JP2007251524A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷時間を短縮する。
【解決手段】画像処理装置であって、光学的に読み取られた原稿に基づく元画像データを取得する元画像取得部と、元画像取得部により取得された元画像データを、原稿を複数の領域に分割した場合における複数の領域に対応する複数の部分データに分割する領域分割部と、領域分割部により分割された複数の部分データに基づいて、原稿の複数の領域のうち原稿の下地の領域を抽出する下地抽出部と、下地抽出部により抽出された下地の領域の色を抽出する色抽出部と、元画像データにおける、下地の領域以外の複数の領域について、色抽出部により抽出された色に対して所定の範囲で同じ色の領域があるか否かを検出する領域検出部と、下地の領域および領域検出部により検出された領域の画像を削除した出力画像データを生成して出力する出力画像生成部とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】画像処理装置であって、光学的に読み取られた原稿に基づく元画像データを取得する元画像取得部と、元画像取得部により取得された元画像データを、原稿を複数の領域に分割した場合における複数の領域に対応する複数の部分データに分割する領域分割部と、領域分割部により分割された複数の部分データに基づいて、原稿の複数の領域のうち原稿の下地の領域を抽出する下地抽出部と、下地抽出部により抽出された下地の領域の色を抽出する色抽出部と、元画像データにおける、下地の領域以外の複数の領域について、色抽出部により抽出された色に対して所定の範囲で同じ色の領域があるか否かを検出する領域検出部と、下地の領域および領域検出部により検出された領域の画像を削除した出力画像データを生成して出力する出力画像生成部とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。特に本発明は、光学的に読み取られた原稿に基づく画像データの画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
スキャナーにより原稿を読み取り、原稿から読み取った画像を印刷装置により用紙に印刷することにより、複写機と同様の機能を実現できる。この場合に、複写機と同様の機能を実現する場合において、読み取った画像全体のうちで文字等の領域を切り出して新たな画像を生成することにより、当該領域外のノイズを除去して、鮮明な画像を印刷する画像情報処理装置が知られている(特許文献1参照。)。
しかしながら、文字等の領域をスキャナーで読み取る場合に、当該領域内の全体が薄いグレーとして読み取られることがある。この場合に、特許文献1の画像情報処理装置においては、当該領域内のグレーを取り除くことが困難である。また、再生紙におけるクリーム色のように、下地が白くない原稿の場合に、特許文献1の画像情報処理装置においては、当該領域内の下地の色を取り除くことが困難である。よって、スキャナーで読み取った画像を印刷する場合に、上記グレーまたは下地の色も印刷することになり、鮮明な画像を印刷することが困難である。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、画像処理装置であって、光学的に読み取られた原稿に基づく元画像データを取得する元画像取得部と、元画像取得部により取得された元画像データを、原稿を複数の領域に分割した場合における複数の領域に対応する複数の部分データに分割する領域分割部と、領域分割部により分割された複数の部分データに基づいて、原稿の複数の領域のうち原稿の下地の領域を抽出する下地抽出部と、下地抽出部により抽出された下地の領域の色を抽出する色抽出部と、元画像データにおける、下地の領域以外の複数の領域について、色抽出部により抽出された色に対して所定の範囲で同じ色の領域があるか否かを検出する領域検出部と、下地の領域および領域検出部により検出された領域の画像を削除した出力画像データを生成して出力する出力画像生成部とを備える。これにより、原稿を複数の領域に分割した部分領域のうち原稿の下地の色と同じ部分領域の印刷を省略することができる。よって、鮮明な画像を印刷することができる。
出力画像生成部は、出力画像データを当該複数の部分データに分割して出力してもよい。これにより、出力画像データを複数の部分データに分割して出力する場合において、既に分割した部分データ毎に出力画像データを出力するので、印刷時間を短縮することができる。
領域分割部は、予め定められた、行間のポイント数に応じて、原稿を複数の領域に分割した場合における複数の領域に対応する複数の部分データに分割してもよい。これにより、下地の色と同じ部分領域である文字の行間の印刷を確実に省略することができる。よって、より鮮明な画像を印刷することができる。
領域分割部は、原稿のサイズに応じて、原稿を複数の領域に分割した場合における複数の領域に対応する複数の部分データに分割してもよい。これにより、より鮮明な画像を印刷することができる。
