JP2007249813A - 車載用ハードディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ更新の際にライトキャッシュメモリを使用することによって、データの更新時間を短くすることができる車載用ハードディスク装置を提供する。
【解決手段】外付けハードディスク装置50に記憶されているデータを記録媒体32へ書き込む際に、表示装置22に、車載用ハードディスク装置30の電源のオフを不許可にする表示を行い、バス切替器38により入力されたデータがライトキャッシュメモリ34に格納されるようにする。そして、ライトキャッシュメモリ34に格納されたデータが記録媒体34に書き込まれる。さらに、記録媒体34へのデータの書き込みが終了した後、表示装置22に、電源のオフを許可する表示を行う。このように、ライトキャッシュメモリ34を介してデータの書き込みを行う際に電源をオフしないような表示がなされるので、データの書き込みの際に電源がオフされることがなくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ライトキャッシュメモリを備えた車載用ハードディスク装置に関する。
車載用のナビゲーション装置では、ナビゲーションを行うための地図データを内蔵するハードディスク装置に記憶しているものがある。このようなナビゲーション装置では、例えば、年度ごとに地図データが更新されるので、その都度ハードディスク装置に記憶されている地図データを更新する必要がある。
この地図データの更新の際には、ナビゲーション装置に、例えば、更新用の地図データを記憶させたハードディスク装置を接続し、接続したハードディスク装置から地図データをナビゲーション装置側に転送してナビゲーション装置に内蔵されているハードディスク装置に新たな地図データを書き込んでいる。
ところが、内蔵ハードディスク装置の磁気ディスク等の記録媒体への書き込みには、時間がかかるので、接続されたハードディスク装置から転送される地図データを一時的に格納して、地図データの書き込み速度を早くするためのライトキャッシュメモリが内蔵されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、ナビゲーション装置の地図データは容量が大きいので、ライトキャッシュメモリをオンにし、地図データをキャッシュメモリに格納しながら、その格納した地図データをハードディスクの磁気ディスクに書き込んでやれば、地図データの更新時間を短くできる。
特開平7−334424号公報
ところが、車載用のナビゲーション装置では、地図データを更新する際に、ナビゲーション装置のみならず、外部接続されるハードディスク装置、つまり更新用の地図データを記憶しているハードディスク装置の電源も車載バッテリから供給される。
したがって、地図データの更新の際、地図更新の時間を短縮するためにライトキャッシュメモリをオンしていると、車両の電源が何らかの要因、例えば、使用者が誤ってキー操作を行って電源をオフしたりするとライトキャッシュメモリに記憶されている地図データが消えてしまい、地図データの更新ができないという状態が発生するおそれがある。
つまり、地図データの更新のように長い時間を必要とするデータ更新の際にライトキャッシュメモリをオンすることができず、データ更新の時間を短くすることができなかった。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、データ更新の際にライトキャッシュメモリを使用することによって、データの更新時間を短くすることができる車載用ハードディスク装置を提供することを目的としている。
かかる問題を解決するためになされた請求項1に記載の車載用ハードディスク装置は、外部から入力したデータをライトキャッシュメモリを介して記録媒体へ書き込む際に、車載用ハードディスク装置の電源のオフを不許可にする報知を行い、データの書き込みが終了した後、電源のオフを許可する報知を行うことを特徴とする。
具体的には、請求項1に記載の車載用ハードディスク装置は、データ入力手段を介して外部記憶装置からデータを入力し、入力したデータを記憶媒体へ書き込む際に、車載用ハードディスク装置の電源オフを不許可にする旨の報知指令を報知手段へ出力するとともに、キャッシュオン/オフ手段へオン指令を出力し、データをライトキャッシュメモリを介して記録媒体に書き込む。そして、記録媒体へのデータの書き込みが終了した後、キャッシュオン/オフ手段へオフ指令を出力するとともに、車載用ハードディスク装置の電源のオフを許可する旨の報知指令を報知手段へ出力する。
このような車載用ハードディスク装置によれば、外部記憶装置に記憶されているデータを記録媒体へ書き込む際に、報知手段により、例えばLEDを点灯させたり音を発生させることによって、車載用ハードディスク装置の電源のオフを不許可にする報知がなされ、外部記憶装置から入力されたデータがライトキャッシュメモリに格納される。そして、ライトキャッシュメモリに格納されたデータが記録媒体に書き込まれ、記録媒体へのデータの書き込みが終了した後、報知手段により、例えば、LEDを消灯させたり音を発生させることによって、電源のオフを許可する報知がなされる。
