JP2007251789A - 無線中継装置、無線中継方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線基地局装置と移動機との間に設けられ、ブースタとして機能する無線中継装置において、送信雑音を抑える。
【解決手段】無線中継装置100の配下に移動機が存在しない場合は、上り回線用の可変利得増幅器108の利得を最低利得に設定して運用する。配下に移動機が存在しない場合に、上り回線をオフにして運用してもよい。
【効果】最低利得に設定又は上り回線をオフにして運用すれば、送信雑音を抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は無線中継装置、無線中継方法に関し、特に基地局と移動機との間で送受信されるべき信号を受信し、増幅し、送信するブースタやリピーター等の無線中継装置、及びそれによって実現される無線中継方法に関する。
屋内及び屋外の弱電界エリア対策のために用いられる従来の無線中継装置について、図7を用いて説明する。同図(a)のように弱電界ビルの屋内や、同図(a)のように屋外の弱電界エリアに移動機115が存在している場合、基地局114と移動機115と間の通信が困難となる。そこで、基地局114から送信された下り信号及び移動機115から送信された上り信号を直接増幅して再放射するブースタとして機能する無線中継装置100を設置し、基地局114と移動機115との間の通信を確保している。
ここで、無線中継装置100の利得が低すぎると、所望のブースタエリアが得られない。逆に、無線中継装置100の利得が高すぎると、基地局114で受信される無線中継装置100の雑音も大きくなり加入者容量に影響を及ぼす。そのために、例えば非特許文献1で述べられているように、無線中継装置では、アンテナの利得を適切に設定して、所望のエリアを確保しつつ、上り雑音による加入者容量を抑えるように設計されている。
また、ブースタの利得を調整して、ブースタの雑音が基地局に大きな影響を与えないようにする技術が特許文献1に記載されている。
特開2001−69091号公報 NTT DoCoMo テクニカル・ジャーナル Vol.13 No.3 Oct.2005 「屋内用FOMAブースタ装置の開発」
上記のように調整しても、従来の無線中継装置では、無線中継装置配下の移動機の有無に関わらず、運用中は常に基地局に対して無線中継装置雑音を送信してしまうことになる。このため、CDMA(code division multiple access)方式において加入者容量の劣化が顕著となる。そのために、通信がされていない場合には無線中継装置から送信される雑音を抑える必要がある。
加入者容量への影響に対して、以下に説明する。
無線中継装置は一般の基地局装置と比べて装置価格や設置コスト等の面で有利である反面、ブースタ送信雑音が容量に影響する。ある基地局がカバーするエリア内にN台の無線集計装置が設置される場合を考えると、基地局の受信器雑音NBTSに無線中継装置の雑音が増加され全体の雑音電力が上昇する。このとき、無線中継装置未設置時の容量をC、無線中継装置設置時の容量をC’、基地局ロードマージンをη、k番目の無線中継装置の雑音が基地局において受信される電力をNTBkとすれば、基地局の容量は以下の式(1)で表される。
C’/C=1−ΣNTBk/(η−1)NBTS …(1)
ただし、上記式(1)において、Σはk=1からk=Nまでの総和である。全体の容量を1とすれば、無線中継装置設置台数に応じて無線中継装置の送信雑音が増加して容量が低下する。
この容量低下量は、基地局と無線中継装置との間の距離(基地局と無線中継装置間の伝搬損失)に依存する。無線中継装置の利得が大きく伝搬損失が小さいほど、容量低下量が大きくなる。例えば、利得45dBの無線中継装置においては、容量低下がほぼ無視できる量となるが、利得60dBの無線中継装置においては、基地局と無線中継装置間との距離が近接している場合に、容量への影響が出てくる。なお、以上については、文献「屋内エリア用IMT−2000ブースタ装置」(RCS2005−52(2005−7))に記載されている。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は自装置の配下に移動機が存在しない場合は、最低利得に設定又は上り回線をオフにして運用することにより、送信雑音を抑えることのできる無線中継装置、無線中継方法を提供することである。
本発明の請求項1による無線中継装置は、基地局と移動機との間の無線信号を可変増幅して中継する無線中継装置であって、前記移動機から前記基地局に向けて送信される上り基準信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した上り基準信号に基づいて前記基地局への上り信号の利得を制御する利得制御手段とを含むことを特徴とする。上り基準信号に基づいて利得を制御することにより、無線中継装置の雑音を抑えることができるため、基地局へ加わる雑音の総量が少なくなり、加入者容量の低下を抑えることができる。
