JPH10301564A - 楽譜表示装置 - Google Patents

楽譜表示装置

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JPH10301564A
JPH10301564A JP9126515A JP12651597A JPH10301564A JP H10301564 A JPH10301564 A JP H10301564A JP 9126515 A JP9126515 A JP 9126515A JP 12651597 A JP12651597 A JP 12651597A JP H10301564 A JPH10301564 A JP H10301564A
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JP
Japan
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sound
performance information
note
grace
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Withdrawn
Application number
JP9126515A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Funada
浩一 船田
Yuji Terada
裕司 寺田
Shinji Asakawa
信二 浅川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
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Publication date
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Publication of JPH10301564A publication Critical patent/JPH10301564A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】演奏情報から装飾音を自動的に検出して、当該
装飾音の音符を装飾音符として自動的に表示する。 【解決手段】演奏情報を記憶する記憶手段と、記憶手段
に記憶された演奏情報を読み出す読み出し手段と、読み
出し手段によって読み出された少なくとも第1の演奏情
報と第2の演奏情報とにより、第1の演奏情報に対応す
る音が装飾音であるか否かを検出する検出手段と、検出
手段によって装飾音であると検出された音に対応する音
符を、装飾音符として表示する表示手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽譜表示装置に関
し、さらに詳細には、装飾音の音符を装飾音符として表
示することのできる楽譜表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の楽譜表示装置として、装飾音符を
表示することが可能な楽譜表示装置が知られている。
【0003】ここで、装飾音とは、例えば、図1(a)
に示されるように演奏される場合における、(イ)の音
のことである。即ち、装飾音とは、(ロ)の音に対し
て、その直前に極短い時間だけ発音される音のことであ
る。
【0004】そして、上記した(イ)および(ロ)の音
を楽譜で表記すると、図1(b)に示すように表記され
る。即ち、装飾音である(イ)の音符は、(ハ)に示す
ように、(ロ)の音に対応する(ニ)の音符の傍らに小
さく表記される。
【0005】なお、この明細書においては、装飾音でな
い音、即ち、図1(a)における(ロ)のような音を、
「通常音」と称することとし、通常音の音符、即ち、図
1(b)における(ニ)のような音符を、「通常音符」
と称することとする。
【0006】ところで、図1(a)に示す演奏を行う演
奏情報に基づいて図1(b)に示す楽譜表示を得るに
は、従来の楽譜表示装置においては、ユーザーが図1
(a)における(イ)の音が装飾音であることを当該楽
譜表示装置に対していちいち指示する必要があった。
【0007】換言すれば、従来の楽譜表示装置において
は、当該楽譜表示装置に対して表示したい音が装飾音で
あるという指示をユーザーが与えなければ、当該楽譜表
示装置は装飾音符を表示することができないという問題
