JP2000177212A - 画像出力処理装置 - Google Patents

画像出力処理装置

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JP2000177212A
JP2000177212A JP10359679A JP35967998A JP2000177212A JP 2000177212 A JP2000177212 A JP 2000177212A JP 10359679 A JP10359679 A JP 10359679A JP 35967998 A JP35967998 A JP 35967998A JP 2000177212 A JP2000177212 A JP 2000177212A
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康博 中井
Shoichiro Yoshiura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ID番号の管理によるプリントジョブ制御が
可能な画像出力処理装置において、上記ID番号を利用
して、出力処理制御等の様々な制御を行い、ユーザにと
って利便性の高い画像出力処理装置を提供する。 【解決手段】 ユーザがデジタル複写機に近づくと、該
ユーザの携帯するIDカードが検知され(S1)、上記
IDカードとデジタル複写機との通信によりID番号が
確認される(S2)。そして、確認されたID番号に対
応するプリントジョブが一覧表示され(S4)、該ID
番号に対応するプリントジョブの出力が実行される(S
6)。また、上記ID番号によって、プリントジョブの
出力順序や出力タイミングの制御も可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク通信
装置を介してパーソナルコンピュータ(以下、パソコン
と略記)などの外部機器に対して接続され、外部機器か
ら指示されたプリントジョブを受け入れて、画像出力部
からプリントジョブに対する画像を出力処理したり、ス
キャナなどの入力部から入力された原稿画像情報を外部
機器に送信する画像出力処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】文書画像を電子的に読み取り、この読み
取られた電子画像データに対して所定の処理を施した
後、電子写真記録部において光走査記録を行い画像とし
て記録再現する装置が、例えばデジタル複写機として商
品化されている。
【0003】また、最近では電子的に読み取られた画像
データを半導体メモリに蓄積させておき、デジタル処理
特有の特徴を付加して商品価値を向上させた複写機も市
場に登場している。
【0004】デジタル複写機市場では、半導体メモリの
容量を増大させて多くの文書を効率良く処理させること
のできるシステムとして提供したり、ファクシミリ、プ
リンタ等といった、機能を一体化した複合デジタル機と
して商品を展開している。
【0005】このようなデジタル複写機を用いて、膨大
な量の文書をスキャナ部から入力して一度に処理しよう
としたり、また、ネットワーク環境下において、パソコ
ンなどで作成された大量の文書データを受け取り処理し
ようとしたりすると、装置に搭載されている半導体メモ
リでは一度に処理できる能力に限界があるため、時によ
っては処理できない状況が発生することも考えられる。
【0006】そこで、最近では、ハードディスク装置な
どの大容量の外部記憶装置を新たに搭載させ、ハードデ
ィスク装置単体、あるいは半導体メモリとの組み合わせ
により、今まで以上の画像データを一括処理することが
できるようにしたデジタル複写機がある。
【0007】さらに、最近のデジタル複写機は、画像情
報をプリンタ部から出力するだけにとどまらず、搭載さ
れているスキャナ部を用いて原稿の画像情報を読み取
り、この画像情報をネットワーク通信装置を介してパソ
コン等の外部機器に送信するスキャナモードを備えた装
置としても提供されている。
【0008】上記スキャナモード時には、スキャナ部に
おいて読み取られた原稿の画像情報をパソコン等の外部
機器に対して送信するために、一般には、上記画像情報
をハードディスク装置等に一時的に記憶させておき、外
部機器からの送信要求に応じて送信する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、ネットワーク環境下に有るデジタル複写機、
プリンタなどの出力状態を見てみると、パソコン、各種
携帯端末装置、ファクシミリ装置など、様々な外部機器
から指示されたプリントジョブの記録物が出力部に散乱
している状態が多々見うけられる。そのために、目的と
する出力物がどれであるのか分かりにくくなるという問
題が生じる。
【0010】そのため、例えば、特公昭63−1891
1号公報等に、プリンタ、ファクシミリ、コピーの各モ
ード毎に記録物の収容先が予め定められたシート収容装
置が組み合わせられ、出力処理システムとして構成され
たデジタル複写機が開示されている。
【0011】しかしながら、上記公報のデジタル複写機
では、特にプリンタモードにおいて、プリントジョブの
出力処理を指示したユーザが出力装置に対して画像の出
力指示は行うもの、記録物を取りにいくのを忘れたり、
取りにいくのが遅れるといったことにより、出力部にお
いて多くの出力物が散乱することがあり、上記問題を十
分に解決できるものではない。
【0012】また、従来のデジタル複写機では、スキャ
ナモードでの使用時においては、ユーザは、デジタル複
写機の前でスキャナモードの指示、機密保持のためのパ
スワードの指示、送信先の指示などスキャナモードを行
うために多くのモード設定を行う必要がある。そのため
に、モードの設定ミスを招く可能性も大きくなり、スキ
ャナモードがスムーズに完了しないこととなる虞があ
る。
【0013】一方、特開平10−16355号公報に
は、ネットワーク環境下にある外部機器から画像の出力
処理(プリントジョブ)が指示されると、ID番号と共
にプリントジョブを記憶管理しておき、ユーザが携帯す
るIDカードにより出力処理を指示したユーザのID番
号が確認されると、ID番号に対応するプリントジョブ
を画像として出力処理するようにした装置が開示されて
いる。上記装置では、ユーザがプリントジョブの出力物
を取りに来てから出力処理が開始されるため、目的とす
るプリント出力物を他の出力物と混乱させることなく得
ることができる。
【0014】しかしながら、上記特開平10−1635
5号公報の装置では、ユーザがプリント出力物を取りに
行ってから出力処理が開始されるため出力待ちの時間が
必ず発生するなど、ID番号の管理によるプリントジョ
ブ制御について十分な利便性を達成しているものでな
く、また、上記スキャナモードにおけるID番号の管理
の適用については全く開示されていない。
【0015】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ID番号の管理によるプ
リントジョブ制御が可能な画像出力処理装置において、
上記ID番号を利用して、出力処理制御等の様々な制御
を行い、ユーザにとって利便性の高い画像出力処理装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像出力処理
装置(例えば、デジタル複写機)は、上記の課題を解決
するために、外部機器から入力される画像データを受け
入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を出力する
画像出力処理装置において、上記外部機器から画像デー
タが入力された時に、該画像データを特定のID番号と
対応させて記憶管理する記憶管理手段と、画像出力処理
装置の本体に配置される質問器と、該質問器の管理エリ
ア内で該質問器と無線通信可能であると共に各応答器毎
に特定のID番号を格納している複数の応答器とからな
り、応答器が質問器の管理エリア内に入った時に、この
応答器に格納されるID番号を質問器によって確認する
移動体識別手段と、上記移動体識別手段によってあるI
D番号が確認され、該ID番に対応する画像データが上
記記憶管理手段に記憶されている時に、該画像データに
関する情報を表示する表示手段とを備えていることを特
徴としている。
【0017】上記の構成によれば、外部機器より画像デ
ータが上記画像出力処理装置に入力される時、該画像デ
ータは特定のID番号と対応させられた状態で記憶管理
手段に記憶される。ここで、上記ID番号は画像データ
を送信したユーザに固有の番号であるとする。また、各
ユーザは、自分自身のID番号が格納された移動体識別
手段の応答器(例えば、IDカード)を常に携帯してお
り、ユーザが複写機に近づくとそのID番号が移動体識
別手段の質問器によって検知される。そして、検知され
たID番号に対応する画像データが記憶管理手段に記憶
されていれば、表示手段にこの画像データに関する情報
が表示される。この時、表示される情報としては、例え
ば、プリントジョブにに関する情報(受付時間、サイ
ズ、枚数など)や、プリントジョブの出力に関する情報
(処理時間など)が考えられる。
【0018】これにより、各ユーザは、画像出力処理装
置の前に行くだけで、自分自身が出力要求したプリント
ジョブの内容を確認することができる。この時、それ以
外のID番号に対応するプリントジョブの内容は表示さ
れないので、表示される内容も分かりやすい。
【0019】請求項2の画像出力処理装置は、請求項1
の構成に加えて、上記移動体識別手段によって確認され
たID番号に対応する画像データが上記記憶管理手段に
少なくとも1つ以上記憶されており、記憶管理手段に記
憶されている全ての画像データに関する情報が上記表示
手段に表示されている時に、上記表示手段に表示されて
いる画像データの中から、任意の画像データを選択入力
可能とする選択手段と、上記選択手段によって選択され
た画像データの出力を許可する許可手段とを備えていこ
とを特徴としている。
【0020】上記の構成によれば、上記表示手段に確認
されたID番号に対応する画像データが複数表示されて
いる時、ユーザがこれらの画像データの中から任意の画
像データを選択手段によって選択することにより、選択
された画像データの出力が許可手段によって許可され
る。これにより、複数あるプリントジョブの中でも利用
者が優先的に出力を希望するものから効率良く出力させ
ることができる。
【0021】請求項3の画像出力処理装置は、請求項1
の構成に加えて、上記移動体識別手段によって確認され
たID番号に対応する画像データが上記記憶管理手段に
少なくとも1つ以上記憶されており、記憶管理手段に記
憶されている全ての画像データに関する情報が上記表示
手段に表示されている時に、上記表示手段に表示されて
いる画像データの中から、任意の画像データを選択入力
可能とする選択手段と、上記選択手段によって選択され
た画像データの出力を無効とする出力無効手段とを備え
ていることを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、上記表示手段に確認
されたID番号に対応する画像データが複数表示されて
いる時、ユーザがこれらの画像データの中から任意の画
像データを選択手段によって選択することにより、選択
された画像データの出力が出力無効手段によって無効と
される。これにより、ユーザは、プリントジョブを指示
した後からでも不要となったジョブを装置(表示手段)
で確認しながら任意にキャンセルすることができる。
【0023】請求項4の画像出力処理装置は、上記の課
題を解決するために、外部機器から入力される画像デー
タを受け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を
出力する画像出力処理装置において、上記外部機器から
画像データが入力された時に、該画像データを特定のI
D番号と対応させて記憶管理する記憶管理手段と、画像
出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問器の
管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共に各
応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応答器
とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入った時
に、この応答器に格納されるID番号を質問器によって
確認する移動体識別手段と、外部機器から入力される各
画像データ毎に、入力されてからの経過時間を管理する
経過時間管理手段と、上記移動体識別手段によってある
ID番号が確認され、該ID番号に対応する複数の画像
データが上記記憶管理手段に記憶されている時に、上記
経過時間管理手段によって管理されている経過時間に基
づいて、上記記憶管理手段に記憶管理されている画像デ
ータの出力を制御する出力制御手段とを備えていること
を特徴としている。
【0024】上記の構成によれば、上記移動体識別手段
によって確認されたID番号に対する画像データが上記
記憶管理手段において複数記憶されている場合に、これ
ら複数の画像データが、経過時間管理手段によって管理
される経過時間に基づいて、出力制御手段により所定の
出力順序でもって出力処理される。これにより、ユーザ
が必要とするであろう画像データを所定の順序に基づい
て効率良く出力処理することができる。
【0025】請求項5の画像出力処理装置は、請求項4
の構成に加えて、上記出力制御手段は、上記移動体識別
手段によってあるID番号が確認され、該ID番号に対
応する画像データが上記記憶管理手段に記憶されている
時に、該ID番号に対応する画像データのうち、経過時
間管理手段に管理される入力されてからの経過時間が予
め設定された所定時間内である画像データを入力された
順序で出力処理することを特徴としている。
【0026】上記の構成によれば、入力されてから余り
時間が経過していない(上記経過時間が予め設定された
所定時間内)画像データは、ユーザがその出力を必要と
している画像データである可能性が高く、このような画
像データについては、ユーザのID番号が確認された時
に、入力された順序で出力処理される。これにより、ユ
ーザが出力を希望する画像データの出力物を確実に得る
ことができる。
【0027】請求項6の画像出力処理装置は、請求項4
の構成に加えて、上記出力制御手段は、上記移動体識別
手段によってあるID番号が確認され、該ID番号に対
応する画像データが上記記憶管理手段に記憶されている
時に、該ID番号に対応する画像データのうち、経過時
間管理手段に管理される入力されてからの経過時間が予
め設定された所定時間を越えている画像データについて
は、その出力処理を待機させることを特徴としている。
【0028】上記の構成によれば、入力されてから比較
的長い時間が経過している(上記経過時間が予め設定さ
れた所定時間を越えている)画像データは、ユーザがそ
の出力を必要としなくなった画像データである可能性が
あるため、このような画像データについては、ユーザの
ID番号が確認された時に、その出力を一旦停止させ
る。そして、例えば、ユーザからの確認・指示によって
その出力を行なうようにすれば、上記画像データが不要
であった場合の無駄な出力を回避でき、ユーザが出力を
希望する画像データの出力物のみを確実に得ることがで
きる。
【0029】請求項7の画像出力処理装置は、上記の課
題を解決するために、外部機器から入力される画像デー
タを受け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を
出力する画像出力処理装置において、上記外部機器から
画像データが入力された時に、該画像データを特定のI
D番号と対応させて記憶管理する記憶管理手段と、画像
出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問器の
管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共に各
応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応答器
とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入った時
に、この応答器に格納されるID番号を質問器によって
確認する移動体識別手段と、上記移動体識別手段によっ
てあるID番号が確認され、該ID番号に対応する画像
データが上記記憶管理手段に記憶されている時に、上記
記憶管理手段に記憶管理されている画像データの出力を
制御する出力制御手段とを備え、上記出力制御手段は、
ある画像データの出力処理中に、上記移動体識別手段に
よって新たなID番号が確認された場合には、上記出力
処理と並行して、新たに確認されたID番号に対する画
像データの出力準備を行なうことを特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、ある画像データの出
力処理中に新たなID番号が確認されると、画像データ
の出力処理と並行して、新たに確認されたID番号に対
する画像データの出力準備が行なわれる。ここでの出力
準備とは、例えば、上記記憶管理手段に一時的に記憶管
理されている画像データを展開したり、新たな画像デー
タを出力処理するにあたって、記録用紙の有無、後処理
装置(ステープル装置)の針の有無などを事前に確認し
て、現在処理している画像データの出力完了後、引き続
いて新たな画像データをスムーズに処理できるようにす
ることである。これにより、現在出力されている画像デ
ータの出力処理が完了した時点で、新たに確認されたI
D番号に対応する画像データを連続して、効率良く出力
処理することができる。
【0031】請求項8の画像出力処理装置は、上記の課
題を解決するために、外部機器から入力される画像デー
タを受け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を
出力する画像出力処理装置において、上記外部機器から
画像データが入力された時に、該画像データを特定のI
D番号と対応させて記憶管理する記憶管理手段と、画像
出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問器の
管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共に各
応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応答器
とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入った時
に、この応答器に格納されるID番号を質問器によって
確認する移動体識別手段と、上記移動体識別手段によっ
てあるID番号が確認され、該ID番号に対応する画像
データが上記記憶管理手段に記憶されている時に、上記
記憶管理手段に記憶管理されている画像データの出力を
制御する出力制御手段とを備え、上記出力制御手段は、
ある画像データの出力処理中に、上記移動体識別手段に
よって新たなID番号が確認された場合には、現在出力
処理中のID番号に対する画像データと新たに確認され
たID番号に対する画像データとを含めて、優先的に処
理すべき画像データを確定することを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、ある画像データの出
力処理中に新たなID番号が確認されると、現在出力処
理中のID番号に対する画像データと新たに確認された
ID番号に対する画像データとを含めて、優先的に処理
すべき画像データが確定される。これにより、現時点で
出力処理すべき画像データの中で優先して処理すべき画
像データから確実に処理され、記録物をユーザに対して
効率的に提供することができる。
【0033】請求項9の画像出力処理装置は、上記の課
題を解決するために、外部機器から入力される画像デー
タを受け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を
出力する画像出力処理装置において、上記外部機器から
画像データが入力された時に、該画像データを特定のI
D番号と対応させて記憶管理する記憶管理手段と、画像
出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問器の
管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共に各
応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応答器
とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入った時
に、この応答器に格納されるID番号を質問器によって
確認する移動体識別手段と、上記移動体識別手段によっ
