JP2007247501A - ジェットファン - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音の増大を抑えつつ吐出風速を高めるのにより好適なジェットファンを実現する。
【解決手段】ジェットファン10は、筒形のケーシング12と、ケーシング12内に同軸に配設されたモータ14と、モータ14の軸に位置をずらして取り付けられた二つの軸流ファン16a,16bを備え、各軸流ファン16a,16bは、モータ14の軸に連設されたボス部18a,18bと、ボス部18a,18bの外表面に周方向に間隔をあけつつケーシング12の内面側に向けて張り出した複数の動翼20a,20bを有し、各軸流ファン16a,16bは、ケーシング12の内面側に位置する先端部から根元に向かうにつれて、動翼の幅と動翼の間隔の比で定まる弦節比が0.5〜0.7の範囲で徐々に大きくされたものとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、二段の軸流ファンを備えたジェットファンに関する。
自動車用のトンネル内などに設置されるジェットファンとして、トンネルの天井に取付けられる筒形のケーシング内に同軸に配設されたモータと、モータの回転軸に位置をずらして取り付けられた二段の軸流ファンなどを備えたものが知られている。
この種のジェットファンは、モータに連動して軸流ファンを回転させると、ケーシングの開口から空気を吸込み、吸込んだ空気を反対側の開口から吐出してトンネル内を換気する。また、トンネルを吹き抜ける自然風の向きやトンネル内で発生した火災の位置などに応じてモータを正転又は逆転することにより、送風方向が順方向又は逆方向に切換えられる。
このような送風方向を切換え可能なジェットファンの送風性能を高めるために、軸流ファンの動翼の正圧面と負圧面を対称に形成することに代えて、動翼の厚み方向に反りを形成することが提案されている。また、軸流ファンの軸心筒部の周方向に対して傾斜して動翼を取り付けるに際し、一段目の軸流ファンの動翼の取付け角の位相を二段目の軸流ファンの動翼に対して180度反転させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−156000号公報
ところで、ジェットファンの設置台数を減らすために、ジェットファン1台あたりの最大吐出風速を例えば35m/秒以上に引き上げることが求められている。しかし、特許文献1などの従前の方式は、送風下流側の動翼で生じる空気摩擦損失などに起因して圧力上昇が低下することがあるから、最大吐出風速の引き上げに制約を受ける場合があるし、その圧力低下を補うためにモータの回転数を増大させると騒音が増えるおそれがある。
また、軸流ファンの動翼を設計するに際し、例えば、ケーシングの内面側に位置する先端部から根元に向かうにつれて、動翼の幅と動翼の間隔との比(以下、弦節比)を大きくすることが試行されているが、設計者の経験則や直感に頼って弦節比などが決められることから、所望の送風性能を得るには至っていない。
本発明は、騒音の増大を抑えつつ吐出風速を高めるのにより好適なジェットファンを実現することにある。
上記課題を解決するため、種々の検討を行った結果、二段の軸流ファンを収納して送風方向を逆向きに切換え可能なジェットファンにおいては、各軸流ファンの動翼の弦節比を適切な範囲内で制御することにより、ジェットファンの送風性能が改善されることを明らかにした。なお、ここでの弦節比とは、動翼の幅(C)の動翼の間隔(P)に対する比である。
図8を参照して動翼の弦節比と圧力上昇との関係を説明する。図8の縦軸は各動翼における圧力上昇(Δp)を示し、横軸は弦節比(C/P)を示す。また、図8に示す2つの曲線のうち実線は送風上流側に位置する軸流ファンの動翼に対応し、一点鎖線は送風下流側に位置する軸流ファンの動翼に対応する。
