JP2007245735A - インク除去回収装置および該装置を備えた印刷機、並びにインクの供給/回収方法 - Google Patents

インク除去回収装置および該装置を備えた印刷機、並びにインクの供給/回収方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インク溜とインク供給源とを接続するインク管路内に残留するインクを短時間に洗浄除去し、インクの効率的な色替えを可能にする印刷機を提供する
【解決手段】本発明は、インク溜(16)と、インク供給源(18)と、インク溜と該インク供給源とを接続するインク管路(20,22,24)とを有する印刷機である。この印刷機は、インク管路内に残留するインクを除去するためのインク除去手段を備え、このインク除去手段は、インク管路内に、インク溜から下流方向に、インク管路の内壁に付着するインクを除去するに十分な流量の気流を供給する気流供給手段(26A,26B,26C)を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インク除去回収装置及びインク除去回収装置を備えた印刷機、並びにインクの供給/回収方法に関し、より詳細には、インク溜とインク供給源とを接続するインク管内に付着するインクを確実に除去回収可能なインク除去回収装置及びインク除去回収装置を備えた印刷機、並びにインクの供給/回収方法に関する。
従来から、印刷機によるシートへの印刷、例えばフレキソインクによる段ボールシートへの印刷は、インクが塗布された印版をシートへ圧接することにより行われている。この印刷機は、例えば実公平3−14367号公報に開示されているように、一方のロールの表面には印版が設けられた、一対のロール間に形成されるインク溜と、インク供給源と、インク溜とインク供給源とをインクが流通可能に接続するインク回収管路を有し、インク溜に溜められたインクを印版に転移させることにより、シートの表面に印刷を行う。
このような印刷機において印刷後には、インク溜から余分なインクをインク回収管路を介してインク供給源へ回収する。この場合、インク供給源からの印版へのインクの転移ルートを形成する一対のロールの表面、インク貯留部、及びインク回収管内には、印刷後にもインクが付着残留するため、特にインクの色替えの際には、これらの残留するインクをいかに効率的に処理するかが重要となる。
実公平3−14367号公報(第1頁2欄1行−17行、図1) 実開昭63−77737号公報(第6頁3行−15行、図1) 特許第2954895号明細書(第2頁右欄17行−30行、図1)
しかしながら、このような印刷機には、特にインク管路内に付着するインクに起因して、以下のような技術的問題点が存する。
第1に、インクの色替えの際に、インク回収管路内に付着する色替え前のインクが混ざって、インクが変色する点である。昨今の多品種小ロット生産から、インクの色替えは一日に頻繁に行われることが多い。この点、インク溜に残留するインクをエアーエジェクタにより強制的にインク回収管を介してインク供給源へ回収させる技術が、例えば実開昭63−77737号公報に開示されている。この技術によれば、インク溜に残留するインクを有効に回収することが可能となるが、インク回収管路内に付着するインクを除去することは依然として困難である。
第2に、インク供給管及びインク回収管路内に付着するインクを効率的に除去することが困難な点である。この点、一対のロールに付着する残留フレキソインクの回収を行うために、インク溜に再利用に十分な少量の希釈液を添加することによりインク管を介してインクを回収する技術が、例えば特許第2954895号明細書に開示されている。このような技術によれば、希釈されたインクがインク管内を通過する際、インク管の内壁に付着したインクをある程度除去することは可能である。
しかしながら、インク管の内壁に付着したインクを完全に除去することは困難であり、その結果大量の洗浄水により別途インク管内を洗浄することが必要となる。
第3に、インク供給管及びインク回収管路内に付着するインクを再利用可能に回収することが困難な点である。インク供給管及びインク回収管路内を水洗浄することにより、管路内壁に付着したインクは除去されるが、洗浄水により必要以上に希釈され、再利用可能な粘度を確保することができない。このように、インクを再利用可能に回収することにより、インクロスを極力低減することが望まれる。
以上のように、従来は、インク溜或いは一対のロールに付着するインクの除去回収は行っていたが、このようなインクの除去回収により生じる、インク溜とインク供給源とを接続するインク管内に付着する残留インクの除去回収については、大量の水により洗浄しており、それにより相当量のインクロスと、環境負荷となる大量の洗浄水の廃棄の問題を引き起こしている。
インクロス及び大量の洗浄水の数量についてより具体的に説明すれば、段ボールシートのフレキソ印刷機には、印刷可能な段ボールシートのサイズに応じて種々のサイズがあるが、例えば、機械幅が2500ミリメートルのフレキソ印刷機における従来のインク回収装置では、色替時にインク貯留部のフレキソインクを回収した後、インク供給管路やインク回収管路あるいはインクパンに残って洗浄水により廃棄されるフレキソインクの量は、1色分あたり通常の粘度では略150グラムである。このフレキソインクの洗浄のために用いる洗浄水の量は略50リットルである。従って、フレキソ印刷機1色分あたりでは、1日に30回の色替が行われる場合に廃棄する総量は、150グラム×30=4500グラムとなる。同時にインク供給管路やインク回収管路あるいはインクパンに残ったフレキソインクを洗浄する洗浄水の総量は、50リットル×30=1500リットルとなる。従来のフレキソ印刷機では、これらのフレキソインクや洗浄水を廃棄していた。