てあるID番号が確認され、該ID番号に対応する画像
データが上記記憶管理手段に記憶されている時に、上記
記憶管理手段に記憶管理されている画像データの出力を
制御する出力制御手段とを備え、上記出力制御手段は、
ある画像データの出力処理中に、上記移動体識別手段に
よって新たなID番号が確認された場合には、その新た
なID番号が確認された時点で、現在出力処理中の画像
データに関するID番号が確認できなければ、新たに確
認されたID番号に対する画像データを優先的に出力処
理することを特徴としている。
【0034】上記の構成によれば、ある画像データの出
力処理中に新たなID番号が確認された場合、その新た
なID番号が確認された時点で、現在出力処理中の画像
データに関するID番号が確認できなければ、新たに確
認されたID番号に対する画像データから優先的に出力
処理される。これにより、その場にいるユーザに対して
記録物を早急に提供することができる。
【0035】請求項10の画像出力処理装置は、上記の
課題を解決するために、外部機器から入力される画像デ
ータを受け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像
を出力するプリンタモードと、さらに、少なくとも1つ
の他の動作モード(例えば、コピーモードやファックス
モード等)を有する画像出力処理装置において、上記外
部機器から画像データが入力された時に、該画像データ
を特定のID番号と対応させて記憶管理する記憶管理手
段と、画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、
該質問器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であ
ると共に各応答器毎に特定のID番号を格納している複
数の応答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内
に入った時に、この応答器に格納されるID番号を質問
器によって確認する移動体識別手段と、上記移動体識別
手段によってあるID番号が確認され、該ID番号に対
応する画像データが上記記憶管理手段に記憶されている
時に、上記記憶管理手段に記憶管理されている画像デー
タのプリンタモードによる出力を制御する出力制御手段
とを備え、上記出力制御手段は、上記プリンタモードに
おける画像データの出力を開始する前に他の動作モード
での処理に関わる指示が確認されると、プリンタモード
での画像データの出力処理を一時的に停止させ、指示さ
れた他の動作モードでの出力処理を優先的に行なわせる
ことを特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、ユーザが画像出力処
理装置に近づくことによって該ユーザのID番号が確認
され、該ID番号に対応する画像データが記憶管理手段
に記憶管理されていれば、画像出力処理装置は、該画像
データの出力を行なうためにプリンタモードに移行す
る。
【0037】しかしながらこの場合、ユーザは、コピー
モードやファックスモード等、他の動作モードでの使用
を所望する場合もあり、したがって、確認されたID番
号に対する画像データの出力を開始するまでに、他の動
作モードでの出力処理に関わる指示が確認されると、上
記プリンタモードにおける画像データの出力を一時的に
停止させ、指示された他の動作モードでの出力処理を優
先的に行なわせることによって、ユーザの所望する状態
で画像出力処理装置を動作させることができる。
【0038】請求項11の画像出力処理装置は、上記の
課題を解決するために、外部機器から入力される画像デ
ータを受け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像
を出力する画像出力処理装置において、上記外部機器か
ら画像データが入力された時に、該画像データを特定の
ID番号と対応させて記憶管理する記憶管理手段と、画
像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問器
の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共に
各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応答
器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入った
時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によっ
て確認する移動体識別手段と、上記記憶管理手段が画像
データを受け入れてから該画像データに対応するID番
号が上記移動体識別手段によって確認されるまでの受取
時間を統計的に管理し、上記受取時間の平均値である平
均受取時間を各ID番号毎に管理する統計情報管理手段
と、上記移動体識別手段によってあるID番号が確認さ
れ、該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理手
段に記憶されている時に、上記記憶管理手段に記憶管理
されている画像データの出力を制御する出力制御手段と
を備え、上記出力制御手段は、複数の画像データを出力
すべき状態になった時に、上記統計情報管理手段により
管理されている平均受取時間に基づいて画像データの出
力順位を制御することを特徴としている。
【0039】上記の構成によれば、上記統計情報管理手
段により各ID番号毎(すなわち、各ユーザ毎)に、こ
れまでの出力時における受取時間が統計的に管理され、
複数の画像データを出力すべき状態になった場合には、
平均受取時間に基づいて画像データの出力順位が制御さ
れる。これにより、複数の画像データを適切な順序で、
停滞させることなく効率良く出力処理させることができ
る。
【0040】尚、ここで、複数の画像データを出力すべ
き状態とは、例えば、複数のID番号が同時に確認され
た場合等が考えられ、また、上記出力順位の制御方法と
しては、例えば、平均受取時間の短いID番号に対応す
る画像データを優先的に出力する方法等がある。
【0041】請求項12の画像出力処理装置は、上記の
課題を解決するために、外部機器から入力される画像デ
ータを受け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像
を出力する画像出力処理装置において、上記外部機器か
ら画像データが入力された時に、該画像データを特定の
ID番号と対応させて記憶管理する記憶管理手段と、画
像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問器
の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共に
各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応答
器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入った
時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によっ
て確認する移動体識別手段と、上記記憶管理手段が画像
データを受け入れてから該画像データに対応するID番
号が上記移動体識別手段によって確認されるまでの受取
時間を統計的に管理し、上記受取時間の平均値である平
均受取時間を各ID番号毎に管理する統計情報管理手段
と、上記記憶管理手段における記憶容量が所定レベルに
達した時に、上記統計情報管理手段により管理されてい
る平均受取時間に基づいて画像データの出力を制御する
出力制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0042】上記の構成によれば、上記統計情報管理手
段により各ID番号毎(すなわち、各ユーザ毎)に、こ
れまでの出力時における受取時間が統計的に管理され、
記憶管理手段における記憶容量が所定レベルに達した場
合には、平均受取時間に基づいて画像データの出力順位
が制御される。但し、この時の画像データの出力は、記
憶管理手段における空き容量が予め設定された所定量
(新たな画像データを受け入れるのに十分な容量)とな
るまでとするのが好ましい。これにより、新たな画像デ
ータの入力が可能となり、この時、複数の画像データを
適切な順序で、停滞させることなく効率良く出力処理さ
せることができる。
【0043】尚、ここで、上記出力順位の制御方法とし
ては、例えば、平均受取時間の短いID番号に対応する
画像データを優先的に出力する方法や、あるいは、画像
データの入力時刻に平均受取時間を加算することによっ
て、ユーザが受け取りにくるであろう時刻を推測し、そ
の推測した時刻が早い画像データから優先的に出力する
方法等がある。
【0044】請求項13の画像出力処理装置は、上記の
課題を解決するために、外部機器から入力される画像デ
ータを受け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像
を出力する画像出力処理装置において、上記外部機器か
ら画像データが入力された時に、該画像データを特定の
ID番号と対応させて記憶管理する記憶管理手段と、画
像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問器
の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共に
各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応答
器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入った
時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によっ
て確認する移動体識別手段と、上記記憶管理手段が画像
データを受け入れてから該画像データに対応するID番
号が上記移動体識別手段によって確認されるまでの受取
時間を統計的に管理し、上記受取時間の平均値である平
均受取時間と、入力された画像データの入力時刻に該画
像データに対応する上記平均受取時間を加算して求めら
れる推定受取時刻とを各ID番号毎に管理する統計情報
管理手段と、上記統計情報管理手段により管理されてい
る上記推定受取時刻に基づいて画像データの出力タイミ
ングを制御する出力制御手段とを備えていることを特徴
としている。
【0045】上記の構成によれば、上記統計情報管理手
段により各ID番号毎(すなわち、各ユーザ毎)に、こ
れまでの出力時における受取時間が統計的に管理され、
推定受取時刻に基づいて画像データの出力タイミングが
制御される。これにより、画像データを適切なタイミン
グで効率良く出力処理することができる。
【0046】また、ユーザが出力物を取りに来るであろ
うと予測される推定受取時刻に基づいて画像データの出
力タイミングを制御することにより、画像データが出力
されてから、ユーザがその出力物を取りに来るまでの時
間を短くすることができる。したがって、画像出力処理
装置の出力部が出力物で一杯になり、他の出力物との区
別が困難となって、目的の出力物が分かりにくくなって
しまうといったことも回避できる。
【0047】請求項14の画像出力処理装置は、請求項
13の構成に加えて、上記出力制御手段は、上記移動体
識別手段により、あるID番号が確認された時点で、該
ID番号に対応する画像データの出力が開始されていな
ければ、その時点で該画像データの出力処理を優先的に
開始することを特徴としている。
【0048】上記の構成によれば、上記推定受取時刻の
タイミングに基づく画像データの出力開始前にユーザが
出力物を受け取りに来たとしても、上記移動体識別手段
によってID番号が確認されることにより、該ID番号
に対応する画像データの出力が開始されるので、ユーザ
を待たせることなくその場で出力物を提供することがで
きる。
【0049】請求項15の画像出力処理装置は、上記の
課題を解決するために、原稿を読み取ってその画像デー
タを得る読取手段(例えば、スキャナ)を有し、該読取
手段によって得られた画像データを外部機器(例えば、
パソコン)に対して送信可能な画像出力処理装置におい
て、画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該
質問器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能である
と共に各応答器毎に特定のID番号を格納している複数
の応答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に
入った時に、この応答器に格納されるID番号を質問器
によって確認する移動体識別手段と、上記読取手段によ
って原稿の読み取りが行なわれている時に、この読み込
みによって得られた画像データと、この時、上記移動体
識別手段によって確認されたID番号とを対応させて記
憶管理する記憶管理手段と、上記読取手段によって得ら
れた画像データを外部機器に対して送信する場合に、該
記憶管理手段に記憶管理されているID番号に基づいて
画像データの送信を制御する送信制御手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0050】上記の構成によれば、上記読取手段によっ
て原稿の読み取りを行なう際には、各ユーザが携帯して
いる応答器(例えば、IDカード)により上記移動体識
別手段が、原稿の読み取りを行なわせているユーザのI
D番号を確認する。この時、上記読取手段によって読み
取られた画像データと、上記移動体確認手段によって確
認されたID番号とが上記記憶管理手段に対応して記憶
され、さらに送信制御手段が上記移動体確認手段によっ
て確認されたID番号に基づいて送信制御を行なう。こ
れにより、読み取られた原稿の画像データをどのように
送信処理すべきか自動的に判定して処理されるため、ユ
ーザの操作性を向上させることができる。
【0051】請求項16の画像出力処理装置は、請求項
15の構成に加えて、さらに、上記読取手段によって得
られた画像データを送信する際の送信先となる各外部機
器と、各外部機器毎に設定されているID番号とを対応
させて格納している送信先ID格納手段を有し、上記送
信制御手段は、画像データを外部機器に対して送信する
際に、上記記憶管理手段に該画像データに対応して記憶
されているID番号と同一のID番号を有する外部機器
を上記送信先ID格納手段に格納される情報に基づいて
確認し、確認された外部機器を上記画像データの送信先
として送信を行なうことを特徴としている。
【0052】上記の構成によれば、読み取られた原稿の
画像データの送信先が、自動的に確定されるため、ユー
ザの操作性を向上させることができる。但し、この場
合、各ユーザの使用する外部機器は予め特定されてお
り、上記送信先ID格納手段には各外部機器をそれを使
用するユーザのID番号とが対応して格納されているも
のとする。これにより、ユーザが原稿の読み取りを行な
わせた場合には、その画像データの送信先は、ユーザ自
身が使用する外部機器に設定される。
【0053】請求項17の画像出力処理装置は、請求項
15または16の構成に加えて、上記送信制御手段は、
画像データを外部機器に対して送信する際に、該画像デ
ータに対応するID番号を送信先の外部機器に対して、
共に送信することを特徴としている。
【0054】上記の構成によれば、読み取られた原稿の
画像データが外部機器に送信された後、該外部機器側に
おいて、誰からの転送画像データであるかを確認するこ
とができる。
【0055】請求項18の画像出力処理装置は、請求項
15ないし17の何れかの構成に加えて、上記送信制御
手段は、上記ID番号に基づいて画像データの送信先を
確定する送信モード以外に、ユーザの入力指示に基づい
て任意の外部機器を送信先として設定可能な送信モード
を有することを特徴としている。
【0056】上記の構成によれば、ID番号に基づいて
ユーザ自身の外部機器へ画像データを送信することがで
きるうえに、さらに、その他の外部機器へ画像データを
送信することも可能となる。これにより、上記画像出力
処理装置における画像データの送信の任意性が高まり、
装置の利便性が向上する。
【0057】請求項19の画像出力処理装置は、請求項
15ないし18の何れかの構成に加えて、上記送信制御
手段は、外部機器からの画像データの送信要求に応じて
画像データを送信可能であり、上記送信要求に応じて画
像データを送信する場合には、送信要求を行なった外部
機器のID番号と、送信要求された画像データのID番
号とが一致する場合のみ画像データを送信することを特
徴としている。
【0058】上記の構成によれば、上記記憶管理手段に
一時的に記憶された画像データをユーザの適切なタイミ
ングでもって外部機器に送信することができる。また、
この時、原稿をセットしたユーザのID番号と共に画像
データを管理して、このID番号に基づいて送信を行う
ことにより、上記画像データが他の外部機器に送信され
ることを防止することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図13に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0060】本発明に係る画像出力処理装置の一実施形
態を、ネットワークによりパソコン等の外部情報処理装
置や、デジタルビデオカメラ、ファクシミリ等と接続さ
れた、デジタル複写機を例示して説明する。
【0061】図2は、デジタル複写機1の全体構成を示
す断面図である。この図に示すように、デジタル複写機
1は、大きくはスキャナ部31及びレーザ記録部32か
ら構成されている。
【0062】スキャナ部31は、透明ガラスからなる原
稿載置台35、原稿載置台35上へ自動的に原稿を供給
搬送するための両面対応自動原稿送り装置(RADF)
36、及び原稿載置台35上に載置された原稿の画像を
走査して読み取るための原稿画像読み取りユニット、す
なわちスキャナユニット40から構成されている。
【0063】スキャナ部31にて読み取られた原稿画像
は、画像データとして後述する画像データ入力部へと送
られ、画像データに対して所定の画像処理が施される。
【0064】RADF36は、所定の原稿トレイ上に複
数枚の原稿を一度にセットしておき、セットされた原稿
を1枚ずつ自動的にスキャナ部31の原稿載置台35上
へ送給する装置である。RADF36は、オペレータの
選択に応じて原稿の片面又は両面をスキャナユニット4
0に読み取らせるように、片面原稿のための搬送経路、
両面原稿のための搬送経路、搬送経路切り換え手段など
から構成されている。尚、RADF36については、従
来から数多くの出願、商品化がなされているので、これ
以上の説明は行わない。
【0065】スキャナユニット40は、原稿面上を露光
するランプリフレクタアセンブリ41、原稿からの反射
光像を光電変換素子44に導くための第1の反射ミラー
42aからなる第1の走査ユニット40a、さらなる原
稿からの反射光像を光電変換素子44に導くための第
2,第3の反射ミラー42b・42cからなる第2の走
査ユニット40b、原稿からの反射光像を電気的画像信
号に変換する光電変換素子44上に結像するための光学
レンズ体43、及び原稿からの反射光像を電気的画像信
号に変換するCCD等の光電変換素子44から構成され
ている。
【0066】スキャナ部31は、上記RADF36とス
キャナユニット40の関連した動作により、原稿載置台
35上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原稿
載置台35の下面に沿ってスキャナユニット40を移動
させて原稿画像を読み取るように構成されている。
【0067】原稿画像をスキャナユニット40で読み取
ることにより得られた画像データは、後述する画像処理
部へ送られ、各種処理が施された後、レーザ記録部32
のレーザ書き込みユニット(以下、LSU)46に与え
られる。
【0068】レーザ記録部32は、用紙収納・搬送部、
LSU46及び画像を形成するための電子写真プロセス
部47を備えている。
【0069】用紙収納・搬送部には、第1カセット5
1、第2カセット52、第3カセット53、及びマルチ
手差しトレイ54を有しており、さらに、画像が記録さ
れた用紙の裏面側に画像を記録させるための両面ユニッ
ト55が備えられている。
【0070】この用紙収納・搬送部における各カセット
には、用紙束がサイズ毎に収容されており、ユーザが所
望するサイズが収容されているカセットを選択すると、
そのカセット内の用紙束の最上層から、給紙搬送部50
にて用紙が1枚ずつ送り出され、搬送経路33を経由し
て順次レーザ記録部32の電子写真プロセス部47へ向
けて搬送される。
【0071】LSU46は、上述のメモリから画像デー
タに応じたレーザ光を出射する半導体レーザ、レーザ光
を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度偏向され