図8に示すように、弦節比が大きくなるにつれて、送風上流側の動翼で生じる圧力上昇が増大する一方で、送風下流側の動翼で生じる圧力上昇が徐々に低下する。ここで、図8からわかるように、各動翼の弦節比が例えば0.5を超えると、ジェットファン全体の圧力上昇が比較的大きいものになる。ただし、各動翼の弦節比が例えば0.7を超えると、送風下流側の動翼で生じる圧力上昇が低下するため、結果としてジェットファン全体の圧力上昇が比較的小さいものになる。本発明は、このような動翼の弦節比と圧力上昇の関係に基づき、ジェットファン全体の送風性能を改善する弦節比を定量的かつ客観的に決めてなされたものである。
すなわち、本発明のジェットファンは、筒形のケーシングと、該ケーシング内に同軸に配設された電動機と、該電動機の軸に位置をずらして取り付けられた二つの軸流ファンを備え、前記各軸流ファンは、前記電動機の軸に連設された軸心筒部と、該軸心筒部の外表面に周方向に間隔をあけつつ前記ケーシングの内面側に向けて張り出した複数の動翼を有する。そして、前記各軸流ファンは、前記ケーシングの内面側に位置する先端部から前記軸心筒部側の基部に向かうにつれて、前記動翼の幅と前記動翼の間隔との比で定まる弦節比が0.5〜0.7の範囲で徐々に大きくされてなることを特徴とする。
ここでの動翼の弦節比は、送風上流側の動翼で生じる圧力上昇と、送風下流側の動翼で生じる圧力上昇の低下との関係を考慮して、全体の圧力上昇が高まるように客観的かつ定量的に決められたものである。したがって、このような動翼の弦節比に基づき一段目及び二段目の軸流ファンを形成することにより、送風上流側の動翼で生じる圧力上昇を増大しつつ、送風下流側の動翼で生じる圧力上昇の低下を抑制できる。その結果、電動機の回転数を維持しつつジェットファンの吐出風速を増大させることができるし、また電動機の回転数を上げずに済むから騒音の増大を抑制することができる。
この場合において、各軸流ファンは、動翼が軸心筒部の周方向に対して傾斜して取り付けられたものとし、一方の軸流ファンの翼は、他方の軸流ファンの翼に対して傾斜角の位相が反転して取り付けられるのが望ましい。
また、本発明の一態様によれば、前記各軸流ファンは、前記動翼が厚み方向に反りが形成されたものとし、前記ケーシングの内面側に位置する先端部から前記軸心筒部側の基部に向かうにつれて、前記動翼の反り角が10°〜15°の範囲で徐々に小さくされている。すなわち、ここでの動翼の反り角は、送風上流側の動翼で生じる圧力上昇と、送風下流側の動翼で生じる圧力下降との双方を考慮して、全体の圧力上昇が高まるように客観的かつ定量的に決められたものである。したがって、このような動翼の反り角に基づき一段目及び二段目の軸流ファンを形成することにより、騒音を抑えつつ吐出風速を一段と高めることができる。
本発明によれば、騒音の増大を抑えつつ吐出風速を高めるのにより好適なジェットファンを実現できる。
(第一の実施形態)
本発明を適用したジェットファンの第一の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のジェットファンの構成を示す断面図である。図2は、図1の複数の動翼の厚み方向における断面図である。図3は、図1の軸流ファンの動翼の弦節比を説明するための図である。
図1に示すように、自動車用のトンネル内などに設置されるジェットファン10は、送風方向を順方向Aと逆方向Bに切換え可能に構成されている。このようなジェットファン10は、筒形のケーシング12と、ケーシング12内に同軸に配設された電動機としてのモータ14と、モータ14の回転軸に位置をずらして取り付けられた二段の軸流ファン16a,16bなどを備えている。
軸流ファン16aは、モータ14の回転軸に軸設された軸心筒部としてのボス部18aと、ボス部18aの外表面からケーシング12の内面側に向けて張り出した複数の動翼20aなどを有する。ここでの動翼20aのそれぞれは、その厚み方向に反りが形成されている。軸流ファン16bも軸流ファン16aと基本的に同様に、ボス部18bや動翼20bなどから構成されている。ただし、軸流ファン16bの動翼20bは、ボス部18bの周方向に対する取付け角の位相が軸流ファン16aの動翼20aに対して180度反転されている。
