JP3720748B2 - 画像処理装置及びその制御方法並びにコンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報に対して、音声情報、テキスト文書情報、当該画像に関する情報、当該画像に関係のない情報等を付加情報として、視覚的に目立たないように埋め込んで印刷する画像処理装置及びその制御方法並びにコンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、画像の不正コピーや改ざんの防止などを目的として、当該画像に特別な情報を埋め込む研究が盛んに行われている。このような技術は電子透かしと呼ばれる。例えば、写真、絵画等を電子化した画像中に、その著作者名や使用許可に関する可否等の付加情報を埋め込むことが知られている。近年では、付加情報を視覚的に目立たないようにしてもとの画像に埋め込み、インターネット等のネットワークを通じてその画像を流通する技術が標準化されつつある。
【0003】
また、画像が印刷された紙等の印刷物から、その画像を印刷した印刷機器の種類やその機体番号等の付加情報を特定することができるような技術も研究されている。このような技術は、複写機やプリンタ等の画像形成装置の高画質化に伴って、紙幣、印紙、有価証券等の不正な偽造等を防止する目的で用いられる。
【0004】
例えば、特開平7-123244号公報では、画像の視覚的に感度の低い色差成分及び彩度成分の高周波域の部分に、付加情報を埋め込む技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の方法では、音声情報やその他の大容量の情報を、印刷される際に目立たないように画像中に埋め込むことは非常に困難であった。
【0006】
そこで、このような問題を解決する手段として、本願出願人は、特開2001-148778において、誤差拡散法によって生じるテクスチャを利用し、通常の疑似階調処理では発生しない量子化値の組み合わせを人工的に作成して、作成された符号を画像に埋め込む方法を提案した。この方法によれば、テクスチャの形状が微視的に変化するだけなので、もとの画像と比較して視覚的には画質がほとんど変化していない。また、誤差拡散法において量子化しきい値を変更することによって、極めて容易に異種信号の多重化を実現することができる。
【0007】
ここで、任意の画像に付加情報を埋め込んで印刷し、さらにその印刷画像から埋め込んだ付加情報を取り出す従来技術による画像処理システムについて説明する。図19は、任意の画像に付加情報を埋め込んで印刷画像を出力する従来の画像処理装置の構成を示すブロック図である。図19において、入力端子191からは任意の多階調の画像情報が入力され、入力端子192からは当該画像情報の中に埋め込まれる付加情報が入力される。この付加情報は、入力端子191から入力される画像情報に関する著作権、撮影日時、撮影場所、撮影者等の諸情報であったり、当該画像情報に全く関係しない音声情報やテキスト文書情報等が考えられる。
【0008】
付加情報多重化部193は、入力端子191から入力された画像情報中に、入力端子192から入力された付加情報を視覚的に目立たないように埋め込むための装置である。すなわち、付加情報多重化部193では、入力された画像を任意のN画素の正方ブロックに分割し、ブロック毎に付加情報が埋め込まれる。
付加情報多重化部193で付加情報が埋め込まれた画像情報は、プリンタ194において印刷媒体上に印刷される。なお、使用されるプリンタ194は、インクジェットプリンタやレーザープリンタ等の疑似階調処理を用いることによって階調表現を実現することができるプリンタとする。
【0009】
図20は、図19における画像処理装置から出力された印刷画像から埋め込んだ付加情報を取り出す従来の画像処理装置の構成を示すブロック図である。図20では、まず、印刷媒体上に印刷された画像情報が、イメージスキャナ201を用いて読み取られて画像データに変換される。この画像データは、付加情報分離部202に入力される。
【0010】
次に、付加情報分離部202では、公知の画像処理方法によって、付加情報が埋め込まれている画像領域が検出される。この検出を行うための代表的な方法としては、非画像領域と画像領域の境界を濃度差によって検知するという方法がある。そして、付加情報分離部202では、画像領域が検出された後、同領域中から埋め込まれている付加情報が分離される。さらに、分離した付加情報が、出力端子203から出力される。
【0011】
しかし、上述した従来の方法には次に述べるような問題がある。
まず、入力端子191から入力される画像情報の中には、画像中の濃度差により画像領域を検知する方法では、画像領域の境界が検知できないものがある。図21は、画像領域の境界が不明瞭な印刷画像の一例を示す図である。図21に示すように、画像領域の上方部分が印刷媒体の紙の色(例えば、白色)とほとんど同じ色であるような印刷画像の場合、上述したような濃度差によって画像領域を検知する方法では、上部境界線を検知することができない。
【0012】
このような上部境界線が不明瞭な画像であっても、付加情報も目立たないような状態で画像情報中に埋め込まれているので、画像領域を正しく入力する必要がある。しかし、ユーザが印刷画像をイメージスキャナでトリミングする際に、どの範囲をトリミングすればよいのかわからないという問題がある。
