JP2007256399A - 演奏データ処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】装飾音符の判定の精度を向上させ、自動表情付けの品質を向上させること。
【解決手段】この演奏データ処理システムでは、音符の音高、発音開始時間及び音長を表わす音符情報を順次演奏進行に従って記述した演奏データDmに対して、曲の先頭から、順次、所定の装飾音符長条件を満足する短い音符Naを装飾音候補に指定する。まず、各装飾音候補Naについて、音符間隔(無発音時間)gaが所定の音符隣接条件を満足する音符(隣接音符)を前方及び後方に探査する。次いで、探査された隣接音符に所定の被装飾音符長条件を適用し、被装飾音符長条件を満足しない短い音符Naの場合は隣接音符の探査を続行する。そして、被装飾音符長条件を満足する長い音符Nbが現われると、装飾音候補Naを装飾音符と判定し、長い音符Nbをその被装飾音符と評価する。なお、隣接音符の探査続行中に音高変化方向が変わると(例:up→dn)探査を中止する。
【選択図】図4

Description

この発明は、装飾音符の判定によって自動表情付けの品質を向上させるようにした演奏データ処理システムに関する。
楽譜を基にデータ打込み入力で作成した演奏データ(SMFなど)や、管楽器音色用のデータをMIDI鍵盤を用いて作成した演奏データは、そのまま自動演奏に用いると、意図した楽器らしさが感じられない。機械的な感じがしたり、不自然な感じがしたりする。そのため、例えば、特許文献1や特許文献2のように、このような演奏データに対して自動的に表情付けを行う技術が提案されている。
特開2002−341867号公報 特開2005−99330号公報
特許文献1には、演奏データに対して音楽表現情報を付加する演奏データ編集装置が開示されている。また、特許文献2の演奏データ処理装置では、音色(奏法)の割当て方法が異なる音源間において、音源変更前の演奏データから変更後の音源に対応した演奏データを自動的に生成する演奏データ処理装置が開示されており、前打音による装飾音を変換する例が示されている(段落[0028],[0035],[0036])。
しかしながら、従来技術では、例えば、演奏データ内で短い音符の前後が長い音符に挟まれていると前側の音符に対する装飾音符なのか後ろ側の音符に対する装飾音符なのか判断ができないなど、演奏データ内の装飾音を精度よく判別することは難しかった。
この発明の主たる目的は、このような事情に鑑み、装飾音符の判定の精度を向上させ、自動表情付けの品質を向上させるような装飾音評価を備えた演奏データ処理装置を提供することを目的とする。
この発明の主たる特徴に従うと、音符の音高、発音開始時間及び音長を表わす音符情報(Nt)を順次演奏進行に従って記述した演奏データ(Dm)を取得するデータ取得手段(2,S1)と、データ取得手段により取得された演奏データから所定音長(「長さ1」)以下の第1音符情報(Na)を指定する音符指定手段(S2=YES)と、音符指定手段により指定された第1音符情報の前後に隣り合う第2音符情報について、その音長及び第1音符情報との時間間隔(隙間ga)を判定する時間判定手段(N3,N9)と、時間判定手段により第2音符情報の音長が所定音長(「長さ1」)以下であり第1及び第2音符情報間の時間間隔(ga)が所定時間幅(「長さ2」)以下であると判定されたときに(N3=YES,N9=NO)、時間判定手段に対し、当該第2音符情報(Na)を第1音符情報とし次に隣り合う音符情報を第2音符情報として音長及び時間間隔を判定するように指示する判定指示手段(N10)と、時間判定手段により第2音符情報の音長が所定音長(「長さ1」)を超え第1及び第2音符情報間の時間間隔(ga)が所定時間幅(「長さ2」)以下であると判定されたときには(N3=YES,N9=YES)、第1音符情報(Na)が当該第2音符情報(Nb)に対する修飾音符であると評価する評価手段(N11,S7,S8)と、評価手段による評価結果を演奏データ(Dm)に付加情報(Da)として付け加える情報付加手段(S9)とを具備する演奏データ処理装置(電子音楽装置)〔請求項1〕、並びに、音符の音高、発音開始時間及び音長を表わす音符情報(Nt)を順次演奏進行に従って記述した演奏データ(Dm)を取得するデータ取得ステップ(S1)と、データ取得ステップで取得された演奏データから所定音長(「長さ1」)以下の第1音符情報(Na)を指定する音符指定ステップ(S2=YES)と、音符指定ステップで指定された第1音符情報の前後に隣り合う第2音符情報について、その音長及び第1音符情報との時間間隔(隙間ga)を判定する時間判定ステップ(N3,N9)と、時間判定ステップで第2音符情報の音長が所定音長(「長さ1」)以下であり第1及び第2音符情報間の時間間隔(ga)が所定時間幅(「長さ2」)以下であると判定されたときに(N3=YES,N9=NO)、時間判定ステップにおいて、当該第2音符情報を第1音符情報(Na)とし次に隣り合う音符情報を第2音符情報として音長及び時間間隔を判定するように指示する判定指示ステップ(N10)と、時間判定ステップで第2音符情報の音長が所定音長(「長さ1」)を超え第1及び第2音符情報間の時間間隔が所定時間幅以下であると判定されたときには、第1音符情報(Na)が当該第2音符情報(Nb)に対する修飾音符であると評価する評価ステップ(N11,S7,S8)と、評価ステップでの評価結果を演奏データ(Dm)に付加情報(Da)として付け加える情報付加ステップ(S9)とから成る手順をコンピュータ(電子音楽装置)に実行させる演奏データ処理プログラム〔請求項3〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便の為に付した実施例の参照記号、用語乃至箇所等である。
