JP2007250442A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2007250442A
JP2007250442A JP2006074850A JP2006074850A JP2007250442A JP 2007250442 A JP2007250442 A JP 2007250442A JP 2006074850 A JP2006074850 A JP 2006074850A JP 2006074850 A JP2006074850 A JP 2006074850A JP 2007250442 A JP2007250442 A JP 2007250442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
secondary battery
electrode
current collector
electrolyte secondary
collector plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006074850A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Minamisaka
健二 南坂
Tomohiko Yokoyama
智彦 横山
Yasuhiro Yamauchi
康弘 山内
Naoya Nakanishi
直哉 中西
Toshiyuki Noma
俊之 能間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2006074850A priority Critical patent/JP2007250442A/ja
Publication of JP2007250442A publication Critical patent/JP2007250442A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

【課題】電極体の電極を構成する帯状芯体の端縁と集電板とを高エネルギー線によって溶接する際に、この高エネルギー線が集電板を貫通し難くして正極と負極の短絡が生じ難い非水電解質二次電池を提供すること。
【解決手段】本発明の非水電解質二次電池は、電極体の一方の端部に正極或いは負極を構成する帯状芯体の端縁部(21)が突出し、前記帯状芯体の端縁部(21)には電極端子に接続された集電板30Aが接合された非水電解質二次電池において、前記集電板30Aは、前記帯状芯体の端縁部(21)との対向面に突出する複数条の凸部33Aが形成され、前記凸部33Aの両側面の少なくとも一方に貫通部37Aが形成され、前記凸部33Aが前記帯状芯体の端縁部(21)に食い込んだ状態で、前記貫通部37A形成部分において前記集電板30Aと帯状芯体の端縁部(21)とが高エネルギー線により溶接されていることを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、帯状の正負両電極を帯状のセパレータを介して巻回した巻回電極体を備えた非水電解質二次電池に関し、特に電気自動車、ハイブリッド電気自動車等の大電流用途に使用される非水電解質二次電池に関するものである。
環境保護運動の高まりを背景として二酸化炭素ガス等の排出規制が強化されており、自動車業界ではガソリン、ディーゼル油、天然ガス等の化石燃料を使用する自動車だけでなく、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)の開発が活発に行われている。加えて、近年の化石燃料の価格の急激な高騰はこれらのEVやHEVの開発を進める追い風となっている。
このようなEV、HEV用電池としては、一般にニッケル−水素二次電池やリチウムイオン二次電池が使用されているが、環境対応だけでなく、自動車としての基本性能、すなわち、走りの能力の高度化も要求されるようになってきている。この走りの機能の高度化には、単に電池容量を大きくすることのみならず、自動車の加速性能や登坂性能に大きな影響を及ぼすために電池出力を大きくすることも必要である。ところが、高出力の放電を行うと電池に大電流が流れるため、電池の芯体と集電体との間の接触抵抗による発熱が大きくなる。したがって、EV、HEV用電池は、大型で、大容量であるだけでなく、大電流を取り出せることが必要とされることから、電池内部の電力損失を防止して発熱を低下させるために、これらの電池の芯体と集電体との間の溶接不良を防止して内部抵抗を低下させることについても種々の改良が行われてきている。
