JP2011015637A - コンバイン - Google Patents

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正文 高木
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【課題】プレファン周りの構造を簡素なものとしながら、選別効率およびメンテナンス性の向上を図ることができるコンバインを提供する。
【解決手段】刈り取られた穀稈を脱穀する脱穀部4と、この脱穀部4からの処理物を揺動選別装置50と唐箕ファン51およびプレファン52からの選別風とにより選別する選別部5とを備えるコンバイン1であって、前記揺動選別装置50は、下部機枠91・91に揺動可能かつ着脱可能に支持され、前記プレファン52は、前記揺動選別装置50の下方で前記下部機枠91・91側に設けられて、プレファンケース10に収容され、前記プレファンケース10は、前記揺動選別装置50に取り付けられて前記プレファン52を上方から覆う上側プレファンケース11と、前記下部機枠91・91に取り付けられて前記プレファン52を下方から覆う下側プレファンケース12とを備えるコンバイン1とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンバインに関し、特にその選別部に関する。
従来、選別部に唐箕ファンとプレファンとを設けて、これらのファンからの選別風により脱穀部で脱穀された処理物を風選別するコンバインは知られている。例えば、特許文献1に記載のようなコンバインの選別部においては、回転ファン(プレファン)の上方に上側ファンケース(上側プレファンケース)が配置され、その下方に下側ファンケース(下側プレファンケース)が配置されて、回転ファンの回転による選別風が上側ファンケースと下側ファンケースに案内されるようになっている。また、上側ファンケースに回転ファンからの選別風の風量を調節可能な風量調節部材が設けられ、このファン風量調節部材が連動機構を介してアクチュエータで駆動されることによって、選別風の風量が調節されるようになっている。
特開2008−43277号公報
しかし、特許文献1のようなコンバインにおいては、回転ファン、即ち本発明に係るプレファンからの選別風の風量を風量調節部材やアクチュエータや連動機構などを用いて調節することによって、選別効率の向上を図る構成であるため、プレファン周りの構造が複雑となっていた。そして、このようにプレファンの周囲に多数の部品が配置されるため、プレファンのメンテナンスを行う際に、これらの部品を取り外す必要が生じて、メンテナンスの手間がかかるという問題があった。
本発明は係る課題を鑑みてなされたものであり、プレファン周りの構造を簡素なものとしながら、選別効率およびメンテナンス性の向上を図ることができるコンバインを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、刈り取られた穀稈を脱穀する脱穀部と、この脱穀部からの処理物を揺動選別装置と唐箕ファンおよびプレファンからの選別風とにより選別する選別部とを備えるコンバインにあって、前記揺動選別装置は、機枠に揺動可能かつ着脱可能に支持され、前記プレファンは、前記揺動選別装置の下方で前記機枠側に設けられて、プレファンケースに収容され、前記プレファンケースは、前記揺動選別装置に取り付けられて前記プレファンを上方から覆う上側プレファンケースと、前記機枠に取り付けられて前記プレファンを下方から覆う下側プレファンケースとを備えるものである。
請求項2においては、前記上側プレファンケースは、前記プレファンからの選別風を導く導風部を備えるものである。
請求項3においては、前記上側プレファンケースは、その導風部を前記プレファンからの選別風が前記揺動選別装置のチャフシーブに向かって導かれる形状とするものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、選別部で脱穀部からの処理物が選別される際、プレファンケースの上側プレファンケースが揺動選別装置とともに揺動して、プレファンの回転により発生する選別風が脈動することとなる。したがって、プレファン周りの構造を簡素なものとしながら、揺動選別装置から落下する塊となった処理物をプレファンからの選別風により分散させやすくして、選別効率を向上させることができる。また、揺動選別装置を機枠から取り外すだけで、プレファンの上方を開放することが可能となる。したがって、メンテナンス性を向上させることができる。