点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、演奏情報から装飾音を
自動的に検出して、当該装飾音の音符を装飾音符として
自動的に表示することができるようにして、装飾音符を
含む楽譜を自動的に表示することを可能にし、装飾音符
の表示の際におけるユーザーの負担を著しく軽減させた
楽譜表示装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、演奏情報を
記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された演奏情
報を読み出す読み出し手段と、上記読み出し手段によっ
て読み出された少なくとも第1の演奏情報と第2の演奏
情報とにより、上記第1の演奏情報に対応する音が装飾
音であるか否かを検出する検出手段と、上記検出手段に
よって装飾音であると検出された音に対応する音符を、
装飾音符として表示する表示手段とを有するようにした
ものである。
【0010】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、検出手段によって、第1の演奏情報と第2
の演奏情報とにより、上記第1の演奏情報に対応する音
が装飾音であるか否かが検出され、検出手段によって装
飾音であると検出された音に対応する音符は、表示手段
により装飾音符として表示されることになる。
【0011】このように、本発明のうち請求項1に記載
の発明においては、演奏情報から装飾音が自動的に検出
され、当該装飾音の音符が装飾音符として自動的に表示
されることになるものであって、これにより、装飾音符
を含む楽譜を自動的に表示することが可能となるため、
装飾音符の表示の際におけるユーザーの負担を著しく軽
減することができる。
【0012】そして、本発明のうち請求項2に記載の発
明のように、上記記憶手段に記憶された演奏情報を、音
長と発音タイミングとを含むものとし、上記検出手段
が、上記記憶手段に記憶された演奏情報のうち少なくと
も音長と発音タイミングとに基づいて、上記第1の演奏
情報に対応する音が装飾音であるか否かを検出するよう
にしてもよい。
【0013】さらに、本発明のうち請求項3に記載の発
明のように、上記検出手段が、上記第1の演奏情報の音
長が所定の長さ以下であり、かつ上記第1の演奏情報と
上記第2の演奏情報との発音タイミングの差が所定間隔
以内である場合に、上記第1の演奏情報に対応する音を
装飾音として検出するようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による楽譜表示装置の実施の形態の一例を詳
細に説明する。
【0015】図2には、本発明による楽譜表示装置の機
能的な構成を示すブロック構成図が示されており、本発
明による楽譜表示装置は、機能的には、演奏情報記憶手
段Aと、装飾音検出手段Bと、楽譜表示手段Cとからな
っている。
【0016】ここで、演奏情報記憶手段Aには、音の発
音タイミング、音長および音高からなる演奏情報が、演
奏を構成する各音毎に記憶されている。
【0017】また、装飾音検出手段Bは、演奏情報記憶
手段Aに記憶されている演奏情報の発音タイミングと音
長とを演奏順、即ち、発音タイミング順に順次チェック
していき、装飾音の条件を満たす演奏情報を検出する。
【0018】また、楽譜表示手段Cは、通常音符を含む
楽譜の表示を行うとともに、装飾音として検出された音
については、装飾音符の表示を行う。
【0019】ところで、楽曲中のある音が装飾音である
場合には、以下に示す2つの条件(条件1および条件
2)を満たすことが必要である。
【0020】条件1:その音の音長が所定の長さ以下で
あること。
【0021】条件2:その音の発音タイミングと演奏順
でその音の次の音の発音タイミングとの間隔が、所定間
隔以下であること。
【0022】以下に、図3に示す例を参照しながら、楽
曲中のある音が装飾音であるか否かを検出ための処理を
説明する。
【0023】図3(a)は、(イ)、(ロ)および
(ハ)の各音の音が、D4、B3、C4の音高で順に発
音される演奏情報を示している。
【0024】ここで、装飾音検出手段Bは、(イ)、
(ロ)および(ハ)の順で、以下に説明するように各音
の演奏情報をチェックしていく。
【0025】即ち、まず、(イ)の音が条件1を満たす
か否かをチェックする。なお、条件1における所定の長
さを、例えば、16分音符に相当する長さとする。