このようなEV、HEV用電池としては、例えば下記の特許文献1に開示されているような円筒状の非水電解質二次電池が知られている。この円筒状の非水電解質二次電池10Cは、図11に示すように、円筒状の電池外装缶11の両端部にそれぞれ封口板12が溶接固定されており、この電池外装缶11の内部に、図12に示すような巻回電極体20を収容して構成されている。封口板12には、正負一対の電極端子14が取り付けられている。巻回電極体20と電極端子14とは、電池外装缶11内で接続されており、巻回電極体20が発生する電力を一対の電極端子14から外部に取り出すことが可能となっている。また、各封口板12には圧力開閉式のガス排出弁15が取り付けられている。
巻回電極体20は、図12に示すように、それぞれ帯状の正極21と負極22の間に帯状のセパレータ23を介在させて、これらを渦巻き状に巻回して構成されている。正極21はアルミニウム箔からなる帯状芯体21の両面にリチウム複合酸化物からなる正極活物質21を塗布して構成され、負極22は銅箔からなる帯状芯体22の両面に炭素材料を含む負極活物質22を塗布して構成されている。また、セパレータ23には非水電解液が含浸されている。
正極21には正極活物質21の塗布されていない非塗工部が形成されており、この前記非塗工部はセパレータ23の端から突出されて正極芯体端縁部21を構成している。同様に負極22には負極活物質22の塗布されていない非塗工部が形成されており、この前記非塗工部はセパレータ23の端から突出された負極芯体端縁部22を構成している。
巻回電極体20の両端部にはそれぞれ集電板30Cが設置され、これらの集電板30Cは正極芯体端縁部21及び負極芯体端縁部22にレーザ溶接又は電子ビーム溶接によって取り付けられている。集電板30Cの端部に突設されたリード板31Cの先端は電極端子14に接続されている。
集電板30Cは、図12及び図13に示す如く、円形の平板状本体32Cを備え、この平板状本体32Cには放射状に伸びる複数本の円弧状凸部33Cが、一体に成型されており、巻回電極体20側に突出している。そして、集電板30Cは、図14において矢印Pで示すように、正極芯体端縁部21ないし負極芯体端縁部22の方向に押し付けた後、図15における太い矢印で示すように、レーザビーム(又は電子ビーム)を照射することにより溶接が行われている。この溶接はレーザビームを円弧状凸部33Cの長手方向に移動させて順次スポット溶接することにより行われるが、円弧状凸部33Cの底部と正極芯体端縁部21ないし負極芯体端縁部22とは溶接部34Cにおいて溶接される。このようにして、正極21と負極22とはそれぞれ別個の集電板30Cに電気的に接続されて集電されるようになっている。
この従来例の非水電解質二次電池10Cによれば、電極体を構成する帯状芯体21/22の厚さが極めて薄い場合においても、芯体端縁部21/22と集電板30Cとを大きな接触面積で接合させながら溶接部34Cにおいてレーザ溶接させることができ、しかも生産性に優れた非水電解質二次電池が得られるという優れた効果を奏するものである。
特開2001−160387号公報(特許請求の範囲、段落[0031]〜[0055]、図1〜図8)
しかしながら、上記の非水電解質二次電池10Cにおいては、集電板30Cと正極芯体端縁部21ないし負極芯体端縁部22とをレーザビームによって溶接する際、確実に溶接が行われるようにレーザビームの強度、照射時間を設定しても、長時間の溶接作業による設定状態の変化、部材のばらつきなどにより、レーザビームが集電板30Cの円弧状凸部33Cの底部にある溶接部34Cを異常な高温に至らしめてしまうことがある。その際、レーザビームが円弧状凸部33Cの底部を貫通してしまうと、正極芯体端縁部21ないし負極芯体端縁部22は極めて厚さが薄いため、簡単に正極芯体端縁部21ないし負極芯体端縁部22も貫通してしまい、結果としてセパレータ23を溶融させてしまうため、正極21と負極22とが短絡してしまうという問題点があった。
このような問題点を回避するためには、レーザビームの強度を低くしたり、一回の照射時間を短くしたりすることも考えられるが、このような設定を行うことは、溶接部分を十分に溶解することができなくなり、また、溶接に長時間かかることとなるため、本来の溶接を短時間に良好に行うという観点からして限界がある。しかも、上述のような正極21と負極22との間の短絡を発生させることなく確実に溶接を行うためには、レーザビームの強度、照射時間の設定を正確に行う必要があるが、その設定と管理は大変面倒であった。加えて、一般の電池形成部材には厚み、寸法などにばらつきがあるので、一定以上の強度でレーザビームを照射しなければ確実な溶接が行えなくなるため、比較的に強力なレーザビームの使用は避けられず、正極21と負極22との間の短絡を完全に回避することは極めて困難であった。