【0013】
さらに、従来手法では、入力された画像をN画素の正方ブロックに分割し、ブロック毎に付加情報を多重化しているため、付加情報分離部202では、各ブロックの座標を少なくとも数画素程度の誤差で把握する必要がある。この誤差が大きくなった場合、付加情報の検出精度が著しく低下し、正確な付加情報を復元することが困難になる。
【0014】
さらにまた、イメージスキャナ201で読み取られた画像データは、様々な誤差要因による影響を受けている。例えば、イメージスキャナ201による印刷画像の読み取り時に、印刷画像を傾けることなくセットして読み取った場合であっても、印刷媒体の伸縮やイメージスキャナ201の駆動系・光学系に起因する歪といった誤差要因がある。
【0015】
そこで、イメージスキャナやファクシミリ等で読み取られた画像の傾斜を算出する方法として、特開平2-35869が提案されている。この発明は、読み取り原稿の所定部分に、あらかじめ原稿に対して平行に基準線を引いておき、読み取り時に、この基準線の傾きを検知して傾き補正を行うものである。
【0016】
また、原稿の傾きや伸縮、紙送りの斑の度合いを検知する方法として、特開平5-207241が提案されている。この発明は、あらかじめ読み取り原稿の所定の2か所に基準マークを印字しておき、原稿を読み取る際にその2つの基準マークの位置を検出し、さらに基準マーク間の距離を測定することにより、原稿の傾きや伸縮、紙送りの斑の度合いを検知するものである。
【0017】
しかし、上述したような従来から提案されている方法では、ある程度の傾き補正等が可能であっても、画像領域中の特定の位置を数画素程度の誤差内で推定することは不可能であった。
【0018】
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、印刷媒体上に印刷された画像領域を正確に特定するための基準枠を付加することができる画像処理装置及びその制御方法並びにプログラムコード及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、画像の所定領域ごとに付加情報を埋め込む付加情報多重化手段と、付加情報が埋め込まれた画像の周囲に所定の枠を付加する枠付加手段と、付加情報が埋め込まれた画像と前記枠とを印刷媒体に印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態による画像処理システムについて説明する。なお、本実施形態による画像処理システムは、付加情報が埋め込まれた画像領域を正確に特定するための基準枠を印刷する画像処理装置と、その印刷画像から埋め込まれた付加情報を取り出す画像処理装置との2種類の画像処理装置を備えている。
【0020】
<第1の実施形態>
図1は、この発明の第1の実施形態による付加情報が埋め込まれた画像領域を正確に特定するための基準枠を印刷する画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
入力端子11は、多階調の画像情報D1を入力するための端子である。また、入力端子12は、多階調の画像情報D1中に埋め込まれる任意の大きさを持つ付加情報xを入力するための端子である。付加情報xとしては、入力端子11から入力される画像情報D1の著作権に関する情報、関連するその他の情報や、音声情報やテキスト文書情報等の画像情報D1に関連しない情報が考えられる。
【0022】
入力端子11は、画像形成部13に接続されている。画像形成部13では、入力された画像情報D1を印刷用の解像度であるH画素(縦方向)×W画素(横方向)の大きさの画像情報D2に変換する。このH及びWの値は、読み取り時に大きさを特定できるようにするため、あらかじめ設定された値若しくは2Qの整数倍であるとする。なお、Qは読み取り時に用いるイメージスキャナ等の読み取り誤差や印刷媒体の伸縮から生じる誤差よりも大きい定数で、付加情報xが埋め込まれる単位であるブロックの大きさN画素の整数倍になっているものとする。なお、大きさの変換手段としては、公知である際近隣補間、線形補間等いずれの方法を用いてもよい。
【0023】
画像形成部13は、付加情報多重化部14に接続されており、画像情報D2は、付加情報多重化部14に入力される。付加情報多重化部14は、印刷された際に埋め込まれた付加情報が目立たないように画像情報D2に付加情報xを埋め込むための装置である。付加情報多重化部14では、画像情報D2中に付加情報xが埋め込まれた後、付加情報が多重化された画像情報D3が出力される。
【0024】
付加情報多重化部14は、基準枠付加部15に接続されている。基準枠付加部15は、付加情報復元時の画像領域の特定に用いられる基準枠に関する情報を画像情報D3に付加し、画像情報D4として出力する。
基準枠付加部15は、プリンタ16に接続されている。プリンタ16では、画像情報D4が入力されると、印刷媒体上に画像情報D4を形成し、印刷画像17として出力する。なお、プリンタ16は、インクジェットプリンタやレーザープリンタ等の疑似階調処理を用いることにより階調表現を実現するプリンタを使用する。
【0025】
