JP2007250578A - 重ね合わせ測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プロジェクション処理(信号ノイズの低減)を行う場合でも、画像から選択した直線部の傾きやコントラストの不均一に影響されず、正確に重ね合わせずれ量を求める。
【解決手段】 基板11の異なる層に形成された第1マークと第2マークの画像を取り込む手段26と、第1マークの第1直線部から生成した第1信号波形と、第2マークの第2直線部から生成した第2信号波形とを用いて、第1マークと第2マークとの重ね合わせずれ量を求める手段27とを備える。そして、少なくとも一方の信号波形を生成する際に、直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該直線部を測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化のコントラストを互いに揃えた後、該明暗変化を測定方向と垂直な方向に積算する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板の各層の重ね合わせ状態を測定する重ね合わせ測定装置に関する。
半導体素子や液晶表示素子などの製造工程では、基板の各層の重ね合わせ状態の測定が行われている。各層の重ね合わせ状態は素子の歩留まりや完成デバイスの性能を左右する重要なパラメータであり、各層の重ね合わせ状態を測定する装置は重要な製造装置として認識されている。
重ね合わせ測定装置では、例えば、基板の下地層とレジスト層に形成された各マークの画像をカメラなどの撮像手段によって取り込み、この画像を処理して各マークの重ね合わせずれ量を求めている(例えば特許文献1を参照)。
画像を処理する際には、画像上の座標軸に応じて重ね合わせずれ量の測定方向を設定した後、画像に現れた各マークの直線部から、測定方向と垂直な非測定方向に延びる直線部を選択し、この直線部の測定方向の明暗変化を非測定方向に積算して(プロジェクション処理)、信号ノイズを低減させることが一般的である。そして、プロジェクション処理によって得られた各マークの信号波形を用いて重ね合わせずれ量が求められる。
特開2004−108957号公報
しかし、上記の装置では、プロジェクション処理に起因して次のような問題があった。つまり、画像を処理する際に選択した直線部が測定方向に対して垂直でない(僅かに傾いた)ときに、選択した直線部の中で測定方向の明暗変化のコントラストが一定でないと、プロジェクション処理によって得られる信号波形は左右非対称になり、重ね合わせずれ量に誤差が発生することがあった。なお、上記した直線部の傾きは、画像の回転誤差に対応し、撮像手段の取り付け誤差などに起因する。また、直線部のコントラストの不均一は、基板上におけるマークの反射率の不均一などに起因する。
本発明の目的は、プロジェクション処理による信号ノイズの低減を行う場合でも、画像から選択した直線部の傾きやコントラストの不均一に影響されず、正確に重ね合わせずれ量を求めることができる重ね合わせ測定装置を提供することにある。
本発明の重ね合わせ測定装置は、基板の異なる層に形成された第1マークと第2マークの画像を取り込む取込手段と、前記画像に現れた前記第1マークの直線部のうち、予め定めた測定方向と交差する第1直線部に基づいて、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第1信号波形として生成する第1処理手段と、前記画像に現れた前記第2マークの直線部のうち、前記測定方向と交差する第2直線部に基づいて、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第2信号波形として生成する第2処理手段と、前記第1信号波形と前記第2信号波形とを用いて、前記第1マークと前記第2マークとの前記測定方向における重ね合わせずれ量を求める第3処理手段とを備え、前記第1処理手段は、前記第1直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化を前記測定方向と垂直な方向に積算することで、前記第1信号波形を生成し、前記第2処理手段は、前記第2直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化のコントラストを互いに揃えた後、該明暗変化を前記垂直な方向に積算することで、前記第2信号波形を生成するものである。