そこで本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、集電板を巻回電極体の電極を構成する帯状芯体の端縁部にレーザビームないし電子ビーム等の高エネルギー線によって溶接する際に、この高エネルギー線が溶接部を下方に貫通し難くして高エネルギー線がセパレータを直接照射するようなことを減少させ、正極と負極との間の短絡が少なく、しかも、確実に集電板と帯状芯体の端縁部との間の溶接ができるとともに、接触抵抗が少なく、かつ溶接部の信頼性が向上した非水電解質二次電池を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願の請求項1に係る非水電解質二次電池は、電池外装缶の内部に、それぞれ帯状の正極と負極の間にセパレータを介在させて巻回した電極体及び非水電解質が収納され、前記正極及び負極はそれぞれ帯状芯体の表面に活物質合剤を備え、前記電極体の一方の端部には、前記正極或いは負極を構成する帯状芯体の端縁部が突出し、前記帯状芯体の端縁部には電極端子に接続された集電板が接合され、前記電極体が発生する電力を前記電極端子から外部へ取り出すことができる非水電解質二次電池において、
前記集電板は、前記帯状芯体の端縁部との対向面に突出する複数条の凸部が形成され、前記凸部の前記集電板を形成する水平面に対して傾斜する両側面の少なくとも一方に貫通部が形成され、前記凸部が前記帯状芯体の端縁部に食い込んだ状態で、前記貫通部形成部分において前記集電板と帯状芯体の端縁部とが高エネルギー線により溶接されていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の非水電解質二次電池において、前記凸部は断面形状が台形であることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の非水電解質二次電池において、前記凸部は断面形状が円弧状であることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1に記載の非水電解質二次電池において、前記貫通部は前記凸部の長手方向に沿って形成されたスリットからなることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の非水電解質二次電池において、前記高エネルギー線は、レーザビーム又は電子ビームであることを特徴とする。
本発明は上記のような構成を採用することにより以下に述べるような優れた効果を奏する。すなわち、請求項1に係る発明によれば、集電板と帯状芯体の端縁部との溶接時に、高エネルギー線の一部は集電板の貫通部の壁面で反射するので、その反射ビームの一部は予め形成されている貫通部を横方向に通過するため、集電板の下面に向かって直進する高エネルギー線の量は少なくなる。また、この貫通部を通過した高エネルギー線は、集電板に形成された凸部の側方から横方向に帯状芯体の端縁部側に浸入するので、電極体のセパレータにまで達することがなくなり、正極と負極との間の短絡が少なくなる。更に、貫通部の存在により、溶接に必要な熱容量が下がるため、溶接エネルギーの低減にも繋がる。
しかも、集電板の貫通部は直接照射された高エネルギー線によって溶融するとともに、集電板に設けられた貫通部の近傍の帯状芯体の端縁部は反射された高エネルギー線によって照射されるために良好に溶融されるため、貫通部近傍に良好な溶接部が形成される。そのため、請求項1に係る発明によれば、接触抵抗が小さくて高い集電性が得られ、更に溶接強度が強い高信頼性かつ高出力特性の非水電解質二次電池が得られる。加えて、貫通部は凸部の両側面に設けることができるから、特にこのような構成を採用した場合には上述の効果が顕著に表れる。
また、請求項2に係る発明によれば、凸部の断面形状が台形状であると、帯状芯体の端縁部との接触面積が大きくなるため、より接触抵抗が小さくなり、より高出力特性の非水電解質二次電池が得られる。
また、請求項3に係る発明によれば、凸部は断面形状が円弧状の単純な形状であるため集電板の製作が容易な非水電解質二次電池を提供できる。
また、請求項4に係る発明によれば、高エネルギー線をスリットに沿って凸部の長手方向に移動させてスポット溶接を行うことができるので、溶接長さを長くすることができ、接触抵抗をより小さくすることができるとともに溶接強度をより強くすることができる。そのため、請求項4に係る発明によれば、非常に高信頼性かつ高出力特性の非水電解質二次電池が得られる。
また、請求項5に係る発明によれば、レーザビーム及び電子ビームともに溶接用高エネルギー線として慣用的に用いられており、溶接部の信頼性及び品質が良好な非水電解質二次電池が得られる。
以下、本発明を非水電解質二次電池の一種である円筒型リチウムイオン二次電池に適用した実施例を図面を用いて詳細に説明する。なお、図1Aは実施例1における円筒型リチウムイオン二次電池10Aの一部破断正面図であり、図1Bは図1AのIB部分の拡大断面図であり、図1Cは図1Aのガス排出弁側の底面図であり、図1Dは図1CのID−ID線断面図である。また、図2は実施例1で使用した集電板の斜視図、図3は実施例1で使用した集電板の平面図、図4は実施例1の巻回電極体と集電板との関係を示す分解斜視図、図5は実施例1の巻回電極体に集電板を押し付ける前の状態を示す一部破断斜視図、図6は実施例1の巻回電極体に集電板を押し付けてレーザビームを照射する状態を示す一部破断正面図であり、図7は実施例1の巻回電極体に集電板を設置した状態を示す正面図である。
