JP2007253594A - テープ印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テープ切断機構の簡素化を図って組み立て作業効率を大幅に向上させることができるテープ印刷装置を提供する。
【解決手段】キャリッジ105には、カッタホルダ104がテープ厚さ方向に摺動移動可能に保持されて、各コイルバネ128、129によって受け部材106に各側面部131、132が当接されている。また、カッタホルダ104には、回転刃102が回転可能に軸支されると共に、回転刃102の刃先がカッタホルダ104の各側面部131、132のテープ厚さ方向端面部よりもテープ9の印字テープ91及び粘着剤層92の厚さ寸法にほぼ等しい寸法だけテープ9側の外側方向に突出するように取り付けられている。一方、テープ9を受ける受け部材106には、各スリット孔138、139が形成され、背面側から押し上げ部材108の各当接部135、136が挿入されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、長尺状のテープを切断する切断手段を備えたテープ印刷装置に関し、特に、テープを厚さ方向全幅に渡って切断するフルカットだけでなく、印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ剥離テープを切断しないハーフカットを行うことが可能な切断手段を備えたテープ印刷装置に関するものである。
従来より、長尺状のテープを厚さ方向全幅に渡って切断するフルカットだけでなく、印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ剥離テープを切断しないハーフカットを行うことが可能な切断手段を備えたテープ印刷装置に関して種々提案されている。
例えば、固定刃と可動刃とによってテープを厚さ方向全幅に渡って切断するフルカット機構と、テープ搬送方向下流側に固定刃に合わせて設けられる受け台と、この受け台に対向して設けられるハーフカッタとによって印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ剥離テープを切断しないハーフカットを行うハーフカット機構とが設けられたテープ印刷装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、シートをカットするカット刃の刃先に対向して配置される受け部材と、この受け部材に前記シートを挟んで配置される押さえ部材と、を備え、前記受け部材と前記押さえ部材との間で挟持されたシートを前記カット刃でカットするように構成するとともに、前記シートに対する前記カット刃の刃先の相対位置の変更を、前記カット刃に対する前記押さえ部材の、シート厚み方向における位置の変更によって行うように構成したテープ切断機構が設けられたテープ印刷装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−53177号公報(段落(0029)〜(0033)、図4〜図8) 特開2004−114157号公報(段落(0030)〜(0046)、図8〜図10)
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたテープ印刷装置では、フルカット機構とハーフカット機構とをそれぞれ設ける必要があるため、テープ切断機構が複雑になり、製造コストアップになると共に、テープ切断機構の小型化が難しいという問題がある。
また、上述した特許文献2に記載されたテープ印刷装置では、シートに対するカット刃の刃先の相対位置の変更を、カット刃に対する押さえ部材の、シート厚み方向における位置の変更によって行う機構であるため、押さえ部材の移動量調整機構が複雑になると共に、押さえ部材の移動量を製品毎に調節してカット刃の切り込み量の調整精度を上げる必要があるため、製品毎の切り込み量調整作業が煩雑になるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、テープ切断機構の簡素化を図って組み立て作業効率を大幅に向上させることができると共に、テープ切断機構の低コスト化及び長寿命化を図ることが可能なテープ印刷装置を提供することを目的とする。また、テープ切断機構の小型化が可能なテープ印刷装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るテープ印刷装置は、長尺状のテープを切断する切断手段を備えたテープ印刷装置において、前記切断手段は、前記テープの一面側を受ける受け部材と、前記受け部材に前記テープを挟んで当接してテープ幅方向に摺動移動可能に設けられるカッタ保持部材と、刃先が前記カッタ保持部材の摺動面からテープ方向へ所定寸法外側方向に位置するように該カッタ保持部材に設けられて前記テープの他面側を所定切り込み量で切断するカッタ部材と、前記カッタ保持部材をテープ幅方向に往復移動させるカッタ搬送手段と、前記テープの切断部近傍の一面側を押圧して該テープを前記受け部材から所定高さ浮かせる押圧手段と、前記テープを厚さ方向全幅に渡って切断する場合には、前記押圧手段を介して該テープを前記受け部材から所定高さ浮かせた状態で前記カッタ保持部材がテープ幅方向に移動するように前記カッタ搬送手段を駆動制御し、該テープの他面側を所定切り込み量で切断する場合には、該テープを前記受け部材に当接させた状態で前記カッタ保持部材がテープ幅方向に移動するように前記カッタ搬送手段を駆動制御する切断制御手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に係るテープ印刷装置は、請求項1に記載のテープ印刷装置において、前記テープは、印字テープと、前記印字テープに粘着剤層を介して貼着されて前記受け部材に当接される剥離テープと、を有し、前記所定切り込み量は、前記印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ前記剥離テープを切断しないハーフカットの切り込み量であることを特徴とする。