すなわち、この発明による画像処理装置は、画像(画像情報D1)に付加情報xを埋め込む付加情報多重化手段(付加情報多重化部14)と、付加情報が埋め込まれた画像(画像情報D3)の周囲に所定の枠(基準枠)を付加する枠付加手段(基準枠付加部15)と、付加情報が埋め込まれた画像と枠とを印刷媒体に印刷する印刷手段(プリンタ16)とを備えることを特徴とする。
【0026】
また、この発明による画像処理装置は、画像を所定の解像度に変換する解像度変換手段(画像形成部13)をさらに備えることを特徴とする。
【0027】
さらに、この発明による画像処理装置は、解像度変換手段(画像形成部13)が、印刷された印刷物(印刷画像17)の入力時における所定の歪量の少なくとも2倍で印刷用画像の解像度を変換することを特徴とする。
【0028】
なお、この画像処理装置における処理は、図2で示される制御装置20を用いて実行される。図2は、本発明における各処理部の動作を実行させる制御装置20を説明するための概要図である。図2において、システムバス21には、CPU22、ROM23、RAM24、ハードディスク等の二次記憶装置25が接続されている。また、ユーザインタフェースとして、ディスプレイ26、キーボード27、マウス28がCPU22等に接続されている。さらに、画像出力用のプリンタ16がI/Oインタフェース29を介して接続されている。
【0029】
図3は、図1で示される画像処理装置の動作手順を説明するためのフローチャートである。最初に、図1の入力端子11から画像情報D1が入力される(ステップS31)。次に、画像形成部13では、入力された画像情報D1を印刷用の解像度H画素×W画素の大きさの画像情報D2に変換される(ステップS32)。また、入力端子12から付加情報xが入力される(ステップS33)。なお、付加情報xの入力の時期は、画像情報D1の入力と同時でも、また、あらかじめ入力されていてもよい。
【0030】
付加情報多重化部14では、入力された画像をN画素×N画素の正方ブロックに分割し、ブロック毎に誤差拡散法の量子化しきい値を付加情報のビットの符号に応じて変化させる。この処理によって、ブロック毎に通常の誤差拡散法では発生することのないテクスチャを生じさせて、付加情報xを画像情報D2に埋め込んだ画像情報D3が作成される(ステップS34)。これによって、復号化時にはこのテクスチャの周波数成分を解析することにより付加情報xを復元することができる。
【0031】
そして、基準枠付加部15において、画像情報D3の周りに基準枠に関する情報が付加され、画像情報D4として出力される(ステップS35)。さらに、プリンタ16では、基準枠付加部15で作成された画像情報D4が印刷媒体上に印刷され、印刷画像17として出力される(ステップS36)。なお、プリンタ16として、インクジェットプリンタやレーザープリンタ等の疑似階調処理を用いることによって階調表現を実現するようなプリンタが用いられる。図4は、印刷画像17における基準枠と画像領域との関係を説明するための概要図である。図4に示すように、印刷媒体上において画像領域の周囲に基準枠が印刷されるので、画像領域の境界が印刷媒体と同色であっても画像領域の外縁を正確に特定することができる。
【0032】
図5は、印刷された画像をイメージスキャナで入力して埋め込まれている付加情報を抽出する本発明の一実施形態による画像処理装置の構成を説明するためのブロック図である。図5において、イメージスキャナ51は図1に示された画像処理装置で印刷された印刷画像17を光学的に読み取って画像情報D5に変換する装置である。図6は、イメージスキャナ71によって読み取られる画像の範囲を説明するための概要図である。図6に示すように、イメージスキャナ51に印刷画像17として出力された印刷媒体を入力すると、画像領域と一部の印刷媒体領域を含んだスキャナ読み取り範囲60で示される範囲がユーザによってトリミングされる。その後、スキャナ読み取り範囲60の部分が光学的に読み取られて、画像情報D5として出力される。これによって、画像領域の全範囲を確実に読み取ることができる。
【0033】
イメージスキャナ51は、ブロック位置検出部52に接続している。ブロック位置検出部52では、付加情報多重化部14で分割されたN画素×N画素の正方ブロックの正確な位置が算出される。図7は、ブロック位置検出部52の詳細な構成を示すブロック図である。図7に示すように、ブロック位置検出部52は、基準枠検出部52aと、頂点座標算出部52bと、画像サイズ算出部52cと、ブロック位置算出部52dとから構成される。
【0034】
基準枠検出部52aでは、公知のエッジ検出フィルタを用いて、画像領域の周りの基準枠における複数点の座標を検出する。また、頂点座標算出部52bでは、基準枠検出部52aで検出された基準枠上の複数点の座標を用いて、画像領域の4つの頂点座標が求められる。さらに、画像サイズ算出部72cでは、画像領域の大きさW画素×H画素が算出される。そして、ブロック位置算出部52dでは、画像領域内のすべてのブロックの位置に関する情報を算出し、付加情報が埋め込まれているすべてのブロック開始位置(ブロックの左上の座標)を算出する。
【0035】
算出されたブロック開始位置に関する情報は、ブロック位置検出部52に接続されている付加情報分離部53に入力される。付加情報分離部53では、ブロック単位で画像上のテクスチャの周波数解析が行われ付加情報xを分離して復元する。また、付加情報分離部53は、出力端子54に接続されている。