この発明の更なる特徴によると、演奏データ処理装置(電子音楽装置)は、さらに、第1音符情報(Na)及び第2音符情報間の音高変化を検出する音高変化検出手段(N6〜N8)と、判定指示手段(N10)による指示に従って時間判定手段(N3,N9)により音長及び時間間隔を判定する場合に音高変化検出手段により検出された音高変化の方向が変更したときは(N8=YES)、時間判定手段の判定動作を中止させる判定中止手段(N4)とを具備する〔請求項2〕と共に、演奏データ処理プログラムは、さらに、第1音符情報(Na)及び第2音符情報間の音高変化を検出する音高変化検出ステップ(N6〜N8)と、判定指示ステップ(N10)での指示に従って時間判定ステップ(N3,N9)で音長及び時間間隔を判定する場合に音高変化検出ステップで検出された音高変化の方向が変更したときは(N8=YES)、時間判定ステップでの判定動作を中止させる判定中止ステップ(N4)とから成る手順をコンピュータに実行させる〔請求項4〕。
この発明の主たる特徴に従う演奏データ処理システム(請求項1,3)では、音符の音高、発音開始時間及び音長を表わす音符情報(Nt)を順次演奏進行に従って記述した演奏データ(Dm)に対して装飾音を評価する処理が行われる。処理の開始に当り記憶手段(4)や外部MIDI機器(MD)などから演奏データ(Dm)を取得し装飾音評価処理のための作業エリア(2)にロードする(S1)。まず、演奏データ(Dm)から、所定音長(「長さ1」)以下で装飾音となり得る短い音符を表わす音符情報(Na)を第1音符情報として指定(抽出)する(S2=YES)。次いで、第1音符情報(Na)に対し前後に〔時間軸では、前方(向)は演奏進行と逆の方向、後方(向)は演奏進行方向をいう〕隣り合う音符情報を第2音符情報として、第2音符情報の音長及び第1音符情報・第2音符情報間の時間間隔(無発音時間の長さga)を調べる時間判定処理(N3,N9)を行い、第2音符情報が、装飾音となり得る程度の所定時間幅(「長さ2」)以下で隣接している(連なっている)のかを判定し(N3)、隣接している場合は、更に、短い音符(Na)と長い音符(Nb)の何れを表わす音符情報なのか(N9)を判定する。
ここで、第2音符情報の音長が所定音長(「長さ1」)以下であり第1及び第2音符情報間の時間間隔(ga)が所定時間幅(「長さ2」)以下であるときは(N3=YES,N9=NO)、短い音符(Na)が隣接していると判断し、隣接している短い音符(Na)を第1音符情報とし、当該短い音符(Na)に対し更に同じ方向に隣り合う音符情報を第2音符情報として(N10)、引き続き、時間判定処理(N3,N9)を行う。
そして、第2音符情報が所定音長(「長さ1」)を超える音長をもつ長い音符(Nb)を表わす音符情報であり、第1音符情報(Na)との時間間隔(ga)が所定時間幅(「長さ2」)以下であるときには(N3=YES,N9=YES)、第1音符情報(Na)が当該第2音符情報(Nb)に対する修飾音符であると評価し(N11,S7,S8)、この評価結果を演奏データ(Dm)に付加情報(Da)として付け加える(S9)。
この発明では、上述のように、所定の装飾音符長条件(「長さ1」以下)を満足する短い音符(Na)を第1音符情報として装飾音候補に指定し、指定された短い音符(Na)について、演奏進行の前後両方向に、音符間隔(ga)が所定の音符隣接条件(「長さ2」以下)に従って隣接する音符を探査し、所定の被装飾音符長条件(「長さ1」超過)を満足する被装飾音符(Nb)であるかどうかを調べ、探査された音符が被装飾音符長条件を満足していない(短い音符Na)間は隣接音符の探査を続行し、被装飾音符(Nb)が現われると、この音符を被装飾音符と評価して探査を終了するように構成している。
従って、この発明によれば、両方向に被装飾音候補を探査することにより、前打音の装飾音符だけでなく後打音の装飾音をも検出することができ、さらに、音符の連続探査によって連続する装飾音をも検出することができる。また、2つの長い音符に挟まれた短い音符が、先行する長い音符の後打音であるか、或いは、後続する長い音符の前打音であるかを評価することができる。それ故、装飾音符の判定の精度を向上させ、自動表情付けの品質を向上させることができる。