たレーザ光が電子写真プロセス部47の感光体ドラム4
8上で等速度偏向されるように補正するf−θレンズ等
を有している。
【0072】電子写真プロセス部47は、周知の態様に
従い、感光体ドラム48の周囲に帯電器、現像器、転写
器、剥離器、クリーニング器、除電器を備えると共に、
その用紙搬送方向下流側に定着器49を配置してなって
いる。
【0073】また、定着器49より用紙搬送方向さらに
下流側には、用紙排出搬送路が設けられており、この用
紙排出搬送路は後処理装置34へ通じる搬送路57と、
両面ユニット55へ通じる搬送路56とに分岐してい
る。
【0074】画像メモリから読み出された画像データ
は、LSU46によってレーザ光線を走査させることに
より感光体ドラム48の表面上に静電潜像として形成さ
れ、トナーにより可視像化されたトナー像は用紙収納・
搬送部から搬送された用紙の面上に静電転写され定着さ
れる。
【0075】このようにして画像が形成された用紙は、
定着器49から搬送路57を介して後処理装置34へ送
られるか、或いは、搬送路56を介して両面ユニット5
5へと選択的に搬送される。
【0076】後処理装置34は、第1の排紙トレイ34
1と、第2の排紙トレイ342が、装置左側において上
下に配置されており、デジタル複写機1側において画像
が記録された用紙を搬送路57から受け取る。後処理装
置34内には、用紙受け取り口343、第1の搬送経路
344、第2の搬送経路345、第1の切り換えゲート
346、第2の切り換えゲート347、スイッチバック
搬送経路348、第1排出ローラ349、第2排出ロー
ラ350等が配置されており、各種の排出モードに対応
している。
【0077】第1排出モードでは、用紙受け取り口34
3に受け取られた用紙は、第1の搬送経路344から直
接第1排出ローラ349により第1の排紙トレイ341
に排出される。
【0078】第2排出モードでは、用紙受け取り口34
3に受け取られた用紙は、第1の切り換えゲート346
により第2の搬送経路345へと導かれ、その後第2の
切り換えゲート347により第2排出ローラ350側へ
と案内され、該第2排出ローラ350から第2の排紙ト
レイ342に排出される。
【0079】第3排出モードでは、用紙受け取り口34
3に受け取られた用紙は、第1の切り換えゲート346
により第2の搬送経路345へと導かれ、その後第2の
切り換えゲート347によりスイッチバック搬送経路3
48へと案内される。そして用紙の後端が第2の切り換
えゲート347を通過すると、用紙がスイッチバック搬
送され、第2の切り換えゲート347から第2排出ロー
ラ350側へと案内され、該第2排出ローラ350から
第2の排紙トレイ342に排出される。
【0080】また、第1の排紙トレイ341及び第2の
排紙トレイ342には、排出収容される用紙の収容状態
を排出方向と略直交する方向に変位させるための、従来
から公知のオフセット機構351・352が設けられて
おり、ジョブ単位、あるいは、モード毎に画像が記録さ
れた用紙を区分した状態で区分け収容するようになって
いる。その他、後処理装置34には、ステープル処理部
(図示せず)等も配設されている。
【0081】そして、図3に示すように、上記デジタル
複写機1は、パソコン2、デジタルカメラ3、デジタル
ビデオカメラ4、携帯端末装置5、ファクシミリ6など
の外部の画像処理装置とネットワーク接続されている。
【0082】このネットワーク接続された画像処理装置
からインターフェイスを介して転送されてきた画像デー
タは、一旦、デジタル複写機1の画像処理部へと送ら
れ、所定の処理が行われた後、レーザ記録部32から画
像として記録再現され出力される。
【0083】次に、このデジタル複写機1における、読
み取られた原稿画像情報に画像処理を行う画像処理部の
構成及び機能について説明する。
【0084】図4は、図2のデジタル複写機1を構成し
ている各種ユニット部、画像処理部などの全体ブロック
構成図であり、略中央に位置するメイン中央演算処理装
置401(CPU(Central Processing Unit))によ
り、各ユニット部毎に搭載されたサブ中央演算処理装置
(CPU)との連携を取りながら動作管理している状態
を示す図である。
【0085】このブロック図から分かるように、大きく
は図面略右上に位置する操作パネルを管理制御するオペ
レーションパネルボード100と、図面略左上に位置す
るデジタル複写機1を構成する各ユニットを管理制御す
るマシンコントロールボード200と、図面略左下に位
置する原稿画像を電気的に読み取り電子データとするC
CDボード300と、図面略中央に位置する上記CCD
ボード300にて電子データ化された原稿画像に対して
所定の画像処理を施すメイン画像処理ボード400と、
このメイン画像処理ボード400にて処理された画像情
報に対してさらに所定の画像処理を施すサブ画像処理ボ
ード500と、さらに、図面略右下に位置する上記サブ
画像処理ボード500にインターフェイスを介して接続
されたその他の拡張ボード群600(プリンタボード、
FAXボード、機能拡張ボード)などから構成されてい
る。
【0086】以下、各ボード毎に管理制御している内容
について説明する。
【0087】オペレーションパネルボード100は、基
本的にサブの中央演算処理装置(CPU)101により
制御されており、操作パネル103上に配置されたLC
D表示部104の表示画面、各種モードに関する指示を
入力する操作キー群105からの操作入力などを管理し
ている。
【0088】そして、このオペレーションパネルボード
100には、操作キー群105から入力されたデータ、
LCD表示部104に表示させる情報など操作パネル1
03における各種制御情報を記憶しておくメモリ102
も設けられている。
【0089】この構成において、サブの中央演算処理装
置101は、メインの中央演算処理装置401との制御
データ通信を行い、デジタル複写機1の動作指示を行
う。また、メインの中央演算処理装置401からは、デ
ジタル複写機1の動作状態を示す制御信号をサブの中央
演算処理装置101へと転送することで、操作パネル1
03のLCD表示部104を通して、装置が現在どのよ
うな状態にあるのかユーザに表示するようになってい
る。
【0090】マシンコントロールボード200は、サブ
の中央演算処理装置201により全体が制御されてお
り、前述したADF・RADFなどの自動原稿送り装置
36、原稿画像を読み取るスキャナ部31、画像情報を
画像として再現する電子写真プロセス部47、画像が記
録される用紙をカセット等から給紙して電子写真プロセ
ス部47へ向かって順次搬送する給紙搬送部50、用紙
の両面に画像が形成されるように用紙を反転搬送する両
面ユニット55、画像が記録された用紙に対してステー
プルなどの後処理を行う後処理装置34などを管理して
いる。
【0091】CCDボード300は、原稿画像を電気的
に読み取るためのCCD301、CCD301を駆動す
る回路(CCDゲートアレイ)302、CCD301か
ら出力されるアナログデータのゲイン調整などを行うア
ナログ回路303、CCD301のアナログ出力をデジ
タル信号に変換して電子データとして出力するA/D変
換器304などから構成され、制御管理はメインの中央
演算処理装置401により行われている。
【0092】メイン画像処理ボード400は、メインの
中央演算処理装置401により制御され、上記CCDボ
ード300から送られてきた原稿画像の電子データをも
とに、画像の階調性を所望の状態で表現できるように、
シェーディング補正,濃度補正,領域分離,フィルタ処
理,MTF補正,解像度変換,電子ズーム(変倍処
理),ガンマ補正など多値の画像データの状態のまま処
理を施す多値画像処理部402、処理が施された画像デ
ータあるいは処理の手順管理など各種制御情報を記憶さ
せておくメモリ403、処理が施された画像情報でもっ
て画像を再現するためにLSU46側へとデータを転送
制御するレーザコントロール404などから構成されて
いる。
【0093】サブ画像処理ボード500は、メイン画像
処理ボード400とコネクタ接続され、メイン画像処理
ボード400上のメインの中央演算処理装置401によ
り制御された、2値画像処理部501、画像処理の施さ
れた2値画像情報、あるいは処理上での制御情報などを
記憶管理するメモリおよびメモリを制御するゲートアレ
イからなるメモリ部502、複数枚の原稿画像情報を記
憶管理しておき、複数枚の原稿画像を繰り返し所望部数
の数だけ読み出して複数の複写物を生成するためのディ
スクメモリおよびディスクメモリを制御するゲートアレ
イからなるハードディスク装置503、外部インターフ
ェイスとしてのSCSIおよびSCSIを制御するゲー
トアレイからなるインターフェイス部504などから構
成される。
【0094】また、前述の2値画像処理部501は、多
値画像情報を2値画像に変換する処理部、画像を回転す
る処理部、2値画像の変倍処理を行う2値変倍(ズー
ム)処理部などから構成され、さらに、ファックス画像
を通信手段を介して送受信することができるようにファ
ックスインターフェイスも備えている。
【0095】拡張ボード群600としては、パソコン2
などから送られてくるデータをデジタル複写機1のレー
ザ記録部32からプリンタモードとして出力可能とする
ためのプリンタボード601、デジタル複写機1の編集
機能を拡張してデジタル複写機1の特徴を有効活用する
ための機能拡張ボード602、デジタル複写機1のスキ
ャナ部31から読み込んだ原稿画像を相手先に対して送
信したり、相手先から送られてきた画像情報をデジタル
複写機1のレーザ記録部32から出力することを可能に
するファクシミリボード603などがある。
【0096】以下、デジタル複写機1の画像処理装置と
して、コピー、ファックス、プリンタの各モードにおけ
る、画像データの処理及び流れについて、さらに詳しく
説明する。
【0097】《コピーモード》デジタル複写機1のRA
DF36の所定位置にセットされた原稿は、1枚ずつス
キャナ部31の原稿載置台35上へと順次供給され、原
稿の画像は先に説明したスキャナユニット40の構成に
より順次読み取られ、8ビットの電子データとしてメイ
ン画像処理ボード400へと転送される。尚、この時、
原稿載置台35上に送信原稿を1枚ずつユーザがマニュ
アルでセットしながら読み取らせることも可能である。
【0098】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402上で所定の処理が施される。
そして、8ビットの電子画像データにガンマ補正などの
処理を行い、レーザコントロール404を介してLSU
46へと送られる。
【0099】これにより、デジタル複写機1のスキャナ
部31にて読み取られた原稿画像は、レーザ記録部32
から階調性のあるコピー画像として出力される。
【0100】《コピーモードにおける電子RDH(Re
cycle Document Handler)機
能》同じくデジタル複写機1のRADF36の所定位置
にセットされた原稿は、1枚ずつスキャナ部31の原稿
載置台35上へと順次供給され、原稿の画像は先に説明
したスキャナユニット40の構成により順次読み取ら
れ、8ビットの電子データとしてメイン画像処理ボード
400へと転送される。メイン画像処理ボード400に
転送された8ビットの電子データは、8ビットの電子画
像データとして多値画像処理部402上で所定の処理が
施される。
【0101】そして、この8ビットの電子画像データ
は、次にメイン画像処理ボード400側のコネクタ40
5から、サブ画像処理ボード500側のコネクタ505
を介してサブ画像処理ボード500側に送られ、2値画
像処理部501の多値2値変換部において誤差拡散など
の処理と共に8ビットの電子画像データから2ビットの
電子画像データに変換される。
【0102】尚、8ビットの電子画像データを誤差拡散
などの処理を含めて2ビットの電子画像データに変換し
ているのは、ただ多値2値変換を行っただけでは画質的
に問題があるためで、画質の劣化を少なくする配慮であ
る。また、8ビットの電子画像データを2ビットの電子
画像データに変換するのは、画像の記憶容量などを考慮
したためである。
【0103】このようにして変換された2ビットの電子
画像データは、原稿1枚毎にハードディスク装置503
のディスクメモリへと転送されて一時的に記憶管理され
る。デジタル複写機1のRADF36にセットされた原
稿群の全てが読み取り処理されると、先程一時的にディ
スクメモリに記憶された2ビットの電子画像データをゲ
ートアレイの制御により指定された部数の数だけ繰り返
し読み出して、読み出された2ビットの電子画像データ
は、再度コネクタ405,505を介してメイン画像処
理ボード400へ送られ、ガンマ補正などの処理が施さ
れた後、レーザコントロール404を介してLSU46
へと送られる。
【0104】尚、ここでは、全ての原稿群画像が読み取
られてから画像群を所望する部数の数だけ繰り返し読み
出すようにして説明したが、1部目の画像出力は所定分
の画像が準備できた段階で順次出力するように構成する
ことも可能である。
【0105】これにより、デジタル複写機1のスキャナ
部31にて読み取られた原稿画像は、レーザ記録部32
から階調性のあるコピー画像として出力される。
【0106】《プリンタモード》前述の図3に示したパ
ソコン2やデジタルカメラ3などのネットワーク接続さ
れた外部機器から送られてきた画像は、プリンタボード
601上でページ単位の画像として展開された後、イン
ターフェイス部504を構成するSCSIから一旦サブ
画像処理ボード500側へ転送され、ハードディスク装
置503などのメモリヘと記憶される。
【0107】この処理の流れをパソコン2を例示して簡
単に説明する。パソコン2側で作成されたテキストデー
タなどが、PS(Postscript)あるいは、P
CL(Printer contro1e Langu
age)のデータ形式の形で転送されてくる。この転送
されてきたデータは、一旦プリンタボード601上のバ
ッファ(メモリ2)へと蓄積され、CPUがページメモ
リ(メモリ1)上にRIP(Raster Image
Processor)により展開する。
【0108】そして、ぺージメモリ(メモリ1)上に展
開された画像データは、SCSIを介してサブ画像処理
ボード500ヘと転送されハードディスク装置503へ
と記憶される。このとき、ぺージメモリ(メモリ1)上
に展開記憶されている画像データが容量の関係でハード
ディスク装置503に記憶できなければ、ハードディス
ク装置503が開放されるまで待機している。
【0109】尚、プリンタボード601上でぺージ画像
として展開された画像は、サブ画像処理ボード500側
に送られるが、ぺージ画像に2値画像処理は行わず、ハ
ードディスク装置503に一時記憶されるだけである。
また、一旦記憶されたぺージ画像がハードディスク装置
503から読み出される時も、ぺージ画像に対する2値
画像処理は行わない。
【0110】そして、ハードディスク装置503へ一時
記憶された画像情報は、所定のぺージ順となるようにハ
ードディスク装置503から読み出されながらメイン画
像処理ボード400へと送られ、ガンマ補正が施された
後、レーザコントロール404からLSU46にて画像
を再現するよう画像の書き込みが制御される。
【0111】《ファックスモード》ファックスモードに
は、相手先に対する原稿の送信と、相手先からの原稿の
受信に対する処理がある。
【0112】先に相手先に対する原稿の送信について説
明する。デジタル複写機1のRADF36の所定位置に
セットされた送信原稿は、1枚ずつスキャナ部31の原
稿載置台35上へと順次供給され、送信原稿の画像は先
に説明したスキャナユニット40の構成により順次読み
取られ、8ビットの電子データとしてメイン画像処理ボ
ード400へと転送される。
【0113】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402上で所定の処理が施される。
そして、この8ビットの電子画像データは、次にメイン
画像処理ボード400側のコネクタ405から、サブ画
像処理ボード500側のコネクタ505を介してサブ画
像処理ボード500側に送られ、2値画像処理部501
の多値2値変換部において誤差拡散などの処理と共に8
ビットの電子画像データから2ビットの電子画像データ
に変換される。
【0114】尚、8ビットの電子画像データを誤差拡散
などの処理を含めて2ビットの電子画像データに変換し
ているのは、ただ多値2値変換を行っただけでは画質的
に問題があるためで、画質の劣化を少なくする配慮であ
る。
【0115】このようにして2値画像化された送信原稿
は、所定の形式で圧縮されメモリ部502に記憶され
る。そして相手先との送信手続きを行い送信可能な状態
が確保されると、メモリ部502から読み出された所定
の形式で圧縮された送信原稿画像はファックスボード6
03側へと転送され、このファックスボード603上で
圧縮形式の変更など必要な処理が施された後、相手先に
対して通信回線を介して順次送信されることとなる。
【0116】次に、相手先から送信されてきた原稿画像
の処理について説明する。相手先から通信回線を介して
原稿が送信されてくると、ファックスボード603での
通信手続きを行いながら相手先から送信されてくる原稿
画像を受信すると共に、所定の形式に圧縮された状態の
受信画像は、サブ画像処理ボード500の2値画像処理
部501に設けられたファックスインターフェイスから
2値画像処理部501へと送られ、圧縮伸張処理部など
によりぺージ画像として送信されてきた原稿画像を再現
する。
【0117】そして、ぺージ単位の画像として再現され
た原稿画像は、メイン画像処理ボード400側へと転送
されガンマ補正が施された後、レーザコントロール40
4からLSU46にて画像を再現するよう画像の書き込
みが制御される。
【0118】《スキャナモード》スキャナモードでは、
スキャナ部31により読み取られた原稿画像が、ネット
ワーク接続されたパソコン等の外部機器へ送信される。
【0119】まず、デジタル複写機1のRADF36の
所定位置にセットされた送信原稿は、1枚ずつスキャナ
ユニット40の原稿載置台35上へと順次供給され、送
信原稿の画像は先に説明したスキャナユニット40の構
成により順次読み取られ、8ビットの電子データとして
メイン画像処理ボード400へと転送される。
【0120】メイン画像処理ボード400に転送された
8ビットの電子データは、8ビットの電子画像データと
して多値画像処理部402上で所定の処理が施される。
そして、この8ビットの電子画像データは、次にメイン
画像処理ボード400側のコネクタ405からサブ画像
処理ボード500側のコネクタ505を介してサブ画像
処理ボード500側に送られ、大容量の記憶容量を有す
るハードディスク装置503に蓄積される。
【0121】その後、必要に応じてハードディスク装置
503から読み出された画像情報は、SCSIなどのイ
ンターフェイス部504を介して外部の接続機器に対し
て送信される。
【0122】以上の構成から判るように、画像情報に所
定の処理を施す画像処理部は、主としてスキャナ部31
から読み取り入力された原稿画像を多値の画像情報とし
て処理するメイン画像処理ボード400と、このメイン
画像処理ボード400にて多値画像情報として処理され
た原稿画像情報に対して2値化処理など所定の処理を施
したり、外部インターフェイスを介して接続された機器
から送られてきた画像情報に対して所定の処理を施した
後、多値画像処理部402(メイン画像処理ボード40
0)側へと転送したりするサブ画像処理ボード500と
に分割構成されている。
【0123】また、メイン画像処理ボード400には、
画像をLSU46から電子写真プロセス部47の感光体
48上に再現させるため、LSU46の画像情報の書き
込みを制御するためのレーザコントロール404が含ま
れている。この構成により、スキャナ部31から読み取
り入力された原稿画像は、多値画像として原稿が有する
画像の特徴を損なうことなくレーザ記録部32からコピ
ー画像として再現可能であり、大量の原稿を電子RDH
機能などを用いて高速出力処理する場合などは、サブ画
像処理ボード500、ハードディスク装置503などを
用いることで可能となっている。
【0124】また、ファックス、パソコンなど外部機器
からの画像情報に対する処理および出力、ファックスに
限ってはさらに、多値画像処理が施された(原稿画像の
特徴が保たれた)送信原稿に対する2値化処理など、デ
ジタル複写機1として備えられたデジタルの特徴機能に
合わせて画像情報に適切な処理を施すことが可能な構成
となっている。
【0125】また、画像処理部を分散させることで、デ
ジタル複写機1のバリエーション(ラインナップ)を多
種多様揃えることが可能であり、ユーザの要望に合わせ
てデジタル複写機1を設置することができ、また、設置
後もユーザの要望に合わせてシステム展開を簡単に図る
ことが可能である。