本発明の請求項2による無線中継装置は、請求項1において、前記利得制御手段は、前記上り基準信号の雑音電力に応じて利得制御を行うことを特徴とする。上り基準信号の雑音電力に応じて利得を制御することにより、無線中継装置の雑音を抑えることができるため、基地局へ加わる雑音の総量が少なくなり、加入者容量の低下を抑えることができる。
本発明の請求項3による無線中継装置は、請求項2において、前記利得制御手段は、前記上り基準信号が受信されない場合に、前記移動機から前記基地局への上り回線の利得を最低レベルに設定することを特徴とする。無線中継装置配下に移動機が無い場合に、上り回線の利得を最低レベルに設定することにより、無線中継装置の雑音を抑えることができる。
本発明の請求項4による無線中継装置は、請求項3において、前記利得制御手段は、上り回線の利得を最低レベルに設定した後、前記上り基準信号を受信した場合、該受信した上り基準信号の雑音電力に応じて利得制御を行うことを特徴とする。このように制御すれば、一旦最低利得に設定した場合でも、その後に無線中継装置配下に移動機が移動してくれば、元の利得に戻すことができる。
本発明の請求項5による無線中継装置は、請求項2において、前記上り基準信号が受信されない場合に、前記移動機から前記基地局への上り信号の送信を停止する出力制御手段を更に含むことを特徴とする。無線中継装置配下に移動機が無い場合に、上り信号送信を停止することにより、無線中継装置の雑音を抑えることができる。
本発明の請求項6による無線中継装置は、請求項5において、前記出力制御手段が上り信号の送信を停止した後、前記上り基準信号を受信した場合、前記利得制御手段は、該受信した上り基準信号の雑音電力に応じて利得制御を行うことを特徴とする。このように制御すれば、上り信号の送信を停止した場合でも、その後に無線中継装置配下に移動機が移動してくれば、元の利得に戻すことができる。
本発明の請求項7による無線中継方法は、基地局と移動機との間の無線信号の送受信を予め定められた利得範囲内で可変増幅して中継する無線中継方法であって、前記移動機から前記基地局に向けて送信される上り基準信号の受信有無を判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記上り基準信号を受信していないと判定された場合に、前記移動機から前記基地局に向けて送信する上り信号について、その利得を最低レベルに設定する制御と前記上り信号の送信を停止させる制御とうちのいずれか一方の制御を行う制御ステップとを含むことを特徴とする。無線中継装置配下の移動機の有無によって無線中継装置の利得を調整し又は無線中継装置上り信号送信を停止することにより、無線中継装置の雑音を抑えることができるため、基地局へ加わる雑音の総量が少なくなり、加入者容量の低下を抑えることができる。
以上説明したように本発明によれば、無線中継装置配下の移動機の有無によって無線中継装置の利得を調整し又は無線中継装置上り信号送信を停止することにより、無線中継装置の雑音を抑えることができるため、基地局へ加わる雑音の総量が少なくなり、加入者容量の低下を抑えることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線中継装置の構成例を示す図である。
本実施形態に係る無線中継装置100は、アンテナ112、113と、共用器101、102と、増幅器103、104と、受信信号を分配する分配器105、106と、予め定められた範囲内で利得を変化制御できる可変利得増幅器107、108と、受信器109、110と、可変利得増幅器107及び108の利得を制御する利得制御器111とを含んで構成されている。
このような構成において、無線中継装置100は、基地局114等から移動機115等への下り信号、及び移動機115等から基地局114等への上り信号を受信し、増幅し、送信する。すなわち、基地局114等が送信した信号を受信し、受信した信号を増幅し、増幅した信号を移動機115等へ送信する。また、移動機115等が送信した信号を受信し、受信した信号を増幅し、増幅した信号を基地局114等へ送信する。
基地局114等が送信した信号(下り信号)は、アンテナ112、共用器101、増幅器103及び分配器105を介して受信器109及び可変利得増幅器107に入力され、受信器109から出力される情報をもとに利得制御器111から可変利得増幅器107である利得だけ増幅され、共用器102及びアンテナ113を介して移動機115等に送信される。また、移動機115等が送信した信号(上り信号)は、アンテナ113、共用器102、増幅器104及び分配器106を介して受信器110及び可変利得増幅器108に入力され、受信器110から出力される情報をもとに利得制御器111から可変利得増幅器108である利得だけ増幅され、共用器101及びアンテナ112を介して基地局114等に送信される。