なお、図5で示される画像処理装置における処理に関しても、図1で示される画像処置装置と同様に図2で示される制御装置20を用いて実行される。
【0036】
すなわち、この発明による画像処理装置は、付加情報が埋め込まれた画像の周囲に所定の枠が付加されて印刷媒体に印刷された印刷物(印刷画像17)を入力する入力手段(イメージスキャナ51)と、入力された画像から枠の所定部分を検出する枠検出手段(ブロック位置検出部52)と、検出された枠の所定部分から画像の頂点を算出する頂点算出手段(ブロック位置検出部52)と、算出された頂点位置に基づいて画像内の所定の位置を算出する位置算出手段(ブロック位置検出部52)と、算出される所定の位置に基づいて画像に埋め込まれている付加情報を分離する分離手段(付加情報分離部53)とを備えることを特徴とする。
【0037】
図8は、印刷画像17をイメージスキャナで入力して付加情報xを抽出する画像処理装置の動作手順を説明するためのフローチャートである。まず、印刷画像17におけるユーザが指定したスキャナ読み取り範囲60の部分がイメージスキャナ51で光学的に読み取られ、画像情報D5が得られる(ステップS81)。次いで、画像情報D5に対してブロック位置検出部52の作動により、ブロック位置が検出される(ステップS82)。ここで、ブロック位置検出部52における処理手順について詳細に説明する。
【0038】
図9は、図7で示される構成のブロック位置検出部52内の各部の動作手順を説明するためのフローチャートである。まず、基準枠検出部52aでは、印刷画像17におけるスキャナ読み取り範囲60の部分を読み取った画像である画像情報D5から、公知のエッジ検出フィルタを用いて、基準枠上のあらかじめ設定された条件を満たす複数点の座標が検出される(ステップS8a)。図10は、基準枠検出部52aにおいて求められる基準枠上の8箇所の基準点を説明するための図である。
【0039】
図10に示されるように、本実施形態では、あらかじめ基準枠を構成する各辺毎に2点の基準点を検出し、合計8点の基準点を検出する。図10では、Ei(xi,yi)、(i=0,・・・,7)が上記8点の基準点に相当する。例えば、E0(x0,y0)、E1(x1,y1)は、スキャンされた画像である画像情報D5における基準枠の上方の基準点であって、例えば、画像の左右から任意に設定した距離におけるエッジ画素として求められる。また、左右からではなく、画像の中心線から左右に任意に設定した距離に位置する画素としてもよい。他の基準点についても同様にして求める。なお、本実施形態では、簡単にするため基準点は各辺2点としたが、これより多い場合であっても、本発明の範疇に入ることは言うまでもない。
【0040】
次に、頂点座標算出部52bにおいて、求められた8点の基準枠53上の基準点を用いて画像領域の4つの頂点座標Vj(xj,yj)、(j=0,・・・,3)を求める(ステップS82b)。本実施形態では、具体的には、各辺上に存在する2点の基準点から4本の直線の方程式を求め、各直線の交点座標を求めて、その交点座標を頂点座標とすることによって実現する。
【0041】
さらに、画像サイズ算出部52cでは、算出された4つの頂点座標に基づいて、画像の大きさH画素×W画素を次式に基づいて算出する(ステップS82c)。
【0042】
【数1】
【0043】
上述した一連の処理によって得られた頂点座標Vj(xj,yj)、(j=0,・・・,3)と画像サイズH画素×W画素のデータは、ブロック位置算出部52dに入力され、付加情報が埋め込まれている全てのブロック開始位置(ブロックの左上の座標)が算出される(ステップS82d)。次に、この方法について説明する。本実施形態では、画像領域中にbh×bw個のブロックが存在する。ここで 、各ブロックは、一辺がN画素の正方ブロックであるため、bh、bwの値は、次式によって求められる。
【0044】
【数2】
【0045】
そこで、本実施形態では、図10に示すような座標系を設定し、(m,n)番目のブロック開始位置Bm,n(xm,n,ym,n)を次式の範囲で求める。
【0046】
【数3】
【0047】
なお、ブロック開始位置Bm,n(xm,n,ym,n)は、上述した手順で求めた4つの頂点Vj(xj,yj)、(j=0,・・・,3)と公知の内分点算出法を用いて、容易に求めることが可能である。
【0048】
以上の方法により求められたブロック開始位置Bm,n(xm,n,ym,n)は、イメージスキャナ51で読み取られた画像情報D6とともに付加情報分離部53に入力され、付加情報xが分離される(ステップS83)。そして、分離した付加情報xが出力端子54から出力される(ステップS84)。
【0049】
以上説明したように、本発明における第1の実施形態では、印刷された場合に画像領域の外縁が不明瞭になるような画像が入力された場合であっても、画像領域の外縁に基準枠を付加することによって、画像領域を正確に検出することが可能となる。また、印刷画像の読み取り時には、ユーザに対してイメージスキャナで読み取る必要がある範囲を明確にするとともに、正確なブロック位置の検出が可能となり、付加情報の正確な復元が可能となる。
【0050】
<第2の実施形態>
