JP2007253594A - テープ印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャリッジ105には、カッタホルダ104がテープ厚さ方向に摺動移動可能に保持されて、各コイルバネ128、129によって受け部材106に各側面部131、132が当接されている。また、カッタホルダ104には、回転刃102が回転可能に軸支されると共に、回転刃102の刃先がカッタホルダ104の各側面部131、132のテープ厚さ方向端面部よりもテープ9の印字テープ91及び粘着剤層92の厚さ寸法にほぼ等しい寸法だけテープ9側の外側方向に突出するように取り付けられている。一方、テープ9を受ける受け部材106には、各スリット孔138、139が形成され、背面側から押し上げ部材108の各当接部135、136が挿入されている。
【選択図】図3
Description
例えば、固定刃と可動刃とによってテープを厚さ方向全幅に渡って切断するフルカット機構と、テープ搬送方向下流側に固定刃に合わせて設けられる受け台と、この受け台に対向して設けられるハーフカッタとによって印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ剥離テープを切断しないハーフカットを行うハーフカット機構とが設けられたテープ印刷装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、シートをカットするカット刃の刃先に対向して配置される受け部材と、この受け部材に前記シートを挟んで配置される押さえ部材と、を備え、前記受け部材と前記押さえ部材との間で挟持されたシートを前記カット刃でカットするように構成するとともに、前記シートに対する前記カット刃の刃先の相対位置の変更を、前記カット刃に対する前記押さえ部材の、シート厚み方向における位置の変更によって行うように構成したテープ切断機構が設けられたテープ印刷装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
また、上述した特許文献2に記載されたテープ印刷装置では、シートに対するカット刃の刃先の相対位置の変更を、カット刃に対する押さえ部材の、シート厚み方向における位置の変更によって行う機構であるため、押さえ部材の移動量調整機構が複雑になると共に、押さえ部材の移動量を製品毎に調節してカット刃の切り込み量の調整精度を上げる必要があるため、製品毎の切り込み量調整作業が煩雑になるという問題がある。
図1に示すように、テープ印刷装置1は、パーソナルコンピュータ(図示せず、以下PCと称する)に接続されてPCからの印字指令に基づき所望の文字付テープを作成するものである。テープ印刷装置1は装置本体2を有しており、装置本体2の上面には、開閉蓋3が開閉可能に設けられている。開閉蓋3は、図1中、装置本体2の右端部にて回動可能に軸支されており、また、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面側部に配置された開閉ボタン4を押下した際には、開閉蓋3と装置本体2とのロックが解除され、開閉蓋3は付勢部材の作用により開放されるように構成されている。
また、装置本体2の側壁10において、開閉ボタン4の下方にはテープ印刷装置1の電源のオン・オフを行う電源ボタン14が設けられており、また、電源ボタン14の下方には装置本体2内に配設されている切断機構15(図2参照)を使用者の手動操作で駆動するカッター駆動ボタン16が設けられている。ここに、カッター駆動ボタン16は、手動操作で、テープ9を所望の長さにカットする際に押下されるボタンである。テープ印刷装置1に配設される切断機構15については後述する。
図2に示すように、内部ユニット20は、テープカセット7を収納するカセット収納部6と、テープ9に印字を行う印字機構21と、印字機構21により印字されたテープ9を切断する切断機構15と、切断機構15により切断されたテープ9をテープ排出口11より強制的に排出するテープ排出機構22とから基本的に構成されている。尚、カセット収納部6には、テープ排出口11から排出されるテープ9の幅方向の向きが、垂直方向となるようにテープカセット7を収納する。
印字機構21を構成するサーマルヘッド23はカセット収納部6に立設されたヘッド取付部24に配置され、このサーマルヘッド23にはローラホルダ25に回転可能に支持されたプラテンローラ26が圧接可能な位置に対向配置されている。かかるサーマルヘッド23は多数の発熱素子を有しており、テープ9に文字等の印字を行うものである。
また、テープカセット7内部のテープ排出部30の近傍にはテープ送りローラ27が回転可能に支持され、このテープ送りローラ27にはローラホルダ25に回転可能に支持されたテープ圧接ローラ28が圧接可能な位置に対向配置されている。