無線中継装置100は、基地局114と無線中継装置100との間の伝搬損失L1と移動機115が送信する基準信号の受信電力に基づき、下り信号の増幅の利得、上り信号の増幅の利得を調整し、無線中継装置100の雑音が基地局114等に大きな影響を与えないようにしている。基地局114の雑音指数NFoと、無線中継装置の雑音指数NFbは既知であるとする。
無線中継装置利得Gbは以下の式(2)で求められる。
Gb=L1+NFo−NFb …(2)
移動通信においては、在圏セル検索に用いられるとまり木信号があり、基地局は常時、継続的にとまり木信号を送信している。とまり木信号の情報の中に、そのとまり木信号の基地局における送信電力(値)Ptpch[dBm]が含まれていれば、無線中継装置でそのとまり木信号を受信した際の受信電力(値)Prpch[dBm]との関係で基地局と無線中継装置との間の伝搬損失L1(=Ptpch−Prpch)[dB]がわかる。
本実施形態においては、とまり木信号を受信し、受信器109において、とまり木信号に含まれている、該とまり木信号の基地局における送信電力の情報を取り出す。さらに、受信器109において、受信したとまり木の受信電力を測定する。なお、とまり木信号の基地局における送信電力の情報を基地局から直接受信し、とまり木信号の受信を介さないようにすることもできる。
さらに本実施形態においては、とまり木信号を、無線中継装置と基地局との間の伝搬損失等を測定するための基準の信号としているが、それらの測定の基準となる信号はとまり木信号でなくてもよい。
また、移動通信においては、基地局114と移動機115との信号の送受信タイミングを合わせる基準信号があり、本実施形態では、受信器110において移動機115が送信する基準信号を測定し、この測定結果に基づき利得制御器111により可変利得増幅器108の利得を制御して、無線中継装置100が送信する上り信号の雑音を調整している。
(動作フロー)
図2は、本発明の第1実施形態に係る無線中継装置の動作フローを示す図である。以下、下り利得設定方法、及び、上り利得設定法について項を分けて説明する。
(下り利得設定方法)
無線中継装置100の電源を起動後(S100)、増幅器103の利得を最低利得に設定する(S101)。
基地局114等が送信した信号(すなわち下り信号)をアンテナ112、共用器101、増幅器103及び分配器105を介して受信器109で受信し、受信された下り信号の受信電力Prpchを測定する(S102)。
受信器109において、受信した下り信号から基地局送信電力の情報Ptpchを入手する(S103)。
受信器109において、基地局と無線中継装置との間の伝搬損失L1を計算する(S104)。
伝搬損失L1及び受信器110の上り基準信号測定結果より、利得制御器111から可変利得増幅器107をある利得だけ増幅し、共用器102、アンテナ113を介して、移動機115等へ下り出力を送信する(S105)。
さらに受信器109及び受信器110の測定結果に変動があれば、利得制御器111は可変利得増幅器107の利得を調整する(S105→S102→S103…)。
(上り利得設定法)
無線中継装置100の電源を起動後(S100)、増幅器104の利得を最低利得に設定する(S106)。ここで、最低利得とは、例えば、基地局加入者容量に影響が少ない40dB程度とする。この「40dB」の根拠は、文献「屋内エリア用IMT−2000ブースタ装置」(RCS2005−52(2005−7))に記載されている。
受信器110は、アンテナ113、共用器102、増幅器104及び分配器106を介して移動機115等が送信した信号(すなわち上り信号)の受信電力を測定する。
受信器110にて移動機115等が送信した信号が有れば、利得制御器111を介して、可変利得増幅器108の利得をある利得分だけ増幅する(S107→S108)。このとき、受信器109で測定した伝搬損失L1も考慮して利得を増幅し、共用器101、アンテナ112を介して、基地局114へ上り出力信号を送信する。
さらに受信器109及び受信器110の測定結果に変動があれば、利得制御器111は可変利得増幅器108の利得を調整する(S108→S107)。
(無線中継装置を用いた場合の効果)
図3は、本発明の第1実施形態に係る無線中継装置を用いた場合の効果を示す図である。
無線中継装置の電源がオフ(off)の場合は、無線中継装置は上り信号で雑音を送信しない(S201)。
無線中継装置の電源をオン(on)にする(S202)。
増幅器104は、無線中継装置の上り利得を最低値に設定する(S203)。
無線中継装置上り利得を最低値に設定後、受信器110は移動機115等が送信した基準信号を測定する(S204)。
受信器110にて、移動機115等が送信した基準信号受信(S205)。受信器110から利得制御器111へ制御信号を送信する。
