JP3796425B2 - 画像処理装置及び方法並びにコンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置及び方法並びにコンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声情報、テキスト文書情報、当該画像に関する情報、当該画像に関係のない情報等を付加情報として埋め込んだ画像が印刷された印刷媒体から、埋め込まれた付加情報を復元する画像処理装置及び方法並びにコンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、画像の不正コピーや改ざんの防止などを目的として、当該画像に特別な情報を埋め込む研究が盛んに行われている。このような技術は電子透かしと呼ばれる。例えば、写真、絵画等を電子化した画像中に、その著作者名や使用許可に関する可否等の付加情報を埋め込むことが知られている。近年では、付加情報を視覚的に目立たないようにしてもとの画像に埋め込み、インターネット等のネットワークを通じてその画像を流通する技術が標準化されつつある。
【0003】
また、画像が印刷された紙上等から、その画像の印刷を行った印刷機器の種類やその機体番号等の付加情報を特定することができるような技術も研究されている。このような技術は、複写機やプリンタ等の画像形成装置の高画質化に伴って、紙幣、印紙、有価証券等の不正な偽造等を防止する目的で用いられる。
【0004】
例えば、特開平7-123244号公報では、画像の視覚的に感度の低い色差成分及び彩度成分の高周波域の部分に、付加情報を埋め込む技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の方法では、音声情報やその他の大容量の情報を、印刷される際に目立たないように画像中に埋め込むことは非常に困難であった。
【0006】
そこで、このような問題を解決する手段として、本願出願人は、特開2001-148778において、誤差拡散法によって生じるテクスチャを利用し、通常の疑似階調処理では発生しない量子化値の組み合わせを人工的に作成して、作成された符号を画像に埋め込む方法を提案した。この方法によれば、テクスチャの形状が微視的に変化するだけなので、もとの画像と比較して視覚的には画質が変化しない。また、誤差拡散法において量子化しきい値を変更することによって、極めて容易に異種信号の多重化を実現することができる。
【0007】
上述の発明では、入力された画像情報をある大きさ(例えば、N画素×N画素)の正方ブロックに分割する。そして、ブロック毎に付加情報のビット符号に応じてテクスチャを微視的に変化することにより、付加情報を画像中に付加することによって印刷画像として出力する。また、付加情報の復元は、印刷画像をイメージスキャナ等の光学的読み取り装置で読み取ってディジタル画像に変換し、その画像のテクスチャの周波数成分の解析をN画素×N画素の正方ブロック毎に行うことによって実現することができる。
【0008】
また、上述したような方法で付加情報を埋め込んだ画像を印刷して、その印刷画像をイメージスキャナ等の光学的読み取り装置を用いて読み取った場合、レンズや駆動系等の部品等に起因して、読み取られた画像情報に非線形の歪が生じるという問題があった。この歪の発生が原因で、従来は、画像領域の4つの頂点座標のみを用いて、当該画像における付加情報が埋め込まれている正方ブロックの位置を正しく推定することができなかった。
【0009】
そこで、本願出願人は、画像の印刷時に、画像領域の周囲に設けられた幅が1画素以上の枠であって、当該枠上に一定間隔で数画素分の隙間を画像補正用のマークとして含んだ基準枠を付加する方法を提案した。そして、イメージスキャナ等の光学的読み取り装置によって印刷画像を読み取った後、基準枠から画像補正用のマークを検出し、読み取られた画像の位置等の補正を行った後に、付加情報を復元させた。これによって、イメージスキャナ等の光学的読み取り装置によって読み取られた際に発生する非線形の歪を補正することができる。
【0010】
ここで、本願出願人が先に提案した、付加情報を画像に埋め込み、前述した基準枠を付加して印刷する画像処理装置と、印刷画像から埋め込まれた付加情報を復元する画像処理装置とを備えた画像処理システムについて説明する。図18は、先に提案された、付加情報を画像に埋め込み、基準枠を付加して印刷する画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【0011】
図18において、入力端子181から入力された画像情報D7は、画像形成部183において、印刷用の解像度であるH(縦)×W(横)画素の大きさの画像情報D8に変換される。このH、Wの値は、印刷された画像から付加情報を抽出する画像処理装置で正確に特定することができるように、あらかじめ特定の大きさに固定されているか、あるいは、次式で示されるような値をとるものとする。
【0012】
【数1】
Figure 0003796425
【0013】