更に、図8は実施例2で使用した集電板の斜視図、図9は実施例2の巻回電極体に集電板を押し付ける前の状態を示す一部破断斜視図、図10は実施例2の巻回電極体に集電板を押し付けてレーザビームを照射する状態を示す一部破断正面図である。なお、以下においては、図11〜図15に示した従来例の非水電解質二次電池と対応する構成部分には同一の参照符号を付与して説明する。
実施例1の円筒型リチウムイオン二次電池10Aは、有底円筒状の電池外装缶11の内部に、図12にした従来例のものと同様の巻回電極体20を収容した構成を備えており、電池外装缶11の開口部は絶縁性部材17を介して封口板12及び円盤状のガス排出弁15が加締め固定されている。そして、封口板12には一方の電極端子14がレーザ溶接により取り付けられており、また、電池外装缶11の底部外側には他方の電極端子14'が同じくレーザ溶接により取り付けられている。巻回電極体20の一方の電極芯体、例えば正極芯体は、別途詳細に述べるように、集電板30A、この集電板30Aと一体であるリード板31A、円盤状のガス排出弁15及び封口板12を経て一方の電極端子14に電気的に導通されており、また、巻回電極体20の他方の電極芯体、例えば負極芯体は、集電板30A'を経て電池外装缶11に電気的に導通されている。
このうち、封口板12と円盤状のガス排出弁15とは、溶接部16において環状にレーザ溶接されて一体化されており、また、ガス排出弁15とリード板31との間及びリード板31Aと集電板30Aとの間は、ともにレーザ溶接されており、更に、電池外装缶11と別の電極端子14'との間もレーザ溶接されている。円盤状のガス排出弁15は、例えばアルミニウム金属からなり、電池内部でガスが発生して内部の圧力が高まると中央部が変形し、更に所定圧力を超えると中央部が開口して内部のガスを放出するようになされている。
集電板30A及び30A'は、両者とも同様の形状を備えており、図2〜図5において詳しく示されているが、円形の平板状本体32Aを備え、この平板状本体32Aには放射状に伸びる複数本の凸部33Aが一体成形によって形成されている。この凸部33Aは断面形状が台形に形成されており、その底部分に相当する平面部35Aが巻回電極体20との対向面に突出している。平面部35Aに対して傾斜する凸部33Aの側面部36Aのそれぞれには貫通部37Aが形成されている。この実施例1においては貫通部37Aは凸部33Aの長手方向に沿って形成されたスリットからなる。
ここで、集電板30Aの材質としては、Cu、Al、Ni、SUS、Ti、或いはこれらの金属の合金が採用されている。また、集電板30の厚さは電池の容量に応じて0.1mm〜2mm程度のものが適宜選択されて採用されている。また、平板状本体32Aには、中央孔38が開設されていると共に、この中央孔38の周囲に、複数の注液孔39が開設されている。
巻回電極体20は、図4に示すように、それぞれ帯状の正極21と負極22の間に帯状のセパレータ23を介在させて、これらを渦巻き状に巻回して構成されている。正極21は、例えば厚さ20μmのアルミニウム箔からなる帯状芯体21の両面に例えばリチウム複合酸化物からなる正極活物質21を塗布して構成され、負極22は、例えば厚さ12μmの銅箔からなる帯状芯体22の両面に炭素材料を含む負極活物質22を塗布して構成されている。セパレータ23は、ポリプロピレン製微多孔膜からなり非水電解液が含浸されている。
正極21には、正極活物質21の塗布されている塗工部と、正極活物質21の塗布されていない非塗工部とが形成されている。また、負極22にも、負極活物質22の塗布されている塗工部と、負極活物質22の塗布されていない非塗工部とが形成されている。正極21及び負極22は、それぞれセパレータ23上に幅方向へずらして重ね合わせ、正極21及び負極22の前記非塗工部をセパレータ23の両端縁部からそれぞれ外側へ突出させる。そして、これらを渦巻き状に巻き取ることによって巻回電極体20が構成される。巻回電極体20においては、巻き軸方向の両端部のうち、一方の端部では正極21の非塗工部の正極芯体端縁部21がセパレータ23の一方の端縁部よりも外方へ突出し、他方の端部では負極22の非塗工部の負極芯体端縁部22が、セパレータ23の他方の端縁よりも外方へ突出している。
このように正極21及び負極22の非塗工部の端縁部21及び22をセパレータ23の端縁部よりも外方へ突出させるのは、後述するように正極21と負極22を集電板30Aないし30A'にそれぞれ独立して接続するためである。