元画像取得部は、周縁部分に画像が存在しない旨を示す情報を含む元画像データを取得した場合に、元画像データから周縁部分のデータを除いた非周縁画像データを生成し、領域分割部は、元画像取得部により生成された非周縁画像データを、原稿を複数の領域に分割した場合における複数の領域に対応する複数の部分データに分割し、出力画像生成部は、非周縁画像データについて下地の領域および領域検出部により検出された領域、並びに、元画像取得部により除かれた周縁部分の画像を削除した出力画像データを生成してもよい。これにより、周縁部分を印刷しない場合であっても、非周縁部分について鮮明な画像を印刷することができる。
下地抽出部は、原稿を分割した部分領域の画素であって所定の画素値を超える画素値を有する画素の画素数の部分領域の全画素数に対する比率と、部分領域の画素であって所定の画素値を超える画素値を有する画素のばらつきとに基づいて、部分領域を原稿の下地の領域として抽出してもよい。これにより、正確に、原稿の下地の領域を抽出することができる。
上記課題を解決するために、本発明の第2の形態においては、画像処理方法であって、光学的に読み取られた原稿に基づく元画像データを取得する元画像取得手順と、元画像取得手順により取得された元画像データを、原稿を複数の領域に分割した場合における複数の領域に対応する複数の部分データに分割する領域分割手順と、領域分割手順により分割された複数の部分データに基づいて、原稿の複数の領域のうち原稿の下地の領域を抽出する下地抽出手順と、下地抽出手順により抽出された下地の領域の色を抽出する色抽出手順と、元画像データにおける、下地の領域以外の複数の領域について、色抽出手順により抽出された色に対して所定の範囲で同じ色の領域があるか否かを検出する領域検出手順と、下地の領域および領域検出手順により検出された領域の画像を削除した出力画像データを生成して出力する出力画像生成手順とを備える。これにより、第1の形態と同様の効果を得ることができる。
上記課題を解決するために、本発明の第3の形態においては、画像処理装置を制御するプログラムであって、画像処理装置に、光学的に読み取られた原稿に基づく元画像データを取得する元画像取得手順、元画像取得手順により取得された元画像データを、原稿を複数の領域に分割した場合における複数の領域に対応する複数の部分データに分割する領域分割手順、領域分割手順により分割された複数の部分データに基づいて、原稿の複数の領域のうち原稿の下地の領域を抽出する下地抽出手順、下地抽出手順により抽出された下地の領域の色を抽出する色抽出手順、元画像データにおける、下地の領域以外の複数の領域について、色抽出手順により抽出された色に対して所定の範囲で同じ色の領域があるか否かを検出する領域検出手順、および、下地の領域および領域検出手順により検出された領域の画像を削除した出力画像データを生成して出力する出力画像生成手順を実行させる。これにより、第1の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、画像処理装置10および複合装置26の一例を示す。複合装置26は、読取部27および印刷部28を一体的に備える。読取部27は、原稿400上の記載内容を画像データとして光学的に読み取る。印刷部28は、外部から印刷データが入力された場合に、当該印刷データに示された文字および画像等を媒体500上に印刷する。
画像処理装置10は、画像処理装置10を制御するプログラムを実行する本体12、表示画面を有しユーザに対して本体12からの出力に基づく表示をするディスプレイ14と、ユーザから本体12に対する入力手段の一例としてのキーボード16およびマウス18とを備える。本体12は、複合装置26と接続する。
図2は、本体12のブロック図の一例を示す。本体12は、読取制御部100と、画像処理部200と、印刷制御部300とを備える。読取制御部100は、複合装置26の読取部27を制御するとともに、複合装置26により読み取られた画像データを取得する。
画像処理部200は、読取制御部100を介して、複合装置26の読取部27により光学的に読み取られた画像データを取得する。画像処理部200は、受け取った画像データに対して処理を施して出力画像データを生成する。画像処理部200は、元画像取得部210、領域分割部220、下地抽出部230、色抽出部240、領域検出部250、出力画像生成部260、部分データ格納部270および分割情報格納部280を有する。なお、画像処理部200の上記各部の機能については後述する。
印刷制御部300は、複合装置26の印刷部28を制御するとともに、画像処理部200により生成された出力画像データを取得して、印刷データとして複合装置26に出力する。
本体12は、画像データに対して画像処理を行うアプリケーションプログラムを有していてもよい。例えば、本体12は、複合装置26の読取部27により読み取られた画像データについて、その周縁部分には画像データが存在しない旨の情報を付加してするアプリケーションプログラムを有してもよい。これにより、当該アプリケーションプログラムは、複合装置26の読取部27で読み取り誤差の大きい周縁部分を空白にしたマージン付き画像データを生成する。この場合に、印刷制御部300は、当該画像データを印刷する場合に、マージン部分については印刷をしないように複合装置26の印刷部28を制御する。