【0026】ここで、(イ)の音の音長L1は、4分音
符程度の長さであり条件1を満たさないので、(イ)の
音は装飾音でない。即ち、装飾音検出手段Bは、(イ)
の音は通常音であると検出する。
【0027】次に、(ロ)の音が条件1を満たさすか否
かをチェックすると、(ロ)の音の音長L2は1拍(1
拍の長さは、4分音符の長さに等しい。即ち、「1拍=
4分音符の長さ」である。)の1/4の長さ(=16分
音符の長さ)より短いので、(ロ)の音は条件1を満た
す。
【0028】このように、(ロ)の音は条件1を満たす
ので、さらに、(ロ)の音が条件2を満たさすか否かを
チェックする。なお、条件2における所定間隔を、例え
ば、32音符に相当する長さとする。
【0029】ここで、(ロ)の音とそれに続く(ハ)の
音との発音タイミングの間隔Sは、1拍(=4分音符の
長さ)の1/8の長さ(=32分音符の長さ)より短い
ので、(ロ)の音は条件2を満たす。
【0030】つまり、(ロ)の音は条件1と条件2とを
ともに満たすものであるので、装飾音検出手段Bは、
(ロ)の音は装飾音であると検出する。
【0031】(ハ)の音についても、上記と同様に条件
1と条件2とを満たすか否かをチェックすると、(ハ)
の音の音長L3が所定の長さより長いので、(ハ)の音
は条件1を満たさない。従って、装飾音検出手段Bは、
(ハ)の音は装飾音でなく、通常音であると検出する。
【0032】以上において説明した装飾音検出手段Bの
検出結果に応じて、楽譜表示手段Cは、図3(b)に示
すように、(イ)および(ハ)の音を通常音符で表示す
るとともに、(ロ)の音を装飾音符で表示する。
【0033】また、図3(c)は、図3(a)とは異な
る演奏情報の例を示している。この図3(c)に示す例
においては、(ニ)および(ホ)の音の音長は、それぞ
れ所定の長さより十分短く、かつ、(ニ)の音とそれに
続く(ホ)の音との発音タイミングの間隔および(ホ)
の音とそれに続く(ヘ)の音との発音タイミングの間隔
は、ともに所定間隔以下であるので、(ニ)および
(ホ)の音はともに条件1および条件2を満たす。従っ
て、装飾音検出手段Bは、(ニ)および(ホ)の音はと
もに装飾音であると検出する。
【0034】一方、(ヘ)の音は、所定の長さより長い
ので、(ヘ)の音は条件1を満たさない。従って、装飾
音検出手段Bは、(ヘ)の音は装飾音ではなく、通常音
であると検出する。
【0035】以上において説明した装飾音検出手段Bの
検出結果に応じて、楽譜表示手段Cは、図3(d)に示
すように、(ニ)および(ホ)の音を装飾音符で表示す
るとともに、(ヘ)の音を通常音符で表示する。即ち、
(ヘ)の通常音に、(ニ)および(ホ)の2つの装飾音
が付いている楽譜表示となる。
【0036】また、図3(e)は、さらに他の演奏情報
の例を示している。この図3(e)に示す例において
は、(ト)の音の音長は所定の長さより短く条件1を満
たすが、この(ト)の音の発音タイミングとそれに続く
(チ)の音の発音タイミングとの間隔が所定の間隔より
長いので条件2を満たさない。従って、装飾音検出手段
Bは、(ト)の音は装飾音ではなく、通常音であると検
出する。
【0037】次に、(チ)の音は所定の長さより長いの
で、(チ)の音は条件1を満たさない。従って、装飾音
検出手段Bは、(チ)の音は装飾音ではなく、通常音で
あると検出する。
【0038】以上において説明した装飾音検出手段Bの
検出結果に応じて、楽譜表示手段Cは、図3(f)に示
すように、(ト)および(チ)の音を通常音符で表示す
る。即ち、(ト)の音の音符は、単に短い音長の通常音
符(図3(f)においては16分音符である。)として
表示される。
【0039】図4には、本発明による楽譜表示装置の実
施の形態の一例を表すブロック構成図が示されている。
【0040】この楽譜表示装置は、その全体の動作の制
御を中央処理装置(CPU)10を用いて制御するよう
に構成されており、CPU10は、後述するROM14
に格納されたプログラムを実行して楽譜表示装置を制御
するものである。そして、CPU10には、バス12を
介して、全体の動作の制御のための所定のプログラムな
どが格納されたリード・オンリ・メモリ(ROM)14
と、各種バッファやフラグなどの領域などが設定された
ワーキング・エリアとしてのランダム・アクセス・メモ
リ(RAM)16と、後述する各種操作子からなる操作
子群18と、フロッピー・ディスク(図示せず)から曲
データをRAM16の所定の領域に読み込んだり、ある