ここで、w、hは、それぞれ画像情報D5の横方向、縦方向の画素数である。また、Qは、イメージスキャナ等の光学的読み取り装置の読み取り誤差や、印刷媒体の伸縮から生じる誤差の最大値よりも大きい定数であり、画像情報D7で分割される正方ブロックの一辺の大きさであるNの整数倍の定数とする。なお、画像形成部183における画像情報の変換には、公知である際近隣補間、線形補間等のいずれの方法を用いてもよい。変換された画像情報D8は付加情報多重化部184に入力される。
【0014】
付加情報多重化部184では、画像情報D8の中に入力端子182から入力された付加情報x2が埋め込まれる。付加情報多重化部184で付加情報x2が埋め込まれた画像情報D9は、さらに基準枠付加部185において、画像補正に用いられる基準枠に関する情報が画像情報に付加され、画像情報D10として出力される。そして、画像情報D10は、プリンタ186で印刷媒体である紙上等に印刷され、印刷画像187が得られる。
【0015】
また、図19は、先に提案された、印刷画像を読み取って付加情報を抽出する画像処理装置の構成を示すブロック図である。図19では、図18の画像処理装置で印刷された印刷画像187をイメージスキャナ191を用いて読み取って画像情報D11を得る。次いで、画像情報D11は、ブロック位置検出部192に入力される。ブロック位置検出部192では、まず、画像情報D11中の矩形領域である画像領域の4つの頂点の座標が求められ、各頂点間の距離から当該画像領域の横方向の大きさW'と縦方向の大きさH'が算出される。実際に、イメージスキャナ191で読み取られた画像領域の大きさW'およびH'は、読み取り時の光学的な歪み等により、次式で示されるような誤差aおよびbを含んでいる。
【0016】
【数2】
Figure 0003796425
【0017】
しかし、Qは、あらかじめ誤差a、bの最大値よりも大きくなるように設定されているので、W'及びH'を2Qで量子化することによって、それぞれをW及びHとすることが可能である。
【0018】
さらにブロック位置検出部192では、算出されたW及びHに基づいて基準枠上に設置されている画像補正用のマークの位置を検出し、付加情報x2が埋め込まれているブロックの位置を特定する。そして、付加情報分離部193では、特定されたブロックの位置情報を基に付加情報x2の分離と復元を行う。復元された付加情報x2は出力端子194から出力される。
【0019】
しかし、上述した従来の方法では、大きさを変換した後の画像サイズW及びHは、2Qの整数倍でなければならないという制約があった。また、定数Qはイメージスキャナ等による読み取り時に発生する光学的な歪みや印刷媒体の伸縮に起因して発生する読み取り誤差の最大値よりも大きい値でなければならない。
【0020】
例えば、変換後の大きさが2000×2000画素の画像を600dpiのプリンタで印刷した画像を、同じ600dpiの一般消費者向けのイメージスキャナで読み取って、読み取られた画像から付加情報を復元する場合を考える。この場合、イメージスキャナで読み取られた画像の大きさが最大50画素の誤差を含むと仮定すると、縦横方向とも1950〜2050画素の範囲内の画像として読み取られる。このような精度の場合、プリンタで印刷するために画像情報の大きさ変換する際には、100画素単位で調節を行う必要がある。すなわち、600dpiのプリンタを用いた場合、約4mm単位でしか画像の大きさ調節が行えないことを意味する。したがって、ユーザによる印刷時のレイアウト編集操作の使い勝手を著しく損ねるものである。
【0021】
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、印刷媒体上の画像を光学的に読み取ることによって発生した歪みを含む画像から、もとの画像の正確な大きさを算出し、精度の高い付加情報を復元することができる画像処理装置及び方法並びにコンピュータプログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明による画像処理装置は、付加情報を埋め込んだ画像が印刷された印刷媒体を光学的に読み取る光学的読み取り手段と、読み取られた画像内から前記付加情報を分離して復元する分離復元手段とを備える画像処理装置であって、前記印刷媒体に印刷された画像領域の周囲に所定の間隔で配置された基準マークを含む枠を検出する枠検出手段と、検出された枠に基づいて前記画像領域の頂点を特定する頂点特定手段と、隣り合う2つの頂点間に位置する基準マークを一方の頂点側から順に検出する基準マーク検出手段と、検出された基準マークに基づいて前記画像の大きさを算出する画像領域算出手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。尚、本発明で提案される画像処理システムは、画像に付加情報を埋め込んで印刷する画像処理装置と、印刷された画像をイメージスキャナで入力して付加情報を抽出する画像処理装置との2種類の画像処理装置を備えている。
【0024】
図1は、画像に付加情報を埋め込んで印刷する本発明の一実施形態による画像処理装置の構成を説明するためのブロック図である。入力端子11は、多階調の画像情報D1を入力するための端子である。また、入力端子12は、多階調の画像情報D1中に埋め込まれる任意の大きさを持つ付加情報xを入力するための端子である。付加情報xとしては、入力端子11から入力される画像情報D1に関連する情報、例えば、画像情報D1の著作権に関する情報や、画像情報D1に関連しない情報、例えば、音声情報や、テキスト文書情報、その他別の画像情報等が考えられる。