上述した第1の実施形態で説明した方法によるブロック開始位置Bm,n(xm,n,ym,n)の算出は、比較的精度の良いイメージスキャナと環境の変化に対して伸縮の小さい印刷媒体を用いた場合、特に効果がある。しかし、一般消費者に提供されているような低価格のフラットベットスキャナでは、その光学系の歪や、駆動系の非安定性に起因する歪の発生により、基準枠を使用して4頂点を精度良く求めた場合であっても、画像領域内部のブロック開始位置を正確に求められない場合がある。
【0051】
そこで、第2の実施形態では、このような問題を解決するために、第1の実施形態で付加した基準枠に対して、図11に示すように、あらかじめ設定された部分に隙間を作り、この隙間を基準マークとして正確なブロック開始位置の算出のために使用する。図11は、基準マークを設けた基準枠を説明するための概要図である。
【0052】
図12は、図11の画像における左上部の拡大図である。図12では、隙間はあらかじめ設定された値のt[pixel]であり、r(本実施形態では、3ブロックに設定)間隔で設定されている。また、図12では、基準枠は画像領域からあらかじめ設定された値のd[pixel]だけ離れた位置に設定されている。これは、画像領域と隙間なく設定し、インクジェットプリンタで画像を出力した場合、画像の外縁部が基準枠と同色(例えば、黒色)の領域であった場合に、隙間がインクの滲みでつぶれてしまい、読み取り時に基準枠として認識できなくなる可能性がある。
【0053】
すなわち、この発明の画像処理装置は、画像の所定領域ごとに埋め込まれた付加情報に対応する所定のマーク(基準マーク)を枠(基準枠)上に付加するマーク付加手段(基準枠付加部15)をさらに備えることを特徴とする。
【0054】
また、この発明の画像処理装置は、マーク(基準マーク)が、枠(基準枠)上に所定間隔で設けられた所定長さの空白部分であることを特徴とする。
【0055】
さらにまた、この発明の画像処理装置は、枠(基準枠)が、画像の外縁から所定の距離を隔てて付加されていることを特徴とする。
【0056】
上述した各パラメータは、イメージスキャナの精度や印刷媒体の性質に応じて設計されている。例えば、解像度が600dpiのプリンタで印刷し、解像度が同じく600dpiのイメージスキャナで読み取る場合、基準枠上に設定したt画素の隙間が基準マークとして正確に認識することができる最小値は、t=2[pixel]、d=1[pixel]となる場合である。
【0057】
上述した方法によって隙間を設けた基準枠が付加された画像情報は、プリンタ16によって印刷媒体上に印刷される。そして、印刷媒体上に印刷された画像は、第1の実施形態と同様にしてイメージスキャナ51を用いて読み取られ、その結果得られた画像情報は、ブロック位置検出部52に入力される。
【0058】
図13は、図5に示される画像処理装置の第2の実施形態におけるブロック位置検出部52の詳細な構成を示すブロック図である。図13において、基準枠検出部52aと、頂点座標算出部52bと、画像サイズ算出部52cの構成及び動作は図7に示される第1の実施形態と同様である。本実施形態では、画像サイズ算出部52cとブロック位置検出部52dとの間に基準マーク検出部52eが接続されている点で第1の実施形態と異なる。
【0059】
すなわち、イメージスキャナ17によって読み取られた画像情報は、基準枠検出部52aに入力される。基準枠検出部52aでは、第1の実施形態と同様の処理により、8つの基準枠上の基準点Ei(xi,yi)、(i=0,・・・,7)を求める。なお、本実施形態でも簡単にするために検出する基準点は各辺につき2か所としているが、本発明はこれに限定するものではない。
【0060】
求めた基準点に関する座標情報は頂点座標算出部52bに入力され、第1の実施形態と同様に画像領域の4つの頂点座標Vj(xj,yj)、(j=0,・・・,3)が算出される。得られた座標値は画像サイズ算出部52cに入力され、第1の実施形態と同様に画像領域のサイズH画素×W画素が算出される。
【0061】
以上の処理によって得られた頂点座標Vj(xj,yj)、(j=0,・・・,3)と、画像領域のサイズH画素×W画素が、画像情報と共に基準マーク検出部52eに入力される。
【0062】
図14は、本実施形態における基準マーク検出部52eの動作手順を説明するためのフローチャートである。基準マーク検出部52eでは、まず上部基準枠上に存在する隙間の座標位置を特定する。そこで、開始位置を(sx,sy)=(x0,y0)、終了位置を(ex,ey)=(x1,y1)に設定し、終了ブロック数をend.r=bwとする(ステップS1401)。次に、パラメータj及びmaxを初期化して、それぞれr及び0とする(ステップS1402)。
【0063】
次いで、基準マークである隙間の検索範囲の基準位置(cx,cy)を、内分点を求める公式である次式により算出する。
【0064】
【数4】
【0065】
ここで、印刷画像を精度の良いイメージスキャナで読み取る等の条件下では、算出した基準位置(cx,cy)と基準マークの中心とは一致すると考えられる。しかし、上述したような様々な要因のために、通常は図15に示すように少なくとも数画素程度のずれが生じる。図15は、基準マークと基準位置(cx,cy)との位置関係を説明するための概要図である。図15において、(max.x,max.y)は基準マーク位置(基準マークの中心)を示す。また、本実施形態では、基準マーク検索範囲(探索エリア)を基準位置(cx,cy)を中心とした(2A+1)画素×(2A+1)画素の範囲として設定する(ステップS1403)。