本発明の他の重ね合わせ測定装置は、基板の異なる層に形成された第1マークと第2マークの画像を取り込む取込手段と、前記画像に現れた前記第1マークの直線部のうち、予め定めた測定方向と交差する第1直線部に基づいて、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第1信号波形として生成する第1処理手段と、前記画像に現れた前記第2マークの直線部のうち、前記測定方向と交差する第2直線部に基づいて、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第2信号波形として生成する第2処理手段と、前記第1信号波形と前記第2信号波形とを用いて、前記第1マークと前記第2マークとの前記測定方向における重ね合わせずれ量を求める第3処理手段とを備え、前記第1処理手段は、前記第1直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化のコントラストを互いに揃えた後、該明暗変化を前記測定方向と垂直な方向に積算することで、前記第1信号波形を生成し、前記第2処理手段は、前記第2直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化のコントラストを互いに揃えた後、該明暗変化を前記垂直な方向に積算することで、前記第2信号波形を生成するものである。
本発明のさらに他の重ね合わせ測定装置は、基板の異なる層に形成された第1マークと第2マークの画像を取り込む取込手段と、前記画像に現れた前記第1マークの直線部のうち、予め定めた測定方向と交差する第1直線部に基づいて、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第1信号波形として生成する第1処理手段と、前記画像に現れた前記第2マークの直線部のうち、前記測定方向と交差する第2直線部に基づいて、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第2信号波形として生成する第2処理手段と、前記第1信号波形と前記第2信号波形とを用いて、前記第1マークと前記第2マークとの前記測定方向における重ね合わせずれ量を求める第3処理手段とを備え、前記第1処理手段は、前記第1直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化を前記測定方向と垂直な方向に積算することで、前記第1信号波形を生成し、前記第2処理手段は、前記第2直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化を前記垂直な方向に積算することで、前記第2信号波形を生成し、前記第3処理手段は、前記第1信号波形と前記第2信号波形とを用いて前記重ね合わせずれ量を求めた後、前記第1直線部から抽出された各々の明暗変化のコントラストと前記第2直線部から抽出された各々の明暗変化のコントラストとに基づいて、前記重ね合わせずれ量を補正するものである。
本発明の重ね合わせ測定装置によれば、プロジェクション処理による信号ノイズの低減を行う場合でも、画像から選択した直線部の傾きやコントラストの不均一に影響されず、正確に重ね合わせずれ量を求めることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
本実施形態の重ね合わせ測定装置10(図1)は、半導体素子や液晶表示素子などの製造工程において、基板11の各層の重ね合わせ状態を測定する装置である。基板11は、半導体ウエハや液晶基板などであり、レジスト層に対する露光・現像後で、所定の材料膜に対する加工(エッチング処理)前の状態にある。基板11には重ね合わせ検査のために多数の測定点が用意され、各測定点には図2に示す重ね合わせマーク11Aが形成されている。図2(a)は平面図、図2(b)は断面図である。
重ね合わせマーク11Aは、二重マークであり、レジスト層の基準位置を示す正方形状のレジストマーク31と、下地層の基準位置を示す正方形状の下地マーク32とで構成される。レジストマーク31と下地マーク32は、基板11の異なる層に形成され、互いに大きさが異なる。重ね合わせ状態の測定(重ね合わせ検査)では、各マークの位置検出や、下地マーク32とレジストマーク31との重ね合わせずれ量の算出が行われる。
本実施形態の重ね合わせ測定装置10には、図1に示す通り、基板11を支持するステージ12と、照明光学系(13〜19)と、結像光学系(18〜25)と、カメラ26と、制御部27と、瞳分割方式の焦点検出部28とが設けられる。瞳分割方式の焦点検出部28の詳細は例えば特開2002−40322号公報に記載されているため、ここでの説明を省略する。
ステージ12は、重ね合わせ検査用のレシピに基づいて、基板11を水平方向に移動させ、基板11の各測定点の重ね合わせマーク11A(図2)を順に視野領域内(例えば視野中心)に位置決めする。また、ステージ12は、同様のレシピや焦点検出部28からのフォーカス信号に基づいて、基板11を鉛直方向に移動させ、視野領域内に位置決めされた重ね合わせマーク11Aをカメラ26の撮像面に対して合焦させる。
照明光学系(13〜19)は、光源部13と、開口絞り14と、コンデンサーレンズ15と、視野絞り16と、照明リレーレンズ17と、ビームスプリッタ18と、第1対物レンズ19とで構成される。また、光源部13は、波長帯域の広い光(例えば白色光)を射出する光源3Aと、波長切替機構3Bと、レンズ3Cと、ライトガイドファイバ3Dとで構成される。
