JP2007244295A - コンバインの選別装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンベア樋部を容易に掃除できるコンバインの選別装置を提供すること。
【解決手段】唐箕22の送風口41から一番穀粒受樋43の上部位置に向けて選別用の第1風路42を形成し、前記唐箕22から一番穀粒受樋43に第1風路42を通して送風することにより脱穀された穀粒を風選して、風選された一番穀粒を一番穀粒受樋43に受けるようにしたコンバインAの選別装置5において、唐箕22の送風を前記一番穀粒受樋43の下部位置に向けて送風する第2風路46を形成し、前記唐箕22から一番穀粒受樋43に前記第2風路46を通して送風した風を用いて前記一番穀粒受樋43内の残留物を除去するようにした。
【選択図】図4
【解決手段】唐箕22の送風口41から一番穀粒受樋43の上部位置に向けて選別用の第1風路42を形成し、前記唐箕22から一番穀粒受樋43に第1風路42を通して送風することにより脱穀された穀粒を風選して、風選された一番穀粒を一番穀粒受樋43に受けるようにしたコンバインAの選別装置5において、唐箕22の送風を前記一番穀粒受樋43の下部位置に向けて送風する第2風路46を形成し、前記唐箕22から一番穀粒受樋43に前記第2風路46を通して送風した風を用いて前記一番穀粒受樋43内の残留物を除去するようにした。
【選択図】図4
Description
本発明は、穀粒などの脱穀に用いられるコンバインの選別装置に関する。
従来、コンバインなどに搭載された選別装置としては、選別装置本体に、コンベア樋部の掃除に用いられる掃除口を備えているものがある(特許文献1参照)。
このコンベア樋部について掃除を行なう場合は、掃除口の蓋を開いて、動掃除口からブロワでコンベア樋部に風を送り、コンベア樋部に溜まった籾や塵などのごみを吹き飛ばしている。
特許第3383583号
ところで、掃除口からブロワで風を送る掃除方法では、コンベア樋部の全体に同時に風を送ることができないことから、コンベア樋部の全体を掃除するのに時間がかかる。
そこで、本発明では、唐箕の送風口から一番穀粒受樋の上部位置に向けて選別用の第1風路を形成し、前記唐箕から一番穀粒受樋に第1風路を通して送風することにより脱穀された穀粒を風選して、風選された一番穀粒を一番穀粒受樋に受けるようにしたコンバインの選別装置において、前記唐箕の送風を前記一番穀粒受樋の下部位置に向けて送風する第2風路を形成し、前記唐箕から一番穀粒受樋に前記第2風路を通して送風した風を用いて前記一番穀粒受樋内の残留物を除去するようにしたことを特徴とするコンバインの選別装置を提供する。
そして、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
すなわち、前記一番穀粒受樋の送風方向後方に、二番穀粒受樋を備えており、前記第2風路は、前記二番穀粒受樋の下部位置に向けて送風する風路をも備えることにも特徴を有する。
また、前記唐箕としては、前記第1風路に送風する送風口としての第1送風口と、前記第2風路に送風するための第2送風口とを備えており、前記第2送風口を開閉するための蓋体を備えていることにも特徴を有する。
そして、前記蓋体は、前記第2送風口を開いた状態にする第1位置と、閉じた状態にする第2位置とに移動自在になっていると共に、前記第1送風口の開閉にも用いられるものであり、前記蓋体を前記第1位置に位置させると前記第1送風口が閉状態になり、前記蓋体を前記第2位置に位置させると前期第2送風口が開状態になることにも特徴を有する。
請求項1に記載の発明では、唐箕の送風口から一番穀粒受樋の上部位置に向けて選別用の第1風路を形成し、前記唐箕から一番穀粒受樋に第1風路を通して送風することにより脱穀された穀粒を風選して、風選された一番穀粒を一番穀粒受樋に受けるようにしたコンバインの選別装置において、前記唐箕の送風を前記一番穀粒受樋の下部位置に向けて送風する第2風路を形成し、前記唐箕から一番穀粒受樋に前記第2風路を通して送風した風を用いて前記一番穀粒受樋内の残留物を除去するようにしている。
このように、唐箕の送風を一番穀粒受樋の下部位置に向けて送風する第2風路を形成し、唐箕から一番穀粒受樋に第2風路を通して送風できるようにすると、唐箕を作動させて第2風路に風を送り込むことで、唐箕からの風が一番穀粒受樋の下部位置に送られ、一番穀粒受樋内の籾や塵などの残留物が吹き飛ばされる。つまり、唐箕を使って迅速かつ簡単に一番穀粒受樋の掃除をすることができる。