【0066】
そして、cyとAとの差分をyyとし(ステップS1404)、cxとAとの差分をxxとする(ステップS1405)。さらに、基準マークを検出するために必要な評価量Sを求める(ステップS1406)。次式は、基準枠の上下辺に存在する基準マークを検出するための評価量Sを算出するための基準マーク検出フィルタの一例である。
【0067】
【数5】
【0068】
本実施形態では、(cx,cy)を中心とした探索エリア(基準マーク検索範囲)内において(xx,yy)を中心にして、上記フィルタを施した出力値を評価量Sとして算出する。そして、求めた評価量Sが探索エリア内で最大となるときの(xx,yy)を、基準マーク位置(max.x,max.y)とする(ステップS1406〜S1412)。この手順を繰り返して適用することにより、基準枠の上辺に存在する基準マークを検出することができる(ステップS1403〜S1414)。
【0069】
このようにして、基準枠の上辺に位置する基準マーク位置の検出が終了した後、全く同様の手順によって、基準枠の下辺および左右辺上に存在する基準マーク位置を算出する(ステップS1415〜S1420)。ただし、左右辺上の基準マークを求める場合、上記フィルタfh(k) の代わりに、次式のフィルタを用いる。
【0070】
【数6】
【0071】
以上が、第2の実施形態における基準マーク検出部の説明である。基準マーク処理部での処理が終了した時点では、図16における黒点で示される部分(基準マーク位置)の座標が検出されている。図16は、基準枠上の基準マーク及び内分で求めたブロック単位の内分点を説明するための概要図である。
【0072】
次に、ブロック位置算出部52dでは、図16に示される黒点の座標を使用して、基準マーク以外の基準枠上のブロック開始位置(白点)が求められる。
図17は、第2の実施形態におけるブロック位置算出部52dでの処理手順を説明するためのフローチャートである。図17に示されるように、既に位置検出が終了している図16において黒点で示される部分の座標を用いて、隣接する黒点間の残りのブロック開始位置、すなわち、図16において白点で示されている位置の座標を算出する(ステップS171〜S174)。なお、座標の算出方法は、公知の内分点算出式を用いるものとする。
【0073】
その結果、基準枠上にある全てのブロック開始位置が算出された場合、ブロック位置算出部52dでは、算出された座標位置を用いて、画像領域内の全てのブロック開始位置が算出される(ステップS175)。本実施形態では、内部のブロック開始位置Bm,n(xm,n,ym,n)、(m=1,…,bw−1、n=1,…,bh−1)の座標を算出する際に、次のような方法を用いる。
【0074】
すなわち、図18に示すように、(m,n)番目のブロック開始位置Bm,n(xm,n,ym,n)を求めるために、上述した手順で求められた基準枠上の所定の4つの座標を用いて次式の計算を行う。図18は、基準枠上の所定の4つの座標と内部のブロック開始位置との関係を説明するための概要図である。
【0075】
【数7】
【0076】
上式は、(m,n)番目のブロック開始位置のX座標が、上下辺上に存在する基準点のX座標のみを用い、Y座標が、左右辺上に存在する基準点のY座標のみを用いて算出されることを意味する。
【0077】
ここで、上述したような座標算出方法を用いる理由について述べる。通常の普及型の低価格フラットベットスキャナでは、CCDセンサを搭載しているキャリッジの駆動系に起因する画像の歪は、主に副走査方向に現れ、その歪量は主走査方向に対しては一定である。すなわちこのような歪に対しては、基準枠の左右辺上の算出された座標のみを用いて副走査方向の位置補正を行えばよい。
【0078】
また、光学系に起因する画像の歪は、主に主走査方向にのみ現れ、その歪量は副走査方向に対しては一定である。すなわち、このような歪に対しては、基準枠の上下辺上の算出された座標のみを用いて、主走査方向の位置補正を行えばよい。
以上の理由から、普及型の低価格フラットベットスキャナで読み込んだ画像の歪は、本実施例で述べたようなブロック位置算出方法により、その大部分を除去することが可能となり、極めて高精度にブロック位置を検出することができる。以上の方法により求められたブロック開始位置Bm,n(xm,n,ym,n)は、イメージスキャナ51で読み取った画像情報とともに付加情報分離部53に入力され、付加情報xが分離され、出力端子54から出力される。
【0079】
以上のように、本発明における第2の実施形態では、光学系・駆動系の歪を有するイメージスキャナを利用する場合、あるいは、環境によって印刷媒体が伸縮する場合においても、従来の位置補正方法よりも精度良く、画像領域内のブロック開始位置を特定することができ、正確な付加情報の復元が可能となる。
【0080】
また、本発明は、上述した2種類の画像処理装置の組み合わせにだけ限定されるものではない。
【0081】
すなわち、この発明の画像処理装置は、枠(基準枠)上に付加情報に対応付けられた所定のマークが付加されており、マークを検出するマーク検出手段(ブロック位置検出部52)をさらに備えることを特徴とする。
【0082】