上記の構成による円筒型リチウムイオン二次電池10Aの組み立て製造方法は以下のとおりである。まず、図5に示すように、巻回電極体20の各端面に集電板30A及び30A'を対向して位置させ、例えば集電板30Aを矢印P方向に正極芯体端縁部21に向けて押し付ける。なお、図5及び図6においては正極21側の集電板30Aのみを示したが、負極22側の集電板30A'においても同様である。
集電板30Aを正極芯体端縁部21に押し付けた状態においては、集電板30Aの凸部33Aは、図6に示すように、巻回電極体20の正極芯体端縁部21に食い込み、凸部33Aと正極芯体端縁部21とは接触した状態になり、接触面が形成される。この接触面は凸部33Aの側面部36Aにある貫通部37Aまで形成される。
この状態で、図中に矢印で示すように、集電板30Aの凸部33Aの貫通部37Aに向けて例えばレーザビームを照射し、レーザ溶接を施す。この際、レーザビームは、その一部が貫通部37Aの底面で吸収されて貫通部37Aの底面を加熱すると同時に、その一部が貫通部37Aの底面で反射されるが、その反射されたレーザビームは貫通部37Aを横方向に通過することになる。このように横方向に通過するレーザビームXは正極芯体端縁部21を直接に照射して溶融させ、しかも、貫通部37Aの底面には直接レーザビームが照射されているためにこの部分も溶融することとなる。そのため、図6の鎖線で囲んだ領域Yにおいて良好なレーザ溶接が行われる。このレーザ溶接は、レーザビームを凸部33Aの長手方向に沿って形成されたスリット状の貫通部37Aに沿って移動させ、間歇的に照射することによりスポット状に行う。
このような方法を採用すると、集電板30Aないし30A'の凸部33Aの平面部35Aに対してレーザビームが直接に照射されることがあるが、レーザビームの大部分は貫通部37A部分に照射されるので、平面部35Aにおいてレーザビームが貫通することがなくなるため、セパレータ23が溶融することがなくなり、正極21と負極22とが短絡されることがなくなる。
他方の負極22側では、上述した正極21側と同様にして負極芯体端縁部22と集電板30A'とのレーザ溶接が行われる。従って、巻回電極体20の一方側では正極21の正極芯体端縁部21に一方の集電板30Aがレーザ溶接で取り付けられ、他方側では負極22の負極芯体端縁部22に別の集電板30A'がレーザ溶接で取り付けられた状態となり、正極21と負極22はそれぞれ独立して別々の集電板30A及び30A'に接続されることになる。その後、正極側の集電体30Aにリード板31Aを抵抗溶接により取り付ける。このようにして得られた状態は、図7に示したとおりとなる。
その後、電池外装缶11の底面外側に他方側の電極端子14'を抵抗溶接し、この他方側の電極端子14'が溶接された電池外装缶11内部に集電板30A及び30A'を付した巻回電極体20を収納し、負極側の集電板30A'と電池外装缶11の内側底部との間を抵抗溶接する。次いで、一方側の電極端子14、封口板12及び円盤状のガス排出弁15が一体化されたものを用意し、円盤状のガス排出弁15の裏面側とリード板31Aとの間をレーザ溶接することにより固定する。次いで、例えば支持電解質として6弗化燐酸リチウムを含むカーボネート系有機電解液を注液し、封口板12及び円盤状のガス排出弁15の周縁に絶縁性部材17を当接した後、電池外装缶11の開口端部を固定し、円筒型リチウムイオン二次電池10Aを完成させる。
このようにして得られた実施例1の円筒型リチウムイオン二次電池10Aは、集電板30Aないし30A'と帯状芯体の端縁部21又は22との溶接時に、レーザビームの一部は集電板30Aないし30A'の貫通部37Aの壁面で反射するので、その反射ビームの一部は予め形成されている貫通部37Aを横方向に通過するため、集電板30Aないし30A'の下面に向かって直進するレーザビームの量は少なくなる。また、この貫通部37Aを通過したレーザビームは、集電板30Aに形成された凸部33Aの側面部36Aから横方向に帯状芯体の端縁部21又は22側に浸入するので、巻回電極体のセパレータ23にまで達することがなくなり、正極21と負極22との間の短絡が少なくなる。更に、この貫通部37Aの存在により、溶接に必要な熱容量が下がるため、溶接エネルギーの低減にも繋がる。
しかも、集電板30Aないし30A'の貫通部は直接照射されているレーザビームのために溶融するとともに、集電板に設けられた貫通部の近傍の帯状芯体の端縁部21又は22側は反射されたレーザビームによって照射されるために良好に溶融されるため、貫通部37A近傍に良好な溶接部が形成される。しかも、貫通部37Aは凸部33Aの両方の側面36に設けられているから、両方の貫通部37Aを溶接することにより、より接触抵抗が小さくなるために高い集電性が得られ、更に溶接強度が強くなるために高信頼性かつ高出力特性の円筒型リチウムイオン二次電池10Aが得られる。
