JP2001322323A - 連続用紙カット装置 - Google Patents
連続用紙カット装置Info
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- JP2001322323A JP2001322323A JP2000144691A JP2000144691A JP2001322323A JP 2001322323 A JP2001322323 A JP 2001322323A JP 2000144691 A JP2000144691 A JP 2000144691A JP 2000144691 A JP2000144691 A JP 2000144691A JP 2001322323 A JP2001322323 A JP 2001322323A
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- cutting blade
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小規模の駆動手段で、確実にカット刃を作動
させて厚い連続用紙でもカット可能な連続用紙カット装
置を提供する。 【解決手段】 カット刃7をカット位置から後退させる
カット刃駆動バー6の回転は、ピン5により規制され
る。ピン5は円弧状のガイド溝94に沿って移動する
が、カット刃7がカット位置にあるとき、ピン5はカッ
ト刃駆動バー6の回転により移動すべき方向への移動を
ガイド溝94により制限されている。よってプランジャ
2に負荷を負わせることなくカット刃7に生ずる反力を
解消することができる。
させて厚い連続用紙でもカット可能な連続用紙カット装
置を提供する。 【解決手段】 カット刃7をカット位置から後退させる
カット刃駆動バー6の回転は、ピン5により規制され
る。ピン5は円弧状のガイド溝94に沿って移動する
が、カット刃7がカット位置にあるとき、ピン5はカッ
ト刃駆動バー6の回転により移動すべき方向への移動を
ガイド溝94により制限されている。よってプランジャ
2に負荷を負わせることなくカット刃7に生ずる反力を
解消することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータ出力用
シリアルプリンタ等に搭載されたプリント機構に関し、
特にインパクト式プリンタにおける内蔵式の連続用紙カ
ット装置に関する。
シリアルプリンタ等に搭載されたプリント機構に関し、
特にインパクト式プリンタにおける内蔵式の連続用紙カ
ット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリアルプリンタのような、連続
用紙に印刷可能なプリンタに予め組み込まれ、または後
から取り付けることにより装着され、連続用紙に印刷
後、用紙をカットして連続用紙の先端ページ部分を切り
離すカッターとして、ロータリーカッター、ギロチンカ
ッター、あるいは円盤状カッターなどさまざまなカツタ
ーが提案されている。さらにこれらのカッターを上下方
向や左右方向に往復動作させてカットする方法など、カ
ット方法もさまざまである。
用紙に印刷可能なプリンタに予め組み込まれ、または後
から取り付けることにより装着され、連続用紙に印刷
後、用紙をカットして連続用紙の先端ページ部分を切り
離すカッターとして、ロータリーカッター、ギロチンカ
ッター、あるいは円盤状カッターなどさまざまなカツタ
ーが提案されている。さらにこれらのカッターを上下方
向や左右方向に往復動作させてカットする方法など、カ
ット方法もさまざまである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなカッターの
うち、ロータリーカッターやギロチンカッターのような
タイプのものは、複写用紙のように部数の多い連続用紙
のカットは難しく、またカッター刃の摩耗や鈍化のため
寿命が短いという問題があった。一方、円板状カッター
を案内溝に沿って左右方向に移動させて連続用紙をカッ
トし、カットしない時はカッターを退避させる方法のも
のは、複雑な形状の案内溝の加工が困難で、そのために
価格が高いという問題があった。
うち、ロータリーカッターやギロチンカッターのような
タイプのものは、複写用紙のように部数の多い連続用紙
のカットは難しく、またカッター刃の摩耗や鈍化のため
寿命が短いという問題があった。一方、円板状カッター
を案内溝に沿って左右方向に移動させて連続用紙をカッ
トし、カットしない時はカッターを退避させる方法のも
のは、複雑な形状の案内溝の加工が困難で、そのために
価格が高いという問題があった。
【0004】特開昭56−115284の例では、キャ
リッジに搭載したプランジャによってカッターを出し入
れする方法が提案されているが、この方法では厚い用紙
をカットする時に、カッターが受ける反力以上のパワー
を有するプランジャが必要で、必然的に装置が大きくな
り、キャリッジの占有面積も大きくなって、プリンタの
横幅が大きくなるという問題がある。またこの例では、
プラテンにカッターを受ける受け刃としての溝が設けら
れているが、連続用紙をカットせずに印字を続けた湯
合、この溝にカールした用紙の先端やミシン目の山が引
っかかり、用紙送り量が狂ったり、用紙ジャムを起こし
たりすることがある。
リッジに搭載したプランジャによってカッターを出し入
れする方法が提案されているが、この方法では厚い用紙
をカットする時に、カッターが受ける反力以上のパワー
を有するプランジャが必要で、必然的に装置が大きくな
り、キャリッジの占有面積も大きくなって、プリンタの
横幅が大きくなるという問題がある。またこの例では、
プラテンにカッターを受ける受け刃としての溝が設けら
れているが、連続用紙をカットせずに印字を続けた湯
合、この溝にカールした用紙の先端やミシン目の山が引
っかかり、用紙送り量が狂ったり、用紙ジャムを起こし
たりすることがある。
【0005】よって本発明は、小規模の駆動手段で、確
実にカット刃を作動させて複写紙及び厚い連続用紙でも
カット可能な連続用紙カット装置を提供することを目的
とする。
実にカット刃を作動させて複写紙及び厚い連続用紙でも
カット可能な連続用紙カット装置を提供することを目的
とする。
【0006】本発明の他の目的は、カットを行わないと
きにはカット刃の受け刃となる長溝を用紙走行を妨げな
い位置に退避させることのできる連続用紙カット装置を
提供することにある。