よって、以上の先行技術の有する問題点に鑑み、本発明の目的は、インク溜とインク供給源とを接続するインク管路内に残留するインクを確実に除去することにより、インクの色替えの際、色替え前のインクが混ざってインクを変色するのを防止することが可能なインク除去回収装置および該装置を備えた印刷機、並びにインクの供給/回収方法を提供することにある。
本発明の目的は、インク溜とインク供給源とを接続するインク管路内に残留するインクを短時間に洗浄除去することにより、インクの効率的な色替えを可能にするインク除去回収装置および該装置を備えた印刷機、並びにインクの供給/回収方法を提供することにある。
本発明の目的は、インク溜とインク供給源とを接続するインク管路内に残留するインクを再利用可能に回収することが可能なインク除去回収装置および該装置を備えた印刷機、並びにインクの供給/回収方法を提供することにある。
上記課題に鑑み、本発明に係る印刷機は、
インク溜と、インク供給源と、該インク溜と該インク供給源とをインクが流通可能に接続するインク管路とを有し、該インク供給源から供給され、該インク溜に溜められたインクを用いて印刷を行う印刷機において、
前記インク管路内に残留するインクを除去するためのインク除去手段をさらに有し、
前記インク除去手段は、前記インク管路内に、前記インク溜から下流方向に、前記インク管路の内壁に付着するインクを除去するに十分な流量の気流を供給する気流供給手段を有する、構成としている。
また、前記インク溜と前記インク供給源との間でインクを移送するインク移送手段をさらに有し、
該インク移送手段は、印刷前及び/又は印刷中には、前記インク管路内でインクを移送し、印刷後には前記インク管路内で気流を移送するのが好ましい。
さらに、前記インク除去手段はさらに、前記インク溜から下流方向へ前記インク管路内にインク希釈液を供給するためのインク希釈液供給手段を有するのがよい。
さらにまた、前記インク除去手段は、前記インク管路から除去されるインクの粘度を検出するための粘度検出手段と、除去したインクの粘度に応じて、前記インク希釈液供給手段によるインク希釈液供給量を調整するインク希釈液供給量調整手段とを有するのがよい。
加えて、前記気流供給手段は、前記インク管路の前記インク供給源に臨む端開口の上流側近傍で前記インク管路に流通可能に接続された気流管路と、この気流管路に設けられ、気流管路内に流す気流を利用することにより、前記インク管路内のエアを吸引するためのエア吸引手段と、を有するのがよい。
さらに、前記気流発生手段は、前記インク管路の上流側において前記インク管路内にガスを送り込むガス送り込み手段を有するのがよい。
さらにまた、前記インク希釈液供給手段は、前記インク管路の前記インク溜に臨む端開口の下流側近傍で前記インク管路に流通可能に接続されたインク希釈液管路と、このインク希釈液管路に接続されたインク希釈液供給源と、を有するのがよい。
さらに、前記インク管路は、前記インク供給源から前記インク溜へフレキソインクを供給するインク供給管と、前記インク溜から前記インク供給源へフレキソインクを回収するインク回収管とを有し、
さらに、前記インク供給管及び/又は前記インク回収管は、前記インク供給源と前記インク溜との間で正逆方向にインクを移送可能な移送手段を有し、
それにより、前記インク供給管がインク回収管として、及び/又は前記インク回収管が、インク供給管として機能可能であるのがよい。
さらにまた、前記インク溜は、印版にインクを転移するインク転移ロールと、該インク転移ロールの軸方向に延び、且つ該インク転移ロールに接することにより、転移するインク量の調節を行うインク絞り体と、前記インク転移ロール及び前記インク絞り体の両軸端にそれぞれ設けられた一対の堰部材とによって画成され、
前記インク管路の前記インク溜に臨む前記端開口を前記軸方向に沿って移動させる移動手段を有するのがよい。
上記課題に鑑み、本発明に係るインクの供給/回収方法は、
インク溜とインク供給源との間で、インク溜とインク供給源とを接続するインク管路を通じてインクの供給/回収を行うインクの供給/回収方法において、
前記インク管路内に付着したインクを回収する際、前記インク溜から前記インク供給源へ向かう方向へ、前記インク管路の内壁に付着したインクを除去するに十分な流量の気流を発生させつつ、前記インク管路内に前記インク溜から前記インク供給源へ向かう方向へ所定時間間隔を隔ててインク希釈液を供給する段階を有する、構成としてある。
さらに、前記インク管路から除去したインクの粘度を検出する段階と、検出したインクの粘度に応じて、インク希釈液の供給量を調整する段階とを有するのがよい。
上記課題に鑑み、本発明に係るインク除去回収装置は、
インク溜とインク供給源とを接続するインク管内に付着するインクを回収するインク除去回収装置であって、
前記インク管内に、前記インク溜から下流方向に、前記インク管の内壁に付着するインクを除去するのに十分な流量の気流を発生する気流供給手段を有する、
構成としている。
[作用]
以上の構成を有する本発明によれば、印刷の際には、インク供給源からインク管路を介してインク溜へインクを供給することにより、供給されたインクを利用して、例えばシートの表面に印刷することが可能である。印刷後には、インク溜から余分な残留インクをインク管路を介してインク供給源へ回収後、気流供給手段によって、インク溜から下流方向に、インク管路の内壁に付着するインクを除去するに十分な流量の気流を発生させることにより、インク管路内に付着する残留インクを確実に除去することが可能となる。これにより、インク色替えの際、新たなインク供給源からのインクが、インク管路内に付着する残留インクと混ざり合ってインクの変色が生じるのを防止することが可能となる。