請求項2に記載の発明では、前記一番穀粒受樋の送風方向後方に、二番穀粒受樋を備え、前記第2風路は、前記二番穀粒受樋の下部位置に向けて送風する風路をも備えている。
このようにすると、一番穀粒受樋の掃除だけでなく、二番穀粒受樋の掃除を一度に行なうことができ、迅速かつ簡単に穀粒受樋全体の掃除を行なうことができる。
請求項3に記載の発明では、前記唐箕は、前記第1風路に送風する送風口としての第1送風口と、前記第2風路に送風するための第2送風口とを備え、前記第2送風口を開閉するための蓋体を備えている。
このようにすると、蓋体を開閉できるので、蓋体を閉じておくことで通常通り、第1風路から一番穀粒受樋の上部位置に風を送って脱穀された穀粒を風選することができる。他方、掃除のときなど必要に応じて蓋体を開くと、唐箕から第2風路を通って穀粒受樋の下部位置に風が送られ、穀粒受樋の掃除をすることができる。
請求項4に記載の発明では、前記蓋体は、前記第2送風口を開いた状態にする第1位置と、閉じた状態にする第2位置とに移動自在になっていると共に、前記第1送風口の開閉にも用いられるものであり、前記蓋体を前記第1位置に位置させると前記第1送風口が閉状態になり、前記蓋体を前記第2位置に位置させると前期第2送風口が開状態になるように取り付けられている。
このようにすると、第2送風口を開くと同時に第1送風口が閉じられる。第1送風口が閉じられると、唐箕からの風を全て第2送風口から第2風路に送ることができるので、掃除に用いることができる風量を最大限に確保することができる。大量の風量が確保されれば、籾や塵などの不要物をより確実に除去でき、より迅速かつ簡単に穀粒受樋の掃除を行なうことができる。
また、1つの蓋体で両送風口の開閉を行なうので、開閉作業が簡単である。さらに、両送風口が同時に閉じられることを防止できる。両送風口を閉じた状態で唐箕を作動させると、唐箕から送風できない状態になって唐箕の駆動源に過剰な負荷が加わって故障を誘発するおそれがあるが、本発明では、このようなことが確実に防止される。
次に、本発明の実施の形態に係るコンバインについて図面を参照しながらさらに具体的に説明する。図1は本発明の一実施例に係るコンバインの全体左側面図、図2は同じく全体平面図、図3は、同じく全体右側側面図、図4は、第1実施例の選別装置の左側面模式図である。図4は、第2実施例の選別装置の左側面模式図である。なお、図4及び図5において、矢印は風の流れを示している。
まず、本発明の実施の形態に係るコンバインの全体構成について、図1から図3を参照して説明する。
図1に示すように、コンバインAは、左右一対のクローラ式の走行部1,1と、走行部上に設置された車体フレーム2と、車体フレーム2の前端部に取り付けられた刈取装置3と、車体フレーム2上の左側前部に設置された脱穀装置4と、脱穀装置4の直下方位置に設置された選別装置5と、選別装置5の後方上部であって脱穀装置4の直後方位置に設置された排藁処理装置6と、車体フレーム2上の右側前部に設置された運転部7と、運転部7の直後方位置であって脱穀装置4の直上方位置に設置されたグレンタンク8とを備えている。なお、符号「9」は、刈取装置3の刈刃を示しており、符号「10」は刈取装置3に設けた穀稈搬送機構を示しており、符号「11」は、穀稈の搬送に用いられるフィードチェーンを示しており、符号「12」は、脱穀装置4に設けた扱胴を示している。
そして、このコンバインAでは、刈取装置3の刈刃9によって圃場の穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を、刈取装置3に取り付けた上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置等の穀稈搬送機構10によって後部へと搬送し、さらに穀稈をフィードチェーン11で受け継いで搬送するようになっている。そして、フィードチェーン11と図示しない狭扼杆とで穀桿の株元部を狭持すると共に穀桿の穂先部を扱胴12の下側周面に沿わせて前方から後方へ向けて搬送し、扱胴12によって脱穀し、脱穀した穀粒を選別装置5により選別し、選別した清粒をグレンタンク8に搬送して貯留する一方、排藁を排藁処理するようになっている。
このような構成のコンバインAの脱穀装置4について、次に説明する。