きにはカット刃の受け刃となる長溝を用紙走行を妨げな
い位置に退避させることのできる連続用紙カット装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、連続用紙にインクリボンを介して文字や図
形を印字するプリント機構のキャリッジに搭載され、カ
ット刃を前記連続用紙の印字面に対して略垂直方向に前
進後退可能であり、前記連続用紙の印字面とは反対の面
側に貫通するカット位置まで前記カット刃を前進させ、
前記キャリッジを移動させて前記カット刃を前記連続用
紙の両側縁の間を移動させることにより前記連続用紙を
カットする連続用紙カット装置において、前記キャリッ
ジに回動可能に取り付けられ、正逆方向に回転すること
により前記カット刃を前進または後退させる第1のリン
ク手段と、前記第1のリンク手段の一端近くの部分にお
いて、前記第1のリンク手段の回転軸に対して接近離反
する方向に往復動可能な被ガイド手段と、前記キャリッ
ジに対して固定され、前記第1のリンク手段の回転に従
って往復動する前記被ガイド手段をガイドし、前記カッ
ト刃が前記カット位置に前進しているときにはその一端
において前記第1のリンク手段の回転軸に対して接近離
反する一方向に移動可能に被ガイド手段をガイドするガ
イド部材とを含んで連続用紙カット装置を構成した。
に本発明は、連続用紙にインクリボンを介して文字や図
形を印字するプリント機構のキャリッジに搭載され、カ
ット刃を前記連続用紙の印字面に対して略垂直方向に前
進後退可能であり、前記連続用紙の印字面とは反対の面
側に貫通するカット位置まで前記カット刃を前進させ、
前記キャリッジを移動させて前記カット刃を前記連続用
紙の両側縁の間を移動させることにより前記連続用紙を
カットする連続用紙カット装置において、前記キャリッ
ジに回動可能に取り付けられ、正逆方向に回転すること
により前記カット刃を前進または後退させる第1のリン
ク手段と、前記第1のリンク手段の一端近くの部分にお
いて、前記第1のリンク手段の回転軸に対して接近離反
する方向に往復動可能な被ガイド手段と、前記キャリッ
ジに対して固定され、前記第1のリンク手段の回転に従
って往復動する前記被ガイド手段をガイドし、前記カッ
ト刃が前記カット位置に前進しているときにはその一端
において前記第1のリンク手段の回転軸に対して接近離
反する一方向に移動可能に被ガイド手段をガイドするガ
イド部材とを含んで連続用紙カット装置を構成した。
【0008】本発明に係る連続用紙カット装置におい
て、第1のリンク手段が正回転すると、カット刃が前進
してカット位置に達する。キャリッジが往復動するとカ
ット刃が後退する方向に反力が生じ、第1のリンク手段
には逆回転する方向に力が作用する。このとき、第1の
リンク手段の一端近くの部分において第1のリンク手段
の回転軸に対して接近離反する方向に往復動可能な被ガ
イド手段は、キャリッジに対して固定されたガイド手段
の一端に位置している。この位置においては、被ガイド
手段はガイド手段によりリンク手段の回転軸に対して接
近離反する一方向にしか移動できないようにガイドされ
ている。従って、被ガイド手段を第1のリンク手段の回
転軸に対してほぼ垂直の方向に移動させなければならな
い第1のリンク手段の回転は、被ガイド手段とガイド手
段とにより制限される。これにより、カット刃からの反
力によって第1のリンク手段が逆回転しないように保持
するための力は不要もしくは最小限で済み、よって第1
のリンク手段を駆動するための駆動手段の規模を小さく
することが可能である。
て、第1のリンク手段が正回転すると、カット刃が前進
してカット位置に達する。キャリッジが往復動するとカ
ット刃が後退する方向に反力が生じ、第1のリンク手段
には逆回転する方向に力が作用する。このとき、第1の
リンク手段の一端近くの部分において第1のリンク手段
の回転軸に対して接近離反する方向に往復動可能な被ガ
イド手段は、キャリッジに対して固定されたガイド手段
の一端に位置している。この位置においては、被ガイド
手段はガイド手段によりリンク手段の回転軸に対して接
近離反する一方向にしか移動できないようにガイドされ
ている。従って、被ガイド手段を第1のリンク手段の回
転軸に対してほぼ垂直の方向に移動させなければならな
い第1のリンク手段の回転は、被ガイド手段とガイド手
段とにより制限される。これにより、カット刃からの反
力によって第1のリンク手段が逆回転しないように保持
するための力は不要もしくは最小限で済み、よって第1
のリンク手段を駆動するための駆動手段の規模を小さく
することが可能である。
【0009】好ましくは第1のリンク手段は、キャリッ
ジの移動方向と同一方向に延びる軸線周りに回動可能な
ようにすると、連続用紙カット装置によりキャリッジ移
動方向の幅員を短く抑えることができる。また第1のリ
ンク手段は、中間部においてキャリッジに回動可能に取
り付けられ、他端にカット刃が取り付けられているよう
にすることができ、これにより単純な構成で第1のリン
ク手段の回転運動をカット刃の往復運動に変換すること
ができる。さらにまた、カット刃は平板であり、キャリ
ッジの移動方向に対してその両面が略平行になるように
カット刃ガイドに前進後退可能に支持されており、かつ
第1のリンク手段の他端に設けられた突起に嵌合される
孔が設けられているようにして、カット刃の交換が容易
になるように構成することができる。
ジの移動方向と同一方向に延びる軸線周りに回動可能な
ようにすると、連続用紙カット装置によりキャリッジ移
動方向の幅員を短く抑えることができる。また第1のリ
ンク手段は、中間部においてキャリッジに回動可能に取
り付けられ、他端にカット刃が取り付けられているよう
にすることができ、これにより単純な構成で第1のリン
ク手段の回転運動をカット刃の往復運動に変換すること
ができる。さらにまた、カット刃は平板であり、キャリ
ッジの移動方向に対してその両面が略平行になるように
カット刃ガイドに前進後退可能に支持されており、かつ
第1のリンク手段の他端に設けられた突起に嵌合される
孔が設けられているようにして、カット刃の交換が容易
になるように構成することができる。
【0010】また、本発明に係る連続用紙カット装置
は、連続用紙の走行面より前方に、キャリッジの移動方
向と平行に配置され、カット位置にあるカット刃の先端
がその中に受けられて連続用紙の両側縁の間を移動する
長溝が軸線方向に沿って設けられた受け刃シャフトを含
み、カットを行わないときにはシャフトの軸線周りに回