以上のように、本発明に係るインク除去回収装置及び該装置を備えた印刷機、並びにインクの供給/回収方法によれば、インク溜とインク供給源とを接続するインク管路内に気流を発生させることにより、インク管路内に残留するインクを確実に除去することにより、インクの色替えの際、色替え前のインクが混ざってインクが変色するのを防止することが可能である。
本発明の実施形態に係るインク除去回収装置を備えた印刷機を、フレキソインクを使って段ボールシートを印刷する場合を例として、添付図面に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る印刷機の斜視図である。図2は、図1の印刷機の印刷部の概略側面図である。図3は、図1の印刷機の主に配管ルートを示す図である。
図1に示すように、印刷機10は、一対のロール12,14によって形成されたインク貯留部16と、インク貯留部16の下方に設置されたインク供給源18と、インク貯留部16とインク供給源18とをフレキソインクが流通可能に接続するインク供給管20及びインク回収管22,24と、インクをインク供給管20及びインク回収管22,24内で移送する移送ポンプ26A,B,Cと、インク供給管20及びインク回収管22,24に水を供給する水供給管28と、インク供給管20及びインク回収管22,24内に残留するフレキソインクを除去回収する気流を発生させるエアエジェクタ30A,B,Cとから概略構成されている。
図2に示すように、インク貯留部16は、一対の機枠32,34間に相接して回転可能に支承されたインク転移ロール12及びインク絞りロール14と、インク転移ロール12とインク絞りロール14の両端に摺接し、一対の機枠に固定された一対のインク堰止板36,38とによって画成されている。インク転移ロール12及びインク絞りロール14は、印刷中は相接するように位置決めされる。インク転移ロール12の下方には、版胴40が、機枠32,34に回転可能に支承され、その外表面にはインク転移ロール12と接する印版42が取り付けられている。版胴40の下方には、圧胴44が回転可能に支承され、版胴40と圧胴44との間に供給された段ボールシートSが、印版42と接することにより、フレキソインクが転移されるように構成されている。フレキソインクが転移された段ボールシートは、一対の送りロール46,48によって次工程に送られる。
図1に示すように、インク供給源18は、インクを貯留可能な容器であり、最下端に設置され、後に説明するインク供給管20及びインク回収管22、24それぞれの端開口が、インク供給源18の内部に臨むように位置決めされている。インクの色替えのたびに、所望の色のインクが充填されたインク供給源18に交換する必要がある。
図1に示すように、インク供給管20は、一方の開口部が、インク貯留部16に臨み、他方の開口部がインク供給源18に臨むようにルーティングされている。インク供給管20の内径及び長さは、インク供給量、インク供給源18とインク貯留部16との距離等に応じて適宜定めればよいが、例えば、内径8ミリメートル、長さ略5メートルの透明な樹脂製である。インク供給管20には、インク貯留部16からインク供給源18に向かう方向に、インク供給管20を支持するブラケット50、後に説明するフレキソインクの粘度を測定する粘度計52、後に説明する移送ポンプ26A、及び開閉バルブ54Aが取り付けられている。インク貯留部16の上部近傍には、螺子軸56が、ブラケット50に螺挿された状態で、ロール12,14に沿って回転可能に軸方向に延び、一方の端に駆動モータ58が取り付けられ、他方の端(図示せず)が、一対の機枠32,34に支承されている。駆動モータ58を駆動することにより、螺子軸56が回転し、それによりインク供給管20の開口部が、インク貯留部16に沿って移動可能になっている。
水供給管28が、インク貯留部16の上方でインク貯留部16の長手方向に沿う直管部60と、直管部60からそれぞれ分岐する3本の分岐管部62A,B,Cとによってルーティングされている。分岐の位置は、インク貯留部16の長手方向の一端近傍部、略中央部、他端近傍部の3個所である。直管部60の端開口には、水分供給源64が接続され、略中央部の分岐管部62Aの端開口が、インク供給管20に連通する一方、両端部近傍の分岐管部62B,Cの端開口はそれぞれ、インク回収管22,24に連通している。分岐管部62Aに関して、直管部60からインク貯留部16へ向かう方向に、水分量計測装置66A及び開閉バルブ68Aが設置されている。このような構成により、水分量計測装置66Aによりインク供給管20を介して供給される水分量を計測しつつ、開閉バルブ68Aの開閉により、水分供給の間隔を適宜に変えることが可能となる。
一対のロール12,14の下方には、一次高圧エア供給管70が、端開口が略5kg/cm2 の高圧空気源72に接続され、水供給管60と同様に、直管部74と、直管部74から分岐する3本の分岐管部76A,B,Cとによってルーティングされている。それぞれの分岐管部76A,B,Cは、開閉バルブ78A,B,Cを介してエアエジェクタ30A,B,Cに連通可能に接続されている。エアエジェクタ30Aの一次入力側とインク供給管20の開閉バルブ54Aのインク貯留部16側とは、側路80Aによって接続され、側路80Aには開閉バルブ82Aが設置され、一方エアエジェクタ30Aの二次出力側は、側路84Aを介して開閉バルブ54Aのインク供給源18側に接続されている。