図1に示されるように、脱穀装置4は、扱室13を備えており、扱室13に機体前後方向に軸架する扱胴12が設置されている。扱胴12の周囲には脱粒のための多数の扱歯14が植設されている。穀稈は、フィードチェーン11によって株元側を拘束された状態で、先端側が扱胴12の下方に挿入され、機体後方へと搬送される。このとき、扱胴12の回転によって脱粒が行われる。扱胴12の下部周囲には受網15が設けられており、穀粒や藁屑等の処理物のみが選別装置5へと落下するようになっている。
図2に示されるように、扱胴12の後部のグレンタンク8側には処理室16が設けられており、送塵口処理胴17が扱胴12と平行に前後方向に横架されている。扱胴12の後部は、図示しない送塵口を介して送塵口処理胴17の前部へと連通されている。扱胴12で処理できなかった枝梗付着粒等の未処理物は、送塵口処理胴17へ送られる。また、送塵口処理胴17の下部周囲には、図示しない処理胴網が設けられており、処理物のみが処理胴網から落下するようになっている。処理胴網の下方には、スクリュー式の送塵搬送コンベアが前後方向に軸架されており、処理胴網に設けられた孔(網目)を通過して落下した処理物は、送塵搬送コンベアによって機体前方に向かって搬送され、送塵搬送コンベアの前端に設けられた排塵口よって選別装置5に再投入される。
次に、選別装置5について説明する。選別装置5は、揺動選別装置21による揺動選別および唐箕22による風選別を行うものであり、搬送されてきたものを一番穀粒と二番穀粒と藁屑等とに分別する。
図4に示されるように、揺動選別装置21は、機枠23内に収納されている。揺動選別装置21の前部は、扱胴12の前端部の下方まで延びており、揺動選別装置21の後部は、送塵口処理胴17の後端部の下方まで延在している。そして、揺動選別装置21の前下部に揺動軸が設けられていると共に後部に揺動駆動機構が設けられており、揺動駆動機構によって揺動本体24が揺動するようになっている。
揺動選別装置21の、唐箕22上方位置には、板体を波状に成形した後側流穀板25が設置されており、その前方には図示しない前側流穀板が設置されている。このような流穀板を設置することで穀粒を後方に搬送しやすくしている。また、後側流穀板25の後部には、第2選別部である網状のグレンシーブ26が連設されており、後側流穀板25とグレンシーブ26の上方には第1選別部であるチャフシーブ27が取り付けられている。
揺動選別装置21の下方の前後途中位置には、左右方向に一番コンベア31と二番コンベア32とが横設されている。そして、一番コンベア31の右側には揚穀コンベア33が連結されている。揺動選別装置21を介して落下した一番穀粒は、一番コンベア31の受樋である一番穀粒受樋43に落下し、一番コンベア31から揚穀コンベア33を介してグレンタンク8に搬送される。
また、二番コンベア32の右端には、二番還元コンベア34が連結されており、二番還元コンベア34の前方端部は図示しない枝梗処理装置に連設されている。枝梗処理装置は枝梗処理胴を備えており、ここで枝梗を除去された二番穀粒を、揺動選別装置21の選別開始部に再投入する。
唐箕22は、揺動選別装置21の前部下方で、一番コンベア31の前方位置に配置されている。唐箕22は、コンバインAの後方に向けて送風するための第1送風口41を唐箕後部に備えており、第1送風口41の後方に、コンバインAの後方に向けて延びる穀粒選別用の第1風路42が形成されている。
第1風路42は、機枠23内であって、選別装置5の揺動選別装置21と、これらの下方に位置する第1風路42用の底板である上側底板50との間に形成されている。上側底板50は、第1送風口41の下縁から一番穀粒受樋43の上方位置に向けて降り勾配の第1底板部51と、一番コンベア31を下側から覆うように配置されており一番穀粒受樋43を構成する一番穀粒受樋用底板部52と、一番穀粒受樋用底板部52の後部から上方に向けて登り勾配の状態で設置されている第3底板部53と、第3底板部53の後部から下方に向けて降り勾配の状態で設置される第4底板部54と、二番コンベア32を下側から覆うように配置されており二番穀粒受樋44を構成する二番穀粒受樋用底板部55と、二番穀粒受樋用底板部55の後部から上方に向けて登り勾配の状態で設置される第6底板部56とからなるものである。これらの底板部は、列挙順に前方から後方へと連なるように設置されており、上側底板50を構成している。
唐箕22の第1送風口41から後方に送り出された選別風は、第1風路42を通ってグレンシーブ26やチャフシーブ27に送風されるようになっており、選別風の流れに乗せて塵を機外に排出するようになっている。