この発明の更なる特徴に従う演奏データ処理システム(請求項1,3)では、さらに、第1音符情報(Na)及び第2音符情報間の音高変化を検出する機能(N6〜N8)が備えられ、装飾音候補乃至被装飾音候補の探査を続行する場合に(N10→N3,N9)音高変化の方向が変更したときは(N8=YES)、装飾音候補乃至被装飾音候補を探査する判定動作が中止される(N4)。つまり、前方向或いは後方向に連接する複数の短い音符(Na)を含む音符群(連接音符群)については、音高変化方向が変わるとこの方向の被装飾音候補探査を終了する。従って、この発明によれば、短い音符について装飾音を評価する際、上述した短い音符の前後の無発音時間の長さ(ga)に加えて、前後する音符の音高変化方向の連続性も評価に用いることで、さらに、装飾音符の判定の精度を向上させ、自動表情付けの品質を向上させることができる。
〔システム構成〕
図1は、この発明の一実施例による演奏データ処理システムの概要を説明するための図であり、図1(1)はこの発明の一実施例による演奏データ処理装置のハードウエア構成ブロック図を示す。この演奏データ処理装置には、音楽情報処理機能を有するパーソナルコンピュータ(PC)や電子楽器のような音楽情報処理装置(電子音楽装置)が用いられ、図示の例では更に演奏操作部乃至楽音信号発生部が設けられている。演奏データ処理装置は、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、演奏操作検出回路5、設定操作検出回路6、表示回路7、音源回路8、効果回路9、MIDIインターフェース(I/F)10、通信インターフェース(I/F)11等を備え、これら要素1〜11はバス12で互いに接続される。
CPU1は、RAM2及びROM3と共にデータ処理部を構成し、演奏データ処理プログラムを含む所定の制御プログラムに従い、タイマ13によるクロックを利用して演奏データ処理を含む種々の音楽情報処理を実行する。RAM2は、これらの処理に際して必要な各種データを一時的に記憶するためのワーク領域として用いられ、例えば、演奏データ処理の際には、所定の音符間隔情報(隙間)や音高差情報(音程)を格納するための隙間レジスタや音程レジスタなどの情報保持領域が設けられる。また、ROM3には、これらの処理を実行するために必要な各種制御プログラムや制御データなどが記憶される。
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)や書換え可能な不揮発性の半導体メモリ等の内蔵記憶媒体の外に、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、スマートメディア(登録商標)等の小型メモリカード、等々、種々の可搬性の外部記録媒体を含み、制御プログラムや制御データの外に、処理前後の演奏データを含む任意のデータを任意の外部記憶装置(例えば、HDD)4に記憶することができる。
演奏操作検出回路5は、鍵盤などの演奏操作子14と共に演奏操作部を構成し、演奏操作子14に対するユーザの演奏操作を検出し、演奏内容に対応する演奏データを生成してデータ処理部に導入する。設定操作検出回路6は、演奏データ処理装置の操作パネル等に設けられたキースイッチやマウス等の設定操作子15に対するユーザの設定操作(パネル設定)を検出し、設定内容に対応する設定データをデータ処理部に導入する。表示回路7は、操作パネル等に設けられた画面表示用LCD等のディスプレイ(表示器)16や各種インジケータ(図示せず)の表示/点灯内容をデータ処理部からの指令に従って制御し、操作子14,15の操作に対する表示援助を行う。
音源回路8及び効果回路9は、楽音信号生成部として機能し、両回路8,9は、ソフトウエアを含ませることができる。音源回路8は、演奏操作検出回路5や記憶手段(3,4)等からの演奏データに応じて所定音色及び音高の楽音データを生成し、効果付与DSPを有する効果回路9は、同演奏データに応じて楽音データに所定の効果を付与した楽音信号を発生する。効果回路9に後続するサウンドシステム17は、D/A変換部やアンプ、スピーカを備え、効果回路9から出力される楽音信号に基づく楽音を発生する。
MIDII/F10は、この演奏データ処理装置と同様にMIDI形式で音楽情報を取り扱うことができるMIDI鍵盤などの他の電子音楽装置(外部MIDI機器)MDが接続され、MIDII/F10を通じて他の電子音楽装置MDとの間でMIDIデータを授受することができる。通信I/F11には、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)などの通信ネットワークCNが接続され、外部のサーバコンピュータSV等から制御プログラムをダウンロードしたり演奏データを記憶装置4に保存してこの演奏データ処理装置で利用することができる。
〔データ構造の例〕
この発明の一実施例による演奏データ処理システムでは、演奏データ処理プログラムに従い、元の演奏データに含まれる各音符(ノート)の音長、隣り合う音符間の時間間隔(隙間)や音高差(音程)などを解析して装飾音符を評価することにより、装飾音符による表情付けがなされた演奏データを作成することができる。図1(2)は、この発明の一実施例による演奏データ処理装置で採用されるデータの構造例を示す。