次に、本発明の実施例2の非水電解質二次電池の例として円筒型リチウムイオン二次電池について説明するが、この実施例2の円筒型リチウムイオン二次電池が実施例1の円筒型リチウムイオン二次電池10Aと構成が相違している点は、集電板の凸部の形状が実施例1では断面が台形状であるのに対し実施例2では断面が半円形状である点であり、その余の構成は実質的に同一である。そのため、実施例2の円筒型リチウムイオン二次電池の具体的構成についての説明は省略するとともに、実施例1の円筒型リチウムイオン二次電池と同等の構成部分については同一の参照符号を付与してその詳細な説明も省略する。
すなわち、実施例2の円筒型リチウムイオン二次電池は、図8〜図10に示すように、巻回電極体20から集電するための集電板30Bが設けられているが、この集電板30Bは円形の平板状本体32Bを備え、平板状本体32Bには、放射状に伸びる複数本の断面形状が円弧状の円弧状凸部33Bが一体成形によって形成されている。この円弧状凸部33Bは、その底部分が巻回電極体20との対向面に突出している。そして、平板状本体32Bが形成する平面に対して傾斜する円弧状凸部33Bの両方の傾斜している側面部36Bには、それぞれ溶接用のレーザビームが通過する貫通部37Bが円弧状凸部33Bの長手方向に沿ってスリットして形成されている。
この実施例2の構成による円筒型リチウムイオン二次電池の組み立て工程において、巻回電極体20の各端面に集電板30Bを対向して位置させ、図9に示すように、矢印P方向に正極芯体端縁部21に向けて押し付けると、集電板30Bの円弧状凸部33Bは巻回電極体20の正極芯体端縁部21に食い込み、円弧状凸部33Bと正極芯体端縁部21とは広い面積で接触した接触面が形成される。この接触面は円弧状凸部33Bの側面にある貫通部37Bまで形成される。この状態で、図10に矢印で示すように、実施例1の場合と同様にして、集電板30Bの円弧状凸部33Bの貫通部37Bに向けてレーザビームを照射することにより、レーザ溶接を施す。この実施例2におけるレーザ溶接の作用・効果は、実質的に実施例1の場合と相違はないので、その詳細な説明は省略する。
なお、実施例1及び2においては、リチウムイオン二次電池について説明したが、本発明は、これに限らず広く非水電解質二次電池に実施が可能である。また、実施例1及び2においては、スリット状の貫通部を凸部にその一端から他端まで連続的に延びるように形成した例を示したが、本発明はこれに限定されることなくスリット状の貫通部を断続的に形成してもよい。また、実施例1及び2においては、高エネルギー線としてレーザビームを用いた例を示したが、周知の電子ビームも同様に使用し得る。
図1Aは実施例1における円筒型リチウムイオン二次電池の一部破断正面図であり、図1Bは図1AのIB部分の拡大断面図であり、図1Cは図1Aのガス排出弁側の底面図であり、図1Dは図1CのID−ID線断面図である。 実施例1で使用した集電板の斜視図である。 実施例1で使用した集電板の平面図である。 実施例1の巻回電極体と集電板との関係を示す分解斜視図である。 実施例1の巻回電極体に集電板を押し付ける前の状態を示す一部破断斜視図である。 実施例1の巻回電極体に集電板を押し付けてレーザビームを照射する状態を示す一部破断正面図である。 実施例1の巻回電極体に集電板を設置した状態を示す正面図である。 実施例2で使用した集電板の斜視図である。 実施例2の巻回電極体に集電板を押し付ける前の状態を示す一部破断斜視図である。 実施例2の巻回電極体に集電板を押し付けてレーザビームを照射する状態を示す一部破断正面図である。 従来例の円筒状の非水電解質二次電池の斜視図である、 図11の円筒状の非水電解質二次電池における巻回電極体の分解斜視図である。 従来例で使用されている集電板の斜視図である。 従来例の巻回電極体に集電板を押し付ける前の状態を示す一部破断斜視図である。 従来例の巻回電極体に集電板を押し付けてレーザビームを照射する状態を示す一部破断正面図である。
符号の説明
10A、10C 非水電解質二次電池(リチウムイオン二次電池)
11 電池外装缶
12 封口板
14 電極端子
15 ガス排出弁
17 絶縁部材
18 ガス排出口
20 巻回電極体
21 正極
21 正極芯体端縁部
22 負極
22 負極芯体端縁部
23 セパレータ
30A、30A'、30B、30C 集電板
31A、31C リード板
32A〜32C 平板状本体
33A〜33C 凸部
34C 溶接部
35A 平面部
36A、36B 側面部
37A、37B 貫通部

Claims (5)

  1. 電池外装缶の内部に、それぞれ帯状の正極と負極の間にセパレータを介在させて巻回した電極体及び非水電解質が収納され、前記正極及び負極はそれぞれ帯状芯体の表面に活物質合剤を備え、前記電極体の一方の端部には、前記正極或いは負極を構成する帯状芯体の端縁部が突出し、前記帯状芯体の端縁部には電極端子に接続された集電板が接合され、前記電極体が発生する電力を前記電極端子から外部へ取り出すことができる非水電解質二次電池において、