そして、本実施形態の軸流ファン16aは、ケーシング12の内面側に位置する先端部からボス部18a側の基部つまり根元に向かうにつれて、動翼20aの弦節比が0.5〜0.7の範囲で徐々に大きくされたものとする。別の視点で言えば、軸流ファン16aは、動翼20aの外周縁から内周側に向かうにつれて、動翼20aの弦節比が0.5〜0.7の範囲で徐々に大きくされている。なお、動翼20aの弦節比とは、動翼20aのいわば密集度合いを示す指標であり、動翼20aの幅(以下、翼コード長)と動翼20aの間隔(以下、翼間ピッチ)との比である。また、軸流ファン16bも同様に、動翼20bの弦節比が0.5〜0.7の範囲で大きくなるように形成されている。
すなわち、本実施形態は、ジェットファン10の送風性能を高めるために、送風上流側の動翼(例えば、動翼20a)で生じる圧力上昇と、送風下流側の動翼(例えば、動翼20b)で生じる圧力上昇の低下との関係を考慮して、動翼20a,20bの弦節比が客観的かつ定量的に決められている。このような弦節比に基づき動翼20a,20bを形成することにより、送風上流側の例えば動翼20aで生じる圧力上昇を増大しつつ、送風下流側の例えば動翼20bで生じる圧力上昇の低下を抑制できる。その結果、モータ14の回転数を維持しつつジェットファン10の最大吐出風速を例えば35m/秒以上に引き上げることができるし、またモータ14の回転数を上げずに済むから騒音の増大を抑制できる。
より詳細に、本実施形態のジェットファン10について説明する。図1に示すように、ジェットファン10は、二段の軸流ファン16a,16bがケーシング12内に収納されている。ケーシング12は、両端側に開口が形成された円筒形又は角筒形の容器であり、例えばトンネルの天井に取り付けられる。またケーシング12は、吸音材と多孔板などから構成されたサイレンサ部を有する。
軸流ファン16aは、ボス部18aと複数の動翼20aを有する羽根車である。ボス部18aは、ケーシング12の中心軸に対して同軸に位置された内筒である。ここでのボス部18aは、動翼20aが取り付けられモータ14の軸に連動して回転する筒形の胴部と、軸方向に膨らんだ湾曲面を有する頭部を有する。ボス部18aの頭部は、補強部材としての支持ステー22aを介してケーシング12の内面に支持されている。このようなボス部18aは、ケーシング12の内面との間で空気流路を形成する。複数の動翼20aは、ボス部18aの胴部表面に周方向に間隔をあけて立設された複数のブレードである。すなわち、動翼20aは、ボス部18aの外表面からケーシング12の内面側に向けて延在している。なお、軸流ファン16bについても基本的に同様である。
また、軸流ファン16a,16bを回転するモータ14が配設されている。モータ14は、ケーシング12の内面に支持ステー24を介して支持されている。ここでのモータ14は、ケーシング12の中心軸に対して同軸に位置される回転軸を有する。モータ14の回転軸は、軸流ファン16a,16bが両端部に同軸に固定されている。また、モータ14は、制御指令に応じて、回転軸を正転又は逆転する機能を有する。例えば、モータ14は、回転軸を時計まわりに回転させるとともに、制御指令に応じて回転軸を反時計まわりに回転させる。なお、図1及び図2に示した矢印A方向は、モータ14の正転時の空気送風方向に対応し、矢印B方向は、モータ14の逆転時の空気送風方向に対応する。
このように構成されるジェットファン10では、モータ14を駆動すると、それに連動して軸流ファン16a,16bの双方が順方向又は逆方向に回転する。軸流ファン16a,16bが回転することにより、ケーシング12の開口から例えばトンネル内の空気が吸込まれ、吸込まれた空気が反対側の開口から吐出される。これによって、例えば、トンネル内を換気して利用者の視界を確保することができるし、また火災等に起因して生じる有害ガスをトンネル外に排出することができる。