エアエジェクタ30は、従来既知のものであるが、その作動原理は以下の通りである。エアエジェクタ30は、内部にディフューザ(図示せず)と、ディフューザの絞り側に連通する拡散チャンバ(図示せず)とを有し、拡散チャンバ内にノズル(図示せず)で絞られた1次圧縮エアが開閉バルブ78 を介して送られると膨張し、高速度でディフューザに流入する結果、拡散室内の圧力が低下し、この圧力差により、二次側からのエアが 開閉バルブ82を介して引かれ、高速で噴射する一次エアと混合しディフューザを通って、側路84を介してインク供給管20に戻される。
次に、移送ポンプ26Aについて説明すれば、図7及び図8に示すように、可曉性の管体の外周面に回転圧力を付勢することにより、インク供給管20内のフレキソインクを移送する従来既知のチュービングポンプであり、基台90に固定されたモータ92には、インク供給管20の外周面に回転圧力を付勢するロータ94が取り付けられており、基台90に固定されたエアーシリンダ96のロッドには、インク供給管20が支持された支持装置98が取り付けられている。支持装置98は、エアーシリンダ96を駆動することによって、基台90に固定され支持装置98の両端に嵌装されたガイドバー100、102に沿って移動し、ロータ94に対して近接離間可能に構成されている。このようなチュービングポンプによって、インク供給源18からインク貯留部16にフレキソインクを移送するときは、支持装置98をロータ94に対して近接させてインク供給管20の外周面に回転圧力を付勢することによりフレキソインクが移送される。
インク供給管20に付勢される回転圧力を解除するときは、支持装置98をロータ94に対して離間させてインク供給管20のロータによる圧搾から開放する。支持装置98をロータ94に対して近接離間させる手段は、エアーシリンダ以外に螺子軸等の適宜の手段に置換してもよい。また、インク供給管20の直径が変わる場合は、ロータ94に対する支持装置98の位置を調整することにより、ロータ94による付勢力を調整することができる。
回収管22,24まわりの構成は、インクの流れが、インク供給管20と逆方向である点を除いては、基本的にその構成は同様であるから、同様な構成部材には同様な参照番号を附することにより、その説明は省略し、以下には、供給管20と相違する点について詳細に説明する。
図1から明らかなように、第1に、供給管20には粘度計52が設置されているのに対して、回収管22,24には設置されていない点、第2に、供給管20にはチュービングポンプ26Aがインク供給源18側に設けられているのに対して、回収管22,24にはチュービングポンプ26B,Cがインク貯留部16側に設けられている点が異なる。
第1の相違点について、印刷前及び/又は印刷中においてもインクの粘度が検出可能となる点において、粘度計52を供給管20に設置するのが有利であるが、印刷後のインク回収の際に、インクの粘度を検出するだけであれば、回収管22,24に設置してもよい。
第2の相違点について、チュービングポンプによって流体を液送する際に、流体の抵抗を極力低減する観点から、供給管20については、インク供給源18側に、回収管22,24については、インク貯留部16側に設置するものである。
以上のような構成の本発明の印刷機について、その作用を印刷前段階、印刷段階及び印刷後のインク除去回収段階に分けて説明する。
印刷前段階においては、まず各種バルブの操作を行う。より具体的には、開閉バルブ54Aを開いて、インク供給管20にフレキソインクを流入させ、一方、開閉バルブ82Aを閉じて、側路80Aへのフレキソインクの流入を防止するとともに、開閉バルブ78Aを閉じて、高圧空気72からの高圧空気のエアエジェクタ30Aへの流入を防止する。次いで、移送ポンプ26Aのエアーシリンダ96を駆動させて、インク供給管20の外周面にロータ94の回転圧力が付勢されるように、支持装置98をロータ94に近接させる。さらに、開閉バルブ68Aを閉じて、水分供給管28からの水分がインク貯留部16に流入するのを防止する。
次に、印刷段階において、移送ポンプ26Aを運転することにより、インク供給源18に貯留されているフレキソインクをインク貯留部16に供給する。供給されたフレキソインクは、一対のインク堰止板36,38により両ロール12,14の端から漏れることなくインク貯留部16に貯留される。貯留されたフレキソインクは、インク貯留部16に周面の一部が浸漬したインク転移ロール12の周面に塗布され、機枠32,34に回転可能に支承された版胴40に取り付けられている印版42に転移して段ボールシートSに印刷される。印刷中、インク供給管20からは段ボールシートSの印刷に供する以上のフレキソインクが連続して供給されるとともに、フレキソインクはインク貯留部16の両端に浸漬しているインク回収管22,24と係合するチュービングポンプ26B,26Cを回転させることによって、インク貯留部16のフレキソインクが連続してインク供給源18に回収される。
このようにして、インク供給源18とインク貯留部16との間でフレキソインクが循環するように、インクの供給と回収とを連続して行ってインクの動的状態を維持することにより、速乾性のフレキソインクが固化するのを防止するとともに、フレキソインクの粘度がインク貯留部16の幅方向の位置や、インク供給管20またはインク回収管22,24の位置によって異なり、それにより印刷ムラが生じることを防ぐことが可能となる。さらに、駆動モータ58を起動して螺子軸56を回転させることにより、インク供給管20が支持されたブラケット50をインク貯留部16の長手方向に沿って移動させ、インク貯留部16の特定位置に貯留するフレキソインクに積極的に動的状態を与えるようにしてもよい。以上のようにして、1ロットの段ボールシートの印刷を終了する。
