JP2007248242A - ねじりトルク試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸系試験片のねじりトルク試験における各軸系試験片の取換え作業が容易化され、試験作業効率が向上するねじりトルク試験機を提供する。
【解決手段】中心軸線L0上に配置した軸系試験片50に中心軸線L0回りのねじりトルクを加える一対のねじりトルク出力部4,5を備えたねじりトルク試験機1において、ねじりトルク出力部の一方端が軸系試験片50の一端を軸端固定治具22を介して挟持し、軸端固定治具22は、ボルト止めされる基端部221と同部より延出し複数のスリット25が形成された円筒部261とからなる治具本体26と、軸系試験片50の一端部を保持した上で円筒部261に内嵌されるキャップ28と、スリット25で区画された円筒部261上の外周壁半部262,263にそれぞれ外嵌するクランプ291,292と、同クランプを互いに締め付ける複数のクランプ用ボルトBとを有した。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種軸系部材の両端にねじりトルクを加える一対のねじりトルク出力部を備えたねじりトルク試験機に関する。
各種産業機器や車両に装備された回転伝達系には各種の軸系部材が配備され、例えば、自動車の回転伝達系にはクランクシャフト、変速機内回転軸、ペラシャフト等が用いられており、これらの耐久性を評価するにあたり、ねじりトルク試験機が用いられている。
このねじりトルク試験機は、互いに対向配備された一対のトルク出力部を備え、これらの間に同試験機の試験位置を設定し、同試験位置を成す中心軸線上に軸系部材、例えば、クランクシャフトを配置し、その両端部を一対のトルク出力部にそれぞれ固着し、少なくとも一方のトルク出力部のモータによって軸系試験片に中心軸線回りのねじりトルクを加えている。これによって、ねじりトルク動的負荷によるねじり疲労試験、ねじりトルク静的負荷によるねじり剛性値計測試験、実機エンジン発生ねじりトルクの検定、等の各ねじり試験が実施されている。
ところで、ねじりトルク試験機の各トルク出力部に軸系試験片を取り付ける場合、その軸系試験片の両端にそれぞれフランジ部が形成されている場合、同フランジ部をトルク試験機のトルク出力部側とボルト止めしてねじりトルク試験を行うことが出来る。しかし、軸系試験片の少なくとも一方が軸状部のみでトルク試験機のトルク出力部側とボルト止め不可能な端部形状を成している場合、従来は次のような処理を行っている。
即ち、軸系試験片の軸部に別途フランジ部材を用意してそれを軸系試験片の軸部に溶接し、その試験用フランジ部材をトルク試験機のトルク出力部側とボルト止めし、その上でねじりトルク試験機のトルク出力部が試験用フランジ部材を介して軸系試験片にねじりトルクを加えてねじり試験が実施されている。
例えば、エンジンのクランクシャフトのねじり試験を行う場合、クランクシャフトの一方軸にはフライホイールに締結されるフランジが一体形成されており、これを一方のトルク出力部に締結するのに使用できるが、他方端は軸状端部となっている。この場合、図9(a)に示すように、クランクシャフト100の他方端である軸状端部110には別途の試験用フランジ部材120が溶接され、その上で、試験用フランジ部材120がトルク試験機130のトルク出力部140にボルト止めされ、ねじり試験が実施されている。
あるいは、図9(b)に示すように、クランクシャフト100の軸状端部110に筒状部151付きのフランジ部材150が圧入され、ナット160での締結処理が成され、その上でフランジ部152がトルク試験機130のトルク出力部140にボルト止めされ、ねじり試験が実施されている。
なお、ねじり試験中のねじれ角度を検出するようにした回転体用のねじり試験機の一例が特開2000−193574号公報に開示される。
特開2000−193574号公報
このように、軸系試験体のねじりトルク試験において、軸系試験体の軸部がトルク試験機のトルク出力部側とボルト止め不可能な形状の場合、従来は軸系試験体に別途にフランジ部材を用意し、これを溶接する作業、あるいは圧入作業を必要としていた。
