JP2007248963A - 粉体搬送装置、並びにこれを用いる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

粉体搬送装置、並びにこれを用いる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007248963A
JP2007248963A JP2006074202A JP2006074202A JP2007248963A JP 2007248963 A JP2007248963 A JP 2007248963A JP 2006074202 A JP2006074202 A JP 2006074202A JP 2006074202 A JP2006074202 A JP 2006074202A JP 2007248963 A JP2007248963 A JP 2007248963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
electrostatic
supply
powder
electrostatic powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006074202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4712582B2 (ja
Inventor
Hideki Yoshinami
英樹 善波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006074202A priority Critical patent/JP4712582B2/ja
Publication of JP2007248963A publication Critical patent/JP2007248963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4712582B2 publication Critical patent/JP4712582B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 粉体を静電気力によってその表面に対して相対移動させて搬送する静電粉体搬送部材を有する粉体搬送装置について、粉体搬送開始時であっても静電粉体搬送部材の表面に搬送する粉体の搬送量の部分的な増加やバラツキを抑制し、均一に近づけることができる粉体搬送装置並びに、この粉体搬送装置を備えた現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 搬送電源から搬送ローラ上の電極へ電圧の印加を開始してから所定の時間dt後、供給ローラの表面移動を行う供給モータの回転と、供給電源によるバイアス印加とを開始し、供給ローラ3に印加する供給バイアスを、電圧を印加していない状態から、図中「ON」で示す所定の値まで、時間をτ[s]だけかけて連続的に増加するように、制御部が供給電源を制御する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、静電粉体搬送手段の表面上の粉体を静電気力によってその表面に対して相対移動させて搬送する粉体搬送装置、並びに、これを用いる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。この画像形成装置では、潜像担持体に潜像を形成し、この潜像に粉体であるトナーを付着させて現像してトナー像として可視像化し、このトナー像を記録媒体に転写し、或いは中間転写部材に一旦転写した後に記録媒体に転写することで画像を形成する。このような画像形成装置では、潜像を現像する現像装置としては、従来から、現像装置内で攪拌されたトナーを現像剤担持体である現像ローラ表面に担持し、現像ローラを回転させることによって潜像担持体の表面に対向する位置まで搬送し、潜像担持体の潜像を現像する。そして、現像終了後、潜像担持体に転写しなかったトナーは現像ローラの回転により現像装置内に回収し、トナーを攪拌・帯電して再び現像ローラに担持して搬送する。
かかる構成では、トナーが表面移動する現像剤担持体と潜像担持体との間で擦れ、何れか一方の表面に固着して、画像に悪影響を及ぼすことがあった。また、現像領域において、トナーを現像剤担持体の表面と潜像担持体上の静電潜像との電位差によって静電移動させるのであるが、この電位差を相当に大きくしなければならなかった。静電移動の開始に先立って、ファンデルワールス力や鏡像力等によるトナーと現像剤担持体との付着力に打ち勝つだけの力をトナーに付与して付着状態を解く必要があり、そのために大きな静電気力を必要とするからである。
一方、画像形成装置としては、特許文献2に記載のように、表面移動する現像剤担持体を用いずに潜像担持体上の潜像を現像するものも知られている。この画像形成装置の現像装置は、互いに位相が異なる複数種の交番電圧を発生する電源と、基材上に所定の間隔をあけて複数配列された電極を備えた基板と、基板上にトナーを供給するトナー供給部材とを備えている。この現像装置の基板は、複数配列された電極に前記電源からの交番電圧を印加することにより、その表面に進行波電界を形成し、トナー供給部材から供給されるトナーを潜像担持体と対向する現像領域まで搬送するトナー静電搬送基板である。このように、トナー静電搬送基板を用いてトナーを現像領域に搬送することで、表面移動する現像剤担持体を用いた構成にくらべて低電位現像を行うことが可能である。
特開2004−279829号公報 特開平3−21967号公報
しかしながら、トナー静電搬送基板を用いてトナー搬送を行う現像装置では、トナー搬送開始直後に搬送されるトナーの搬送密度が部分的に増加したり、バラツキが生じたりすることがあった。そして、搬送密度が部分的に増加したり、バラツキが生じたりした箇所のトナーが現像領域に搬送されると、現像濃度ムラが発生する。また、トナー静電搬送基板のようにトナーを搬送するものに限らず、粉体を静電気力によってその表面に対して相対移動させて、搬送する粉体静電搬送部材においては、粉体の搬送開始直後には粉体の搬送密度が部分的に増加したり、バラツキが発生したりすることが起こり得る。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、粉体を静電気力によってその表面に対して相対移動させて搬送する静電粉体搬送部材を有する粉体搬送装置について、粉体搬送開始時であっても静電粉体搬送部材の表面に搬送する粉体の搬送量の部分的な増加やバラツキを抑制し、均一に近づけることができる粉体搬送装置並びに、この粉体搬送装置を備えた現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、静電気を帯びた静電粉体を静電気力でホッピングさせて搬送するための進行波電界を発生させる複数の電極を備えた静電粉体搬送手段と、該静電粉体を該静電粉体搬送手段に供給する静電粉体供給手段とを有し、該静電粉体供給手段は、該静電粉体を表面に担持し表面移動する静電粉体供給部材と該静電粉体供給部材にバイアスを印加する供給バイアス印加手段とを備える粉体搬送装置において、該静電粉体の搬送を開始するときは、該静電粉体搬送手段に該進行波電界を発生させる電界発生動作を開始した後に、該静電粉体供給部材の表面移動と該供給バイアス印加手段によるバイアス印加とを開始するものであって、該静電粉体供給部材の表面移動を開始するときに該静電粉体供給部材の表面移動の速度を、停止した状態から所定の速度まで段階的にまたは連続的に変化させる供給部材速度制御手段を備えることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、静電気を帯びた静電粉体を静電気力でホッピングさせて搬送するための進行波電界を発生させる複数の電極を備えた静電粉体搬送手段と、該静電粉体を該静電粉体搬送手段に供給する静電粉体供給手段とを有し、該静電粉体供給手段は、該静電粉体を表面に担持し表面移動する静電粉体供給部材と該静電粉体供給部材にバイアスを印加する供給バイアス印加手段とを備える粉体搬送装置において、該静電粉体の搬送を開始するときは、該静電粉体搬送手段に該進行波電界を発生させる電界発生動作を開始した後に、該静電粉体供給部材の表面移動と該供給バイアス印加手段によるバイアス印加とを開始するものであって、該供給バイアス印加手段によるバイアス印加を開始するときに該供給バイアス印加手段から該静電粉体供給部材に印加する供給バイアスを、印加しない状態から所定の電位まで段階的にまたは連続的に変化させる供給バイアス制御手段を備えることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の粉体搬送装置において、上記供給バイアス印加手段が上記静電粉体供給部材に印加するバイアスの値をVky[V]、上記複数の電極に印加する電圧の平均の値をVave[V]とすると、上記静電粉体供給部材が表面移動しているときは、(Vave−Vky)[V]の値が、上記静電粉体が備える電位とは逆極性の所定の値以上となるように設定することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の粉体搬送装置について、上記静電粉体はトナーであることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、トナー搬送部材の表面上でトナーをホッピングさせながら搬送するトナー搬送装置を備え、トナーを潜像担持体との対向位置に搬送して該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置において、上記トナー搬送装置として、請求項4の粉体搬送装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に担持される潜像をトナーによって現像する現像手段とを備える画像形成装置における、該潜像担持体及び現像装置を1つのユニットとして共通の支持体に支持させて画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能にしたプロセスカートリッジにおいて、上記現像手段として、請求項5の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に担持される潜像をトナーによって現像する現像手段とを備える画像形成装置において、上記現像手段として、請求項5の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記潜像担持体と上記現像装置との組合せを複数設けるとともに、それぞれの潜像担持体上で得られたトナー像を転写体に重ね合わせて転写する転写手段を設けたことを特徴とするものである。