このように、ライトキャッシュメモリを介してデータの書き込みを行う際に電源をオフしないように報知がなされるので、使用者がその報知を認識した場合には、使用者がデータの書き込みの際に電源をオフすることがなくなる。
そして、データの書き込み中に電源がオフされることがなくなれば、ライトキャッシュメモリはデータ書き込みの間オンのままになっている。つまり、データ更新を行っている間は、常に入力したデータをライトキャッシュメモリに格納しながら車載用ハードディスク装置のデータ更新ができるので、データ更新時間を短縮することができる。
ところで、車載機器は、例えば、カーナビゲーション装置のように使用者に対して種々の情報を表示して提供するための表示装置を有している場合がある。したがって、車載用ハードディスク装置が表示装置を有する車載機器に使用される場合には、報知手段に代えて、請求項2に記載のように、制御手段の表示指令を受け、車載用ハードディスク装置の電源のオフを許可又は不許可にする旨の表示情報を車載機器の前記表示装置に出力する表示出力部を備えるようにするとよい。
このようにすれば、外部記憶装置に記憶されているデータを記録媒体へ書き込む際に車載装置、例えば、カーナビゲーション装置の表示装置に、車載用ハードディスク装置の電源のオフを不許可にする表示がなされ、外部記憶装置から入力されたデータがライトキャッシュメモリに格納される。そして、ライトキャッシュメモリに格納されたデータが記録媒体に書き込まれ、記録媒体へのデータの書き込みが終了した後、表示装置に電源のオフを許可する報知がなされる。
このように、ライトキャッシュメモリを介してデータの書き込みを行う際に電源をオフしないように表示がなされるので、使用者がその表示を認識した場合には、使用者がデータの書き込みの際に電源をオフすることがなくなる。
そして、データの書き込み中に電源がオフされることがなくなれば、ライトキャッシュメモリはデータ書き込みの間オンのままになっている。つまり、データ更新を行っている間は常に入力したデータをライトキャッシュメモリに格納しながら車載用ハードディスク装置のデータ更新ができるので、データ更新時間を短縮することができる。
ところで、ライトキャッシュメモリを介してデータの書き込み中に電源をオフしないようにするためには、報知手段や表示装置で電源をオフしない旨の報知や表示を行う以外に、データの書き込み中に電源がオフされないようにしてもよい。
そこで、報知手段や表示出力部の代りに請求項3に記載の車載用ハードディスク装置のように、車載バッテリから車載用ハードディスクへ電源を供給するための通常の第1電源ラインとは別の第2電源ラインと、制御手段の電源オン/オフ指令を受け、第2電源ラインをオン/オフするスイッチとを設ける。
そして、制御手段は、スイッチへオン指令を出力するとともに、キャッシュオン/オフ手段へオン指令を出力し、データをライトキャッシュメモリを介して記録媒体に書き込み、記録媒体へのデータの書き込みが終了した後、キャッシュオン/オフ手段へオフ指令を出力するとともに、スイッチをオフする指令を出力するようにする。
このようにすると、外部記憶装置に記憶されているデータを記録媒体へ書き込む際に、スイッチがオンされ、車載バッテリから車載用ハードディスクへ電源を供給するための通常の第1電源ラインとは別の第2電源ラインから電源が供給される。
そして、第2電源ラインから電源が供給されれば、ライトキャッシュメモリを介してデータの書き込みをしている間に使用者が通常の操作により電源をオフしても車載用ハードディスクには電源が供給される。
したがって、データの書き込み中は、ライトキャッシュメモリがオンのままになっている。つまり、データ更新を行っている間は、常に入力したデータをライトキャッシュメモリに格納しながら車載用ハードディスク装置のデータ更新ができるので、データ更新時間を短縮することができる。
ここで、「通常の第1電源ライン」とは、車載バッテリから車載用ハードディスク装置へ電源を供給するための電源ラインであって、使用者がイグニッションスイッチ等の通常の操作により電源をオン/オフする電源ラインである。
ところで、外部記憶装置に記憶されているデータを記録媒体へ書き込む際に、条件によっては、使用者に電源をオフしない旨を報知や表示を行ったり、第2電源ラインから電源を供給しなくてもよい場合が多い。例えば、データの容量が小さく、データの書き込みが短時間で終るような場合である。
そこで、請求項4に記載のように、車載機器が車載用ハードディスク装置のデータ入力に関する設定を入力するための設定入力手段を有していれば、車載用ハードディスク装置に設定入力手段を介して入力される設定情報を入力するための設定情報入力手段を設け、制御手段は、設定情報入力手段を介して入力された設定情報に基づいて、報知指令、表示指令、又は、スイッチのオン/オフ指令、の出力、キャッシュオン/オフ指令の出力、データの入力、記録媒体へのデータの書き込みを行うようにするとよい。