    前記集電板は、前記帯状芯体の端縁部との対向面に突出する複数条の凸部が形成され、前記凸部の前記集電板を形成する水平面に対して傾斜する両側面の少なくとも一方に貫通部が形成され、前記凸部が前記帯状芯体の端縁部に食い込んだ状態で、前記貫通部形成部分において前記集電板と帯状芯体の端縁部とが高エネルギー線により溶接されていることを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 前記凸部は断面形状が台形であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記凸部は断面形状が円弧状であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記貫通部は前記凸部の長手方向に沿って形成されたスリットからなることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  5. 前記高エネルギー線は、レーザビーム又は電子ビームであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の非水電解質二次電池。
JP2006074850A 2006-03-17 2006-03-17 非水電解質二次電池 Pending JP2007250442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006074850A JP2007250442A (ja) 2006-03-17 2006-03-17 非水電解質二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006074850A JP2007250442A (ja) 2006-03-17 2006-03-17 非水電解質二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007250442A true JP2007250442A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38594491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006074850A Pending JP2007250442A (ja) 2006-03-17 2006-03-17 非水電解質二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007250442A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009096160A1 (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Panasonic Corporation 二次電池用集電端子板、二次電池および二次電池の製造方法
JP2010272513A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Sb Limotive Co Ltd 二次電池
JP2014514715A (ja) * 2011-04-26 2014-06-19 エルジー ケム. エルティーディ. 新規な構造のバスバー及びこれを備えた電池モジュール
WO2015118404A1 (en) 2014-02-10 2015-08-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrical storage device and manufacturing method for electrical storage device
CN110931887A (zh) * 2019-11-16 2020-03-27 银隆新能源股份有限公司 锂电池卷芯极片、锂电池卷芯制备方法及圆柱形锂电池
WO2022088827A1 (zh) * 2020-10-29 2022-05-05 深圳市比克动力电池有限公司 集流板及圆柱形锂电池
WO2023127565A1 (ja) * 2021-12-28 2023-07-06 パナソニックホールディングス株式会社 集電板および蓄電装置
WO2024027104A1 (zh) * 2022-08-04 2024-02-08 欣旺达动力科技股份有限公司 电池和电池包

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009096160A1 (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Panasonic Corporation 二次電池用集電端子板、二次電池および二次電池の製造方法