【0025】
入力端子11は、画像形成部13に接続されている。画像形成部13では、入力された画像情報D1を印刷用の解像度であるH画素×W画素の大きさの画像情報D2に変換する。なお、大きさの変換手段としては、公知である際近隣補間、線形補間等いずれの方法を用いてもよい。
【0026】
画像形成部13は、付加情報多重化部14に接続されており、画像情報D2は、付加情報多重化部14に入力される。付加情報多重化部14は、印刷された際に埋め込まれた付加情報が目立たないように画像情報D2に付加情報xを埋め込むための装置である。付加情報多重化部14で画像情報D2中に付加情報xが埋め込まれた後、多重化された画像情報D3が出力される。
【0027】
付加情報多重化部14は、基準マーク付加部15に接続されている。基準マーク付加部15は、付加情報復元時の位置補正に用いられる基準マークに関する情報を画像情報D3に付加し、画像情報D4として出力する。
基準マーク付加部15は、プリンタ16に接続されている。プリンタ16では、画像情報D4が入力されると、印刷媒体上に画像情報D4を形成し、印刷画像17として出力する。
【0028】
すなわち、この発明による画像処理装置は、画像を所定の解像度に変換する解像度変換手段(画像形成部13)と、解像度が変換された画像に付加情報を埋め込む付加情報多重化手段(付加情報多重化部14)と、付加情報が埋め込まれた画像の周囲に所定の間隔で幅が1画素以上の枠を付加し、かつ当該枠上に所定の間隔で基準マークを付加する基準マーク付加手段(基準マーク付加部15)と、画像及び基準マークを含む枠を印刷媒体に印刷する印刷手段(プリンタ16)とを備えることを特徴とする。
【0029】
なお、この画像処理装置における処理は、図2で示される制御装置20を用いて実行される。図2は、本発明における各処理部の動作を実行させる制御装置20を説明するための概要図である。図2において、システムバス21には、CPU22、ROM23、RAM24、ハードディスク等の二次記憶装置25が接続されている。また、ユーザインターフェースとして、ディスプレイ26、キーボード27、マウス28がCPU22等に接続されている。さらに、画像出力用のプリンタ16がI/Oインターフェース29を介して接続されている。
【0030】
図3は、図1で示される画像処理装置の動作手順を説明するためのフローチャートである。最初に、図1の入力端子11から画像情報D1が入力される(ステップS31)。次に、画像形成部13では、入力された画像情報D1を印刷用の解像度H画素×W画素の大きさの画像情報D2に変換される(ステップS32)。また、入力端子12から付加情報xが入力される(ステップS33)。なお、付加情報xの入力の時期は、画像情報D1の入力と同時でも、あらかじめ入力されていてもよい。
【0031】
付加情報多重化部14では、入力された画像をN画素×N画素の正方ブロックに分割し、各ブロック毎に誤差拡散法の量子化しきい値を付加情報のビットの符号に応じて変化させる。この処理によって、ブロック毎に通常の誤差拡散法では発生し得ないテクスチャを生じさせ、付加情報xを画像情報D2に埋め込むことができる(ステップS34)。また、復号化時にはこのテクスチャの周波数成分を解析することにより付加情報xを復元することができる。
【0032】
図4は、付加情報多重化部14において画像情報D2に関して分割されたN画素×N画素の正方ブロックを説明するための概要図である。本発明では、画像情報D2の大きさW及びHを次式のように定義する。
【0033】
【数3】
Figure 0003796425
但し、w、hは、それぞれ画像情報D2の横方向、縦方向のブロック数である。すなわち、W及びHは、Nの整数倍となる。
【0034】
そして、基準マーク付加部15において、付加情報復元時の位置補正に用いられる基準マークに関する情報が画像情報D3に付加され、画像情報D4として出力される(ステップS35)。図5は、画像情報印刷時における基準マークと画像領域との関係を説明するための概要図である。基準マーク付加部15では、図5に示すように、画像情報が印刷媒体51上に印刷されたとき、画像領域52の周囲に線幅が少なくとも1画素以上の基準枠53が印刷されるように当該基準枠53に関する情報が画像情報D3に付加され、画像情報D4として出力される。
【0035】
図6は、基準マーク付加部15で付加される基準枠53を詳細に説明するための概要図である。図5に示されるように、基準枠53は、画像領域52からd画素の距離を隔てて設置される。また、基準枠53には、t画素の隙間がBブロック間隔で取り付けられる。この隙間を、付加情報復元時の位置補正に用いられる基準マークと呼ぶ。この隙間は、少なくとも1画素以上の間隔を要する。
【0036】
また、基準枠53を画像領域からd画素の距離を隔てて設置した理由として、非常に濃度の高い画像情報D3に対して基準枠を設置する場合、インクのにじみ等から基準マーク(隙間)がつぶれてしまうのを防ぐためである。
【0037】