請求項2においては、プレファン周りの構造を簡素なものとしながら、プレファンからの選別風を導風部により効果的に選別部の所定の方向へ導き、選別効率の向上を図ることができる。
請求項3においては、プレファン周りの構造を簡素なものとしながら、プレファンからの選別風をその流れを乱すことなくチャフシーブまで導き、選別効率の向上を図ることができる。
コンバインの全体的な構成を示す側面図。 同じく平面図。 脱穀部および選別部の構成を示す側面断面図。 プレファン周りの構造を示す側面断面図。 揺動選別装置の着脱状態を示す側面断面図。(a)揺動選別装置を装着したときの図。(b)揺動選別装置を取り外すときの図。 別実施形態におけるプレファン周りの構造を示す側面断面図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
まず、本発明の一実施形態に係るコンバイン1の全体構成について説明する。
図1、図2に示すように、コンバイン1には、走行部2、刈取部3、脱穀部4、選別部5、穀粒貯溜部6、排藁処理部7、操縦部8が備えられる。
走行部2は、機体フレーム9の下部に設けられる。走行部2は、左右一対のクローラを有するクローラ式走行装置21などを有して、機体をクローラ式走行装置21により前進または後進方向に走行させることができるように構成される。
刈取部3は、機体フレーム9の前端部に機体に対して昇降可能に設けられる。刈取部3は、分草具31や、引起装置32や、切断装置33や、搬送装置34などを有して、圃場の穀稈を分草具31により分草し、分草後の穀稈を引起装置32により引き起こし、引起後の穀稈の株元を切断装置33により切断し、切断後の穀稈を搬送装置34により脱穀部4側へ搬送することができるように構成される。
脱穀部4は、機体フレーム9の左側前部に設けられ、刈取部3の後方に配置される。脱穀部4は、フィードチェン41や、扱胴43、処理胴45などを有して、刈取部3から搬送されてくる穀稈をフィードチェン41により受け継いで排藁処理部7側へ搬送し、搬送中の穀稈を扱胴43により脱穀し、扱胴43側からの未処理物を処理胴45により処理することができるように構成される。
選別部5は、機体フレーム9の左側部に設けられ、脱穀部4の下方に配置される。選別部5は、揺動選別装置50や、風選別装置や、穀粒搬送装置などを有して、脱穀部4から落下する処理物を揺動選別装置50により揺動選別し、揺動選別後のものを風選別装置により風選別して藁屑や塵埃などを藁屑排出装置により外部へ排出する一方、穀粒を穀粒搬送装置により穀粒貯溜部6へ搬送することができるように構成される。
穀粒貯溜部6は、機体フレーム9の右側後部に設けられ、脱穀部4および選別部5の右側方に配置される。穀粒貯溜部6は、グレンタンク61や、穀粒排出装置62などを有して、選別部5から搬送されてくる穀粒をグレンタンク61により一時的に貯溜し、貯溜中の穀粒を穀粒排出装置62によりグレンタンク61から排出し、更に任意の方向に搬送してから外部へ排出することができるように構成される。
排藁処理部7は、機体フレーム9の左側後部に設けられ、脱穀部4の後方に配置される。排藁処理部7は、排藁搬送装置71や、排藁切断装置72などを有して、脱穀部4からの脱穀済みの穀稈を排藁として排藁搬送装置71により受け継いで外部へ排出する。または、排藁切断装置72へ搬送し、搬送後の排藁を排藁切断装置72により切断してから外部へ排出することができるように構成される。
排藁処理部7では、各装置を覆い支持するケース70の右側前部が、機体の後部に上下方向の回動支点中心として図2における両矢印A1の方向に回動自在に支持される。このケース70は、その左側前部に設けられたロック装置によりロックされて、脱穀部4に連続した状態に保持される。そして、ケース70は、前記ロック装置によるロックが解除されることによって、脱穀部4および選別部5の後側を外部に露出させるように、前記回動支点を中心として後方へ向けて回動可能とされる。