静電粉体の搬送を開始するときに、静電粉体搬送手段に進行波電界を発生させる電界発生動作の開始と同時に、静電粉体供給部材を所定の速度で表面移動させ、供給バイアス印加手段から所定の値のバイアスを印加させる静電粉体の供給を行う従来の構成では、電界発生動作開始直後に静電粉体搬送手段に供給された静電粉体が部分的にまとまった状態で搬送され、静電粉体の搬送密度が部分的に増加したり、粉体の搬送密度にバラツキが発生したりすることが分かった。
上記請求項1に記載の構成を備える粉体搬送装置においては、電界発生動作の開始と同時には静電粉体搬送手段に静電粉体の供給を行わず、静電粉体の供給を開始するときは静電粉体供給部材の表面移動の速度の変化に合わせて、段階的にまた連続的に、静電粉体の供給量を増加させている。これにより、従来の構成において、静電粉体が部分的にまとまった状態で搬送される状態が発生していた期間に、所定の供給量まで段階的にまた連続的に、静電粉体の供給量を増加させることができる。したがって、この期間中に静電粉体搬送手段で搬送される搬送量を従来の構成の場合よりも少なくすることができる。これにより、粉体搬送開始時に静電粉体搬送部材が搬送する粉体の搬送密度が部分的に増加することを抑制することができることが分かった。この結果は、後述する図14に示す実験によって確認できる。
また、静電粉体の供給を開始するときに、静電粉体供給部材の表面移動の速度を停止した状態から所定の速度まで急激に速めると、静電粉体供給部材と静電粉体搬送手段との周辺で気流の乱れが発生しすることが考えられる。そして、この気流の乱れにより、静電粉体供給部材から静電粉体搬送手段への供給にバラツキが生じたり、静電粉体搬送手段が搬送する静電粉体が乱されたりすることにより、静電粉体搬送手段で搬送する静電粉体の搬送密度にバラツキが発生することが考えられる。
上記請求項1に記載の構成を備える粉体搬送装置においては、表面移動の速度を、停止した状態から所定の速度まで段階的にまたは連続的に変化させているため、気流の乱れが発生することを抑制できる。したがって、これに起因する静電粉体の搬送密度にバラツキが発生することを抑制することができる。
また、上記請求項2に記載の構成を備える粉体搬送装置においては、電界発生動作の開始と同時には静電粉体搬送手段に静電粉体の供給を行わず、静電粉体の供給を開始するときは供給バイアス印加手段から静電粉体供給部材に印加する供給バイアスの変化に合わせて、段階的にまた連続的に、静電粉体の供給量を増加させている。これにより、従来の構成において、静電粉体が部分的にまとまった状態で搬送される状態が発生していた期間に、所定の供給量まで段階的にまた連続的に、静電粉体の供給量を増加させることができる。したがって、この期間中に静電粉体搬送手段で搬送される搬送量を従来の構成の場合よりも少なくすることができる。これにより、粉体搬送開始時に静電粉体搬送部材が搬送する粉体の搬送量が部分的に増加することを抑制することができることが分かった。この結果は、後述する図14に示す実験によって確認できる。
また、静電粉体の供給を開始するときに、供給バイアス印加手段から静電粉体供給部材に印加する供給バイアスを、印加しない状態から所定の電位まで急激に増加すると、静電粉体供給部材と静電粉体搬送手段との間で電界が急激に変化することが考えられる。そして、急激な電界の変化により、静電粉体供給部材から静電粉体搬送手段への供給にバラツキが生じたり、静電粉体搬送手段が搬送する静電粉体が乱されたりすることにより、静電粉体搬送手段で搬送する静電粉体の搬送密度にバラツキが発生することが考えられる。
上記請求項2に記載の構成を備える粉体搬送装置においては、供給バイアスを印加しない状態から所定の電位まで段階的にまたは連続的に変化させているため、急激な電界の変化を抑制できる。したがって、これに起因するこれに起因する静電粉体の搬送密度にバラツキが発生することを抑制することができると考えられる。
請求項1乃至8の発明によれば、粉体搬送開始時であっても静電粉体搬送部材の表面に搬送する粉体の搬送量の部分的な増加やバラツキを抑制し、静電粉体搬送部材の表面に搬送する粉体の搬送量を均一に近づけることができるという優れた効果がある。
[実施形態]
以下、本発明を電子写真方式の画像形成装置であるレーザープリンタ(以下、単にプリンタ510という)に適用した実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係るプリンタ510の概略構成図である。
プリンタ510では、像担持体としての感光体1K、1M、1C、1Y、帯電手段、現像手段としての現像装置及び像担持体のクリーニング手段を備えた作像手段である作像ユニット501K、501M、501C、501Yを備えている。作像ユニット501K、501M、501C、501Yは記録体搬送部材である転写材搬送ベルト503の張架面の側方に垂直に並んで配置されている。これら作像ユニットの番号に付したK,M,C,Yという添え字は扱うトナーの色と対応させているもので、Kはブラック、Mはマゼンタ、Cはシアン、Yはイエローを意味している。プリンタ510内の各部材にも同様の添字を付している。以下、特に扱うトナーの色を区別しないときには単に「作像ユニット501」という。また、他の部材についても同様である。
作像ユニット501K、501M、501C、501Yの図中左側には光書込み装置502K、502M、502C、502Yを備えており、作像ユニット501K、501M、501C、501Yに転写材搬送ベルト503を挟んで対抗する転写ローラ509K、509M、509C、509Yを備えている。さらに、転写材搬送ベルト503の下方には記録体である転写材Pを収容する給紙装置505を備えており、転写材搬送ベルト503の上方には定着装置504を備えている。
ここで光書込み装置502K、502M、502C、502Yは画像情報に従って作像ユニット501K、501M、501C、501Yの帯電後の感光体1K、1M、1C、1Y表面に潜像を書き込むためのものであり、ポリゴンを用いた光走査装置やLEDアレイ等、種々のものを使用することができる。
転写材搬送ベルト503は、搬送ローラ511、従動ローラ512及びテンションローラ513、514の間に架け渡され、搬送ローラ511の回転により矢印A方向に無端移動する。そして、搬送ローラ511と対向して転写材Pを転写材搬送ベルト503上に吸着させるための吸着ローラ515を配置し、また、転写材搬送ベルト503の上方の定着装置504側には転写材搬送ベルト503にトナー像を形成したときのパターンを検出するPセンサ516を配置している。
転写材搬送ベルト503を介して感光体1K、1M、1C、1Yと対向する転写ローラ509K、509M、509C、509Yは、少なくとも芯金と芯金を被覆する導電性弾性層とを有している。導電性弾性層はポリウレタンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)等の弾性材料に、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化スズ等の導電性付与剤を配合分散して電気抵抗値(体積抵抗率)を10〜1010[Ω・cm]の中抵抗に調整した弾性体である。
定着装置504は、加熱ローラ504a及びこれに対向して加圧ローラ504bを備えている。
プリンタ510の通常の画像形成動作においては、給紙装置505から供給される記録用紙等の転写材Pは吸着ローラ515に所定の電圧が印加される事で転写部材である転写材搬送ベルト503に吸着させられる。転写材Pは転写材搬送ベルト503に担持された状態で転写材搬送ベルト503とともに移動し、移動中に作像手段である作像ユニット501K、501M、501C、501Yから順次各色のトナー像が転写され、転写材P上にカラーのトナー像が形成される。転写材Pが転写材搬送ベルト503を通過して定着装置504に到達すると、転写材P上のトナー像は加熱ローラ504aおよび加圧ローラ504bに挟まれつつ加熱されることで転写材P上に定着され、転写材P上に可視像が形成される。その後、カラー画像が形成された転写材Pはプリンタ510本体の上部の排紙部507に排出される。
また、各色トナー像の色ずれやトナー濃度の調整を行なうモードにおいては、作像ユニット501K、501M、501C、501Yから転写材搬送ベルト503上に直接所定パターンのトナー像が形成され、Pセンサ516によってかかるトナーパターンが検出され、その検出結果に基づいて書込タイミングや現像バイアスの変更などが行なわれ、最適なカラー画像を得ることができる状態に調整させられる。転写材搬送ベルト503上のトナーパターンは吸着ローラ515に印加されたバイアスによって帯電極性を整えられた後、転写ローラ509K、509M、509C、509Yに印加された電圧によって作像ユニット501K、501M、501C、501Yに回収される。
次に、作像ユニット501K、501M、501C、501Yについて説明する。図2は、4つの作像ユニット501K、501M、501C、501Yのうちの一つを示す概略構成図である。4つの作像ユニット501K、501M、501C、501Yはそれぞれ扱うトナーの色が異なる点の他がほぼ同様の構成になっているので、同図では「501」に付すY,M,C,Kという添字を省略している。作像ユニット501は像担持体としての感光体1、帯電手段としての接触帯電部材である帯電ローラ531、現像装置541及びクリーニング手段としてのクリーニング装置551を備えている。
なお、作像ユニット501は、プロセスカートリッジとしてプリンタ510本体に対して着脱可能な構成となっている。
図3は、プロセスカートリッジとしての作像ユニット501をプリンタ510本体からの取り外しを示す図である。図3に示すように、転写材搬送ベルト503がプリンタ510本体から開放退避することで、開放された空間から作像ユニット501が着脱可能となっており、ユーザーによる交換が可能となっている。