また、請求項3に係るテープ印刷装置は、請求項1又は請求項2に記載のテープ印刷装置において、前記カッタ部材は、前記カッタ保持部材に回転可能に設けられた円形状の回転刃であることを特徴とする。
また、請求項4に係るテープ印刷装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ印刷装置において、前記押圧手段は、前記テープの切断部の左右両側近傍位置を押圧するように形成されていることを特徴とする。
更に、請求項5に係るテープ印刷装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のテープ印刷装置において、前記切断手段は、前記カッタ保持部材を前記テープを介して前記受け部材に所定荷重で当接させる弾性部材を有することを特徴とする。
請求項1に係るテープ印刷装置では、テープの一面側を受ける受け部材にテープを挟んで当接してテープ幅方向に摺動移動可能なカッタ保持部材が設けられている。また、このカッタ保持部材には、刃先が摺動面からテープ方向へ所定寸法外側方向に位置するようにカッタ部材が設けられている。また、テープの切断部近傍の一面側を押圧して該テープを受け部材から所定高さ浮かせる押圧手段が設けられている。そして、押圧手段を介して該テープを受け部材から所定高さ浮かせた状態でカッタ保持部材をテープ幅方向に移動させることによって、テープを厚さ方向全幅に渡って切断することができる。また、テープを受け部材に当接させた状態でカッタ保持部材をテープ幅方向に移動させることによって、テープの他面側を所定切り込み量で切断することができる。
これにより、テープの他面側を所定切り込み量で切断する場合には、このテープの他面側へのカッタ部材の刃先の切り込み量は、刃先からカッタ保持部材の摺動面までの高さ寸法で決定されるため、テープの他面側への切り込み量の高精度化を図ることができる。また、カッタ保持部材にカッタ部材を取り付け後、テープの他面側へのカッタ部材の刃先の切り込み量を製品毎に調節する必要が無くなり、組み立て作業効率を大幅に向上させることができる。また、カッタ部材の移動と共にカッタ保持部材がテープに当接して、該テープが受け部材側に押さえられるため、テープを押さえる部材を別部品で設ける必要が無く、テープ切断機構の簡素化及び小型化を図ることができる。更に、押圧手段を介してテープの切断部近傍の一面側を押圧して該テープを受け部材から所定高さ浮かせた状態で、カッタ保持部材をテープ幅方向に移動させることによって、テープを厚さ方向全幅に渡って切断することができるため、フルカット機構を別に設ける必要が無く、テープ切断機構の更なる小型化を図ることができる。
また、請求項2に係るテープ印刷装置では、刃先からカッタ保持部材の摺動面までの高さ寸法を、印字テープ及び粘着剤層の厚さ寸法にほぼ等しくして、カッタ保持部材をテープ幅方向に摺動移動させることによって、印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ剥離テープを切断しないハーフカットの切り込み量で確実に切断することができる。これにより、カッタ保持部材や受け部材等を取り付け後、カッタ部材の刃先の切り込み量を製品毎にハーフカットの切り込み量に調節する必要が無くなり、組み立て作業効率を大幅に向上させることができる。
また、請求項3に係るテープ印刷装置では、カッタ部材は、カッタ保持部材に回転可能に設けられた円形状の回転刃であるため、1個の円形状の回転刃によってテープを切断することが可能となり、刃先の耐久性の向上を図り、テープ切断機構の低コスト化、長寿命化を図ることができる。また、テープ幅方向の両側から切断することが可能となり、テープ切断工程の時間短縮を図ることが可能となる。
また、請求項4に係るテープ印刷装置では、押圧手段は、テープの切断部の左右両側近傍位置を押圧するように形成されているため、テープのカッタ部材に対向する部分を受け部材から確実に浮かせることができ、テープを厚さ方向全幅に渡って確実に切断することができる。
更に、請求項5に係るテープ印刷装置では、カッタ保持部材は弾性部材によってテープを介して受け部材に所定荷重で当接されるため、カッタ保持部材をテープの他面側に確実に当接させて摺動移動させて、カッタ部材の刃先の切り込み量をテープの全幅に渡って一定にすることができ、テープを切断する切り込み量の高精度化を図ることができる。
以下、本発明に係るテープ印刷装置について、本発明を具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施例に係るテープ印刷装置の概略構成について図1に基づいて説明する。
図1に示すように、テープ印刷装置1は、パーソナルコンピュータ(図示せず、以下PCと称する)に接続されてPCからの印字指令に基づき所望の文字付テープを作成するものである。テープ印刷装置1は装置本体2を有しており、装置本体2の上面には、開閉蓋3が開閉可能に設けられている。開閉蓋3は、図1中、装置本体2の右端部にて回動可能に軸支されており、また、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面側部に配置された開閉ボタン4を押下した際には、開閉蓋3と装置本体2とのロックが解除され、開閉蓋3は付勢部材の作用により開放されるように構成されている。