そして、プリンタ16では、基準マーク付加部15で作成された画像情報D4について印刷媒体51上に印刷し、印刷画像17として出力する(ステップS36)。なお、プリンタ16として、インクジェットプリンタやレーザープリンタ等の疑似階調処理を用いることによって階調表現を実現するようなプリンタが用いられる。
【0038】
図7は、印刷された画像をイメージスキャナで入力して付加情報を抽出する本発明の一実施形態による画像処理装置の構成を説明するためのブロック図である。図7において、イメージスキャナ71は図1に示された画像処理装置で印刷された印刷画像17を光学的に読み取って画像情報D5に変換する装置である。図8は、イメージスキャナ71によって読み取られる画像を説明するための概要図である。図8に示すように、イメージスキャナ71に印刷画像17として出力された印刷媒体51を入力すると、画像領域と一部の印刷媒体領域を含んだスキャナ読み取り範囲80で示される範囲を光学的に読み取って、画像情報D5として出力される。
【0039】
イメージスキャナ71は、ブロック位置検出部72に接続している。ブロック位置検出部72では、付加情報多重化部14で分割されたブロックの正確な位置が算出される。図9は、ブロック位置検出部72の詳細な構成を示すブロック図である。図9に示すように、ブロック位置検出部72は、基準枠検出部72aと、頂点座標算出部72bと、基準マーク検出部72cと、ブロック位置算出部72dとから構成される。
【0040】
基準枠検出部72aでは、公知のエッジ検出フィルタを用いて、矩形画像領域のエッジが検出される。また、頂点座標算出部72bでは、基準枠検出部72aで検出されたエッジ情報を用いて、画像領域の頂点座標が求められる。さらに、基準マーク検出部72cでは、基準枠53上のすべての基準マークの位置が検出される。そして、検出された基準マークに基づいて、ブロック位置算出部72dでは、画像領域内のすべてのブロックの位置に関する情報を算出し、画像領域の大きさを特定する。さらに、画像の歪が補正されて印刷される前の画像の大きさに変換される。
【0041】
算出されたブロックの位置に関する情報等は、ブロック位置検出部72に接続されている付加情報分離部73に入力される。付加情報分離部73では、ブロック単位で画像上のテクスチャの周波数解析が行われ付加情報xを分離して復元する。また、付加情報分離部73は、出力端子74に接続されている。
なお、図7で示される画像処理装置における処理は、図1で示される画像処置装置と同様に図2で示される制御装置20を用いて実行される。
【0042】
すなわち、この発明による画像処理装置は、付加情報を埋め込んだ画像が印刷された印刷媒体を光学的に読み取る光学的読み取り手段(イメージスキャナ71)と、読み取られた画像内から前記付加情報を分離して復元する分離復元手段(付加情報分離部73)とを備える画像処理装置であって、前記印刷媒体に印刷された画像領域の周囲に所定の間隔で配置された基準マークを含む枠を検出する枠検出手段(基準枠検出部72a)と、検出された枠に基づいて前記画像領域の頂点を特定する頂点特定手段(頂点座標算出部72b)と、隣り合う2つの頂点間に位置する基準マークを一方の頂点側から順に検出する基準マーク検出手段(基準マーク検出部72c)と、検出された基準マークに基づいて前記画像の大きさを算出する画像領域算出手段(ブロック位置算出部72d)とをさらに備えることを特徴とする。
【0043】
図10は、印刷画像17をイメージスキャナで入力して付加情報xを抽出する画像処理装置の動作手順を説明するためのフローチャートである。まず、印刷画像17がイメージスキャナ71で光学的に読み取られ、画像情報D5が得られる(ステップS101)。次いで、画像情報D5に対してブロック位置検出部72の作動により、ブロック位置が検出される(ステップS102)。ここで、ブロック位置検出部72における処理手順について詳細に説明する。
【0044】
図11は、図9で示される構成のブロック位置検出部72内の各部の動作手順を説明するためのフローチャートである。まず、基準枠検出部72aでは、印刷画像17を読み取った画像である画像情報D5から、公知のエッジ検出フィルタを用いて、矩形画像領域におけるエッジを検出し、あらかじめ設定された条件を満たすエッジ上の8箇所の基準点の座標を求める(ステップS102a)。図12は、基準枠検出部72aにおいて求められるエッジ上の8箇所の基準点を説明するための図である。
【0045】
図12に示されるように、本実施形態では、あらかじめ各辺毎に2点の基準点を定め、合計8点のエッジ上の基準点を検出する。図12では、Etl(xtl,ytl)、Etr(xtr,ytr)、Ert(xrt,yrt)、Erb(xrb,yrb)、Elt(xlt,ylt)、Elb(xlb,ylb)、Ebl(xbl,ybl)、Ebr(xbr,ybr)が上記8点の基準点に相当する。例えば、Etl(xtl,ytl)、Etr(xtr,ytr)は、スキャンされた画像である画像情報D5の上方のエッジであって、左右から任意に設定した距離におけるエッジ画素として求める。また、左右からではなく、画像の中心線から左右に任意に設定した距離におけるエッジ画素としてもよい。他の、基準点についても同様にして求める。