ここで、本実施形態の動翼20a,20bについて図2ないし図4を参照して詳細に説明する。なお、図2は、図1の動翼の回転方向と送風方向の関係を示す図であり、便宜上、複数の動翼20aのうち動翼20a―1と動翼20b−2を例示し、複数の動翼20bのうち動翼20b−1と動翼20b−2を例示する。また図3は、図2の動翼20a―1と動翼20b−2を例示する。
図2に示すように、動翼20a―1,20a−2は、ボス部18aの周方向に対して傾斜して取り付けられている。ここでの動翼20a―1,20a−2のそれぞれは、厚み方向に反りが形成されている。すなわち、動翼20a―1,20a−2は、正圧面と負圧面が非対称に形成されている。
動翼20b−1,20b−2は、動翼20a―1,20a−2と基本的に同様な形態でボス部18bに取り付けられている。ただし、動翼20b−1,20b−2の取付け角の位相は、動翼20a―1,20a―2に対して180度反転している。すなわち、動翼20a―1,20a―2は、送風方向がA方向であるときに主として作用するが、その際は動翼20b―1,20b―2が送風抵抗になるおそれがある。同様に、動翼20b―1,20b―2は、送風方向がB方向であるときに主として作用するが、その際は動翼20a―1,20a―2が送風抵抗になるおそれがある。したがって、A方向及びB方向の双方向において所定の吐出風速を確保するために、動翼20a―1に代表される動翼20aと動翼20b―1に代表される動翼20bの取付け角度を180度反転させている。
そして、本実施形態の軸流ファン16aは、ケーシング12の内面側に位置する先端部からボス部18a側の根元に向かうにつれて、動翼20aの弦節比が0.5〜0.7の範囲で徐々に大きくされている。弦節比とは、図3に示すように、翼コード長Cの翼間ピッチPに対する比(C/P)である。翼コード長Cは、動翼20a―1の幅であり、厚み方向に直交する長手方向の翼長である。翼間ピッチPは、動翼20a―1と動翼20a−2とのあいだの距離である。
図4は、動翼20aの弦節比の分布を示した線図である。図4の縦軸は弦節比を示し、横軸は動翼20aの高さ比(%)を示している。ここでの横軸は、動翼20aのケーシング12の内面側の先端部を基準位置とし、基準位置からボス部18a側の根元に達した位置を100%とする割合を示す。なお、動翼20aを中心に説明するが、動翼20bの弦節比についても同様である。
図4に示すように、動翼20aの先端部は、弦節比が例えば0.5に設定されている。そして、動翼20aの先端部から根元に向かうにつれて、弦節比が例えば0.5から徐々に増大し、動翼20aの根元においては、弦節比が例えば0.7に設定されている。要するに、動翼20aは、ケーシング12の内面側に位置する先端部からボス部18a側の根元に向かうにつれて、弦節比が0.5〜0.7の範囲で徐々に大きくされている。
本実施形態によれば、上記の弦節比に基づき動翼20a及び動翼20bを設計することにより、モータ14の回転数を維持しつつジェットファン10の最大吐出風速を例えば35m/秒以上に引き上げることができる。またモータ14の回転数を上げずに済むから騒音の増大を抑制できる。
図5は、本実施形態のジェットファン10の送風性能についての実験結果を示す図である。図5の縦軸は本実施形態のジェットファン10を基準とした圧力上昇の割合を示している。なお、比較対象の従来型のジェットファンとして、各軸流ファンの動翼として厚み方向に反りを形成したものを適用するとともに、一段目の軸流ファンの動翼の取付け角の位相を二段目の軸流ファンの動翼に対して反転させたものを適用した。
図5に示すように、従来のジェットファンは、送風下流側の動翼で生じる圧力上昇が負の値である。これに対し、本実施形態のジェットファン10は、送風下流側の動翼(例えば、動翼20b)で生じる圧力上昇が正の値である。その結果、ジェットファン10の圧力上昇は、従来型よりも例えば10%も増加した。したがって、本実施形態によれば、モータ14の回転数を維持しつつジェットファン10の吐出風速を増大させることができる。
図6ないし図8を参照して、ジェットファン10の圧力上昇と吐出風速の関係について補足説明をする。