また、開閉蓋3の中央より側部には、透明カバーで覆われた透視窓5が形成されており、かかる透視窓5は、装置本体2内に配設されたカセット収納部6(図2参照)に装着されるテープカセット7(図2参照)の上面に設けられたテープ特定表示部8(図2参照)に対応している。即ち、図1に示すように、テープカセット7をカセット収納部6に装着して開閉蓋3を閉じた際に、透視窓5とテープカセット7のテープ特定表示部8とは相互に対向し、透視窓5の透明カバーを介してテープ特定表示部8を装置本体2の外部から視認することが可能である。ここに、テープ特定表示部8は、例えば、テープカセット7内に内蔵されている長尺状のテープ9(図2参照)のテープ幅、テープの色等を表示するものである。これにより、カセット収納部6に装着されているテープカセット7の種類等を装置本体2の外部から透視窓5を介して容易に視認することができるものである。
また、装置本体2は、前方側(図1中、左側)に側壁10を有している。この側壁10には、装置本体2内で印字されたテープ9を外部に排出するテープ排出口11が形成されている。また、側壁10のテープ排出口11の下方には側蓋12が設けられ、下端が回動可能に支持されている。そして、押部13を上方より押し込むことで側蓋12が前方に開放される。側蓋12を開放し、装置本体2の前方にトレイ(図示せず)を取り付けることにより、テープ排出口11から排出されるテープ9をトレイ内に受けることができる。
また、装置本体2の側壁10において、開閉ボタン4の下方にはテープ印刷装置1の電源のオン・オフを行う電源ボタン14が設けられており、また、電源ボタン14の下方には装置本体2内に配設されている切断機構15(図2参照)を使用者の手動操作で駆動するカッター駆動ボタン16が設けられている。ここに、カッター駆動ボタン16は、手動操作で、テープ9を所望の長さにカットする際に押下されるボタンである。テープ印刷装置1に配設される切断機構15については後述する。
次に、テープ印刷装置1の内部に配設されてテープカセット等が収納される内部ユニットの概略構造について図2乃至図4に基づいて説明する。
図2に示すように、内部ユニット20は、テープカセット7を収納するカセット収納部6と、テープ9に印字を行う印字機構21と、印字機構21により印字されたテープ9を切断する切断機構15と、切断機構15により切断されたテープ9をテープ排出口11より強制的に排出するテープ排出機構22とから基本的に構成されている。尚、カセット収納部6には、テープ排出口11から排出されるテープ9の幅方向の向きが、垂直方向となるようにテープカセット7を収納する。
先ず、テープ9に印字を行う印字機構21について説明する。
印字機構21を構成するサーマルヘッド23はカセット収納部6に立設されたヘッド取付部24に配置され、このサーマルヘッド23にはローラホルダ25に回転可能に支持されたプラテンローラ26が圧接可能な位置に対向配置されている。かかるサーマルヘッド23は多数の発熱素子を有しており、テープ9に文字等の印字を行うものである。
また、テープカセット7内部のテープ排出部30の近傍にはテープ送りローラ27が回転可能に支持され、このテープ送りローラ27にはローラホルダ25に回転可能に支持されたテープ圧接ローラ28が圧接可能な位置に対向配置されている。
また、カセット収納部6において、テープカセット7の前方(図2中、下側)には、ローラホルダ25が支持軸29により回動可能に枢支され、このローラホルダ25は切換機構により印字位置とリリース位置とに切換可能とされている(図2は印字位置に切り換えられた状態を示す)。
かかるローラホルダ25には、プラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28がそれぞれ回転可能に、且つ、ローラホルダ25が印字位置に切り換えられたときにサーマルヘッド23及びテープ送りローラ27に対し圧接されるように配設されている。尚、テープ送りローラ27及びテープ圧接ローラ28は、テープ搬送用モータ72(図5参照)とギヤ機構(図示せず)によって連動して回転駆動される。それによって、サーマルヘッド23により文字等が印字されたテープ9をテープ排出部30よりテープ排出方向(図2中、左方向)に送り出すものである。
尚、この印字機構21により印字されたテープ9は、後述するように自動的に、あるいはカッター駆動ボタン16を操作することにより、切断機構15によって切断されるとともに、テープ排出機構22によって側壁10に形成されたテープ排出口11から排出される。
次に、切断機構15によって切断されたテープ9を強制排出するテープ排出機構22について説明する。
テープ排出機構22は、図2に示すように、駆動ローラ51と、この駆動ローラ51に対してテープ9を挟んで対向する押圧ローラ52と、この押圧ローラ52をテープ9に対して押圧し、またはその押圧を解除するように作動される不図示の押圧作動機構部と、この押圧作動機構部の押圧解除動作に連動して、駆動ローラ51によりテープ9を排出するように回転させるための不図示の排出駆動機構部とを備えている。
更に、テープ排出口11の内側には、テープ9をテープ排出口11へ案内するための第1案内壁55、56及び第2案内壁57、58が設けられている。第1案内壁55、56及び第2案内壁57、58はそれぞれ一体により形成され、後述の回転刃102でカットされたテープ9の排出位置において、互いに所定の間隔を隔てられるように配置され、テープ9が排出されるテープ排出溝が形成されている。
また、押圧ローラ52によってテープ9が駆動ローラ51に押圧された後に、不図示のギヤ列を介して排出用モータ78(図5参照)を駆動させ、駆動ローラ51をテープ9の排出方向(図2中、左方向)へ回転させることによって、テープ9が排出方向に強制的に排出される。
次に、テープ9を切断する切断機構15について図2乃至図4に基づいて説明する。