特に、軸系試験体がクランクシャフトであり、複数のそれぞれ異なる形状のクランクシャフトのねじりトルク試験を順次行うような場合、各クランクシャフト100毎に適した試験用フランジ部材120や筒状部151付きのフランジ部材150をそれぞれ用意し、それぞれに溶接作業や圧入作業を行う必要がある。このため、順次行われるねじりトルク試験の準備作業に多くの時間を要し、各試験作業あたりの効率が低く、コスト増の要因ともなり、改善が望まれている。
本発明は以上のような経緯に基づきなされたもので、目的とするところは、軸系試験片のねじりトルク試験における各軸系試験片の取換え作業が容易化され、試験作業効率が向上するねじりトルク試験機を提供することにある。
この発明の請求項1に係る発明は、互いに対向すると共に試験位置を成す中心軸線上に配置した軸系試験片に中心軸線回りのねじりトルクを加える一対のねじりトルク出力部を備えたねじりトルク試験機において、上記ねじりトルク出力部の少なくとも一方端が上記軸系試験片の一端を軸端固定治具を介して挟持し、上記軸端固定治具は、上記ねじりトルク出力部側にボルト止めされる基端部と同基端部より延出し上記中心軸線に沿って複数のスリットが形成された円筒部とからなる治具本体と、上記軸系試験片の一端部を保持した上で上記円筒部に内嵌されるキャップと、上記スリットを介して区画された上記円筒部上の一対の外周壁半部にそれぞれ外嵌する一対のクランプと、同一対のクランプを互いに締め付ける複数のクランプ用ボルトとを有したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のねじりトルク試験機において、上記キャップは、互いに対向する一対のキャップ半部で形成され、各キャップ半部にそれぞれ形成された挟持凹部により上記軸系試験片の一端部を把持することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載のねじりトルク試験機において、上記治具本体は鉄系素材で形成され、上記一対のキャップは黄銅系素材で形成されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1、2または3記載のねじりトルク試験機において、上記軸系試験片はクランクシャフトであることを特徴とする。
請求項1の発明は、キャップを内嵌する円筒部の外周面を一対のクランプを介してクランプ用ボルトで互いに締め付けることで、円筒部のスリットを介して区画された一対の外周壁半部を相互に弾性変位させて相互に接近変位させ、一対の外周壁半部内のキャップを介して軸系試験片の一端部を挟圧し、同軸系試験片の一端部をねじりトルク出力部に強力な締付け力で固定することができる。この際、溶接や圧入といった作業なしに軸系試験片をトルク出力部に固定することが出来るので、順次行われる複数の軸系試験片のねじり試験における各軸系試験片の取換え作業が簡素化され、作業効率が向上する。特に、各軸系試験片をトルク出力部に固定するにあたり、各軸系試験片毎にフランジ治具を作成したり、軸系試験片自体に固定のための加工を要することがないので、試験に付随する試験準備作業の削減による経費の削減を図れる。更に、軸状を成す各種の軸系試験片のねじりトルク試験に適用でき、各種の軸系試験片のねじりトルク試験の効率を向上、試験に付随する作業効率向上、コスト削減を図れる。
請求項2の発明は、クランプ用ボルトの締め付けに応じて、一対のキャップ半部を相対的に接近変位でき、両キャップ半部内の各挟持凹部により軸系試験片の一端部を把持した上で円筒部を挟圧するので、より確実に軸系試験片の一端部を挟圧でき、ねじりトルク出力部により大きなねじりトルクの供給が可能となり、軸系試験片のねじり試験を安定して確実に行える。
請求項3の発明は、鉄系素材で形成された円筒部が黄銅系素材で形成されたキャップを内嵌するので、円筒部によるキャップの挟圧時において、黄銅系素材のなじみ性が働き、円筒部の内壁面とキャップの外壁面との圧接域が増大して相対的なずれが抑制され、これに伴いフレッチングを軽減できる。
請求項4の発明は、軸系試験片がクランクシャフトである場合も、クランクシャフトのねじり疲労試験、ねじり剛性値測定等を容易に、更に、複数の各クランクシャフトのねじり試験を順次容易に行え、作業効率が向上する。