図6は、ジェットファン10の圧力上昇に対する吐出風速及びジェットファン内部抵抗との関係を従来型と対比して示すグラフである。図6の縦軸は圧力上昇(ΔP)を示し、横軸は吐出風速(Cm)を示す。図6のグラフには、本実施形態のジェットファン10の圧力上昇曲線と、動翼として対称翼を適用した従来型のジェットファンの圧力上昇曲線と、動翼として反り翼を適用した従来型のジェットファンの圧力上昇曲線と、ジェットファンの内部抵抗を示す曲線が示されている。なお、反り翼を適用した従来型は、対称翼を適用した従来型よりも動翼の負荷が大きくなるため、動翼の回転数を維持した状態で吐出風速が増大する。ここでジェットファンの吐出風速は、ジェットファンの圧力上昇曲線とジェットファンの内部抵抗曲線との交点で決まる。したがって、ジェットファンの吐出風速を更に高めるためには、ジェットファンの圧力上昇を一段と増加させる必要がある。
図7は、図1の動翼20aの入口側から動翼20bの出口側にかけての空気の速度ベクトルを示す速度三角形の説明図である。なお、ここでの送風方向は、図1又は図2に示した矢印A方向である。
まず、図7に示したWは、動翼とともに移動する相対座標系での動翼20aに対する流入速度を示す。βは、回転軸方向に対するWの流入角度を示す。Uは、動翼の回転速度を示す。Cmは、吐出風速を示す。また、Wは、動翼とともに移動する相対座標系での動翼20aからの流出速度つまり動翼20bに対する流入速度を示す。βは、回転軸方向に対するWの流入角度を示す。Cは、静止座標系での動翼20aからの流出速度つまり動翼20bに対する流入速度を示す。αは、静止座標系での回転軸方向に対するCの流入角度を示す。Cuは、静止座標系における動翼20a出口での回転方向の速度成分である旋回速度成分を示す。また、Wは、動翼とともに移動する相対座標系での動翼20bからの流出速度を示す。βは、回転軸方向に対するWの流出角度を示す。Cは、静止座標系での動翼20bからの流出速度を示す。αは、静止座標系での回転軸方向からのCの流出角度を示す。Cuは、静止座標系における動翼20b出口での回転方向の速度成分である旋回速度成分を示す。
ここで、動翼20aで生じる圧力上昇(ΔP)は数式1のように表される。また動翼20bで生じる圧力上昇(ΔP)は数式2のように表される。ジェットファン10全体の圧力上昇(ΔPall)は数式3のように表される。なお、数式1ないし数式3のρは空気の密度である。
(数式1)
Figure 2007247501
(数式2)
Figure 2007247501
(数式3)
Figure 2007247501
図7の矢印A方向に送風する場合は、送風下流側に位置する動翼20bの出側の旋回速度成分Cuの大きさによってジェットファン10の圧力上昇が決まる。しかし、反り翼を適用した従来型は、動翼20bの出側の旋回速度成分Cuが動翼20aの出側の旋回速度成分Cuよりも小さなものになることがある。その場合、数式2からわかるように、動翼20aで圧力が上昇したにもかかわらず、その圧力が動翼20bで低下することになる。動翼20bで圧力上昇の低下が生じると、数式3からわかるように、ジェットファン全体の圧力上昇が動翼20aで生じたものよりも小さいものになる結果、図6に示した従来(そりをもつ翼型)のように、ジェットファンの吐出風速が低下する場合がある。
この点、本実施形態は、矢印A方向に送風する場合に生じる動翼20bでの圧力上昇の低下を解消している。具体的には、動翼20bは、ケーシング12の内面側に位置する先端部からボス部18a側の根元に向かうにつれて、弦節比が0.5〜0.7の範囲で徐々に増大して形成されている。なお、動翼20aの弦節比も同様に調整することにより、矢印B方向に送風する場合に生じる動翼20aでの圧力上昇の低下も解消している。
図8は、動翼20a,20bの弦節比と圧力上昇との関係を示す図である。図8の縦軸は動翼20a,20bでの圧力上昇(Δp)を示し、横軸は弦節比(C/P)を示す。また、図8に示す2つの曲線のうち実線は送風上流側に位置する動翼20aに対応し、一点鎖線は送風下流側に位置する動翼20bに対応する。なお、ここでの送風方向は図7の矢印A方向とする。