図2乃至図4に示すように、切断機構15は、切断機構フレーム101上に、テープ9を切断する円形状の回転刃102が取り付けられたカッタホルダ104をテープ厚さ方向に摺動移動可能に保持するキャリッジ105や、回転刃102が後述のようにテープ9の印字テープ91(図8参照)及び粘着剤層92(図8参照)を切断して、剥離テープ93(図8参照)を切断しないハーフカットを行う際に該テープ9を受ける受け部材106や、テープ9を厚さ方向全幅に渡って切断するフルカットを行う際に、この受け部材106の背面側(図3中、左側面側)からテープ9の剥離テープ93を押圧して該受け部材106から所定高さ(本実施例では、約1mm〜2mmの高さである。)押し上げる押し上げ部材108や、この押し上げ部材108をテープ厚さ方向に沿って往復移動させる押し上げカム110を駆動させる押し上げカム駆動用モータ111等を一体的に組み付けて構成されている。
尚、図8に示すように、テープ9は、文字等がサーマルヘッド23を介して印刷される印字テープ91と該印字テープ91の受け部材106側に粘着剤層92を介して貼着される剥離テープ93とから構成されている。
また、この切断機構フレーム101は、ネジ止め等によりカセット収納部6のフレーム40に固定されている。
また、切断機構フレーム101のテープ9の走行経路の一側(図3中、右側)において、該切断機構フレーム101にガイド軸113が垂直方向に支架されると共に、当該ガイド軸113に平行にネジ軸114が回転自在に軸支されている。また、このネジ軸114は、ギヤ115等の不図示のギヤ列を介してステッピングモータ等によって構成されるキャリッジ移動用モータ74(図5参照)によって回転駆動される。
また、このガイド軸113には、回転軸103に取り付けられた回転刃102が回転可能に軸支されたカッタホルダ104等が設けられたキャリッジ105が、ガイド軸113の長手方向(テープ9の幅方向である。)に沿って、往復摺動自在となるように支持されている。また、キャリッジ105は、ネジ軸114に螺合しており、ネジ軸114が回転することでガイド軸113に沿って往復移動される構成になっている。これにより、キャリッジ移動用モータ74を正逆回転駆動することで、カッタキャリッジ105をテープ9の幅方向に往復移動させることができ、後述のようにテープ9のハーフカットやフルカットを行うことができる(図7、図11等参照)。
また、切断機構フレーム101には、キャリッジ105が起動時に位置する原点位置(図3に示す位置である。)にあることを検出する透過形フォトセンサ等によって構成される原点位置センサ117が設けられている。また、切断機構フレーム101には、このキャリッジ105が原点位置からガイド軸113に沿って移動されて(図3中、下側方向に移動される。)、最大幅のテープ9の切断が終了する切断終了位置に達したことを検出する透過形フォトセンサ等によって構成される切断終了位置センサ118が設けられている。尚、テープカセット7内に収納されるテープに対して、テープ幅が3.5mm、6mm、9mm、12mm、18mm、24mm、36mmとする7種類が準備されている。
また、ガイド軸113に沿って往復移動されるキャリッジ105には、ネジ軸114側の側端縁部に位置検出用リブ119が突設されて、原点位置センサ117及び切断終了位置センサ118によって、該キャリッジ105が移動範囲の各端部にあることを検出することができるように構成されている。
ここで、図3及び図4に示すように、カッタホルダ104は、平面視略H形に形成され、一側の凹部121内にキャリッジ105のガイド軸113側の両側面部が、テープ厚さ方向に摺動移動可能に嵌挿されている。また、カッタホルダ104のキャリッジ105側の両側面部には、テープ厚さ方向に縦長の各係止孔孔123、124が穿設されて、キャリッジ105のガイド軸113側の両側面部に突設される平面視略三角形の各係止爪125、126が挿入されて、テープ厚さ方向に所定距離移動可能に保持されるように構成されている。
また、カッタホルダ104の凹部121とキャリッジ105の受け部材106側側面部との間には、各コイルバネ128、129が配設され、このカッタホルダ104のテープ9側各側面部131、132が受け部材106に所定押圧力で当接されるように付勢している。また、各側面部131、132の上下方向の両角部は、円弧状に面取りされ、テープ9にスムーズに乗り上げるように形成されている。
また、カッタホルダ104には回転刃102が取り付けられた回転軸103が回転可能に軸支されている。この回転刃102の刃先先端部は、各側面部131、132のテープ厚さ方向端面部よりもテープ9の印字テープ91及び粘着剤層92の厚さ寸法にほぼ等しい寸法だけテープ9側の外側方向に突出するように、カッタホルダ104に取り付けられている。従って、キャリッジ105がガイド軸113に沿って上下方向に移動した場合には、テープ9の剥離テープ93が受け部材106に当接していると、ハーフカットが行われるように構成されている(図8参照)。
また、切断機構フレーム101のテープ9の走行経路を挟んで他側(図3中、左側)には、回転刃102でテープ9を切断する際に該テープ9を受ける受け部材106が配置されている。また、この受け部材106のテープ搬送方向略中央部で、キャリッジ105がガイド軸113に沿って往復移動する際に回転刃102に対向する部分には、長手方向全長に渡って所定深さ(本実施例では、約0.5mm〜2mmの深さである。)の逃げ溝部134が形成されている。
また、この逃げ溝部134のテープ搬送方向両側には、各スリット孔138、139が、テープ幅方向にテープ9の最大幅寸法よりも長い縦長四角形の断面で穿設されている。この各スリット孔138、139には、受け部材106の背面側から押し上げ部材108の平面視コの字側に形成された各当接部135、136が挿入されている。