【0126】さらに、メイン画像処理ボード400上に
配置された中央演算処理装置401は、上記構成におい
てサブ画像処理ボード500をも管理制御しているの
で、それぞれの処理部において、連続して処理される画
像全体の流れが管理され、データおよび処理の流れもス
ムーズになり、画像データが失われる虞れがない。
【0127】以上が、デジタル複写機1に搭載されてい
るスキャナ部31、あるいは拡張ボード群600から入
力される画像データを処理する画像処理部の説明であ
る。
【0128】《ユーザのID番号を確認するシステム》
本発明の画像出力処理装置であるデジタル複写機1が接
続されるネットワークは、例えば企業内等、ある特定の
グループ内で使用されるものであり、その構成員である
ユーザは、それぞれに固有のID番号を持っている。上
記デジタル複写機1に、これに接続されているパソコン
等の外部機器からプリントジョブとして画像印字の要求
が出された場合、その画像データには印字要求を出した
ユーザのID番号が情報として付加されている。
【0129】また、各ユーザは、自分自身のID番号が
記録されたIDカードを携帯している。上記IDカード
はデジタル複写機1との間で無線通信可能であり、ユー
ザがデジタル複写機1の管理エリア内に入ると、デジタ
ル複写機1はそのユーザが携帯しているIDカードとの
通信によって、そのID番号を読み取る。
【0130】上記デジタル複写機1では、このように、
ユーザが該デジタル複写機1の管理エリア内に入った時
に、ユーザのID番号を確認し、このID番号に基づい
て様々な制御を行うものである。このため、上記デジタ
ル複写機1には、上記ID番号を検知するために、例え
ば、特開平5−273338号公報に記載されているよ
うな移動体識別装置(移動体識別手段)が搭載されてい
る。
【0131】上記移動体識別装置は、図5に示すよう
に、質問器60と応答器70とから構成され、デジタル
複写機1には質問器60が組み込まれ、各ユーザは応答
器70をIDカードとして携帯しているものとする。
尚、上記応答器70は、カード以外の形態の携帯物であ
ってもよいし、その他の携帯物に組み込まれたものであ
ってもよい。
【0132】上記質問器60は、アンテナ61、受信器
62、ROM63、RAM64、およびCPU65を備
えている。アンテナ61は受信器62を介してCPU6
5に接続されており、ROM63、RAM64、および
CPU65は互いに接続されている。また、上記CPU
65は、図4において図示されていないが、メイン画像
処理ボード400のCPU401と接続されているもの
とする。上記質問器60は、ROM63に格納されたシ
ステムプログラムに基づいて、CPU65によって動作
制御される。
【0133】上記応答器70は、アンテナ71、送信機
72、ROM73、RAM74、電源(電池)75、お
よびCPU76を備えている。アンテナ71は送信器7
2を介してCPU75に接続されており、ROM73、
RAM74、およびCPU76は互いに接続されてい
る。上記ROM73には、一般に、応答器70の動作制
御を行うシステムプログラムが格納されており、RAM
74には、該応答器70を携帯するユーザのID番号が
格納されている。
【0134】上記質問器60は、送受信機62およびア
ンテナ61を介して、通常は待機状態にある不特定多数
の応答器70に向けてID要求信号を送信している。上
記応答器70が上記通信器60の有効電波範囲内(すな
わち、デジタル複写機1の管理エリア内)に入ると、上
記ID要求信号を受信し、これに対する応答信号として
ID番号を質問器60に向けて送信する。
【0135】このようにして、デジタル複写機1は、I
D番号が記憶されたIDカードが管理エリア内に存在し
ているかを常時監視することができ、IDカードの存在
を検知すると、ID番号の確認を行い、その結果、この
IDカードを所持しているユーザがデジタル複写機1の
前に存在しているものとして処理する。
【0136】そして、このID番号に対応するプリント
ジョブがハードディスク装置503に管理されているか
確認を行い、ID番号に対応するプリントジョブが存在
すれば、デジタル複写機1のレーザ記録部32から画像
として記録再現する。
【0137】上記デジタル複写機1の具体的な動作制御
例を以下の実施例1ないし7において、詳細に説明す
る。
【0138】〔実施例1〕上述の移動体識別装置を搭載
したデジタル複写機1が接続されるネットワークシステ
ムにおいて、ユーザがパソコンで作成した画像データ
(文書データなど)を印字出力する場合、ユーザがパソ
コン側の操作によって上記画像データのプリント指示が
行われる。
【0139】このネットワークシステムは、ネットワー
クサーバー(プリントサーバー)によってシステム管理
されており、ユーザによる画像データのプリント指示が
行われると、パソコンから画像データとプリントに関す
る情報とが、ユーザのID番号が付加された状態でネッ
トワークサーバーへと一旦送られる。
【0140】この時付加される上記ID番号は、例え
ば、各ユーザの個人管理下にあるパソコンに、そのユー
ザの識別管理情報として予め設定されているものとす
る。また、他の方法として、パソコンに移動体識別装置
を搭載しておき、パソコンを使用しているユーザを自動
的に識別して、該ユーザが画像データの転送(出力)指
示を行った段階で、画像データおよびプリントに関する
情報と共に、自動的に識別したID番号を転送するよう
な方法等も可能である。
【0141】次にネットワークサーバーは、デジタル複
写機1の状態を確認した上で画像データの記録(印字)
が可能であると判断すれば、一時的に蓄積しているパソ
コンからの画像データ、プリントに関する情報、および
ID番号をプリントジョブとしてデジタル複写機1に転
送する。上記デジタル複写機1は、プリンタボード60
1を介して上記プリントジョブを受け付け、受け付けた
プリントジョブをハードディスク装置(記憶管理手段)
503内に記憶管理しておく。
【0142】図6は、デジタル複写機1のハードディス
ク装置503内に記憶管理されているプリントジョブの
管理テーブルを一例として表したものである。尚、今回
の説明では、デジタル複写機1のハードディスク装置5
03にプリントジョブを記憶管理しておくように説明し
ているが、ネットワークサーバー側においてプリントジ
ョブを記憶管理するように構成してもよい。
【0143】本実施例に係るデジタル複写機1は、上述
のようにハードディスク装置503に複数のプリントジ
ョブが記憶管理されている状態でIDカードが検知され
た時に、該IDカードに格納されているID番号を確認
し、そのID番号に対応するプリントジョブの表示案内
を行うものである。これにより、ユーザは自分の指示し
たプリントジョブを確認した上で所望する出力物(記録
物)を確実に手に入れることができ、ユーザの利便性を
向上させることができる。この場合の動作を図1のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0144】上記デジタル複写機1は、先に説明したよ
うに移動体識別装置により所定エリア内におけるIDカ
ードの存在を常に監視している。この時、上記移動体識
別装置によりIDカードがデジタル複写機1の管理エリ
ア内に存在していることが検知されると(S1でYE
S)、該IDカードのID番号が判別確認され(S
2)、この判別されたID番号に対応するプリントジョ
ブがハードディスク装置503内に存在するか否かが確
認される(S3)。
【0145】そして、プリントジョブの存在が確認でき
れば(S3でYES)、デジタル複写機1の操作パネル
103のLCD表示部104に、上記ID番号に対応す
るプリントジョブを、プリントに関する情報と合わせて
プリントジョブリストとして一覧表示する(S4)。こ
のとき、上記ID番号に対応するプリントジョブが複数
確認された場合には、これら複数のプリントジョブに関
する情報を上記LCD表示部104に一覧表示するとよ
い。
【0146】その後、デジタル複写機1のレーザ記録部
32において、プリント出力が可能であるか否かの判断
がなされる(S5)。すなわち、上記S5のステップで
は、用紙切れやトナー切れ等の不備がないかが確認され
る。ここで、プリント出力が可能な状態であると判断さ
れれば、上記S4で表示されたプリントジョブの出力が
行われる(S6)。また、この時、用紙切れやトナー切
れ等の不備な点があり、プリント出力が可能な状態でな
いと判断されれば、上記の不備な点が案内表示され(S
7)、ユーザがこの不備な点をクリア(S8)した後
に、上記S4で表示されたプリントジョブの出力が行わ
れる(S6)。
【0147】上記S7では、不備な点の案内表示を行う
にあたって、確認されたID番号に対応する表示、つま
り本デジタル複写機1の前にいるユーザに対して必要な
情報のみを表示する。例えば、ステープル針が切れてい
ても、プリント処理されようとするジョブがステープル
処理を必要とするものでなければ、S5において異常無
しと判断されS7の表示は行われない。これにより、ユ
ーザには関係のない情報を表示することによりユーザを
困惑させてしまうことがない。
【0148】また、先のS3において、判別されたID
番号に対応するプリントジョブの存在が確認できなけれ
ば、プリントジョブがないことを表示して(S9)、処
理を終了する。
【0149】上記動作をより具体的に説明する。例え
ば、上記ハードディスク装置503において図6に示す
プリントジョブが記憶管理されている場合に、ID番号
「0121」のIDカードが検知されれば、該ID番号
「0121」に対応するプリントジョブ2および3が選
択され、この時、操作パネル103のLCD表示部(表
示手段)104には図7に示すような表示がなされる。
【0150】ここで、プリントジョブをデジタル複写機
1のレーザ記録部32から出力するにあたり、図7に示
す表示において、各プリントジョブ毎の出力処理時間、
全プリントジョブの出力処理時間を表示することで、一
度デジタル複写機1のところへ来たユーザが、プリント
ジョブの出力完了時間を確認することができる。これに
より、プリントの開始後、ユーザが再度デジタル複写機
1のところへ出力物を取りに出向くまでの時間の目安と
することができる。
【0151】また、上記プリントジョブはユーザのID
カードが検知されることによって、自動的に出力されて
もよいが、複数のプリントジョブが一覧表示された中か
ら、ユーザが任意のプリントジョブを指示してデジタル
複写機1のレーザ記録部32から優先的にプリントアウ
トさせることもできる。この場合、ユーザがプリントア
ウトさせるようとするプリントジョブを任意に選択でき
る選択キーを設けるようにするとよい。具体例として
は、図7に示す表示において、LCD表示部104をタ
ッチパネルとし、タッチキーとして『選択』キーおよび
『OK』キーを設ける。ユーザは、『選択』キーによっ
てジョブリストの先頭に表示されるカーソルを移動させ
てプリントアウトさせるプリントジョブを選択し、『O
K』キーによって選択されたプリントジョブの出力を許
可する。
【0152】また逆に、複数のプリントジョブが一覧表
示された中から、任意のプリントジョブを指示してキャ
ンセルすることもできる。この場合、図7に示す表示に
おいて、ユーザがプリントをキャンセルしようとするプ
リントジョブを任意に選択できる選択キーを設けるよう
にするとよい。具体例としては、図7に示す表示におい
て、さらに『クリア』キーを設ける。ユーザは、『選
択』キーによってジョブリストの先頭に表示されるカー
ソルを移動させてキャンセルするプリントジョブを選択
し、『クリア』キーによって選択されたプリントジョブ
の出力をキャンセルする。
【0153】ここで、上記LCD表示部104を含む操
作パネル103が特許請求の範囲に記載の選択手段に相
当する。また、上記選択に基づくプリントジョブの出力
の許可またはキャンセルは、CPU401によって実行
されるものであり、上記CPU401が特許請求の範囲
に記載の許可手段および出力無効手段に相当する。
【0154】尚、上記説明において、デジタル複写機1
は、外部機器から指示されたプリントジョブを一時的に
ハードディスク装置503に蓄積管理しておき、移動体
識別装置によりID番号の存在が確認された段階で、I
D番号に対応するプリントジョブを出力処理(これを、
第1の出力処理モードとする)している。しかしなが
ら、第2の出力処理モードとして、プリントジョブを上
記ハードディスク装置503に停滞させることなく、所
定のタイミング(出力処理可能なタイミング)でもって
順次出力させるようにすることも可能である。この場
合、ユーザがパソコンの操作画面上でプリントジョブの
出力指示を行う段階で、該プリントジョブを第1および
第2の出力処理モードの何れで出力処理させるかを設定
するようにすればよい。
【0155】すなわち、ユーザによってはパソコンから
出力要求を出してからすぐにデジタル複写機1のところ
へ出力物を取りに行く人もいれば、また、出力するプリ
ントジョブが大量で出力完了までに時間を要する場合も
ある。このように、出力要求が出されてからすぐに出力
を開始することが望ましい場合には、第2の出力処理モ
ードでもって、プリントジョブを上記ハードディスク装
置503に停滞させることなく、所定のタイミング(出
力処理可能なタイミング)でもって順次出力させるとよ
い。このためには、ユーザがパソコンから出力要求を出
した時点で、該パソコンの画面上で、プリントジョブを
ハードディスク装置503に蓄えてから出力するか(第
1の出力処理モード)、あるいは、プリントジョブをの
出力をすぐに開始させるか(第2の出力処理モード)を
選択するものとする。
【0156】本実施例に係るデジタル複写機は、プリン
トジョブをID番号と共に記憶管理するためのハードデ
ィスク装置503と、プリントジョブに応じた画像を出
力処理するレーザ記録部32と、ID番号を確認して対
応する前記プリントジョブの前記レーザ記録部32によ
る出力を許可するためのCPU401と、前記CPU4
01により出力を許可されたプリントジョブに関する情
報を表示するLCD表示部104とからなるように構成
することができる。
【0157】これにより、ユーザは自分自身のID番号
に対応するプリントジョブの内容を確認できる。この
時、それ以外のID情報に対応するプリントジョブの内
容は表示されないので、表示される内容も分かりやす
い。また、画像データの送信時に問題が発生したり、画
像データが送信中で出力できない状態にあることも確認
できる。
【0158】また、移動体識別装置により確認されたI
D番号に対応するプリントジョブが複数存在する場合、
上記LCD表示部104が複数のプリントジョブに関す
る情報を一覧表示することにより、ユーザは該ID番号
に対応するプリントジョブの内容をすべて確認できる。
【0159】また、移動体識別装置により確認されたI
D番号に対応するプリントジョブが存在する場合、上記
LCD表示部104が、そのプリントジョブに関する情
報として、出力処理に関する情報を併せて表示すること
により、ユーザはプリントジョブの内容を含め、すべて
のプリントジョブが出力処理されるまでの時間なども確
認できる。
【0160】また、上記移動体識別装置によりID番号
が確認され、そのID番号に対応するプリントジョブを
実行するにあたり、デジタル複写機1として不備がある
場合は、その内容を上記LCD表示部104に表示する
とよい。これにより、ID番号が確認された段階で、そ
のID番号に対応したプリントジョブを実行するにあた
り問題となる項目をユーザに対し案内することとなり、
プリントジョブを指示したユーザが確認されたときの
み、そのユーザに対して問題となる項目を確実に伝える
ことができる。また、このとき、他のユーザに与える影
響もなく、このデジタル複写機1を利用するユーザ全体
が混乱することもなくスムーズに利用することができ
る。
【0161】また、CPU401は、確認されたID番
号に対応するプリントジョブを上記LCD表示部104
上に一覧表示すると共に、このLCD表示部104上に
表示されたプリントジョブの中でも所望するプリントジ
ョブを優先的に出力指示することが出来る。これによ
り、複数あるプリントジョブの中でもユーザが優先的に
出力を希望するものから効率良く出力させることができ
る。
【0162】また、上記CPU401は、確認されたI
D番号に対応するプリントジョブを上記LCD表示部1
04上に一覧表示すると共に、このLCD表示部104
上に表示されたプリントジョブの中でも任意のプリント
ジョブの出力を禁止指示することが出来る。これによ
り、プリントジョブを指示した後からでも不要となった
ジョブを装置(LCD表示部104)で確認しながら任
意にキャンセルすることができる。
【0163】また、上記デジタル複写機1は、プリント
ジョブをID番号と共に一時的に記憶管理した後、ID
番号を確認した段階で対応する前記プリントジョブを出
力処理する第1の出力処理モードと、プリントジョブを
停滞させることなく出力処理する第2の出力処理モード
とを有する。これにより、第1の出力処理モードでは、
ユーザが装置の近くにいることが確認された段階でプリ
ントジョブを出力処理することとなり、画像が記録され
た記録物が排出部で混雑することもなく、また、第2の
出力処理モードでは、機密情報など不特定多数の人に見
られたくない情報を画像として記録する場合に有効であ
る。
【0164】〔実施例2〕本実施例に係るデジタル複写
機1は、ハードディスク装置503に複数のプリントジ
ョブが記憶管理されている状態でIDカードが検知され
た時に、該IDカードに格納されているID番号を確認
し、そのID番号に対応する複数のプリントジョブを所
定の出力順序で出力処理することによって、プリントジ
ョブ全体を効率よく出力させるものである。この場合の
動作は、図8に示すフローチャートのようになる。
【0165】上記図8のフローチャートは、図1に示す
フローチャートとほぼ類似しているが、S5とS6との
間に、確認されたID番号に基づいてプリントジョブの
出力順位を確定するステップ(S5a)が設けられる点
のみが異なる。上記S5aでは、複数のプリントジョブ
が一覧表示された中から、所定の条件により、これらプ
リントジョブの処理順序が自動的に確定される。以下
に、これらのプリントジョブを効率良く確実に出力(プ
リント)するための処理順序の確定方法について説明す
る。
【0166】例えば、上記ハードディスク装置503に
おいて図6に示すプリントジョブが記憶管理されている
場合に、ID番号「0121」のIDカードが検知され
れば、該ID番号「0121」に対応するプリントジョ
ブ2および3が選択され、この時、操作パネル103の
LCD表示部104には図7に示すような表示がなされ
る。
【0167】上記図7からも分かるように、ID番号
「0121」に対応するプリントジョブは2つ続けて出
力指示されている。この管理状況の中で、ID番号「0
121」のユーザが確認されると、これらのプリントジ
ョブを受け付けてからの経過時間により、プリントジョ
ブをどの順番で出力処理していくかが確定される。すな
わち、これら2つのプリントジョブの出力指示が出され
てからID番号「0121」が検知されるまでの時間
が、予め設定された所定時間よりも短ければ、両方のプ
リントジョブともにユーザが必要としているものとし
て、図7に示す表示画面においてユーザが『OK』キー
を操作することにより、プリントジョブが受け付けられ
た順序で順次出力処理される。
【0168】尚、上記経過時間の管理は、ハードディス
ク装置503とCPU401とによって行なわれるもの
であり、上記ハードディスク装置503およびCPU4
01が特許請求の範囲に記載の経過時間管理手段に相当
する。また、出力制御はCPU401によって行なわれ
るものであり、上記CPU401が、特許請求の範囲に
記載の出力制御手段に相当する。
【0169】一方、図6に示すプリントジョブが記憶管
理リストにおいて、ID番号「0009」のユーザは、
2つのプリントジョブを出力指示しているものの2つの
出力を指示した時間が離れていることがわかる。この状
態で、ID番号「0009」のユーザが確認されると、
操作パネルの表示画面に図9に示すリストが一覧表示さ
れる。尚、上記ID番号が確認された時点で、この時、
先に出力指示されているプリントジョブは予め設定され
た所定時間を超えており、後から出力指示されたプリン
トジョブは上記所定時間を超えていないものとする。
【0170】ここで、図9に示す表示画面においてユー
ザが『OK』キーを操作すれば、後から出力指示された
プリントジョブの方が優先度が高いものとして優先的に
出力処理される。このように、所定時間を超えていない
プリントジョブを優先的に出力処理する理由は以下の通
りである。
【0171】すなわち、出力を指示してから所定時間内
にユーザのID番号がが確認されたプリントジョブは、
ユーザがその出力物を必要としている可能性が高いが、
逆に、出力指示があってから所定時間以上経過した後に
ユーザが確認されたプリントジョブは、ユーザが必要と