波長切替機構3Bの光学フィルタを切り替えて照明光路に挿入することで、光源3Aから射出された広帯域波長の光のうち、光学フィルタの透過特性に応じた所定の波長域の光を選択することができる。波長切替機構3Bの光学フィルタを透過した後の光は、レンズ3Cとライトガイドファイバ3Dとを介して、開口絞り14に導かれる。
開口絞り14は、光源部13から射出された光の径を特定の径に制限する。コンデンサーレンズ15は、開口絞り14からの光を集光する。視野絞り16は、重ね合わせ測定装置10の視野領域を制限する光学素子である。照明リレーレンズ17は、視野絞り16からの光をコリメートする。ビームスプリッタ18は、照明リレーレンズ17からの光を下向きに(第1対物レンズ19に向けて)反射する。
上記の構成において、光源部13からの光は、開口絞り14とコンデンサーレンズ15を介して、視野絞り16を均一に照明する。そして、視野絞り16を通過した光は、照明リレーレンズ17を介してビームスプリッタ18に導かれ、その反射透過面で反射した後、第1対物レンズ19に導かれる。第1対物レンズ19は、ビームスプリッタ18からの光を入射して、ステージ12上の基板11に集光する。
これにより、基板11の中で視野領域内に位置決めされた重ね合わせマーク11A(図2)は、第1対物レンズ19を透過した所定の波長域の光によって垂直に照明される(落射照明)。そして、基板11の照明領域から回折光が発生する。回折光には、0次回折光(つまり反射光)や、±1次回折光などが含まれる。基板11からの回折光は、後述の結像光学系(18〜25)に導かれる。
結像光学系(18〜25)は、上記のビームスプリッタ18および第1対物レンズ19の他、第2対物レンズ20と、ビームスプリッタ21と、視野絞り22と、第1結像リレーレンズ23と、開口絞り24と、第2結像リレーレンズ25とで構成されている。なお、ビームスプリッタ18,21は、光の振幅分離を行うハーフプリズムである。
基板11から発生した回折光は、第1対物レンズ19でコリメートされ、上記のビームスプリッタ18を透過して第2対物レンズ20に入射する。第2対物レンズ20は、ビームスプリッタ18からの回折光を集光する。ビームスプリッタ21は、第2対物レンズ20からの回折光の一部を透過すると共に、残りの一部を反射する。ビームスプリッタ21を透過した光は、焦点検出部28に導かれる。
ビームスプリッタ21で反射した光は、結像光学系(18〜25)の視野絞り22に集光され、第1結像リレーレンズ23に導かれる。第1結像リレーレンズ23は、視野絞り22からの光をコリメートする。開口絞り24は、第1対物レンズ19の仮想瞳面と共役な面に配置され、第1結像リレーレンズ23からの光の径を特定の径に制限する。第2結像リレーレンズ25は、開口絞り24からの光をカメラ26の撮像面に再結像する。
上記の結像光学系(18〜25)では、視野領域内に基板11の重ね合わせマーク11A(図2)が位置決めされているとき、そのマークの光学像をカメラ26の撮像面に形成する。
カメラ26は、その撮像面が結像光学系(18〜25)の像面と一致するように配置される。カメラ26は、複数の画素が2次元配列されたエリアセンサ(例えばCCDセンサ)を備え、基板11上の重ね合わせマーク11Aの光学像を撮像して、画像信号を制御部27に出力する。画像信号は、カメラ26の撮像面における光学像の各画素ごとの輝度値に関する分布(輝度分布)を表している。
制御部27は、重ね合わせ検査の際に、カメラ26からの画像信号に基づいて、基板11上の重ね合わせマーク11Aの画像(2次元画像)を取り込み、その画像に対して重ね合わせ検査用の画像処理を施す。つまり、重ね合わせマーク11Aを構成するレジストマーク31および下地マーク32の各々の位置検出を行い、レジストマーク31と下地マーク32との重ね合わせずれ量を算出する。
この重ね合わせずれ量は、各マークの重心位置の相対的なずれ量であり、基板11上の下地層に対するレジスト層の重ね合わせずれ量を表している。この重ね合わせずれ量は「重ね合わせ測定値」とも呼ばれる。重ね合わせずれ量の算出の後には、WIS(Wafer Induced Shift)と呼ばれる基板起因の測定誤差の補正を行い、エッチング処理後の実際の重ね合わせずれ量に近い値を得ることが好ましい。
次に、重ね合わせマーク11Aの画像(以下「検査用の画像」)を処理する手順の具体例などを説明する。
検査用の画像には、例えば図3(a)に示す通り、背景と比較して低輝度の直線部41〜48が現れる。これらの直線部41〜48の各々は重ね合わせマーク11A(図2(a))の各エッジ部に対応する。検査用の画像の中で、レジストマーク31の直線部41〜44と下地マーク32の直線部45〜48とは、互いに異なる位置に現れる。
そして、検査用の画像(図3(a))に対する処理は、画像上の座標軸(x軸,y軸)ごとに行われる。つまり、画像を処理する際には、画像上の座標軸(x軸,y軸)に応じて重ね合わせずれ量の測定方向が設定され、この測定方向にしたがって処理が行われる。なお、座標軸(x軸,y軸)のうち、x軸の方向は、例えば走査線の方向に対応する。y軸の方向は、例えば走査線に垂直な方向に対応する。