図2において、感光体1は負帯電の有機感光体であり、図示を省略した回転駆動機構によって図中の矢印B方向、すなわち反時計回り方向に回転されるようにして備えられている。
クリーニング装置551は感光体1の回転方向に対してカウンタ方向に当接するクリーニングブレード552と、クリーニングされたトナー粒子を廃トナーとして収納する廃トナー格納部553とを有する。
帯電ローラ531は、芯金531a上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層531bをローラ状に形成した可撓性のローラである。帯電ローラ531において芯金531a上に形成される中抵抗の発泡ウレタン層531bの材質としては、上述のものに限定するものではなく、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることができる。
次に、作像プロセスの動作を説明する。
プリンタ510は、複写機およびプリンタとして機能する事ができる画像形成装置である。複写機として機能するときには不図示のスキャナから読み込まれた画像情報がA/D変換、MTF補正、階調処理等の種々の画像処理を施されて書込みデータに変換される。プリンタとして機能するときには不図示のコンピュータ等から転送されるページ記述言語やビットマップ等の形式の画像情報に対して画像処理が施され書込みデータに変換される。
画像形成に先駆けて、感光体1は表面の移動速度が所定の測度となるように図2の矢印B方向すなわち反時計回り方向に回転を始める。また帯電ローラ531は感光体1に対してつれまわり回転する。このとき帯電ローラ531の芯金531aには不図示の帯電バイアス印加電源から−100[V]の直流電圧および振幅1200[V]周波数2[kHz]の交流電圧が印加され、これにより感光体1の表面が約−100[V]に帯電させられる。
帯電させられ感光体1に対して光書込み装置502によって書込みデータに応じた露光を行われる。すなわち、光照射によって画像部の電位を変化させる事で光照射されなかった非画像部の電位との差を発生させ、この電位コントラストによる静電潜像を形成する。
光書込み装置502によって感光体1上に形成された静電潜像は現像装置541によって現像され、画像部にトナー粒子が付着することによってトナー像として感光体1上に可視化される。移相電界による現像ではトナー粒子が静電搬送ローラ2表面を跳びはねながら移動し、感光体1に近接した際に画像部に吸着するように付着して現像が行なわれる。プリンタ510では静電搬送ローラ2に−50[V]、供給ローラ3に−250[V]の電圧が印加されることにより、供給ローラ3から静電搬送ローラ2、静電搬送ローラ2から感光体1上の画像部へとトナー粒子を導く電界が形成される。
感光体1上に形成させられたトナー像が転写ローラ509と感光体1との対向部である転写部に到達するのとタイミングを合わせて給紙装置505から転写材Pが搬送され、感光体1上のトナー像は転写ローラ509に印加された電圧により転写材Pへと転写される。トナー像が転写された転写材Pは定着装置504によって定着処理され、転写材P上にカラー画像が出力される。
一方、転写されずに感光体1上に残留したトナー(転写残トナー)はクリーニング装置551によって清掃され、清掃後の感光体1表面は次回の画像形成のために使用される。
次に、現像装置541について説明する。
図4は、現像装置541と感光体1との概略構成図である。
現像装置541は、磁性キャリアと非磁性トナーから成る二成分現像剤を用いる現像装置である。また、現像装置541は、粉体であるトナー粒子を搬送、現像、回収する電界を発生するための複数の電極を有するローラ状の静電搬送部材である静電搬送ローラ2を備えている。静電搬送ローラ2は、画像形成時には、感光体1に対して50〜1000[μm]、好ましくは150〜400[μm]の間隙をあけて非接触に対向している。さらに、静電搬送ローラ2に対向し、静電搬送ローラ2に対してトナーを供給するトナー供給手段である供給ローラ3と、この供給ローラ3で供給するトナー及び磁性キャリアを収容する現像剤収容部4とを備えている。この場合、静電搬送ローラ2は感光体1及び供給ローラ3に対して径方向の反対側の領域で対向している配置としている。なお、静電搬送ローラ2は回転せず、外周面をトナーが図中矢印D方向方向に搬送電界(移相電界)によって搬送される。一方、供給ローラ3の供給駆動源としての供給モータ3Mからの駆動の伝達がなされることで、図中矢印C方向に表面移動する。
現像剤収容部4は、2室に分けられており、各室は現像装置541内の両端部の図示しない現像剤通路によって連通している。この現像剤収容部4には二成分現像剤が収容されており、各室にある攪拌搬送スクリュー5A、5Bによって攪拌されながら現像剤収容部4内を搬送されている。
また、現像剤収容部4には図示しないトナー収容部から現像剤を補給するためのトナー補給口6を設けている。そして、現像剤収容部4には現像剤の透磁率を検知する図示しないトナー濃度センサ(図示せず)が設置されており、現像剤の濃度を検知している。現像剤収容部4のトナー濃度が減少すると、トナー補給口6から現像剤収容部4にトナーが補給される。
供給ローラ3は、現像剤収容部4の攪拌搬送スクリュー5Aと対向する領域に配置されている。供給ローラ3の内部には、固定された磁石が配置されており、供給ローラ3の回転と磁力によって、現像剤収容部4内の現像剤は供給ローラ3表面に汲み上げられる。
また、現像剤の汲み上げ領域より供給ローラ3の回転方向(矢示方向)下流側で静電搬送ローラ2との対向領域より上流側には、供給ローラ3と対向する領域に現像剤層規制部材7を設け、汲み上げ領域で汲み上げたれた現像剤を一定量の現像剤層厚に規制される。そして、現像剤層規制部材7を通った現像剤は供給ローラ3の回転に伴って、静電搬送ローラ2と対向する領域まで搬送される。
ここで、供給ローラ3には、供給バイアス印加手段としての供給電源11によって供給バイアスが印加されている。また、静電搬送ローラ2には、搬送バイアス印加手段としての搬送電源12によって後述するように電極に電圧が印加されている。
供給モータ3M、供給電源11、および搬送電源12も同様に、予め設定記憶された制御プログラムに基づいて作動する制御手段としての制御部9によって、その駆動・バイアス印加のON/OFFのタイミングが制御される。すなわち、図4に示すようにCPU、ROM、RAMからなる制御部9の出力側には、静電搬送ローラ2及び供給ローラ3が接続され、制御装置から出力される制御指令により、その駆動やバイアス印加のON/OFFのタイミング制御が行なわれる。
これにより、供給ローラ3と静電搬送ローラ2とが対向する領域においては、供給電源11及び搬送電源12によって静電搬送ローラ2と供給ローラ3との間に電界が生じている。その電界からの静電気力を受け、トナーはキャリアから解離し、静電搬送ローラ2表面に移動する。そして、静電搬送ローラ2表面に達したトナーは、搬送電源12が印加する電圧によって形成される搬送電界によって、静電搬送ローラ2表面上をホッピングしながら搬送される。
なお、静電粉体搬送装置であるトナー搬送装置は、現像装置541では静電搬送ローラ2と搬送電源12とを含めた装置である。
次いで、感光体1と対向する領域まで搬送電界によって搬送されたトナーは、静電搬送ローラ2と感光体1上の画像部との間の現像電界によって、感光体1上に移動して感光体1上の潜像を可視像化(現像)する。現像装置541は、静電搬送ローラ2と感光体1とが対向する現像領域に対して搬送方向上流側の静電搬送ローラ2表面に対して対向するように、静電搬送ローラ2上の表面電位を測定する電位センサ8を備えている。
このように、磁性キャリアと非磁性のトナーから成る二成分現像剤を用いた現像装置541では、キャリアとの接触摩擦によってトナーが帯電するため、帯電が安定する。また、現像においてトナーの供給量が多いため、高速現像に適している。したがって、二成分現像剤を用いることによって、帯電の安定したトナーを大量にトナー搬送部材に供給することができる。
このような、静電搬送を用いた現像装置として、本発明者らがすでに提案しているものとして、EH(イーエッチ:Electrostatic Transport & Hopping)現像がある。この現像を用いることによって、低電圧駆動で高い現像効率が得られる現像装置、この現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置、低電圧駆動が可能で高い現像効率が得られる。しかも粉体の飛散を防止できる現像装置及び現像方法、この現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置、この現像方法を行う画像形成方法が実現できた。EH現像装置においても、本発明のトナー搬送量検知装置を用いることで、より安定した現像を可能とする。
ここで、EH現象とは、粉体が移相電界のエネルギーを与えられ、そのエネルギーが機械的なエネルギーに変換されて、粉体自身が動的に変動する現象をいう。このEH現象は、静電気力による粉体の水平方向の移動(搬送)と垂直方向の移動(ホッピング)を含む現象であり、静電搬送部材の表面を、移相電界によって粉体が進行方向の成分を持って飛び跳ねる現象であり、このEH現象を用いた現像方式をEH現像という。
なお、本明細書において、EH現象における搬送部材上の粉体の振る舞いを区別して表現する場合、基板水平方向への移動については、「搬送」、「搬送速度」、「搬送方向」、「搬送距離」という表現を使用する、また、基板垂直方向への飛翔(移動)については、「ホッピング」、「ホッピング速度」、「ホッピング方向」、「ホッピング高さ(距離)」という表現を使用し、搬送部材上での「搬送及びホッピング」は「移送」と総称する。さらに、搬送装置、搬送基板という用語に含まれる「搬送」は「移送」と同義である。
次に、静電搬送ローラ2について説明する。
図5は、静電搬送ローラ2の感光体1との対向部周辺の模式図である。静電搬送ローラ2は、支持基板101上に複数の電極102が所定の間隔Rで配置されている。プリンタ510では3相の駆動電圧が印加されており、電極102は印加される駆動電圧の位相の違いによって、第一電極102a、第二電極102b及び第三電極102cと区別することができる。なお、第一電極102a、第二電極102b及び第三電極102cを特に区別する必要なく説明するときには、電極102と記載する。また、静電搬送ローラ2は、電極102の上に静電搬送面103aを形成する絶縁性の搬送面形成部材となり、電極102の表面を覆う保護膜となる、無機又は有機の絶縁性材料で形成した表面保護層103を積層したものである。