また、唐箕22は、第1送風口41とは別に、第2送風口45を備えている。第2送風口45は、唐箕22の後部であって、第1送風口41の下方位置に設けられている。そして、第2送風口45の後方には、第1風路42とは別に、コンバインAの後方に向けて延びる第2風路46が形成されており、第2送風口45から送り出された風は第2風路46を通って後方に送風されるようになっている。
唐箕22には、第2送風口45を開閉するための蓋体47を備えている。蓋体47は、唐箕22を覆う覆い体22aに沿って上下方向にスライド移動可能になっており、スライドによる移動により最下端に移動させると、蓋体47は、第2送風口45を閉じた状態にする閉位置(図4において二点鎖線で示される位置)に位置し、最上端に移動させると、図4に示されるように、第2送風口45を開いた状態にする開位置に位置する。なお、蓋体は、閉位置に位置された状態では、第2送風口45を閉じた状態にする一方で第1送風口41を開いた状態にし、閉位置に位置された状態では、第2送風口45を開いた状態にする一方で第1送風口41を閉じた状態にする。
また、蓋体47は、第2送風口45を閉じる閉位置および第2送風口45を開く開位置において、唐箕22の覆い体22aに係止できるようになっており、第2送風口45を開いた状態や閉じた状態を維持できるようになっている。なお、コンバインAの車体側部には、蓋体47に隣接する位置に、蓋体操作用の開閉扉が形成されている。蓋体47をスライド移動させる場合は、この扉を開いて簡単に作業することができる。
第2風路46は、機枠23内であって、第1風路42の下方に設置された第2風路用の天板60と、その下方に位置する第2風路用の底板70との間に形成されている。天板60は、上側底板の第1底板部51の下方に位置する第1天板部61と、第3底板部53および第4底板部54の下方に位置する第2天板部62とから構成されており、第1天板部61と第2天板部62の間に一番穀粒受樋用底板部52が位置し、第2天板部62の後方に二番穀粒受樋用底板部55が位置するようになっている。
一番穀粒受樋用底板部52には、第2風路46の全幅にわたって延在する開口52aが形成されており、当該開口52aを下側から覆う第1カバー63が取り付けられている。当該開口52aの後端位置にはコンバインAの車幅方向に延在する支持用ピン63aが取り付けられており、この支持用ピン63aには第1カバー63の後端部が回動可能に支持されている。他方、第1カバー63の前端部は第1天板部61に係止可能になっており、第1カバー63の前端部を第1天板部61に係止させて第1カバー63を閉位置(図4において二点鎖線で示される位置)に位置させると、一番穀粒受樋用底板部52の開口52aが閉じられ、第1カバー63を回動させてその前端部を下方に移動させて第1カバー63を図4に示される開位置に位置させると、開口52aが開くようになっている。
このように、第1カバー63の後端部を支持し、前端部を移動させるようにすると、第1カバー63を開いたとき、一番穀粒受樋用底板部52の開口52aが前方に向けて開く状態になる。そして、第1カバー63は、第2風路46の前方からの送風を開口52aへと案内するガイド板として機能する。
また、一番穀粒受樋用底板部52と同様に、二番穀粒受樋用底板部55にも第2風路46の全幅にわたって延在する開口55aが形成されており、当該開口55aを下側から覆う第2カバー64が取り付けられている。第2カバー64は、支持用ピン64aを用いて第1カバー63と同様の構造で取り付けられている。そして、第2カバー64は、その動きも第1カバー63と同様であるので、詳細な説明についてはこれを省略するが、閉位置(図4において二点鎖線で示される位置)に位置させると、二番穀粒受樋用底板部55の開口55aが閉じられ、図4に示される開位置に位置させると、開口55aが開くようになっている。なお、第2カバー64を開くと、二番穀粒受樋用底板部55の開口55aが前方に向けて開く状態になる。そして、第2カバー64は、第1カバー63と同様、第2風路46の前方からの送風を開口55aへと案内するガイド板として機能する。
そして、図4に示されるように、第1カバー63は、その前端部が第2風路46の高さ方向の途中位置に位置する状態になるまで回動できるようになっている。そして、第2カバー64は、その前端部が第2風路46の底板70に接する状態になるまで回動できるようになっている。このように、第1カバー63を途中位置まで回動させるようにすると、第2風路46の前方からの送風の適量を一番穀粒受樋用底板部52の開口52aに導くことができ、残りを二番穀粒受樋用底板部55側に流すことができる。
次に、このような送風構造を備える選別装置5の動作について説明する。