いはRAM16の所定の領域に記憶された曲データをフ
ロッピー・ディスクに格納したりするためのフロッピー
・ディスク(FD)装置20と、ユーザーが所望の演奏
を行って演奏情報を発生するための鍵盤22と、テンポ
・クロックを発生するためのテンポ・クロック発生器2
4と、曲データに基づく楽譜を所定の小節数よりなるペ
ージ単位で1画面中に表示する表示器26とが接続され
ている。
【0041】ここで、RAM16についてより詳細に説
明すると、RAM16には、曲データならびにCPU1
0のプログラムの実行において使用される変数が記憶さ
れる。なお、RAM16に記憶される曲データは、FD
装置20によってフロッピー・ディスクから読み込まれ
た曲データ、あるいは、鍵盤の演奏により発生された演
奏情報に基づく曲データである。
【0042】また、テンポ・クロック発生器24は、演
奏情報を記録する際において、音の発音タイミング、音
長を決定する基準となるテンポ・クロックを発生するも
のであり、4分音符当たり96のテンポ・クロックを発
生する。
【0043】図5には、操作子群18を構成する操作子
が設けられた操作パネルの構成が示されている。
【0044】この実施の形態においては、操作子群18
を構成する操作子として、記録スイッチ18aと、停止
スイッチ18bと、テンポつまみ18cと、セーブ・ス
イッチ18dと、ロード・スイッチ18eと、ページ
(−)スイッチ18fと、ページ(+)スイッチ18g
とが設定されている。なお、ページ(−)スイッチ18
fとページ(+)スイッチ18gとあわせて、ページ・
スイッチと総称する。
【0045】ここで、記録スイッチ18aは、鍵盤22
による演奏に基づく演奏情報の記録開始を指示する操作
子である。即ち、記録スイッチ18aを押してから鍵盤
22により演奏を行うと、鍵盤22の演奏により発生さ
れた演奏情報はこの楽譜表示装置に取り込まれ、取り込
まれた演奏情報は曲データとしてRAM16に記憶され
ることになる。
【0046】また、停止スイッチ18bは、鍵盤22に
よる演奏に基づく演奏情報の記録の終了を指示する操作
子である。即ち、記録スイッチ18bを押すと、鍵盤2
2の演奏により発生された演奏情報がこの楽譜表示装置
に取り込まれなくなる。
【0047】また、テンポつまみ18cは、テンポ・ク
ロック発生器24によって発生されるテンポ・クロック
のテンポを設定する操作子である。
【0048】また、セーブ・スイッチ18dは、RAM
16に記憶された曲データのフロッピー・ディスクへの
転送を指示する操作子である。
【0049】また、ロード・スイッチ18eは、フロッ
ピー・ディスクに記憶された曲データのRAM16への
読み込みを指示する操作子である。
【0050】また、ページ(−)スイッチ18fは、表
示器26に表示される楽譜のページの戻しを指示する操
作子である。
【0051】また、ページ(+)スイッチ18gは、表
示器26に表示される楽譜のページの送りを指示する操
作子である。
【0052】次に、図6を参照しながら、RAM16に
記憶された曲データのフォーマットを説明する。
【0053】図6に示されているように、曲データは、
音の発音タイミング(音の発音開始時点)、音長、音高
からなる演奏情報を演奏順、即ち、発音タイミング順に
並べて記憶したものである。ここで、発音タイミングな
らびに音長は、4分音符を96等分した1テンポ・クロ
ックを単位とした値である。
【0054】なお、図6における「n」は、先頭の演奏
情報から順番に振った番号であり、演奏情報を特定する
指標となるものである。例えば、「n=3」、即ち、先
頭の演奏情報から3番目の演奏情報は、図6に示す例に
おいては、発音タイミングが「106」であり、音長が
「80」であり、音高が「60」となる。
【0055】以上の構成において、添付のフローチャー
トを参照しながら、この楽譜表示装置の処理について説
明するが、以下に説明する処理においては、次に示す変
数が用いられる。
【0056】Pos:楽譜を表示する対象となる曲デー
タ中の位置を示すものであり、単位はクロックである。
そして、Posで指定される位置からM(後述する)小
節の間にある演奏情報に基づいて、表示器26に楽譜を
表示する。
【0057】M :表示器26の1画面に表示する1
ページ分の小節数を示すものであり、例えば、「M=
4」であるならば、表示器26の1画面に4小節を1ペ
ージとして表示することになる。
【0058】Lm :音長に関する所定の長さを示すも