操縦部8は、機体フレーム9の右側前部に設けられ、刈取部3の搬送装置34の右側方であって穀粒貯溜部6の前方に配置される。操縦部8は、操縦席81や、ステアリングハンドル82を含む操作具類、キャビン83などを有して、操縦席81や操作具類などをキャビン83により覆い、操縦席81に操縦者を着座させ、操作具類により操縦者が各部の装置を操作することができるように構成される。
このようにして、コンバイン1は、操縦部8での操作具類の操作によって、エンジン22の動力を各部の装置に伝達して、走行部2にて機体を走行させながら、刈取部3で圃場の穀稈を刈り取り、脱穀部4で刈取部3からの穀稈を脱穀し、選別部5で脱穀部4からの処理物を選別して、穀粒貯溜部6で選別部5からの穀粒を貯溜すると同時に、排藁処理部7で脱穀部4からの排藁を外部へ排出することができるようになっている。
次に、脱穀部4および選別部5の構成について説明する。
図3に示すように、脱穀部4には、フィードチェン41、扱胴43、処理胴45などが備えられる。また、選別部5には、揺動選別装置50、風選別装置、穀粒搬送装置などが備えられる。
脱穀部4において、扱胴43は、前端部を面取りした円筒状に形成され、軸心方向を前後方向として扱室42に配置される。扱胴43は、扱室42でその前壁と後壁との間に回転自在に架設された回転支軸に取り付けられ、この回転支軸にエンジン22からの動力が伝達されることで当該回転支軸と一体的にその前後方向の軸心回りで回転駆動される。扱胴43の下方には、受網44が扱胴43の下半部を覆うように配置される。
処理胴45は、円筒状に形成され、軸心方向を前後方向として扱胴43と平行とされて、その右後方で処理室46に配置される。処理室46はその前部の左側方に設けられる送塵口を介して扱室42と連通される。そして、処理胴45は、処理室46に前後方向に回転自在に架設された支軸に支持され、この支軸にエンジン22からの動力が伝達されることで当該支軸と一体的にその前後方向の軸心回りで回転駆動される。処理胴45の下方には、処理胴網が配置される。
図1から図3に示すように、フィードチェン41は、扱胴43の左側方で刈取部3と排藁処理部7との間にわたって配置される。フィードチェン41は、扱胴43の左側方でフィードチェンフレーム(図示省略)に設けられた駆動スプロケットや従動スプロケットなどの複数のスプロケット41bに巻回され、その駆動スプロケットにエンジン22からの動力が伝達されることで回転駆動される。なお、フィードチェン41およびフィードチェンフレームは、カバー41aにより脱穀部4の左側方から覆われている。
ここで、フィードチェンフレームの後部は、機体の後部に上下方向の回動支点41cを中心として図2における両矢印A2の方向に回動自在に支持される。フィードチェンフレームは、その前部に設けられたロック装置によりロックされて、扱胴43と対向した状態に保持される。そして、フィードチェンフレームは、フィードチェン41を支持した状態で、前記ロック装置によるロックが解除されることによって、扱胴43や選別部5の前上側付近を露出させるように、回動支点41cを中心として左側方へ向けて回動可能とされる。
選別部5において、揺動選別装置50には、揺動選別装置本体50a、前フィードパン54、後フィードパン55、チャフシーブ56、グレンシーブ57、ストローラック58が備えられる。
揺動選別装置本体50aは、選別部5の平面視で矩形枠状に形成される。揺動選別装置本体50aは、その長手方向を前後方向として脱穀部4の扱胴43および受網44ならびに処理胴45および処理胴網の下方に配置され、機体フレーム9上に設けられた左右の下部機枠91・91に揺動可能かつ着脱可能に支持される。この揺動選別装置本体50aは、揺動機構の揺動軸にエンジン22からの動力が伝達されることによって、左右の下部機枠91・91に対して揺動される。