このような選別装置5を備えるコンバインAで脱穀を行なう場合、すなわち圃場の穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を脱穀し、脱穀した穀粒を選別装置5によって選別する場合は、蓋体47を下方に移動させて第1送風口41を開き、第2送風口45を閉じる状態にする。また、このとき、一番穀粒受樋用底板部52の開口52aの第1カバー63と、二番穀粒受樋用底板部55の開口55aの第2カバーを閉じた状態にしておく。このような状態にしておけば、唐箕22からの送風は、選別風として第1送風口41から第1風路42へと送られ、第2送風口45から送り出されることはない。第1風路42に送られた選別風は、グレンシーブ26やチャフシーブ27に送風され、選別風の流れに乗せて塵を機外に排出できる。
他方、一番穀粒受樋43や二番穀粒受樋44の掃除をする場合は、図4に示されるように、蓋体47を上方に移動させて第2送風口45を開き、第1送風口41を閉じる状態にする。そして、このとき、一番穀粒受樋用底板部52の開口52aの第1カバー63と、二番穀粒受樋用底板部55の開口55aの第2カバーを開く。この状態にすると、唐箕22から送り出された風は、第1送風口41から流れ出さず、第2送風口45から第2風路46へと送られ、第2風路46を通って一番穀粒受樋用底板部52に達し、その開口52aから一番穀粒受樋43の下部位置へと送風される。このとき、開いた状態の第1カバー63は、一番穀粒受樋43側に送風するガイド板として機能するので、一番穀粒受樋43の下部位置に確実に送風される。また、第2風路を送られた風の一部は、一番穀粒受樋用底板部52の後方の二番穀粒受樋用底板部55に送風される。二番穀粒受樋用底板部55に達した風は、その開口55aから二番穀粒受樋44の下部位置へと送風される。このとき、開いた状態の第2カバー64は、二番穀粒受樋44側に送風するガイド板として機能する。
このようにして一番穀粒受樋43および二番穀粒受樋44に送風すると、各受樋43,44に残った籾や塵などの残留物を、唐箕22からの送風によって吹き飛ばすことができる。そして、各穀粒受樋用底板部52,55に形成された開口52a,55aは、第2風路46の全幅にわたって形成されているので、受樋43,44を全幅にわたって一度に掃除することができる。このように、本実施形態で用いている選別装置5によれば、唐箕22を作動させることで、ブロワなどを用いることなく、迅速かつ簡単に各穀粒受樋43,44の掃除をすることができる。
また、選別装置5の別の実施形態について説明する。
本実施形態の選別装置5は、上記実施形態の選別装置5と異なり、第1送風口41は常に開いた状態に維持されるようになっている。なお、上記実施形態と同一の構成には同一の符号を付すこととし、その説明を省略することとする。
図5に示されるように、この実施形態では、唐箕22の第2送風口45の上端位置に、コンバインAの車幅方向に延在する蓋体支持に用いられる支持ピン47aが取り付けられており、第2送風口45を開閉するための蓋体47は、この支持ピン47aに回動可能に支持される状態で取付けられている。
蓋体47の下端部は、唐箕22の外周を覆う覆い体22aに係止できるようになっており、しかも第2風路46の上側に位置する後述する第1天板部61にも係止できるようになっている。蓋体47の下端部を唐箕22の覆い体22aに係止すると、蓋体47は覆い体22aの一部を構成することとなり、第2送風口45は閉じられた状態になる。他方、蓋体47の下端部を第2風路46の第1天板部61に係止させると、蓋体47は第1天板部61の一部を構成することとなり、第2送風口45は開いた状態になる。なお、コンバインAの車体側部には、蓋体47に隣接させて蓋体操作用の開閉扉が形成されている。蓋体を開閉する場合は、この扉を開いて簡単に作業することができるようになっている。
次に、このような送風構造を備える選別装置5の動作について説明する。
このような選別装置5を備えるコンバインAで脱穀を行なう場合は、蓋体47の下端部を唐箕22の覆い体22aに係止して第2送風口45を閉じた状態にする。また、このとき、一番穀粒受樋用底板部52の開口52aの第1カバー63と、二番穀粒受樋用底板部55の開口55aの第2カバーを閉じた状態にしておく。このような状態にしておけば、唐箕22からの送風は、選別風として第1送風口41から第1風路42へと送られ、第2送風口45から送り出されることはない。第1風路42に送られた選別風は、グレンシーブ26やチャフシーブ27に送風され、選別風の流れに乗せて塵を機外に排出できる。