図1、2にはこの発明の一実施形態としてのねじりトルク試験機1を示した。
ねじりトルク試験機1は各種産業機器の回転伝達系で用いる軸系部材のねじりトルク試験に使用でき、基台2と、その基台2の上面3に取り付けられ互いに対向配備された一対のねじりトルク出力部4、5を備える。
一対のねじりトルク出力部4、5は共通の中心軸線L0を備え、共通の中心軸線L0上の試験位置に軸系部材を配置し、軸系部材に対して中心軸線L0回りにねじりトルクを加えることで、ねじりトルク動的負荷によるねじり疲労試験、ねじりトルク静的負荷によるねじり剛性値計測試験、等を行うことが出来る。
一方のねじりトルク出力部4は基台2に固着された枠台6と、同枠台6内に配備されるモータ7を含む駆動部8と、駆動部8の出力端を成す試験機トルクセル部(以後単にトルクセル部と記す)9とを備える。なお、駆動部8は不図示の操作盤からの各駆動指示を受けることで、各ねじり試験の試験態様に応じてトルクセル部9を駆動できる。
トルクセル部9は枠台6側に枢支されると共に駆動部8に一端が連結され、枠台6の外部に突き出す他端に回転基板11が一体的に形成されている。
回転基板11には軸系部材であるクランクシャフト50の後端フランジ501を締結するのに用いる円板状の後端固定治具12がボルト止めされる。
図1、図4に示すように、後端固定治具12は外周端側とその内側とにそれぞれ複数の環状に分散配置された外ボルト孔13、内ボルト孔14が形成される。ここで後端固定治具12は各外ボルト孔13に嵌挿されるボルト15により回転基板11に締結され、各内ボルト孔14に嵌挿されるボルト15により軸系部材であるクランクシャフト50の後端フランジ501に締結される。
他方のねじりトルク出力部5は基台2の上面3に形成されるレール溝301に移動可能に嵌着される摺動部161を備え、不図示のロック機構により固定された枠台16と、同枠台16内に配備されるモータ17を含む駆動部18と駆動部18の出力端を成す試験機アクチュエータ部(以後単にアクチュエータ部と記す)19とを備える。なお、駆動部18は不図示の操作盤からの各駆動指示を受けることで、各ねじり試験態様に応じてアクチュエータ部19を駆動できる。
図1〜図3に示すように、アクチュエータ部19は枠台16側に枢支されると共に駆動部18に一端が連結され、枠台16の外部に突き出す他端に回転基板21が一体的に形成されている。
アクチュエータ部19の回転基板21は円板状を成し、その締結面211には軸系部材であるクランクシャフト50の前端軸部502が軸端固定治具22を介して一体的に取り付けられる。図1、図6に示すように、回転基板21の締結面211の外周端側には複数のボルト孔23が環状に分散して形成され、各ボルト孔23にボルト24を螺着することで、治具本体26の基端部260を回転基板21に締結処理できる。
図1、図5に示すように、軸端固定治具22はフランジ状の基端部260と同基端部260より延出し中心軸線L0に沿って左右2つのスリット25が形成された円筒部とからなる治具本体26と、クランクシャフト50の前端軸部502を保持した上で円筒部261に内嵌される上下キャップ半部281,282(総称してキャップ28とも言う)と、スリット25を介して区画された円筒部261上の上下外周壁半部262、263にそれぞれ外嵌する上下クランプ291,292と、同一対の上下クランプ291,292を互いに締め付ける左右各3本のクランプ用ボルトBとを備える。
ここでの治具本体26は鉄系素材で形成される。この鉄系素材は、例えば、引張強さ850MPa以上、硬さHV301〜360、の特性を備える、SCM440,S45C等が用いられる。
円筒部261は基端部260に近い側から突き出し端側に向け、左右の2つのスリット25を連続形成し、上下2分割された上下外周壁半部262、263を形成できる。なお、左右の2つのスリット25の最深部にはスリット25の幅tsより十分に大きな、ここでは2倍以上に大きな外径(2×ts)の応力緩和穴32が形成され、これにより、一対の上下外周壁半部262、263の相対的な接近、離隔の弾性変位を容易化している。