記憶媒体40は、画像処理部200の動作を行わせるプログラムを格納する。本体12は記憶媒体40に格納された上記プログラムをインストールすることにより、画像処理部200の動作を行わせてもよい。さらに、他の方法として、本体12は、そのようなプログラムを、通信回線を介して取得してもよい。
図3は、画像処理装置10の動作の一例をフローチャートで示す。図4は、原稿400の一例を模式的に示す。図5は、分割された複数の部分データの一例を模式的に示す。図6は、部分データ格納部270に格納される情報を模式的に示す。図7は、分割された複数の部分データの一例を模式的に示す。
図3に示すフローチャートは、複合装置26の読取部27が図4に示す原稿400を光学的に読み取り、デジタル化した画像データを生成することにより開始する。以下、当該画像データを元画像データという。なお、図4に示す斜線は原稿400の下地の色、例えばクリーム色を示し、「●」は汚れを示す。
元画像取得部210は、読取制御部100を介して複合装置26の読取部27から元画像データを取得する(S100)。この場合に、本体12の上記アプリケーションプログラムは、元画像データについて、周縁部分に画像が存在しない旨を示す情報を付加して元画像取得部210に元画像データを受け渡す。元画像取得部210は、取得した元画像データから周縁部分のデータ(以下、「周縁画像データ」)を除いた画像データ(以下、「非周縁画像データ」という。)を生成する(S102)。元画像取得部210は、周縁画像データおよび非周縁画像データを領域分割部220に受け渡す。
領域分割部220は、元画像取得部210により生成された非周縁画像データを、原稿400を複数の部分領域に分割した場合における複数の部分領域に対応する複数のデータに分割する(S104)。以下、部分領域に対応するデータを「部分データ」という。
図4に示す例において、領域分割部220は、行間402のポイント数で原稿400を分割する。それにより原稿400が11個の部分領域に分割されたとすると、元画像取得部210により生成された非周縁画像データを、当該11個の部分領域に対応する11個の部分データに分割する。なお、領域分割部220は、典型的な行間のポイント数として予め分割情報格納部280に格納されている行間402のポイント数を参照することにより、分割する部分データの領域サイズを決定する。また、図5に示す斜線はデジタル化された画像データにおけるクリーム色を示し、ドット「■」は文字またはノイズを示す。ノイズは、例えば、図4に示す原稿400の汚れのほかに、複合装置26による読取時のノイズ等である。
領域分割部220は、図6に示すように、部分データ格納部270に、分割した複数の部分データを識別する部分データIDに対応付けて、図5に示す11個に分割した部分データを格納する(S106)。また、部分データ格納部270は、部分データIDに対応付けて、非周縁画像データにおける座標、下地の領域として抽出された旨を示す抽出フラグ、および、下地の色と近似した色の部分領域として検出された旨を示す検出フラグを格納する。なお、領域分割部220は、抽出フラグおよび検出フラグには初期値「0」をセットする。さらに、領域分割部220は、これらに加えて、元画像データにおける座標に対応付けて周縁画像データを格納する。
下地抽出部230は、領域分割部220により分割された11個の部分データに基づいて、原稿400の11個の部分領域のうち原稿400の下地の領域を抽出する(S200)。下地抽出部230は、下地の領域として抽出した部分データに対応付けて、部分データ格納部270に格納された抽出フラグ「1」をセットする。具体的には、図6に示すように、部分データID「B003」に対応付けて部分データ格納部270に格納されている抽出フラグをセットする。なお、後述する図8において本ステップ200を詳細に説明する。
色抽出部240は、下地抽出部230により抽出された下地の領域の色を抽出する(S110)。この場合に、まず、色抽出部240は、部分データ格納部270に格納された抽出フラグを参照して原稿400の下地の領域として抽出された部分データを特定する。色抽出部240は、特定した部分データに含まれる全画素の画素値(例えばRGBの値)の平均値を算出することにより、抽出された下地の領域の色を抽出する。
領域検出部250は、元画像データにおける、下地の領域以外の複数の部分領域について、色抽出部240により抽出された色に近似した色の部分領域があるか否かを検出する(S300)。領域検出部250は、近似した色の部分領域として抽出した部分データに対応付けて、部分データ格納部270に格納された検出フラグ「1」をセットする。なお、後述する図9において本ステップ300を詳細に説明する。