しなくなった可能性もあるためである。
【0172】そこで、ID番号「0009」のユーザが
確認された段階で、後から出力要求されたプリントジョ
ブは『OK』キーと同時に出力が開始されるが、先に出
力要求されているプリントジョブはこれに続けて出力処
理することなく、ユーザに一度確認を求めるために一時
的に停止するようにすれば、ユーザにとって必要なプリ
ントのみを確実に得ることができる。
【0173】また、他の方法として、出力指示されたプ
リントジョブの中で所定時間以上経過したものがあれ
ば、ユーザのID番号が検知され出力が開始される前
に、出力要求があってから所定時間経過しているプリン
トジョブの存在を表示し、それぞれのプリントジョブの
出力処理を有効とするのか否かをユーザに確認を求めて
から出力することも可能である。さらにこの時、出力指
示されてから所定時間以上経過したプリントジョブが複
数あれば、これらのプリントジョブの出力順序をユーザ
が設定可能なようにすることも可能である。
【0174】さらに、ID番号が確認された段階で、そ
のID番号に対応するプリントジョブが複数存在する場
合には、そのプリントジョブの出力順序決定条件の一つ
として、デジタル複写機1において出力処理(記録)が
可能なジョブから順次出力処理を行うようにすることも
可能である。
【0175】ここで、出力処理が可能か否かの判定条件
としては、例えば、記録材(用紙)の種類(サイズ、紙
質など)によって判定する方法がある。すなわち、装置
の給紙カセットにセットされている記録材の特徴を確認
した上で、プリントジョブとして指示された記録材の特
徴と比較する。この時、プリントジョブとして指示され
た記録材が給紙カセットにセットされていないものがあ
れば、そのプリントジョブの出力は不可能であるので、
出力処理が可能なその他のプリントジョブから順次出力
していくようにすればよい。尚、記録材の特徴の確認方
法などは、従来から公知の方法(給紙カセット毎に操作
パネル上から予め登録しておく、複数のブロックを組み
合わせて特徴を表す信号源を給紙カセットに設けてお
く、など)を用いることができる。
【0176】また、この時、プリントジョブの出力順序
決定条件として、上記の方法以外に、例えば、ユーザが
プリント出力指示を行ってからの経過時間を管理してお
き、所定時間以上経過したジョブの出力順位を下げた
り、最新のジョブから順に処理するなど、他の複数の出
力順序決定条件を組み合わせてプリントジョブの出力順
位を決定することも可能である。
【0177】本実施例に係るデジタル複写機1は、プリ
ントジョブをID番号と共に記憶管理するためのハード
ディスク装置503と、プリントジョブに応じた画像を
出力処理するレーザ記録部32と、ID番号を確認して
対応する前記プリントジョブの前記レーザ記録部32に
よる出力を許可し、出力を許可されたプリントジョブの
出力処理順位を制御するCPU401とからなる構成と
することができる。
【0178】これにより、ID番号に対応するプリント
ジョブが複数記憶管理されていたとしても、プリントジ
ョブ全体を効率良く出力処理することができる。
【0179】また、上記CPU401は、プリントジョ
ブの出力指示を受け付けてからの経過時間に基づいて、
前記ハードディスク装置503に記憶管理されたプリン
トジョブを順次出力処理することにより、ID番号に対
応するプリントジョブが複数記憶管理されていたとして
も、ユーザが必要とするであろうプリントジョブを所定
の順番で効率良く出力処理することができる。
【0180】また、上記CPU401は、ハードディス
ク装置503に記憶管理されているプリントジョブが所
定時間内に受け付けたものであれば、受け付けた順番で
出力処理する。これにより、ユーザは出力を希望するプ
リントジョブの出力物を確実に得ることが出来る。
【0181】また、上記CPU401は、ハードディス
ク装置503に記憶管理されているプリントジョブの中
でも先に受け付けたプリントジョブとの差が所定時間以
上の時は、最新のプリントジョブを優先的に出力処理す
る。これにより、ユーザが出力を希望する最新のプリン
トジョブの出力物を確実に得ることが出来る。
【0182】また、上記CPU401は、ハードディス
ク装置503に記憶管理されているプリントジョブが所
定時間内に受け付けたものであれば出力を許可する。こ
れにより、ユーザが出力を希望するプリントジョブの出
力物を確実に得ることが出来る。
【0183】また、上記CPU401は、ハードディス
ク装置503に記憶管理されているプリントジョブが所
定時間以上前に受け付けたものであれば出力を阻止(待
機)する。これにより、ユーザが出力を希望するプリン
トジョブの出力物のみを確実に得ることが出来る。
【0184】上記CPU401は、確認されたID番号
に対応する前記プリントジョブの中でも任意のプリント
ジョブについて画像の出力処理を行う。これにより、I
D番号に対応するプリントジョブが複数記憶管理されて
いたとしても、この複数のプリントジョブの中でもユー
ザが必要とするものを任意に出力処理させることができ
る。
【0185】上記CPU401は、確認されたID番号
に対応する前記プリントジョブの中でも装置として出力
処理可能なプリントジョブから順に画像の出力処理を行
う。これにより、ID番号に対応する複数のプリントジ
ョブの中でも、出力処理が可能なプリントジョブから優
先的に出力処理されるので、プリントジョブ全体を停滞
させることなく効率良く出力処理することが可能とな
る。
【0186】〔実施例3〕本実施例に係るデジタル複写
機1は、確認されたID番号に対するプリントジョブの
出力中において新たなID番号が確認された場合に、出
力処理中のプリントジョブと新たに確認されたID番号
に対するプリントジョブとを並行して処理することによ
って、プリントジョブ全体を効率よく出力させるもので
ある。
【0187】上記デジタル複写機1では、確認されたI
D番号に対応するプリントジョブの出力処理中に、新た
なID番号が上記移動体識別装置により確認されると、
現在出力処理中のプリントジョブと並行して、新たに確
認されたID番号に対応するプリントジョブ(以下、新
たなプリントジョブ)の出力準備が行われる。
【0188】ここで行われる出力準備としては、例え
ば、ハードディスク装置503に一時的に記憶管理され
ているデータを展開したり、新たなプリントジョブを出
力処理するにあたって、記録用紙の有無、後処理装置
(ステープル装置)の針の有無などを事前に確認して、
現在処理しているプリントジョブの完了後、スムーズに
引き続いて新たなプリントジョブを処理させることがで
きるようにすることである。
【0189】また、確認されたID番号に対するプリン
トジョブの出力中に新たなID番号が上記移動体識別装
置により確認された場合、現在処理中のID番号に対す
るプリントジョブと、新たに確認されたID番号に対す
るプリントジョブとを含めて優先的に処理すべきプリン
トジョブを確定することも可能である。
【0190】例えば、現在出力中のプリントジョブが大
量のジョブであり、新たに確認されたID番号に対する
プリントジョブが少量のジョブである場合等に、出力枚
数の少ないプリントジョブを優先処理することができ
る。
【0191】このプリントジョブの処理方法をとれば、
現在、デジタル複写機1として確認されているユーザの
ID番号に対応するプリントジョブの範囲内で出力処理
の優先順位を判別して出力処理することとなり、現時点
で装置として出力処理すべきプリントジョブの中でも優
先して処理すべきプリントジョブを確実に処理し、記録
物をユーザに対して提供することができる。
【0192】ここで、新たなプリントジョブを処理する
にあたり不備な点が存在するならば、その旨をユーザに
対して事前に案内して、記録用紙、後処理装置(ステー
プル装置)の針などを補充させることができる。
【0193】さらに、確認されたID番号に対するプリ
ントジョブの出力中に新たなID番号の存在が上記移動
体識別装置により確認された場合において、先に確認さ
れたID番号(すなわち、現在出力処理中のプリントジ
ョブに対応するID番号)が確認できなければ、新たに
確認されたID番号に対するプリントジョブを優先的に
出力処理することも可能である。
【0194】上記処理方法をとれば、現在、デジタル複
写機1に確認されているユーザのID番号に対応するプ
リントジョブの出力処理を優先的に処理することとな
り、その場にいるユーザに対して記録物を早急に提供す
ることができる。
【0195】本実施例に係るデジタル複写機1は、プリ
ントジョブをID番号と共に記憶管理するためのハード
ディスク装置503と、プリントジョブに応じた画像を
出力処理するレーザ記録部32と、ID番号を確認して
対応する前記プリントジョブの前記レーザ記録部32に
よる出力を許可し、出力を許可されたプリントジョブの
出力処理を制御するCPU401とを備え、さらに前記
CPU401は、プリントジョブの出力処理中に新たな
ID番号が確認されると、並行して新たに確認されたI
D番号に対するプリントジョブの出力準備を行う構成と
することができる。
【0196】これにより、現在出力されているプリント
ジョブの出力処理が完了した時点で、新たに確認された
ID番号に対応するプリントジョブを続けて(効率良
く)出力処理することができる。
【0197】また、上記CPU401は、プリントジョ
ブの出力処理中に新たなID番号が確認されると、並行
して新たに確認されたID番号に対するプリントジョブ
のデータを展開する。これにより、プリントジョブを出
力処理する段階までデータを展開することなく記憶管理
しているので、ハードディスク装置503を有効活用す
ることができる。また、現在出力されているプリントジ
ョブの出力処理が完了した時点で、新たに確認されたI
D番号に対応するプリントジョブを続けて(効率良く)
出力処理することができる。
【0198】また、上記CPU401は、プリントジョ
ブの出力処理中に新たなID番号が確認されると、確認
されたID番号に対するプリントジョブが処理可能な状
態にデジタル複写機1自身があるか確認して、不備な点
があれば、例えばLCD表示部103において表示案内
する。これにより、プリントジョブを出力処理するにあ
たり、用紙など不備な部分を処理開始前にユーザに対し
て案内することとなり、他のジョブを出力処理している
間に対応(準備、補充)することができる。また、現在
出力されているプリントジョブの出力処理が完了した時
点で、新たに確認されたID情報に対応するプリントジ
ョブを続けて(効率良く)出力処理することができる。
【0199】また、本実施例に係るデジタル複写機1
は、プリントジョブをID情報と共に記憶管理するため
のハードディスク装置503と、プリントジョブに応じ
た画像を出力処理するレーザ記録部32と、ID情報を
確認して対応する前記プリントジョブの前記レーザ記録
部32による出力を許可し、出力を許可されたプリント
ジョブの出力処理を制御するCPU401とを備え、さ
らに前記CPU401は、プリントジョブの出力処理中
に新たなID情報が確認されると、現在処理中のID情
報に対するプリントジョブと、新たに確認されたID情
報に対するプリントジョブを含めて優先的に処理すべき
プリントジョブを確定する構成とすることができる。
【0200】これにより、プリントジョブを出力処理す
るにあたり、確認されているID情報に対応するプリン
トジョブの範囲内で出力処理の優先順位を判別して出力
処理しているので、現時点で出力処理すべきプリントジ
ョブの中で優先して処理すべきプリントジョブを確実に
処理し、記録物をユーザに対して提供することができ
る。
【0201】また、本実施例に係るデジタル複写機1
は、プリントジョブをID情報と共に記憶管理するため
のハードディスク装置503と、プリントジョブに応じ
た画像を出力処理するレーザ記録部32と、ID情報を
確認して対応する前記プリントジョブの前記レーザ記録
部32による出力を許可し、出力を許可されたプリント
ジョブの出力処理を制御するCPU401とを備え、さ
らに前記CPU401は、確認されたID情報に対する
プリントジョブの出力中に新たなID情報が確認される
と、その時点で先に確認されたID情報が確認できなけ
れば、新たに確認されたID情報に対するプリントジョ
ブを優先的に出力処理する。
【0202】これにより、プリントジョブを出力処理す
るにあたり、確認されているID情報に対応するプリン
トジョブの出力処理を優先的に処理しているので、その
場にいるユーザに対して記録物を早急に提供することが
できる。
【0203】〔実施例4〕本実施例に係るデジタル複写
機1は、確認されたID番号に対応するプリントジョブ
の出力を開始するまでに、他の動作モードの出力処理に
関わる指示が確認されると、プリントモードでのプリン
トジョブの出力を一時的に停止して、ユーザが所望する
状態で装置を利用できるようにするものである。
【0204】また、本実施例に係るデジタル複写機1
は、プリンタモードの他にコピーモードやファックスモ
ードでの動作も可能であるため、プリントジョブの出力
を指示しているユーザが他の目的でデジタル複写機1の
ところへ来る場合、すなわち、上記ユーザがプリントモ
ード以外のモード(コピーモード、ファックスモード)
でデジタル複写機1を利用しようとする場合もある。こ
のような場合、上記ユーザにとっては、上記プリントジ
ョブの出力よりも、コピーモードもしくはファックスモ
ードでの処理を先に行いたい場合もある。
【0205】そのため、上記デジタル複写機1は、ユー
ザのID番号に対応するプリントジョブの存在が確認さ
れた段階、もしくはプリントジョブの存在を確認してい
る段階で、ユーザがデジタル複写機1の操作パネルから
動作モードの指示を行えば、指示された動作モードでの
処理を優先して行なう。上記動作を図10のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0206】まず、ユーザがデジタル複写機1に近づく
と、図5に示した移動体識別装置により該ユーザのID
番号が検出される(S11)。上記デジタル複写機1
は、この検出されたID番号に対応するプリントジョブ
がハードディスク装置503に管理されているか否かを
確認する(S12)。
【0207】この時、上記ユーザが、プリンタモード以
外、例えばコピーモードやファックスモードでの処理を
行なおうとして、操作パネル上において動作モードを切
り換える指示を行なうと、指示された動作モードでの処
理が優先して行なわれる。例えば、ユーザがデジタル複
写機1に近づくことによって、そのID番号が検出され
ると、図11に示すように、該ID番号に対応するプリ
ントジョブのリストが表示されるが、ここで、該ユーザ
が操作パネル上の動作モードキーを操作することにより
ユーザの所望する動作モードに切り替わる。
【0208】ユーザが切り替えた動作モードがコピーモ
ードであれば(S13でYES)、コピーモードによる
処理が行なわれた(S14、S15)後、ユーザからの
プリントジョブの出力指示を待つ状態(S19)に移行
する。また、ユーザが切り替えた動作モードがファック
スモードであれば(S16でYES)、ファックスモー
ドによる処理が行なわれた(S17、S18)後、同じ
く、ユーザからのプリントジョブの出力指示を待つ状態
(S19)に移行する。
【0209】S19において、ユーザが自己のID番号
に対応するプリントジョブの出力指示を行なうと、該プ
リントジョブのリスト表示が行なわれ(S20)、続い
て、該プリントジョブの出力処理が行なわれる(S2
1)。
【0210】このとき、ユーザが指示した動作モードの
操作画面に移行してもユーザのID番号に対応するプリ
ントジョブが存在していれば、該プリントジョブのリス
トが常に案内表示されており、ユーザがS19における
プリントジョブの出力指示を行うことによって、例えば
図9に示すようなユーザのID番号に対応するプリント
ジョブのリスト表示が行なわれる。これにより、ユーザ
は、デジタル複写機1を常に所望するモードで利用する
ことが可能であり、また、そのユーザに対応するプリン
トジョブがあれば、そのプリントジョブの存在を常に案
内することができる。
【0211】また、ユーザに指示された動作モードが終
了した段階で、プリンタモードへの切り替えが行なわ
れ、その後、ユーザによるプリントジョブの出力指示が
あれば、この出力指示によって上記ユーザのID番号に
対応するプリントジョブが出力される。これにより、優
先的に利用した動作モードでの処理が終わっても、装置
が自動的にプリントジョブの出力を行なうことがないの
で、他の動作モードで出力された記録物と、プリントジ
ョブの記録物とが混乱することもなく、ユーザに対して
確実に記録物を提供することができる。
【0212】本実施例に係るデジタル複写機1は、プリ
ントジョブをID情報と共に記憶管理するためのハード
ディスク装置503と、プリントジョブに応じた画像を
出力処理するレーザ記録部32と、ID情報を確認して
対応する前記プリントジョブの前記レーザ記録部32に
よる出力を許可し、出力を許可されたプリントジョブの
出力処理を制御するCPU401とを備え、さらに前記
CPU401は、プリントジョブの出力を開始する前
に、新たな画像に対する処理に関わる指示が確認される
と、プリントジョブの出力処理を一時的に停止する構成
とすることができる。これにより、利用者の所望する状
態で装置が的確に動作することとなる。
【0213】また、上記CPU401は、プリントジョ
ブの出力を開始する前に、新たな画像に対する処理に関
わる指示が確認されると、新たな画像に対する処理を行
うと共に、出力処理すべきプリントジョブが存在するこ
とをユーザに対し案内する。これにより、ユーザは、出
力処理すべきプリントジョブの存在を確認することが出
来る。また、処理されないプリントジョブとしてハード
ディスク装置503に蓄積されることも少なくなり、ハ
ードディスク装置503を有効利用(最大限に活用)す
ることができる。
【0214】また、上記CPU401は、プリントジョ
ブの出力を開始する前に、新たな画像に対する処理に関
わる指示が確認されると、新たな画像に対する処理を行
うと共に、その後出力処理すべきプリントジョブに対す
る出力の指示が確認された段階でプリントジョブの出力
を開始する。これにより、新たな画像に対する処理が確
実に完了した段階でプリントジョブを出力処理すること
となり、出力された記録物が混乱することもない。
【0215】〔実施例5〕本実施例に係るデジタル複写
機1は、ID番号毎に過去の画像出力タイミング(プリ
ントジョブを受け付けてからID番号が確認されるまで
の時間)を統計情報として管理しておき、装置として記
憶管理しているプリントジョブデータを出力しなければ
ならない状況となったときに、これまでの出力状況に応
じてプリントジョブの画像出力タイミングを確定して出
力するものである。
【0216】つまり、上記デジタル複写機1は、検知さ
れたID番号に対応するプリントジョブがハードディス
ク装置503に記憶されているか否か確認を行い、この
ようなプリントジョブが存在すればデジタル複写機1の
記録部から画像として記録再現すると共に、この時の出
力指示から出力完了までの経過を履歴情報として管理す
る。以下に説明する出力処理制御は、この履歴情報を適
切な出力タイミングを確定するために活用するものであ
る。
【0217】尚、上記統計情報の管理は、ハードディス
ク装置503とCPU401とによって行なわれるもの
であり、上記ハードディスク装置503およびCPU4
01が特許請求の範囲に記載の統計情報管理手段に相当
する。
【0218】ここで、複数のID番号が確認され、さら
にこの複数のID番号についてそれぞれ対応するプリン
トジョブの存在が確認された場合、過去のプリントジョ
ブの出力処理状況に応じてどちら側のID番号に対する
プリントジョブを優先的に処理するか確定する方法につ
いて説明する。
【0219】上記履歴情報としては、確認されたID番
号のユーザが、プリントジョブの出力を指示してから複
写機のところに来るまでの時間(複写機の移動体識別装
置がID番号を確認するまでの時間)が、図12にある
ようにID番号と対応させて管理されている。上記図1
3は、ID番号「0042」のユーザに関する情報であ
り、5つのプリントジョブについて管理されている。
【0220】このように、本実施例に係るデジタル複写
機1では、各ユーザについてジョブ毎の受付時刻と出力
時刻(受取時刻)とが統計的に管理され、各ジョブにつ
いてその受付時刻と受取時刻とが記録されることによ
り、印字要求が出されてからユーザがその出力物を受取
に来るまでの時間(以下、受取時間)が求められる。こ
れによって、各ユーザ毎に、平均的な出力物の受取時間
(以下、平均受取時間)が算出される。そして、複数の
ID番号が確認され、さらにこの複数のID番号につい
てそれぞれ対応するプリントジョブの存在が確認された
場合、この管理されているこれまでの履歴情報に基づい
て、上記平均受取時間の短いユーザ順に出力の優先順位
を確定して出力処理する。