転して長溝を連続用紙の走行面から逃がすことができ
る。これにより、長溝にカールした用紙の先端やミシン
目の山が引っかかるようなことを防止できる。
は、連続用紙の走行面より前方に、キャリッジの移動方
向と平行に配置され、カット位置にあるカット刃の先端
がその中に受けられて連続用紙の両側縁の間を移動する
長溝が軸線方向に沿って設けられた受け刃シャフトを含
み、カットを行わないときにはシャフトの軸線周りに回
転して長溝を連続用紙の走行面から逃がすことができ
る。これにより、長溝にカールした用紙の先端やミシン
目の山が引っかかるようなことを防止できる。
【0011】ガイド手段は、上述のように、カット刃が
前記カット位置に前進しているときにはその一端におい
て第1のリンク手段の回転軸に対して接近離反する一方
向に移動可能に被ガイド手段をガイドしているが、カッ
ト刃が連続用紙の印字面側に後退しているときにはその
他端において第1のリンク手段の回転軸に対して接近離
反する方向に対して略直角の一方向に移動可能に被ガイ
ド手段をガイドする4分の1円弧状に延びているように
構成することができる。このような構成においては、被
ガイド手段はカット刃が後退位置からカット位置に前進
するときには、第1のリンク手段の回転を妨げることが
ない。
前記カット位置に前進しているときにはその一端におい
て第1のリンク手段の回転軸に対して接近離反する一方
向に移動可能に被ガイド手段をガイドしているが、カッ
ト刃が連続用紙の印字面側に後退しているときにはその
他端において第1のリンク手段の回転軸に対して接近離
反する方向に対して略直角の一方向に移動可能に被ガイ
ド手段をガイドする4分の1円弧状に延びているように
構成することができる。このような構成においては、被
ガイド手段はカット刃が後退位置からカット位置に前進
するときには、第1のリンク手段の回転を妨げることが
ない。
【0012】また一端がガイド手段の円弧状の略中心に
位置する軸周りに回動可能にキャリッジに取り付けら
れ、他端に被ガイド手段が取り付けられた第2のリンク
手段をさらに含むようにすることができる。この第2の
リンク手段により被ガイド手段のガイド手段に沿った移
動がスムーズに行われるとともに、カット刃がカット位
置にあり、よって被ガイド手段がガイド手段の一端に位
置するときには、第1のリンク手段と第2のリンク手段
とがほぼ直角の姿勢になる。すなわち、第1のリンク手
段の回転軸の中心から被ガイド手段の中心への直線と、
第2のリンク手段の回転軸の中心から被ガイド手段の中
心への直線は、ほぼ90度の角度をなす。カット位置に
あるカット刃に生ずる反力による第1のリンク手段を逆
回転させる方向の力は、被ガイド手段を第1のリンク手
段の回転軸に接近離反する方向とはほぼ直角の方向であ
るから、このとき第2のリンク手段は「死点」にある。
従って、被ガイド手段とガイド手段との作用に加え、こ
の第2のリンク手段によっても、第2のリンク手段の逆
回転が規制される。
位置する軸周りに回動可能にキャリッジに取り付けら
れ、他端に被ガイド手段が取り付けられた第2のリンク
手段をさらに含むようにすることができる。この第2の
リンク手段により被ガイド手段のガイド手段に沿った移
動がスムーズに行われるとともに、カット刃がカット位
置にあり、よって被ガイド手段がガイド手段の一端に位
置するときには、第1のリンク手段と第2のリンク手段
とがほぼ直角の姿勢になる。すなわち、第1のリンク手
段の回転軸の中心から被ガイド手段の中心への直線と、
第2のリンク手段の回転軸の中心から被ガイド手段の中
心への直線は、ほぼ90度の角度をなす。カット位置に
あるカット刃に生ずる反力による第1のリンク手段を逆
回転させる方向の力は、被ガイド手段を第1のリンク手
段の回転軸に接近離反する方向とはほぼ直角の方向であ
るから、このとき第2のリンク手段は「死点」にある。
従って、被ガイド手段とガイド手段との作用に加え、こ
の第2のリンク手段によっても、第2のリンク手段の逆
回転が規制される。
【0013】被ガイド手段とガイド手段との組み合わせ
は特定の構成に限定されるものではないが、好ましくは
被ガイド手段はリンク手段の回転軸の軸線方向に延びる
ピンであり、このピンは、一端が第1のリンク手段の一
端近くの部分に設けられ、第1のリンク手段の回転軸に
対して接近離反する方向に延びる直線状長孔に摺動可能
に挿入され、他端が円弧状長孔であるガイド手段に摺動
可能に挿入され、かつ中間部において第2のリンク手段
の一端に取り付けられているように構成することができ
る。また第1のリンク手段は、ピンを円弧状長孔の一端
から他端まで移動させる駆動手段により駆動されるよう
にすることができる。駆動源及び駆動機構も特定の構成
に限定されるものではないが、駆動手段は、一端が第2
のリンク手段に対して回動可能にピンの中間部に取り付
けられ、ピンが円弧状長孔の他端に接近する方向に付勢
された第3のリンク手段と、キャリッジに搭載され、第
3のリンク手段の他端がそのシャフトの先端に回動可能
に取り付けられ、作動することにより第3のリンク手段
を、ピンが円弧状長孔の一端に接近する方向に移動させ
るプランジャとからなるように構成することができる。
このプランジャは、カット位置にあるカット刃からの反
力の大きさに関わりなく、第3のリンク手段への付勢に
抗してピンを円弧状長孔の一端に保持することのできる
出力を発生できる規模のもので足りる。
は特定の構成に限定されるものではないが、好ましくは
被ガイド手段はリンク手段の回転軸の軸線方向に延びる
ピンであり、このピンは、一端が第1のリンク手段の一
端近くの部分に設けられ、第1のリンク手段の回転軸に
対して接近離反する方向に延びる直線状長孔に摺動可能
に挿入され、他端が円弧状長孔であるガイド手段に摺動
可能に挿入され、かつ中間部において第2のリンク手段
の一端に取り付けられているように構成することができ
る。また第1のリンク手段は、ピンを円弧状長孔の一端
から他端まで移動させる駆動手段により駆動されるよう
にすることができる。駆動源及び駆動機構も特定の構成
に限定されるものではないが、駆動手段は、一端が第2
のリンク手段に対して回動可能にピンの中間部に取り付
けられ、ピンが円弧状長孔の他端に接近する方向に付勢
された第3のリンク手段と、キャリッジに搭載され、第
3のリンク手段の他端がそのシャフトの先端に回動可能
に取り付けられ、作動することにより第3のリンク手段
を、ピンが円弧状長孔の一端に接近する方向に移動させ