支持基板101としては、ガラス基板、樹脂基板或いはセラミックス基板等の絶縁性材料からなる基板、或いは、SUSなどの導電性材料からなる基板にSiO等の絶縁膜を成膜したもの、ポリイミドフィルムなどのフレキシブルに変形可能な材料からなる基板などを用いることができる。
電極102は、支持基板101上にAl、Ni−Cr等の導電性材料を0.1〜10[μm]厚、好ましくは0.5〜2.0[μm]で成膜し、これを、フォトリソ技術等を用いて所要の電極形状にパターン化して形成している。これら複数の電極102の粉体進行方向における幅Lは移動させる粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下とし、かつ、電極102の粉体進行方向の間隔Rも移動させる粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下としている。
表面保護層103としては、例えばSiO、TiO、TiO、SiON、BN、TiN、Taなどを厚さ0.5〜10[μm]、好ましくは厚さ0.5〜3[μm]で成膜して形成している。
図6において各電極102から図中下方向にのびる線は各電極102に電圧を印加するための導電線を模式的にあらわしており、各線の重なる部分のうち黒丸で示した部分だけが電気的に接続されており、他の部分は電気的に絶縁状態である。静電搬送部材では各電極102に対しては、本体側の電源から複数相(n相)の異なる駆動電圧が印加される。プリンタ510では3相の駆動電圧が印加される場合(n=3)について説明するが、本発明はトナー粒子が搬送される限りにおいてn>2を満たす任意の自然数nについて適用可能である。
プリンタ510では、各電極102は現像装置側の第一接点S11、第二接点S12、第二接点S13,第一現像接点S21、第二現像接点S22、または第三現像接点S23のいずれかに接続されている。各接点は現像装置541がプリンタ510本体に装着された状態においては、それぞれ駆動波形V11、V12、V13、V21、V22、V23を与える本体側の電源104と接続される。
静電搬送ローラ2は、トナー粒子を感光体1の近傍まで移送し、また現像領域dを通過後の現像に寄与しなかったトナー粒子を回収する搬送領域と、感光体1の潜像にトナー粒子を付着させてトナー像を形成するための現像領域とに分けられる。現像領域dは感光体1に近接した領域のみに存在し、搬送領域は静電搬送ローラ2の周上、現像領域以外の全域に存在する。
以下、トナー粒子が位相電界によって移動可能な領域を「静電搬送面」と記す。プリンタ510の場合、静電搬送ローラ2の表面全体が静電搬送面である。
搬送領域では各電極102について、第一電極102aには第一駆動波形V11、第二電極102bには第二駆動波形V12、第三電極102cには第三駆動波形V13が印加される。また、現像領域dでは各電極102について、第一現像電極202aには第一現像駆動波形V21、第二現像電極202bには第二現像駆動波形V22、第三現像電極202cには第三現像駆動波形V23が印加される。
次に、静電搬送ローラ2におけるトナーの静電搬送の原理について説明する。
静電搬送ローラ2の複数の電極102に対してn相のパルス電圧を印加することにより、複数の電極102によって移相電界(進行波電界)が発生し、静電搬送ローラ2上の帯電したトナー粒子は反発力及び/又は吸引力を受けて移送方向に移動する。
図7は、静電搬送ローラ2の複数の電極102に対してグランドG(0V)と負の電圧−との間で変化する、A相、B相及びC相からなる3相のパルス状駆動波形を、タイミングをずらして印加した駆動波形の説明図である。また、図8は図7に示す駆動波形を印加したときの、連続する3つのタイミング(a)〜(b)のときの複数の電極102に印加される極性の変化の説明する模式図である。
図7に示すように、静電搬送ローラ2上に負帯電トナー粒子Tがあり、あるタイミング(a)の状態では、静電搬送ローラ2の連続した複数の電極102にそれぞれ「−」、「−」、「G」、「−」、「−」が印加されたとすると、負帯電トナー粒子Tは「G」となっている第一電極102a上に位置する。
次のタイミング(b)では、複数の電極102にはそれぞれ「G」、「−」、「−」、「G」、「−」が印加される。具体的には第一電極102aに印加される極性は「−」となり、第二電極102bに「G」が印加される。負帯電トナー粒子Tには「−」の第一電極102aとの間の反発力と、「G」の第二電極102bとの間の吸引力とがそれぞれ作用するので、負帯電トナー粒子Tは「G」の第二電極102b側に移動する。
さらに、次のタイミング(c)では、複数の電極102にはそれぞれ「−」、「G」、「−」、「−」、「G」が印加される。負帯電トナー粒子Tにはタイミング(b)と同様に、「−」の第二電極102bとの間の反発力と「G」の第三電極102cと野間の吸引力とがそれぞれ作用するので、負帯電トナー粒子Tは更に「G」の第三電極102c側に移動する。
図8は、移相電界によるトナーの移動についての詳細説明図である。
図8(a)に示すように、静電搬送ローラ2の電極A〜Fがいずれも0V(G)で、静電搬送ローラ2上に負帯電トナーTが載っている状態から、図8(b)に示すように電極B、C、E及びFに「−」が印加されると、負帯電トナーTは電極A及び電極Dに吸引されて電極A、D上に移る。
次のタイミングで、図8(c)に示すように、電極A、Dに「−」が印加され、電極B、Eがいずれも「0」となると、電極A、D上のトナーTは反発力を受けるとともに、電極B、Eの吸引力を受けることになって、負帯電トナーTは電極B及び電極Eに移送される。
さらに、次のタイミングで、図8(d)に示すように、電極B、Eに「−」が印加され、電極C、Fがいずれも「0」となると、電極B、E上のトナーTは反発力を受けるとともに、電極C、Fの吸引力を受けることになって、負帯電トナーTは電極C及び電極Fに移送される。このように進行波電界によって負帯電トナーは順次図において右方向に移送されることになる。
このように複数の電極102に電圧の変化する複相の駆動波形を印加することで、静電搬送ローラ2上には進行波電界が発生し、負帯電トナーはこの進行波電界の進行方向に移動する。なお、正帯電トナーの場合には駆動波形の変化パターンを逆にすることで同様に同方向に移動する。
上述の位相電界によるトナーの移動の説明では、各電極に対してグランドG(0[V])と負の電圧−との間で変化するパルス状駆動波形を印加する構成について説明した。ここで、各電極に印加する電圧の極性は−極性に限らず、+極性の電圧であっても良い。+極性の電圧を印加するときには、上述の説明で、グランドG(0[V])の代わりにプラス極性の電圧「+」を印加して、「−」を印加する代わりにグランドG[V]となるように設定する。位相電界を電位の組み合わせが「+」と「G」との場合は、「+」の吸引力により引き寄せられてマイナス帯電のトナーが、電位が「+」となる電極に移動する。一方、位相電界を電位の組み合わせが「−」と「G」との場合は、「−」の反発力により電位が「−」の電極から押し出されたマイナス帯電のトナーが、電位が「G」となる電極に移動する。
次に、電源104について説明する。図9は、電源104(搬送電源12)の模式図である。
この電源104は、パルス信号を生成出力するパルス信号発生回路105を備えている。また、このパルス信号発生回路105からのパルス信号を入力して駆動波形であるパルス状電圧V11、V12、V13を生成出力する搬送波形増幅器106a、106b、106cを備えている。さらに、パルス信号発生回路105からのパルス信号を入力して駆動波形V21、V22、V23を生成出力する現像波形増幅器107a、107b、107cを備えている。
パルス信号発生回路105は、例えばロジックレベルの入力パルスを受けて、各120[°]に位相シフトした2組みパルスで、次段の波形増幅器106a〜106c、107a〜107cに含まれるスイッチング手段、例えばトランジスタを駆動して100[V]のスイッチングを行うことができるレベルの出力電圧10〜15[V]のパルス信号を生成して出力する。
搬送波形増幅器106a、106b、106cは、搬送領域の各電極102(第一電極102a、第二電極102b、第三電極102c)に対して、3相の駆動波形(駆動パルス)V11、V12、V13を印加する。一方、現像波形増幅器107a、107b、107cは、現像領域の各電極102(第一現像電極202a、第二現像電極202b、第三現像電極202c)に対して、3相の駆動波形(駆動パルス)V21、v22、V23を印加する。
図10は、静電搬送ローラ2の電極102に印加されるA相駆動パルス電圧、B相駆動パルス電圧及びC相駆動パルス電圧の波形を示す波形図である。図10に示すように、各相間は互いに異なる位相で、VとHとが印加される。VとHとの値としては、例えば、V0[V]、H=−200[V]とすることができる。
静電搬送ローラ2の搬送領域では、各電極102に対して図10に示すように各相のV[V]の印加時間taを繰り返し周期tfの1/3である約33[%]に設定した(これを「搬送電圧パターン」という)3相の駆動波形(駆動パルス)V11、V12、V13を印加する。この駆動波形は搬送領域においてトナー粒子を高速搬送させるのに適した波形である。
また、図11は、静電搬送ローラ2の現像領域の電極102に印加されるA相駆動パルス電圧、B相駆動パルス電圧及びC相駆動パルス電圧の波形を示す波形図である。
現像領域では、各電極102に対して、図11に示すように各相のV[V]又はV[V]の印加時間taを繰り返し周期tfの2/3である約67[%]に設定した(これを「現像電圧パターン」という)。このような3相の駆動パルスの第一現像駆動波形V21、第二現像駆動波形V22、第三現像駆動波形V23を印加する。現像領域ではトナー粒子を積極的に像担持体に向かって打ち上げることが好ましく、図11の駆動波形はトナー粒子を打ち上げるのに適している。
なお、現像電圧パターンの駆動波形を印加した場合でも、V[V]電極のセンターに位置したトナー以外は、横方向への力も受けるため、すべてのトナーがいっせいに高く打ち上げられるというものではなく、水平方向に移動するトナーもある。一方、搬送電圧パターンの駆動波形を印加した場合でも、トナーの位置によっては、大きな角度で斜めに打ち上げられて水平に移動するよりも上昇距離の方が大きいものがある。