図1(2)左欄及び中欄の(2a)は、この演奏データ処理の処理対象となる元の演奏データの構造を表わす。元の演奏データDmは、ヘッダチャンクと複数(N)の演奏トラックチャンク1〜Nから構成される。ヘッダチャンクは、演奏データ名や総バイト数、演奏トラックのチャンク数(N)などのヘッダ情報を記述したものである。各トラックチャンク1〜Nは夫々の演奏トラックの音符列情報を記述したものであり、図1(2)中欄に示すように(トラックチャンク1の内容を例示)、複数の音符イベント(ノートイベント)1,2,3,…とそのタイミング情報が演奏進行に従って順次記述される。
演奏データDmにおいて、音符イベント及びタイミング情報からなるセットは1つの音符情報を構成する。音符イベントは、発音すべき音符の音高(ノート番号で指定)を表わし、タイミング情報は、当該音符の発音開始タイミングを表わす開始時間情報(ノートオンタイミング)及び当該音符の発音持続時間を表わす発音時間情報(音長を表わすゲートタイムや発音終了タイミングを表わすノートオフタイミングで指定)を含む。
図1(2)右欄の(2b)は、この演奏データ処理により元演奏データDmに付加される属性データの構造例を表わす。つまり、この演奏データ処理では元演奏データDmの音符イベントに対して装飾音であると判断されたものに属性データDaを付与してゆく。
例えば、音符イベント1が、後続する音符イベント2の装飾音であると評価した場合、(2b)上段に示すように、「音符イベント2の装飾音」である旨を表わす属性情報Daが元演奏データDmの音符イベント1への参照情報として付加される。同様に、音符イベント3が(後続する音符イベント4と共に)その後の音符イベント5の装飾音であると評価した場合には、(2b)下段のように、「音符イベント5の装飾音」である旨を表わす属性情報Daが音符イベント3(及び音符イベント4)への参照情報として付加される。
また、この演奏データ処理によって元演奏データDmに属性データが付加されると、その後、元演奏データDmと属性データを組にして新たな演奏データとして外部記憶装置4に保存したり、或いは、属性データを用いて元の演奏データを加工したものを新たな演奏データとして外部記憶装置4に保存したり、或いは、これら新たな演奏データに基づいて、楽音信号生成部8−9を通じて楽音を生成することができる。
なお、元の演奏データDmを加工する際には、例えば、次のような方法が用いられる:
・装飾音符の音量は被装飾音符よりも小さくなるようにする。
・装飾音と被装飾音との間は滑らかにつながるように後続音は、アタック感のない波形を用いるようにする。
・装飾音符は、被装飾音符をピッチベンドなどの効果で表わすようにする。
・装飾音付きの波形を用いるようにする。等々。
〔演奏データ処理の例〕
図2は、この発明の一実施例による演奏データ処理(メイン処理)の一例を表わすフローチャートであり、図3は、同演奏データ処理中のノート検索処理の一例を表わすフローチャートである。また、図4は、この発明の一実施例の演奏データ処理による装飾音符評価の機能を説明するための演奏データ音符列の具体的な一例を示す。
この発明の一実施例による演奏データ処理システムでは、演奏データ処理プログラムにより、音符の音高、発音開始時間及び音長を表わす音符情報Ntを順次演奏進行に従って記述した演奏データDmに対して装飾音を評価する処理が行われ、演奏データDmは、装飾音評価の開始時に記憶手段4又は外部MIDI機器MDなどからRAM2にロードすることにより取得することができる。この装飾音評価処理の要点は次のとおりである:まず、取得した演奏データDmに対して、曲の先頭から、順次、所定の装飾音符長条件(「長さ1」以下)を満足する短い音符Naを装飾音候補に指定する(S2=YES)。次いで、指定された各装飾音候補Naについて、前方及び後方(演奏進行の前後両方向)に、音符間の時間間隔(隙間:無発音時間)gaが所定の音符隣接条件(「長さ2」以下)を満足する音符(隣接音符)を探査する(S3,S4;N3)。さらに、探査された隣接音符に所定の被装飾音符長条件(「長さ1」超過)を適用して条件に合うかどうかを調べ(N9)、隣接音符が被装飾音符長条件を満足しない短い音符Naの場合には隣接音符の探査を続行する(N9=NO→N10)。そして、隣接音符として被装飾音符長条件を満足する長い音符Nbが現われると、装飾音候補Naを装飾音符と判定し、現われた長い音符Nbをその被装飾音符と評価する(N9=YES→N11)。なお、隣接音符の探査続行中に音高変化方向が変わると(例:up→dn)探査を中止する(N8=YES→N4)。
まず、図2の演奏データ処理フローについて説明する。演奏データ処理装置の設定操作子15に対するユーザの選曲操作があると、演奏データ処理フローがスタートし、CPU1は、まず、最初のステップS1で、選曲操作に対応する元演奏データDmを外部記憶装置4或いは外部MIDI機器MDからRAM2にロードし、さらに、ユーザによるトラック指定操作に応じて、指定されたトラックの演奏データにつき曲の最初のノートイベントを評価対象とする。評価対象のノートイベントは、ステップS1で指定された後、後述するステップS11により曲の進行に従って順次指定され、ステップS2〜S10の処理が進められていく。この場合、和音など、同時に複数のノートがある場合は、音程の低いものから順に評価対象として処理が進められる。