利得制御器111にて可変利得増幅器108の利得を調整する(S206)。このとき、受信器109における伝搬損失L1の測定結果を考慮して利得を調整する。
さらに受信器109及び110にて基地局114及び移動機115等が送信する上り及び下りの受信信号を測定する(S207)。
受信器110にて、移動機115等が送信する上り基準信号が未受信となった場合、受信器110から利得制御器111へ制御信号を送信する(S208)。この制御信号を受信した利得制御器111は、可変利得増幅器108の利得を調整する(S209)。ここでは、可変利得増幅器108の利得を最低利得に設定する。
さらに受信器109及び110にて基地局114及び移動機115等が送信する上り及び下りの受信信号を測定する(S210)。
受信器110は、移動機115等が送信した基準信号を受信する(S211)。そして、受信器110は、利得制御器111へ制御信号を送信する。
この制御信号を受信した利得制御器111は、可変利得増幅器108の利得を調整する(S212)。このとき、受信器109における伝搬損失L1の測定結果を考慮して利得を調整する。
さらに受信器109及び110にて基地局114及び移動機115等が送信する上り及び下りの受信信号を測定する(S213)。
受信器110において、移動機115等が送信する上り基準信号が未受信となった場合、受信器110から利得制御器111へ制御信号を送信する(S214)。この制御信号を受信した利得制御器111は、可変利得増幅器108の利得を調整する(S215)。ここでは、可変利得増幅器108の利得を最低利得に設定する。
さらに、受信器109及び110において、基地局114及び移動機115等が送信する上り及び下りの受信信号の測定を続ける(S216)。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る無線中継装置の構成例を示す図である。第1実施形態では、配下に移動機が無い場合に上り信号の利得を最低利得に設定しているが、本実施形態では上り信号をオフに設定する。
本実施形態に係る無線中継装置100は、共用器101、102と、増幅器103、104と、分配器105、106と、可変利得増幅器107、108と、受信器109、110と、利得制御器111と、上り出力信号の送出を停止するスイッチとして機能する出力制御器128とを含んで構成されている。
無線中継装置100は、基地局114等から移動機115等への下り信号、及び移動機115等から基地局114等への上り信号を受信し、増幅し、送信する。すなわち、基地局114等が送信した信号を受信し、受信した信号を増幅し、増幅した信号を移動機115等へ送信する。また、移動機115等が送信した信号を受信し、受信した信号を増幅し、増幅した信号を基地局114等へ送信する。
基地局114等が送信した信号(下り信号)は、アンテナ112、共用器101、増幅器103及び分配器105を介して受信器109及び可変利得増幅器107に入力され、受信器109の情報をもとに利得制御器111から可変利得増幅器107である利得だけ増幅され、共用器102及びアンテナ113を介して移動機115等に送信される。また、移動機115等が送信した信号(上り信号)は、アンテナ113、共用器102、増幅器104及び分配器を介して受信器110及び可変利得増幅器108に入力され、受信器110の情報をもとに利得制御器111から可変利得増幅器108である利得だけ増幅され、出力制御器128、共用器101及びアンテナ112を介して基地局114等に送信される。
無線中継装置100は、基地局114と無線中継装置100との間の伝搬損失L1と移動機115が送信する基準信号の受信電力に基づき、下り信号の増幅の利得、上り信号の増幅の利得を調整し、無線中継装置100の雑音が基地局114等に大きな影響を与えないようにしている。基地局114の雑音指数NFoと、無線中継装置の雑音指数NFbは既知であるとする。
無線中継装置利得Gbは以下の式(3)で求められる。
Gb=L1+NFo−NFb …(3)
本実施形態においては、とまり木信号を受信し、受信器109において、とまり木信号に含まれている、該とまり木信号の基地局における送信電力の情報を取り出す。さらに、受信器109において、受信したとまり木の受信電力を測定する。なお、とまり木信号の基地局における送信電力の情報を基地局から直接受信し、とまり木信号の受信を介さないようにすることもできる。
さらに本実施形態においては、とまり木信号を、無線中継装置と基地局との間の伝搬損失等を測定するための基準の信号としているが、それらの測定の基準となる信号はとまり木信号でなくてもよい。
また、移動通信においては、基地局114と移動機115の信号の送受信タイミングを合わせる基準信号があり、本実施形態は、受信器110において移動機115が送信する基準信号を測定し、この測定結果に基づき利得制御器111により可変利得増幅器108の利得を制御して、無線中継装置100が送信する上り信号の雑音を調整している。