したがって、搬送領域において各電極102に印加する駆動波形パターンは前述した図10に示す搬送電圧パターンに限られるものではなく、また、現像領域の各電極102に印加する駆動波形パターンも前述した図11に示す現像電圧パターンに限られるものではない。また、電圧値のVやV、周波数のtfは、プロセス制御によって任意の値に設定することができるようになっている。さらに、本実施形態では電圧を矩形パルス状としたが、sin波や三角波でもよい。
なお、現像領域での搬送基板表面電位を測定すると、V21のV及びV、V22のV及びV、V23のV及びVから算出できる時間平均値(Vave)と一致する。
ここまで複数相の駆動波形として3相の場合について説明したが、これをn相に一般化すると、次のようになる。各電極に対してn相(nは3以上の整数)のパルス状電圧(駆動波形)を印加して進行波電界を発生させる場合、1相あたりの電圧印加時間が{繰り返し周期時間×(n−1)/n}未満となる電圧印加デューティとすることによって、搬送、現像の効率を上げることができる。例えば、3相の駆動波形を用いる場合には、各相の電圧印加時間taを繰り返し周期時間tfの2/3である約67[%]未満に設定し、4相の駆動波形を用いる場合には、各相の電圧印加時間を繰り返し周期時間の3/4である75[%]未満に設定することが好ましい。
他方、電圧印加デューティは{繰り返し周期時間/n}以上に設定することが好ましい。例えば、3相の駆動波形を用いる場合には、各相の電圧印加時間taを繰り返し周期時間tfの1/3である約33[%]以上に設定することが好ましい。
すなわち、注目電極に印加する電圧と進行方向上流側隣接電極及び下流側隣接電極に印加する各電圧との間には、上流側隣接電極が反発、下流側隣接電極が吸引という時間を設定することによって、効率を向上することができる。特に、駆動周波数が高い場合は、{繰り返し周期時間/n}以上で{繰り返し周期時間×(n−1)/n}未満の範囲内に設定することにより、注目電極上のトナーに対する初期速度が得られやすくなる。
このようにホッピングするトナーを、像担持体上の潜像に付着させるとき、静電搬送部材に安定した搬送量を得、像担持体へのトナー付着量を安定させることが大きな課題となる。
EH現像は、現像領域内のトナーを像担持体上の潜像が形成する電界でひきつけ、像担持体に付着させるもので、現像領域内のトナーにはキャリア等に保持されたトナーが潜像に向かう場合に必要な、キャリア等との付着力に打ち勝つための力は必要なく、電界に対して敏感に反応する現像方式である。
〔実施例1〕
次に、本実施形態の粉体搬送装置の特徴的な構成の一つ目の実施例について説明する。
図12は、実施例1のプリンタ510が画像形成を開始するとき等、現像装置541が備える粉体搬送装置としてのトナー搬送装置でトナーの搬送を開始するときの、タイミングチャートである。
図12に示すように、トナーの搬送を開始するときは、まず、静電粉体搬送手段である静電搬送ローラ2に進行波電界を発生させる電界発生動作として、搬送バイアスをONにするように搬送電源12から静電搬送ローラ2上の電極に電圧を印加する。搬送電源12からの電圧の印加を開始してから所定の時間dt後、粉体供給部材としての供給ローラ3の表面移動を行う供給モータ3Mの回転と、供給バイアスをONにするように供給バイアス印加手段である供給電源11によるバイアス印加とを開始する。このとき、供給モータ3Mは回転を開始した後は、一定の回転数で回転しつづける。これにより、供給ローラ3の表面も表面移動を開始したときから一定の速度で表面移動する。一方、供給ローラ3に印加するバイアスは、電圧を印加していない状態から、図中「ON」で示す所定の値まで、時間をτ[s]だけかけて連続的に増加するように、供給バイアス制御手段としての制御部9が供給電源11を制御する。
このように、制御することによって、トナー搬送装置はトナー搬送開始時のトナーの搬送密度のバラツキの発生を抑制することができ、現像装置541は画像形成開始時の現像濃度ムラやトナー飛散などの発生を抑制することができる。
図12における所定の時間dtは、搬送バイアスを印加したときの立ち上がり時間による。供給と搬送とを同時立ち上げ狙って、搬送電源12から静電搬送ローラ2上の電極への電圧を印加と、供給モータ3Mの回転及び供給電源11によるバイアス印加とを同時に行い、搬送バイアスの立ち上がりが遅かった場合、以下の問題が生じる。すなわち、搬送バイアスの立ち上がりが遅かった分、トナーが供給ローラ3と静電搬送ローラ2との対向部に滞留した形となり、供給ローラ3の表面に形成されたキャリアブラシが接触する圧力により、静電搬送ローラ2の表面にトナーが固着することがある。そして、この搬送ローラ2の表面上に固着したトナーを起点とした搬送不良が生じる場合がある。よって、所定の時間dtとして、搬送バイアスが立ち上がるために十分な時間をとる必要がある。
なお、搬送バイアスの立ち上がり時間は、搬送電源12の立ち上げ時の応答速度や静電搬送基板の材質により異なるものである。
現像装置541のように、現像領域までトナー搬送部材上をホッピングさせたトナーを、感光体上の潜像に付着させる現像方式は、現像領域ではトナー搬送部材上の実効電位Vdevと潜像担持体上の潜像電位VLとで形成する現像電界によって感光体上の潜像にトナー付着させるものである。現像領域内のトナーには二成分現像でいうところの、キャリア等に保持されたトナーが潜像に向かう場合に必要な、キャリア等との付着力に打ち勝つための力は必要なく、電界に対して敏感に反応する現像方式である。
このとき、トナー搬送部材である静電搬送ローラ2表面上の実効電位Vdevは、搬送電源12が印加する電圧の静電搬送ローラ2表面での時間平均電位Vaveと、搬送トナーのクラウドが作るトナー層電位Vclと、トナーの帯電荷が搬送部材表面に与えるチャージアップ電位Vcuの総和によって決定される。
すなわち、以下の(1)式で示すことができる。
Vdev=Vave+Vcl+Vcu ・・・・・・・(1)
なお、搬送電源12からの印加バイアスの電位は可変であるため、Vaveは設定可能な値である。そして、図4に示すような、静電搬送ローラ2上の表面電位を測定する電位センサ8を用いて、静電搬送ローラ2表面の電位を逐一測定し、その結果を搬送電源12へフィードバックさせればVaveのコントロールは可能である。
なお、搬送電界によりトナーを搬送する場合、トナーは搬送基板表面である静電搬送ローラ2の表面をホッピングしながら搬送方向に移動していく。そして、トナーは搬送基板表面と接触したり、離れたりを繰り返しながら移動しており、基板から浮いたような状態で移動しているため、本実施形態では搬送基板表面を移動するトナーをクラウドトナーと呼ぶ。
一方、搬送トナー層電位Vclやチャージアップ電位Vcuは現像領域でのクラウドトナーの密度によって変化してしまう。
図13は、搬送電源12によって一定の搬送電位Vaveを与えた状態で、静電搬送ローラ2に供給するトナーの量を変化させたときの搬送トナー密度と静電搬送ローラ2表面上の実効電位Vdevの関係を示したものである。
図13は、トナーの供給量0の状態から、時間tよりトナーの供給量を徐々に増やすことで、静電搬送ローラ2表面上の搬送トナー密度を増加させていき、時間tでトナー供給を止めて搬送トナー密度を0にしたものを示す。なお、図13において、左側の縦軸は、上方向ほどマイナス極性が大きい電位であることを示している。
図13に示すように、トナーの供給を開始するt秒以降、搬送トナー密度の増加に合わせて、実効電位Vdevの値は増加する。そして、トナーの供給を停止する直前にはV2まで到達し、トナーの供給を停止した直後はVaveよりも電位が低いV1まで降下する。その後、トナーの搬送がない状態で、Vdevは、V1からVaveに戻る。
図13について、t2のトナー供給を停止した直後は、トナーが搬送されていない状態であるので搬送トナー層電位Vcl=0[V]の状態である。よって、時間t2におけるチャージアップ電位Vcuは、V1−Vave[V]で表される+極性の電位である。t1では、Vdev=Vaveであったので、t1からt2までの搬送トナー密度の増加に合わせて、チャージアップ電位Vcuが0[V]からV1−Vave[V]まで増加したことが確認できる。
また、t2のトナー供給を停止する直前は、トナーが搬送されている状態である。よって、上記(1)式より、時間t2における搬送トナー層電位Vclは、V2−V1[V]で表される−極性の電位である。t1では、Vdev=Vaveであったので、t1からt2までの搬送トナー密度の増加に合わせて、搬送トナー層電位Vclが0[V]からV2−V1[V]まで増加したことが確認できる。
搬送トナー密度が増加するのに合わせて、+極性のチャージアップ電位Vcuと、−極性の搬送トナー層電位Vclとがともに増加するが、図13より、搬送トナー密度が増加するにしたがって、実効電位Vdevはマイナス極性が大きくなるように数位することが確認できる。
図13より、現像領域に搬送されたトナー量のバラツキを抑制することが、所望の現像電界を得るために重要である。さもなくば、例えば現像領域でのマイナス電荷を帯びた搬送トナー量が狙いよりも多い場合は、Vclがマイナス側に高くなり、実効電位Vdevがマイナス側に高くなるために、現像トナー付着量過多による濃度ムラ、または搬送トナー量が多いことによるトナー飛散汚れ等の異常画像を発生し易くなってしまう。
このような問題に対して、実施例1では、静電搬送ローラ2への電界発生よりも供給ローラ3を遅延して起動させ、かつトナー供給開始するときに、トナー搬送バイアスを時間τに渡って連続的に変化させることによって静電搬送ローラ2上におけるトナー搬送開始時の搬送トナー密度が安定する。これにより、トナークラウド電位Vcl及びチャージアップ電位Vcuが安定し、静電搬送ローラ2表面の実効電位が安定するために、濃度ムラやトナー飛散等の異常画像を防止することができる。
[実験]
現像装置541を用いて、実施例1の制御を行った場合と、実施例1の制御を行わなかった場合との静電搬送ローラ2表面の実行電位Vdevの推移を比較した。
実験条件としては、n=3層、V=−60[V]、V=−260[V]、tf=5k[Hz]、電圧印加デューティ50[%]、トナーq/m=−23[μC/gで]である。