出力画像生成部260は、非周縁画像データについて下地の領域および領域検出部250により検出された部分領域に対して画像を削除した画像出力データを生成する(S114)。図6に示す例において、まず、出力画像生成部260は、部分データ格納部270に格納された抽出フラグを参照して、原稿400の下地の領域として抽出された部分データに対応付けられた部分データID「B003」を特定する。出力画像生成部260は、特定した部分データID「B003」に対応付けられた部分データの全画素の画素値をすべて、図7に示すように、画像が存在しない旨を示す情報に変換する。同様に、出力画像生成部260は、部分データ格納部270に格納された検出フラグを参照して、領域検出部250により検出された部分データに対応付けられた部分データID「B006」「B009」「B010」を特定する。出力画像生成部260は、特定した部分データID「B006」「B009」「B010」に対応付けられた部分データの全画素の画素値をすべて、図7に示すように、画像が存在しない旨を示す情報に変換する。
ここで、出力画像生成部260は、一例として、特定の領域および領域検出部250により検出された部分領域のデータ自体を削除することにより画像を削除してもよいし、特定の領域および領域検出部250により検出された領域に印刷画像がないことを示す情報を割り当てることにより画像を削除してもよい。さらに、出力画像生成部250は、一例として、複合装置26が媒体500上になんら印刷をしない色を該当領域に割り当てることにより画像を削除してもよい。この場合において、出力画像生成部250は、例えば複合装置26がインクジェットプリンタであれば、媒体14上にいずれのインクも噴射されずに、その結果、媒体500の色がそのまま表示される色を割り当ててもよい。一例として、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の全てが最大値(8ビット表現の場合であれば、C=255、M=255、Y=255、K=255)の画素を「白」と判断して印刷しない(着色しない)複合装置26を用いる場合であれば、出力画像生成部250は、対象の画素のC、M、Y、Kの値を上記最大値に変換する。これにより、出力画像生成部250は、複合装置26が媒体500上に印刷をしない色を割り当てることができる。
出力画像生成部260は、ステップS112において生成した画像出力データを印刷制御部300に出力する。この場合に、出力画像生成部260は、周縁部分および領域検出部250に検出された部分領域の画像を削除しても、全体の画像サイズを保持してもよい。そして本フローチャートは終了する。これにより、原稿400の下地に色がついていたり、文字が密集している等により、不鮮明な画像データが読み取られた場合であっても、当該画像データに基づいた鮮明な画像を印刷することができる。さらに、印刷時間を短縮し、かつ、インクの消費量を少なくすることができる。
図8は、画像処理装置10のステップ200の動作の一例を示すフローチャートである。図9は、部分データの一例を模式的に示す。下地抽出部230は、部分データ格納部270から、1つ目の部分領域に対応する部分データとして、部分データID「B001」に対応付けて格納されている部分データを読み出す(S202)。そして下地抽出部230は、当該部分領域の画素であって所定の画素値を超える画素値を有する画素の画素数の当該部分領域の全画素数に対する比率が所定の比率以上であるか否かを判断する(S204)。この場合に、下地抽出部230は、上記比率が所定の比率以上であると判断することにより当該部分領域に文字が記載されていないと判断し、上記比率が所定の比率以上でないと判断することにより当該部分領域に文字が記載されていると判断する。なお、上記画素値は画像がないとき例えば白を0とした場合のR、G、Bのそれぞれの色の濃さを示す。また、上記所定の比率は、当該部分領域に文字が1文字記載されている場合に、当該部分領域における上記予め定めた白に近い色の比率であることが好ましい。
ステップS204において下地抽出部230は当該部分領域の画素であって所定の画素値を超える画素値を有する画素の画素数の当該部分領域の全画素数に対する比率が所定の比率以上でないと判断した場合には(S204:No)、下地抽出部230は、後述するステップS206を飛ばして、部分データ格納部270から、次の部分領域に対応する部分データを読み出す(S208)。図5に示す例において、下地抽出部230は、部分データID「B001」「B002」に対応付けて部分データ格納部270に格納されている部分データは文字が記載されていないと判断し、部分データID「B003」に対応付けて格納されている部分データは文字が記載されていないと判断する。