評価対象のノートイベントを指定した(S1,S11)後は、ステップS2で、評価対象に指定されたノートイベントにつき音長が「長さ1」以下で装飾音となり得るか否かを判定する。ここで、当該ノートイベントが「長さ1」以下の音長をもつときは(S2=YES)、これを装飾音候補に指定してステップS3〜S9の処理を行った後ステップS10に進み、「長さ1」を超えているときは(S2=NO)直接ステップS10に進む。なお、「長さ1」は、評価対象ノートイベントが装飾音になり得る限界音符長を表わし、例えば、16分音符に相当する時間長或いは100ms時間長の程度である。また、音長が長さ1以下の音符(Na)は「短い音符」又は「短音符」と呼ばれ、長さ1を超える音符(Nb)は「長い音符」又は「長音符」と呼ばれる。
ステップS3では、当該ノート(短音符)の前方(演奏進行と逆の方向)にあるノートから長音符のノートイベントを検索する前方ノート検索処理を行い、続くステップS4では、当該ノートの後方(演奏進行方向)にあるノートから長音符のノートイベントを検索する後方ノート検索処理を行い、更に次のステップS5において、これら検索処理の結果に基づき、当該ノートの前後に被装飾音候補となるノートイベントが存在するか否かを判定する。なお、ノート検索処理については、図3により後で詳述する。
ここで、当該ノート前後の何れにも被装飾音候補が存在しないと判定されたときは(S5→どちらも無し)、ステップS6に進んで評価対象のノートイベントは装飾音符ではないと評価(決定)する。
これに対して、当該ノートの片方にのみ(前方又は後方の何れかに)被装飾音候補が存在すると判定されたときは(S5→片方のみあり)、ステップS7に進み、当該被装飾音候補を被装飾音符とし、評価対象のノートイベントは、前方又は後方の何れかにある当該被装飾音符に対する装飾音であると評価(決定)する。
また、当該ノートの前後何れにも被装飾音候補が存在するときは(S5→両方あり)、ステップS8に進んで、前方ノート及び後方ノート検索結果に対して所定の前後判定優先ルールを適用して前方又は後方の何れかの被装飾音候補を被装飾音符とし、評価対象のノートイベントは当該被装飾音符に対する装飾音であると評価(決定)する。
ここで、前後判定優先ルールには次のようなものがある:
(1)検索中の隙間gaの最大値が小さい方を優先する。
(2)被装飾音となるノートの音長が長い方を優先させる。
(3)評価対象音符と被装飾音候補との音高差itが小さい方の候補を優先させる。
(4)検索中の音高差itの最大値が小さい方を優先させる。
(5)以上の優先パラメータを組み合わせて評価する。例えば、各優先パラメータに順位を付けて高位順に優先パラメータを適用したり、所定の優先パラメータを所定の重み付けで加算して総合評価する。
ステップS7,S8で、評価対象のノートイベントに対して被装飾音となるノートイベントが決定すると、ステップS9に進む。ステップS9では、元演奏データDmに対する属性データDaとして、当該ノートイベントが、ステップS7,S8で決定された被装飾ノートイベントの装飾音符である旨を表わす属性情報をRAM2上に保持する。
ステップS6,S9の処理後は、ステップS10で、評価対象の指定が曲の終端に達したか否かを判定し、曲の終端に達していないときは(S10=NO)、ステップS11に進み、次のノートイベントを評価対象としてステップS2に戻る。そして、曲の終端に達していない間は(S10=NO)ステップS2〜S10の処理を繰り返し、終端に達すると(S10=YES)、RAM2上に保持された元演奏データDm及び属性データDaを組にして外部記憶装置4に保存して、この演奏データ処理を終了する。
次に、演奏データ処理(メイン処理)のステップS3,S4(図2)の処理段階で実行されるノート検索処理について、図3に示されるノート検索処理フローにより説明する。この場合、評価対象のノートイベントから前方へ向かって図3の検索処理を実行することによりステップS3の前方ノート検索処理が行われ、次いで、評価対象ノートイベントから後方に向かって図3の検索処理を実行することによってステップS4の後方ノート検索処理が行われる。従って、図3の検索処理フローの各ステップにおける「次のノートイベント」は、前方ノート検索処理の際は評価対象ノートイベントの前方にあり、後方ノート検索処理の際には評価対象ノートイベントの後方にあることを意味する。
図3に示すように、検索処理の第1ステップN1では、CPU1は、RAM2内のレジスタ類の初期化を行う。例えば、隙間レジスタに置数される隣接ノートイベント間の隙間(音符間時間間隔即ち無発音時間)gaの最大値を「0」にセットし、また、音高差レジスタに置数される隣接ノートイベント間の音高差itの最大値を「0」にセットする。次のステップN2で評価対象ノートイベントを検索対象とした上、ステップN3に進む。
ステップN3では、評価対象ノートイベントから1つの方向に向かって次のノートイベントがあるか否かを判定すると共に、次のノートイベントがあるときは隣接音符を探査する。すなわち、評価対象ノートイベントから次のノートイベントまでの隙間gaが「長さ2」以下であり、両ノートイベントの間隔が十分に短いか否かを判定する。ここで、「隙間ga」は、前方への検索処理では評価対象ノートイベントのオンタイミングから次(即ち前方)のノートイベントのオフタイミングまでの無発音時間であり、後方への検索処理では評価対象ノートイベントのオフタイミングから次(即ち後方)のノートイベントのオンタイミングまでの無発音時間である。また、「長さ2」は、評価対象ノートイベントが装飾音になり得る次ノートイベントとの限界時間間隔(隙間gaの許容最大値)を表わし、例えば、32分音符に相当する時間長或いは50ms時間長の程度である。