【0046】
次に、頂点座標算出部72bにおいて、求められた8点の基準枠53上の基準点を用いて画像領域の頂点座標Vtl(xtl,ytl)、Vtr(xtr,ytr)、Vbl(xbl,ybl)、Vbr(xbr,ybr)を求める(ステップS102b)。具体的には、各辺上に存在する2点の基準点から直線の方程式を求め、各直線の交点座標を求めて、その点を頂点とすることによって実現される。
【0047】
さらに、基準マーク検出部72cでは、算出された4つの頂点座標をもとにして、基準マークの検出を行う(ステップS102c)。ここで、ステップS102cの詳細について図13を用いて説明する。図13は、基準マーク検出部72cの処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、ここでは具体例として、画像領域の上辺に存在するマークの検出処理についてのみ説明する。
【0048】
基準マーク検出部72cでは、まず、付加情報が埋め込まれた画像情報の幅を示す変数Wの初期化を行ってW=0とする(ステップS102c1)。そして、次式に示すような処理の開始位置の座標(xs,ys)および終端位置の座標(xe,ye)の初期化が行われる(ステップS102c2)。
【0049】
【数4】
Figure 0003796425
【0050】
図14は、基準枠53と画像領域との関係を説明するための概要図である。なお、上式において、開始位置の座標(xtl,ytl)および終端位置の座標(xtr,ytr)は、図14に示すように、それぞれ基準枠53の左上、右上の頂点座標であり、dは基準枠53と画像領域との間の距離である。
【0051】
次に、基準マークを検出するための探索範囲の中心となる座標(xc,yc)を算出する(ステップS102c3)。図15は、基準マークを検出するための探索範囲の中心座標(xc,yc)を説明するための概要図である。図15において、座標(x,y)は基準マークの座標である。
【0052】
そこで、ステップS102c2で求めた座標値(xs,ys)、付加情報のビットを埋め込むブロックの大きさN、基準マークが付加されるブロックの間隔Bを用いることで、次式が成り立つ。
【0053】
【数5】
Figure 0003796425
上式を(xc,yc)について解くと次式のようになる。
【0054】
【数6】
Figure 0003796425
上式により、基準マーク探索範囲の中心となる座標(xc,yc)を求めることができる。
【0055】
次に、上記座標(xc,yc)に基づいて、基準マークの検出が行われる(ステップS102c4)。本実施形態では、図15に示すように、基準マークの探索範囲を基準位置(xc,yc)を中心とした2A画素×2A画素の正方ブロック内とする。そして、次式に示すようなフィルタを用いて、フィルタを施した際の出力値が最大となる位置を基準マーク位置(x,y)とする(ステップS102c4)。
【0056】
【数7】
Figure 0003796425
【0057】
すなわち、この発明による画像処理装置は、基準マーク検出手段(基準マーク検出部72c)が、隣り合う2つの頂点間において所定の大きさの基準マーク探索領域を始点側の頂点から順に設定する探索領域設定手段と、探索領域内に強調フィルタを施したときの出力値が最大となる画素の位置を基準マークとして検出する基準マーク検出手段とを備えることを特徴とする。
【0058】
基準マークの位置(x,y)が算出した後、同位置を図2で示されるRAM24等に一時的に記憶させる(ステップS102c5)。さらに、画像領域の横幅を示す変数Wの値をW=W+N×Bとして更新する(ステップS102c6)。
【0059】
次に、座標(xe,ye)と基準マーク位置(x,y)との距離Dを次式を用いて求める。
【0060】
【数8】
Figure 0003796425
そして、基準マークが最後のマークであるか否かの判定を、次式を用いて行う(ステップS102c8)。
【0061】
【数9】
Figure 0003796425
【0062】
ここで、上式を満たしている場合(YES)、求めた基準マークは最終マークではないと判定して、(x,y)の値を(xs,ys)に格納する(ステップS102c9)。そして、ステップS102c3に戻る。一方、ステップS102c8において条件式が満たされなかった場合(NO)、求めた基準マークが最終マークであると判定されて(xe,ye)までの距離を加える(ステップS102c10)。以上で、基準マーク検出部72cにおける処理が終了する。
【0063】
上述した処理によれば、基準マークを検出する毎にWの値をN×Bだけ増加させ、最後に、最終基準マーク位置と(xe,ye)との距離を加えているので、精度良く画像情報D5における画像領域の大きさを求めることが可能となる。
なお、画像領域におけるその他の底辺、左辺、右辺についても全く同様の処理を行うものとする。
【0064】