図14は、実験結果であり、図14(a)は、比較例として実施例1の制御を行わなかった場合のタイミングチャートであり、図14(b)が実施例1の制御を行った場合(τ=3[sec])のタイミングチャートである。
図14(a)では、A点で搬送電源12をON、B点で供給ローラ3の供給モータ3Mと供給電源とを一回立ち上げで開始、C点で搬送電源12をOFFしている。
A−B間は、V=−60[V]、V=−260[V]、電圧印加デューティ50[%]から算出できる、Vave=(−60−260)/2=−160[V]と一致した測定値となっている。
Vdevの時間変動を見ると、供給モータ3Mの駆動・バイアス印加開始して暫くの間、電位が最大で−205[V]となるような不安定な時間が存在し、その後−170[V]で定常値となっている。
一方、図14(b)は、図14(a)に比べて、供給モータ3Mの駆動・バイアス印加開始して暫くの間のVdevの変動が少なく、また変動する時間も短いことが分かる。
〔実施例2〕
図15は、プリンタ510が画像形成を開始するとき等、現像装置541が備える粉体搬送装置としてのトナー搬送装置でトナーの搬送を開始するときの、二つ目の実施例のタイミングチャートである。
実施例2では、図15に示すように、トナーの搬送を開始するときは、まず、静電粉体搬送手段である静電搬送ローラ2に進行波電界を発生させる電界発生動作として、搬送バイアスをONにするように搬送電源12から静電搬送ローラ2上の電極に電圧を印加する。搬送電源12からの電圧の印加を開始してから所定の時間dt後、粉体供給部材としての供給ローラ3の表面移動を行う供給モータ3Mの回転と、供給バイアスをONにするように供給バイアス印加手段である供給電源11によるバイアス印加とを開始する。このとき、供給電源11は供給バイアスの印加を開始した後は、一定の電圧で印加しつづける。これにより、供給ローラ3の表面と静電搬送ローラ2との間の電位差も表面移動を開始したときから一定となる。一方、供給ローラ3が表面移動する速度は、停止した状態から、図中「ON」で示す所定の速度まで、時間をτ[s]だけかけて連続的に増加するように、供給部材速度制御手段としての制御部9が供給モータ3Mを制御する。
実施例2の制御で図14を用いて説明した実験を行ったところ、図14(b)と同様の実験結果が得られた。
よって、図15のタイミングチャートのように制御することによって、トナー搬送装置はトナー搬送開始時のトナーの搬送密度のバラツキの発生を抑制することができ、現像装置541は画像形成開始時の現像濃度ムラやトナー飛散などの発生を抑制することができる。
〔実施例3〕
図16は、プリンタ510が画像形成を開始するとき等、現像装置541が備える粉体搬送装置としてのトナー搬送装置でトナーの搬送を開始するときの、三つ目の実施例のタイミングチャートである。
実施例3では、図16に示すように、トナーの搬送を開始するときは、まず、静電粉体搬送手段である静電搬送ローラ2に進行波電界を発生させる電界発生動作として、搬送バイアスをONにするように搬送電源12から静電搬送ローラ2上の電極に電圧を印加する。搬送電源12からの電圧の印加を開始してから所定の時間dt後、粉体供給部材としての供給ローラ3の表面移動を行う供給モータ3Mの回転と、供給バイアスをONにするように供給バイアス印加手段である供給電源11によるバイアス印加とを開始する。このとき、供給電源11が供給ローラ3に印加するバイアスは、電圧を印加していない状態から、図中「ON」で示す所定の値まで、時間をτ[s]だけかけて連続的に増加するように、供給バイアス制御手段としての制御部9が供給電源11を制御する。また、供給ローラ3が表面移動する速度は、停止した状態から、図中「ON」で示す所定の速度まで、時間をτ[s]だけかけて連続的に増加するように、供給部材速度制御手段としての制御部9が供給モータ3Mを制御する。
実施例3の制御で図14を用いて説明した実験を行ったところ、図14(b)と同様の実験結果が得られた。
よって、図16のタイミングチャートのように制御することによって、トナー搬送装置はトナー搬送開始時のトナーの搬送密度のバラツキの発生を抑制することができ、現像装置541は画像形成開始時の現像濃度ムラやトナー飛散などの発生を抑制することができる。
〔実施例4〕
図17は、実施例4に係るトナー搬送装置のタイミングチャートである。
実施例4は、実施例1で供給電源11が供給ローラ3に印加するバイアスが、電圧を印加していない状態から図中「ON」で示す所定の値まで、時間をτ[s]だけかけて連続的に増加する代わりに、電圧を印加していない状態から図中「ON」で示す所定の値まで、段階的に増加するように制御するものである。これにより、実施例1と同様に、トナー搬送装置はトナー搬送開始時のトナーの搬送密度のバラツキの発生を抑制することができ、現像装置541は画像形成開始時の現像濃度ムラやトナー飛散などの発生を抑制することができる。
〔実施例5〕
図18は、実施例5に係るトナー搬送装置のタイミングチャートである。
実施例5は、実施例2で供給ローラ3が表面移動する速度が、停止した状態から図中「ON」で示す所定の速度まで、時間をτ[s]だけかけて連続的に増加する代わりに、停止した状態から図中「ON」で示す所定の速度まで段階的に増加するように制御するものである。これにより、実施例2と同様に、トナー搬送装置はトナー搬送開始時のトナーの搬送密度のバラツキの発生を抑制することができ、現像装置541は画像形成開始時の現像濃度ムラやトナー飛散などの発生を抑制することができる。
〔実施例6〕
図19は、実施例6に係るトナー搬送装置のタイミングチャートである。
実施例6は、実施例3で供給電源11が供給ローラ3に印加するバイアスが、電圧を印加していない状態から図中「ON」で示す所定の値まで、時間をτ[s]だけかけて連続的に増加する代わりに、電圧を印加していない状態から図中「ON」で示す所定の値まで、段階的に増加するように制御する。さらに、実施例3で供給ローラ3が表面移動する速度が、停止した状態から図中「ON」で示す所定の速度まで、時間をτ[s]だけかけて連続的に増加する代わりに、停止した状態から図中「ON」で示す所定の速度まで段階的に増加するように制御する。これにより、実施例3と同様に、トナー搬送装置はトナー搬送開始時のトナーの搬送密度のバラツキの発生を抑制することができ、現像装置541は画像形成開始時の現像濃度ムラやトナー飛散などの発生を抑制することができる。
実施例1〜実施例6のように、静電搬送ローラ2への電圧印加よりも供給ローラ3を遅延して起動させ、かつトナー供給開始時にトナー供給に関わる駆動や印加バイアスを段階的、または連続的に変化させることによって、静電搬送ローラ2表面へのトナー搬送開始時の搬送トナー密度を安定させることができる。これにより、トナークラウド電位Vcl及びチャージアップ電位Vcuが安定するために、実効電位Vdevが安定して濃度ムラやトナー飛散等の異常画像を防止することができる。
搬送トナー密度を安定させることができる理由については、一つには徐々に供給をさせることによって、トナーの搬送によってできる搬送部材表面の層流を少なくする効果と考えられる。なお、図12及び図15〜図19でのτの値は固定設定でも良いし、トナー種類や搬送部材表面への印加電圧等によって変化させても構わない。
なお、トナー搬送装置において、供給電源11が供給ローラ3に印加するバイアスの値をVky[V]、搬送電源12が静電搬送ローラ2の複数の電極に印加する電圧の平均の値をVave[V]したとき、供給ローラ3が表面移動しているときは、(Vave−Vky)[V]の値が、+極性の所定の値以上となるように設定することが望ましい。
(Vave−Vky)[V]の値が、+極性の所定の値よりも小さいと、供給ローラ3表面上の+極性の物質が静電搬送ローラ2に付着するおそれがある。
+極性の物質としては、+極性に帯電した逆帯電トナーや現像剤に含まれる添加剤、そして二成分現像剤であればキャリアなどが上げられる。+極性の逆帯電トナーが搬送基板である静電搬送ローラ2に付着すると、現像領域まで搬送されたときに、地汚れを発生し易い。また、トナー以外の+極性物質が静電搬送ローラ2に付着すると、現像領域でトナー以外の物質が像担持体である感光体1に到達して、感光体1の表面を傷つけるおそれがある。
搬送バイアスであるVave[V]が、−300[V]であった場合、搬送バイアスの印加を開始したタイミングでは、供給ローラ3は供給バイアスが印加されていない状態なので、供給ローラ3表面上の+極性の物質は、静電搬送ローラ2にひきつけられる静電気力が生じる。この場合、供給ローラ3の表面移動が停止しているため、静電搬送ローラ2と対向する供給ローラ3の表面の位置は一定であるので、供給ローラ3の表面から静電搬送ローラ2に移動する+極性の物質は少量となり、問題とならない程度である。
この状態から時間が経過し、供給ローラ3の表面移動が始まると、静電搬送ローラ2と対向する供給ローラ3の表面の位置が入れ入れ替わるため、+極性の物質が静電搬送ローラ2に移動することを抑制する電界を形成する必要がある。
このとき、二成分現像剤の場合は(Vave−Vky)≧+100[V]、一成分現像剤の場合は(Vave−Vky)≧+50[V]となる電界が形成されることにより、+極性の物質が供給ローラ3から静電搬送ローラ2に移動することを抑制することができる。
供給電源11が供給ローラ3に印加する供給バイアスについて、図12及び図15〜図19で「ON」で示す、定常状態の供給バイアスが−500[V]である場合、供給ローラ3と静電搬送ローラ2との間にトナーを供給する供給電界が形成されているため、+極性の物質が供給ローラ3から静電搬送ローラ2に移動することを抑制することができる。すなわち、実施例2及び実施例5のように、供給バイアスを印加すると同時に、定常状態と同じ電位の電圧を供給ローラに印加するものは、他の実施例に比べて+極性の物質が供給ローラ3から静電搬送ローラ2に移動することを抑制することができる。
また、実施例4や実施例6のように、供給バイアスの印加開始から段階的に電位を上げていく構成の場合、供給バイアスの印加開始時に(Vave−Vky)≧+100[V]を満たす供給バイアスを印加することにより、+極性の物質が供給ローラ3から静電搬送ローラ2に移動することを抑制することができる。具体的には、供給バイアス印加と同時に、−400[V]の供給バイアスを印加して、次の段階的な電位の変更で−450[V]の供給バイアスを印加して、最後に−500[V]の供給バイアスを印加することで、+極性の物質が供給ローラ3から静電搬送ローラ2に移動することを抑制することができる。