かかるローラホルダ25には、プラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28がそれぞれ回転可能に、且つ、ローラホルダ25が印字位置に切り換えられたときにサーマルヘッド23及びテープ送りローラ27に対し圧接されるように配設されている。尚、テープ送りローラ27及びテープ圧接ローラ28は、テープ搬送用モータ72(図5参照)とギヤ機構(図示せず)によって連動して回転駆動される。それによって、サーマルヘッド23により文字等が印字されたテープ9をテープ排出部30よりテープ排出方向(図2中、左方向)に送り出すものである。
尚、この印字機構21により印字されたテープ9は、後述するように自動的に、あるいはカッター駆動ボタン16を操作することにより、切断機構15によって切断されるとともに、テープ排出機構22によって側壁10に形成されたテープ排出口11から排出される。
テープ排出機構22は、図2に示すように、駆動ローラ51と、この駆動ローラ51に対してテープ9を挟んで対向する押圧ローラ52と、この押圧ローラ52をテープ9に対して押圧し、またはその押圧を解除するように作動される不図示の押圧作動機構部と、この押圧作動機構部の押圧解除動作に連動して、駆動ローラ51によりテープ9を排出するように回転させるための不図示の排出駆動機構部とを備えている。
更に、テープ排出口11の内側には、テープ9をテープ排出口11へ案内するための第1案内壁55、56及び第2案内壁57、58が設けられている。第1案内壁55、56及び第2案内壁57、58はそれぞれ一体により形成され、後述の回転刃102でカットされたテープ9の排出位置において、互いに所定の間隔を隔てられるように配置され、テープ9が排出されるテープ排出溝が形成されている。
また、押圧ローラ52によってテープ9が駆動ローラ51に押圧された後に、不図示のギヤ列を介して排出用モータ78(図5参照)を駆動させ、駆動ローラ51をテープ9の排出方向(図2中、左方向)へ回転させることによって、テープ9が排出方向に強制的に排出される。
図2乃至図4に示すように、切断機構15は、切断機構フレーム101上に、テープ9を切断する円形状の回転刃102が取り付けられたカッタホルダ104をテープ厚さ方向に摺動移動可能に保持するキャリッジ105や、回転刃102が後述のようにテープ9の印字テープ91(図8参照)及び粘着剤層92(図8参照)を切断して、剥離テープ93(図8参照)を切断しないハーフカットを行う際に該テープ9を受ける受け部材106や、テープ9を厚さ方向全幅に渡って切断するフルカットを行う際に、この受け部材106の背面側(図3中、左側面側)からテープ9の剥離テープ93を押圧して該受け部材106から所定高さ(本実施例では、約1mm〜2mmの高さである。)押し上げる押し上げ部材108や、この押し上げ部材108をテープ厚さ方向に沿って往復移動させる押し上げカム110を駆動させる押し上げカム駆動用モータ111等を一体的に組み付けて構成されている。
また、この切断機構フレーム101は、ネジ止め等によりカセット収納部6のフレーム40に固定されている。
また、切断機構フレーム101のテープ9の走行経路の一側(図3中、右側)において、該切断機構フレーム101にガイド軸113が垂直方向に支架されると共に、当該ガイド軸113に平行にネジ軸114が回転自在に軸支されている。また、このネジ軸114は、ギヤ115等の不図示のギヤ列を介してステッピングモータ等によって構成されるキャリッジ移動用モータ74(図5参照)によって回転駆動される。
また、ガイド軸113に沿って往復移動されるキャリッジ105には、ネジ軸114側の側端縁部に位置検出用リブ119が突設されて、原点位置センサ117及び切断終了位置センサ118によって、該キャリッジ105が移動範囲の各端部にあることを検出することができるように構成されている。
また、カッタホルダ104の凹部121とキャリッジ105の受け部材106側側面部との間には、各コイルバネ128、129が配設され、このカッタホルダ104のテープ9側各側面部131、132が受け部材106に所定押圧力で当接されるように付勢している。また、各側面部131、132の上下方向の両角部は、円弧状に面取りされ、テープ9にスムーズに乗り上げるように形成されている。
また、この逃げ溝部134のテープ搬送方向両側には、各スリット孔138、139が、テープ幅方向にテープ9の最大幅寸法よりも長い縦長四角形の断面で穿設されている。この各スリット孔138、139には、受け部材106の背面側から押し上げ部材108の平面視コの字側に形成された各当接部135、136が挿入されている。