このようにすると、例えば、入力された設定情報に基づいて記録媒体にデータを書き込む際の条件を設定し、その条件を満足するときだけ、報知や表示あるいは第2電源ラインを介しての電源供給を行えばよいので、車載バッテリの消費を抑制することができる。
ここで、設定情報としては、例えば、車載用ハードディスク装置にデータを書き込むか否かを切り替えるためのモード切替情報や更新するデータの容量などが考えられる。
そして、設定情報がモード切替情報である場合には、請求項5に記載のように設定入力手段を、車載用ハードディスク装置にデータを書き込むか否かを切り替えるためのモード切替情報の入力を行うように構成し、制御手段は、設定情報入力手段を介して入力されたモード切替情報が車載用ハードディスク装置にデータを書き込む旨のデータである場合、報知指令、表示指令、又は、スイッチのオン/オフ指令、の出力、キャッシュオン/オフ指令の出力、データの入力、記録媒体へのデータの書き込みを行うようにするとよい。
このようにすると、車載装置の設定が車載用ハードディスク装置へのデータ書き込みモードになった場合に、電源オフを不許可にする報知や表示あるいは第2電源ラインからの電源供給が行われ、電源がオフされることなくデータの書き込みが行われる。
また、設定情報が更新すべきデータの容量である場合には、請求項6に記載のように、設定入力手段を、外部記憶装置から入力されるデータのデータ容量の値を入力するように構成し、制御手段は、設定情報入力手段を介して入力されたデータ容量の値が所定の値以上である場合に、報知指令、表示指令、又は、スイッチのオン/オフ指令、の出力、キャッシュオン/オフ指令の出力、データの入力、記録媒体へのデータの書き込みを行うようにするとよい。
このようにすると、接続された外部記憶装置に記憶されたデータの容量が所定の値以上である場合に、電源オフを不許可にする報知や表示あるいは第2電源ラインからの電源供給が行われ、電源がオフされることなくデータの書き込みが行われる。
ところで、外部記憶装置を接続すると、接続した外部記憶装置のファイル管理情報から更新すべきデータの容量を入力することができる。したがって、請求項7に記載のように、制御手段は、データ入力手段に接続された外部記憶装置のファイル情報に基づき、外部記憶装置から入力されるデータの容量の値を入力し、入力したデータの容量の値が所定の値以上である場合に、報知指令、表示指令、又は、スイッチのオン/オフ指令、の出力、キャッシュオン/オフ指令の出力、データの入力、記録媒体へのデータの書き込みを行うようにするとよい。
このようにすると、外部記憶装置を車載用ハードディスク装置に接続しただけで、データが所定の容量以上であるか否かが判定され、所定の容量以上のときのみ記録媒体へのデータの書き込み、つまりデータの更新が行われるので、使用者にとって使いやすいハードディスク装置となる。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
(全体構成)
図1は、本発明に係る車載用ハードディスク装置が組み込まれたカーナビゲーション装置20の概略構成を示すブロック図である。
カーナビゲーション装置20は、表示装置22、モード入力部24、車載用ハードディスク装置30などを備えており、車載バッテリ10から電源供給を受けて作動する。
また、カーナビゲーション装置20には、外付けハードディスク装置50が接続されている。この外付けハードディスク装置50は、更新すべき地図データが記憶されており、定期的、例えば年度ごとに地図データを更新するために接続される。
(構成要素の説明)
車載バッテリ10は、カーナビゲーション装置20の電源であり、第1電源ライン46を介してカーナビゲーション装置20に電力を供給する。なお、第1電源ライン46には、イグニッションスイッチ12が設けられており、使用者の通常のキー操作により第1電源ライン46の開閉、つまり、車載バッテリ10からカーナビゲーション装置20への電源のオン/オフを行うようになっている。
カーナビ制御部26は、カーナビゲーション装置20全体の制御を行うとともにナビゲーションのための種々の処理、例えば、各種設定のための入出力処理、経路検索処理、現在位置算出処理、あるいは、その処理結果を使用者に表示数ための表示処理などを行う。
表示装置22は、各種情報を表示するためのものであり、カーナビ制御部26で実行される各種処理のうち使用者に処理結果などを表示する。表示には、液晶表示器やCRTなどが用いられている。
モード入力部24は、カーナビゲーション装置20の作動モードを入力するためのものである。ここでいう作動モードには、ナビゲーションを行うナビモード、あるいは、車載用ハードディスク装置30に更新すべき地図データを書き込む地図更新モードなどがある。
モード入力部24にて地図更新モードが入力された場合には、外付けハードディスク装置50に記憶されている地図データが車載用ハードディスク装置30に書き込まれる。
また、モード入力部24は、表示装置22の液晶表示器やCRTなどの表面に装着されたタッチパネルなどで構成される。
車載用ハードディスク装置30は、記録媒体32、ライトキャッシュメモリ34、ハードディスク制御部36、データ入力部38、バス切替器40、表示出力部43などから構成されている。