るプランジャとからなるように構成することができる。
このプランジャは、カット位置にあるカット刃からの反
力の大きさに関わりなく、第3のリンク手段への付勢に
抗してピンを円弧状長孔の一端に保持することのできる
出力を発生できる規模のもので足りる。
【0014】また本発明は、連続用紙にインクリボンを
介して文字や図形を印字するプリント機構のキャリッジ
に搭載され、カット刃を前記連続用紙の印字面に対して
略垂直方向に前進後退可能であり、前記連続用紙の印字
面とは反対の面側に貫通するカット位置まで前記カット
刃を前進させ、前記キャリッジを移動させて前記カット
刃を前記連続用紙の両側縁の間を移動させることにより
前記連続用紙をカットする連続用紙カット装置におい
て、前記キャリッジに回動可能に取り付けられ、正逆方
向に回転することにより前記カット刃を前進または後退
させる第1のリンク手段と、前記第1のリンク手段の回
転軸と同一方向に延びる軸線周りに回転可能に前記第1
のリンク手段の一端に連結され、前記第1のリンク手段
の回転軸と同一方向に延びる軸線周りに前記キャリッジ
に対して回転可能であり、前記カット刃が前記カット位
置に前進したときに、前記第1のリンク手段に対して、
それぞれの回転軸中心から連結部中心に延びる直線同士
が約90度の角度をなし、それ以上前記カット刃を前進
させる方向への回転が制限されている第2のリンク手段
とを含んで連続用紙カット装置を構成した。
介して文字や図形を印字するプリント機構のキャリッジ
に搭載され、カット刃を前記連続用紙の印字面に対して
略垂直方向に前進後退可能であり、前記連続用紙の印字
面とは反対の面側に貫通するカット位置まで前記カット
刃を前進させ、前記キャリッジを移動させて前記カット
刃を前記連続用紙の両側縁の間を移動させることにより
前記連続用紙をカットする連続用紙カット装置におい
て、前記キャリッジに回動可能に取り付けられ、正逆方
向に回転することにより前記カット刃を前進または後退
させる第1のリンク手段と、前記第1のリンク手段の回
転軸と同一方向に延びる軸線周りに回転可能に前記第1
のリンク手段の一端に連結され、前記第1のリンク手段
の回転軸と同一方向に延びる軸線周りに前記キャリッジ
に対して回転可能であり、前記カット刃が前記カット位
置に前進したときに、前記第1のリンク手段に対して、
それぞれの回転軸中心から連結部中心に延びる直線同士
が約90度の角度をなし、それ以上前記カット刃を前進
させる方向への回転が制限されている第2のリンク手段
とを含んで連続用紙カット装置を構成した。
【0015】このような連続用紙カット装置において、
カット位置にあるカット刃に生ずる反力による第1のリ
ンク手段を逆回転させる方向の力は、被ガイド手段を第
1のリンク手段の回転軸に接近離反する方向とはほぼ直
角の方向であるから、このとき第2のリンク手段は「死
点」にある。従って、この第2のリンク手段によって、
第1のリンク手段の反力による逆回転を規制することが
でき、第1のリンク手段を回転させる駆動手段は出力の
小さいもので足りる。
カット位置にあるカット刃に生ずる反力による第1のリ
ンク手段を逆回転させる方向の力は、被ガイド手段を第
1のリンク手段の回転軸に接近離反する方向とはほぼ直
角の方向であるから、このとき第2のリンク手段は「死
点」にある。従って、この第2のリンク手段によって、
第1のリンク手段の反力による逆回転を規制することが
でき、第1のリンク手段を回転させる駆動手段は出力の
小さいもので足りる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る連続用紙カッ
ト装置の一つの実施の形態について、図を参照して説明
する。図1はインパクト式プリンタのプリント部に本発
明に係る連続用紙カット装置の一つの実施の形態が搭載
された状態を示す斜視図、図2は図1の連続用紙カット
装置のカッター待機状態、図3は連続用紙カット状態を
示す一部切り欠き側面図である。図4、図5はそれぞれ
の状態における各部材の姿勢を説明する拡大側面図であ
る。図6はカット刃の取り付け機構を示す図である。各
図においては一部部材が省略されて示されている。
ト装置の一つの実施の形態について、図を参照して説明
する。図1はインパクト式プリンタのプリント部に本発
明に係る連続用紙カット装置の一つの実施の形態が搭載
された状態を示す斜視図、図2は図1の連続用紙カット
装置のカッター待機状態、図3は連続用紙カット状態を
示す一部切り欠き側面図である。図4、図5はそれぞれ
の状態における各部材の姿勢を説明する拡大側面図であ
る。図6はカット刃の取り付け機構を示す図である。各
図においては一部部材が省略されて示されている。
【0017】各図において、キャリッジ1はキャリッジ
シャフト14に沿ってプラテン11と平行な方向に連続
用紙Pの両側縁の間を走査し、キャリッジ1の走査の間
に印字ヘッド13は、連続用紙Pの印字ヘッド13に対
向する側の面である印字面にインクリボン(図示してい
ない)を介して文字や図形を印字する。
シャフト14に沿ってプラテン11と平行な方向に連続
用紙Pの両側縁の間を走査し、キャリッジ1の走査の間
に印字ヘッド13は、連続用紙Pの印字ヘッド13に対
向する側の面である印字面にインクリボン(図示してい
ない)を介して文字や図形を印字する。
【0018】キャリッジ1に搭載された連続用紙カット
装置は、連続用紙Pの印字面に対して垂直方向に前進後
退するカット刃7を、連続用紙Pの印字面とは反対の面
側に貫通するカット位置まで前進させ(図2,3におけ
る左に向かう方向を前進方向とする)、キャリッジ1を
走査させてカット刃7を連続用紙Pの両側縁の間を移動
させることにより連続用紙Pをカットする。カットの
間、連続用紙Pには図示しないトラクタ、排出ローラ1
5及び駆動ローラ16により張力が与えられている。ト
ラクタ、排出ローラ15及び駆動ローラ16は、連続用
紙Pを用紙走行面に沿って走行させる。用紙走行面は、
図示しない用紙ガイド等により画定される。
装置は、連続用紙Pの印字面に対して垂直方向に前進後
退するカット刃7を、連続用紙Pの印字面とは反対の面
側に貫通するカット位置まで前進させ(図2,3におけ
る左に向かう方向を前進方向とする)、キャリッジ1を
走査させてカット刃7を連続用紙Pの両側縁の間を移動
させることにより連続用紙Pをカットする。カットの
間、連続用紙Pには図示しないトラクタ、排出ローラ1
5及び駆動ローラ16により張力が与えられている。ト