のであり、単位はクロックである。このLmは、上記し
た条件1の判定に用いられる。なお、この実施の形態に
おいては、「Lm=24」(16分音符の長さに相当す
る。)と設定するものとする。
【0059】Dm :発音タイミングに関する所定間隔
を示すものであり、単位はクロックである。このDm
は、上記した条件2の判定に用いられる。なお、この実
施の形態においては、「Dm=14」(おおよそ32分
音符の長さに相当する。)と設定するものとする。
【0060】図7には、メイン・ルーチンのフローチャ
ートが示されている。この楽譜表示装置においては、電
源を投入されるとこのメイン・ルーチンが起動され、電
源が遮断されるまで高速で繰り返し実行される。
【0061】メイン・ルーチンが起動されると、はじめ
に初期設定の処理が行われる(ステップS702)。こ
の初期設定の処理においては、各種変数の初期設定を行
うものであり、具体的には、小節数を示すM、所定の長
さを示すLmならびに所定間隔を示すDmにそれぞれ値
を設定する。
【0062】上記したステップS702の処理を終了す
ると、記録スイッチ18aが押されたか否かを判断する
(ステップS704)。
【0063】ステップS704において、記録スイッチ
18aが押されたと判断された場合には、ステップS7
06〜ステップS712において記録スイッチ18aが
押されたときの処理を行う。
【0064】即ち、記録スイッチ18aが押されると、
演奏記録処理が行われる(ステップS706)。この演
奏記録処理においては、鍵盤22の演奏による演奏情報
(音の発音タイミング、音長、音高)が順次取り込ま
れ、曲データとしてRAM16に格納される。ここで、
音の発音タイミングならびに音長は、テンポ・クロック
を単位として記録される。
【0065】そして、演奏記録処理により演奏を記録す
る一方で、停止スイッチ18bが押されたか否かが監視
され(ステップS708)、停止スイッチ18bが押さ
れていない場合には演奏記録処理を続けて行う。即ち、
停止スイッチ18bが押さるまで、演奏記録処理は続け
て行われるものである。
【0066】一方、停止スイッチ18bが押された場合
には、Posに「0」をセットして曲データの先頭位置
を示し(ステップS710)、このメイン・ルーチンの
サブ・ルーチンである楽譜表示ルーチン(図8および図
9)を実行する(ステップS712)。この楽譜表示ル
ーチンは、図8および図9を参照しながら後述する。そ
して、ステップS712の処理を終了すると、ステップ
S704へ戻って処理を繰り返す。
【0067】一方、ステップS704において、記録ス
イッチ18aが押されていないと判断された場合には、
ステップS714〜ステップS724においてページ・
スイッチに関する処理を行う。
【0068】即ち、ステップS714においては、ペー
ジ(−)スイッチ18fが押されたか否かを判断する。
【0069】ステップS714において、ページ(−)
スイッチ18fが押されたと判断された場合には、楽譜
を表示する対象の曲データの位置を示すPosをM小節
分減らし(ステップS716)、楽譜表示ルーチンを実
行する(ステップS718)。
【0070】そして、ステップS718の処理を終了す
ると、ステップS704へ戻って処理を繰り返す。
【0071】一方、ステップS714において、ページ
(−)スイッチ18fが押されていないと判断された場
合には、ページ(+)スイッチ18gが押されたか否か
を判断する(ステップS720)。
【0072】ステップS720において、ページ(+)
スイッチ18gが押されたと判断された場合には、楽譜
を表示する対象の曲データの位置を示すPosをM小節
分増やし(ステップS722)、楽譜表示ルーチンを実
行する(ステップS724)。
【0073】そして、ステップS724の処理を終了す
ると、ステップS704へ戻って処理を繰り返す。
【0074】一方、ステップS720において、ページ
(+)スイッチ18gが押されていないと判断された場
合には、ロード・スイッチ18eが押されたか否かを判
断する。(ステップS726) ステップS726において、ロード・スイッチ18eが
押されたと判断された場合には、FD装置20によりフ
ロッピー・ディスクから曲データをRAM16に読み込
み(ステップS728)、Posに「0」をセットして
曲データの先頭位置を示し(ステップS730)、楽譜
表示ルーチンを実行する(ステップS732)。
【0075】そして、ステップS732の処理を終了す