記録媒体32は、データを磁気的に書き込んで記録しておき、必要に応じて記録したデータを読み出すためのものであり、例えば、磁気ディスクである。
ライトキャッシュメモリ34は、データを記録媒体32に書き込む前に格納しておくためのメモリである。
データ入力部38は、接続された外付けハードディスク装置50からのデータを入力するものであり、具体的にはIEEE1394規格に合致したデータ入力を行う。
バス切替器40は、ハードディスク制御部36の指令を受け、データ入力部38から入力されるデータを記録媒体32に書き込むか、又は、ライトキャッシュメモリ34に格納するかを切り替える。すなわち、バス切替器40は、キャッシュメモリ34をオン/オフするための構成である。具体的には、車載用ハードディスク装置30において使用されるバスのバスコントローラである。
表示出力部43は、ハードディスク制御部36の表示指令を受け、車載用ハードディスク装置30の電源のオフを許可又は不許可にする旨の表示情報をカーナビゲーション装置20の表示装置22に出力するものである。
ハードディスク制御部36は、ライトキャッシュメモリ34のオン/オフや記録媒体32へのデータ書き込みなどを制御するためのものであり、図示されていないCPU、ROM、RAMなどから構成されている。
ハードディスク制御部36は、モード情報入力部44を介して、カーナビゲーション装置20のモード入力部24から入力されたモード切替情報を入力する。そして、そのモード切替情報が、車載用ハードディスク装置30にデータを書き込む旨の情報である場合、車載用ハードディスク装置30の電源のオフを不許可にする旨の表示指令を表示出力部43へ出力し、表示装置22に電源をオフしないように注意を促す表示を行う。
その後、データ入力部38から入力されるデータをライトキャッシュメモリ34に格納する旨のキャッシュオン指令をバス切替器40へ出力し、データ入力部38を介してデータ入力を開始する。
そして、入力されたデータをライトキャッシュメモリ34に格納し、そのライトキャッシュメモリ34に格納したデータを記録媒体32に書き込み、記録媒体32へのデータの書き込みが終了した後、ライトキャッシュメモリ34をオフするキャッシュオフ指令をバス切替器40へ出力する。
そして、最後に、車載用ハードディスク装置30の電源のオフを許可する旨の表示指令を表示出力部43へ出力し、表示装置22に電源をオフしてもよい旨の表示を行う。
(データ書き込み処理の説明)
次に、図2に基づき、ハードディスク制御部36にて実行されるデータ書き込み処理について説明する。図2は、データ書き込み処理のフローチャートである。
図2に示すように、データ書き込み処理では、まず、S100において、モード情報入力部44からモード切替情報を入力し、S105へ移行する。
モード切替情報とは、カーナビゲーション装置20の作動モードがどのモードに切り替わっているかを示す情報である。つまり、カーナビゲーション装置20には、通常のナビゲーションを行うためのモード、娯楽情報を表示するためのモード、地図データを更新するためのモードなどがあり、使用者がモード入力部24を介してどのモードにするかを入力できるようになっている。
S105では、モード切替情報が地図データ更新モードになっているか否かを判定する。そして、モード切替情報が地図データ更新モードの場合(S105:Yes)は、S110へ移行し、モード切替情報が地図データ更新モードでない場合(S105:No)には、S130へ移行する。
S110では、表示出力部43へ電源のオフを不許可にする旨の表示指令を出力し、S115へ移行する。なお、表示出力部43は、電源のオフを不許可にする旨の表示指令を受け、表示装置22へ電源をオフしないように注意を促す表示を行い、使用者に注意を喚起する。
S115では、バス切替器40に、データ入力部38から入力されるデータをライトキャッシュメモリ34に格納するためのキャッシュオン指令を出力し、S120へ移行する。
S120では、データ入力部38を介して外付けハードディスク装置50から更新すべき地図データを入力し、ライトキャッシュメモリ34に格納する。そして、ライトキャッシュメモリ34がオーバーフローしないように、ライトキャッシュメモリ34に格納した地図データを記録媒体32に順次書き込む。
そして、続くS125にて地図データの記録媒体32への書き込みが終了したか否かを判定する。そして、地図データの記録媒体32への書き込みが終了していなければ、S120へ戻り、地図データの入力と記録媒体32への書き込みを続ける。一方、地図データの書き込みが終了していれば、S130へ移行する。
S130では、ライトキャッシュメモリ34をオフするためのキャッシュオフ指令をバス切替器40へ出力し、S135へ移行する。
S135では、表示出力部43へ電源のオフを許可にする旨の表示指令を出力し、処理を終了する。なお、表示出力部43は、電源のオフを許可する旨の表示指令を受け、表示装置22へ電源をオフしてもよい旨の表示を行い、使用者に電源をオフしてもよい旨を提示する。