一方、ステップS204において下地抽出部230は当該部分領域の画素であって所定の画素値を超える画素値を有する画素の画素数の当該部分領域の全画素数に対する比率が所定の比率以上であると判断した場合には(S204:Yes)、下地抽出部230は、所定の画素値を超える画素のばらつきは大きいか否かを判断する(S206)。この場合に、下地抽出部230は、所定の画素値を超える画素のばらつきは大きいと判断することにより文字の全部または一部が当該部分領域に記載されていないと判断し、所定の画素値を超える画素のばらつきは大きくないと判断することにより文字の全部または一部が当該部分領域に記載されていると判断する。また、下地抽出部230は、例えば、連結成分に含まれる画素数が少ないときは、ばらつきが大きいと判断する。図9に示す部分データ(部分データID「B006」)において、所定の画素値を超える画素値の画素を最も含む連結成分410に含まれる画素数「2」は、所定の値「5」よりも少ないので、当該部分データについて所定の画素値を超える画素のばらつきは大きく文字が記載されていないと判断する。また例えば、図9に示す部分データ(部分データID「B007」)において、所定の画素値を超える画素値の画素を最も含む連結成分412に含まれる画素数「7」は、所定の値「5」以上なので、下地抽出部230は、当該部分データについて所定の画素値を超える画素のばらつきは大きくなく文字が記載されていると判断する。なお、上記所定の値は、文字の一部が記載されているとした場合に連結成分に含まれるべき画素数に設定されることが好ましい。
ステップS206において、下地抽出部230は、所定の画素値を超える画素のばらつきは大きくないと判断した場合に(S206:No)、次の部分領域に対応する部分データを読み出す(S208)。
一方、ステップS206において、下地抽出部230は、所定の画素値を超える画素のばらつきは大きいと判断した場合に(S206:Yes)、当該部分領域を原稿の下地の領域として抽出する(S210)。下地抽出部230は、部分データID「B003」に対応付けて格納されている部分データを抽出した場合に、部分データID「B003」に対応付けて部分データ格納部270に格納されている抽出フラグ「1」をセットする。そして本フローチャートは終了する。このように、下地抽出部230は、ステップS204の判断に加え、ステップS206の判断をすることにより、より正確に下地の領域を抽出することができる。
なお、ステップS206において、下地抽出部230は、連結成分に含まれる画素数に基づいて所定の画素値を超える画素のばらつきは大きいか否かを判断しているが、他の既知の方法により判断してもよい。
図10は、画像処理装置10のステップ300の動作の一例を示すフローチャートである。領域検出部250は、部分データ格納部270から、下地の領域以外の部分領域であって1つ目の部分領域に対応する部分データとして、部分データID「B001」に対応付けて格納されている部分データを読み出す(S302)。ここで領域検出部250は、部分データ格納部270に格納された抽出フラグを参照することにより、下地の領域以外の部分領域に対応する部分データを読み出す。
領域検出部250は、当該部分データに含まれる全画素の画素値の平均値を算出する(S304)。領域検出部250は、算出した当該部分領域の画素値の平均値と、取得した下地の領域の画素値の平均値との差は所定の範囲内であるか否かを判断する(S306)。例えば、領域検出部250は、両平均値におけるR、G、Bの各値の合計値の差が、予め定めた値を超えるか否かを判断する。また例えば、両平均値におけるR、G、Bの各値の加重平均の差が、予め定めた値を超えるか否かを判断してもよい。
ステップS306において領域検出部250は算出した当該部分領域の画素値の平均値と、取得した下地の領域の画素値の平均値との差は所定の範囲内でないと判断した場合には(S306:No)、領域検出部250は、後述するステップS308を飛ばして、部分データ格納部270から、次の部分領域に対応する部分データを読み出す(S208)。具体的には、領域検出部250は、繰り返し実行する本ステップにおいて、図5に示す部分データID「B001」「B002」「B004」「B005」「B007」「B010」「B011」に対応付けて格納されている部分データについては、当該部分領域の画素値の平均値と取得した下地の領域の画素値の平均値との差は所定の範囲内でないと判断し、部分データID「B006」「B009」[B010」に対応付けて格納されている部分データは文字が記載されていないと判断する。
ステップS306において領域検出部250は算出した当該部分領域の画素値の平均値と、取得した下地の領域の画素値の平均値との差は所定の範囲内であると判断した場合には(S306:Yes)、領域検出部250は、当該部分領域を所定の範囲で同色の色として検出する(S308)。具体的には、領域検出部250は、繰り返し実行する本ステップにおいて、部分データID「B006」「B009」[B010」に対応付けて格納されている部分データを検出する。そして、下地抽出部230は、図6に示すように、部分データID「B006」「B009」[B010」に対応付けて部分データ格納部270に格納されている検出フラグをセットする。
一方、ステップS306において領域検出部250は算出した当該部分領域の画素値の平均値と、取得した下地の領域の画素値の平均値との差は所定の範囲内でないと判断した場合には(S306:No)、領域検出部250は、ステップS306を飛ばす。
領域検出部250は、下地の領域以外の部分領域に対応するすべての部分データを読み出したか否かを判断する(S310)。ステップS310において領域検出部250は下地の領域以外の部分領域に対応するすべての部分データを読み出していないと判断した場合には(S310:No)、ステップS304に戻る。一方、ステップS310において領域検出部250は下地の領域以外の部分領域に対応するすべての部分データを読み出したと判断した場合には(S310:Yes)、本フローチャートは終了する。