ると、ステップS704へ戻って処理を繰り返す。
【0076】一方、ステップS726において、ロード
・スイッチ18eが押されていないと判断された場合に
は、セーブ・スイッチ18dが押されたか否かを判断す
る。(ステップS734)。
【0077】ステップS734において、セーブ・スイ
ッチ18dが押されたと判断された場合には、FD装置
20によりRAM16に格納されている曲データをフロ
ッピー・ディスクに書き込む(ステップS736)。
【0078】そして、ステップS736の処理を終了す
ると、ステップS704へ戻って処理を繰り返す。
【0079】一方、ステップS734において、セーブ
・スイッチ18dが押されていないと判断された場合に
は、そのままステップS704へ戻って処理を繰り返
す。
【0080】次ぎに、図8および図9に示すフローチャ
ートを参照しながら、楽譜表示ルーチンについて説明す
る。
【0081】この楽譜表示ルーチンにおいては、まず、
表示器26の画面に楽譜の五線を表示するとともに、五
線上に音部記号、調号および拍子記号を表示し、さらに
小節線を表示する(ステップS802)。
【0082】ステップS802の処理を終了すると、曲
データ位置を示すPos対応する演奏情報を特定し、何
番目の演奏情報かを表すnを設定する(ステップS80
4)。なお、Posに対応する演奏情報とは、音の発音
タイミングがPos以降で最もPosに近い演奏情報で
ある。
【0083】ステップS804の処理を終了すると、n
番目の演奏情報を読み出して、その音の発音タイミング
をO(n)、音長をD(n)、音高をP(n)にセット
する(ステップS806)。なお、上記した発音タイミ
ングO(n)、音長D(n)ならびに音高P(n)は、
RAM16のワーキング・エリアに設定されているレジ
スタである。
【0084】ステップS806の処理を終了すると、発
音タイミングO(n)が楽譜表示する曲データの範囲を
超えているか否かを判断する(ステップS808)。こ
こで、楽譜表示する曲データの範囲は、PosからM小
節分である。
【0085】ステップS808において、発音タイミン
グO(n)が楽譜表示する曲データの範囲を超えている
と判断された場合には、この楽譜表示ルーチンを終了し
てメイン・ルーチンへリターンする。
【0086】一方、ステップS808において、発音タ
イミングO(n)が楽譜表示する曲データの範囲を超え
ていないと判断された場合には、音長D(n)がLm以
下であるか否か、即ち、上記した条件1を満たすか否か
を判断する(ステップS810)。
【0087】ステップS810において、音長D(n)
がLm以下でない、即ち、上記した条件1を満たしてい
ないと判断された場合には、n番目の演奏情報に基づい
て通常音として通常音符を表示器26に表示し(ステッ
プS812)、nを1進めて(ステップS814)、ス
テップS806へ戻って処理を繰り返す。
【0088】一方、ステップS810において、音長D
(n)がLm以下である、即ち、上記した条件1を満た
していると判断された場合には、n+1番目の演奏情報
を読み出して、その音の発音タイミングをO(n+
1)、音長をD(n+1)、音高をP(n+1)にセッ
トする(ステップS816)。なお、上記した発音タイ
ミングO(n+1)、音長D(n+1)ならびに音高P
(n+1)は、RAM16のワーキング・エリアに設定
されているレジスタである。
【0089】ステップS816の処理を終了すると、発
音タイミングの間隔(発音タイミングO(n+1)−発
音タイミングO(n))がDm以下であるか否か、即
ち、上記した条件2を満たすか否かを判断する(ステッ
プS818)。
【0090】ステップS818において、発音タイミン
グの間隔(発音タイミングO(n+1)−発音タイミン
グO(n))がDm以下でない、即ち、上記した条件2
を満たしていないと判断された場合には、n番目の演奏
情報に基づいて通常音として通常音符を表示器26に表
示し(ステップS820)、nを1進めて(ステップS
824)、ステップS806へ戻って処理を繰り返す。
【0091】一方、ステップS818において、発音タ
イミングの間隔(発音タイミングO(n+1)−発音タ
イミングO(n))がDm以下である、即ち、上記した
条件2を満たしていると判断された場合には、音長D
(n+1)がLm以下であるか否かを判断する(ステッ
プS826)。
【0092】ステップS826において、音長D(n+
1)がLm以下でないと判断された場合には、n番目の