(カーナビゲーション装置20の特徴)
以上に説明したカーナビゲーション装置20によれば、設定されたモードが地図更新モードである場合、外付けハードディスク装置50に記憶されている地図データを記録媒体32へ書き込む際に、車載用ハードディスク装置30の電源のオフを不許可にする表示が表示装置22になされ、外付けハードディスク装置50から入力された地図データがライトキャッシュメモリ34に格納される。
そして、ライトキャッシュメモリ34に格納された地図データが記録媒体32に書き込まれる。さらに、記録媒体32への地図データの書き込みが終了した後、表示装置22に電源のオフを許可する表示がなされる。
このように、ライトキャッシュメモリ34を介して地図データの書き込みを行う際に電源をオフしないように表示がなされるので、使用者が地図データの書き込みの際に電源をオフすることがなくなる。
つまり、地図データの更新中にライトキャッシュメモリ34を使用して車載用ハードディスク装置30の地図データ更新ができるので、地図データ更新時間を短縮することができる。
[第2実施形態]
次に、第1実施形態のカーナビゲーション装置20において、電源のオフの許可/不許可を使用者へ報知する方法及び設定情報を変更したカーナビゲーション装置60について図3及び図4に基づいて説明する。
(構成の説明)
図3は、カーナビゲーション装置60の概略構成を示すブロック図である。なお、図3に示すカーナビゲーション装置60の構成の説明においては、図1に示すカーナビゲーション装置20と同じ構成要素については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみについて説明する。
第1実施形態のカーナビゲーション装置20では、電源のオフの許可/不許可を表示出力部43を介してカーナビゲーション装置20の表示装置22に表示させていたが、第2実施形態のカーナビゲーション装置60では、図3に示すように、車載用ハードディスク装置30に装着した報知部42で電源のオフの許可/不許可を報知する。
また、第1実施形態のカーナビゲーション装置20では、モード情報入力部44を介してモード入力部24で入力された地図データ更新モードであるか否かを入力していた。これに対し、第2実施形態のカーナビゲーション装置60では、モード入力部24の代りに更新すべき地図データの容量を入力するデータ容量入力部25が配置されており、モード情報入力部44の代りにデータ容量情報入力部45が配置されている。さらに、表示出力部43の代りに報知部42が配置されている。
データ容量入力部25は、モード入力部24と同様に表示装置22の液晶表示器などの画面表面に装着されたタッチパネルである。
報知部42は、ハードディスク制御部36の報知指令を受け、車載用ハードディスク装置30の電源オフを許可又は不許可にする旨の報知を行うものであり、具体的にはLEDで構成されている。そして、車載用ハードディスク装置30の電源のオフを許可しない場合にはLEDが点灯し、電源のオフを許可する場合には消灯する。
つまり、このLEDが点灯しているときには、使用者が車載用ハードディスク装置30の電源をオフしてはならないことを示しており、逆にLEDが消灯している場合には、使用者が電源をオフしてもよいことを示している。
また、ハードディスク制御部36は、データをライトキャッシュメモリ34に格納するキャッシュオン指令をバス切替器40に出力する前に、表示出力部43にLED点灯指令を出力し、記録媒体32への地図データの書き込みが終了した後に、表示出力部43にLED消灯指令を出力する。
(データ書き込み処理の説明)
次に、図4に基づき、カーナビゲーション装置60のハードディスク制御部36で実行されるデータ書き込み処理について説明する
図4は、カーナビゲーション装置60のハードディスク制御部36で実行されるデータ書き込み処理の流れを示すフローチャートである。以下、図2に示すデータ書き込み処理と同じ処理内容の部分については、図2と同じステップ番号を付し、その説明を省略し、異なる部分のみについて説明する。
図4に示すように、S101にて、地図データ容量入力部25において入力された地図データの容量をデータ容量情報入力部45を介して入力し、S106へ移行する。
S106では、S101において入力したデータ容量が所定の値以上であるか否かを判定する。そして、データ容量が所定の値以上の場合(S106:Yes)、S111へ移行し、所定の値よりも小さい場合(S106:No)、S130へ移行する。
ここで、データ容量の「所定の値」は、予め決められた容量の値であってもよいし、予め定められたデータの読み込み時間であってもよい。データの読み込み時間が予め定められている場合の所定の値は、車載用ハードディスク装置30の読み込み速度にデータの読み込み時間を掛けた値となる。
S111では、報知部42のLEDを点灯させるように点灯指令を出力する。点灯指令を出力した後は、S115〜S130を第1実施形態の場合と同様に実行する。