他方、一番穀粒受樋43や二番穀粒受樋44の掃除をする場合は、図5に示されるように、蓋体47の下端部を第1天板部61に係止して、第2送風口45を開いた状態にする。そして、このとき、一番穀粒受樋用底板部52の開口52aの第1カバー63と、二番穀粒受樋用底板部55の開口55aの第2カバー64を開く。
この状態にすると、唐箕22から送り出された風は、第1送風口41から第1風路42に送られると共に、第2送風口45から第2風路46へと送られる。このうち、第2送風口45から送り出された風は、上記実施形態の場合と同様、第2風路46を通って一番穀粒受樋用底板部52に達し、その開口52aから一番穀粒受樋43の下部位置へと送風される。また、第2風路を送られた風の一部は、一番穀粒受樋用底板部52の後方の二番穀粒受樋用底板部55に送風される。
本実施形態では、第1送風口41が常に開いているので、第2送風口45から第2風路46に送られる風量は少なくなる。ただし、開いた状態の第1カバー63は、一番穀粒受樋43側に送風するガイド板として機能するので、一番穀粒受樋用底板部52に達した風は、その開口52aから一番穀粒受樋43の下部位置に確実に送風される。また、開いた状態の第2カバー64は、二番穀粒受樋44側に送風するガイド板として機能するので、二番穀粒受樋用底板部55に達した風は、その開口55aから二番穀粒受樋44の下部位置へと確実に送風される。
このようにして一番穀粒受樋43および二番穀粒受樋44に送風すると、各受樋43,44に残った籾や塵などの残留物を、唐箕22からの送風によって吹き飛ばすことができる。そして、各穀粒受樋用底板部52,55に形成された開口52a,55aは、第2風路46の全幅にわたって形成されているので、受樋43,44を全幅にわたって一度に掃除することができる。このように、本実施形態で用いている選別装置5によれば、唐箕22を作動させることで、ブロワなどを用いることなく、迅速かつ簡単に各穀粒受樋43,44の掃除をすることができる。
さらに、本実施形態では、第1送風口41が常に開いているので、第2送風口45を開いた状態で唐箕22から送風を行なうと、選別装置5内の隅々まで一度の送風することができ、選別装置5全体の換気効率が向上する。選別装置5においては、湿気を帯びた籾や塵が風路の底板や天板に付着することがあり、換気しにくい場所に付着した籾や塵は除去しにくいとい。この点、本実施形態によれば、第1送風口41と第2送風口45の両方から一度に送風をすることで、風路全体に一度に送風することができ、換気しにくい風路の隅々まで送風することができる。隅々まで送風することで、そのような場所に付着した籾や塵まで除去できるようになり、掃除効率が向上する。
なお、ここまで、本発明に係るコンバインの選別装置の実施形態について説明したが、本発明に係るコンバインの選別装置は、上記実施形態に限られるものではなく、種々改変できる。
たとえば、上記実施形態では、蓋体47に隣接して形成された開閉扉を利用して蓋体47の開閉を行なうようになっているが、蓋体47を開閉させるための構造は、開閉扉を用いるものに限られず、種々の構成をとり得る。たとえば、蓋体の下端部に、車体側方に延びる操作棒を取り付け、この操作棒を操作することで蓋体を開閉するようにしてもよいし、蓋体と一体的に回転する回転軸を設け、この回転軸をモータなどの駆動手段を用いて回転させることによって蓋体を開閉させてもよい。
また、第1カバー63の前端部が第2風路46の底板70に接する状態になるまで第1カバー63を回動させることができるようにしてもよい。このようにすると、第2風路46に送風された風の大半を一番穀粒受樋用底板部52の開口52aから一番穀粒受樋43の下部位置に送風できる。第2カバー64を閉じておけば、より確実に、第2風路46に送風された風の全てを一番穀粒受樋43の下部位置に送風できる。このようにすれば、一番穀粒受樋43の下部位置により強い風を送風することができ、一番穀粒受樋43における残留物の除去効率が向上する。なお、第1カバー63を閉じて、第2カバー64を開いた状態にすれば、二番穀粒受樋44により強い風を送風することができ、二番穀粒受樋44における残留物の除去効率が向上する。
また、第2送風口45の開閉に用いられる蓋体47を開閉動作させるときに、蓋体47を任意の位置に固定できるようにしておいてもよい。このようにしておくと、第2送風口45から第2風路46に送られる風の風量を細かく増減できるので、所望の風量を第2送風口45から第2風路46に送風できる。