【0221】また、プリントジョブを記憶管理するハー
ドディスク装置503の記憶容量にも限界があるので、
記憶されているジョブが容量の限界近くになると、新た
なプリントジョブの出力指示がなされてもこれを記憶で
きない場合が起こりうる。そこで、ハードディスク装置
503の記憶容量が一杯になったとき、あるいは所定容
量に達したときには、ID番号の確認が無くても、所定
容量の記憶領域が確保できるまで、記憶管理されている
プリントジョブを自動的に出力する。
【0222】この時も、記憶されているジョブのID番
号に対応する過去の出力履歴情報を比較し、平均受取時
間が最も早いジョブから優先的に出力を行うようにす
る。これにより、ID番号が確認される前に画像を出力
すべき状態となったとしても、プリントジョブの中でも
適切と思われるものから順次出力することができる。
【0223】本実施例に係るデジタル複写機1は、少な
くともひとつのプリントジョブをID情報と共に記憶管
理するためのハードディスク装置503と、プリントジ
ョブに応じた画像を出力処理するレーザ記録部32と、
ID情報を確認して対応する前記プリントジョブの前記
レーザ記録部32による出力を許可するための許可手段
(CPU401)と、上記ハードディスク装置503が
プリントジョブを受け入れてから前記許可手段によりプ
リントジョブの出力を許可するまでの経過時間をID情
報と共に管理して統計をとるための統計手段(ハードデ
ィスク装置503およびCPU401)と、複数のプリ
ントジョブを出力する状態となった場合、前記統計手段
により管理されているID情報毎の統計に基づいてプリ
ントジョブの出力順位を制御する制御手段(CPU40
1)とからなる構成とすることができる。
【0224】これにより、ID情報単位のこれまでの出
力処理の状況に基づいてプリントジョブを出力処理する
こととなり、結果として複数のプリントジョブを停滞さ
せることなく効率良く出力処理させることが可能とな
る。
【0225】また、上記制御手段は、許可手段により複
数のID情報とプリントジョブが確認されたとき、上記
統計手段により管理されている統計情報に基づいてプリ
ントジョブの出力順位を制御する。これにより、ID情
報単位のこれまでの出力処理の状況に基づいてプリント
ジョブを出力処理することとなり、複数のプリントジョ
ブの出力指示が重なった場合でも、プリントジョブの優
先処理順位を適切に設定し、結果として複数のプリント
ジョブを停滞させることなく効率良く出力処理させるこ
とが可能となる。
【0226】また、上記制御手段は、ハードディスク装
置503における記憶容量が所定レベルに達したとき、
上記統計手段により管理されている統計情報に基づいて
プリントジョブの出力順位を制御する。これにより、I
D情報単位のこれまでの出力処理の状況に基づいてプリ
ントジョブを出力処理することとなり、複数のプリント
ジョブの出力指示が重なった場合でも、プリントジョブ
の優先処理順位を適切に設定し、結果として複数のプリ
ントジョブを停滞させることなく効率良く出力処理させ
ることが可能となる。また、記録装置の容量が所定レベ
ルに達すると、新たなプリントジョブの出力指示を受け
入れるための準備(処理領域の確保)を行うので、新た
な指示を拒否することもなく、すべてのプリントジョブ
を確実に処理することができる。
【0227】〔実施例6〕本実施例に係るデジタル複写
機1は、ID番号毎に、過去の受け取りタイミング(プ
リントジョブを受け付けてからID番号を確認するまで
の時間)を統計情報として管理しておき、これまでの確
認(受け取り)状況に応じてプリントジョブの画像出力
タイミングを確定して出力処理するものである。
【0228】上記デジタル複写機1では、印字要求の出
された画像データは、デジタル複写機1に送られた後す
ぐには出力されず、一旦複写機内のハードディスク装置
503に記憶される。この時、上記画像データがデジタ
ル複写機1に入力された時刻が、受付時刻として記録さ
れる。そして、受け付けたプリントジョブを所定のタイ
ミング(最初はその他のプリントジョブとの関係を考慮
しながら処理順位を確定しておき、以降出力された出力
物を受け取りにくる履歴情報により出力処理タイミング
を確定する。)でもって出力処理する。
【0229】上記デジタル複写機1は、ユーザが近づい
てくることによってIDカードを検知すると、そのID
番号を読み取り、そのID番号を管理されているプリン
トジョブと照合する。この時、検知されたID番号に該
当するプリントジョブがあれば、本デジタル複写機1
は、ユーザが印字要求のあった画像の出力物を受取に来
たものと判断し、上記IDデータの検知時刻を受取時刻
として、該ID番号に対応させて受付時刻を過去の状況
と共に履歴情報として管理する。
【0230】このように、各ジョブについてその受付時
刻と受取時刻とが記録されることにより、印字要求が出
されてからユーザがその出力物を受取に来るまでの時間
(以下、受取時間)が求められる。これにより、図13
に示すように、過去に印字依頼を行ったジョブについて
の受取時間が統計として各ユーザ毎に管理される。この
ような受取時間の統計結果から、これの平均を取ること
によって、該ユーザが印字要求を出してから、その出力
物を実際に受取に行くまでの平均時間(平均受取時間)
が算出できる。上記平均受取時間が算出されれば、該ユ
ーザが新たなジョブに関して印字要求を出した時に、そ
の受付時刻に上記平均受取時間を加算することにより、
ユーザにその出力物を受取に行くであろうと予測される
時刻(推定受取時刻)が算出できる。
【0231】本実施例に係るデジタル複写機1は、上記
推定受取時刻に基づいてプリントジョブの出力を制御す
る。具体的には、あるジョブについてそれが推定受取時
刻に到達した時点でジョブの出力を開始する方法と、推
定受取時刻に到達した時点でジョブの出力を完了させる
方法とがある。
【0232】このように、上記推定受取時刻を算出し
て、これに基づいてプリントジョブの出力を制御するこ
とにより、プリント出力された出力物が排出部に放置さ
れたままとなる期間を短くすることができ、出力部にお
いて複数の放置されたままの出力物が混在するといった
不都合を抑制することができる。
【0233】尚、推定受取時刻に到達した時点でジョブ
の出力を開始する場合、制御部はジョブの印字要求が出
されてから、そのジョブが推定受取時刻に到達するまで
の時間を監視するのみでよく、簡単な制御で効率のよい
出力処理が行える。
【0234】また、推定受取時刻に到達した時点でジョ
ブの出力を完了させる場合、制御部はジョブの内容に基
づいてプリント出力に要する時間を求め、この時間を考
慮してプリント出力命令を出す必要がある。このため、
制御部の負担は増加するが、ユーザが出力物を受け取り
にいった時には、既に出力が終了している可能性が高く
なり、ユーザにとっての利便性が良くなる。
【0235】さらに、過去の履歴情報に基づいてプリン
トジョブの画像の出力を処理しているが、場合によって
はプリントジョブの出力が開始、もしくは完了していな
いことも考えられる。このような時は、ID番号を検知
した時点でそのID番号に対応するプリントジョブをハ
ードディスク装置から読み出して優先的に出力処理する
ようにする。
【0236】この時、まだ出力が完了していないことを
利用者に伝えた上で、デジタル複写機1が待機していれ
ば、対応するプリントジョブの出力を開始し、他のプリ
ントジョブを出力処理しているのであれば、他のプリン
トジョブの出力を考慮した上で、他のプリントジョブに
対して割り込ませたり、他のプリントジョブの出力が完
了した時点で対応するプリントジョブの出力を開始する
ことができる。
【0237】さらにまた、プリントジョブの出力された
出力物は、プリントジョブ毎に違いが明確となるよう
に、複数の収容トレイを備えたソータなどの仕分け装置
により分類収容されるものとすれば、出力を指示した利
用者が、自分の出力物を簡単に見分ける(受け取る)こ
とができる。
【0238】本実施例に係るデジタル複写機1は、少な
くともひとつのプリントジョブをID情報と共に記憶管
理するためのハードディスク装置503と、プリントジ
ョブに応じた画像を出力処理するレーザ記録部32と、
ID情報を確認して前記プリントジョブの出力物の受け
取りを監視する移動体識別装置と、上記ハードディスク
装置503がプリントジョブを受け入れてから前記移動
体識別装置によりプリントジョブの出力物の受け取りが
確認されるまでの経過時間をID情報と共に管理して統
計をとるための統計手段(ハードディスク装置503お
よびCPU401)と、前記統計手段により管理されて
いるID情報毎の統計に基づいてプリントジョブの出力
処理を制御する制御手段(CPU401)とからなる構
成とすることができる。
【0239】これにより、ID情報単位のこれまでの出
力処理の状況に基づいてプリントジョブを出力処理する
こととなり、プリントジョブを適切なタイミングで効率
良く出力処理することができる。また、装置から出力さ
れた出力物で出力部が一杯になり、他の出力物との区別
が困難となって、目的の出力物が分かりにくくなってし
まうといったことも回避できる。
【0240】また、上記制御手段は、統計手段により管
理されている時間情報に達すると、プリントジョブの上
記レーザ記録部32による出力を許可する。これによ
り、ID情報単位のこれまでの出力処理の状況に基づい
てプリントジョブを出力処理することとなり、プリント
ジョブを適切なタイミングで効率良く出力処理すること
ができる。
【0241】また、上記制御手段は、統計手段により管
理されている時間情報の頃に、プリントジョブの上記レ
ーザ記録部32による出力を完了させる。これにより、
ID情報単位のこれまでの出力処理の状況に基づいてプ
リントジョブを出力完了することとなり、プリントジョ
ブを適切なタイミングで効率良く出力処理することがで
きる。
【0242】また、上記制御手段は、さらに、確認され
たID情報に対応するプリントジョブの出力が開始され
ていなければ、その時点で対応するプリントジョブの出
力処理を優先的に開始する。これにより、ID情報単位
のこれまでの出力処理の状況に基づいてプリントジョブ
を出力処理するものの、出力開始前に利用者が出力物を
受け取りに来たとしても、待たせることなくその場で出
力物を提供することができる。
【0243】〔実施例7〕本実施例に係るデジタル複写
機1は、ネットワーク環境下にある外部機器に対して原
稿画像を送信するスキャナモードが指示されると、ユー
ザのID番号に基づいて、入力された画像情報の転送の
制御を行うものである。
【0244】本実施例において、各ユーザが使用するパ
ソコンは各ユーザ毎に特定されており、上記デジタル複
写機1は、各ユーザのID番号と各ユーザの使用するパ
ソコンのアドレスとを対応させてハードディスク装置
(送信先ID格納手段)503において管理している。
ユーザがデジタル複写機1のスキャナ部(読取手段)3
1で原稿を読み取り、読み取った画像データをパソコン
に転送しようとする場合には、上記デジタル複写機1は
IDカードより該ユーザのID番号を確認し、そのID
番号と対応して記憶されているパソコンを転送先として
画像データの転送を行う。これにより、ユーザは、スキ
ャナモード時においてパネル入力等による送信先パソコ
ンの指定等の処理が不要となり、操作性を向上させるこ
とができる。尚、本実施例における画像データの送信制
御は、CPU401によって行なわれるものであり、上
記CPU401が特許請求の範囲に記載の送信制御手段
に相当する。
【0245】また、上記デジタル複写機1は、スキャナ
部31で読み取った原稿の画像データをパソコン等の外
部機器に転送する際に、同時に、IDカードから読み取
ったユーザのID番号を併せて送信する。これは、例え
ば、あるパソコンを送信先として登録されているユーザ
が複数存在する場合に、パソコン側において誰からの転
送画像かを確認することができる。
【0246】また、上記デジタル複写機1は、スキャナ
部31で読み取った原稿の画像データをパソコンに転送
する際に、IDカードから読み取ったユーザのID番号
に基づいて画像情報の送信先を確定すると、その確定さ
れた送信先情報を、表示パネル等において表示する。こ
れにより、自動的に確定される画像情報の送信先をユー
ザに対して確認させることができ、誤った送信先への送
信を防止できる。
【0247】尚、複写機が送信先を誤って設定するよう
な場合は、例えば、原稿送信依頼をしたユーザのID番
号が読み取れず(カード未携帯等)、偶然近くにいた他
のユーザのID番号が読み取られる場合等があり得る。
【0248】また、上記デジタル複写機1は、IDカー
ドから読み取ったユーザのID番号に基づいて画像情報
の送信先を確定する第1の送信先確定モードと、指示さ
れた送信先を画像情報の送信先として確定する第2の送
信先確定モードとを有し、ユーザがこれらの送信先確定
モードを任意に選択できるようにする。
【0249】これは、すなわち、ユーザがスキャナ部3
1で読み取った原稿の画像データの第三者に送信したい
場合もあり得るわけで、上記第2の送信先確定モードに
よって、このような場合に対応しようとするものであ
る。また、ユーザがIDカードを未携帯であった場合等
にも上記第2の送信先確定モードによる画像データの転
送が可能となる。
【0250】また、上記デジタル複写機1が、複数のI
D番号を同時に感知した場合には、これらのID番号に
対応する全ての送信先を表示パネル等に選択可能に表示
し、ユーザの選択入力によって送信先を確定するように
する。
【0251】また、上記デジタル複写機1は、スキャナ
部31による読み取りが行われた時、読み取った原稿デ
ータをすぐには送信せず、ID番号と対応させて一旦記
憶する。そして、上記読み取りを行わせたユーザがパソ
コン等の外部装置から転送要求を出した時に、ID番号
を確認してから転送を要求してきた外部装置に対して画
像情報を転送する。
【0252】これは、1台のパソコンを複数のユーザで
共有している場合などに、他のユーザに上記画像データ
が自由に見られないようにするプロテクト機能を持たせ
るためである。また、原稿をセットしたユーザのID番
号と共に原稿画像を管理して、このID番号に基づいて
転送を行うことにより、原稿画像が他の装置に転送され
ることのないように防止することもできる。
【0253】また、上記デジタル複写機1は、スキャナ
部31による読み取りが行われたとき、読み取った原稿
画像データをハードディスク装置503などの記憶部に
記憶させておく。そして、ID番号を保持するIDカー
ドの存在が確認できなくなった段階で、原稿画像データ
と共に記憶管理するID番号として確定する。
【0254】これは、利用者が原稿の画像を読み取らせ
た後に原稿を持ち去ったことを自動的に認識して、原稿
画像と共にID番号を管理するものである。
【0255】これにより、デジタル複写機1は、これ以
上の原稿画像の読み取りがないものとして原稿画像の読
み取り(入力)モードを自動的に完了するので、利用者
の操作性を向上させることができる。
【0256】また、上記デジタル複写機1は、スキャナ
部31による読み取りが行われたとき、読み取った原稿
画像データをハードディスク装置503などの記憶部に
記憶させておく。そして、ID番号を保持するIDカー
ドの存在が確認できなくなった段階で、原稿画像データ
と共に記憶管理するID番号として確定させ、その後、
管理されている情報をID番号に対応する送信先装置に
対して送信する。
【0257】これにより、上記デジタル複写機1は、こ
れ以上の原稿画像の読み取りがないものとして自動的に
ID番号から送信相手先を確定して送信するので、利用
者の操作性を向上させることができる。
【0258】また、上記デジタル複写機1は、スキャナ
部31による読み取りが行われたとき、読み取った原稿
画像データをハードディスク装置503などの記憶部に
記憶させておく。そして、ID番号を保持するIDカー
ドの存在が複数確認されている中で、その後(直後)確
認できなくなったID番号を、原稿画像データと共に記
憶管理するID番号として確定させる。
【0259】これにより、複数の利用者が装置の周辺に
存在していても、読み取った画像情報を適切なID番号
として共に管理することができる。
【0260】
【発明の効果】請求項1の発明の画像出力処理装置は、
以上のように、上記外部機器から画像データが入力され
た時に、該画像データを特定のID番号と対応させて記
憶管理する記憶管理手段と、画像出力処理装置の本体に
配置される質問器と、該質問器の管理エリア内で該質問
器と無線通信可能であると共に各応答器毎に特定のID
番号を格納している複数の応答器とからなり、応答器が
質問器の管理エリア内に入った時に、この応答器に格納
されるID番号を質問器によって確認する移動体識別手
段と、上記移動体識別手段によってあるID番号が確認
され、該ID番に対応する画像データが上記記憶管理手
段に記憶されている時に、該画像データに関する情報を
表示する表示手段とを備えている構成である。
【0261】それゆえ、ユーザが画像出力処理装置に近
づくとそのID番号が移動体識別手段によって検知さ
れ、検知されたID番号に対応する画像データが記憶管
理手段に記憶されていれば、表示手段にこの画像データ
に関する情報が表示される。これにより、各ユーザは、
画像出力処理装置の前に行くだけで、自分自身が出力要
求したプリントジョブの内容を確認することができると
いう効果を奏する。
【0262】請求項2の発明の画像出力処理装置は、以
上のように、請求項1の構成に加えて、上記移動体識別
手段によって確認されたID番号に対応する画像データ
が上記記憶管理手段に少なくとも1つ以上記憶されてお
り、記憶管理手段に記憶されている全ての画像データに
関する情報が上記表示手段に表示されている時に、上記
表示手段に表示されている画像データの中から、任意の
画像データを選択入力可能とする選択手段と、上記選択
手段によって選択された画像データの出力を許可する許
可手段とを備えている構成である。
【0263】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、上記表示手段に確認されたID番号に対応する画
像データが複数表示されている時、ユーザがこれらの画
像データの中から任意の画像データを選択手段によって
選択することにより、選択された画像データの出力が上
記許可手段によって許可され、複数あるプリントジョブ
の中でも利用者が優先的に出力を希望するものから効率
良く出力させることができるという効果を奏する。
【0264】請求項3の発明の画像出力処理装置は、以
上のように、請求項1の構成に加えて、上記移動体識別
手段によって確認されたID番号に対応する画像データ
が上記記憶管理手段に少なくとも1つ以上記憶されてお
り、記憶管理手段に記憶されている全ての画像データに
関する情報が上記表示手段に表示されている時に、上記
表示手段に表示されている画像データの中から、任意の
画像データを選択入力可能とする選択手段と、上記選択
手段によって選択された画像データの出力を無効とする
出力無効手段とを備えている構成である。
【0265】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、上記表示手段に確認されたID番号に対応する画
像データが複数表示されている時、ユーザがこれらの画
像データの中から任意の画像データを選択手段によって
選択することにより、選択された画像データの出力が出
力無効手段によって無効とされ、ユーザは、プリントジ
ョブを指示した後からでも不要となったジョブを装置
(表示手段)で確認しながら任意にキャンセルすること
ができるという効果を奏する。
【0266】請求項4の発明の画像出力処理装置は、以
上のように、上記外部機器から画像データが入力された
時に、該画像データを特定のID番号と対応させて記憶
管理する記憶管理手段と、画像出力処理装置の本体に配
置される質問器と、該質問器の管理エリア内で該質問器
と無線通信可能であると共に各応答器毎に特定のID番
号を格納している複数の応答器とからなり、応答器が質
問器の管理エリア内に入った時に、この応答器に格納さ
れるID番号を質問器によって確認する移動体識別手段
と、外部機器から入力される各画像データ毎に、入力さ
れてからの経過時間を管理する経過時間管理手段と、上
記移動体識別手段によってあるID番号が確認され、該
ID番号に対応する複数の画像データが上記記憶管理手
段に記憶されている時に、上記経過時間管理手段によっ
て管理されている経過時間に基づいて、上記記憶管理手
段に記憶管理されている画像データの出力を制御する出
力制御手段とを備えている構成である。
【0267】それゆえ、ユーザが必要とするであろう画
像データを所定の順序に基づいて効率良く出力処理する
ことができるという効果を奏する。
【0268】請求項5の発明の画像出力処理装置は、以
上のように、請求項4の構成に加えて、上記出力制御手
段は、上記移動体識別手段によってあるID番号が確認
され、該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理