また、押し上げ部材108は、側面視上下方向に長い略縦長四角形の平板状に形成され、ガイド部材141によって上下側面部をテープ厚さ方向に往復自在となるように支持されている。また、上記のように、押し上げ部材108の受け部材106側は、平面視コの字形に形成されて、各当接部135、136がテープ厚さ方向に移動可能に受け部材106の各スリット孔138、139に挿入されている。また、押し上げ部材108のテープ9と反対側の側面部近傍には、テープ幅方向に細長いカム溝142が穿設されている。また、押し上げ部材108のテープ9と反対側の側面部の上端部(図3中、左側側面部の上端部)には、位置検出片143が背面側方向(図3中、左側方向)に突設されて、透過形フォトセンサ等によって構成されるハーフカット位置センサ144で当該押し上げ部材108が、テープ9のハーフカットを行うハーフカット位置にセットされていることを検出できるように構成されている。従って、起動時には(図3に示す状態である。)、押し上げ部材108の位置検出片143が、ハーフカット位置センサ144内に位置していると共に、各当接部135、136は、各スリット孔138、139内に位置して、テープ9に当接しない状態にセットされている。
また、切断機構フレーム101には、側面視略扇形の押し上げカム110がテープ幅方向に回動可能に設けられている。また、押し上げカム110の先細り側端縁部の押し上げ部材108側の側面部には、該押し上げ部材108のカム溝142に嵌入されるボス145が立設されている。また、押し上げカム110の円弧側側面部には、押し上げカム駆動用モータ111のモータ軸に取り付けられたギヤ146に歯合するギヤ部110Aが形成されている。また、起動時には(図3に示す状態である。)、押し上げ部材108の各当接部135、136は、受け部材106内に位置しており、この状態のときに、押し上げカム110は、テープ厚さ方向に対して斜めになるように取り付けられると共に、該押し上げカム110のボス145が押し上げ部材108のカム溝142に嵌入されるように設けられている。これにより、押し上げカム駆動用モータ111を正逆回転駆動することで、押し上げ部材108をテープ厚さ方向に往復移動させることができ、この押し上げ部材108の各当接部135、136が、受け部材106の各スリット孔138、139からテープ9側に突出可能となり、後述のようにテープ9のハーフカットやフルカットを行うことができる(図7、図11等参照)。
次に、上記のように構成されたテープ印刷装置1の回路構成について図5に基づき説明する。
図5に示すように、テープ印刷装置1の制御回路部61は、CPU62、CG(キャラクタジェネレータ)ROM63、ROM64、フラッシュメモリ(EEPROM)65、RAM66、入出力インターフェース(I/F)67、及び通信用インターフェース(I/F)68等を備えている。また、CPU62、CGROM63、ROM64、フラッシュメモリ65、RAM66、入出力インターフェース(I/F)67、及び通信用インターフェース(I/F)68は、バス線69により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。
ここに、CGROM63には各キャラクタに対応するドットパターンデータが記憶されている。
また、ROM64は各種のプログラムを記憶させておくものであり、後述のテープ9のハーフカット又はフルカットを実行する制御プログラム等のテープ印刷装置1の制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。そして、CPU62はかかるROM63に記憶されている各種のプログラムに基づいて各種の演算を行なうものである。また、ROM64には、多数の文字等のキャラクタのそれぞれについて、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインデータ)が各書体(ゴシック系書体、明朝体系書体等)毎に分類されてコードデータに対応して記憶されている。このアウトラインデータに基づいてドットパターンデータが印字バッファ66A上に展開される。
また、フラッシュメモリ(EEPROM)65は、外部のコンピュータ装置などから受信した外字データ等のドットパターンデータや各種図柄データのドットパターンデータ等に登録番号を付して記憶させておくものであり、テープ印刷装置1の電源をオフしても記憶内容を保持している。
また、RAM66は、CPU62により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくためのものであり、印字バッファ64A、ワーク領域64B等の各種のメモリが設けられている。また、印字バッファ64Aには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、サーマルヘッド23はかかる印字バッファ64Aに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。
また、入出力I/F67には、テープカセット7の種類を検出するカセットセンサ148、ハーフカット位置センサ144、原点位置センサ118、切断終了位置センサ119、サーマルヘッド23を駆動するための駆動回路71、テープ搬送用モータ72を駆動するための駆動回路73、キャリッジ105を往復移動させるキャリッジ移動用モータ74を駆動するための駆動回路75、押し上げカム110を回転駆動して押し上げ部材108をフルカット位置又はハーフカット位置にセットする押し上げカム駆動用モータ111を駆動するための駆動回路77、排出用モータ78を駆動する駆動回路79がそれぞれ接続されている。
また、通信用I/F68は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等から構成され、外部のコンピュータ装置とUSBケーブル等によって接続され、双方向データ通信が可能になっている。