そして、x軸の方向を測定方向とする場合には、図3(b)に示すx軸用の測定枠51〜54の各々によって、直線部42,44,46,48の信号処理範囲をそれぞれ指定し、信号処理範囲に含まれる各画素の輝度値を用いて例えば周知の相関演算などを行う。さらに、y軸の方向を測定方向とする場合には、図3(c)に示すy軸用の測定枠54〜58の各々によって、直線部41,43,45,47の信号処理範囲をそれぞれ指定し、信号処理範囲で同様の相関演算などを行う。以下、x軸方向を測定方向とする場合について説明する。
x軸方向の測定では、検査用の画像(図3(a))に現れたレジストマーク31の直線部41〜44のうち、予め定めた測定方向(x軸方向)と垂直な非測定方向(y軸方向)に延びる直線部42,44を選択して、この直線部42,44に測定枠51,52(図3(b))を設定する。次に、測定枠51,52の中で、直線部42,44を測定方向に横切ったときの明暗変化を非測定方向に積算し(プロジェクション処理)、図4(a)に示すようなレジストマーク31の信号波形31L,31Rを生成する。
また同様に、検査用の画像(図3(a))に現れた下地マーク32の直線部45〜48のうち、非測定方向(y軸方向)に延びる直線部46,48を選択し、この直線部46,48に測定枠53,54(図3(b))を設定する。次に、測定枠53,54の中で、直線部46,48の測定方向の明暗変化を非測定方向に積算し(プロジェクション処理)、図4(b)に示すような下地マーク32の信号波形32L,32Rを生成する。
その後、レジストマーク31の信号波形31L,31R(図4(a))とその自己反転波形との重ね合わせ相関を求め、相関値が最大になる位置をレジストマーク31のx軸方向の重心位置C1とする。下地マーク32の信号波形32L,32R(図4(b))に対する演算処理も同様に行われ、その結果、下地マーク32のx軸方向の重心位置C2が検出される。そして、位置検出の結果を用いて、レジストマーク31と下地マーク32との測定方向における重ね合わせずれ量Lが算出される。
このような処理は、図3(a)に示す検査用の画像のように、そこに現れた直線部41〜48が画像上の座標軸(x軸,y軸)に対して水平または垂直なときに有効であり、正確に重ね合わせずれ量Lを求めることができる。しかし、図3(a)のような画像が得られるのは、カメラ26の取り付け誤差がなく、基板11に対してカメラ26が傾いていない理想的な場合である。
ところが、実際の装置では、カメラ26の取り付け誤差がゼロにはならないため、基板11に対してカメラ26が傾いてしまう。カメラ26の傾きとは、カメラ26の光軸(すなわち結像光学系(18〜25)の光軸)を中心とした回転方向の傾きである。
そして、このような傾きの影響で、検査用の画像には、図5(a)に示すような回転誤差δθが発生し、座標軸(x軸,y軸)に対して直線部41〜48が傾くことになる。なお、回転誤差δθは、基板11に対するカメラ26の傾き角と等しく、例えば数分程度である。図5(a)では分かりやすくするために回転誤差δθを実際より大きく図示した。
検査用の画像の回転誤差δθ(図5(a))は、重ね合わせ測定装置10の機差(つまり装置の調整誤差に起因する測定誤差)の要因の1つである。重ね合わせ測定装置10は、機差要因をできるだけ排除しようと開発が進められているが、上記の回転誤差δθの低減には限界がある。
そこで、本実施形態の重ね合わせ測定装置10では、検査用の画像に図5(a)のような回転誤差δθが発生し、直線部41〜48が座標軸(x軸,y軸)に対して傾くような場合でも、その影響を受けずに測定を行い、画像の回転誤差δθによる測定誤差(重ね合わせずれ量Lの誤差)を低減できるようにする。
ただし、画像の回転誤差δθによる測定誤差の大きさは、基板11における重ね合わせマーク11Aの反射率の不均一などに依存する。傾向としては、重ね合わせマーク11Aの反射率の不均一が小さく、図5(b)に示す測定枠51〜54(図3(b)と同様)の中で、直線部42,44,46,48の測定方向の明暗変化のコントラスト差が小さければ、回転誤差δθによる測定誤差も小さく抑えられる。
この様子を図示して説明すると、測定枠53,54の中の直線部46,48の測定方向の明暗変化は、図5(c)に示す非測定方向の位置y1〜y3ごとに、例えば図6に示すようになる。ここでは位置y2を測定枠53,54の中心とする。図6において、各位置y1〜y3の明暗変化は、直線部46,48の傾き(回転誤差δθ)を反映して測定方向にシフトしている(位置x1〜x3)が、そのコントラストCO(y1)〜CO(y3)は殆ど差がない。
このような場合、上記のプロジェクション処理によって測定方向の明暗変化(図6)を非測定方向に積算して信号波形(図4(b)の信号波形32L,32R参照)を生成すると、得られた信号波形から相関演算などにより求めた重心位置C2は、測定枠53,54の中心(位置y2)における明暗変化を仮の信号波形として同様に求めた重心位置C2(y2)に一致することになる。