図5に示すように、テープ印刷装置1の制御回路部61は、CPU62、CG(キャラクタジェネレータ)ROM63、ROM64、フラッシュメモリ(EEPROM)65、RAM66、入出力インターフェース(I/F)67、及び通信用インターフェース(I/F)68等を備えている。また、CPU62、CGROM63、ROM64、フラッシュメモリ65、RAM66、入出力インターフェース(I/F)67、及び通信用インターフェース(I/F)68は、バス線69により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。
また、ROM64は各種のプログラムを記憶させておくものであり、後述のテープ9のハーフカット又はフルカットを実行する制御プログラム等のテープ印刷装置1の制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。そして、CPU62はかかるROM63に記憶されている各種のプログラムに基づいて各種の演算を行なうものである。また、ROM64には、多数の文字等のキャラクタのそれぞれについて、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインデータ)が各書体(ゴシック系書体、明朝体系書体等)毎に分類されてコードデータに対応して記憶されている。このアウトラインデータに基づいてドットパターンデータが印字バッファ66A上に展開される。
また、RAM66は、CPU62により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくためのものであり、印字バッファ64A、ワーク領域64B等の各種のメモリが設けられている。また、印字バッファ64Aには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、サーマルヘッド23はかかる印字バッファ64Aに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。
また、通信用I/F68は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等から構成され、外部のコンピュータ装置とUSBケーブル等によって接続され、双方向データ通信が可能になっている。
図6に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU62は、キャリッジ移動用モータ74を駆動して、原点位置センサ117を介してキャリッジ105の位置検出用リブ119を検出するまでネジ軸114を回転させる。そして、CPU62は、該原点位置センサ117を介してキャリッジ105の位置検出用リブ119を検出した場合には、キャリッジ105が原点位置に達した判断して、キャリッジ移動用モータ74を停止する。これにより、図3に示すように、キャリッジ105は、ガイド軸108の上端部近傍に位置する原点位置へ移動される。
そして、ハーフカットをするように指示されていると判定した場合には(S13:YES)、CPU62は、S14の処理に移行する。
S14において、CPU62は、キャリッジ移動用モータ74を駆動してネジ軸114を所定方向に回転させて、キャリッジ105を下方向に移動させる。そして、CPU62は、切断終了位置センサ118を介してキャリッジ105の位置検出用リブ119を検出した場合には、キャリッジ105が切断終了位置に達した判断して、キャリッジ移動用モータ74を停止後、S16の処理に移行する。
S15において、CPU62は、ハーフカット位置センサ144を介して押し上げ部材108の位置検出片143を検出しない状態になるまで、押し上げカム駆動用モータ111を所定方向に対して反対方向(図9中、時計方向(矢印F方向)である。)に回転駆動する。そして、ハーフカット位置センサ144を介して押し上げ部材108の位置検出片143を検出しなくなった場合には、押し上げカム駆動用モータ111を停止する。
これにより、図10乃至図12に示すように、カッタホルダ104の各側面部131、132の受け部材106側の側面部が、各コイルバネ128、129によって付勢されて、テープ9を挟んで受け部材106側に押圧された状態で、キャリッジ105が下方向(矢印H方向)に移動される。即ち、カッタホルダ104の各側面部131、132がテープ9の印字テープ91に当接して、該テープ9を受け部材106に押圧しつつ下方向に移動する。また同時に、テープ9は、各当接部135、136によって受け部材106から所定高さ浮いた状態にセットされているため、カッタホルダ104の各側面部131、132の受け部材106側の側面部から印字テープ91及び粘着剤層92の厚さ寸法に等しい寸法だけ突出する回転刃102が、テープ9の厚さ方向全幅に渡って切断しながら、時計方向(矢印J方向)に回転しつつ下方向(矢印H方向)に移動する。そして、キャリッジ105が切断終了位置に達すると、キャリッジ移動用モータ74が停止され、該テープ9が厚さ方向全幅に渡って切断され、切離される。