次に、このように構成されたテープ印刷装置1が実行するテープ9のハーフカット又はフルカットを実行する制御処理について図6乃至図12に基づいて説明する。
図6に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU62は、キャリッジ移動用モータ74を駆動して、原点位置センサ117を介してキャリッジ105の位置検出用リブ119を検出するまでネジ軸114を回転させる。そして、CPU62は、該原点位置センサ117を介してキャリッジ105の位置検出用リブ119を検出した場合には、キャリッジ105が原点位置に達した判断して、キャリッジ移動用モータ74を停止する。これにより、図3に示すように、キャリッジ105は、ガイド軸108の上端部近傍に位置する原点位置へ移動される。
そして、S12において、CPU62は、ハーフカット位置センサ144を介して押し上げ部材108の位置検出片143を検出している場合には、押し上げ部材108がテープ9のハーフカットを行う位置にセットされていると判断する。一方、CPU62は、ハーフカット位置センサ144を介して押し上げ部材108の位置検出片143を検出していない場合には、押し上げ部材108がテープ9のハーフカットを行う位置にセットされていないと判断して、押し上げカム駆動用モータ111を所定方向(図3中、反時計方向(矢印A方向)である。)に回転駆動して押し上げカム110を回転駆動して、押し上げ部材108をテープ厚さ方向背面側へ(図3中、左側方向(矢印B方向)である。)移動させる。そして、ハーフカット位置センサ144を介して押し上げ部材108の位置検出片143を検出した場合には、CPU62は、押し上げ部材108がテープ9のハーフカットを行う位置にセットされたと判断して、押し上げカム駆動用モータ111を停止する。これにより、押し上げ部材108は、図3に示されるように、テープ9のハーフカットを行う位置にセットされる。
続いて、S13において、CPU62は、テープ9の印字テープ91及び粘着剤層92を切断し、剥離テープ93を切断しないハーフカットをするように指示されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、ハーフカットをするように指示されていると判定した場合には(S13:YES)、CPU62は、S14の処理に移行する。
S14において、CPU62は、キャリッジ移動用モータ74を駆動してネジ軸114を所定方向に回転させて、キャリッジ105を下方向に移動させる。そして、CPU62は、切断終了位置センサ118を介してキャリッジ105の位置検出用リブ119を検出した場合には、キャリッジ105が切断終了位置に達した判断して、キャリッジ移動用モータ74を停止後、S16の処理に移行する。
これにより、図7及び図8に示すように、カッタホルダ104は、各コイルバネ128、129によってテープ厚さ方向に付勢され、このカッタホルダ104の各側面部131、132の受け部材106側の側面部が、テープ9を挟んで受け部材106側に押圧された状態で、キャリッジ105が下方向(矢印C方向)に移動される。即ち、カッタホルダ104の各側面部131、132がテープ9の印字テープ91に当接して、該テープ9を受け部材106に押圧しつつ下方向に移動する。また同時に、回転刃102の刃先は、カッタホルダ104の各側面部131、132の受け部材106側の側面部から印字テープ91及び粘着剤層92の厚さ寸法に等しい寸法だけ突出するように設けられているため、該回転刃102は、テープ9の印字テープ91及び粘着剤層92を切断しつつ、剥離テープ93を切断しない状態で時計方向(矢印D方向)に回転しつつ下方向(矢印C方向)に移動する。そして、キャリッジ105が切断終了位置に達すると、キャリッジ移動用モータ74が停止され、印字テープ91及び粘着剤層92だけが切断され、剥離テープ93が切断されないでつながったハーフカットのテープ9が作成される。
一方、ハーフカットをするように指示されていないと判定した場合には、即ち、テープ9の厚さ方向全幅に渡って切断するフルカットをするように指示されていると判定した場合には(S13:NO)、CPU62は、S15の処理に移行する。
S15において、CPU62は、ハーフカット位置センサ144を介して押し上げ部材108の位置検出片143を検出しない状態になるまで、押し上げカム駆動用モータ111を所定方向に対して反対方向(図9中、時計方向(矢印F方向)である。)に回転駆動する。そして、ハーフカット位置センサ144を介して押し上げ部材108の位置検出片143を検出しなくなった場合には、押し上げカム駆動用モータ111を停止する。
これにより、図9に示すように、ギヤ146及びギヤ部110Aを介して押し上げカム110が反時計方向に所定角度回転されて、ボス145が押し上げ部材108のカム溝142内を上方向に移動して、この押し上げ部材108がテープ9側(矢印G方向)に所定距離移動される。このため、押し上げ部材108の各当接部135、136が、受け部材106の各スリット孔138、139からテープ9の剥離テープ93に当接して押圧し、該テープ9が受け部材106から所定高さ(本実施例では、約1mm〜2mmの高さである。)浮いた状態にセットされる。
続いて、CPU62は、上記S14の処理を実行後、S16の処理に移行する。