また、測定枠51,52の中の直線部42,44についても同様であり、図7に示すように、各位置y4,y2,y5の測定方向の明暗変化が直線部42,44の傾き(回転誤差δθ)を反映して測定方向にシフトし(位置x4〜x6)、コントラストCi(y4),Ci(y2),Ci(y5)に殆ど差がない場合は、プロジェクション処理による積算後の信号波形(図4(a)の信号波形31L,31R参照)から求めた重心位置C1と、測定枠51,52の中心(位置y2)における明暗変化を仮の信号波形として求めた重心位置C1(y2)とが一致する。
したがって、重ね合わせマーク11Aの反射率の不均一が小さく、測定枠51〜54の中で、直線部42,44,46,48の測定方向の明暗変化のコントラスト差が小さければ、プロジェクション処理による積算後の信号波形(図4(a),(b))を用いて相関演算などを行うことにより、正確に重ね合わせずれ量Lを求めることができる。すなわち、検査用の画像の回転誤差δθによる測定誤差が小さく抑えられる。
これに対し、基板11における重ね合わせマーク11Aの反射率の不均一が大きく、測定枠51〜54(図5(b))の中で、直線部42,44および/または直線部46,48の測定方向の明暗変化のコントラスト差が大きければ、このコントラスト差を反映して回転誤差δθによる測定誤差も大きくなる。
例えば、測定枠51,52の中で直線部42,44の測定方向の明暗変化は図7と同様にコントラスト差が非常に小さく、測定枠53,54の中で直線部46,48の測定方向の明暗変化においてコントラスト差が大きい場合を考える。
この場合、測定枠53,54の中の直線部46,48の測定方向の明暗変化は、図5(c)に示す非測定方向の位置y1〜y3ごとに、例えば図8に示すようになる。図8において、各位置y1〜y3の明暗変化は、直線部46,48の傾き(回転誤差δθ)を反映して測定方向にシフトし(位置x1〜x3)、そのコントラストCO(y1)〜CO(y3)は大きく異なっている。
このような明暗変化(図8)をそのまま非測定方向に積算し(プロジェクション処理)、信号波形(図4(b)の信号波形32L,32Rと同様)を生成すると、得られた信号波形は左右非対称になり、この信号波形から相関演算などによって求めた重心位置C2は、測定枠53,54の中心(位置y2)における明暗変化を仮の信号波形として同様に求めた重心位置C2(y2)とは一致しなくなる。
つまり、プロジェクション処理による積算後の信号波形から求めた重心位置C2は、測定枠53,54の中心(位置y2)から外れた位置(例えば位置y3)における明暗変化を仮の信号波形として同様に求めた重心位置C2(y3)に一致することになる。
したがって、上記のように、測定枠51,52の中で直線部42,44の測定方向の明暗変化のコントラスト差は小さい(図7)とすれば、図8における測定枠53,54の中心(位置y2)における明暗変化を仮の信号波形として求めた重心位置C2(y2)と、測定枠53,54の中心(位置y2)から外れた位置(例えば位置y3)における明暗変化を仮の信号波形として求めた重心位置C2(y3)との差δx(=C2(y3)−C2(y2))が、重ね合わせずれ量Lの誤差(以下「測定誤差δx」)となる。
なお、検査用の画像(図5(a))において直線部41〜48が高コントラストであれば、測定枠51〜58の中でのコントラスト差が相対的に小さくなり、測定誤差δxは小さくなる。逆に、直線部41〜48が低コントラストであれば、上記のコントラスト差が相対的に大きくなり、測定誤差δxも大きくなってしまう。このように、各マークの直線部におけるコントラストの表れ方の違いによって不確定性のある誤差要因となりうる。
ここで、ITRS2004年版(International Technology Roadmap for Semiconductors 2004 Edition)は、2007年量産開始と目されるハーフピッチ65nmに対する総合測定精度(TMU)として2.3nmを要求している。この場合、総合測定精度(TMU)は次式(1)のように定義され、重ね合わせ測定装置10に求められる機差は1nm以下である。
Figure 2007250578
本実施形態の重ね合わせ測定装置10では、上記のような測定誤差δxを低減して正確に(つまり機差1nm以下で)重ね合わせずれ量Lを求めるために、次のような手順で検査用の画像(図5(a))を処理する。ここでも、x軸方向を測定方向とする例で説明する。
また、検査用の画像(図5(a))に現れたレジストマーク31の直線部41〜44のうち、測定方向(x軸方向)と交差する直線部42,44は、測定枠51,52(図5(b))の中でのコントラスト差が非常に小さいとする。
この場合は、図3(a)の画像を用いて説明した手順と同様に、直線部42,44の異なる複数の箇所の各々で測定方向の明暗変化を抽出して(図7参照)、この明暗変化を非測定方向に積算し(プロジェクション処理)、レジストマーク31の信号波形(図4(a))を生成する。
そして、検査用の画像(図5(a))に現れた下地マーク32の直線部45〜48のうち、測定方向(x軸方向)と交差する直線部46,48は、測定枠53,54(図5(b))の中でのコントラスト差が大きいとする。この場合には、図3(a)の画像を用いて説明した手順で下地マーク32の信号波形(図4(b))を生成すると、上記の測定誤差δxが大きくなってしまう。