また、この発明による画像処理装置は、基準マーク検出手段(基準マーク検出部72c)が、検出された基準マークと終点側の頂点との距離を算出する距離算出手段と、算出された距離が所定のしきい値以上であるか否かを判定する判定手段と、算出された距離が所定のしきい値以上である場合、最初に検出された基準マークから最後に検出された基準マークまでの基準マークの個数に、付加情報を埋め込むブロックの大きさを乗算した値を積算距離とする第1の積算手段と、算出された距離が所定のしきい値以上でない場合、積算距離に最後に検出された基準マークから終点側の頂点までの距離をさらに積算して前記画像の大きさとする第2の積算手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0065】
基準枠53上にある全ての基準マークの位置の検出が終了すると、次にブロック位置の算出がブロック位置算出部72dにおいて行われる(ステップS102d)。図16は、ブロック位置算出部72dにおいてブロック位置を算出するための座標位置を説明するための図である。ブロック位置算出部72dでは、Bブロック単位で既に位置検出が終了している図16における黒点で示される基準マークを用いて、隣接する黒点間の残りのブロック開始位置を算出する。ここで、残りのブロック開始位置とは、図16における白点で示される各ブロックの左上の座標である。この算出方法としては、公知の内分点算出の公式を用いる。
【0066】
前述した方法によって基準枠53上にある全てのブロック開始位置が算出された後、これらのブロック開始位置の座標位置を用いて、画像領域内の全てのブロックの左上座標位置を算出する。図17は、本実施形態で用いられる内部のブロック開始位置Bm,n(xm,n,ym,n)の座標を算出する方法を説明するための図である。図17に示すように、(m,n)番目のブロック開始位置Bm,n(xm,n,ym,n)を求めるために使用する点は、基準枠53上で求められた4つの座標であり、次式によって求められる。
【0067】
【数10】
Figure 0003796425
【0068】
上式において、(m,n)番目のブロック開始位置のx座標は、基準枠53の上下辺上に存在する基準点のx座標のみを用い、y座標は、基準枠53の左右辺上に存在する基準点のy座標のみを用いて算出することを意味する。このような座標算出方法を用いた理由を次に述べる。
【0069】
通常の普及型の低価格フラットベットスキャナにおいて、CCDセンサを搭載しているキャリッジの駆動系に起因する画像の歪は、主に副走査方向に現れ、その歪量は主走査方向に対しては一定である。すなわち、このような歪に対しては、左右辺上の基準マークのみを用いて副走査方向の位置補正を行えばよい。
また、光学系に起因する画像の歪は、主に主走査方向にのみ現れ、その歪量は副走査方向に対しては一定である。すなわち、このような歪に対しては、上下辺上の基準マークのみを用いて、主走査方向の位置補正を行えばよい。
【0070】
以上の理由から、普及型の低価格フラットベットスキャナで読み込んだ画像の歪は、本実施形態で述べたようなブロック位置算出方法により、その大部分を除去することが可能となり、極めて高精度にブロック位置を検出することができる。
【0071】
すなわち、この発明による画像処理装置は、算出された画像の大きさに基づいて、光学的読み取り手段によって読み取られた画像を印刷媒体に印刷される前の画像の大きさに変換する変換手段を備えることを特徴とする。
【0072】
以上の方法により求められたブロック開始位置Bm,n(xm,n,ym,n)は、イメージスキャナ71で読み取った画像情報D5とともに画像情報D6として付加情報分離部73に入力される。付加情報分離部73では、算出したブロック開始位置情報を基に、ブロック単位で画像上のテクスチャの周波数特性を解析し、付加情報xを分離する(ステップS103)。そして、分離および復元された付加情報xは、出力端子74から出力される(ステップS104)。
【0073】
尚、本実施形態では、基準マークとして、画像情報の周囲に基準枠を設置し、基準枠上に数画素の隙間を生成する方法を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、基準マークは画像情報の周囲に可視の状態で、線あるいはドット状の目盛りを生成し、基準マーク検出部72cにおいて、その目盛りを検出するものであってもよい。また、目盛りとして、イエローインク等の比較的目立たない記録材を用いて印字し、基準マーク検出部72cで検出するものであってもよい。
【0074】
すなわち、本発明による画像処理装置は、基準マークが、ドット状の目盛りを形成することを特徴とする。また、基準マークが、印刷媒体の印刷面の色に近似した色で構成されていることを特徴とする。
【0075】
なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0076】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0077】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0078】