次に、インクの除去回収段階において、まず、インク貯留部16内に残留するフレキソインクインクをインク供給源18へ回収する。より具体的には、チュービングポンプ26B,26Cの運転を継続することにより、インク回収管22,24を介してインク貯留部16からインク供給源18へのフレキソインクの回収を行う。その際、インク供給管20に係合した移送ポンプ26Aの回転を逆転し、インク供給管20をインク回収管として使って、インク貯留部16のフレキソインクをインク供給源18に回収してもよい。これにより、インク貯留部16内に残留するフレキソインクインクの回収時間をより短縮することが可能となる。
次いで、インク供給管20に係合された移送ポンプ26Aを停止し、エアーシリンダ96を駆動して、支持装置98をロータ94から離間させることにより、ロータ94によるインク供給管20の圧搾を停止する。次いで、開閉バルブ54Aを閉じ、一方開閉バルブの側路80Aに接続された開閉バルブ82Aを開く。
次いで、開閉バルブ78A,78B,78Cそれぞれを開いて、インク供給管20に接続されたエアエジェクタ30A及びインク回収管22,24に接続されたエアーエジェクタ30B,30Cそれぞれに高圧空気源72から高圧空気を供給する。エアーエジェクタに一次側エアである高圧空気を供給することによって、インク貯留部16からエアーエジェクタ30A,30B,30Cに至るインク供給管20とインク回収管22,24の内部にインク供給源18に向かって高速空気流が生じる。一方、エアーエジェクタ30A,30B,30Cへの高圧空気の供給とほぼ同時に、開閉バルブ68A,68B,68Cを制御することにより、水分供給管20から適宜の時間間隔でインク供給管20とインク回収管22,24とに水分を添加する。水分添加の時間間隔は、水分供給管20に接続された開閉バルブ68A,68B,68Cの開閉によって調整する。適宜の時間間隔は、例えば、インク供給管20及びインク回収管22,24内に付着するフレキソインクの量、エアエジェクタ30A,30B,30Cによって発生する高速空気流れ等に応じて定めればよい。これにより、高速空気流によって水分が蒸発したフレキソインクが、インク供給管20またはインク回収管22,24の内壁で固化し内壁に付着することを水分の添加により防止することによって、インク供給管20とインク回収管22,24内に残留するフレキソインクを管内から除去して、インク供給源18へ回収するとともに、インク供給管20およびインク回収管22,24の内部を洗浄することが可能となる。
インク供給管20およびインク回収管22,24内に残留するフレキソインクを洗浄除去するだけでなく、再利用可能に回収する場合には、水分添加量を水分計量装置66A,66B,66Cによって測定しながら、インク供給源18に回収されたフレキソインクの総量に対し、添加する水分量がフレキソインクの再利用に対して許容可能な水分添加量を調整する。この場合、許容可能な水分添加量を決定するのに、添加水分量が多すぎる場合には回収したインクの粘度が低下し、段ボールシートに印刷した場合の色合いに悪影響を及ぼすことから、インク供給管20に設置されたインク粘度計52によって、回収されるインクの粘度変化を監視することによって、インク粘度に応じて許容可能な水分添加量を決定するのが好ましい。なお、水分計量装置を、開閉バルブ68A,68B,68Cの下流側に接続して添加水分量を調整してもよいし、インク粘度計をインク回収管22,24に接続してもよい。
インク転移ロール12とインク絞りロール14の表面に付着しているフレキソインクは、例えば50グラム程度のわずかな量であるため、これに少量の希釈液を添加した後にブレード等で削り落して廃棄処理することが好適である。このときロール表面から除去するインクをインク供給管20およびインク回収管22,24を経由させず、適宜の手段によって回収し廃棄処理することにより、インク供給管20およびインク回収管22,24内に再度フレキソインクが付着するのを防止することが可能となる。
以上で、インク供給/回収管内に付着したフレキソインクの再利用可能な除去回収が完了する。インクの色替えの際には、オーダ色に応じた新たなインク供給源に交換すればよい。
本出願人は、本実施形態の効果を確認するために、以下のような実験を行った。実験条件は、以下の通りである。
(1)対象インク;フレキソインク
;粘度 9.0秒(ザーンカップNo.4で測定)
(2)対象シート;段ボールシート
(3)エアエジェクタ;5kg/cm2 の高圧空気を供給
(4)水分添加量;1管当たり総量30ccを3回に分けて添加
(5)インク供給(回収)管;透明な樹脂製、内径8ミリメートル、長さ略5メートル
実験方法は、以下の通りである。インク貯留部16に溜めたフレキソインクをチューブポンプによりインク供給源18へ回収した後に、エアエジェクタにより高速気流をインク供給(回収)管16、22、24内に流しつつ、水分供給管20を介して水分を3回に分けて添加することにより、インク供給(回収)管内に残留するフレキソインクの回収状況及びその粘度を確認する。
