を形成した。
上記実施例1において、めっき液に0.050mg/リットルのチオ尿素(硫黄系化合物:安定剤)を混合し、それを用いて無電解ニッケルめっき層を形成した。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1において、めっき液に0.100mg/リットルのチオ尿素(硫黄系化合物:安定剤)を混合し、それを用いて無電解ニッケルめっき層を形成した。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1,2および比較例1,2の各軸体の無電解ニッケルめっき層表面のうち、軸方向中央の長さ240mmの範囲に、全周にわたって、2液型シランカップリング系接着剤(プライマーNO.101A/B、信越化学工業社製)を塗布した。この塗布方法は、ディスペンサーにより上記接着剤を幅5mmの刷毛に滴下させ、軸体を300rpmの回転数で回転させながら、刷毛塗りした。
ヒドロシリル架橋剤含有液状シリコーンゴム(X−34−264A/B、信越化学工業社製)のA液50重量部とB液50重量部とをスタティックミキサーにて混合した。
固形シリコーンゴム(TCM5406U、GE東芝シリコーン社製)100重量部に対して、触媒含有固形シリコーンゴム(TC−23A、GE東芝シリコーン社製)0.5重量部、ヒドロシリル架橋剤含有固形シリコーンゴム(TC−23B、GE東芝シリコーン社製)1.2重量部をニーダーにて混練した。
ブタジエンゴム(クラプレンLIR−300、クラレ社製)100重量部に対して、ヒドロシリル架橋剤(TSF484、GE東芝シリコーン社製)6.2重量部、触媒(SIP6829.0、アヅマックス社製)0.01重量部、可塑剤(PW−150、出光興産社製)15重量部、カーボンブラック(デンカブラック、電気化学工業社製)10重量部をエアー攪拌機にて混合した。
イソプレンゴム(クラプレンLIR−30、クラレ社製)100重量部に対して、下記の一般式(1)で表されるヒドロシリル架橋剤6.2重量部、触媒(SIP6829.0、アヅマックス社製)0.01重量部、可塑剤(PW−150、出光興産社製)30重量部、カーボンブラック(デンカブラック、電気化学工業社製)10重量部をエアー攪拌機にて混合した。
イソブチレンゴム(EPION600A、鐘淵化学社製)100重量部に対して、ヒドロシリル架橋剤(CR−100、鐘淵化学社製)5重量部、触媒(SIP6829.0、アヅマックス社製)0.01重量部、可塑剤(ダイアナプロセスPS−32、出光興産社製)30重量部、カーボンブラック(デンカブラック、電気化学工業社製)10重量部をエアー攪拌機にて混合した。
エーテルゴム(サイリルACX004A、鐘淵化学社製)100重量部に対して、ヒドロシリル架橋剤(CR−100、鐘淵化学社製)5重量部、触媒(SIP6829.0、アヅマックス社製)0.01重量部、可塑剤(ダイアナプロセスPS−32、出光興産社製)30重量部、カーボンブラック(デンカブラック、電気化学工業社製)10重量部をエアー攪拌機にて混合した。
上記接着剤が塗布された、上記実施例1,2および比較例1,2の各軸体を成形用金型の中空部に同軸的にセットし、密封した後、上記各ヒドロシリル架橋系ゴム組成物を注入した。そして、それをオーブンにより加熱(160℃×30分間)して架橋し、上記架橋ゴム層(厚み4mm)を形成した。このとき、架橋ゴム層は、上記接着剤の塗布範囲(240mm)よりも軸方向両側にそれぞれ1mmずつはみ出して形成された。
上記接着剤の塗布範囲の軸方向両端縁に対応する架橋ゴム層の部分に、カッターを用いて全周にわたって切込みを入れた後、各切込みよりも外側部分を把持し、軸方向外側に引っ張って除去した。そして、その除去跡を目視にて確認した。その結果、その除去跡にゴムが付着していないものを○、一部にゴムが付着しているものを△、全周にわたってゴムが付着しているものを×と評価し、下記の表1に併せて表記した。
その後、上記各架橋ゴム層の外周面に、下記の最外層の形成材料をロールコーティング法により塗工した後、乾燥(硬化)させ、最外層(厚み30μm)を形成した。それを現像ロールとして、市販の実機(LBP5000,キャノン社製)に組み込み、その印刷後の画像について、色むらやすじ等の画像不具合の有無を目視にて確認した。その結果、試験本数100本中全てにおいて画像不具合が確認できないものを○、試験本数100本中色むらおよびすじの少なくともいずれか一方が確認できるものが1本以上あるものを×と評価し、下記の表1に併せて表記した。なお、画像不具合は、上記除去跡に付着していたゴムがとれ、それが他のロール表面に付着することにより発生してした。また、上記除去跡にゴムが付着していても、画像不具合が発生しないものもあった。
ポリカーボネートジオール系ウレタン樹脂(ニッポラン5196、日本ポリウレタン社製)100重量部に対して、カーボンブラック(デンカブラックHS−100、電気化学工業社製)40重量部の割合で用い、ボールミルにより混練した後、MEK400重量部を加えて混合,攪拌して最外層の形成材料を調製した。
Claims (2)
- 軸体の表面に、めっき安定剤を含有するめっき液を用い無電解ニッケルめっきを施す工程と、上記無電解ニッケルめっきした軸体の外周に、ヒドロシリル架橋系ゴム組成物からなるゴム層を密着形成する工程と、そのヒドロシリル架橋系ゴム組成物を架橋し架橋ゴム層を形成する工程と、軸方向長さを揃えるために上記架橋ゴム層の軸方向両端部を切除する工程とを備えた弾性ロールの製法であって、上記無電解ニッケルめっき用のめっき液として、硫黄系化合物からなる安定剤の濃度が0.01mg/リットル未満に設定されているものを用いることを特徴とする弾性ロールの製法。
- 上記硫黄系化合物が、チオ尿素,チオ硫酸塩,チオシアン酸塩,チオアルデヒド,チオケトン,チオール,スルフィド,アルキレンスルフィドおよびジスルフィドからなる群から選ばれた少なくとも一つである請求項1記載の弾性ロールの製法。
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