これにより、図10乃至図12に示すように、カッタホルダ104の各側面部131、132の受け部材106側の側面部が、各コイルバネ128、129によって付勢されて、テープ9を挟んで受け部材106側に押圧された状態で、キャリッジ105が下方向(矢印H方向)に移動される。即ち、カッタホルダ104の各側面部131、132がテープ9の印字テープ91に当接して、該テープ9を受け部材106に押圧しつつ下方向に移動する。また同時に、テープ9は、各当接部135、136によって受け部材106から所定高さ浮いた状態にセットされているため、カッタホルダ104の各側面部131、132の受け部材106側の側面部から印字テープ91及び粘着剤層92の厚さ寸法に等しい寸法だけ突出する回転刃102が、テープ9の厚さ方向全幅に渡って切断しながら、時計方向(矢印J方向)に回転しつつ下方向(矢印H方向)に移動する。そして、キャリッジ105が切断終了位置に達すると、キャリッジ移動用モータ74が停止され、該テープ9が厚さ方向全幅に渡って切断され、切離される。
そして、S16において、CPU62は、テープ9のハーフカット又はフルカットの全ての指示を実行したか否かを判定する処理を実行する。そして、テープ9のハーフカット又はフルカットの指示が残っていると判定した場合には(S16:NO)、CPU62は、再度、S13以降の処理を実行する。
尚、S14の処理において、切断終了位置センサ118を介してキャリッジ105を検出している場合には、CPU62は、キャリッジ105がガイド軸113の下端部近傍位置に位置している判定し、キャリッジ移動用モータ74を駆動してネジ軸114を所定方向の反対方向に回転させて、キャリッジ105を上方向(図7及び図10において、各矢印C、Hの反対方向である。)に移動させる。
一方、テープ9のハーフカット又はフルカットの全ての指示を実行したと判定した場合には(S16:YES)、CPU62は、当該処理を終了する。
ここで、切断機構15は、切断手段として機能する。また、カッタホルダ104、各コイルバネ128、129、及びキャリッジ105は、カッタ保持部材として機能する。また、回転刃102は、カッタ部材として機能する。また、キャリッジ移動用モータ74、駆動回路75、ギヤ110、ネジ軸109は、カッタ搬送手段を構成する。また、押し上げ部材108、押し上げカム110、押し上げカム駆動用モータ111は、押圧手段を構成する。また、CPU62、ROM64、RAM66は、切断制御手段を構成する。また、各コイルバネ128、129は、弾性部材として機能する。
したがって、本実施例に係るテープ印刷装置1では、キャリッジ105には、カッタホルダ104がテープ厚さ方向に摺動移動可能に保持されて、各コイルバネ128、129によって受け部材106に各側面部131、132が当接されている。また、カッタホルダ104には、回転刃102が回転可能に軸支されると共に、回転刃102の刃先がカッタホルダ104の各側面部131、132のテープ厚さ方向端面部よりもテープ9の印字テープ91及び粘着剤層92の厚さ寸法にほぼ等しい寸法だけテープ9側の外側方向に突出するように取り付けられている。一方、テープ9を受ける受け部材106には、各スリット孔138、139が形成され、背面側から押し上げ部材108の各当接部135、136がテープ厚さ方向に移動可能に挿入されている。
そして、印字テープ91及び粘着剤層92を切断し、且つ剥離テープ93を切断しないハーフカットの切り込み量でテープ9を切断する場合には、押し上げ部材108の各当接部135、136が受け部材106から突出しない状態で、キャリッジ移動用モータ74を駆動してキャリッジ105をテープ幅方向に往復移動させることによって、受け部材116に剥離テープ93側が受けられているテープ9の印字テープ91にカッタホルダ104の各側面部131、132が押圧され、カッタ刃102の刃先の先端部が該印字テープ91及び粘着剤層92に達する切り込み量でテープを切断する。
また、テープ9を厚さ方向全幅に渡って切断するフルカットの場合には、押し上げカム駆動用モータ111を駆動して押し上げカム110を所定角度回転させ、押し上げ部材108の各当接部135、136を受け部材106から所定高さ突出させた状態で、キャリッジ移動用モータ74を駆動してキャリッジ105をテープ幅方向に往復移動させることによって、テープ9が切断されて、切離される。
これにより、ハーフカットを行う場合には、テープ9の印字テープ91側への回転刃102の刃先の切り込み量は、この回転刃102の刃先からカッタホルダ104の各側面部131、132の受け部材106側摺動面までの高さ寸法で決定されるため、テープ9の印字テープ91側への切り込み量の高精度化を図ることができる。また、キャリッジ105や受け部材106等を取り付け後、テープ9への回転刃102の刃先の切り込み量を製品毎に調節する必要が無くなり、組み立て作業効率を大幅に向上させることができる。また、回転刃102の移動と共に、カッタホルダ104の各側面部131、132が、テープ9の印字テープ91に当接して、各コイルバネ128、129によって該テープ9が受け部材106に押さえられるため、回転刃102の刃先の切り込み量をテープ9の全幅に渡って一定にすることができ、テープ9を切断する切り込み量の高精度化を図ることができる。また、テープ9の切断時に、テープ9を押さえる部材を別部品で設ける必要が無く、切断機構15の簡素化及び小型化を図ることができる。
また、1個の円形状の回転刃102によってテープ9をハーフカット又はフルカットするため、刃先の耐久性の向上を図り、切断機構15の低コスト化、長寿命化を図ることができると共に、キャリッジ105を上下方向に往復移動させて、テープ9をテープ幅方向の両側から切断することが可能となり、テープ切断工程の時間短縮を図ることが可能となる。また、押し上げ部材108の各当接部135、136は、テープ9の切断部の左右両側近傍位置を押圧するように形成されているため、テープ9の回転刃102に対向する部分を受け部材106から確実に浮かせることができ、テープ9を厚さ方向全幅に渡って確実に切断することができる。
尚、本発明は前記実施例に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば以下のようにしてもよい。