スリット25の幅tsの設定にあたっては、クランクシャフト50の前端軸部502に挟持力を加える際に、一対の上下外周壁半部262、263の相対的な接近変位が確実に行われるよう、同接近変位量以上の幅tsに設定されている。
図1、図5に示すように、円筒部261上の上下外周壁半部262、263の外側面には、一対の上下クランプ291,292が当接され、締結処理される。構造用炭素鋼等の鉄系素材で形成される。ここで上下クランプ291,292は鉄系素材で形成され、治具本体26と同様の強度特性を備える、SCM440,S45C等が用いられる。
図5、図7に示すように、上クランプ291は六角穴付きボルトBが締結される締結上面b1と、上外周壁半部262の外壁面に当接する下向き凹状面b2とを備えるブロック状部材である。下クランプ292は下外周壁半部263の外壁面に当接する上向き凹状面b3と複数の六角穴付きボルトBが締結される螺子穴形成部nを備えるブロック状部材である。
ここで上下クランプ291、292で上下外周壁半部262、263を挟持し、複数の六角穴付きボルトBを螺子穴形成部nに締結すると、上下クランプ291、292には強固な締結力が加わり、上下外周壁半部262、263及びその内側の上下外周壁半部262、263を相対的に接近変位させることが出来る。なお、上下クランプ291、292の互いに対向する各対向端縁e1、e1は締結力が加わり相対的に接近変位する際にも、所定幅ts1(≒ts)が確保されるように形成される。
図1、図5に示すように、治具本体26の円筒部261内の奥側部位にはスペーサ40が嵌挿される。このスペーサ40は上下クランプ291、292の中心軸線L0の方向のずれを規制するもので、所定の長さLsの円筒部材として形成され、ここでは、鉄系素材、例えば、SS400等が用いられている。
上下外周壁半部262、263内に内嵌されるキャップ28は互いに対向する一対の上下キャップ半部281,282からなり、黄銅系素材で形成される。例えば、真鍮で上下キャップ半部281,282は形成される。
図5、図8に示すように、ここで一対のキャップ半部281,282は両者の各外側円弧面f1が上下外周壁半部262,263の内壁面f2に面接触可能な挟持凹部afに形成される。即ち、前端軸部502の外周面f3は複数の内径の異なる円弧壁を段状に順次形成され、これら前端軸部502の外周面f3と隙間なく当接するように挟持凹部afが形成される。
即ち、一対のキャップ半部281,282はその外径は共通形状とされ、挟持凹部afのみが、各軸系部材の挟持部位の形状に応じて適宜形成されることとなる。
なお、上下キャップ半部281,282の互いに対向する各対向端縁e2,e2は締結力が加わり相対的に接近変位し、前端軸部502の外周面f3に圧接する状態にあっても、所定幅ts2(≒ts)を確保できるように形成される。
このように一対のキャップ半部281,282の各外側円弧面f1が真鍮等の黄銅系素材で形成され、同部と対向する上下外周壁半部262、263の内壁面f2が構造用炭素鋼等の鉄系素材で形成されている。このため、上下外周壁半部262、263が六角穴付きボルトBの締結力を受けて相対的に接近変位する際、上下外周壁半部262、263の内壁面f2が一対のキャップ半部281,282の各外側円弧面f1に圧接する。この際、黄銅系素材の鉄系素材に対するなじみ性が働き、両圧接面の密接域を十分に確保でき、相対的なすべりを抑制でき、ねじりトルク試験時のフレッチング軽減を図れる。
このようなねじりトルク試験機1により、クランクシャフト50のねじりトルク静的負荷によるねじり剛性値計測試験を行うとする。
まず、ねじりトルク試験機1の一方の固定側のねじりトルク出力部4に対して摺動変位できるトルク出力部5を被試験体のクランクシャフト50の全長Lfに応じた間隔を隔てて対向配備し、不図示のロック機構によりトルク出力部5を基台2に固定する。
次いで、被試験体のクランクシャフト50は中心軸線L0上の試験位置に配備されるに先立ち、まず、被試験体であるクランクシャフト50の挟持部位である前端軸部502に隙間なく外嵌される挟持凹部afを有した一対のキャップ半部281,282が形成される。