実験結果は以下の通りである。インク供給管20とインク回収管22,24内には、略5メートル/秒の高速空気流が生じ、この高速空気流により、インク供給管20とインク回収管22,24に残留するフレキソインクと、水分供給管20から夫々の管に供給された水分とをインク供給源18に実質的にすべて回収し、インク供給管20とインク回収管22,24の内部にフレキソインクや水分がほとんど残留していないことを目視確認した。特に、複数回に分けて行った回収の3回目の回収において、開閉バルブ68を閉じて水分の供給を停止し、エアーエジェクタによって生じた高速空気流のみによって、インク供給管20とインク回収管22,24に残留するインク成分をほとんど含まない少量の水分も、ほぼ完全にインク供給源18に回収された。
より詳細には、インク供給源18とインク貯留部16を循環するフレキソインクの総量が7キログラムであるのに対して、インク供給管20とインク回収管22,24の残留フレキソインクが略100グラムであり、残留フレキソインクの回収に要した時間は60秒であった。従来のフレキソ印刷機の自然落下による回収では平均して300秒の時間を要しているため、回収時間を略1/5に短縮できた。総量90ccの水分を添加してフレキソインクを回収した後のインク粘度は8.8秒であり、この場合の水分の添加量が、回収フレキソインクの粘度に対する影響が印刷上問題にならない範囲であることが確認した。
以上の実験によれば、ザーンカップNo.4の測定で粘度が12秒程度のフレキソインクの循環を好適に行うとともに、一般的な工場に設備されている高圧空気源から略5kg/cm2 の高圧空気をエアーエジェクタに供給して、略5メートル/秒の高速空気流を略5メートルの長さの管内に発生させるには、内径が略6ミリメートルから略10ミリメートルの間のインク供給管20とインク回収管22,24を使用することが効果的であることが判明した。
以下に、本発明の第2実施形態を説明する。以下の実施形態の説明では、第1実施形態と同様な構成要素には、同様な参照番号を附することにより、その説明は省略することとし、特徴的な部分について詳細に説明する。
図4は、本発明の第2実施形態を示す。図4に示すように、本実施形態の特徴は、印刷後のインク回収の際のインクを移送する機構にある。より具体的には、インク供給源218を密閉箱502に入れ、密閉箱502と真空発生源504とを開閉バルブ506を介して連結管508で接続している。このような構成によれば、インク貯留部16に残留するフレキソインクがインク供給源218に回収された後、連結管508に接続された開閉バルブ506を開き、真空発生源504を作動させて密閉箱502の内部の空気を排出して真空状態とすることにより、インク供給管220とインク回収管222,224に残留するフレキソインクと洗浄水とをインク供給源218に回収することが可能である。
図5は、本発明の第3実施形態を示す。本実施形態の特徴は、インク貯留部16とインク供給源318との間でインクを移送する機構にあり、より具体的には、第1実施形態においてはチューブポンプを採用したのに対して、モーノポンプ326A,326B,326Cを採用している点にある。
モーノポンプは、回転容積型の1軸偏心ネジポンプであり、ステータ(図示せず)と、ステータの内部に常時線接触するように装着されたロータ(図示せず)とにより、両者の接触部で厳密にシールされた螺旋状空間(図示せず)を形成し、ロータがステータ内で回転運動しながら往復直線運動をすることにより、螺旋状空間に充填された流体をピストン運動により移送する構成であり、このようなピストン運動を通じてモーノポンプの上流側と下流側との間に圧力差を発生させることにより、気流を発生させることが可能である。
このようなモーノポンプによれば、印刷前には、インク供給管320を介してモーノポンプ326Aによりインク供給源318からインク貯留部16へインクを供給することが可能である。また印刷中には、印刷前と同様に、インク供給管320を介してモーノポンプ326Aによりインク貯留部16へインクを供給するとともに、インク回収管322、324を介してモ−ノポンプ326B,326Cによりインク貯留部16からインク供給源318へインクを回収することによって、第1実施形態と同様に、フレキソインクを循環させて、動的状態に維持することが可能である。さらに、印刷後において、インク貯留部16に残留するフレキソインクがインク供給源318に回収された後、インク供給管320とインク回収管322,324に残留するフレキソインクを少量の水分とともにインク供給源318に回収するときは、モーノポンプ326A,326B,326Cを高速回転駆動させて、モーノポンプの上流側と下流側の気圧差によりインク供給管320とインク回収管322,324に高速空気流を生じさせ、インク供給管320とインク回収管322、324に残留するフレキソインクと水分とをインク供給源318に回収することが可能である。
以上のように、モーノポンプによれば、印刷前及び印刷中におけるフレキソインクの移送のみならず、印刷後におけるフレキソインク及び水分の除去回収をも行うことが可能であるので、第1実施形態のように、フレキソインクの移送ポンプとは別にエアーエジェクタや開閉バルブを設置する必要なしにインク供給管320とインク回収管322,324に高速空気流を発生させることにより、フレキソインクの移送機能とフレキソインク及び水分の除去回収機能とを兼ねることが可能である。モーノポンプの代わりに、略同様なピストン運動により気流を発生させることが可能なギヤポンプを使用してもよい。