尚、S14の処理において、切断終了位置センサ118を介してキャリッジ105を検出している場合には、CPU62は、キャリッジ105がガイド軸113の下端部近傍位置に位置している判定し、キャリッジ移動用モータ74を駆動してネジ軸114を所定方向の反対方向に回転させて、キャリッジ105を上方向(図7及び図10において、各矢印C、Hの反対方向である。)に移動させる。
一方、テープ9のハーフカット又はフルカットの全ての指示を実行したと判定した場合には(S16:YES)、CPU62は、当該処理を終了する。
また、テープ9を厚さ方向全幅に渡って切断するフルカットの場合には、押し上げカム駆動用モータ111を駆動して押し上げカム110を所定角度回転させ、押し上げ部材108の各当接部135、136を受け部材106から所定高さ突出させた状態で、キャリッジ移動用モータ74を駆動してキャリッジ105をテープ幅方向に往復移動させることによって、テープ9が切断されて、切離される。
これにより、押し上げ部材201の構成の簡素化を図ることができ、切断機構15の小型化及び製造コストの削減化を図ることができる。
尚、図13において上記図1乃至図12に記載される本実施例に係るテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該本実施例に係るテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
9 テープ
15 切断機構
61 制御回路部
74 キャリッジ移動用モータ
91 印字テープ
92 粘着剤層
93 剥離テープ
102 回転刃
104 カッタホルダ
105 キャリッジ
106 受け部材
108、201 押し上げ部材
110 押し上げカム
111 押し上げカム駆動用モータ
113 ガイド軸
114 ネジ軸
128、129 コイルバネ
131、132 側面部
135、136 当接部
138、139、203 スリット孔
Claims (5)
- 長尺状のテープを切断する切断手段を備えたテープ印刷装置において、
前記切断手段は、
前記テープの一面側を受ける受け部材と、
前記受け部材に前記テープを挟んで当接してテープ幅方向に摺動移動可能に設けられるカッタ保持部材と、
刃先が前記カッタ保持部材の摺動面からテープ方向へ所定寸法外側方向に位置するように該カッタ保持部材に設けられて前記テープの他面側を所定切り込み量で切断するカッタ部材と、
前記カッタ保持部材をテープ幅方向に往復移動させるカッタ搬送手段と、
前記テープの切断部近傍の一面側を押圧して該テープを前記受け部材から所定高さ浮かせる押圧手段と、
前記テープを厚さ方向全幅に渡って切断する場合には、前記押圧手段を介して該テープを前記受け部材から所定高さ浮かせた状態で前記カッタ保持部材がテープ幅方向に移動するように前記カッタ搬送手段を駆動制御し、該テープの他面側を所定切り込み量で切断する場合には、該テープを前記受け部材に当接させた状態で前記カッタ保持部材がテープ幅方向に移動するように前記カッタ搬送手段を駆動制御する切断制御手段と、
を有することを特徴とするテープ印刷装置。 - 前記テープは、印字テープと、前記印字テープに粘着剤層を介して貼着されて前記受け部材に当接される剥離テープと、
を有し、
前記所定切り込み量は、前記印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ前記剥離テープを切断しないハーフカットの切り込み量であることを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。 - 前記カッタ部材は、前記カッタ保持部材に回転可能に設けられた円形状の回転刃であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープ印刷装置。
- 前記押圧手段は、前記テープの切断部の左右両側近傍位置を押圧するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ印刷装置。
- 前記切断手段は、前記カッタ保持部材を前記テープを介して前記受け部材に所定荷重で当接させる弾性部材を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のテープ印刷装置。
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