このため、本実施形態の重ね合わせ測定装置10では、直線部46,48の異なる複数の箇所の各々で(例えば各走査線ごとに)測定方向の明暗変化を抽出し(図8参照)、各々の明暗変化のコントラスト(CO(y1)〜CO(y3)など)を算出する。なお、コントラストは、明暗変化の最高階調値と最小階調値との差に等しい。
次に、算出した各々のコントラスト(CO(y1)〜CO(y3)など)から平均値Caveを求め、この平均値Caveを用いて、抽出した各々の明暗変化(図8)の階調値をCave/CO(y)倍する。その結果、各々の明暗変化(図8)は、図9に示すような一定のコントラスト(=平均値Cave)の明暗変化に変換される。
そして、このようにして各明暗変化のコントラストを互いに揃えた後(図8→図9)、得られた一定のコントラスト(=平均値Cave)の明暗変化を非測定方向に積算して(プロジェクション処理)、下地マーク32の信号波形(図4(b))を生成する。
したがって、レジストマーク31と下地マーク32の各信号波形(図4(a),(b))から相関演算などにより求めた重心位置C1,C2は、共に、測定枠51〜54の中心(すなわち図5(c),図7(a)の位置y2)における明暗変化を仮の信号波形として同様に求めた重心位置C1(y2),C2(y2)に一致することになる。
このため、プロジェクション処理による信号ノイズの低減を行う場合でも、検査用の画像(図5(a))から選択した直線部41〜48の傾き(回転誤差δθ)やコントラストの不均一に影響されず、正確に重ね合わせずれ量Lを求めることができる。
つまり、本実施形態の重ね合わせ測定装置10では、上記の手順で検査用の画像(図5(a))を処理するため、回転誤差δθによる測定誤差δxを低減して正確に(つまり機差1nm以下で)重ね合わせずれ量Lを求めることができる。その結果、測定値である重ね合わせずれ量Lの信頼性が高まり、半導体製造における歩留まりの向上に資する。
なお、上記した第1実施形態では、検査用の画像(図5(a))に現れたレジストマーク31の直線部42,44のコントラスト差が非常に小さい場合(図7)を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。この直線部42,44のコントラスト差が大きい場合には、直線部42,44から抽出した測定方向の各明暗変化についてもコントラストを互いに揃える処理(図8→図9)を行い、その後、プロジェクション処理による積算を行って信号波形(図4(a))を生成すればよい。
さらに、レジストマーク31の直線部42,44のコントラスト差が大きく、逆に、下地マーク32の直線部46,48のコントラスト差が小さい場合にも、本発明を適用して同様の効果を得ることができる。
また、各明暗変化のコントラストを互いに揃える処理(図8→図9)は、検査用の画像(図5(a))から抽出した明暗変化そのものに対して個別に行ってもよいが、この方法に限定されない。例えば、各測定枠を非測定方向の位置が異なる複数の領域に分割し、分割領域内の複数の隣接する明暗変化を積算した後で、各分割領域の明暗変化ごとに、コントラストを互いに揃える処理(図8→図9)を行ってもよい。
(第2実施形態)
ここでは、第1実施形態で説明したコントラストの均一化(図8→図9)を行わずに、次のような手順で検査用の画像(図5(a))を処理する。ここでも、x軸方向を測定方向とする例で説明する。
検査用の画像(図5(a))に現れたレジストマーク31の直線部41〜44のうち、測定方向(x軸方向)と交差する直線部42,44から、測定方向の明暗変化を複数抽出し(例えば図7参照)、この明暗変化を非測定方向に積算して(プロジェクション処理)、レジストマーク31の信号波形(図4(a))を生成する。
同様に、検査用の画像(図5(a))に現れた下地マーク32の直線部45〜48のうち、測定方向(x軸方向)と交差する直線部46,48から、測定方向の明暗変化を複数抽出し(例えば図8参照)、この明暗変化を非測定方向に積算して(プロジェクション処理)、下地マーク32の信号波形(図4(b))を生成する。
そして、レジストマーク31と下地マーク32の各信号波形(図4(a),(b))から相関演算などにより求めた重心位置C1,C2を用いて、測定誤差δx(図8)を含む重ね合わせずれ量Lを算出する。
次に、重ね合わせずれ量Lに含まれる測定誤差δx(図8)の加減算を行うため、レジストマーク31の直線部42,44から抽出した各明暗変化のコントラスト(例えば図7のCi(y4),Ci(y2),Ci(y5)など)を算出する。同様に、下地マーク32の直線部46,48から抽出した各明暗変化のコントラスト(例えば図8のCO(y1)〜CO(y3)など)も算出する。算出したコントラストは、非測定方向における明暗変化の位置情報(y1〜y5など)と共に不図示のメモリに保存される。位置情報(y1〜y5など)は、例えば各走査線のアドレスなどである。
また、測定誤差δx(図8)の加減算を行うために、次のような計算式(2)を用意する。
Figure 2007250578