その上で、図5に示すように、前端軸部502の外周面の上下半部にあらかじめ用意されている上下キャップ半部281,282の各挟持凹部afが隙間なく重なるよう外嵌される。次いで、前端軸部502に外嵌された上下キャップ半部281,282はスペーサ40が前もって嵌挿されている円筒部261の外周壁半部262、263内に嵌挿される。
更に、一対の外周壁半部262、263にはそれぞれに上下クランプ291,292が外嵌され、これら一対の上下クランプ291,292が左右各3本の六角穴付きボルトBによって互いに仮止め状態に締め付けられる。
一方、図4に示すように、クランクシャフト50の後端フランジ501には円板状の後端固定治具12が重ねられ、各内ボルト孔14に嵌挿されるボルト15により後端フランジ501に締結される。
このようにクランクシャフト50はその後端フランジ501に後端固定治具12が締結され、前端軸部502に軸端固定治具22が仮組み状態とされ、その上で、仮組み状態のクランクシャフト50は、ねじりトルク試験機1の中心軸線L0上の試験位置に配備される。
ここで、後端固定治具12は各外ボルト孔13に嵌挿されるボルト15により回転基板11に締結され、クランクシャフト50の後端側の後端固定治具12は外ボルト孔13にボルト15が挿通された上で回転基板11に確実に締結される。
更に、図1、図5に示すように、治具本体26がアクチュエータ部19の回転基板21に重ねられ、両者は複数のボルト24により締結される。この際、スペーサ40が一対のキャップ半部281,282に挟まれた前端軸部502の中心軸線L0方向の位置決め機能を発揮する。
更に、軸端固定治具22側の仮組み状態とされていた6本の六角穴付きボルトBの締結処理が成され、一対の上下クランプ291,292が一対の外周壁半部262、263、上下キャップ半部281,282を介して、前端軸部502を強圧し、前端軸部502をアクチュエータ部19の回転基板21に固着状態で連結される。
このようにしてクランクシャフト50の後端フランジ501がねじりトルク出力部4のトルクセル部9に、前端軸部502がねじりトルク出力部5のアクチュエータ部19にそれぞれ固定され、不図示の制御盤にねじりトルク静的負荷によるねじり剛性値計測試験指令が入力されることとなる。
ここで、前端軸部502側を支持するねじりトルク出力部5のアクチュエータ部19は固定状態に保持され、後端フランジ501側の後端フランジ501がねじりトルク出力部4のトルクセル部9から受ける回転力に応じて、クランクシャフト50の主要部Lmにはねじり剛性値計測試験モードに応じた値のねじりトルクが順次加えられ、クランクシャフト50のねじりトルクに対する変位量、耐久性等が計測される。
なお、これ以外の試験、例えば、ねじりトルク動的負荷によるねじり疲労試験、ねじりトルク静的負荷によるねじり剛性値計測試験、実機エンジン発生ねじりトルクの検定等を行う場合も同様の試験準備処理を行い、クランクシャフト50を試験位置にセットし、ねじりトルク試験を行うことが出来る。
このように、図1のねじりトルク試験機1では互いに異なる各クランクシャフト50のねじりトルク試験を行うにあたり、各クランクシャフト50の前端軸部502に外嵌される一対のキャップ半部281,282の内壁を成す挟持凹部afを切削加工するのみで、あとは共用部材を用いてねじりトルク試験を行え、ねじりトルク試験における準備作業性が向上する。
更に、ねじりトルク試験の間、軸端固定治具22に支持されている前端軸部502は複数本の六角穴付きボルトBの締結力を上下クランプ291,292を介して上下外周壁半部262、263に偏りなく確実に加えることができ、この前端軸部502を介してクランクシャフト50の主要部Lmに確実にねじりトルクを加えることが出来る。
特に、複数本の六角穴付きボルトBの締結力が上下クランプ291,292を介して上下外周壁半部262、263に加えられると、その内壁面f2より締結力が真鍮性の一対のキャップ半部281,282の各外側円弧面f1に加えられ、その際に真鍮性の一対のキャップ半部281,282の鉄系素材に対するなじみ性が働き、両圧接面の密接域を十分に確保でき、相対的なすべりを抑制でき、十分に大きなねじりトルクを加えることが出来る。しかも、ねじりトルク試験が繰り返して行われる時のフレッチング軽減を図れ、この点でも十分に大きなねじりトルクを加えることが出来る。