ラクタ、排出ローラ15及び駆動ローラ16は、連続用
紙Pを用紙走行面に沿って走行させる。用紙走行面は、
図示しない用紙ガイド等により画定される。
【0019】平板状のカット刃7は、図6によく示され
ているように、下端がキャリッジ1に固定された支持板
9の上端の水平部91上に、両面がキャリッジ1の走査
方向に対して平行になるように配置され、カット刃7の
上からプラスチック製のカット刃カバー8を水平部91
に固定することにより、前後方向に往復動するようにガ
イドされる。カット刃カバー8は安全カバーを兼ねる。
カット刃7の往復動のストロークは、カット刃7前端の
刃部71の先端が、用紙走行面に位置する連続用紙Pの
印字面とは反対側の面を越えて前進するカット位置と、
刃部71が印字面よりも後退した待機位置との間であ
る。刃部71はキャリッジ1がいずれの方向に移動して
いても連続用紙Pをカットできるように、傘形の両刃に
研磨されている。
ているように、下端がキャリッジ1に固定された支持板
9の上端の水平部91上に、両面がキャリッジ1の走査
方向に対して平行になるように配置され、カット刃7の
上からプラスチック製のカット刃カバー8を水平部91
に固定することにより、前後方向に往復動するようにガ
イドされる。カット刃カバー8は安全カバーを兼ねる。
カット刃7の往復動のストロークは、カット刃7前端の
刃部71の先端が、用紙走行面に位置する連続用紙Pの
印字面とは反対側の面を越えて前進するカット位置と、
刃部71が印字面よりも後退した待機位置との間であ
る。刃部71はキャリッジ1がいずれの方向に移動して
いても連続用紙Pをカットできるように、傘形の両刃に
研磨されている。
【0020】カット刃7の中央部には前後方向に延びる
孔72が設けられており、孔72にはカット刃駆動バー
6(第1のリンク手段)の上端に形成された突起部61
が係合している。突起部61は孔72よりもややサイズ
が小さく、従って突起部61と孔72とは相互に固定さ
れず遊嵌されており、一方の移動に従って他方が連動し
て移動する。突起部61は下方から、水平部91に設け
られた前後方向に延びる長孔(図示していない)を通り
抜けて水平部91上に突出している。カット刃カバー8
の上面にも長孔81が設けられ、水平部91の長孔とと
もに突起部61の移動をガイドする。カット刃7が摩耗
したときには、カット刃カバー8を取り外し、古いカッ
ト刃7を外して新たなカット刃7を孔72と突起部61
とが係合するようにセットすれば、容易に交換すること
ができる。
孔72が設けられており、孔72にはカット刃駆動バー
6(第1のリンク手段)の上端に形成された突起部61
が係合している。突起部61は孔72よりもややサイズ
が小さく、従って突起部61と孔72とは相互に固定さ
れず遊嵌されており、一方の移動に従って他方が連動し
て移動する。突起部61は下方から、水平部91に設け
られた前後方向に延びる長孔(図示していない)を通り
抜けて水平部91上に突出している。カット刃カバー8
の上面にも長孔81が設けられ、水平部91の長孔とと
もに突起部61の移動をガイドする。カット刃7が摩耗
したときには、カット刃カバー8を取り外し、古いカッ
ト刃7を外して新たなカット刃7を孔72と突起部61
とが係合するようにセットすれば、容易に交換すること
ができる。
【0021】カット刃駆動バー6は、支持板9の中間部
92からキャリッジ1の移動方向と同じ方向に突出した
軸93に回動可能に支持されている。よってカット刃駆
動バー6の正逆方向の回転に従って、カット刃7は前進
または後退する。カット刃駆動バー6の下端には、軸9
3に接近離反する方向に延びるU字形の切り欠き62が
形成されている。
92からキャリッジ1の移動方向と同じ方向に突出した
軸93に回動可能に支持されている。よってカット刃駆
動バー6の正逆方向の回転に従って、カット刃7は前進
または後退する。カット刃駆動バー6の下端には、軸9
3に接近離反する方向に延びるU字形の切り欠き62が
形成されている。
【0022】カット刃駆動バー6の切り欠き62には、
キャリッジ1の移動方向と同じ方向に延びるピン5(被
ガイド手段)の一端が挿入されている。ピン5はカット
刃駆動バー6に対して軸93に接近離反する方向に移動
可能かつ回動可能である。ピン5の他端は、支持板9の
中間部92に形成されたガイド溝94(ガイド手段)に
挿入されており、ピン5はガイド溝94に沿って移動可
能であり、カット刃駆動バー6の回動可能な範囲をピン
5がガイド溝94の一端から他端まで移動に連動する範
囲に規制している。
キャリッジ1の移動方向と同じ方向に延びるピン5(被
ガイド手段)の一端が挿入されている。ピン5はカット
刃駆動バー6に対して軸93に接近離反する方向に移動
可能かつ回動可能である。ピン5の他端は、支持板9の
中間部92に形成されたガイド溝94(ガイド手段)に
挿入されており、ピン5はガイド溝94に沿って移動可
能であり、カット刃駆動バー6の回動可能な範囲をピン
5がガイド溝94の一端から他端まで移動に連動する範
囲に規制している。
【0023】ガイド溝94は、図4,5によく示されて
いるように、4分の1円弧状に形成されている。ガイド
溝94の一端である図4視左方の左端においては円弧の
接線は水平に近く、他端である右端においては円弧の接
線は垂直に近い。カット刃駆動バー6との関係では、左
端における円弧の接線は、カット刃駆動バー6の軸93
に接近離反する方向に対してほぼ直角であり、右端にお
ける円弧の接線は、軸93に接近離反する方向とほぼ同
じである。よってピン5は左端においてはほぼ水平方向
右方にのみ移動可能であり、これに対して右端において
はほぼ垂直方向上方にのみ移動可能である。
いるように、4分の1円弧状に形成されている。ガイド
溝94の一端である図4視左方の左端においては円弧の
接線は水平に近く、他端である右端においては円弧の接
線は垂直に近い。カット刃駆動バー6との関係では、左
端における円弧の接線は、カット刃駆動バー6の軸93
に接近離反する方向に対してほぼ直角であり、右端にお
ける円弧の接線は、軸93に接近離反する方向とほぼ同
じである。よってピン5は左端においてはほぼ水平方向
右方にのみ移動可能であり、これに対して右端において
はほぼ垂直方向上方にのみ移動可能である。
【0024】ピン5の中間部にはリンクプレート4(第
2のリンク手段)及びリンクバー3(第3のリンク手
段)それぞれの一端が、それぞれピン5に対してピン5
の中心軸周りに回動可能に取り付けられている。