計算式(2)は、加減算用の補正係数としての測定誤差δxを算出するための一次近似式であり、検査用の画像(図5(a))の回転誤差δθをパラメータとして含んでいる。回転誤差δθは、上記したように、カメラ26の傾き角と等しい。このため、予め測定を行い、装置パラメータとして登録することができる。回転誤差δθの測定には、市販の(例えばコグネックス社製など)の画像解析ソフトを用いればよい。
また、計算式(2)は、右辺の第1項が内側のレジストマーク31に起因する誤差成分、第2項が外側の下地マーク32に起因する誤差成分を表している。さらに、これらの各項は、例えば各走査線(非測定方向の各位置)ごとに、各マークの直線部が回転誤差δθに伴って測定方向にシフトする量(y・δθ)を、コントラストCi(y),CO(y)で重み付けして求めた平均値を意味している。
本実施形態では、このような計算式(2)にしたがって、検査用の画像(図5(a))から求めたレジストマーク31に関わるコントラストCi(y)と、非測定方向の位置情報(y)と、回転誤差δθとの積(Ci(y)・y・δθ)を算出し、これを測定枠51,52の中で積算した後、得られた積算値をコントラストCi(y)の積算値で除算することによって、第1項のレジストマーク31に起因する誤差成分を算出する。
同様に、画像(図5(a))から求めた下地マーク32に関わるコントラストCO(y)と、を非測定方向の位置情報(y)と、回転誤差δθとの積(CO(y)・y・δθ)を算出し、これを測定枠53,54の中で積算した後、得られた積算値をコントラストCO(y)の積算値で除算することによって、第2項の下地マーク32に起因する誤差成分を算出する。
さらに、レジストマーク31に起因する誤差成分(第1項)と、下地マーク32に起因する誤差成分(第2項)との差を求め、加減算用の補正係数としての測定誤差δxを算出する。
そして最後に、この補正係数を用いて、上記したコントラストの均一化(図8→図9)を行わずに算出した重ね合わせずれ量Lに含まれる測定誤差δx(図8)の加減算を行い、重ね合わせずれ量Lを補正する。
したがって、プロジェクション処理による信号ノイズの低減を行う場合でも、検査用の画像(図5(a))から選択した直線部41〜48の傾き(回転誤差δθ)やコントラストの不均一に影響されず、正確に重ね合わせずれ量Lを求めることができる。
つまり、本実施形態でも、回転誤差δθによる測定誤差δxを低減して正確に(つまり機差1nm以下で)重ね合わせずれ量Lを求めることができる。その結果、測定値である重ね合わせずれ量Lの信頼性が高まり、半導体製造における歩留まりの向上に資する。
なお、上記した第2実施形態では、計算式(2)のパラメータである回転誤差δθを市販の画像解析ソフトによって予め測定する例で説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば図10に示す通り、画像の直線部46,48において、非測定方向の異なる位置に、一対の測定枠53A,54Aと測定枠53B,54Bとを設定し、両者の間隔δyに応じた既知の間隔δxと、測定枠53A,54Aから抽出した明暗変化のコントラストCi(y)と、測定枠53B,54Bから抽出した明暗変化のコントラストCO(y)などを、計算式(2)にしたがって計算することで、回転誤差δθを求めてもよい。この回転誤差δθは予め装置パラメータとして登録することも可能であるが、検査用の画像を取り込むごとに計算しても構わない。
また、上記した第2実施形態では、計算式(2)のパラメータとして画像の回転誤差δθを用いたが、本発明はこれに限定されない。レジストマーク31と下地マーク32とで各直線部の傾きが異なる場合には、右辺の第1項のδθとしてレジストマーク31の直線部の傾き角を用い、第2項のδθとして下地マーク32の直線部の傾き角を用いればよい。レジストマーク31も下地マーク32も同じ露光装置を使って形成するため、通常は共通のδθを用いればよいが、形成するタイミングがずれているため異なるδθを用いる方が適切な場合もあり得る。
重ね合わせ測定装置10の全体構成を示す概略図である。 重ね合わせマーク11Aの構成(a),(b)を説明する模式図である。 検査用の画像に現れた直線部41〜48(a)と、これに設定する測定枠51〜58(b),(c)を説明する図である。 プロジェクション処理による積算後の信号波形を説明する図である。 検査用の画像の回転誤差δθと座標軸(x軸,y軸)に対する直線部41〜48の傾きを説明する図である。 測定枠53,54の中の直線部46,48の測定方向の明暗変化を説明する図である(コントラスト差が小さい場合)。 測定枠51,52の中の直線部42,44の測定方向の明暗変化を説明する図である(コントラスト差が小さい場合)。 測定枠53,54の中の直線部46,48の測定方向の明暗変化を説明する図である(コントラスト差が大きい場合)。 各明暗変化のコントラストを互いに揃えた後の状態を説明する図である。 回転誤差δθの求め方の変形例を説明する図である。
符号の説明
10 重ね合わせ測定装置 ; 11 基板 ; 13〜19 照明光学系 ;
18〜25 結像光学系 ; 26 CCDカメラ ; 27 制御部 ; 31 レジストマーク ;