ステップN3において、例えば、前方ノート検索処理で評価対象ノートイベントが曲の先頭にあり前方に次のノートイベントが存在しない、或いは、後方ノート検索処理で評価対象ノートイベントが曲の終端にあって次のノートイベントがないと判定されたときは(N3=NO)、ステップN4に進む。また、次のノートイベントが存在しても、評価対象ノートイベントから次のノートイベントまでの隙間gaが「長さ2」を超えており両ノートイベントが離れ過ぎているときにも(N3=NO)、ステップN4に進む。
ステップN4では、「この方向には被装飾音候補がない」旨を表わす検索結果情報をRAM2の結果情報格納領域に保持する処理を行った上、この方向のノート検索処理を終了し次の処理段階にリターンする。例えば、前方ノート検索処理が終了した場合は、ステップS4(図2)にリターンして図3の検索処理フローに従って後方ノート検索処理を行い、後方ノート検索処理が終了したときにステップS5にリターンする。
さて、ステップN3において評価対象ノートイベントから次のノートイベントまでの隙間gaが「長さ2」以下で両ノートイベントが十分に接近していると判定されたときは(N3=YES)、ステップN5以下に進む。まず、ステップN5では、次のノートイベントまでの隙間gaの値が隙間レジスタの現在隙間値より大きい場合は、この値をノートイベント間隙間gaの最大値として、隙間レジスタの隙間値を更新する。
次のステップN6では、評価対象ノートイベントから次のノートイベントまでの音高差itの値が音高差レジスタの現在音高差値より大きい場合は、この値をノートイベント間音高差itの最大値として、音高差レジスタの音高差値を更新する。さらに、ステップN7では、評価対象ノートイベントから次のノートイベントまでの音高の変化方向を検出し、初めて音高変化方向を検出した場合にはこれを初期方向情報としてRAM2の方向情報格納領域に保持した上、ステップN8に進む。
ステップN8では、ステップN7で検出された方向をRAM2上の初期方向情報と比較し、音高変化方向が変更したか否かを判定する。ここで、「上向き(up)から下向き(dn)に」或いは「下向き(dn)から上向き(up)に」音高変化方向が変更したときは(N8=YES)、RAM2の方向情報格納領域に保持された初期方向情報を消去した上、ステップN4に進み、上述した検索結果処理を行ってこの方向のノート検索処理を終了し次の処理段階にリターンする。
一方、音高変化方向が変更しないときは(N8=NO)ステップN9に進んで、次のノートイベントの音符長が「長さ1」以上で十分長いか否かを判定する。ここで、次のノートイベントが「長さ1」以下の音長を持ち装飾音になり得ると判定したときは(N9=NO)、ステップN10に進み、当該次のノートイベントを検索対象とした上、ステップN3に戻って、ステップN3〜N9の処理を繰り返す。
従って、検索対象の次に「長さ1」以下のノートイベントが隙間ga≦“「長さ2」以下”で音高変化の向きを変更することなく順次現われる間、つまり十分に接近した短い音符(Na)が音高変化方向を変えずに連続する間は(N9=NO,N3=YES,N8=NO)、ステップN5〜N10の処理を繰り返す。また、隙間gaが離れ過ぎたり(N9=NO)音高変化方向が変わると(N8=YES)その時点で処理を終了する(N4)。
ステップN9で、次のノートイベントは長い音符(Nb)であると判定すると(N9=YES)、ステップN11に進み、「被装飾音符は次のノートイベントとする」旨、「隙間の最大値は隙間レジスタの値とする」旨及び「音高差の最大値は音高差レジスタの値とする」旨を表わす検索結果情報をRAM2の結果情報格納領域に保持する処理を行う。そして、ステップN11の処理の後、この方向のノート検索処理を終了し次の処理段階にリターンする。例えば、前方ノート検索処理が終了した場合は、ステップS4(図2)にリターンして図3の検索処理フローに従って後方ノート検索処理を行い、後方ノート検索処理が終了したときにステップS5にリターンする。
なお、ノート検索処理(S3)のステップN11で得られた検索結果を総合すると、1又は2の長い音符を一端又は両端に有し1又は複数の短い音符を含み「長さ2」以下の隙間gaを介して所定の条件で隣接し合う一連の音符列が得られ、この音符列は連接音符列と呼ばれる。この場合、2の長い音符Nb1,Nb2を両端に有する連接音符列については、所定の前後判定優先ルールに従って何れか一方の長い音符を被装飾音符に決定する。
上述した装飾音符評価の具体的な適用態様を図4の演奏データ音符列について説明すると次のとおりである。図4(1)の左右各例では、短い音符Na1,Na2と長い音符Nb1,Nb2との時間間隔(隙間)gaが十分に短いので(ga≦「長さ1」)、音符Na1の後方ノート検索及び音符Na2の前方ノート検索(ステップS7)により、それぞれ、短い各音符Na1,Na2が長い各音符Nb1,Nb2の装飾音符であると、直ちに評価される〔連接音符列:Na1−Nb1(左側),Nb2−Na1(右側)〕。