2のリンク手段)及びリンクバー3(第3のリンク手
段)それぞれの一端が、それぞれピン5に対してピン5
の中心軸周りに回動可能に取り付けられている。
【0025】リンクプレート4は、ガイド溝94の円弧
の中心に一致する軸95周りに回動可能に支持板9の中
間部93に取り付けられており、ピン5の移動に連動し
て90度の角度の範囲内で回転する。
の中心に一致する軸95周りに回動可能に支持板9の中
間部93に取り付けられており、ピン5の移動に連動し
て90度の角度の範囲内で回転する。
【0026】リンクバー3の他端は、キャリッジ1に搭
載されたプランジャ2のシャフト21の先端に、キャリ
ッジ1の走査方向と同じ方向に延びる軸周りに回動可能
に連結されている。プランジャ2は通電したときはシャ
フト21を吸引して後退させ、通電が遮断されると吸引
が解放されるようになっている。リンクバー3の中間部
には、一端が支持板9に取り付けられたスプリング10
の他端が取り付けられ、リンクバー3を前進させる方
向、すなわちガイド溝94の右端に位置するピン5をガ
イド溝94に沿ってガイド溝94の左端に向かって移動
させる図視左上に向かう方向に付勢している。
載されたプランジャ2のシャフト21の先端に、キャリ
ッジ1の走査方向と同じ方向に延びる軸周りに回動可能
に連結されている。プランジャ2は通電したときはシャ
フト21を吸引して後退させ、通電が遮断されると吸引
が解放されるようになっている。リンクバー3の中間部
には、一端が支持板9に取り付けられたスプリング10
の他端が取り付けられ、リンクバー3を前進させる方
向、すなわちガイド溝94の右端に位置するピン5をガ
イド溝94に沿ってガイド溝94の左端に向かって移動
させる図視左上に向かう方向に付勢している。
【0027】連続用紙Pの用紙走行面よりさらに前方に
は、キャリッジ1の走査方向と平行に、カット刃7の受
け刃シャフト12が延びている。受け刃シャフト12に
は、カット位置にあるカット刃7の刃部71がその中に
受けられて連続用紙Pの両側縁の間を移動する長溝12
1が軸線方向に沿って設けられている。受け刃シャフト
12は図示しない駆動装置により、軸線周りに回転する
ことができる。
は、キャリッジ1の走査方向と平行に、カット刃7の受
け刃シャフト12が延びている。受け刃シャフト12に
は、カット位置にあるカット刃7の刃部71がその中に
受けられて連続用紙Pの両側縁の間を移動する長溝12
1が軸線方向に沿って設けられている。受け刃シャフト
12は図示しない駆動装置により、軸線周りに回転する
ことができる。
【0028】なおプランジャ2、キャリッジ1の駆動装
置及び受け刃シャフト12の駆動装置の駆動は、プリン
タに搭載されてトラクタや印字ヘッド13の動作を制御
する図示しない制御装置により制御される。
置及び受け刃シャフト12の駆動装置の駆動は、プリン
タに搭載されてトラクタや印字ヘッド13の動作を制御
する図示しない制御装置により制御される。
【0029】次に図示の実施の形態の作用について図2
〜5を参照しつつ説明する。
〜5を参照しつつ説明する。
【0030】まず、カット刃7が連続用紙Pのカット行
わない待機位置にあるときの各部材の状態について説明
する。図2及び図4は待機時の連続用紙カット装置の状
態を示す。
わない待機位置にあるときの各部材の状態について説明
する。図2及び図4は待機時の連続用紙カット装置の状
態を示す。
【0031】待機状態においては、プランジャ2には通
電していないため、スプリング10の付勢により、リン
クバー3は図視左方向に引っ張られ、ピン5がガイド溝
94の左端に当接して停止している。リンクプレート4
は垂直に近い姿勢であり、カット刃駆動バー6は回動可
能な範囲内で図視時計回り方向に回りきった姿勢にあ
る。これによりカット刃7は印字面よりも後退した位置
にある。また受け刃シャフト12は、長溝121が下方
向を向いた状態にある。
電していないため、スプリング10の付勢により、リン
クバー3は図視左方向に引っ張られ、ピン5がガイド溝
94の左端に当接して停止している。リンクプレート4
は垂直に近い姿勢であり、カット刃駆動バー6は回動可
能な範囲内で図視時計回り方向に回りきった姿勢にあ
る。これによりカット刃7は印字面よりも後退した位置
にある。また受け刃シャフト12は、長溝121が下方
向を向いた状態にある。
【0032】プランジャ2に通電すると、図3,5に示
すように、シャフト21が吸引され、シャフト21の先
端に連結されたリンクバー3は、スプリング10の付勢
に抗して、ほぼ水平方向の図視右方向に引っ張られる。
リンクバー3の一端に連結されたピン5も右方向に引っ
張られて、ガイド溝94に沿って移動し、ガイド溝94
の右端に達する。ピン5の移動に連動して、リンクプレ
ート4は図視時計回り方向に回転してほぼ水平な姿勢に
なり、カット刃駆動バー6は回動可能な範囲内で図視反
時計回り方向に回転しきった姿勢になる。これによりカ
ット刃7は刃部71の先端が印字面を越えて前進したカ
ット位置に達する。カット刃7がカット位置に達する前
に、受け刃シャフト12が90度反時計回り方向に回動
して長溝121がカット刃7を受け入れられる位置に配
置されている。この状態でキャリッジ1が連続用紙Pの
両側縁の間を移動することにより、カット刃7が連続用
紙Pをカットする。
すように、シャフト21が吸引され、シャフト21の先
端に連結されたリンクバー3は、スプリング10の付勢
に抗して、ほぼ水平方向の図視右方向に引っ張られる。
リンクバー3の一端に連結されたピン5も右方向に引っ
張られて、ガイド溝94に沿って移動し、ガイド溝94
の右端に達する。ピン5の移動に連動して、リンクプレ
ート4は図視時計回り方向に回転してほぼ水平な姿勢に
なり、カット刃駆動バー6は回動可能な範囲内で図視反
時計回り方向に回転しきった姿勢になる。これによりカ
ット刃7は刃部71の先端が印字面を越えて前進したカ
ット位置に達する。カット刃7がカット位置に達する前
に、受け刃シャフト12が90度反時計回り方向に回動
して長溝121がカット刃7を受け入れられる位置に配
置されている。この状態でキャリッジ1が連続用紙Pの
両側縁の間を移動することにより、カット刃7が連続用
紙Pをカットする。
【0033】カットの間、特に複写紙及び厚い連続用紙
Pをカットする場合、連続用紙Pの抵抗により、カット
刃7にはカット刃7を後退させる方向に反力が生ずる。
この反力はカット刃駆動バー6に伝達され、カット刃駆