図8及び図7を参照すると、動翼20aの弦節比を大きくするにつれて、動翼20aに沿って空気が流れやすくなるから、動翼20aでの相対流出角βは小さなものになる。相対流出角βが小さくなると、動翼20aの出側の旋回速度成分Cuは大きなものになるため、数式1からわかるように、動翼20aで生じる圧力上昇が増大する。ただし、弦節比を過大にすると、空気摩擦損失などに起因する損失が動翼20aで生じるから、動翼20aで生じる圧力上昇が低減する。なお、ここでの動翼20aの回転速度Uは一定である。
一方、動翼20bの弦節比を大きくするにつれて、動翼20bに沿って空気が流れやすくなるが、動翼20bでの相対流出角βが大きなものになる。相対流出角βが大きくなると、動翼20bの出側の旋回速度成分Cuは小さなものになるため、図8に示すように、動翼20bで生じる圧力上昇が低減する。特に、弦節比が例えば0.7を超える場合は、旋回速度成分Cuが旋回速度成分Cuよりも小さなものになるから、数式2からわかるように、動翼20bで生じる圧力上昇が負の値になる。結果として、ジェットファン10全体の圧力上昇が動翼20aで生じるものよりも小さくなるから、ジェットファン10の吐出風速が低下する。
このような実情を踏まえて実験的に検討した結果、動翼20a及び動翼20bを設計するに際し、ケーシング12の内面側に位置する先端部からボス部18a側又はボス部18b側の根元に向かうにつれて、弦節比を0.5〜0.7の範囲で徐々に大きくすることにした。これにより、動翼20aで生じる圧力上昇を増大しつつ、動翼20bで生じる圧力上昇の低下を抑制できるため、例えば最大吐出風速35m/秒以上を仕様とするジェットファン10を実現できる。
(第二の実施形態)
本発明を適用したジェットファンの第二の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態が第一の実施形態と異なる点は、動翼20a及び動翼20bの反り角を調整したことにある。したがって、第一の実施形態と相互に対応する箇所に同一符号を付し、相違点を中心に説明する。
図9は、動翼20aの反り角の分布を示した線図である。図9の縦軸は反り角θを示し、横軸は動翼20aの高さ比(%)を示している。ここでの横軸は、動翼20aのケーシング12の内面側の先端部を基準位置とし、基準位置からボス部18a側の根元に達した位置を100%とする割合を示す。
図9に示すように、本実施形態の動翼20aは、ケーシング12の内面側に位置する先端部からボス部18a側の根元に向かうにつれて、動翼20aの反り角θが10°〜15°の範囲で徐々に小さくされている。反り角θは、図3に示すように、動翼20aの厚み方向の断面において前縁の接線と後縁の接線との間で形成される鋭角である。ここでの接線は、動翼20aの前縁と後縁を結ぶ中心線つまり反り線に対して設定されるものとする。なお、動翼20aを中心に説明したが、動翼20bについても同様である。
すなわち、ここでの動翼20a,20bの反り角θは、送風上流側の動翼(例えば、動翼20a)で生じる圧力上昇と、送風下流側の動翼(例えば、動翼20b)で生じる圧力上昇の低下との双方を考慮して、ジェットファン10全体の圧力上昇が高まるように客観的かつ定量的に決められたものである。したがって、このような反り角θに基づき動翼20a,20bを形成することにより、騒音を抑えつつ最大吐出風速を例えば35m/秒以上に高めることが可能になる。
図10は、動翼20a,20bの反り角θと圧力上昇の関係を示す図である。図10の縦軸は動翼20a,20bで生じる圧力上昇(Δp)を示し、横軸は反り角θを示す。また、図10に示す2つの曲線のうち実線は送風上流側に位置する動翼20aに対応し、一点鎖線は送風下流側に位置する動翼20bに対応する。なお、ここでの送風方向は図7の矢印A方向とする。