図6は、本発明の第4実施形態を示す。本実施形態の特徴は、インク供給管420とインク回収管422,424に付着するフレキソインクを除去回収する際の気流発生機構にある。より具体的には、第1実施形態のようにエアーエジェクターを使用することなく、インク供給管420とインク回収管422,424のインク貯留部16近傍と高圧空気源510を連結管512で接続し、インク供給管420とインク回収管422,424の上流側から高圧空気を供給して、残留インクと洗浄水とをインク供給源418に回収する機構を採用する。このために、インク供給管420がインク貯留部16に臨む開口部近傍に開閉バルブ514Aが接続されるとともに、開閉バルブのインク供給源418側には高圧空気源510に接続された接続管512が開閉バルブ516Aを介して接続されている。インク回収管422,424のインク貯留部16に臨む開口部近傍に開閉バルブ514B,514Cが接続されるとともに、開閉バルブのインク供給源418側には高圧空気源510に接続された接続管512が開閉バルブ516B,516Cを介して接続されている。
以上のようにして、インク貯留部16に残留するフレキソインクがインク供給源418に回収された後、開閉バルブ514A,514B,514Cを閉じる一方で、接続管512に接続された開閉バルブ516A,516B,516Cを開くとともに、水分供給用開閉バルブ468A,468B,468Cを開くことにより、高圧空気源510からの高圧空気と、水分供給源464からの水分とが、インク供給管420とインク回収管422,424それぞれに供給され、インク供給管420とインク回収管422,424に残留するフレキソインクと水分とをインク供給源418に回収することができる。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲を逸脱することなく、当業者なら種々の変更或いは修正が可能である。
例えば、第1実施形態では、インク貯留部16のフレキソインクの回収において、インク供給管20とインク回収管22,24の開口部をインク貯留部16に残留したフレキソインクの中に浸漬させ、開口部をその位置で固定させた状態で、フレキソインクをインク供給源18に回収する場合について説明したが、螺子軸15の回転によって、インク供給管20をインク貯留部16に沿って移動させつつフレキソインクを回収することにより、インク貯留部16中のフレキソインクの回収をより促進させることができる。
必要に応じて、インク回収管22,24を同様にインク貯留部16に沿って移動させつつ、フレキソインクを回収してもよい。
また、第1実施形態では、インク供給源18とインク貯留部16との間のフレキソインク移送手段として、ロータに対して近接離間可能な支持装置を有するチュービングポンプを用いたが、ロータに対して近接離間可能な支持装置を有していないチュービングポンプ、またはダイヤフラムポンプを使用することもできる。これらのポンプのうち何れかのポンプを使用する場合には、ポンプに対して側路を設け、それぞれの管に残留するフレキソインクと洗浄水をインク供給源18に回収するときのみ、適宜の手段で側路を開いてインク供給管20内とインク回収管22,24内の高速空気流への抵抗を減少させることにより、第1実施形態におけるチュービングポンプと同様に、フレキソインクと洗浄水を迅速にインク供給源18に回収することができる。
さらに、第1実施形態では、インク供給管20とインク回収管22,24の残留フレキソインクを少量の水分とともに高速空気流によってフレキソインクと水分とを全てインク供給源18に戻したが、特に粘度の高いフレキソインクを回収する際、インク供給管20またはインク回収管22,24のより完全な洗浄を行う場合には、通常添加する水分量によりインクの回収を行った後、さらに追加の水分を添加し、この追加された水分についてのみインク供給源18ではなく別の回収源に回収してもよい。この水分による洗浄水は僅かであるため環境負荷に与える影響はない。
さらにまた、第1実施形態では、インク供給管20とインク回収管22,24の残留フレキソインクを回収する際に、高速空気流と少量の水分とをインク供給管20とインク回収管22,24に同時に供給したが、回収を数回に分けて行う場合の最終回においては、両管のインク成分の残留は極僅かで、ほとんど水分のみが残留しているため、最終回以前の回収に比べてより長い時間に亘って高速空気流のみを供給することによって、水分をより完全に除去することが可能である。これにより、次オーダの印刷を行う場合の両管内の残留水分によるインクの希釈をより完全に抑えることができる。
加えて、第2実施形態及び第4実施形態において、フレキソインクの回収の際、チュービングポンプ426A,426B,426Cに係合するインク供給管420とインク回収管422,424の圧搾部を開放して開通状態とすることにより、インク供給管420とインク回収管422,424に残留するフレキソインクと水分をより良好にインク供給源418に回収することができる。
本発明に係るインク除去回収装置及び該装置を備えた印刷機、並びにインクの供給/回収方法によれば、インク溜とインク供給源とを接続するインク管路内に気流を発生させつつ、水で洗浄することにより、インク管路内に残留するインクを短時間に除去することにより、インクの効率的な色替えを可能にする。