図4(2)の例では、短い音符Naを評価対象とすると前方及び後方に被装飾音候補Nb1,Nb2が存在する(音符Naの検索結果を総合すると連接音符列Nb1−Na−Nb2が形成される)ので、ステップS8の前後判定優先ルールが適用される。この場合、短い音符Naは夫々隙間ga1,ga2を介して(ga1<ga2)長い音符Nb1,Nb2に隣接しているため、ルール(1)に従い、短い音符Naは、狭い隙間ga1で隣接する音符Nb1を被装飾音符とする装飾音符(後打音)であると評価される。
図4(3)の例では、短い音符Na1を評価対象とすると、前方には被装飾音候補Nb1が存在するが、後方には検索過程で音高変化方向が変更されており(Na1→Na2:up,Na2→Nb2:dn)被装飾音候補が存在しないので、短い音符Na1は、長い音符Nb1を被装飾音符とする装飾音符(後打音)であると評価される。また、短い音符Na2を評価対象とすると前方及び後方に被装飾音候補Nb1,Nb2が存在するので、ステップS8の前後判定優先ルールが適用される。この場合、各音符は夫々等しい隙間gaを介して隣接し(前方及び後方検索による隙間gaの最大値が等しい)評価対象音符Na2と等長の被装飾音候補Nb1,Nb2との音高差も等しいが、被装飾音候補Nb1と音符Na1との音高差it1(前方検索による音高差itの最大値)は、被装飾音候補Nb2と音符Na2との音高差it2(後方検索による音高差itの最大値)より小さいので(it1<it2)、ルール(4)に従って、短い音符Na2は、音符Nb1を被装飾音符とする装飾音符であると評価される。つまり、音符Na1,Na2の検索結果を総合すると連接音符列Nb1−Na1−Na2−Nb2が形成されるので、2つの被装飾音候補Nb1,Nb2をもつ短い音符Na2について、前後判定優先ルールを適用し、所定のルールを満足する音符Nb1を被装飾音符とする装飾音符であると評価する。
図4(4)の例では、長い音符Nb1は、前方の短い音符Na1に対し、「長さ1」を超える隙間gaがあって離れ過ぎているので、短い音符Na1,Na2の前方ノート検索段階で連接音符の探査が中止される。一方、短い音符Na1,Na2の後方ノート検索段階では、狭い隙間で短い音符Na1,Na2及び長い音符Nb2が順次隣接することが検出される(音符Na1,Na2の検索結果を総合すると連接音符列Na1−Na2−Nb1が形成される)ので、ステップS7で、短い音符Na1,Na2が、前方の長い音符Nb2を被装飾音符とする装飾音符(前打音)であると評価される。
図4(5)の例では、元の演奏データ上では長い音符Nb1,Nb2の間に4つの短い音符Na1〜Na4が隣接しているが、短い音符Na1〜Na3の後方ノート検索段階及び短い音符Na3,Na4の前方ノート検索段階では音高差変化方向の変更(図示up→dnはNa1から後方探査の場合)により探索が中断され、短い音符Na1,Na2の前方ノート検索段階及び短い音符Na4の後方ノート検索段階で、それぞれ、対応する長い音符Nb1,Nb2が検出される(音符Na1,Na2,Na4の検索結果を総合すると連接音符列Nb1−Na1−Na2,Na4−Nb1が形成される)。従って、ステップS7で、短い音符Na1,Na2及び短い音符Na4が、それぞれ、前方の長い音符Nb1及び後方の長い音符Nb2を被装飾音符とする装飾音符であると評価される。
〔種々の実施態様〕
以上、図面を参照しつつこの発明の好適な実施例を詳述したが、この実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、装飾音符や被装飾音符である条件は、適宜、追加してもよい。
音高変化については、音高差itを用いて装飾音符の条件を更に制限してもよい。例えば、ノート検索(音符探査)の段階で、次のノートイベントとの音高差itが所定値を超えるとノート検索処理を打ち切る(N4)。つまり、図4(1)に破線で示すように、短い音符Na2’が長い音符Nb2に隣接していても、両音符間の音高差itが大き過ぎる場合は音符Nb2を被装飾音候補と判定しない。同様に、短い音符Naが、図4(2)に破線で示すように、大き過ぎる音高差itで後方の長い音符Nb2’に隣接する場合には、音符探査を中止することにより、ノート検索段階で前方の長い音符Nb1の装飾音符Naを検出することができる。
また、次のノートイベントを検索対象にする(N11)回数を制限する等の方法で、連続する装飾音符の数に関する条件を追加してもよいし、連続装飾音符数(N9=NOの判定回数)が増えるに従い、装飾音とする条件を厳しくするようにしてもよい。このような連続装飾音数の制限により、不用意に連続音を装飾音と評価するのを防ぐことができる。