動バー6を図視時計回り方向に逆回転させようとする。
しかしピン5はガイド溝94により上方向にしか移動で
きないように規制されており、ピン5を左方向に移動さ
せるカット刃駆動バー6の逆回転は制限される。これに
よりカット刃7に及ぼされる反力は、プランジャ2に負
荷をかけることなくほぼ打ち消される。
Pをカットする場合、連続用紙Pの抵抗により、カット
刃7にはカット刃7を後退させる方向に反力が生ずる。
この反力はカット刃駆動バー6に伝達され、カット刃駆
動バー6を図視時計回り方向に逆回転させようとする。
しかしピン5はガイド溝94により上方向にしか移動で
きないように規制されており、ピン5を左方向に移動さ
せるカット刃駆動バー6の逆回転は制限される。これに
よりカット刃7に及ぼされる反力は、プランジャ2に負
荷をかけることなくほぼ打ち消される。
【0034】また反力によりピン5に及ぼされる力の方
向は、ピン5の中心からリンクプレート4の軸95へ向
かう方向にほぼ等しく、よってリンクプレート4は「死
点」にある。これによってもピン5の移動は制限され、
従ってカット刃駆動バー6の回動も妨げられる。
向は、ピン5の中心からリンクプレート4の軸95へ向
かう方向にほぼ等しく、よってリンクプレート4は「死
点」にある。これによってもピン5の移動は制限され、
従ってカット刃駆動バー6の回動も妨げられる。
【0035】このように本実施の形態によれば、プラン
ジャ2の吸引力によることなく、カット刃7をカット位
置に保持し続けることができるので、プランジャ2はス
プリング10の付勢に抗してリンクバー3を吸引できる
程度の小規模のもので足りる。
ジャ2の吸引力によることなく、カット刃7をカット位
置に保持し続けることができるので、プランジャ2はス
プリング10の付勢に抗してリンクバー3を吸引できる
程度の小規模のもので足りる。
【0036】カット動作が終了するとプランジャ2への
通電が遮断され、各部材は図2,4に示した姿勢に戻
る。受け刃シャフト12も長溝121が下を向いた姿勢
に戻るので、長溝121が印字動作時には用紙走行面か
ら逃げ、用紙端縁やミシンの目の山が長溝121に引っ
かかる不都合が生じることはない。
通電が遮断され、各部材は図2,4に示した姿勢に戻
る。受け刃シャフト12も長溝121が下を向いた姿勢
に戻るので、長溝121が印字動作時には用紙走行面か
ら逃げ、用紙端縁やミシンの目の山が長溝121に引っ
かかる不都合が生じることはない。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る連続用紙カ
ット装置によれば、厚い連続用紙をカットしているとき
でも、カット時の反力を直接駆動手段の負荷とすること
なく打ち消すので出力の大きい駆動手段を必要としな
い。このため安価で小型・軽量の連続用紙カット装置を
実現することができ、キャリッジ上のスペースを最小化
することができる。
ット装置によれば、厚い連続用紙をカットしているとき
でも、カット時の反力を直接駆動手段の負荷とすること
なく打ち消すので出力の大きい駆動手段を必要としな
い。このため安価で小型・軽量の連続用紙カット装置を
実現することができ、キャリッジ上のスペースを最小化
することができる。
【図1】図1は、本発明に係る連続用紙カット装置の一
つの実施例が搭載されたインパクト式プリンタのプリン
ト機構を示す斜視図である。
つの実施例が搭載されたインパクト式プリンタのプリン
ト機構を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1の連続用紙カット装置の待機状態
を示す一部切り欠き側面図である。
を示す一部切り欠き側面図である。
【図3】図3は、カット状態を示す図2と同様の側面図
である。
である。
【図4】図4は、図2の状態における各部材の姿勢を説
明する拡大側面図である。
明する拡大側面図である。
【図5】図5は、図3の状態における図4と同様の図で
ある。
ある。
【図6】図6は、図1の実施の形態のカット刃の取り付
け機構を示す図である。
け機構を示す図である。
1 キャリッジ 2 プランジャ 21 シャフト 3 リンクバー 4 リンクプレート 5 ピン 6 カット刃駆動バー 7 カット刃 8 カット刃カバー 9 支持板 94 ガイド溝 10 スプリング 11 プラテン 12 受け刃シャフト 121 長溝 13 印字ヘッド P 連続用紙
Claims (11)
- 【請求項1】 連続用紙にインクリボンを介して文字や
図形を印字するプリント機構のキャリッジに搭載され、
カット刃を前記連続用紙の印字面に対して略垂直方向に
前進後退可能であり、前記連続用紙の印字面とは反対の
面側に貫通するカット位置まで前記カット刃を前進さ
せ、前記キャリッジを移動させて前記カット刃を前記連
続用紙の両側縁の間を移動させることにより前記連続用
紙をカットする連続用紙カット装置において、 前記キャリッジに回動可能に取り付けられ、正逆方向に
回転することにより前記カット刃を前進または後退させ
る第1のリンク手段と、 前記第1のリンク手段の一端近くの部分において、前記
第1のリンク手段の回転軸に対して接近離反する方向に
往復動可能な被ガイド手段と、 前記キャリッジに対して固定され、前記第1のリンク手
段の回転に従って往復動する前記被ガイド手段をガイド
し、前記カット刃が前記カット位置に前進しているとき
にはその一端において前記第1のリンク手段の回転軸に
対して接近離反する一方向に移動可能に被ガイド手段を
ガイドするガイド部材とを含むことを特徴とする連続用
紙カット装置。 - 【請求項2】 前記第1のリンク手段は、前記キャリッ
ジの移動方向と同一方向に延びる軸線周りに回動可能な
請求項1に記載の連続用紙カット装置。 - 【請求項3】 前記第1のリンク手段は、中間部におい
て前記キャリッジに回動可能に取り付けられ、他端に前
記カット刃が取り付けられている請求項1または2に記
載の連続用紙カット装置。 - 【請求項4】 前記カット刃は平板であり、前記キャリ
ッジの移動方向に対してその両面が略平行になるように
カット刃ガイドに前進後退可能に支持されており、かつ
前記第1のリンク手段の他端に設けられた突起に嵌合さ
れる孔が設けられている請求項3に記載の連続用紙カッ
ト装置。 - 【請求項5】 前記連続用紙の走行面より前方に、前記
キャリッジの移動方向と平行に配置され、前記カット位
置にある前記カット刃の先端がその中に受けられて前記
連続用紙の両側縁の間を移動する長溝が軸線方向に沿っ