本発明に係るインク除去回収装置及び該装置を備えた印刷機、並びにインクの供給/回収方法によれば、インク溜とインク供給源とを接続するインク管路内に気流を発生させつつ、所定量の水を添加することにより、インク管路内に残留するインクを再利用可能に回収することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る印刷機を示す要部斜視図である。 図1の印刷機の印刷部を示す概略側面図である。 図1の印刷機の主に配管ルートを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る印刷機の主に配管ルートを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る印刷機の主に配管ルートを示す図である。 本発明の第4実施形態に係る印刷機の主に配管ルートを示す図である。 チュービングポンプを示す概略正面図である。 チュービングポンプを示す概略側面図である。
符号の説明
10 印刷機
12 インク転移ロール
14 インク絞りロール
16 インク貯留部
18 インク供給源
20 インク供給管
22,24 インク回収管
26 チュービングポンプ
28 水分供給管
30 エアーエジェクタ
32,34 機枠
36,38 インク堰止板
40 版胴
42 印版
52 インク粘度計
54 開閉バルブ
56 螺子軸
58 モータ
64 水分供給源
68 水分量計測装置
72 高圧空気源
94 ロータ
98 支持装置

Claims (12)

  1. インク溜と、インク供給源と、該インク溜と該インク供給源とをインクが流通可能に接続するインク管路とを有し、該インク供給源から供給され、該インク溜に溜められたインクを用いて印刷を行う印刷機において、
    前記インク管路内に残留するインクを除去するためのインク除去手段をさらに有し、
    前記インク除去手段は、前記インク管路内に、前記インク溜から下流方向に、前記インク管路の内壁に付着するインクを除去するに十分な流量の気流を供給する気流供給手段を有することを特徴とする印刷機。
  2. さらに、前記インク溜と前記インク供給源との間でインクを移送するインク移送手段を有し、
    該インク移送手段は、印刷前及び/又は印刷中には、前記インク管路内でインクを移送し、印刷後には前記インク管路内で気流を移送する請求項1に記載の印刷機。
  3. 前記インク除去手段はさらに、前記インク溜から下流方向へ前記インク管路内にインク希釈液を供給するためのインク希釈液供給手段を有する請求項1に記載の印刷機。
  4. 前記インク除去手段はさらに、前記インク管路から除去されるインクの粘度を検出するための粘度検出手段と、除去したインクの粘度に応じて、前記インク希釈液供給手段によるインク希釈液供給量を調整するインク希釈液供給量調整手段とを有する請求項2に記載の印刷機。
  5. 前記気流供給手段は、前記インク管路の前記インク供給源に臨む端開口の上流側近傍で前記インク管路に流通可能に接続された気流管路と、この気流管路に設けられ、気流管路内に流す気流を利用することにより、前記インク管路内のエアを吸引するためのエア吸引手段と、を有する請求項2に記載の印刷機。
  6. 前記気流発生手段は、前記インク管路の上流側において前記インク管路内にガスを送り込むガス送り込み手段を有する請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の印刷機。
  7. 前記インク希釈液供給手段は、前記インク管路の前記インク溜に臨む端開口の下流側近傍で前記インク管路に流通可能に接続されたインク希釈液管路と、このインク希釈液管路に接続されたインク希釈液供給源と、を有する請求項2に記載の印刷機。
  8. 前記インク管路は、前記インク供給源から前記インク溜へフレキソインクを供給するインク供給管と、前記インク溜から前記インク供給源へフレキソインクを回収するインク回収管とを有し、
    さらに、前記インク供給管及び/又は前記インク回収管は、前記インク供給源と前記インク溜との間で正逆方向にインクを移送可能な移送手段を有し、
    それにより、前記インク供給管がインク回収管として、及び/又は前記インク回収管が、インク供給管として機能可能である請求項1に記載の印刷機。
  9. 前記インク溜は、印版にインクを転移するインク転移ロールと、該インク転移ロールの軸方向に延び、且つ該インク転移ロールに接することにより、転移するインク量の調節を行うインク絞り体と、前記インク転移ロール及び前記インク絞り体の両軸端にそれぞれ設けられた一対の堰部材とによって画成され、
    前記インク管路の前記インク溜に臨む前記端開口を前記軸方向に沿って移動させる移動手段を有する請求項1に記載の印刷機。
  10. インク溜とインク供給源との間で、インク溜とインク供給源とを接続するインク管路を通じて、インクの供給/回収を行うインクの供給/回収方法において、
    前記インク管路内に付着したインクの回収の際、前記インク管路内に前記インク溜から前記インク供給源へ向かう方向へ、前記インク管路の内壁に付着したインクを除去するに十分な流量の気流を発生させつつ、前記インク管路内に前記インク溜から前記インク供給源へ向かう方向へ所定時間間隔を隔ててインク希釈液を供給する段階を有することを特徴とするインクの供給/回収方法。
  11. さらに、前記インク管路から除去したインクの粘度を検出する段階と、検出したインクの粘度に応じて、インク希釈液の供給量を調整する段階とを有する請求項10に記載のインクの供給/回収方法。
  12. インク溜とインク供給源とを接続するインク管内に付着するインクを回収するインク除去回収装置であって、
    前記インク管内に、前記インク溜から下流方向に、前記インク管の内壁に付着するインクを除去するのに十分な流量の気流を供給する気流供給手段を有することを特徴とするインク除去回収装置。
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