また、この発明の画像処理装置は、位置算出手段(ブロック位置検出部52)が、所定位置から垂直方向に存在するマークのX座標を用いて当該位置のX座標を算出するX座標算出手段と、当該位置から垂直方向に存在するマークのY座標を用いて当該位置のY座標を算出するY座標算出手段とを備えることを特徴とする。
【0083】
なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0084】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0085】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0086】
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印刷媒体上に印刷された画像領域を正確に特定するための基準枠を付加することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による付加情報が埋め込まれた画像領域を正確に特定するための基準枠を印刷する画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明における各処理部の動作を実行させる制御装置20を説明するための概要図である。
【図3】図1で示される画像処理装置の動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図4】印刷画像17における基準枠と画像領域との関係を説明するための概要図である。
【図5】印刷された画像をイメージスキャナで入力して埋め込まれている付加情報を抽出する本発明の一実施形態による画像処理装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図6】イメージスキャナ71によって読み取られる画像の範囲を説明するための概要図である。
【図7】ブロック位置検出部52の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】印刷画像17をイメージスキャナで入力して付加情報xを抽出する画像処理装置の動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】図7で示される構成のブロック位置検出部52内の各部の動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図10】基準枠検出部52aにおいて求められる基準枠上の8箇所の基準点を説明するための図である。
【図11】基準マークを設けた基準枠を説明するための概要図である。
【図12】図11の画像における左上部の拡大図である。
【図13】図5に示される画像処理装置の第2の実施形態におけるブロック位置検出部52の詳細な構成を示すブロック図である。
【図14】本実施形態における基準マーク検出部52eの動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図15】基準マークと基準位置(cx,cy)との位置関係を説明するための概要図である。
【図16】基準枠上の基準マーク及び内分で求めたブロック単位の内分点を説明するための概要図である。
【図17】第2の実施形態におけるブロック位置算出部52dでの処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図18】基準枠上の所定の4つの座標と内部のブロック開始位置との関係を説明するための概要図である。
【図19】任意の画像に付加情報を埋め込んで印刷画像を出力する従来の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図20】図19における画像処理装置から出力された印刷画像から埋め込んだ付加情報を取り出す従来の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図21】画像領域の境界が不明瞭な印刷画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
13 画像形成部
14 付加情報多重化部
15 基準枠付加部
16 プリンタ
17 印刷画像
51 イメージスキャナ
52 ブロック位置検出部
53 付加情報分離部
52a 基準枠検出部
52b 頂点座標算出部
52c 画像サイズ算出部
52d ブロック位置算出部
52e 基準マーク検出部
Claims (20)
- 画像に付加情報を埋め込む付加情報多重化手段と、
付加情報が埋め込まれた画像の周囲に所定の枠を付加する枠付加手段と、
付加情報が埋め込まれた画像と前記枠とを印刷媒体に印刷する印刷手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 画像を所定の解像度に変換する解像度変換手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記画像の所定領域ごとに埋め込まれた付加情報に対応する所定のマークを前記枠上に付加するマーク付加手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