演奏情報に基づいて装飾音として装飾音符を表示器26
に表示する(ステップS828)。それから、n+1番
目の演奏情報に基づいて通常音として通常音符を表示器
26に表示し(ステップS830)、さらに、nを2進
めて(ステップS832)、ステップS806へ戻って
処理を繰り返す。
【0093】なお、ステップS828における装飾音符
の表示は、図1(b)に示すように行う。
【0094】一方、ステップS826において、音長D
(n+1)がLm以下であると判断された場合には、n
+2番目の演奏情報を読み出して、その音の発音タイミ
ングをO(n+2)、音長をD(n+2)、音高をP
(n+2)にセットする(ステップS834)。なお、
上記した発音タイミングO(n+2)、音長D(n+
2)ならびに音高P(n+2)は、RAM16のワーキ
ング・エリアに設定されているレジスタである。
【0095】ステップS834の処理を終了すると、発
音タイミングの間隔(発音タイミングO(n+2)−発
音タイミングO(n+1))がDm以下であるか否かを
判断する(ステップS836)。
【0096】ステップS836において、発音タイミン
グの間隔(発音タイミングO(n+2)−発音タイミン
グO(n+1))がDm以下でないと判断された場合に
は、n番目の演奏情報に基づいて装飾音として装飾音符
を表示器26に表示する(ステップS838)。それか
ら、n+1番目の演奏情報に基づいて通常音として通常
音符を表示器26に表示し(ステップS840)、さら
に、nを2進めて(ステップS832)、ステップS8
06へ戻って処理を繰り返す。
【0097】一方、ステップS836において、発音タ
イミングの間隔(発音タイミングO(n+2)−発音タ
イミングO(n+1))がDm以下であると判断された
場合には、音長D(n+2)がLm以下であるか否かを
判断する(ステップS844)。
【0098】ステップS844において、音長D(n+
2)がLm以下でないと判断された場合には、n番目と
n+1番目との演奏情報に基づいて装飾音として2音の
装飾音符を表示器26に表示する(ステップS84
6)。それから、n+2番目の演奏情報に基づいて通常
音として通常音符を表示器26に表示し(ステップS8
48)、さらに、nを3進めて(ステップS850)、
ステップS806へ戻って処理を繰り返す。
【0099】なお、ステップS846における2音の装
飾音符の表示は、図3(d)に示すように行う。
【0100】一方、ステップS844において、音長D
(n+2)がLm以下であると判断された場合には、n
番目、n+1番目およびn+2番目の音がいずれも所定
の音長Lm以下であるので、上記したと同様な処理によ
りさらに装飾音の検出を続行し、トリル(音高が隣接す
る2音を交互に細かく弾く奏法)やターン(上下の隣接
音を経て元の音高に戻る奏法)などの奏法による装飾音
を演奏情報の音高を参照しながら検出し、表示器26に
トリルやターンの表示を行う(ステップS852)。
【0101】なお、図10には、ステップS852にお
いてトリルを表示した例が示されている。
【0102】ステップS852の処理を終了すると、ス
テップS852において検出した装飾音の音の数だけn
を増加させて更新し(ステップS854)、それからス
テップS806へ戻って処理を繰り返す。
【0103】なお、上記した実施の形態においては、曲
データの演奏情報を順次読み出し、装飾音の検出の処理
と楽譜の表示の処理とを平行して進めるようにしたが、
装飾音の検出の処理と楽譜の表示の処理とを分離して行
うようにしてもよい。
【0104】具体的には、まず、装飾音の検出の処理と
して、曲データを構成する各々の演奏情報に対して装飾
音か否かを示すフラグを記憶できるようにしておき、曲
データを構成する各々の演奏情報がそれぞれ上記した条
件1ならびに条件2をともに満たすか否かを判断し、そ
の判断結果を上記フラグにそれぞれ書き込むようにして
おく。
【0105】そして、上記した装飾音の検出の処理によ
り全ての演奏情報についてフラグの書き込みが完了した
後に、楽譜の表示の処理として、上記フラグを参照して
楽譜の表示を行うようにすればよい。
【0106】そして、ある音が装飾音であって、当該あ
る音に続く音が通常音である場合には、図1(b)に示
すように装飾音符の表示を行えばよい。
【0107】また、ある音が装飾音であって、当該ある
音に続く音も装飾音であるが、それに続く音が通常音で
ある場合には、図3(d)に示すように装飾音符の表示