そして、S130において、バス切替器40に、データ入力部38から入力されるデータを記録媒体32へ書き込む旨の指令を出力した後、S136において、報知部42のLEDに消灯指令を出力して処理を終了する。
(カーナビゲーション装置60の特徴)
以上に説明したカーナビゲーション装置60によれば、データ容量入力部25から入力された地図データの容量が所定の値以上であった場合、外付けハードディスク装置50に記憶されている地図データを記録媒体32へ書き込む際に、車載用ハードディスク装置30の電源のオフを不許可にする報知部42のLEDが点灯し、外付けハードディスク装置50から入力された地図データがライトキャッシュメモリ34に格納される。
そして、ライトキャッシュメモリ34に格納された地図データが記録媒体32に書き込まれる。さらに、記録媒体32への地図データの書き込みが終了した後、報知部42のLEDが消灯し、電源のオフを許可する報知がなされる。
このように、ライトキャッシュメモリ34を介して地図データの書き込みを行う際に電源をオフしないようにLEDの点灯及び消灯で報知されるので、使用者が地図データの書き込みの際に電源をオフすることがなくなる。
つまり、地図データの更新中にライトキャッシュメモリ34を使用して車載用ハードディスク装置30の地図データ更新ができるので、地図データ更新時間を短縮することができる。また、地図データが所定の容量以上のときだけ、記録媒体32への地図データの書き込みが行われるので、車載バッテリ10の消費を抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、第1実施形態のカーナビゲーション装置20において、電源のオフの許可/不許可を使用者へ報知する代りに、地図データを書き込んでいる間は、車載バッテリ10に接続した第2電源ライン47によって電源を供給するようにしたカーナビゲーション装置70について図5及び図6に基づいて説明する。
(構成の説明)
図5は、カーナビゲーション装置70の概略構成を示すブロック図である。なお、図5に示すカーナビゲーション装置70の構成の説明においては、図1に示すカーナビゲーション装置20と同じ構成要素については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみについて説明する。
第3実施形態のカーナビゲーション装置70は、第1実施形態のカーナビゲーション装置20の構成に対し、モード入力部24及びモード情報入力部44が削除され、第2電源ライン47及び電源スイッチ48が付加されている。
第2電源ライン47は、車載バッテリ10とカーナビゲーション装置70とを接続し、途中にイグニッションスイッチ12が設けられている通常の電源ラインと並列に車載バッテリ10とカーナビゲーション装置70とを接続するように設けられている。
第2電源ライン47の途中には、ハードディスク制御部36のオン/オフ指令によって作動する電源スイッチ48が設けられており、第2電源ライン47によって車載バッテリ10からカーナビゲーション装置70へ供給される電源をオン/オフする。
(データ書き込み処理の説明)
次に、図6に基づき、カーナビゲーション装置70のハードディスク制御部36で実行されるデータ書き込み処理について説明する
図6は、カーナビゲーション装置70のハードディスク制御部36で実行されるデータ書き込み処理の流れを示すフローチャートである。以下、図2に示すデータ書き込み処理と同じ処理内容の部分については、図2と同じステップ番号を付し、その説明を省略し、異なる部分のみについて説明する。
図6に示すように、S102にてデータ入力部38から読み込むべき地図データの容量を入力し、S107へ移行する。具体的には、データ入力部38を介して、外付けハードディスク装置50に記憶されている地図データのファイル情報からその地図データの容量を読み込むのである。
S107では、S102において読み込んだ地図データの容量が所定の値以上であるか否かを判定する。そして、地図データの容量が所定の値以上の場合(S107:Yes)、S112へ移行し、所定の値より小さい場合(S107:No)、S130へ移行する。ここで、「所定の値」とは、第2実施形態で説明した「所定の値」と同じ意味である。
S112では、電源スイッチ48をオンするように電源スイッチ48にオン指令を出力する。オン指令を出力した後は、S115〜S130を第1実施形態の場合と同様に実行する。
そして、S130において、バス切替器40に、データ入力部38から入力される地図データを記録媒体32へ書き込む旨の指令を出力した後、S137において、電源スイッチ48にオフ指令を出力して処理を終了する。
(カーナビゲーション装置70の特徴)
以上に説明したカーナビゲーション装置70によれば、外付けハードディスクに記憶されている地図データの容量が所定の値以上である場合、外付けハードディスク装置50に記憶されている地図データを記録媒体32へ書き込む際に、電源スイッチ48がオンされ、車載バッテリ10から車載用ハードディスク装置30へ電源を供給するための通常の第1電源ライン46とは別の第2電源ライン47から電源が供給される。