上述のところにおいて、図1のねじりトルク試験機1は一方のねじりトルク出力部5のアクチュエータ部19に軸端固定治具22を用いて前端軸部502の前端軸状部を強固に挟圧できる構成を採っていたが、場合により、被試験体が前後両端に軸状部を備える場合には、ねじりトルク出力部4のトルクセル部9側にも軸端固定治具22と同等の軸端固定治具を別途用意して、前後両端に軸状部を備える被試験体のねじり試験を行えるように構成しても良く、この場合も図1のねじりトルク試験機1と同様の効果が得られる。
上述のところにおいて、図1のねじりトルク試験機1は軸系試験片として前端軸部502を備えたクランクシャフト50を用いねじりトルク試験を行っていたが、ここでの軸系試験片は少なくとも一端が軸状端部を成すねじりトルク試験に適用できる。例えば、自動車の回転伝達系の変速機内回転軸、ペラシャフト等や、各種産業機器の各種の軸系部材のねじりトルク試験に適用できる。これらのねじりトルク試験でも、クランクシャフト50の場合と同様の作用効果を得ることが出来る。
本発明の一実施形態としてのねじりトルク試験機の側面図である。 図1のねじりトルク試験機で用いる軸端固定治具がクランクシャフトの前端軸部を挟持した状態での拡大側面図である。 図2のA−A線断面図である。 図1のねじりトルク試験機で用いる後端固定治具とクランクシャフトの後端フランジとの締結を説明する拡大分解側面図である。 図1のねじりトルク試験機で用いる軸端固定治具とクランクシャフトの前端軸状部との締結を説明する拡大分解側面図である。 図1のねじりトルク試験機で用いる治具本体を示し、(a)は正面断面図、(b)は側面図である。 図1のねじりトルク試験機で用いるクランプを示し、(a)は正面断面図、(b)は側面図である。 図1のねじりトルク試験機で用いる上下キャップ半部を示し、(a)は正面断面図、(b)は側面図である。 従来のねじりトルク試験機にクランクシャフトの前端軸状部を取り付ける場合の要部側面図であり、(a)は第1従来例、(b)は第2従来例である。
符号の説明
1 トルク試験機
4 トルク出力部
5 トルク出力部
9 トルクセル部
19 アクチュエータ部
21 回転基板
22 軸端固定治具
221 基端部
25 スリット
26 治具本体
261 円筒部
262,263 外周壁半部
28 キャップ
281,282 キャップ半部
291,292 クランプ
31 ボルト
50 軸系試験片
501 後端フランジ
502 前端軸部
af 挟持凹部
f1 キャップ半部の外側円弧面
f3 前端軸部の外周面
B クランプ用ボルト
L0 中心軸線

Claims (4)

  1. 互いに対向すると共に試験位置を成す中心軸線上に配置した軸系試験片に中心軸線回りのねじりトルクを加える一対のねじりトルク出力部を備えたねじりトルク試験機において、
    上記ねじりトルク出力部の少なくとも一方端が上記軸系試験片の一端を軸端固定治具を介して挟持し、
    上記軸端固定治具は、上記ねじりトルク出力部側にボルト止めされる基端部と同基端部より延出し上記中心軸線に沿って複数のスリットが形成された円筒部とからなる治具本体と、上記軸系試験片の一端部を保持した上で上記円筒部に内嵌されるキャップと、上記スリットを介して区画された上記円筒部上の一対の外周壁半部にそれぞれ外嵌する一対のクランプと、同一対のクランプを互いに締め付ける複数のクランプ用ボルトとを有したことを特徴とするねじりトルク試験機。
  2. 請求項1記載のねじりトルク試験機において、
    上記キャップは、互いに対向する一対のキャップ半部で形成され、各キャップ半部にそれぞれ形成された挟持凹部により上記軸系試験片の一端部を把持することを特徴とするねじりトルク試験機。
  3. 請求項1または2記載のねじりトルク試験機において、
    上記治具本体は鉄系素材で形成され、上記キャップは黄銅系素材で形成されることを特徴とするねじりトルク試験機。
  4. 請求項1、2または3記載のねじりトルク試験機において、
    上記軸系試験片はクランクシャフトであることを特徴とするねじりトルク試験機。
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