US8765291B2 (en) 2009-05-20 2014-07-01 Samsung Sdi Co., Ltd. Rechargeable battery
JP2010272513A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Sb Limotive Co Ltd 二次電池
US9136521B2 (en) 2011-04-26 2015-09-15 Lg Chem, Ltd. Bus bar having novel structure and battery module including the same
JP2014514715A (ja) * 2011-04-26 2014-06-19 エルジー ケム. エルティーディ. 新規な構造のバスバー及びこれを備えた電池モジュール
WO2015118404A1 (en) 2014-02-10 2015-08-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrical storage device and manufacturing method for electrical storage device
JP2015153455A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 トヨタ自動車株式会社 蓄電装置及びその製造方法
KR20160106645A (ko) * 2014-02-10 2016-09-12 도요타지도샤가부시키가이샤 축전 장치 및 축전 장치용 제조 방법
KR101881237B1 (ko) 2014-02-10 2018-07-23 도요타지도샤가부시키가이샤 축전 장치 및 축전 장치용 제조 방법
US10468657B2 (en) 2014-02-10 2019-11-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrical storage device and manufacturing method for electrical storage device
CN110931887A (zh) * 2019-11-16 2020-03-27 银隆新能源股份有限公司 锂电池卷芯极片、锂电池卷芯制备方法及圆柱形锂电池
WO2022088827A1 (zh) * 2020-10-29 2022-05-05 深圳市比克动力电池有限公司 集流板及圆柱形锂电池
WO2023127565A1 (ja) * 2021-12-28 2023-07-06 パナソニックホールディングス株式会社 集電板および蓄電装置
WO2024027104A1 (zh) * 2022-08-04 2024-02-08 欣旺达动力科技股份有限公司 电池和电池包

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5100281B2 (ja) 密閉電池及びその製造方法
US8241786B2 (en) Secondary battery
JP4401065B2 (ja) 二次電池及びその製造方法
JP4986441B2 (ja) 角形電池
KR100754705B1 (ko) 비수 전해액 이차 전지
JP6331079B2 (ja) レーザ溶接方法及びレーザ溶接装置
JP5137516B2 (ja) 密閉電池
JP6569322B2 (ja) 二次電池及びそれを用いた組電池
KR20080114504A (ko) 밀폐 전지 및 그 제조 방법
JP2007250442A (ja) 非水電解質二次電池
JP2009032670A (ja) 密閉型電池及びその製造方法
JP3935749B2 (ja) 二次電池
JP2009087693A (ja) 密閉電池及びその製造方法
JP6022460B2 (ja) 電池及びその製造方法
JP2009259452A (ja) 電池およびその製造方法
JP2009032670A5 (ja)
KR20060097603A (ko) 전지 및 그 제조 방법
JP2006252890A (ja) 筒型二次電池及びその製造方法
JP2010205469A (ja) 密閉電池の製造方法及び密閉電池
JP5384071B2 (ja) 密閉電池
WO2009153914A1 (ja) 電池およびその製造方法
JPWO2019187775A1 (ja) 電池及びその製造方法
JPH11135100A (ja) 巻回電極電池およびその製造方法
JP2019160751A (ja) 密閉電池の製造方法及び密閉電池
CN109585770B (zh) 二次电池及其制造方法