また、実施例では1つの短い音符を評価対象とする毎にその前後の被装飾音候補を検索するようにしたが、複数の短い音符に共通する被装飾音候補をまとめて一度に検索するなど(例えば、短い音符Na1の前方ノート検索で短い音符Na2との連接が検出された場合は、以後の検索を省略して当該音符Na2の前方ノート検索結果を流用する、短い音符Na1の後方ノート検索で短い音符Na2を介して被装飾音候補が検索された場合には、音符Na2も装飾音候補とし、当該音符Na2の後方ノート検索を省略する、等々)、適宜、検索効率を上げるようにしてもよい。
また、演奏データ処理により得られた新たな演奏データ(元演奏データ+属性データ)については、既に説明したように、この発明による演奏データ処理装置において楽音を生成するのに用いることができる。つまり、この演奏データ処理装置においては、新たな演奏データを作成すると共に、所定の楽音生成プログラムに従って新たな演奏データに基づく楽音を生成するように構成することができる。なお、新たな演奏データに基づく楽音を別の電子音楽装置で生成するようにしてもよい。
この発明の一実施例による演奏データ処理システムの概要を説明するための図である。 この発明の一実施例による演奏データ処理の一例を表わすフローチャートである。 この発明の一実施例によるノート検索処理の一例を表わすフローチャートである。 この発明の一実施例による演奏データ処理による装飾音符評価の機能を説明するための演奏データ音符列の具体的な一例を示す。
符号の説明
Dm (元の)演奏データ、
Da 装飾音であることを表わす属性データ(属性情報)、
Na;Na1,Na3,… 音長が「長さ1」以下である短い音符(装飾音候補)、
Nb;Nb1,Nb2 音長が「長さ1」を超える長い音符(被装飾音候補)、
ga;ga1,ga2 隙間、
it;it1,it2 音高差。

Claims (4)

  1. 音符の音高、発音開始時間及び音長を表わす音符情報を順次演奏進行に従って記述した演奏データを取得するデータ取得手段と、
    上記データ取得手段により取得された演奏データから所定音長以下の第1音符情報を指定する音符指定手段と、
    上記音符指定手段により指定された第1音符情報の前後に隣り合う第2音符情報について、その音長及び第1音符情報との時間間隔を判定する時間判定手段と、
    上記時間判定手段により第2音符情報の音長が所定音長以下であり第1及び第2音符情報間の時間間隔が所定時間幅以下であると判定されたときに、上記時間判定手段に対し、当該第2音符情報を第1音符情報とし次に隣り合う音符情報を第2音符情報として音長及び時間間隔を判定するように指示する判定指示手段と、
    上記時間判定手段により第2音符情報の音長が所定音長を超え第1及び第2音符情報間の時間間隔が所定時間幅以下であると判定されたときには、第1音符情報が当該第2音符情報に対する修飾音符であると評価する評価手段と、
    上記評価手段による評価結果を演奏データに付加情報として付け加える情報付加手段と
    を具備することを特徴とする演奏データ処理装置。
  2. さらに、
    第1音符情報及び第2音符情報間の音高変化を検出する音高変化検出手段と、
    前記判定指示手段による指示に従って前記時間判定手段により音長及び時間間隔を判定する場合に上記音高変化検出手段により検出された音高変化の方向が変更したときは、前記時間判定手段の判定動作を中止させる判定中止手段と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の演奏データ処理装置。
  3. 音符の音高、発音開始時間及び音長を表わす音符情報を順次演奏進行に従って記述した演奏データを取得するデータ取得ステップと、
    上記データ取得ステップで取得された演奏データから所定音長以下の第1音符情報を指定する音符指定ステップと、
    上記音符指定ステップで指定された第1音符情報の前後に隣り合う第2音符情報について、その音長及び第1音符情報との時間間隔を判定する時間判定ステップと、
    上記時間判定ステップで第2音符情報の音長が所定音長以下であり第1及び第2音符情報間の時間間隔が所定時間幅以下であると判定されたときに、上記時間判定ステップにおいて、当該第2音符情報を第1音符情報とし次に隣り合う音符情報を第2音符情報として音長及び時間間隔を判定するように指示する判定指示ステップと、
    上記時間判定ステップで第2音符情報の音長が所定音長を超え第1及び第2音符情報間の時間間隔が所定時間幅以下であると判定されたときには、第1音符情報が当該第2音符情報に対する修飾音符であると評価する評価ステップと、
    上記評価ステップでの評価結果を演奏データに付加情報として付け加える情報付加ステップと
    から成る手順をコンピュータに実行させる演奏データ処理プログラム。
  4. さらに、
    第1音符情報及び第2音符情報間の音高変化を検出する音高変化検出ステップと、
    前記判定指示ステップでの指示に従って前記時間判定ステップで音長及び時間間隔を判定する場合に上記音高変化検出ステップで検出された音高変化の方向が変更したときは、前記時間判定ステップでの判定動作を中止させる判定中止ステップと
    から成る手順をコンピュータに実行させる請求項3に記載の演奏データ処理プログラム。
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