(A)図13に示すように、押し上げ部材108に替えて、平板状の押し上げ部材201を設け、受け部材106の逃げ溝部134の横側に長い縦長四角形の断面で穿設されたスリット孔203に、該受け部材106の背面側から挿入する構成にしてもよい。そして、図13(A)に示すように、テープ9のハーフカット時には、該押し上げ部材201を受け部材106から突出しない位置にセットし、また、図13(B)に示すように、テープ9のフルカット時には、該押し上げ部材201をテープ9側方向(矢印L方向)に移動させて、この受け部材106から所定高さ(約1mm〜2mmの高さである。)突出する位置にセットするようにしてもよい。
これにより、押し上げ部材201の構成の簡素化を図ることができ、切断機構15の小型化及び製造コストの削減化を図ることができる。
尚、図13において上記図1乃至図12に記載される本実施例に係るテープ印刷装置1の構成等と同一符号は、該本実施例に係るテープ印刷装置1等の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
(B)また、回転刃102に替えて、刃先が側面視三角形の両刃のカッタ刃を、この刃先の先端からカッタホルダ104の各側面部131、132の受け部材106側端面部までの高さ寸法が、テープ9の印字テープ91及び粘着剤層92の厚さ寸法に等しくなるように立設させてもよい。これにより、カッタホルダ104の構成の簡素化を図ることが可能となる。
本実施例に係るテープ印刷装置の外観斜視図である。 図1に示すテープ印刷装置の内部に配置された内部ユニット模式的に示す平面図である。 図2に示す切断機構のテープ印刷装置の起動時における状態を示す側面図である。 図3の平面図である。 図1に示すテープ印刷装置の制御構成を示すブロック図である。 図1に示すテープ印刷装置のCPUがハーフカット又はフルカットを実行する制御処理を示すフローチャートである。 テープ印刷装置の切断機構がテープのハーフカットを行う状態を説明する側面図である。 テープ印刷装置の切断機構がテープのハーフカットを行う状態を説明する切断部拡大図である。 図3に示す切断機構をフルカットにセットした状態を示す側面図である。 テープ印刷装置の切断機構がテープのフルカットを行う状態を説明する側面図である。 図10の平面図である。 テープ印刷装置の切断機構がテープのフルカットを行う状態を説明する切断部拡大図である。 他の実施例を示す図で、押し上げ部材を平板状に形成した切断機構の一例を示す平面図で、(A)はハーフカットを行う状態、(B)はフルカットを行う状態を示す平面図である。
符号の説明
1 テープ印刷装置
9 テープ
15 切断機構
61 制御回路部
74 キャリッジ移動用モータ
91 印字テープ
92 粘着剤層
93 剥離テープ
102 回転刃
104 カッタホルダ
105 キャリッジ
106 受け部材
108、201 押し上げ部材
110 押し上げカム
111 押し上げカム駆動用モータ
113 ガイド軸
114 ネジ軸
128、129 コイルバネ
131、132 側面部
135、136 当接部
138、139、203 スリット孔

Claims (5)

  1. 長尺状のテープを切断する切断手段を備えたテープ印刷装置において、
    前記切断手段は、
    前記テープの一面側を受ける受け部材と、
    前記受け部材に前記テープを挟んで当接してテープ幅方向に摺動移動可能に設けられるカッタ保持部材と、
    刃先が前記カッタ保持部材の摺動面からテープ方向へ所定寸法外側方向に位置するように該カッタ保持部材に設けられて前記テープの他面側を所定切り込み量で切断するカッタ部材と、
    前記カッタ保持部材をテープ幅方向に往復移動させるカッタ搬送手段と、
    前記テープの切断部近傍の一面側を押圧して該テープを前記受け部材から所定高さ浮かせる押圧手段と、
    前記テープを厚さ方向全幅に渡って切断する場合には、前記押圧手段を介して該テープを前記受け部材から所定高さ浮かせた状態で前記カッタ保持部材がテープ幅方向に移動するように前記カッタ搬送手段を駆動制御し、該テープの他面側を所定切り込み量で切断する場合には、該テープを前記受け部材に当接させた状態で前記カッタ保持部材がテープ幅方向に移動するように前記カッタ搬送手段を駆動制御する切断制御手段と、
    を有することを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 前記テープは、印字テープと、前記印字テープに粘着剤層を介して貼着されて前記受け部材に当接される剥離テープと、
    を有し、
    前記所定切り込み量は、前記印字テープ及び粘着剤層を切断し、且つ前記剥離テープを切断しないハーフカットの切り込み量であることを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
  3. 前記カッタ部材は、前記カッタ保持部材に回転可能に設けられた円形状の回転刃であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープ印刷装置。
  4. 前記押圧手段は、前記テープの切断部の左右両側近傍位置を押圧するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ印刷装置。
  5. 前記切断手段は、前記カッタ保持部材を前記テープを介して前記受け部材に所定荷重で当接させる弾性部材を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のテープ印刷装置。
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