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印刷媒体上の画像を光学的に読み取ることによって発生した歪みを含む画像情報から、もとの画像情報の正確な大きさを算出し、精度の高い付加情報を復元することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像情報に付加情報を埋め込んで印刷する本発明の一実施形態による画像処理装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明における各処理部の動作を実行させる制御装置20を説明するための概要図である。
【図3】図1で示される画像処理装置の動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図4】付加情報多重化部14において画像情報D2に関して分割されたN画素×N画素の正方ブロックを説明するための概要図である。
【図5】画像情報印刷時における基準マークを画像領域との関係を説明するための概要図である。
【図6】基準マーク付加部15で付加される基準枠53を詳細に説明するための概要図である。
【図7】印刷された画像をイメージスキャナで入力して付加情報を抽出する本発明の一実施形態による画像処理装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図8】イメージスキャナ71によって読み取られる画像を説明するための概要図である。
【図9】ブロック位置検出部72の詳細な構成を示すブロック図である。
【図10】印刷画像17をイメージスキャナで入力して付加情報xを抽出する画像処理装置の動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】図9で示される構成のブロック位置検出部72内の各部の動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】基準枠検出部72aにおいて求められるエッジ上の8箇所の基準点を説明するための図である。
【図13】基準マーク検出部72cの処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図14】基準枠53と画像領域との関係を説明するための概要図である。
【図15】基準マークを検出するための探索範囲の中心座標(xc,yc)を説明するための概要図である。
【図16】ブロック位置算出部72dにおいてブロック位置を算出するための座標位置を説明するための図である。
【図17】本実施形態で用いられる内部のブロック開始位置Bm,n(xm,n,ym,n)の座標を算出する方法を説明するための図である。
【図18】先に提案された、付加情報を画像に埋め込み、基準枠を付加して印刷する画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図19】先に提案された、印刷画像を読み取って付加情報を抽出する画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
17 印刷画像
71 イメージスキャナ
72 ブロック位置検出部
73 付加情報検出部
74 出力端子
x 付加情報
72a 基準枠検出部
72b 頂点座標算出部
72c 基準マーク検出部
72d ブロック位置算出部

Claims (14)

  1. 付加情報を埋め込んだ画像が印刷された印刷媒体を光学的に読み取る光学的読み取り手段と、読み取られた画像内から前記付加情報を分離して復元する分離復元手段とを備える画像処理装置であって、
    前記印刷媒体に印刷された画像領域の周囲に所定の間隔で配置された基準マークを含む枠を検出する枠検出手段と、
    検出された枠に基づいて前記画像領域の頂点を特定する頂点特定手段と、
    隣り合う2つの頂点間に位置する基準マークを一方の頂点側から順に検出する基準マーク検出手段と、
    検出された基準マークに基づいて前記画像の大きさを算出する画像領域算出手段と
    をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記基準マーク検出手段が、
    隣り合う2つの頂点間において所定の大きさの基準マーク探索領域を始点側の頂点から順に設定する探索領域設定手段と、
    該探索領域内に強調フィルタを施したときの出力値が最大となる画素の位置を基準マークとして検出する基準マーク検出手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記基準マーク検出手段が、
    検出された基準マークと終点側の頂点との距離を算出する距離算出手段と、
    算出された距離が所定のしきい値以上であるか否かを判定する判定手段と、
    算出された距離が所定のしきい値以上である場合、最初に検出された基準マークから最後に検出された基準マークまでの基準マークの個数に、前記付加情報を埋め込むブロックの大きさと、前記基準マークが付加される前記ブロックの間隔を乗算した値を積算距離とする第1の積算手段と、
    算出された距離が所定のしきい値以上でない場合、前記積算距離に最後に検出された基準マークから終点側の頂点までの距離をさらに積算して前記画像の大きさとする第2の積算手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記基準マークが、ドット状の目盛りを形成することを特徴とする請求項1から3までのいずれかの項に記載の画像処理装置。