手段に記憶されている時に、該ID番号に対応する画像
データのうち、経過時間管理手段に管理される入力され
てからの経過時間が予め設定された所定時間内である画
像データを入力された順序で出力処理する構成である。
【0269】それゆえ、請求項4の構成による効果に加
えて、入力されてから余り時間が経過していない(上記
経過時間が予め設定された所定時間内)画像データにつ
いては、ユーザのID番号が確認された時に、入力され
た順序で出力処理することにより、ユーザが出力を希望
する画像データの出力物を確実に得ることができるとい
う効果を奏する。
【0270】請求項6の発明の画像出力処理装置は、以
上のように、請求項4の構成に加えて、上記出力制御手
段は、上記移動体識別手段によってあるID番号が確認
され、該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理
手段に記憶されている時に、該ID番号に対応する画像
データのうち、経過時間管理手段に管理される入力され
てからの経過時間が予め設定された所定時間を越えてい
る画像データについては、その出力処理を待機させる構
成である。
【0271】それゆえ、請求項4の構成による効果に加
えて、入力されてから比較的長い時間が経過している
(上記経過時間が予め設定された所定時間を越えてい
る)画像データについては、ユーザのID番号が確認さ
れた時に、その出力を一旦停止させ、例えば、ユーザか
らの確認・指示によってその出力を行わせることによっ
て、上記画像データが不要であった場合の無駄な出力を
回避でき、ユーザが出力を希望する画像データの出力物
のみを確実に得ることができるという効果を奏する。
【0272】請求項7の発明の画像出力処理装置は、以
上のように、上記外部機器から画像データが入力された
時に、該画像データを特定のID番号と対応させて記憶
管理する記憶管理手段と、画像出力処理装置の本体に配
置される質問器と、該質問器の管理エリア内で該質問器
と無線通信可能であると共に各応答器毎に特定のID番
号を格納している複数の応答器とからなり、応答器が質
問器の管理エリア内に入った時に、この応答器に格納さ
れるID番号を質問器によって確認する移動体識別手段
と、上記移動体識別手段によってあるID番号が確認さ
れ、該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理手
段に記憶されている時に、上記記憶管理手段に記憶管理
されている画像データの出力を制御する出力制御手段と
を備え、上記出力制御手段は、ある画像データの出力処
理中に、上記移動体識別手段によって新たなID番号が
確認された場合には、上記出力処理と並行して、新たに
確認されたID番号に対する画像データの出力準備を行
なう構成である。
【0273】それゆえ、ある画像データの出力処理中に
新たなID番号が確認されると、画像データの出力処理
と並行して、新たに確認されたID番号に対する画像デ
ータの出力準備が行なわれるので、現在出力されている
画像データの出力処理が完了した時点で、新たに確認さ
れたID番号に対応する画像データを連続して、効率良
く出力処理することができるという効果を奏する。
【0274】請求項8の発明の画像出力処理装置は、以
上のように、上記外部機器から画像データが入力された
時に、該画像データを特定のID番号と対応させて記憶
管理する記憶管理手段と、画像出力処理装置の本体に配
置される質問器と、該質問器の管理エリア内で該質問器
と無線通信可能であると共に各応答器毎に特定のID番
号を格納している複数の応答器とからなり、応答器が質
問器の管理エリア内に入った時に、この応答器に格納さ
れるID番号を質問器によって確認する移動体識別手段
と、上記移動体識別手段によってあるID番号が確認さ
れ、該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理手
段に記憶されている時に、上記記憶管理手段に記憶管理
されている画像データの出力を制御する出力制御手段と
を備え、上記出力制御手段は、ある画像データの出力処
理中に、上記移動体識別手段によって新たなID番号が
確認された場合には、現在出力処理中のID番号に対す
る画像データと新たに確認されたID番号に対する画像
データとを含めて、優先的に処理すべき画像データを確
定する構成である。
【0275】それゆえ、ある画像データの出力処理中に
新たなID番号が確認されると、現在出力処理中のID
番号に対する画像データと新たに確認されたID番号に
対する画像データとを含めて、優先的に処理すべき画像
データが確定されるので、現時点で出力処理すべき画像
データの中で優先して処理すべき画像データから確実に
処理され、記録物をユーザに対して効率的に提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0276】請求項9の発明の画像出力処理装置は、以
上のように、上記外部機器から画像データが入力された
時に、該画像データを特定のID番号と対応させて記憶
管理する記憶管理手段と、画像出力処理装置の本体に配
置される質問器と、該質問器の管理エリア内で該質問器
と無線通信可能であると共に各応答器毎に特定のID番
号を格納している複数の応答器とからなり、応答器が質
問器の管理エリア内に入った時に、この応答器に格納さ
れるID番号を質問器によって確認する移動体識別手段
と、上記移動体識別手段によってあるID番号が確認さ
れ、該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理手
段に記憶されている時に、上記記憶管理手段に記憶管理
されている画像データの出力を制御する出力制御手段と
を備え、上記出力制御手段は、ある画像データの出力処
理中に、上記移動体識別手段によって新たなID番号が
確認された場合には、その新たなID番号が確認された
時点で、現在出力処理中の画像データに関するID番号
が確認できなければ、新たに確認されたID番号に対す
る画像データを優先的に出力処理する構成である。
【0277】それゆえ、ある画像データの出力処理中に
新たなID番号が確認された場合、その新たなID番号
が確認された時点で、現在出力処理中の画像データに関
するID番号が確認できなければ、新たに確認されたI
D番号に対する画像データから優先的に出力処理される
ので、その場にいるユーザに対して記録物を早急に提供
することができるという効果を奏する。
【0278】請求項10の発明の画像出力処理装置は、
以上のように、上記外部機器から画像データが入力され
た時に、該画像データを特定のID番号と対応させて記
憶管理する記憶管理手段と、画像出力処理装置の本体に
配置される質問器と、該質問器の管理エリア内で該質問
器と無線通信可能であると共に各応答器毎に特定のID
番号を格納している複数の応答器とからなり、応答器が
質問器の管理エリア内に入った時に、この応答器に格納
されるID番号を質問器によって確認する移動体識別手
段と、上記移動体識別手段によってあるID番号が確認
され、該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理
手段に記憶されている時に、上記記憶管理手段に記憶管
理されている画像データのプリンタモードによる出力を
制御する出力制御手段とを備え、上記出力制御手段は、
上記プリンタモードにおける画像データの出力を開始す
る前に他の動作モードでの処理に関わる指示が確認され
ると、プリンタモードでの画像データの出力処理を一時
的に停止させ、指示された他の動作モードでの出力処理
を優先的に行なわせる構成である。
【0279】それゆえ、確認されたID番号に対応する
画像データが記憶管理手段に記憶されている場合であっ
ても、確認されたID番号に対する画像データの出力を
開始するまでに、他の動作モードでの出力処理に関わる
指示が確認されると、上記プリンタモードにおける画像
データの出力を一時的に停止させ、指示された他の動作
モードでの出力処理を優先的に行なわせることによっ
て、ユーザの所望する状態で画像出力処理装置を動作さ
せることができるという効果を奏する。
【0280】請求項11の発明の画像出力処理装置は、
以上のように、上記外部機器から画像データが入力され
た時に、該画像データを特定のID番号と対応させて記
憶管理する記憶管理手段と、画像出力処理装置の本体に
配置される質問器と、該質問器の管理エリア内で該質問
器と無線通信可能であると共に各応答器毎に特定のID
番号を格納している複数の応答器とからなり、応答器が
質問器の管理エリア内に入った時に、この応答器に格納
されるID番号を質問器によって確認する移動体識別手
段と、上記記憶管理手段が画像データを受け入れてから
該画像データに対応するID番号が上記移動体識別手段
によって確認されるまでの受取時間を統計的に管理し、
上記受取時間の平均値である平均受取時間を各ID番号
毎に管理する統計情報管理手段と、上記移動体識別手段
によってあるID番号が確認され、該ID番号に対応す
る画像データが上記記憶管理手段に記憶されている時
に、上記記憶管理手段に記憶管理されている画像データ
の出力を制御する出力制御手段とを備え、上記出力制御
手段は、複数の画像データを出力すべき状態になった時
に、上記統計情報管理手段により管理されている平均受
取時間に基づいて画像データの出力順位を制御する構成
である。
【0281】それゆえ、複数の画像データを出力すべき
状態になった場合に、これら複数の画像データを適切な
順序で、停滞させることなく効率良く出力処理させるこ
とができるという効果を奏する。
【0282】請求項12の発明の画像出力処理装置は、
以上のように、上記外部機器から画像データが入力され
た時に、該画像データを特定のID番号と対応させて記
憶管理する記憶管理手段と、画像出力処理装置の本体に
配置される質問器と、該質問器の管理エリア内で該質問
器と無線通信可能であると共に各応答器毎に特定のID
番号を格納している複数の応答器とからなり、応答器が
質問器の管理エリア内に入った時に、この応答器に格納
されるID番号を質問器によって確認する移動体識別手
段と、上記記憶管理手段が画像データを受け入れてから
該画像データに対応するID番号が上記移動体識別手段
によって確認されるまでの受取時間を統計的に管理し、
上記受取時間の平均値である平均受取時間を各ID番号
毎に管理する統計情報管理手段と、上記記憶管理手段に
おける記憶容量が所定レベルに達した時に、上記統計情
報管理手段により管理されている平均受取時間に基づい
て画像データの出力を制御する出力制御手段とを備えて
いる構成である。
【0283】それゆえ、記憶管理手段における記憶容量
が所定レベルに達した場合に、新たな画像データの入力
が可能となり、この時、複数の画像データを適切な順序
で、停滞させることなく効率良く出力処理させることが
できるという効果を奏する。
【0284】請求項13の発明の画像出力処理装置は、
以上のように、上記外部機器から画像データが入力され
た時に、該画像データを特定のID番号と対応させて記
憶管理する記憶管理手段と、画像出力処理装置の本体に
配置される質問器と、該質問器の管理エリア内で該質問
器と無線通信可能であると共に各応答器毎に特定のID
番号を格納している複数の応答器とからなり、応答器が
質問器の管理エリア内に入った時に、この応答器に格納
されるID番号を質問器によって確認する移動体識別手
段と、上記記憶管理手段が画像データを受け入れてから
該画像データに対応するID番号が上記移動体識別手段
によって確認されるまでの受取時間を統計的に管理し、
上記受取時間の平均値である平均受取時間と、入力され
た画像データの入力時刻に該画像データに対応する上記
平均受取時間を加算して求められる推定受取時刻とを各
ID番号毎に管理する統計情報管理手段と、上記統計情
報管理手段により管理されている上記推定受取時刻に基
づいて画像データの出力タイミングを制御する出力制御
手段とを備えている構成である。
【0285】それゆえ、画像データを適切なタイミング
で効率良く出力処理することができると共に、画像出力
処理装置の出力部が出力物で一杯になり、他の出力物と
の区別が困難となって、目的の出力物が分かりにくくな
ってしまうといったことも回避できるという効果を奏す
る。
【0286】請求項14の発明の画像出力処理装置は、
以上のように、請求項13の構成に加えて、上記出力制
御手段は、上記移動体識別手段により、あるID番号が
確認された時点で、該ID番号に対応する画像データの
出力が開始されていなければ、その時点で該画像データ
の出力処理を優先的に開始する構成である。
【0287】それゆえ、請求項13の構成による効果に
加えて、上記推定受取時刻のタイミングに基づく画像デ
ータの出力開始前にユーザが出力物を受け取りに来たと
しても、上記移動体識別手段によってID番号が確認さ
れることにより、該ID番号に対応する画像データの出
力が開始されるので、ユーザを待たせることなくその場
で出力物を提供することができるという効果を奏する。
【0288】請求項15の発明の画像出力処理装置は、
以上のように、画像出力処理装置の本体に配置される質
問器と、該質問器の管理エリア内で該質問器と無線通信
可能であると共に各応答器毎に特定のID番号を格納し
ている複数の応答器とからなり、応答器が質問器の管理
エリア内に入った時に、この応答器に格納されるID番
号を質問器によって確認する移動体識別手段と、上記読
取手段によって原稿の読み取りが行なわれている時に、
この読み込みによって得られた画像データと、この時、
上記移動体識別手段によって確認されたID番号とを対
応させて記憶管理する記憶管理手段と、上記読取手段に
よって得られた画像データを外部機器に対して送信する
場合に、該記憶管理手段に記憶管理されているID番号
に基づいて画像データの送信を制御する送信制御手段と
を備えている構成である。
【0289】それゆえ、読み取られた原稿の画像データ
をどのように送信処理すべきか自動的に判定して処理さ
れるため、ユーザの操作性を向上させることができると
いう効果を奏する。
【0290】請求項16の発明の画像出力処理装置は、
以上のように、請求項15の構成に加えて、さらに、上
記読取手段によって得られた画像データを送信する際の
送信先となる各外部機器と各外部機器毎に設定されてい
るID番号とを対応させて格納している送信先ID格納
手段を有し、上記送信制御手段は、画像データを外部機
器に対して送信する際に、上記記憶管理手段に該画像デ
ータに対応して記憶されているID番号と同一のID番
号を有する外部機器を上記送信先ID格納手段に格納さ
れる情報に基づいて確認し、確認された外部機器を上記
画像データの送信先として送信を行なう構成である。
【0291】それゆえ、請求項15の構成による効果に
加えて、読み取られた原稿の画像データの送信先が自動
的に確定されるため、ユーザの操作性を向上させること
ができるという効果を奏する。
【0292】請求項17の発明の画像出力処理装置は、
以上のように、請求項15または16の構成に加えて、
上記送信制御手段は、画像データを外部機器に対して送
信する際に、該画像データに対応するID番号を送信先
の外部機器に対して、共に送信する構成である。
【0293】それゆえ、請求項15または16の構成に
よる効果に加えて、読み取られた原稿の画像データが外
部機器に送信された後、該外部機器側において、誰から
の転送画像データであるかを確認することができるとい
う効果を奏する。
【0294】請求項18の発明の画像出力処理装置は、
以上のように、請求項15ないし17の何れかの構成に
加えて、上記送信制御手段は、上記ID番号に基づいて
画像データの送信先を確定する送信モード以外に、ユー
ザの入力指示に基づいて任意の外部機器を送信先として
設定可能な送信モードを有する構成である。
【0295】それゆえ、請求項15ないし17の何れか
の構成による効果に加えて、ID番号に基づいてユーザ
自身の外部機器へ画像データを送信することができるう
えに、さらに、その他の外部機器へ画像データを送信す
ることも可能となり、上記画像出力処理装置における画
像データの送信の任意性が高まり、装置の利便性が向上
するという効果を奏する。
【0296】請求項19の発明の画像出力処理装置は、
以上のように、請求項15ないし18の何れかの構成に
加えて、上記送信制御手段は、外部機器からの画像デー
タの送信要求に応じて画像データを送信可能であり、上
記送信要求に応じて画像データを送信する場合には、送
信要求を行なった外部機器のID番号と、送信要求され
た画像データのID番号とが一致する場合のみ画像デー
タを送信する構成である。
【0297】それゆえ、請求項15ないし18の何れか
の構成による効果に加えて、上記記憶管理手段に一時的
に記憶された画像データをユーザの適切なタイミングで
もって外部機器に送信することができ、この時、原稿を
セットしたユーザのID番号と共に画像データを管理し
て、このID番号に基づいて送信を行うことにより、上
記画像データが他の外部機器に送信されることを防止す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、実施例
1に係るデジタル複写機の動作を示すフローチャートで
ある。
【図2】本発明に係るデジタル複写機の構成例を示す断
面図である。
【図3】上記デジタル複写機が接続されているネートワ
ーク環境を示す説明図である。
【図4】上記デジタル複写機に備えられた、画像処理部
における回路構成を示すブロック図である。
【図5】上記デジタル複写機に備えられる質問器とユー
ザが携帯する応答器とからなる移動体識別装置の構成を
示すブロック図である。
【図6】上記デジタル複写機のハードディスク装置にお
いて蓄積されるプリントジョブの管理テーブルを示す説
明図である。
【図7】ユーザのIDカードが検知された時に、該ユー
ザに対する案内表示画面の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示すものであり、実施
例2に係るデジタル複写機の動作を示すフローチャート
である。
【図9】ユーザのIDカードが検知された時に、該ユー
ザに対する案内表示画面の一例を示す説明図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、実施例4に係るデジタル複写機の動作を示すフロー
チャートである。
【図11】ユーザのIDカードが検知された時の該ユー
ザに対する案内表示画面を含む操作パネルを示す説明図
である。
【図12】実施例5に係るデジタル複写機において、統
計管理される全てのプリントジョブに関するジョブリス
トを示す説明図である。
【図13】上記デジタル複写機において、特定のユーザ
に関するジョブリストを示す説明図である。
【符号の説明】
1 デジタル複写機(画像出力処理装置) 2 パソコン(外部機器) 31 スキャナ部(読取手段) 60 質問器(移動体識別手段) 70 応答器(移動体識別手段) 103 操作パネル(選択手段) 104 LCD表示部(表示手段) 401 CPU(許可手段、出力無効手段、経過時間
管理手段、出力制御手段、統計情報管理手段、送信制御
手段) 503 ハードディスク装置(記憶管理手段、経過時
間管理手段、統計情報管理手段、送信先ID格納手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 康博 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉浦 昭一郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP01 AP03 AP04 AP07 AQ06 HJ06 HJ07 HK19 2C087 AA03 AA09 AB01 AB06 AC08 BA03 BA14 CB17 5B021 AA01 AA02 AA05 AA19 CC04 PP04 9A001 BB03 CC05 DD02 DD07 DD13 EE04 EE05 GG05 HH27 JJ27 JJ35 KK16 KK42 LL03 LL09

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部機器から入力される画像データを受け
    入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を出力する
    画像出力処理装置において、 上記外部機器から画像データが入力された時に、該画像
    データを特定のID番号と対応させて記憶管理する記憶
    管理手段と、 画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問
    器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共
    に各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応