- 前記マークが、前記枠上に所定間隔で設けられた所定長さの空白部分であることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 前記枠が、前記画像の外縁から所定の距離を隔てて付加されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれかの項に記載の画像処理装置。
- 前記解像度変換手段が、
印刷された前記印刷物の入力時における所定の歪量の少なくとも2倍で前記画像の解像度を変換することを特徴とする請求項2から5までのいずれかの項に記載の画像処理装置。 - 付加情報が埋め込まれた画像の周囲に所定の枠が付加されて印刷媒体に印刷された印刷物を入力する入力手段と、
入力された画像から前記枠の所定部分を検出する枠検出手段と、
検出された枠の所定部分から前記画像の頂点を算出する頂点算出手段と、
算出された頂点位置に基づいて前記画像内の所定の位置を算出する位置算出手段と、
算出される所定の位置に基づいて前記画像に埋め込まれている付加情報を分離する分離手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記枠上に前記付加情報に対応付けられた所定のマークが付加されており、
前記マークを検出するマーク検出手段をさらに備えることを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。 - 前記位置算出手段が、
所定位置から垂直方向に存在するマークのX座標を用いて該位置のX座標を算出するX座標算出手段と、
前記位置から垂直方向に存在するマークのY座標を用いて該位置のY座標を算出するY座標算出手段と
を備えることを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。 - 所定の画像を印刷する印刷手段を備える画像処理装置の制御方法であって、
前記画像に付加情報を埋め込む付加情報多重化工程と、
付加情報が埋め込まれた画像の周囲に所定の枠を付加する枠付加工程と、
付加情報が埋め込まれた画像と前記枠とを印刷媒体に印刷する印刷工程と
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 前記画像を所定の解像度に変換する解像度変換工程をさらに有することを特徴とする請求項10記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記画像の所定領域ごとに埋め込まれた付加情報に対応する所定のマークを前記枠上に付加するマーク付加工程をさらに有することを特徴とする請求項10または11記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記マークが、前記枠上に所定間隔で設けられた所定長さの空白部分であることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記枠が、前記画像の外縁から所定の距離を隔てて付加されていることを特徴とする請求項10から13までのいずれかの項に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記解像度変換工程が、
印刷された前記印刷物の入力時における所定の歪量の少なくとも2倍で前記画像の解像度を変換することを特徴とする請求項11から14までのいずれかの項に記載の画像処理装置の制御方法。 - 付加情報が埋め込まれた画像の周囲に所定の枠が付加されて印刷媒体に印刷された印刷物を入力する入力手段を備えた画像処理装置の制御方法であって、
入力された画像から前記枠の所定部分を検出する枠検出工程と、
検出された枠の所定部分から前記画像の頂点を算出する頂点算出工程と、
算出された頂点位置に基づいて前記画像内の所定の位置を算出する位置算出工程と、
算出される所定の位置に基づいて前記画像に埋め込まれている付加情報を分離する分離工程と
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 前記枠上に前記付加情報に対応付けられた所定のマークが付加されており、
前記マークを検出するマーク検出工程をさらに有することを特徴とする請求項16記載の画像処理装置の制御方法。 - 前記位置算出工程が、
所定位置から垂直方向に存在するマークのX座標を用いて該位置のX座標を算出するX座標算出工程と、
前記位置から垂直方向に存在するマークのY座標を用いて該位置のY座標を算出するY座標算出工程と
を有することを特徴とする請求項17記載の画像処理装置の制御方法。 - 所定の画像を印刷する印刷手段を備える画像処理装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記画像に付加情報を埋め込む付加情報多重化工程のプログラムコードと、
付加情報が埋め込まれた画像の周囲に所定の枠を付加する枠付加工程のプログラムコードと、
付加情報が埋め込まれた画像と前記枠とを印刷媒体に印刷する印刷工程のプログラムコードと
を有することを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項19記載のコンピュータプログラムを格納することを特徴とする記録媒体。
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