図10及び図7を参照すると、動翼20aの反り角θを大きくするにつれて、動翼20aに沿って空気が流れやすくなるから、動翼20aでの相対流出角βは小さなものになる。相対流出角βが小さくなると、動翼20aの出側の旋回速度成分Cuは大きなものになるため、動翼20aで生じる圧力上昇が増大する。ただし、反り角θを過大にすると、動翼20aに沿って流れる空気の通気方向に起因して損失が生じるから、動翼20aで生じる圧力上昇が低減する。なお、ここでの動翼20aの回転速度Uは一定である。
一方、動翼20bの反り角θを大きくするにつれて、動翼20aの場合と同様に動翼20bに沿って空気が流れやすくなるが、動翼20bでの相対流出角βが大きなものになる。相対流出角βが大きくなると、動翼20bの出側の旋回速度成分Cuは小さなものになるため、図10に示すように、動翼20bで生じる圧力上昇が低減する。特に、動翼20bの反り角θが例えば15°を超える場合は、旋回速度成分Cuが旋回速度成分Cuよりも小さなものになるから、動翼20bで生じる圧力上昇が負の値になる。結果として、ジェットファン10全体の圧力上昇が動翼20aの圧力上昇よりも小さくなるため、ジェットファン10の吐出風速が低下する。
このような実情を踏まえて実験的に検討した結果、動翼20a及び動翼20bを設計するに際し、ケーシング12の内面側に位置する先端部からボス部18a側又はボス部18b側の根元に向かうにつれて、動翼20a及び動翼20bの反り角θを10°〜15°の範囲で徐々に小さくすることにした。これにより、第一の実施形態よりも動翼20aで生じる圧力上昇を増大しつつ、動翼20bで生じる圧力上昇の低下を抑制できるため、ジェットファン10の吐出風速をより一層高めることができる。
例えば、本実施形態によれば、図5に示すように、送風下流側の動翼(例えば、動翼20b)で生じる圧力上昇は、第一の実施形態に比べて例えば10倍に増えた。その結果、ジェットファン10全体の圧力上昇も第一の実施形態よりも例えば10%増加したことから、モータ14の回転数を維持しつつジェットファン10の吐出風速を一段と増大させることができる。
本発明を適用した第一の実施形態のジェットファンの構成を示す断面図である。 図1の複数の動翼の厚み方向における断面図である。 図1の軸流ファンの動翼の弦節比及び反り角を説明するための図である。 図1の動翼の弦節比の分布を示した線図である。 図1のジェットファンの送風性能についての実験結果を示す図である。 図1のジェットファンの圧力上昇に対する吐出風速及びジェットファン内部抵抗との関係を従来型と対比して示す図である。 図1の動翼を通過する空気の速度ベクトルを示す速度三角形の説明図である。 図1の動翼の弦節比と圧力上昇との関係を示す図である。 本発明を適用した第二の実施形態のジェットファンの動翼の反り角の分布を示した線図である。 図9の動翼の反り角θと圧力上昇の関係を示す図である。
符号の説明
10 ジェットファン
12 ケーシング
14 モータ
16a,16b 軸流ファン
18a,18b ボス部
20a,20b 動翼

Claims (2)

  1. 筒形のケーシングと、該ケーシング内に同軸に配設された電動機と、該電動機の軸に位置をずらして取り付けられた二つの軸流ファンを備え、前記各軸流ファンは、前記電動機の軸に連設された軸心筒部と、該軸心筒部の外表面に周方向に間隔をあけつつ前記ケーシングの内面側に向けて張り出した複数の動翼を有するジェットファンにおいて、
    前記各軸流ファンは、前記ケーシングの内面側に位置する先端部から前記軸心筒部側の基部に向かうにつれて、前記動翼の幅と前記動翼の間隔との比で定まる弦節比が0.5〜0.7の範囲で徐々に大きくされてなることを特徴とするジェットファン。
  2. 前記各軸流ファンは、前記動翼が厚み方向に反りが形成されたものとし、前記ケーシングの内面側に位置する先端部から前記軸心筒部側の基部に向かうにつれて、前記動翼の反り角が10°〜15°の範囲で徐々に小さくされてなることを特徴とする請求項1に記載のジェットファン。
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