1 走行部
2 車体フレーム
3 刈取装置
4 脱穀装置
5 選別装置
6 排藁処理装置
7 運転部
8 グレンタンク
9 刈刃
10 穀稈搬送機構
11 フィードチェーン
12 扱胴
22 唐箕
41 第1送風口
42 第1風路
43 一番穀粒受樋
44 二番穀粒受樋
45 第2送風口
46 第2風路
47 蓋体
A コンバイン
2 車体フレーム
3 刈取装置
4 脱穀装置
5 選別装置
6 排藁処理装置
7 運転部
8 グレンタンク
9 刈刃
10 穀稈搬送機構
11 フィードチェーン
12 扱胴
22 唐箕
41 第1送風口
42 第1風路
43 一番穀粒受樋
44 二番穀粒受樋
45 第2送風口
46 第2風路
47 蓋体
A コンバイン
Claims (4)
- 唐箕の送風口から一番穀粒受樋の上部位置に向けて選別用の第1風路を形成し、前記唐箕から一番穀粒受樋に第1風路を通して送風することにより脱穀された穀粒を風選して、風選された一番穀粒を一番穀粒受樋に受けるようにしたコンバインの選別装置において、
前記唐箕の送風を前記一番穀粒受樋の下部位置に向けて送風する第2風路を形成し、前記唐箕から一番穀粒受樋に前記第2風路を通して送風した風を用いて前記一番穀粒受樋内の残留物を除去するようにしたことを特徴とするコンバインの選別装置。 - 前記一番穀粒受樋の送風方向後方に二番穀粒受樋を備えており、前記第2風路は、前記二番穀粒受樋の下部位置に向けて送風する風路をも備えるものである請求項1に記載のコンバインの選別装置。
- 前記唐箕は、前記第1風路に送風する送風口としての第1送風口と、前記第2風路に送風するための第2送風口とを備えており、
前記第2送風口を開閉するための蓋体を備えている請求項1または請求項2に記載のコンバインの選別装置。 - 前記蓋体は、前記第2送風口を開いた状態にする第1位置と、閉じた状態にする第2位置とに移動自在になっていると共に、前記第1送風口の開閉にも用いられるものであり、前記蓋体を前記第1位置に位置させると前記第1送風口が閉状態になり、前記蓋体を前記第2位置に位置させると前期第2送風口が開状態になる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンバインの選別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006072807A JP2007244295A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | コンバインの選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006072807A JP2007244295A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | コンバインの選別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007244295A true JP2007244295A (ja) | 2007-09-27 |
Family
ID=38589238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006072807A Pending JP2007244295A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | コンバインの選別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007244295A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016149959A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
-
2006
- 2006-03-16 JP JP2006072807A patent/JP2007244295A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016149959A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
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