    答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入っ
    た時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によ
    って確認する移動体識別手段と、 上記移動体識別手段によってあるID番号が確認され、
    該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理手段に
    記憶されている時に、該画像データに関する情報を表示
    する表示手段とを備えていることを特徴とする画像出力
    処理装置。
  2. 【請求項2】上記移動体識別手段によって確認されたI
    D番号に対応する画像データが上記記憶管理手段に少な
    くとも1つ以上記憶されており、記憶管理手段に記憶さ
    れている全ての画像データに関する情報が上記表示手段
    に表示されている時に、上記表示手段に表示されている
    画像データの中から、任意の画像データを選択入力可能
    とする選択手段と、 上記選択手段によって選択された画像データの出力を許
    可する許可手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1に記載の画像出力処理装置。
  3. 【請求項3】上記移動体識別手段によって確認されたI
    D番号に対応する画像データが上記記憶管理手段に少な
    くとも1つ以上記憶されており、記憶管理手段に記憶さ
    れている全ての画像データに関する情報が上記表示手段
    に表示されている時に、上記表示手段に表示されている
    画像データの中から、任意の画像データを選択入力可能
    とする選択手段と、 上記選択手段によって選択された画像データの出力を無
    効とする出力無効手段とを備えていることを特徴とする
    請求項1に記載の画像出力処理装置。
  4. 【請求項4】外部機器から入力される画像データを受け
    入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を出力する
    画像出力処理装置において、 上記外部機器から画像データが入力された時に、該画像
    データを特定のID番号と対応させて記憶管理する記憶
    管理手段と、 画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問
    器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共
    に各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応
    答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入っ
    た時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によ
    って確認する移動体識別手段と、 外部機器から入力される各画像データ毎に、入力されて
    からの経過時間を管理する経過時間管理手段と、 上記移動体識別手段によってあるID番号が確認され、
    該ID番号に対応する複数の画像データが上記記憶管理
    手段に記憶されている時に、上記経過時間管理手段によ
    って管理されている経過時間に基づいて、上記記憶管理
    手段に記憶管理されている画像データの出力を制御する
    出力制御手段とを備えていることを特徴とする画像出力
    処理装置。
  5. 【請求項5】上記出力制御手段は、上記移動体識別手段
    によってあるID番号が確認され、該ID番号に対応す
    る画像データが上記記憶管理手段に記憶されている時
    に、該ID番号に対応する画像データのうち、経過時間
    管理手段に管理される入力されてからの経過時間が予め
    設定された所定時間内である画像データを入力された順
    序で出力処理することを特徴とする請求項4に記載の画
    像出力処理装置。
  6. 【請求項6】上記出力制御手段は、上記移動体識別手段
    によってあるID番号が確認され、該ID番号に対応す
    る画像データが上記記憶管理手段に記憶されている時
    に、該ID番号に対応する画像データのうち、経過時間
    管理手段に管理される入力されてからの経過時間が予め
    設定された所定時間を越えている画像データについて
    は、その出力処理を待機させることを特徴とする請求項
    4に記載の画像出力処理装置。
  7. 【請求項7】外部機器から入力される画像データを受け
    入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を出力する
    画像出力処理装置において、 上記外部機器から画像データが入力された時に、該画像
    データを特定のID番号と対応させて記憶管理する記憶
    管理手段と、 画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問
    器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共
    に各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応
    答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入っ
    た時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によ
    って確認する移動体識別手段と、 上記移動体識別手段によってあるID番号が確認され、
    該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理手段に
    記憶されている時に、上記記憶管理手段に記憶管理され
    ている画像データの出力を制御する出力制御手段とを備
    え、 上記出力制御手段は、ある画像データの出力処理中に、
    上記移動体識別手段によって新たなID番号が確認され
    た場合には、上記出力処理と並行して、新たに確認され
    たID番号に対する画像データの出力準備を行なうこと
    を特徴とする画像出力処理装置。
  8. 【請求項8】外部機器から入力される画像データを受け
    入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を出力する
    画像出力処理装置において、 上記外部機器から画像データが入力された時に、該画像
    データを特定のID番号と対応させて記憶管理する記憶
    管理手段と、 画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問
    器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共
    に各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応
    答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入っ
    た時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によ
    って確認する移動体識別手段と、 上記移動体識別手段によってあるID番号が確認され、
    該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理手段に
    記憶されている時に、上記記憶管理手段に記憶管理され
    ている画像データの出力を制御する出力制御手段とを備
    え、 上記出力制御手段は、ある画像データの出力処理中に、
    上記移動体識別手段によって新たなID番号が確認され
    た場合には、現在出力処理中のID番号に対する画像デ
    ータと新たに確認されたID番号に対する画像データと
    を含めて、優先的に処理すべき画像データを確定するこ
    とを特徴とする画像出力処理装置。
  9. 【請求項9】外部機器から入力される画像データを受け
    入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を出力する
    画像出力処理装置において、 上記外部機器から画像データが入力された時に、該画像
    データを特定のID番号と対応させて記憶管理する記憶
    管理手段と、 画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問
    器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共
    に各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応
    答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入っ
    た時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によ
    って確認する移動体識別手段と、 上記移動体識別手段によってあるID番号が確認され、
    該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理手段に
    記憶されている時に、上記記憶管理手段に記憶管理され
    ている画像データの出力を制御する出力制御手段とを備
    え、 上記出力制御手段は、ある画像データの出力処理中に、
    上記移動体識別手段によって新たなID番号が確認され
    た場合には、その新たなID番号が確認された時点で、
    現在出力処理中の画像データに関するID番号が確認で
    きなければ、新たに確認されたID番号に対する画像デ
    ータを優先的に出力処理することを特徴とする画像出力
    処理装置。
  10. 【請求項10】外部機器から入力される画像データを受
    け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を出力す
    るプリンタモードと、さらに、少なくとも1つの他の動
    作モードを有する画像出力処理装置において、 上記外部機器から画像データが入力された時に、該画像
    データを特定のID番号と対応させて記憶管理する記憶
    管理手段と、 画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問
    器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共
    に各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応
    答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入っ
    た時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によ
    って確認する移動体識別手段と、 上記移動体識別手段によってあるID番号が確認され、
    該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理手段に
    記憶されている時に、上記記憶管理手段に記憶管理され
    ている画像データのプリンタモードによる出力を制御す
    る出力制御手段とを備え、 上記出力制御手段は、上記プリンタモードにおける画像
    データの出力を開始する前に他の動作モードでの処理に
    関わる指示が確認されると、プリンタモードでの画像デ
    ータの出力処理を一時的に停止させ、指示された他の動
    作モードでの出力処理を優先的に行なわせることを特徴
    とする画像出力処理装置。
  11. 【請求項11】外部機器から入力される画像データを受
    け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を出力す
    る画像出力処理装置において、 上記外部機器から画像データが入力された時に、該画像
    データを特定のID番号と対応させて記憶管理する記憶
    管理手段と、 画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問
    器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共
    に各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応
    答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入っ
    た時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によ
    って確認する移動体識別手段と、 上記記憶管理手段が画像データを受け入れてから該画像
    データに対応するID番号が上記移動体識別手段によっ
    て確認されるまでの受取時間を統計的に管理し、上記受
    取時間の平均値である平均受取時間を各ID番号毎に管
    理する統計情報管理手段と、 上記移動体識別手段によってあるID番号が確認され、
    該ID番号に対応する画像データが上記記憶管理手段に
    記憶されている時に、上記記憶管理手段に記憶管理され
    ている画像データの出力を制御する出力制御手段とを備
    え、 上記出力制御手段は、複数の画像データを出力すべき状
    態になった時に、上記統計情報管理手段により管理され
    ている平均受取時間に基づいて画像データの出力順位を
    制御することを特徴とする画像出力処理装置。
  12. 【請求項12】外部機器から入力される画像データを受
    け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を出力す
    る画像出力処理装置において、 上記外部機器から画像データが入力された時に、該画像
    データを特定のID番号と対応させて記憶管理する記憶
    管理手段と、 画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問
    器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共
    に各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応
    答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入っ
    た時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によ
    って確認する移動体識別手段と、 上記記憶管理手段が画像データを受け入れてから該画像
    データに対応するID番号が上記移動体識別手段によっ
    て確認されるまでの受取時間を統計的に管理し、上記受
    取時間の平均値である平均受取時間を各ID番号毎に管
    理する統計情報管理手段と、 上記記憶管理手段における記憶容量が所定レベルに達し
    た時に、上記統計情報管理手段により管理されている平
    均受取時間に基づいて画像データの出力を制御する出力
    制御手段とを備えていることを特徴とする画像出力処理
    装置。
  13. 【請求項13】外部機器から入力される画像データを受
    け入れ、該画像データに基づいて用紙上に画像を出力す
    る画像出力処理装置において、 上記外部機器から画像データが入力された時に、該画像
    データを特定のID番号と対応させて記憶管理する記憶
    管理手段と、 画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問
    器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共
    に各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応
    答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入っ
    た時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によ
    って確認する移動体識別手段と、 上記記憶管理手段が画像データを受け入れてから該画像
    データに対応するID番号が上記移動体識別手段によっ
    て確認されるまでの受取時間を統計的に管理し、上記受
    取時間の平均値である平均受取時間と、入力された画像
    データの入力時刻に該画像データに対応する上記平均受
    取時間を加算して求められる推定受取時刻とを各ID番
    号毎に管理する統計情報管理手段と、 上記統計情報管理手段により管理されている上記推定受
    取時刻に基づいて画像データの出力タイミングを制御す
    る出力制御手段とを備えていることを特徴とする画像出
    力処理装置。
  14. 【請求項14】上記出力制御手段は、上記移動体識別手
    段により、あるID番号が確認された時点で、該ID番
    号に対応する画像データの出力が開始されていなけれ
    ば、その時点で該画像データの出力処理を優先的に開始
    することを特徴とする請求項13に記載の画像出力処理
    装置。
  15. 【請求項15】原稿を読み取ってその画像データを得る
    読取手段を有し、該読取手段によって得られた画像デー
    タを外部機器に対して送信可能な画像出力処理装置にお
    いて、 画像出力処理装置の本体に配置される質問器と、該質問
    器の管理エリア内で該質問器と無線通信可能であると共
    に各応答器毎に特定のID番号を格納している複数の応
    答器とからなり、応答器が質問器の管理エリア内に入っ
    た時に、この応答器に格納されるID番号を質問器によ
    って確認する移動体識別手段と、 上記読取手段によって原稿の読み取りが行なわれている
    時に、この読み込みによって得られた画像データと、こ
    の時、上記移動体識別手段によって確認されたID番号
    とを対応させて記憶管理する記憶管理手段と、 上記読取手段によって得られた画像データを外部機器に
    対して送信する場合に、該記憶管理手段に記憶管理され
    ているID番号に基づいて画像データの送信を制御する
    送信制御手段とを備えていることを特徴とする画像出力
    処理装置。
  16. 【請求項16】さらに、上記読取手段によって得られた
    画像データを送信する際の送信先となる各外部機器と、
    各外部機器毎に設定されているID番号とを対応させて
    格納している送信先ID格納手段を有し、 上記送信制御手段は、画像データを外部機器に対して送
    信する際に、上記記憶管理手段に該画像データに対応し
    て記憶されているID番号と同一のID番号を有する外
    部機器を上記送信先ID格納手段に格納される情報に基
    づいて確認し、確認された外部機器を上記画像データの
    送信先として送信を行なうことを特徴とする請求項15
    に記載の画像出力処理装置。
  17. 【請求項17】上記送信制御手段は、画像データを外部
    機器に対して送信する際に、該画像データに対応するI
    D番号を送信先の外部機器に対して、共に送信すること
    を特徴とする請求項15または16に記載の画像出力処
    理装置。
  18. 【請求項18】上記送信制御手段は、上記ID番号に基
    づいて画像データの送信先を確定する送信モード以外
    に、ユーザの入力指示に基づいて任意の外部機器を送信
    先として設定可能な送信モードを有することを特徴とす
    る請求項15ないし17の何れかに記載の画像出力処理
    装置。
  19. 【請求項19】上記送信制御手段は、外部機器からの画
    像データの送信要求に応じて画像データを送信可能であ
    り、上記送信要求に応じて画像データを送信する場合に
    は、送信要求を行なった外部機器のID番号と、送信要
    求された画像データのID番号とが一致する場合のみ画
    像データを送信することを特徴とする請求項15ないし
    18の何れかに記載の画像出力処理装置。
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