32 下地マーク ; 41〜48 直線部 ; 51〜58 測定枠 ;
31L,31R,32L,32R プロジェクション処理後の信号波形

Claims (3)

  1. 基板の異なる層に形成された第1マークと第2マークの画像を取り込む取込手段と、
    前記画像に現れた前記第1マークの直線部のうち、予め定めた測定方向と交差する第1直線部に基づいて、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第1信号波形として生成する第1処理手段と、
    前記画像に現れた前記第2マークの直線部のうち、前記測定方向と交差する第2直線部に基づいて、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第2信号波形として生成する第2処理手段と、
    前記第1信号波形と前記第2信号波形とを用いて、前記第1マークと前記第2マークとの前記測定方向における重ね合わせずれ量を求める第3処理手段とを備え、
    前記第1処理手段は、前記第1直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化を前記測定方向と垂直な方向に積算することで、前記第1信号波形を生成し、
    前記第2処理手段は、前記第2直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化のコントラストを互いに揃えた後、該明暗変化を前記垂直な方向に積算することで、前記第2信号波形を生成する
    ことを特徴とする重ね合わせ測定装置。
  2. 基板の異なる層に形成された第1マークと第2マークの画像を取り込む取込手段と、
    前記画像に現れた前記第1マークの直線部のうち、予め定めた測定方向と交差する第1直線部に基づいて、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第1信号波形として生成する第1処理手段と、
    前記画像に現れた前記第2マークの直線部のうち、前記測定方向と交差する第2直線部に基づいて、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第2信号波形として生成する第2処理手段と、
    前記第1信号波形と前記第2信号波形とを用いて、前記第1マークと前記第2マークとの前記測定方向における重ね合わせずれ量を求める第3処理手段とを備え、
    前記第1処理手段は、前記第1直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化のコントラストを互いに揃えた後、該明暗変化を前記測定方向と垂直な方向に積算することで、前記第1信号波形を生成し、
    前記第2処理手段は、前記第2直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化のコントラストを互いに揃えた後、該明暗変化を前記垂直な方向に積算することで、前記第2信号波形を生成する
    ことを特徴とする重ね合わせ測定装置。
  3. 基板の異なる層に形成された第1マークと第2マークの画像を取り込む取込手段と、
    前記画像に現れた前記第1マークの直線部のうち、予め定めた測定方向と交差する第1直線部に基づいて、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第1信号波形として生成する第1処理手段と、
    前記画像に現れた前記第2マークの直線部のうち、前記測定方向と交差する第2直線部に基づいて、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化に関わる信号波形を第2信号波形として生成する第2処理手段と、
    前記第1信号波形と前記第2信号波形とを用いて、前記第1マークと前記第2マークとの前記測定方向における重ね合わせずれ量を求める第3処理手段とを備え、
    前記第1処理手段は、前記第1直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第1直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化を前記測定方向と垂直な方向に積算することで、前記第1信号波形を生成し、
    前記第2処理手段は、前記第2直線部の異なる複数の箇所で、それぞれ、該第2直線部を前記測定方向に横切ったときの明暗変化を抽出し、該明暗変化を前記垂直な方向に積算することで、前記第2信号波形を生成し、
    前記第3処理手段は、前記第1信号波形と前記第2信号波形とを用いて前記重ね合わせずれ量を求めた後、前記第1直線部から抽出された各々の明暗変化のコントラストと前記第2直線部から抽出された各々の明暗変化のコントラストとに基づいて、前記重ね合わせずれ量を補正する
    ことを特徴とする重ね合わせ測定装置。
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