を行えばよい。
【0108】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、演奏情報から装飾音を自動的に検出して、
当該装飾音の音符を装飾音符として自動的に表示するこ
とができ、従って、装飾音符を含む楽譜を自動的に表示
することが可能となり、装飾音符の表示の際のユーザー
の負担を著しく軽減することができるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】演奏と当該演奏に対応する楽譜表示との関係を
示す説明図であって、(a)は演奏される音の音高と音
長との関係を表す演奏情報を示す説明図であり、(b)
は(a)の演奏を示す楽譜表示である。
【図2】本発明による楽譜表示装置の機能的な構成を示
すブロック構成図である。
【図3】演奏と当該演奏に対応する楽譜表示との関係を
示す説明図であって、(a)(c)(e)は演奏される
音の音高と音長との関係を表す演奏情報を示す説明図で
あり、(b)は(a)の演奏を示す楽譜表示であり、
(d)は(c)の演奏を示す楽譜表示であり、(f)は
(e)の演奏を示す楽譜表示である。
【図4】本発明による楽譜表示装置の実施の形態の一例
を表すブロック構成図である。
【図5】操作パネルの構成を示す説明図である。
【図6】RAMに記憶された曲データのフォーマットを
示す説明図である。
【図7】メイン・ルーチンのフローチャートである。
【図8】楽譜表示ルーチンのフローチャートである。
【図9】楽譜表示ルーチンのフローチャートである。
【図10】トリルを表示した楽譜表示を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
A 演奏情報記憶手段 B 装飾音検出手段 C 楽譜表示手段 10 CPU 12 バス 14 ROM 16 RAM 18 操作子群 20 FD装置 22 鍵盤 24 テンポ・クロック発生器 26 表示器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された演奏情報を読み出す読み出し
    手段と、 前記読み出し手段によって読み出された少なくとも第1
    の演奏情報と第2の演奏情報とにより、前記第1の演奏
    情報に対応する音が装飾音であるか否かを検出する検出
    手段と、 前記検出手段によって装飾音であると検出された音に対
    応する音符を、装飾音符として表示する表示手段とを有
    することを特徴とする楽譜表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の楽譜表示装置におい
    て、 前記記憶手段に記憶された演奏情報は、音長と発音タイ
    ミングとを含むものであり、 前記検出手段は、前記記憶手段に記憶された演奏情報の
    うち少なくとも音長と発音タイミングとに基づいて、前
    記第1の演奏情報に対応する音が装飾音であるか否かを
    検出することを特徴とする楽譜表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の楽譜表示装置におい
    て、 前記検出手段は、前記第1の演奏情報の音長が所定の長
    さ以下であり、かつ前記第1の演奏情報と前記第2の演
    奏情報との発音タイミングの差が所定間隔以内である場
    合に、前記第1の演奏情報に対応する音を装飾音として
    検出することを特徴とする楽譜表示装置。
JP9126515A 1997-04-30 1997-04-30 楽譜表示装置 Withdrawn JPH10301564A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007256399A (ja) * 2006-03-21 2007-10-04 Yamaha Corp 演奏データ処理装置及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007256399A (ja) * 2006-03-21 2007-10-04 Yamaha Corp 演奏データ処理装置及びプログラム
JP4595852B2 (ja) * 2006-03-21 2010-12-08 ヤマハ株式会社 演奏データ処理装置及びプログラム

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