て設けられ、カットを行わないときには軸線周りに回転
して前記長溝を前記連続用紙の走行面から逃がすことの
できる受け刃シャフトをさらに含んだ請求項4に記載の
連続用紙カット装置。 - 【請求項6】 前記ガイド手段は、前記カット刃が前記
連続用紙の印字面側に後退しているときにはその他端に
おいて前記第1のリンク手段の回転軸に対して接近離反
する方向に対して略直角の一方向に移動可能に前記被ガ
イド手段をガイドする4分の1円弧状に延びている請求
項1ないし5のいずれかに記載の連続用紙カット装置。 - 【請求項7】 一端が前記ガイド手段の円弧状の略中心
に位置する軸周りに回動可能に前記キャリッジに取り付
けられ、他端に前記被ガイド手段が取り付けられた第2
のリンク手段をさらに含む請求項6に記載の連続用紙カ
ット装置。 - 【請求項8】 前記被ガイド手段は、前記リンク手段の
回転軸の軸線方向に延びるピンであり、 前記ピンは、一端が前記第1のリンク手段の一端近くの
部分に設けられ、前記第1のリンク手段の回転軸に対し
て接近離反する方向に延びる直線状長孔に摺動可能に挿
入され、他端が円弧状長孔である前記ガイド手段に摺動
可能に挿入され、かつ中間部において前記第2のリンク
手段の一端に取り付けられている請求項8に記載の連続
用紙カット装置。 - 【請求項9】 前記第1のリンク手段は、前記ピンを前
記円弧状長孔の一端から他端まで移動させる駆動手段に
より駆動される請求項8に記載の連続用紙カット装置。 - 【請求項10】 前記駆動手段は、一端が前記第2のリ
ンク手段に対して回動可能に前記ピンの中間部に取り付
けられ、前記ピンが前記円弧状長孔の他端に接近する方
向に付勢された第3のリンク手段と、前記キャリッジに
搭載され、前記第3のリンク手段の他端がそのシャフト
の先端に回動可能に取り付けられ、作動することにより
前記第3のリンク手段を、前記ピンが前記円弧状長孔の
一端に接近する方向に移動させるプランジャとからなる
請求項9に記載の連続用紙カット装置。 - 【請求項11】 連続用紙にインクリボンを介して文字
や図形を印字するプリント機構のキャリッジに搭載さ
れ、カット刃を前記連続用紙の印字面に対して略垂直方
向に前進後退可能であり、前記連続用紙の印字面とは反
対の面側に貫通するカット位置まで前記カット刃を前進
させ、前記キャリッジを移動させて前記カット刃を前記
連続用紙の両側縁の間を移動させることにより前記連続
用紙をカットする連続用紙カット装置において、 前記キャリッジに回動可能に取り付けられ、正逆方向に
回転することにより前記カット刃を前進または後退させ
る第1のリンク手段と、 前記第1のリンク手段の回転軸と同一方向に延びる軸線
周りに回転可能に前記第1のリンク手段の一端に連結さ
れ、前記第1のリンク手段の回転軸と同一方向に延びる
軸線周りに前記キャリッジに対して回転可能であり、前
記カット刃が前記カット位置に前進したときに、前記第
1のリンク手段に対して、それぞれの回転軸中心から連
結部中心に延びる直線同士が約90度の角度をなし、そ
れ以上前記カット刃を前進させる方向への回転が制限さ
れている第2のリンク手段とを含むことを特徴とする連
続用紙カット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000144691A JP3458092B2 (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | 連続用紙カット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000144691A JP3458092B2 (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | 連続用紙カット装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001322323A true JP2001322323A (ja) | 2001-11-20 |
JP3458092B2 JP3458092B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=18651310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000144691A Expired - Fee Related JP3458092B2 (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | 連続用紙カット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3458092B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012001294A (ja) * | 2010-06-15 | 2012-01-05 | Makoto Suzuki | シート載置機 |
CN105347098A (zh) * | 2015-11-30 | 2016-02-24 | 康奋威科技(杭州)有限公司 | 卷带分体式切断装置 |
CN116061572A (zh) * | 2023-02-13 | 2023-05-05 | 珠海芯烨电子科技有限公司 | 切刀组件、切刀安装组件及打印机 |
-
2000
- 2000-05-17 JP JP2000144691A patent/JP3458092B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105347098A (zh) * | 2015-11-30 | 2016-02-24 | 康奋威科技(杭州)有限公司 | 卷带分体式切断装置 |
CN116061572A (zh) * | 2023-02-13 | 2023-05-05 | 珠海芯烨电子科技有限公司 | 切刀组件、切刀安装组件及打印机 |
CN116061572B (zh) * | 2023-02-13 | 2024-02-23 | 珠海芯烨电子科技有限公司 | 切刀组件、切刀安装组件及打印机 |
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---|---|
JP3458092B2 (ja) | 2003-10-20 |
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