〔変形例〕
図20は、変形例に係る現像装置541と感光体1との概略構成図である。
図20に示す現像装置541は、非磁性トナーから成る一成分現像剤を用いる現像装置である。また、現像装置541は、粉体であるトナー粒子を搬送、現像、回収する電界を発生するための複数の電極を有するローラ状の静電搬送部材である静電搬送ローラ2を備えている。静電搬送ローラ2は、画像形成時には、感光体1に対して50〜1000[μm]、好ましくは150〜400[μm]の間隙をあけて非接触に対向している。さらに、静電搬送ローラ2に対向し、静電搬送ローラ2に対してトナーを供給するトナー供給手段である供給ローラ3と、この供給ローラ3で供給するトナーを収容するトナー収容部14とを備えている。この場合、静電搬送ローラ2は感光体1及び供給ローラ3に対して径方向の反対側の領域で対向している配置としている。なお、静電搬送ローラ2は回転せず、外周面をトナーが図中矢印D方向方向に搬送電界(移相電界)によって搬送される。一方、供給ローラ3は図中矢印C方向に回転する。
トナー収容部14にはトナー補給ローラ15A、15Bを備え、トナーはトナー補給ローラ15Aと供給ローラ3とによる摩擦帯電などによって、静電気力によって供給ローラ3上に汲み上げられる。そして、供給ローラ3上のトナーは現像剤層規制部材7によって薄層化され、供給ローラ3の回転に伴って静電搬送ローラ2と対向する領域に搬送される。
供給ローラ3には、供給バイアス印加手段としての供給電源11によって供給バイアスが印加されている。また、静電搬送ローラ2には、搬送バイアス印加手段としての搬送電源12によって後述するように電極に電圧が印加されている。なお、供給電源11及び搬送電源12によって印加する電圧については実施形態と同様である。
これにより、供給ローラ3と静電搬送ローラ2とが対向する領域においては、供給電源11及び搬送電源12によって静電搬送ローラ2と供給ローラ3との間に電界が生じている。その電界からの静電気力を受け、トナーは供給ローラ3表面から解離し、静電搬送ローラ2表面に移動する。そして、静電搬送ローラ2表面に達したトナーは、搬送電源12が印加する電圧によって形成される搬送電界によって、静電搬送ローラ2表面上をホッピングしながら搬送される。
そして、感光体1と対向する領域まで搬送電界によって搬送されたトナーは、静電搬送ローラ2と感光体1上の画像部との間の現像電界によって、感光体1上に移動して感光体1上の潜像を可視像化(現像)する。
以上、本実施形態によれば、トナーの搬送を開始するときに、静電粉体搬送手段である静電搬送ローラ2に進行波電界を発生させる電界発生動作として、搬送電源12から静電搬送ローラ2上の電極に電圧を印加して、搬送電源12からの電圧の印加を開始してから所定の時間dt後、粉体供給部材としての供給ローラ3の表面移動を行う供給モータ3Mの回転と、供給バイアス印加手段である供給電源11によるバイアス印加とを開始するものであって、供給ローラ3に印加する供給バイアスを、電圧を印加していない状態から、図中「ON」で示す所定の値まで、時間をτ[s]だけかけて連続的に増加するように、供給バイアス制御手段としての制御部9が供給電源11を制御する。これにより、トナー搬送を開始したときの搬送トナー密度がばらつくことを抑制し、静電搬送ローラ2の表面に搬送するトナーの搬送量を均一に近づけることができる。
また、トナーの搬送を開始するときに、静電搬送ローラ2に進行波電界を発生させる電界発生動作として、搬送電源12から静電搬送ローラ2上の電極に電圧を印加して、搬送電源12からの電圧の印加を開始してから所定の時間dt後、供給ローラ3の表面移動を行う供給モータ3Mの回転と、供給電源11によるバイアス印加とを開始するものであって、供給ローラ3が表面移動する速度は、停止した状態から、図中「ON」で示す所定の速度まで、時間をτ[s]だけかけて連続的に増加するように、供給部材速度制御手段としての制御部9が供給モータ3Mを制御する。これにより、トナー搬送を開始したときの搬送トナー密度がばらつくことを抑制し、静電搬送ローラ2の表面に搬送するトナーの搬送量を均一に近づけることができる。
また、供給ローラ3が表面移動しているときは、供給バイアスVky[V]と、搬送電源12が静電搬送ローラ2の複数の電極に印加する電圧の平均の値をVave[V]とが、(Vave−Vky)[V]≧+100[V]を満たすように設定することにより、+極性の物質が供給ローラ3から静電搬送ローラ2に移動することを抑制することができる。
また、現像装置541が実施例1〜6の何れかに記載の制御を行うトナー搬送装置を有することにより、現像動作開始時に現像領域に搬送されるトナー量を均一に近づけることができるので、現像濃度ムラの発生を抑制することができる。
また、プロセスカートリッジである作像ユニット501が、現像手段として現像装置541を備えることにより、現像動作開始時に現像領域に搬送されるトナー量を均一に近づけることができるので、現像濃度ムラの発生を抑制することができる現像装置をプロセスカートリッジとして、プリンタ510から着脱可能に構成することができる。
また、画像形成装置であるプリンタ510が、現像手段として現像装置541を備えることにより、画像形成開始時の現像ムラに起因する画像濃度ムラや、過剰なトナーが現像領域に搬送されることに起因するトナー飛散や地汚れなどを抑制することができる。
また、変形例のように、現像剤として、トナーから成る一成分現像剤を用いることもできる。二成分現像剤の場合、現像剤担持体の回転や磁気穂がトナー搬送部材に衝突する衝撃によって、磁気穂を形成しているキャリアの一部が切れてトナー搬送部材に移動し、供給部でトナー搬送部材の表面に付着してしまうおそれがある。これに対し、一成分現像剤の場合、キャリアを用いていないので、トナー搬送部材表面へのキャリアの付着という問題は起こらず、また、一成分現像剤の場合、現像剤収容部が簡単な構成となるため、現像装置を小型化・低コスト化することができる。
第1実施形態に係るプリンタの概略構成図。 同プリンタの作像ユニットの概略構成図。 同プリンタの作像ユニット着脱の説明図。 同プリンタに係る現像装置と感光体との概略構成図。 静電搬送ローラの感光体との対向部周辺の模式図。 3相のパルス状駆動波形を、タイミングをずらして印加した駆動波形の説明図。 連続する3つのタイミングのときの複数の電極に印加される極性の変化の説明する模式図。 移相電界によるトナーの移動についての詳細説明図。 搬送電源の模式図。 静電搬送ローラの電極に印加される3相駆動パルス電圧の波形を示す波形図。 静電搬送ローラの現像領域の電極に印加される3相駆動パルス電圧の波形を示す波形図。 実施例1に係るトナーの搬送装置のタイミングチャート。 搬送トナー密度と実効電位との関係を示すグラフ。 実験結果を示すタイミングチャート。(a)は、比較例の実験結果、(b)は、実施例1の実験結果。 実施例2に係るトナーの搬送装置のタイミングチャート。 実施例3に係るトナーの搬送装置のタイミングチャート。 実施例4に係るトナーの搬送装置のタイミングチャート。 実施例5に係るトナーの搬送装置のタイミングチャート。 実施例6に係るトナーの搬送装置のタイミングチャート。 変形例に係る現像装置と感光体との概略構成図。
符号の説明
1 感光体
2 静電搬送ローラ
3 供給ローラ
3M 供給モータ
4 現像剤収容部
6 トナー補給口
7 現像剤層規制部材
9 制御部
11 供給電源
12 搬送電源
101 支持基板
102 電極
102a 第一電極
102b 第二電極
102c 第三電極
103 保護層
103a 静電搬送面
104 電源
105 パルス信号発生回路
106 搬送波形増幅器
107 現像波形増幅器
202a 第一現像電極
202b 第二現像電極
202c 第三現像電極
501 作像ユニット
502 光書込み装置
503 転写材搬送ベルト
504 定着装置
505 給紙装置
507 排紙部
509 転写ローラ
510 プリンタ
511 搬送ローラ
512 従動ローラ
515 吸着ローラ
516 Pセンサ
531 帯電ローラ
531a 芯金
531b 発泡ウレタン層
541 現像装置
551 クリーニング装置
552 クリーニングブレード
553 廃トナー格納部

Claims (8)

  1. 静電気を帯びた静電粉体を静電気力でホッピングさせて搬送するための進行波電界を発生させる複数の電極を備えた静電粉体搬送手段と、
    該静電粉体を該静電粉体搬送手段に供給する静電粉体供給手段とを有し、
    該静電粉体供給手段は、該静電粉体を表面に担持し表面移動する静電粉体供給部材と該静電粉体供給部材にバイアスを印加する供給バイアス印加手段とを備える粉体搬送装置において、
    該静電粉体の搬送を開始するときは、該静電粉体搬送手段に該進行波電界を発生させる電界発生動作を開始した後に、該静電粉体供給部材の表面移動と該供給バイアス印加手段によるバイアス印加とを開始するものであって、
    該静電粉体供給部材の表面移動を開始するときに該静電粉体供給部材の表面移動の速度を、停止した状態から所定の速度まで段階的にまたは連続的に変化させる供給部材速度制御手段を備えることを特徴とする粉体搬送装置。
  2. 静電気を帯びた静電粉体を静電気力でホッピングさせて搬送するための進行波電界を発生させる複数の電極を備えた静電粉体搬送手段と、
    該静電粉体を該静電粉体搬送手段に供給する静電粉体供給手段とを有し、
    該静電粉体供給手段は、該静電粉体を表面に担持し表面移動する静電粉体供給部材と該静電粉体供給部材にバイアスを印加する供給バイアス印加手段とを備える粉体搬送装置において、
    該静電粉体の搬送を開始するときは、該静電粉体搬送手段に該進行波電界を発生させる電界発生動作を開始した後に、該静電粉体供給部材の表面移動と該供給バイアス印加手段によるバイアス印加とを開始するものであって、
    該供給バイアス印加手段によるバイアス印加を開始するときに該供給バイアス印加手段から該静電粉体供給部材に印加する供給バイアスを、印加しない状態から所定の電位まで段階的にまたは連続的に変化させる供給バイアス制御手段を備えることを特徴とする粉体搬送装置。
  3. 請求項1または2の粉体搬送装置において、