つまり、ライトキャッシュメモリ34を介して地図データの書き込み中に使用者が通常の操作により電源をオフしても車載用ハードディスク装置30には電源が供給される。したがって、地図データの更新中にライトキャッシュメモリ34を使用して車載用ハードディスク装置30の地図データ更新ができるので、地図データ更新時間を短縮することができる。
また、外付けハードディスク装置50を車載用ハードディスク装置30に接続しただけで、データが所定の容量以上であるか否かが判定され、所定の容量以上のときのみ記録媒体32へのデータの書き込みが行われるので、使用者にとって使いやすいカーナビゲーション装置70となる。
[その他の実施形態]
上記第1実施形態〜第3実施形態では、外付けハードディスク装置50から読み込むデータを地図データとしていたが、地図データ以外にも、例えば、楽曲データや映画などの大容量のデータであれば、第1実施形態〜第3実施形態に示す車載用ハードディスク30,60,70を組み込むことによって、それらのデータ更新時間を短縮するという効果が得られる。
また、第2実施形態では、報知部42にLEDを使用して、LEDの点灯/消灯で報知をしているが、他の機器、例えば、白色ランプ、液晶パネルのように使用者の視覚に訴えるものであってもよいし、ブザー、チャイム、録音あるいは合成した人の声などのように使用者の聴覚に訴えるものであってもよい。さらに、バイブレータなど振動を発生させるものであってもよい。
なお、以上に説明した各実施形態において、データ入力部38がデータ入力手段に、ハードディスク制御部36が制御手段に、カーナビゲーション装置20が車載機器に、バス切替器40がキャッシュオン/オフ手段に、各々相当する。
また、報知部42が報知手段に、表示出力部43が表示出力手段に、電源スイッチ48がスイッチに相当し、モード入力部24が設定入力手段に、モード情報入力部44が設定情報入力手段に相当する。
本発明に係る車載用ハードディスク装置30が適用されたカーナビゲーション装置20の概略構成を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置20におけるデータ書き込み処理のフローチャートである。 本発明に係る車載用ハードディスク装置30が適用されたカーナビゲーション装置60の概略構成を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置60におけるデータ書き込み処理のフローチャートである。 本発明に係る車載用ハードディスク装置30が適用されたカーナビゲーション装置70の概略構成を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置70におけるデータ書き込み処理のフローチャートである。
符号の説明
10…車載バッテリ、12…イグニッションスイッチ、20,60,70…カーナビゲーション装置、22…表示装置、24…モード入力部、25…データ容量入力部、26…カーナビ制御部、30…車載用ハードディスク装置、32…記録媒体、34…ライトキャッシュメモリ、36…ハードディスク制御部、38…データ入力部、40…バス切替器、42…報知部、43…表示出力部、44…モード情報入力部、45…データ容量情報入力部、46…第1電源ライン、47…第2電源ライン、48…電源スイッチ、50…外付けハードディスク装置。

Claims (7)

  1. データを記録媒体に書き込む前に格納しておくライトキャッシュメモリと、外部記憶装置からデータを入力するためのデータ入力手段と、前記ライトキャッシュメモリのオン/オフ及び前記記録媒体へのデータ書き込みを制御する制御手段とを備え、車載バッテリから電源供給を受けて作動する車載機器に使用される車載用ハードディスク装置であって、
    前記制御手段からのオン/オフ指令を受け、前記ライトキャッシュメモリをオン/オフするキャッシュオン/オフ手段と、
    前記制御手段の報知指令を受け、前記車載用ハードディスク装置の電源のオフを許可又は不許可にする旨の報知を行う報知手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記車載用ハードディスク装置の電源のオフを不許可にする旨の報知指令を前記報知手段へ出力するとともに、前記キャッシュオン/オフ手段へオン指令を出力し、データを前記ライトキャッシュメモリを介して前記記録媒体に書き込み、前記記録媒体へのデータの書き込みが終了した後、前記キャッシュオン/オフ手段へオフ指令を出力するとともに、前記車載用ハードディスク装置の電源のオフを許可する旨の報知指令を前記報知手段へ出力することを特徴とする車載用ハードディスク装置。
  2. データを記録媒体に書き込む前に格納しておくライトキャッシュメモリと、外部記憶装置からデータを入力するためのデータ入力手段と、前記ライトキャッシュメモリのオン/オフ及び前記記録媒体へのデータ書き込みを制御する制御手段とを備え、車載バッテリから電源供給を受けて作動するとともに、各種情報を表示するための表示装置を有する車載機器に使用される車載用ハードディスク装置であって、