以上、本実施形態によれば、原稿を複数の領域に分割した部分領域のうち原稿の下地の色と同じ部分領域の印刷を省略することができる。これにより、画像を鮮明に印刷することができる。なお、原稿400の画像部分を含むが、画像処理部200は、原稿400のうち、文字部分を抽出することにより、当該文字部分を対象として、上記処理をしてもよい。
なお、本実施形態において、領域分割部220は、典型的な行間のポイント数として予め分割情報格納部280に格納されている行間のポイント数を参照することにより、分割する部分データの領域サイズを決定したが、これに限定されない。例えば、ユーザにより直接的にまたは間接的に指定される行間のポイント数に基づいて、分割する部分データの領域サイズを決定してもよい。また、領域分割部220は、これらにかえて、原稿400のサイズに応じて、分割する部分データの領域サイズを決定してもよい。これにより、原稿のサイズによらず印刷時間を短縮することができる。また、インクの消費量を少なくすることができる。また、領域分割部220は、予め定められた、字間のポイント数に応じて、原稿を複数の部分領域に分割した場合における複数の部分領域に対応する複数の部分データに分割してもよい。また、分割する部分データの領域サイズを、複合装置26の印刷部28の処理速度に基づいて設定してもよい。この場合に、分割する部分データの領域サイズを、当該印刷部28が1度に処理することができるデータサイズに設定してもよい。
また、本実施形態において本体12のアプリケーションソフトウェアが元画像データに、周縁部分に画像が存在しないことを示す情報を付加する例を説明したが、これにかぎられない。当該アプリケーションソフトウェアによる上記処理がない場合に、画像処理装置10は、図3のフローチャートにおけるステップS100、S102、S116を飛ばして、元画像データ全体に対してステップS104からS114の処理を進めてもよい。
また、本実施形態において原稿400を横方向に分割して部分データを作成するが、これに限られない。他の例として、原稿400を縦方向に分割して部分データを作成してもよいし、縦横両方向に分割して部分データを作成してもよい。
なお、複合装置26がCPU(Central Processing Unit)等を有していれば、読取制御部100、画像処理部200および印刷制御部300は、複合装置26内に備えられてもよい。これにより、複合装置26は、コンピュータ等を接続せずに、単独で画像処理装置10と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 画像処理装置、12 本体、14 ディスプレイ、16 キーボード、18 マウス、26 複合装置、27 読取部、28 印刷部、40 記憶媒体、100 読取制御部、200 画像処理部、210 元画像取得部、220 領域分割部、230 下地抽出部、240 色抽出部、250 領域検出部、260 出力画像生成部、270 部分データ格納部、280 分割情報格納部、300 印刷制御部、400 原稿、402 行間、410 連結成分、412 連結成分、500 媒体
Claims (8)
- 光学的に読み取られた原稿に基づく元画像データを取得する元画像取得部と、
前記元画像取得部により取得された前記元画像データを、前記原稿を複数の領域に分割した場合における前記複数の領域に対応する複数の部分データに分割する領域分割部と、
前記領域分割部により分割された前記複数の部分データに基づいて、前記原稿の前記複数の領域のうち前記原稿の下地の領域を抽出する下地抽出部と、
前記下地抽出部により抽出された前記下地の領域の色を抽出する色抽出部と、
前記元画像データにおける、前記下地の領域以外の前記複数の領域について、前記色抽出部により抽出された色に対して所定の範囲で同じ色の領域があるか否かを検出する領域検出部と、
前記下地の領域および前記領域検出部により検出された領域の画像を削除した出力画像データを生成して出力する出力画像生成部と
を備える画像処理装置。 - 前記出力画像生成部は、前記出力画像データを前記複数の部分データに分割して出力する請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記領域分割部は、予め定められた、行間のポイント数に応じて、前記原稿を複数の領域に分割した場合における前記複数の領域に対応する複数の部分データに分割する請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記領域分割部は、前記原稿のサイズに応じて、前記原稿を複数の領域に分割した場合における前記複数の領域に対応する複数の部分データに分割する請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記元画像取得部は、周縁部分に画像が存在しない旨を示す情報を含む前記元画像データを取得した場合に、前記元画像データから前記周縁部分のデータを除いた非周縁画像データを生成し、