  5. 前記基準マークが、印刷媒体の印刷面の色に近似した色で構成されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれかの項に記載の画像処理装置。
  6. 算出された画像の大きさに基づいて、前記光学的読み取り手段によって読み取られた画像を前記印刷媒体に印刷される前の画像の大きさに変換する変換手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から5までのいずれかの項に記載の画像処理装置。
  7. 画像を所定の解像度に変換する解像度変換手段と、
    解像度が変換された画像に付加情報を埋め込む付加情報多重化手段と、
    付加情報が埋め込まれた画像の周囲に所定の間隔で幅が1画素以上の枠を付加し、かつ該枠上に所定の間隔で基準マークを付加する基準マーク付加手段と、
    前記画像及び前記基準マークを含む枠を印刷媒体に印刷する印刷手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から6までのいずれかの項に記載の画像処理装置。
  8. 付加情報が埋め込まれた画像が印刷された印刷媒体であって、該印刷媒体に印刷された画像領域の周囲に所定の間隔で配置された基準マークを含んだ枠がさらに印刷された印刷媒体を光学的に読み取る第1の工程と、
    前記枠を検出する第2の工程と、
    検出された枠に基づいて前記画像領域の頂点を特定する第3の工程と、
    隣り合う2つの頂点間に位置する基準マークを一方の頂点側から順に検出する第4の工程と、
    検出された基準マークに基づいて前記画像の大きさを特定する第5の工程と、特定された前記画像の大きさに基づいて該画像を印刷前の画像の大きさに変換する第6の工程と、
    大きさが変換された画像内から前記付加情報を分離して復元する第7の工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 前記第4の工程が、
    隣り合う2つの頂点間において所定の大きさの基準マーク探索領域を始点側の頂点から順に設定する探索領域設定工程と、
    該探索領域内に強調フィルタを施したときの出力値が最大となる画素の位置を基準マークとして検出する基準マーク検出工程と
    を有することを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
  10. 前記第4の工程が、
    検出された基準マークと終点側の頂点との距離を算出する距離算出工程と、
    算出された距離が所定のしきい値以上であるか否かを判定する判定工程と、
    算出された距離が所定のしきい値以上である場合、最初に検出された基準マークから最後に検出された基準マークまでの基準マークの個数に、前記付加情報を埋め込むブロックの大きさと、前記基準マークが付加される前記ブロックの間隔を乗算した値を積算距離とする第1の積算工程と、
    算出された距離が所定のしきい値以上でない場合、前記積算距離に最後に検出された基準マークから終点側の頂点までの距離をさらに積算して前記画像の大きさとする第2の積算工程と
    をさらに有することを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
  11. 前記基準マークが、ドット状の目盛りを形成することを特徴とする請求項8から10までのいずれかの項に記載の画像処理方法。
  12. 前記基準マークが、印刷媒体の色に近似した色で構成されていることを特徴とする請求項8から11までのいずれかの項に記載の画像処理方法。
  13. 付加情報が埋め込まれた画像が印刷された印刷媒体であって、該印刷媒体に印刷された画像領域の周囲に所定の間隔で配置された基準マークを含んだ枠がさらに印刷された印刷媒体を光学的に読み取って前記付加情報を分離復元する画像処理装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    前記印刷媒体を光学的に読み取らせる第1の工程のプログラムコードと、
    前記枠を検出する第2の工程のプログラムコードと、
    検出された枠に基づいて前記画像領域の頂点を特定する第3の工程のプログラムコードと、
    隣り合う2つの頂点間に位置する基準マークを一方の頂点側から順に検出する第4の工程のプログラムコードと、
    検出された基準マークに基づいて前記画像の大きさを特定する第5の工程のプログラムコードと、
    特定された前記画像の大きさに基づいて該画像を印刷前の画像の大きさに変換する第6の工程のプログラムコードと、
    大きさが変換された画像内から前記付加情報を分離して復元する第7の工程のプログラムコードと
    を備えることを特徴とするコンピュータプログラム。
  14. 請求項13に記載のコンピュータプログラムを格納することを特徴とする記録媒体。
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