受信器110において、移動機115が送信する基準信号が受信されなかった場合は、出力制御器128により無線中継装置の上り出力信号の送出を停止する。
(動作フロー)
図5は、本発明の第2実施形態に係る無線中継装置の動作フローを示す図である。以下、下り利得設定方法、及び、上り利得設定法について項を分けて説明する。
(下り利得設定方法)
無線中継装置100の電源を起動後(S100)、増幅器103の利得を最低利得に設定する(S101)。
基地局114等が送信した信号(すなわち下り信号)をアンテナ112、共用器101、増幅器103及び分配器105を介して受信器109で受信し、受信された下り信号の受信電力Prpchを測定する(S102)。
受信器109において、受信した下り信号から基地局送信電力の情報Ptpchを入手する(S103)。
受信器109において、基地局と無線中継装置との間の伝搬損失L1を計算する(S104)。
伝搬損失L1及び受信器110の上り基準信号測定結果より、利得制御器111から可変利得増幅器107をある利得だけ増幅し、共用器102、アンテナ113を介して、移動機115等へ下り出力を送信する(S105)。
さらに受信器109及び受信器110の測定結果に変動があれば、利得制御器111は可変利得増幅器107の利得を調整する(S105→S102→S103…)。
(上り利得設定法)
無線中継装置100の電源を起動後(S100)、増幅器104の利得を最低利得に設定する(S106)。
受信器110は、アンテナ113、共用器102、増幅器104及び分配器106を介して移動機115等が送信した信号(すなわち上り信号)の受信電力を測定する。
受信器110にて移動機115等が送信した信号が有れば、利得制御器111を介して、可変利得増幅器108の利得をある利得分だけ増幅する(S107→S108)。このとき、受信器109で測定した伝搬損失L1も考慮して利得を増幅する。さらに、出力制御器128を出力状態として、共用器101、アンテナ112を介して、基地局114へ上り出力を送信する(S109)。ここで、受信器110にて移動機115等が送信した上り基準信号が無ければ、出力制御器128を出力停止状態として、上り出力を停止する(S107→S110)。
さらに受信器109及び受信器110の測定結果に変動があれば、利得制御器111は可変利得増幅器108の利得を調整する(S109→S107→S108)。また、受信器110において受信した上り基準信号が有った場合は、出力制御器128を出力状態とし(S107→S108)、受信器110において受信した上り基準信号が無かった場合は、出力制御器128を出力停止状態とする(S107→S110)。
(無線中継装置を用いた場合の効果)
図6は、本発明の第2実施形態に係る無線中継装置を用いた場合の効果を示す図である。
無線中継装置の電源がオフ(off)の場合は、無線中継装置は上り送信雑音を送信しない(S201)。
無線中継装置の電源をオン(on)にする(S202)。
増幅器104は、無線中継装置の上り利得を最低値に設定する(S203)。
無線中継装置上り利得を最低値に設定後、受信器110は移動機115等が送信した基準信号を測定する(S204)。
受信器110にて、移動機115等が送信した基準信号を受信する。受信器110から利得制御器111へ制御信号を送信する(S205)。
利得制御器111にて可変利得増幅器108の利得を調整する(S206)。このとき、受信器109における伝搬損失L1の測定結果を考慮して利得を調整する。
さらに受信器109及び110にて基地局114及び移動機115等が送信する上り及び下りの受信信号を測定する(S207)。
受信器110にて、移動機115等が送信する上り基準信号が未受信となった場合、受信器110から出力制御器128へ制御信号を送信する(S208)。この制御信号を受信した出力制御器128は出力停止状態となる(S209’)。
さらに受信器109及び110にて基地局114及び移動機115等が送信する上り及び下りの受信信号を測定する(S210)。
受信器110は、移動機115等が送信した基準信号を受信する(S211)。そして、受信器110は、利得制御器111及び出力制御器128へ制御信号を送信する。
この制御信号を受信した利得制御器111は、可変利得増幅器108の利得を調整する(S212)。このとき、受信器109における伝搬損失L1の測定結果を考慮して利得を調整する。また、出力制御器128は出力状態となる。
さらに受信器109及び110にて基地局114及び移動機115等が送信する上り及び下りの受信信号を測定する(S213)。
受信器110において、移動機115等が送信する上り基準信号が未受信となった場合、受信器110から出力制御器128へ制御信号を送信する(S214)。この制御信号を受信した出力制御器128は出力停止状態となる(S215’)。
さらに、受信器109及び110において、基地局114及び移動機115等が送信する上り及び下りの受信信号測定を続ける(S216)。