前記領域分割部は、前記元画像取得部により生成された前記非周縁画像データを、前記原稿を複数の領域に分割した場合における前記複数の領域に対応する複数の部分データに分割し、
前記出力画像生成部は、前記非周縁画像データについて前記下地の領域および前記領域検出部により検出された領域、並びに、前記元画像取得部により除かれた前記周縁部分の画像を削除した前記出力画像データを生成する請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記下地抽出部は、前記原稿を分割した部分領域の画素であって所定の画素値を超える画素値を有する画素の画素数の前記部分領域の全画素数に対する比率と、前記部分領域の画素であって所定の画素値を超える画素値を有する画素のばらつきとに基づいて、前記部分領域を前記原稿の下地の領域として抽出する請求項1に記載の画像処理装置。
- 光学的に読み取られた原稿に基づく元画像データを取得する元画像取得手順と、
前記元画像取得手順により取得された前記元画像データを、前記原稿を複数の領域に分割した場合における前記複数の領域に対応する複数の部分データに分割する領域分割手順と、
前記領域分割手順により分割された前記複数の部分データに基づいて、前記原稿の前記複数の領域のうち前記原稿の下地の領域を抽出する下地抽出手順と、
前記下地抽出手順により抽出された前記下地の領域の色を抽出する色抽出手順と、
前記元画像データにおける、前記下地の領域以外の前記複数の領域について、前記色抽出手順により抽出された色に対して所定の範囲で同じ色の領域があるか否かを検出する領域検出手順と、
前記下地の領域および前記領域検出手順により検出された領域の画像を削除した出力画像データを生成して出力する出力画像生成手順と
を備える画像処理方法。 - 画像処理装置を制御するプログラムであって、前記画像処理装置に、
光学的に読み取られた原稿に基づく元画像データを取得する元画像取得手順、
前記元画像取得手順により取得された前記元画像データを、前記原稿を複数の領域に分割した場合における前記複数の領域に対応する複数の部分データに分割する領域分割手順、
前記領域分割手順により分割された前記複数の部分データに基づいて、前記原稿の前記複数の領域のうち前記原稿の下地の領域を抽出する下地抽出手順、
前記下地抽出手順により抽出された前記下地の領域の色を抽出する色抽出手順、
前記元画像データにおける、前記下地の領域以外の前記複数の領域について、前記色抽出手順により抽出された色に対して所定の範囲で同じ色の領域があるか否かを検出する領域検出手順、および、
前記下地の領域および前記領域検出手順により検出された領域の画像を削除した出力画像データを生成して出力する出力画像生成手順
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006071204A JP2007251524A (ja) | 2006-03-15 | 2006-03-15 | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006071204A JP2007251524A (ja) | 2006-03-15 | 2006-03-15 | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007251524A true JP2007251524A (ja) | 2007-09-27 |
Family
ID=38595368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006071204A Pending JP2007251524A (ja) | 2006-03-15 | 2006-03-15 | 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007251524A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9355473B2 (en) | 2013-08-23 | 2016-05-31 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus having color conversion capability |
-
2006
- 2006-03-15 JP JP2006071204A patent/JP2007251524A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9355473B2 (en) | 2013-08-23 | 2016-05-31 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus having color conversion capability |
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