    上記供給バイアス印加手段が上記静電粉体供給部材に印加するバイアスの値をVky[V]、上記複数の電極に印加する電圧の平均の値をVave[V]とすると、
    上記静電粉体供給部材が表面移動しているときは、
    (Vave−Vky)[V]の値が、上記静電粉体が備える電位とは逆極性の所定の値以上となるように設定することを特徴とする粉体搬送装置。
  4. 請求項1、2または3の粉体搬送装置について、
    上記静電粉体はトナーであることを特徴とする粉体搬送装置。
  5. トナー搬送部材の表面上でトナーをホッピングさせながら搬送するトナー搬送装置を備え、
    トナーを潜像担持体との対向位置に搬送して該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置において、
    上記トナー搬送装置として、請求項4の粉体搬送装置を用いたことを特徴とする現像装置。
  6. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に担持される潜像をトナーによって現像する現像手段とを備える画像形成装置における、該潜像担持体及び現像装置を1つのユニットとして共通の支持体に支持させて画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能にしたプロセスカートリッジにおいて、
    上記現像手段として、請求項5の現像装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に担持される潜像をトナーによって現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
    上記現像手段として、請求項5の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    上記潜像担持体と上記現像装置との組合せを複数設けるとともに、それぞれの潜像担持体上で得られたトナー像を転写体に重ね合わせて転写する転写手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
JP2006074202A 2006-03-17 2006-03-17 粉体搬送装置、並びにこれを用いる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4712582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006074202A JP4712582B2 (ja) 2006-03-17 2006-03-17 粉体搬送装置、並びにこれを用いる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006074202A JP4712582B2 (ja) 2006-03-17 2006-03-17 粉体搬送装置、並びにこれを用いる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007248963A true JP2007248963A (ja) 2007-09-27
JP4712582B2 JP4712582B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=38593309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006074202A Expired - Fee Related JP4712582B2 (ja) 2006-03-17 2006-03-17 粉体搬送装置、並びにこれを用いる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4712582B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012003204A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Canon Inc 画像形成装置
US8498557B2 (en) 2010-02-01 2013-07-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer supply device and image forming apparatus having the same
US8781370B2 (en) 2009-12-25 2014-07-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer unit for an image forming apparatus

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004157163A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Sharp Corp 画像形成装置
JP2004287095A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Ricoh Co Ltd トナー供給装置、現像装置及び画像形成装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004157163A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Sharp Corp 画像形成装置
JP2004287095A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Ricoh Co Ltd トナー供給装置、現像装置及び画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8781370B2 (en) 2009-12-25 2014-07-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer unit for an image forming apparatus
US8498557B2 (en) 2010-02-01 2013-07-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer supply device and image forming apparatus having the same
JP2012003204A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4712582B2 (ja) 2011-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7308222B2 (en) Toner supplying system for an image forming apparatus
JP2007033863A (ja) 粉体搬送装置、現像装置及び画像形成装置
JP2006251104A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4712582B2 (ja) 粉体搬送装置、並びにこれを用いる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2006259013A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008076494A (ja) 粉体搬送装置、並びにこれを用いる現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007114670A (ja) トナー搬送装置、これを具備する現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2006259020A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5483142B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4563845B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2006243059A (ja) 画像形成装置
JP4708231B2 (ja) 画像形成装置
JP2006259021A (ja) 画像形成装置
JP2004045943A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2007041459A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像方法
JP6446978B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP5193784B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP4646298B2 (ja) 現像装置、現像方法及び画像形成装置
JP2006259412A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2008145565A (ja) コロナ帯電装置及び画像形成装置
JP2006243679A (ja) カートリッジ、画像形成装置および現像装置
JP2007127921A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置および現像方法
JP2004340996A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2006259411A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2009020287A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110323

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees