まず、図1を参照しながら、本実施形態における画像形成装置(100)の特徴について説明する。
本実施形態における画像形成装置(100)は、印刷ジョブを記憶する記憶手段(RAM174に相当)を有する画像形成装置であり、その記憶手段(174)においてメモリフルが発生した際に、記憶手段(174)に記憶されている少なくとも1つの印刷ジョブの印刷処理を再開させることを特徴とするものである。これにより、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、その画像形成装置(100)内でのメモリフルを解消し、その後の制御処理を続行することが可能となる。
また、本実施形態における画像形成装置(100)は、記憶手段(174)においてメモリフルが発生した際に、その記憶手段(174)に記憶されている少なくとも1つの印刷ジョブを消去することを特徴とするものである。これにより、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、そのメモリフルを解消することが可能となる。
(第1の実施形態)
まず、図1を参照しながら、本実施形態の画像形成装置(100)の構成について説明する。なお、図1は、本実施形態の画像形成装置(100)の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態における画像形成装置(100)は、図1に示すように、ホストコンピュータ(110)とネットワーク(120)とに接続されている。
なお、本実施形態における画像形成装置(100)は、操作パネル(130)と、プリンタエンジン(140)と、コントローラ(150)と、を有して構成される。
操作パネル(130)は、画像形成装置(100)における動作状況を示す表示部(図示せず)、画像形成装置(100)における動作モードやフォントを切り替えるスイッチ部(図示せず)等を有して構成される。
プリンタエンジン(140)は、コントローラ(150)からのビデオ信号および制御信号を基に、感光体上に静電潜像を形成し、該形成した静電潜像を現像し、転写紙上に画像を形成する。
コントローラ(150)は、画像形成装置(100)に設定されている動作モード、ホストコンピュータ(110)、または、ネットワーク(120)から出力される『印字用のデータ』に基づいて作成されたビデオ信号をプリンタエンジン(140)に出力する。
なお、『印字用のデータ』は、『印字制御データ』、『印字データ』、『その他のデータ』から構成され、コントローラ(150)は、『印字制御データ』に従って『印字データ』をビデオ信号に変換し、その変換したビデオ信号をプリンタエンジン(140)に出力する。
また、コントローラ(150)は、ホストコンピュータ(110)、または、ネットワーク(120)から出力される『印字用のデータ』の内、『その他のデータ』に含まれる設定変更コマンド(印刷条件を変更する指示)に基づいて変更された印刷条件に従ってプリンタエンジン(140)を動作させることになる。
なお、変更された印刷条件は、変更された印刷条件を解除するためのリセットコマンドによって自動的に初期化され、変更前の元の印刷条件に戻るようになっている。なお、印刷条件とは、印刷部数、両面印刷、変倍印刷、カラー、モノクロ印刷などの印刷に関する各種の条件を言う。
コントローラ(150)は、ホストI/F(160)と、ネットワークI/F(162)と、操作パネルI/F(164)と、エンジンI/F(166)と、プログラムROM(168)と、フォントROM(170)と、CPU(172)と、RAM(174)と、NV−RAM(176)と、オプションRAM(178)と、ハードディスク(180)と、を有して構成される。
ホストI/F(160)は、ホストコンピュータ(110)からの『印字用のデータ』、即ち、『印字制御データ』、『印字データ』、『その他のデータ』を入力し、また、ホストコンピュータ(110)に対し、ステータス信号を出力する。
ネットワークI/F(162)は、ネットワーク(120)からの『印字用のデータ』を入力し、また、ネットワーク(120)に対しステータス信号を出力する。
ホストI/F(160)とネットワークI/F(162)とは、共にパラレルポート用インタフェース(例えば、IEEE1284等)であり、ホストコンピュータ(110)、パーソナルコンピュータ(図示せず)とプリンタとの間のインタフェースとして通常用いられているものである。パラレルポート用インタフェースのデータ転送モードとしては、セントロニクス互換モード、ニブルモード、バイトモード、ECPモード、EPPモードの5つが挙げられる。
操作パネルI/F(164)は、コントローラ(150)と操作パネル(130)との間の様々な信号を入出力する。エンジンI/F(166)は、コントローラ(150)からのビデオ信号、及び、制御信号を入力し、また、コントローラ(150)に対しステータス信号を出力する。
プログラムROM(168)は、コントローラ(150)内でのデータ処理、データ管理、周辺モジュールを制御するためのデータ解析プログラムや初期化用の印刷条件を記憶している。
フォントROM(170)は、印刷のときに使用される様々な種類のフォントデータを記憶している。
CPU(172)は、プログラムROM(168)に記憶されているデータ解析プログラムに従って、ホストコンピュータ(110)から送られてくる『印字用のデータ』を処理する。なお、CPU(172)は、変更手段、解除手段、検出手段、認識手段として機能することになる。
RAM(174)は、CPU(172)が処理を行うときのワークメモリとして、ホストコンピュータ(110)から出力される『印字制御データ』と『印字データ』をページ単位に管理して一時記憶するバッファとして、ホストコンピュータ(110)から出力される印刷条件を一時記憶しておくバッファとして、実際の印字パターンに変換された『印字制御データ』と『印字データ』とをビデオデータとして記憶するためのビットマップメモリとして用いられる。
NV−RAM(176)は、画像形成装置(100)の電源を切ったときでも保持しておきたいデータを記憶しておくための不揮発性のRAMである。
オプションRAM(178)は、拡張用のRAMである。
ハードディスク(180)は、印刷ジョブなどの大容量のデータを記憶しておくための記憶装置である。
(図1に示す画像形成装置における制御動作)
次に、図1に示す本実施形態における画像形成装置(100)における印刷制御について説明する。
まず、ホストI/F(160)を介してホストコンピュータ(110)から転送される『印字用のデータ』は、プログラムROM(168)に記憶されているデータ解析プログラムに従ってCPU(172)により解析される。この解析によって『印字用のデータ』は、『印字データ』、『印字制御データ』(SP,CR,LF,HT,VT,・・)、『その他のデータ』に分類されることになる。
なお、『印字データ』および『印字制御データ』は、RAM(174)の受信バッファに一時的に記憶される。
なお、『印字データ』および『印字制御データ』は、プログラムROM(168)に記憶されているデータ解析プログラムに従って、1つずつ処理され、RAM(174)の中間バッファに一時的に記憶される。例えば、『印字データ』が文字コードであれば、印字位置、印字サイズ、フォント情報などを備えた中間コードが作成され、その中間コードがRAM(174)の中間バッファに一時的に記憶される。
また、『印字制御データ』がエスケープシーケンスなどのコマンドであれば、そのコマンドに予め定義されている処理が行われる。例えば、そのコマンドが印字位置の指定であれば、次にくる文字コードの位置を指定された位置にし、そのコマンドがフォントの変更であれば、次にくる文字コードのフォント情報を指定されたフォントにするという処理をすることになる。
このように、CPU(172)は、ホストコンピュータ(110)から出力される『印刷用のデータ』を処理し、その処理されたデータが1ページ分を超えた際に、中間バッファに記憶されている中間コードをデータ解析プログラムに従ってビデオ信号に変換する。そして、CPU(172)によるビデオ信号への変換が終了した際に、コントローラ(150)は、エンジンI/F(166)を介してプリンタエンジン(140)に対し印刷開始の指令信号を出力し、コントローラ(150)は、その指令信号の出力に同期してプリンタエンジン(140)に対しビデオ信号を転送する。そして、プリンタエンジン(140)は、ホストコンピュータ(110)で設定された印刷条件に基づいて、コントローラ(150)側から転送されたビデオ信号を転写紙に印刷することになる。すなわち、プリンタエンジン(140)は、ホストコンピュータ(110)から送られてきた『印字データ』を印刷条件に従って印字することになる。なお、『印刷用のデータ』の処理を一時停止させる場合の処理は、ビットマップに展開したデータをRAM上に格納しておくことになる。
(メモリフル発生時の制御動作)
次に、図2を参照しながら、本実施形態の画像形成装置(100)における制御動作について説明する。なお、図2は、本実施形態の画像形成装置(100)内においてメモリフルが発生した際に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブを強制的に再開させる際の制御動作を示すフロチャートである。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップS1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する(ステップS2)。次に、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップS3)、メモリフルが発生したと判断した場合は(ステップS3/Yes)、投入ジョブの印刷データの展開処理を一時的に停止させる(ステップS4)。
次に、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中から一番古い印刷ジョブを検索取得し、その検索取得した一番古い印刷ジョブの印刷データの展開処理を強制的に再開させ、一番古い印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップS5)。
なお、本実施形態における画像形成装置(100)は、図3に示すような管理テーブルを有し、この図3に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中から一番古い印刷ジョブを検索することになる。
なお、図3に示す管理テーブルは、画像形成装置(100)内の印刷ジョブを管理するものであり、印刷ジョブが画像形成装置(100)に投入された投入順に管理番号『1、2、3、・・・』を割り当てることで各印刷ジョブの投入順を管理することになる。なお、図3に示す管理テーブルでは、印刷ジョブの投入順と共に、その印刷ジョブの状態『停止、印刷中、印刷待ち、展開中等』も管理することになる。
コントローラ(150)は、この図3に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)内で『状態』が『停止』に該当する印刷ジョブの中から一番古い『管理番号』が割り当てられた印刷ジョブを取得し、その管理テーブルから取得した印刷ジョブを、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で一番古い印刷ジョブと判断し、その一番古い印刷ジョブの印刷データの展開処理を行い、その展開処理を行った印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる。これにより、画像形成装置(100)内の情報量を、ステップS5にて印刷処理を行った印刷ジョブの印刷データの情報量だけ削減することが可能となる。なお、図3に示す管理テーブルは、一例であり、各印刷ジョブの『投入順』を管理することが可能であれば、あらゆるテーブル構成を用いて各印刷ジョブの『投入順』を管理することは可能である。
次に、コントローラ(150)は、ステップS4において一時的に停止させた投入ジョブを再開させ(ステップS6)、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる(ステップS2)。そして、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップS3/No)、ステップS2において展開処理を行った投入ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップS7)。
このように、本実施形態における画像形成装置(100)は、新たに投入された投入ジョブの印刷処理を行っている際に、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、その新たに投入された投入ジョブの展開処理を一時的に停止させ、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている一番古い印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御することで、画像形成装置(100)内のメモリフルを解消し、新たに投入された投入ジョブの印刷処理を行うことが可能となる。
また、画像形成装置(100)内で一番古い印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御することで、画像形成装置(100)内に投入された印刷ジョブの順序を崩さずにメモリフルを解消することが可能となる。なお、上述した実施形態において、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一番古い印刷ジョブを1つだけ強制的に再開させるようにすることも可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態の画像形成装置(100)は、図3に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)内で『状態』が『停止』に該当する印刷ジョブの中から一番古い『管理番号』が割り当てられた印刷ジョブから順に検索取得し、その検索取得した印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御したが、第2の実施形態における画像形成装置(100)は、図4に示すように、印刷ジョブの『投入日時』を記録して管理する管理テーブルを基に、画像形成装置(100)内で『状態』が『停止』に該当する印刷ジョブの中から一番早い『投入日時』の印刷ジョブから順に検索取得し、その検索取得した印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御することを特徴とする。
これにより、第1の実施形態と同様に、画像形成装置(100)内のメモリフルを解消し、新たに投入された投入ジョブの印刷処理を行うことが可能となる。また、図4に示すように、印刷ジョブの『投入日時』を管理することで、印刷ジョブに関する詳細な情報を管理することが可能となる。なお、図4に示す管理テーブルは、一例であり、各印刷ジョブの『投入日時』を管理することが可能であれば、あらゆるテーブル構成を用いて各印刷ジョブの『投入日時』を管理することは可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第1の実施形態の画像形成装置(100)は、図2に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した際に(ステップS3/Yes)、新たに投入された投入ジョブの印刷処理を一時的に停止させ(ステップS4)、ステップS5において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている一番古い印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御したが、第3の実施形態の画像形成装置(100)は、図5に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した際に(ステップS3/Yes)、新たに投入された投入ジョブの印刷処理を一時的に停止させ(ステップS4)、ステップS5において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている全ての印刷ジョブを投入順に強制的に印刷処理を再開させるように制御することを特徴とする。
これにより、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている全ての印刷ジョブを投入順に強制的に再開させ、画像形成装置(100)に印刷ジョブが投入された投入順序を崩すことなく、画像形成装置(100)内のメモリフルを確実に解消することが可能となる。このため、第1の実施形態のように、ステップS6において投入ジョブを再開させた後に、ステップS3において、メモリフル発生の有無の判断処理を行わずに、ステップS7の投入ジョブの印刷処理を行うことが可能となるため、処理の簡略化を図ることが可能となる。なお、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている全ての印刷ジョブを投入順に強制的に再開させる際には、図3、図4に示す管理テーブルを用いて行うことになる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態の画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている一番情報量の多い印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御することを特徴とする。
このように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、一番情報量の多い印刷ジョブから強制的に再開させるようにすることで、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、強制的に再開させることになる印刷ジョブの数を極力少なくすることが可能となる。以下、図6を参照しながら、第4の実施形態について説明する。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップS1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する(ステップS2)。次に、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップS3)、メモリフルが発生したと判断した場合は(ステップS3/Yes)、ステップS2において展開処理を行っていた投入ジョブの印刷データを一時的に停止させる(ステップS4)。
次に、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中から一番情報量の多い印刷ジョブを検索取得し、その検索取得した一番情報量の多い印刷ジョブの印刷データの展開処理を強制的に再開させ、一番情報量の多い印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップS5)。
なお、第4の実施形態における画像形成装置(100)は、図7に示すような管理テーブルを有し、この図7に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中から一番情報量の多い印刷ジョブを検索することになる。
なお、図7に示す管理テーブルは、画像形成装置(100)内の印刷ジョブを管理するものであり、各印刷ジョブの情報量が画像形成装置(100)内で占める『占有メモリ量』を管理することになる。なお、図7に示す管理テーブルでは、印刷ジョブの『占有メモリ量』と共に、その印刷ジョブの状態『停止、印刷中、印刷待ち、展開中等』も管理することになる。
コントローラ(150)は、この図7に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)内で『状態』が『停止』に該当する印刷ジョブの中から、『占有メモリ量』が一番多い印刷ジョブを検索取得し、その管理テーブルから検索取得した印刷ジョブを、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で一番情報量の多い印刷ジョブと判断し、その一番情報量の多い印刷ジョブの印刷データの展開処理を行い、その展開処理を行った印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる。これにより、画像形成装置(100)内の情報量を、ステップS5にて印刷処理を行った印刷ジョブの情報量だけ削減することが可能となる。また、情報量の多い印刷ジョブから強制的に再開させることになるため、一度の処理で、画像形成装置(100)内の情報量を大量に削減することが可能となる。なお、図7に示す管理テーブルは、一例であり、各印刷ジョブの『占有メモリ量』を管理することが可能であれば、あらゆるテーブル構成を用いて各印刷ジョブの『占有メモリ量』を管理することは可能である。
次に、コントローラ(150)は、ステップS4において一時的に停止させた投入ジョブを再開させ(ステップS6)、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる(ステップS2)。そして、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップS3/No)、ステップS2において展開処理を行った投入ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップS7)。
このように、第4の実施形態の画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、一番情報量の多い印刷ジョブから強制的に再開させるようにすることで、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、強制的に再開させることになる印刷ジョブの数を極力少なくすることが可能となる。
なお、図6に示す制御動作は、ステップS5において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、一番情報量の多い印刷ジョブから強制的に再開させることにしたが、一番情報量の多い1つの印刷ジョブのみを再開させるように制御することも可能である。また、一番情報量の多い印刷ジョブから順に強制的に再開させ、画像形成装置(100)内の情報量が所定の情報量を確保すると判断するまで、情報量の多い印刷ジョブから順に強制的に再開させるようにすることも可能である。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている一番情報量の少ない印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御することを特徴とする。
このように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、一番情報量の少ない印刷ジョブから強制的に再開させるようにすることで、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、強制的に印刷ジョブを再開させる際の制御動作の負荷を軽減することが可能となり、画像形成装置(100)自体に対する影響を極力抑えつつ、画像形成装置(100)内のメモリフルを解消することが可能となる。以下、図8を参照しながら、第5の実施形態の画像形成装置(100)について説明する。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップS1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する(ステップS2)。次に、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップS3)、メモリフルが発生したと判断した場合は(ステップS3/Yes)、ステップS2において展開処理を行っていた投入ジョブの印刷データを一時的に停止させる(ステップS4)。
次に、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中から一番情報量の少ない印刷ジョブを検索取得し、その検索取得した一番情報量の少ない印刷ジョブの印刷データの展開処理を強制的に再開させ、一番情報量の少ない印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップS5)。
なお、第5の実施形態における画像形成装置(100)は、図7に示すような管理テーブルを有し、この図7に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中から一番情報量の少ない印刷ジョブを検索することになる。
なお、図7に示す管理テーブルは、画像形成装置(100)内の印刷ジョブを管理するものであり、各印刷ジョブの印刷データの情報量が画像形成装置(100)内で占める『占有メモリ量』を管理することになる。なお、図7に示す管理テーブルでは、印刷ジョブの『占有メモリ量』と共に、その印刷ジョブの状態『停止、印刷中、印刷待ち、展開中等』も管理することになる。
コントローラ(150)は、この図7に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)内で『状態』が『停止』に該当する印刷ジョブの中から、『占有メモリ量』が一番少ない印刷ジョブを取得し、その管理テーブルから取得した印刷ジョブを、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で一番情報量の少ない印刷ジョブと判断し、その一番情報量の少ない印刷ジョブの印刷データの展開処理を行い、その展開処理を行った印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる。
これにより、画像形成装置(100)の情報量を、ステップS5にて印刷処理を行った印刷ジョブの情報量だけ削減することが可能となる。また、情報量の少ない印刷ジョブから強制的に再開させることになるため、画像形成装置(100)に負荷をかけずに、画像形成装置(100)内の情報量の削減を図ることが可能となる。
次に、コントローラ(150)は、ステップS4において一時的に停止させた投入ジョブを再開させ(ステップS6)、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる(ステップS2)。そして、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップS3/No)、ステップS2において展開処理を行った投入ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップS7)。
このように、第5の実施形態の画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、一番情報量の少ない印刷ジョブから強制的に再開させるようにすることで、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、画像形成装置(100)に負荷をかけずに、画像形成装置(100)内の情報量を削減することが可能となるため、画像形成装置(100)自体に対する影響を抑制しつつ、画像形成装置(100)内のメモリフルを解消することが可能となる。
なお、図8に示す制御動作は、ステップS5において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、一番情報量の少ない印刷ジョブから強制的に再開させることにしたが、一番情報量の少ない1つの印刷ジョブのみを再開させるように制御することも可能である。また、一番情報量の少ない印刷ジョブから順に強制的に再開させ、画像形成装置(100)内の情報量が所定の情報量を確保すると判断するまで、情報量の少ない印刷ジョブから順に強制的に再開させるようにすることも可能である。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。
第6の実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、その画像形成装置(100)内に一時的に停止させておきたい優先度の低い印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御することを特徴とする。
このように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、その画像形成装置(100)内に一時的に停止させておきたい優先度が低い印刷ジョブから強制的に再開させるようにすることで、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、印刷ジョブを強制的に再開させても、優先度の高い印刷ジョブを画像形成装置(100)内に一時停止させておくことが可能となり、画像形成装置(100)内に一時停止させた印刷ジョブのユーザに対する影響度をなるべく少なくすることが可能となる。以下、図9を参照しながら、第5の実施形態の画像形成装置(100)について説明する。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップS1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する(ステップS2)。次に、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップS3)、メモリフルが発生したと判断した場合は(ステップS3/Yes)、ステップS2において展開処理を行っていた投入ジョブの印刷データを一時的に停止させる(ステップS4)。
次に、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中から、その画像形成装置(100)内に一時停止させておきたい優先度の一番低い印刷ジョブを検索取得し、その検索取得した優先度の一番低い印刷ジョブの印刷データの展開処理を強制的に再開させ、優先度の一番低い印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップS5)。
なお、第6の実施形態における画像形成装置(100)は、図10に示すような管理テーブルを有し、この図10に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中から、優先度の一番低い印刷ジョブを検索することになる。
なお、図10に示す管理テーブルは、画像形成装置(100)内の印刷ジョブを管理するものであり、画像形成装置(100)内に一時停止させておきたい『優先度』を管理することになる。なお、この『優先度』は、画像形成装置(100)の操作パネル(130)からユーザが任意に設定することが可能である。これにより、管理テーブルにて『優先度』をユーザ毎に管理することが可能となる。また、図10に示す管理テーブルでは、印刷ジョブの『優先度』と共に、その印刷ジョブの状態『停止、印刷中、印刷待ち、展開中等』も管理することになる。
コントローラ(150)は、この図10に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)内で『状態』が『停止』に該当する印刷ジョブの中から、『優先度』が一番低い印刷ジョブを取得し、その管理テーブルから取得した印刷ジョブを、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で優先度の一番低い印刷ジョブと判断し、その優先度の一番低い印刷ジョブの印刷データの展開処理を行い、その展開処理を行った印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる。
これにより、画像形成装置(100)の情報量を、ステップS5にて印刷処理を行った印刷ジョブの情報量だけ削減することが可能となる。なお、図10に示す管理テーブルは、一例であり、各印刷ジョブの『優先度』を管理することが可能であれば、あらゆるテーブル構成を用いて各印刷ジョブの『優先度』を管理することは可能である。
次に、コントローラ(150)は、ステップS4において一時的に停止させた投入ジョブを再開させ(ステップS6)、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる(ステップS2)。そして、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップS3/No)、ステップS2において展開処理を行った投入ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップS7)。
このように、第6の実施形態の画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、その画像形成装置(100)内に一時的に停止させておきたい優先度の低い印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御することで、ユーザが予め高い優先度を印刷ジョブに設定しておくことで、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、印刷ジョブを強制的に再開させても、優先度の高い印刷ジョブを画像形成装置(100)内に一時停止させておくことが可能となり、画像形成装置(100)内に一時停止させた印刷ジョブのユーザに対する影響度をなるべく少なくすることが可能となる。
なお、図9に示す制御動作は、ステップS5において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、一番優先度の低い印刷ジョブから強制的に再開させることにしたが、一番優先度の低い1つの印刷ジョブのみを再開させるように制御することも可能である。また、一番優先度の低い印刷ジョブから強制的に再開させ、画像形成装置(100)内の情報量が所定の情報量を確保すると判断するまで、情報量の少ない印刷ジョブから順に強制的に再開させるようにすることも可能である。また、優先度の低い全ての印刷ジョブを強制的に再開させるように制御することも可能である。
また、図10に示す管理テーブルにて管理する『優先度』を、第4、第5の実施形態の画像形成装置(100)に適用し、例えば、第4の実施形態の画像形成装置(100)における制御動作において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で一番情報量の多い印刷ジョブから強制的に再開させる際に、情報量が同じ印刷ジョブが複数存在する場合には、『優先度』を基に、先に強制的に再開させる印刷ジョブを選択できるように構築することも可能である。
なお、第5の実施形態の画像形成装置(100)における制御動作においては、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で一番情報量の少ない印刷ジョブから強制的に再開させる際に、情報量が同じ印刷ジョブが複数存在する場合には、『優先度』を基に、先に強制的に再開させる印刷ジョブを選択できるように構築することになる。このように、図7に示す管理テーブルにて管理する『占有メモリ量』と、図10に示す管理テーブルにて管理する『優先度』を用いて強制的に再開させる印刷ジョブを選択するようにすることも可能である。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について説明する。
上述した各実施形態の画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの印刷処理を強制的に再開させるように制御したが、第7の実施形態の画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブを強制的に破棄させるように制御することを特徴とする。
これにより、画像形成装置(100)内のメモリフルを解消し、新たに投入された投入ジョブの印刷処理を行うことが可能となる。
例えば、第1、第2の実施形態の画像形成装置(100)では、図2に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、ステップS5において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、一番古い印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御したが、図11に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、ステップS5において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、一番古い印刷ジョブから強制的に破棄させるように制御することも可能である。
また、第3の実施形態の画像形成装置(100)では、図5に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、ステップS5において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている全ての印刷ジョブを投入順に強制的に印刷処理を再開させるように制御したが、図12に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、ステップS5において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている全ての印刷ジョブを投入順に強制的に破棄させるように制御することも可能である。
また、第4の実施形態の画像形成装置(100)では、図6に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、ステップS5において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている一番情報量の多い印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御したが、図13に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、ステップS5において、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている一番情報量の多い印刷ジョブから強制的に破棄させるように制御することも可能である。
また、第5の実施形態の画像形成装置(100)では、図8に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている一番情報量の少ない印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御したが、図14に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている一番情報量の少ない印刷ジョブから強制的に破棄させるように制御することも可能である。
また、第6の実施形態の画像形成装置(100)では、図9に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、その画像形成装置(100)内に一時的に停止させておきたい優先度の低い印刷ジョブから強制的に印刷処理を再開させるように制御したが、図15に示すように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの中で、その画像形成装置(100)内に一時的に停止させておきたい優先度の低い印刷ジョブから強制的に破棄させるように制御することも可能である。
このように、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブを強制的に破棄させるように制御することでも、上述した第1〜第6の実施形態の画像形成装置(100)と同様に、画像形成装置(100)内のメモリフルを解消し、新たに投入された投入ジョブの印刷処理を行うことが可能となる。
なお、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブの印刷処理を強制的に再開させるように制御する機能と、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合に、画像形成装置(100)内で一時的に停止させている印刷ジョブを強制的に破棄させるように制御する機能と、の2つの機能を搭載し、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した際に、何れかの機能を用いてメモリフルを解消するように制御することも可能である。この場合、画像形成装置(100)の操作パネル(130)から何れかの機能を用いてメモリフルを解消するように制御するかをユーザが任意に設定するようにすることも可能である。
(第8の実施形態)
次に、第8の実施形態について説明する。
第8の実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を画像形成装置(100)の操作パネル(130)に通知することを特徴とするものである。これにより、メモリフルが発生した旨を操作パネル(130)に通知し、画像形成装置(100)を使用しているユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。以下、図16を参照しながら、第8の実施形態の画像形成装置(100)について説明する。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップA1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する。そして、コントローラ(150)は、その投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップA2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップA2/Yes)、コントローラ(150)は、その投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップA6)。
また、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了していないと判断した場合は(ステップA2/No)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップA3)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合は(ステップA3/Yes)、ステップA2において展開処理を行っていた投入ジョブの印刷データを一時的に停止させ、メモリフルが発生した旨を操作パネル(130)上に表示する(ステップA4)。これにより、画像形成装置(100)の周辺のユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。
次に、コントローラ(150)は、メモリフルが発生したか否かを判断し(ステップA5)、メモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップA5/No)、ステップA2に移行し、一時的に停止させた投入ジョブを再開させ、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる。そして、コントローラ(150)は、印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップA2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップA2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップA6)。
このように、本実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を画像形成装置(100)の操作パネル(130)に通知することで、画像形成装置(100)を使用しているユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。
例えば、急ぎの印刷ジョブを優先させるために、後続の印刷ジョブを追い越しさせることなどを目的として印刷ジョブの一時停止を行うことが可能な画像形成装置(100)において、印刷ジョブの一時停止を行っている間に、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生してしまうと、次の処理を行うことができないことになる。このため、本実施形態の画像形成装置(100)は、メモリフルが発生した旨を操作パネル(130)に通知することで、画像形成装置(100)を使用しているユーザに対し、次の処理を促し、次の処理を開始することが可能となる。
(第9の実施形態)
次に、第9の実施形態について説明する。
第9の実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を画像形成装置(100)と接続されたホストコンピュータ(110)に通知することを特徴とするものである。これにより、画像形成装置(100)と接続されたホストコンピュータ(110)のユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。以下、図17を参照しながら、第9の実施形態の画像形成装置(100)について説明する。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップB1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する。そして、コントローラ(150)は、その投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップB2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップB2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップB6)。
また、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了していないと判断した場合は(ステップB2/No)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップB3)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合は(ステップB3/Yes)、ステップB2において展開処理を行っていた投入ジョブの印刷データを一時的に停止させ、メモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)と接続されホストコンピュータ(110)に対して通知する(ステップB4)。これにより、画像形成装置(100)と接続されたホストコンピュータ(110)のユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。
次に、コントローラ(150)は、メモリフルが発生したか否かを判断し(ステップB5)、メモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップB5/No)、ステップB2に移行し、一時的に停止させた投入ジョブを再開させ、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる。そして、コントローラ(150)は、印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップB2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップB2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップB6)。
このように、本実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)と接続されたホストコンピュータ(110)に通知することで、画像形成装置(100)と接続されたホストコンピュータ(110)のユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。
(第10の実施形態)
次に、第10の実施形態について説明する。
第10の実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内においてメモリフルが発生した場合に、一定時間経過してもメモリフルが解消できないと判断した場合に、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)と接続されたホストコンピュータ(110)に通知することを特徴とするものである。
これにより、画像形成装置(100)内においてメモリフルが発生した場合に、一定時間経過してもメモリフルが解消できないと判断した場合に、画像形成装置(100)と接続されたホストコンピュータ(110)のユーザに対し、メモリフルが発生した旨を通知することが可能となるため、無用な通知を回避することが可能となる。以下、図18を参照しながら、第10の実施形態の画像形成装置(100)について説明する。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップC1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する。そして、コントローラ(150)は、その投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップC2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップC2/Yes)、コントローラ(150)は、その投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップC8)。
また、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了していないと判断した場合は(ステップC2/No)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップC3)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合は(ステップC3/Yes)、一定時間待機することになる(ステップC4)。
そして、コントローラ(150)は、再び、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップC5)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合は(ステップC5/Yes)、ステップC2において展開処理を行っていた投入ジョブの印刷データを一時的に停止させ、メモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)と接続されホストコンピュータ(110)に対して通知する。これにより、画像形成装置(100)と接続されたホストコンピュータ(110)のユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。なお、コントローラ(150)は、メモリフルが発生した旨を操作パネル(130)上に表示することも可能である。
次に、コントローラ(150)は、メモリフルが発生したか否かを判断し(ステップC7)、メモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップC7/No)、ステップC2に移行し、一時的に停止させた投入ジョブを再開させ、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる。そして、コントローラ(150)は、印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップC2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップC2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップC8)。
このように、本実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内においてメモリフルが発生した場合に、一定時間経過してもメモリフルが解消できないと判断した場合に、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)と接続されたホストコンピュータ(110)に通知することで、画像形成装置(100)内においてメモリフルが発生した場合に、一定時間経過してもメモリフルが解消できないと判断した場合に、画像形成装置(100)と接続されたホストコンピュータ(110)のユーザに対し、メモリフルが発生した旨を通知することが可能となるため、無用な通知を回避することが可能となる。
(第11の実施形態)
次に、第11の実施形態における画像形成装置について説明する。
第11の実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)に対して印刷ジョブを送信したユーザのホストコンピュータ(110)に対して通知することを特徴とするものである。これにより、画像形成装置(100)に対して印刷ジョブを送信したユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。以下、図19、図20を参照しながら、第11の実施形態の画像形成装置(100)について説明する。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップD1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する。そして、コントローラ(150)は、その投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップD2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップD2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップD7)。
また、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了していないと判断した場合は(ステップD2/No)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップD3)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合は(ステップD3/Yes)、ステップD2において展開処理を行っていた投入ジョブの印刷データを一時的に停止させる。そして、コントローラ(150)は、図20に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)に対して『印刷ジョブ』を送信した『ユーザID』を特定し、その特定した『ユーザID』のホストコンピュータ(110)に対し、『接続情報』を基に、メモリフルが発生した旨を通知することになる。
なお、図20に示す管理テーブルは、『印刷ジョブ』と、『ユーザID』と、『接続情報』と、が管理されている。なお、『印刷ジョブ』は、画像形成装置(100)に送信された印刷ジョブである。また、『ユーザID』は、画像形成装置(100)に対して『印刷ジョブ』を送信したユーザを管理するためのものである。また、『接続情報』は、メモリフルが発生した旨を通知するホストコンピュータ(110)に接続する際に使用するものである。
なお、接続情報としては、IPアドレス等が挙げられる。なお、接続情報は、メモリフルが発生した旨を通知するための装置に接続することが可能な情報であれば、あらゆる情報を接続情報として適用することは可能である。
これにより、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)に対して印刷ジョブを送信したユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。
次に、コントローラ(150)は、メモリフルが発生したか否かを判断し(ステップD6)、メモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップD6/No)、ステップD2に移行し、一時的に停止させた投入ジョブを再開させ、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる。そして、コントローラ(150)は、印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップD2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップD2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップD7)。
このように、本実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)に対して印刷ジョブを送信したユーザのホストコンピュータ(110)に対して通知することで、画像形成装置(100)に対して印刷ジョブを送信したユーザに対し、次の処理(例えば、ユーザが送信した印刷ジョブを破棄する、または、他の画像形成装置において印刷ジョブを実行する等の処理)を促すことが可能となる。
(第12の実施形態)
次に、第12の実施形態の画像形成装置について説明する。
第12の実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)内で印刷ジョブが停止しているユーザのホストコンピュータ(110)に対して通知することを特徴とするものである。これにより、画像形成装置(100)内で印刷ジョブが停止しているユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。以下、図20、図21を参照しながら、第12の実施形態の画像形成装置(100)について説明する。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップE1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する。そして、コントローラ(150)は、その投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップE2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップE2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップE7)。
また、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了していないと判断した場合は(ステップE2/No)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップE3)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合は(ステップE3/Yes)、ステップE2において展開処理を行っていた投入ジョブの印刷データを一時的に停止させる。そして、コントローラ(150)は、図20に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)内で停止している『印刷ジョブ』の『ユーザID』を特定し、その特定した『ユーザID』のホストコンピュータ(110)に対し、『接続情報』を基に、メモリフルが発生した旨を通知する。
なお、図20に示す管理テーブルは、『印刷ジョブ』と、『ユーザID』と、『接続情報』と、が管理されている。なお、『印刷ジョブ』は、画像形成装置(100)内で停止している印刷ジョブである。また、『ユーザID』は、画像形成装置(100)内で停止している『印刷ジョブ』を送信したユーザを管理するためのものである。また、『接続情報』は、メモリフルが発生した旨を通知するホストコンピュータ(110)に接続する際に使用するものである。
なお、接続情報としては、IPアドレス等が挙げられる。なお、接続情報は、メモリフルが発生した旨を通知するための装置に接続することが可能な情報であれば、あらゆる情報を接続情報として適用することは可能である。
これにより、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)内で停止している印刷ジョブを送信したユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。
次に、コントローラ(150)は、メモリフルが発生したか否かを判断し(ステップE6)、メモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップE6/No)、ステップE2に移行し、一時的に停止させた投入ジョブを再開させ、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる。そして、コントローラ(150)は、印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップE2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップE2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップE7)。
このように、本実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)内で停止している印刷ジョブを送信したユーザのホストコンピュータ(110)に対して通知することで、画像形成装置(100)内で停止している印刷ジョブを送信したユーザに対し、次の処理(例えば、ユーザが送信した印刷ジョブを破棄する、または、他の画像形成装置において印刷ジョブを実行する等の処理)を促すことが可能となる。
(第13の実施形態)
次に、第13の実施形態の画像形成装置について説明する。
第13の実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)を監視するための監視ソフトを搭載しているユーザのホストコンピュータ(110)に対して通知することを特徴とするものである。これにより、画像形成装置(100)を監視するための監視ソフトを搭載しているホストコンピュータ(110)のユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。以下、図22、図23を参照しながら、第13の実施形態の画像形成装置(100)について説明する。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップF1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する。そして、コントローラ(150)は、その投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップF2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップF2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップF7)。
また、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了していないと判断した場合は(ステップF2/No)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップF3)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合は(ステップF3/Yes)、ステップF2において展開処理を行っていた投入ジョブの印刷データを一時的に停止させる。そして、コントローラ(150)は、図23に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)を監視するための監視ソフトを搭載しているホストコンピュータ(110)の『接続情報』を特定し、その特定した『接続情報』を基に、メモリフルが発生した旨を通知することになる。
なお、図23に示す管理テーブルは、監視ソフトを搭載しているホストコンピュータに接続するための『接続情報』が管理されている。なお、接続情報としては、IPアドレス等が挙げられる。なお、接続情報は、メモリフルが発生した旨を通知するための装置に接続することが可能な情報であれば、あらゆる情報を接続情報として適用することは可能である。
また、図23に示す管理テーブルにて管理する『接続情報』は、画像形成装置(100)を監視するための監視ソフトを搭載しているホストコンピュータ(110)が、画像形成装置(100)の状態を把握するために、画像形成装置(100)に問い合わせた場合に、その問い合わせたホストコンピュータ(110)から『接続情報』を取得し、該取得した『接続情報』を管理テーブルにて管理することになる。
これにより、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)を監視するための監視ソフトを搭載しているホストコンピュータ(110)のユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。
次に、コントローラ(150)は、メモリフルが発生したか否かを判断し(ステップF6)、メモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップF6/No)、ステップF2に移行し、一時的に停止させた投入ジョブを再開させ、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる。そして、コントローラ(150)は、印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップF2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップF2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップF7)。
このように、本実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)を監視するための監視ソフトを搭載しているユーザのホストコンピュータ(110)に対して通知することで、画像形成装置(100)を監視するための監視ソフトを搭載しているホストコンピュータ(110)のユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。
これにより、画像形成装置(100)に対して印刷ジョブを送信したユーザだけではなく、画像形成装置(100)を監視するための監視ソフトを搭載しているホストコンピュータ(110)のユーザに対してもメモリフルが発生した旨を通知することが可能となるため、画像形成装置(100)において処理が停止している時間を短縮することが可能となる。
(第14の実施形態)
次に、第14の実施形態について説明する。
第14の実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)の周辺に存在するホストコンピュータ(110)に対して通知することを特徴とするものである。これにより、画像形成装置(100)の周辺に存在するホストコンピュータ(110)のユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。以下、図23、図24を参照しながら、第14の実施形態の画像形成装置(100)について説明する。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップG1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する。そして、コントローラ(150)は、その投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップG2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップG2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップG7)。
また、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了していないと判断した場合は(ステップG2/No)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップG3)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合は(ステップG3/Yes)、ステップG2において展開処理を行っていた投入ジョブの印刷データを一時的に停止させる。そして、コントローラ(150)は、図23に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)の周辺に存在するホストコンピュータ(110)の『接続情報』を特定し、その特定した『接続情報』を基に、メモリフルが発生した旨を通知する。
なお、図23に示す管理テーブルは、画像形成装置(100)の周辺に存在するホストコンピュータ(110)に接続するための『接続情報』が管理されている。なお、接続情報としては、IPアドレス等が挙げられる。なお、接続情報は、メモリフルが発生した旨を通知するための装置に接続することが可能な情報であれば、あらゆる情報を接続情報として適用することは可能である。
なお、図23に示す管理テーブルは、画像形成装置(100)の周辺に存在するホストコンピュータ(110)に関する『接続情報』を予め取得し、管理テーブルにて管理しておくことになる。
これにより、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)の周辺に存在するホストコンピュータ(110)のユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。
次に、コントローラ(150)は、メモリフルが発生したか否かを判断し(ステップG6)、メモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップG6/No)、ステップG2に移行し、一時的に停止させた投入ジョブを再開させ、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる。そして、コントローラ(150)は、印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップG2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップG2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップG7)。
このように、本実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)の周辺に存在するユーザのホストコンピュータ(110)に対して通知することで、画像形成装置(100)の周辺に存在するホストコンピュータ(110)のユーザに対し、次の処理を促すことが可能となる。
これにより、画像形成装置(100)に対して印刷ジョブを送信したユーザだけではなく、画像形成装置(100)を通常使用している周辺のホストコンピュータ(110)のユーザに対してもメモリフルが発生した旨を通知することが可能となるため、画像形成装置(100)において処理が停止している時間を短縮することが可能となる。
(第15の実施形態)
次に、第15の実施形態について説明する。
第15の実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)を管理する管理者のホストコンピュータ(110)に対して通知することを特徴とするものである。これにより、画像形成装置(100)を管理する管理者に対し、次の処理を促すことが可能となる。以下、図23、図25を参照しながら、第15の実施形態の画像形成装置(100)について説明する。
まず、コントローラ(150)は、印刷データを受信し(ステップH1)、新たな印刷ジョブが投入されたと判断した際に、コントローラ(150)は、その新たに投入された投入ジョブの印刷データの展開処理を開始する。そして、コントローラ(150)は、その投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップH2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップH2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップH6)。
また、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了していないと判断した場合は(ステップH2/No)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したか否かを判断し(ステップH3)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生したと判断した場合は(ステップH3/Yes)、ステップG2において展開処理を行っていた投入ジョブの印刷データを一時的に停止させる。そして、コントローラ(150)は、図23に示す管理テーブルを基に、画像形成装置(100)を管理する管理者のホストコンピュータ(110)の『接続情報』を特定し、その特定した『接続情報』を基に、メモリフルが発生した旨を通知する(ステップH4)。
なお、図23に示す管理テーブルは、画像形成装置(100)を管理する管理者のホストコンピュータ(110)に接続するための『接続情報』が管理されている。なお、接続情報としては、IPアドレス等が挙げられる。なお、接続情報は、メモリフルが発生した旨を通知するための装置に接続することが可能な情報であれば、あらゆる情報を接続情報として適用することは可能である。
なお、図23に示す管理テーブルは、画像形成装置(100)を管理する管理者のホストコンピュータ(110)に関する『接続情報』を予め設定しておくことになる。
これにより、コントローラ(150)は、画像形成装置(100)を管理する管理者に対し、次の処理を促すことが可能となる。
次に、コントローラ(150)は、メモリフルが発生したか否かを判断し(ステップH5)、メモリフルが発生していないと判断した場合は(ステップH5/No)、ステップH2に移行し、一時的に停止させた投入ジョブを再開させ、その投入ジョブの印刷データの展開処理を再び行うことになる。そして、コントローラ(150)は、印刷データの展開処理が終了したか否かを判断することになる(ステップH2)。
次に、コントローラ(150)は、投入ジョブの印刷データの展開処理が終了したと判断した場合は(ステップH2/Yes)、コントローラ(150)は、投入した印刷ジョブの印刷データの印刷処理を行うことになる(ステップH6)。
このように、本実施形態における画像形成装置(100)は、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)を管理する管理者のホストコンピュータ(110)に対して通知することで、画像形成装置(100)を管理する管理者に対し、次の処理を促すことが可能となる。
これにより、画像形成装置(100)に対して印刷ジョブを送信したユーザだけではなく、画像形成装置(100)を管理している管理者に対してもメモリフルが発生した旨を通知することが可能となるため、画像形成装置(100)において処理が停止している時間を短縮することが可能となる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上述した第10の実施形態における機能を、上述した第11〜第15の実施形態に対して適用することも可能である。
これにより、第11の実施形態における画像形成装置(100)は、図26に示すように、画像形成装置(100)内においてメモリフルが発生した場合に(ステップI3/Yes)、一定時間経過してもメモリフルが解消できないと判断した場合に(ステップI4、I5/Yes)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)に対して印刷ジョブを送信したユーザのホストコンピュータ(110)に対して通知することが可能となる(ステップI6、I7)。
また、第12の実施形態における画像形成装置(100)は、図27に示すように、画像形成装置(100)内においてメモリフルが発生した場合に(ステップJ3/Yes)、一定時間経過してもメモリフルが解消できないと判断した場合に(ステップJ4、J5/Yes)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)内で印刷ジョブが停止しているユーザのホストコンピュータ(110)に対して通知することが可能となる(ステップJ6、J7)。
また、第13の実施形態における画像形成装置(100)は、図28に示すように、画像形成装置(100)内においてメモリフルが発生した場合に(ステップK3/Yes)、一定時間経過してもメモリフルが解消できないと判断した場合に(ステップK4、K5/Yes)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)を監視するための監視ソフトを搭載しているユーザのホストコンピュータ(110)に対して通知することが可能となる(ステップK6、K7)。
また、第14の実施形態における画像形成装置(100)は、図29に示すように、画像形成装置(100)内においてメモリフルが発生した場合に(ステップL3/Yes)、一定時間経過してもメモリフルが解消できないと判断した場合に(ステップL4、L5/Yes)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)の周辺に存在するホストコンピュータ(110)に対して通知することが可能となる(ステップL6、L7)。
また、第15の実施形態における画像形成装置(100)は、図30に示すように、画像形成装置(100)内においてメモリフルが発生した場合に(ステップM3/Yes)、一定時間経過してもメモリフルが解消できないと判断した場合に(ステップM4、M5/Yes)、画像形成装置(100)内でメモリフルが発生した旨を、画像形成装置(100)を管理する管理者のホストコンピュータ(110)に対して通知することが可能となる(ステップM6)。
また、上述した本実施形態の画像形成装置における制御動作は、ハード構成ではなく、コンピュータプログラム等のソフトウェアにより実行することも可能であり、また、上記のプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録し、その記録媒体から上記プログラムを、画像形成装置に読み込ませることで、上述した制御動作を、画像形成装置において実行させることも可能である。また、所定のネットワークを介して接続されている外部機器から上記プログラムを画像形成装置に読み込ませることで、上述した制御動作を、画像形成装置において実行させることも可能である。