    前記制御手段からのオン/オフ指令を受け、前記ライトキャッシュメモリをオン/オフするキャッシュオン/オフ手段と、
    前記制御手段の表示指令を受け、前記車載用ハードディスク装置の電源のオフを許可又は不許可にする旨の表示情報を前記車載機器の前記表示装置に出力する表示出力手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記車載用ハードディスク装置の電源のオフを不許可にする旨の表示指令を前記表示出力手段へ出力するとともに、前記キャッシュオン/オフ手段へオン指令を出力し、データを前記ライトキャッシュメモリを介して前記記録媒体に書き込み、前記記録媒体へのデータの書き込みが終了した後、前記キャッシュオン/オフ手段へオフ指令を出力するとともに、前記車載用ハードディスク装置の電源のオフを許可する旨の表示指令を前記表示出力手段へ出力することを特徴とする車載用ハードディスク装置。
  3. データを記録媒体に書き込む前に格納しておくライトキャッシュメモリと、外部記憶装置からデータを入力するためのデータ入力手段と、前記ライトキャッシュメモリのオン/オフ及び前記記録媒体へのデータ書き込みを制御する制御手段とを備え、車載バッテリから電源供給を受けて作動する車載機器に使用される車載用ハードディスク装置であって、
    前記車載バッテリから前記車載用ハードディスクへ電源を供給するための通常の第1電源ラインとは別の第2電源ラインと、
    前記制御手段の電源オン/オフ指令を受け、前記第2電源ラインをオン/オフするスイッチと、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記スイッチへオン指令を出力するとともに、
    前記キャッシュオン/オフ手段へオン指令を出力し、データを前記ライトキャッシュメモリを介して前記記録媒体に書き込み、前記記録媒体へのデータの書き込みが終了した後、前記キャッシュオン/オフ手段へオフ指令を出力するとともに、前記スイッチをオフする指令を出力することを特徴とする車載用ハードディスク装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の車載用ハードディスク装置において、
    前記車載機器は、前記車載用ハードディスク装置のデータ入力に関する設定を入力するための設定入力手段を有し、
    前記車載用ハードディスク装置は、前記設定入力手段を介して入力される設定情報を入力するための設定情報入力手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記設定情報入力手段を介して入力された設定情報に基づいて、前記報知手段、前記表示出力手段又は前記スイッチへの指令を出力することを特徴とする車載用ハードディスク装置。
  5. 請求項4に記載の車載用ハードディスク装置において、
    前記設定入力手段は、設定情報として、前記車載用ハードディスク装置にデータを書き込むか否かを切り替えるためのモード切替情報の入力を行うように構成され、
    前記制御手段は、
    前記設定情報入力手段を介して入力されたモード切替情報が前記車載用ハードディスク装置にデータを書き込む旨のデータである場合、前記報知手段、前記表示出力手段又は前記スイッチへの指令を出力することを特徴とする車載用ハードディスク装置。
  6. 請求項4に記載の車載用ハードディスク装置において、
    前記設定入力手段は、設定情報として、外部記憶装置から入力されるデータのデータ容量の値を入力するように構成され、
    前記制御手段は、
    前記設定情報入力手段を介して入力されたデータ容量の値が所定の値以上である場合、前記報知手段、前記表示出力手段又は前記スイッチへの指令を出力することを特徴とする車載用ハードディスク装置。
  7. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の車載用ハードディスク装置において、
    前記制御手段は、
    前記データ入力手段に接続された外部記憶装置のファイル情報に基づき、前記外部記憶装置から入力されるデータの容量の値を入力し、入力したデータの容量の値が所定の値以上である場合、前記報知手段、前記表示出力手段又は前記スイッチへの指令を出力することを特徴とする車載用ハードディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013043458A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Alpine Electronics Inc 車載装置
WO2014111992A1 (ja) * 2013-01-18 2014-07-24 株式会社デンソー 情報サーバとデータを送受信する車載機
CN105975401A (zh) * 2016-04-29 2016-09-28 郑州天迈科技股份有限公司 车载磁盘顺序写入及快捷恢复的系统及方法

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