(無線中継方法)
以上説明した無線中継装置においては、以下のような無線中継方法が実現されている。すなわち、基地局と移動機との間の無線信号の送受信を予め定められた利得範囲内で可変増幅して中継する無線中継方法であり、上記移動機から上記基地局に向けて送信される上り基準信号の受信有無を判定する判定ステップ(図2、図5中のステップS107)と、上記判定ステップにより上記上り基準信号を受信していないと判定された場合に、上記移動機から上記基地局に向けて送信する上り信号について、その利得を最低レベルに設定する制御(図2中のステップS106)と上記上り信号の送信を停止させる制御とうちのいずれか一方の制御(図5中のステップS110)を行う制御ステップとを含むことを特徴とする。
このように、無線中継装置配下の移動機の有無によって無線中継装置の利得を調整し又は無線中継装置上り信号送信を停止することにより、無線中継装置の雑音を抑えることができるため、基地局へ加わる雑音の総量が少なくなり、加入者容量の低下を抑えることができる。
(まとめ)
以上説明したように、ブースタとして機能する無線中継装置の配下に移動機が存在しない場合に最低利得又は上り回線をオフにすることにより、送信雑音を抑えることができる。このため、基地局へ加わる雑音の総量が少なくなり、加入者容量の低下を抑えることができる。
本発明は、基地局と移動機との間で送受信されるべき信号を受信し、増幅し、送信するブースタやリピーター等に利用することができる。
本発明の第1実施形態に係る無線中継装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線中継装置の動作フローを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る無線中継装置を用いた場合の効果を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線中継装置の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線中継装置の動作フローを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線中継装置を用いた場合の効果を示す図である。 屋内及び屋外の弱電界エリア対策のために用いられる従来の無線中継装置を示す図である。
符号の説明
100 無線中継装置
101、102 共用器
103、104 増幅器
105、106 分配器
107、108 可変利得増幅器
109、110 受信器
111 利得制御器
112、113 アンテナ
114 基地局
115 移動機
128 出力制御器

Claims (7)

  1. 基地局と移動機との間の無線信号を可変増幅して中継する無線中継装置であって、前記移動機から前記基地局に向けて送信される上り基準信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した上り基準信号に基づいて前記基地局への上り信号の利得を制御する利得制御手段とを含むことを特徴とする無線中継装置。
  2. 前記利得制御手段は、前記上り基準信号の雑音電力に応じて利得制御を行うことを特徴とする請求項1記載の無線中継装置。
  3. 前記利得制御手段は、前記上り基準信号が受信されない場合に、前記移動機から前記基地局への上り回線の利得を最低レベルに設定することを特徴とする請求項2記載の無線中継装置。
  4. 前記利得制御手段は、上り回線の利得を最低レベルに設定した後、前記上り基準信号を受信した場合、該受信した上り基準信号の雑音電力に応じて利得制御を行うことを特徴とする請求項3記載の無線中継装置。
  5. 前記上り基準信号が受信されない場合に、前記移動機から前記基地局への上り信号の送信を停止する出力制御手段を更に含むことを特徴とする請求項2記載の無線中継装置。
  6. 前記出力制御手段が上り信号の送信を停止した後、前記上り基準信号を受信した場合、前記利得制御手段は、該受信した上り基準信号の雑音電力に応じて利得制御を行うことを特徴とする請求項5記載の無線中継装置。
  7. 基地局と移動機との間の無線信号の送受信を予め定められた利得範囲内で可変増幅して中継する無線中継方法であって、前記移動機から前記基地局に向けて送信される上り基準信号の受信有無を判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記上り基準信号を受信していないと判定された場合に、前記移動機から前記基地局に向けて送信する上り信号について、その利得を最低レベルに設定する制御と前記上り信号の送信を停止させる制御とうちのいずれか一方の制御を行う制御ステップとを含むことを特徴とする無線中継方法。
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