フィードパンは、前フィードパン54および後フィードパン55により構成される。前フィードパン54は、揺動選別装置本体50a内の前部で脱穀部4の扱胴43および受網44の下方に配置される。後フィードパン55は、揺動選別装置本体50a内の前部で前フィードパン54の後下方に当該前フィードパン54と所定間隔をとって配置される。
チャフシーブ56は、揺動選別装置本体50a内の前後中途部に設けられ、脱穀部4の扱胴43および受網44の後部下方ならびに処理胴45および処理胴網の下方であって、前フィードパン54の後方に配置される。このチャフシーブ56は、その開度が排藁量に応じて調節されるように構成される。
グレンシーブ57は、揺動選別装置本体50a内の前後中途部に設けられ、チャフシーブ56の下方に配置される。ストローラック58は、揺動選別装置本体50a内の後部に設けられ、チャフシーブ56の後方であってグレンシーブ57の後上方に配置される。
風選別装置には、唐箕ファン51、吸引ファン59、プレファン52、およびセカンドファン53が備えられる。ここで、唐箕ファン51、吸引ファン59、プレファン52、およびセカンドファン53は、揺動選別装置50の下方で左右の下部機枠91・91の左右内側に配置される。そして、これらのファン51・59・52・53に対して、揺動選別装置50が左右の下部機枠91・91に沿って前後方向に摺動可能とされる。
唐箕ファン51は、左右の下部機枠91・91の前部に左右方向に横設され、前フィードパン54の後部の下方に配置される。吸引ファン59は下部機枠91の上部に配置された左右の上部機枠92・92の後端部の上方で左右方向に横設され、ストローラック58の上方に配置される。そして、唐箕ファン51および吸引ファン59は、その回転軸51a・59aにエンジン22からの動力が伝達されることで回転し、選別風を発生させるように構成される。
図3および図4に示すように、プレファン52は、左右の下部機枠91・91の前端部付近に左右方向に横設され、前フィードパン54の前部の下方であって、唐箕ファン51の前上方に配置される。セカンドファン53は、左右の下部機枠91・91の前後中途部の底部に左右方向に横設され、後述する穀粒搬送装置の一番搬送装置151と二番搬送装置152との間に配置される。そして、プレファン52およびセカンドファン53は、その回転軸52a・53aにエンジン22からの動力が伝達されることで回転し、選別風を発生させるように構成される。
穀粒搬送装置には、一番搬送装置151、二番搬送装置152、一番揚穀装置155、二番還元装置156が備えられる。一番搬送装置151は、左右の下部機枠91・91の底部で左右方向に横設され、唐箕ファン51の後方であってチャフシーブ56およびグレンシーブ57の下方に配置される。二番搬送装置152は、左右の下部機枠91・91の底部で左右方向に横設され、一番搬送装置151およびセカンドファン53の後方であって、ストローラック58の下方に配置される。
一番揚穀装置155は、右側の下部機枠91の外側に上下方向に立設され、一番搬送装置151の右端部と接続されるとともに、穀粒貯溜部6のグレンタンク61(図1参照)と接続される。二番還元装置156は、右側の下部機枠91の外側に前後方向に斜設され、二番搬送装置152の右端部と接続されるとともに、脱穀部4の扱室42または揺動選別装置50の上方の空間に接続される。
このような構成において、脱穀作業および選別作業が行われる際、脱穀部4では、刈取部3からの穀稈がその株元でフィードチェン41により受け継がれ、排藁処理部7側へ搬送される。この搬送中の穀稈の穂先部が扱胴43により脱穀され、その穀粒や藁屑や塵埃を含む処理物が選別部5へ落下する過程で受網44により選別される。扱胴43により脱穀されなかった未処理物は、扱室42から送塵口を介して処理室46に搬送されて、処理胴45により処理され、その処理物が選別部5へ落下する過程で処理胴網により選別される。
選別部5では、揺動選別装置本体50aが揺動機構により揺動されている状態で、脱穀部4の受網44から落下した処理物の層が前後フィードパン54・55により均平化されて、処理物が比重選別される。前フィードパン54による選別後のものがチャフシーブ56により粗選別される。後フィードパン55による選別後のものがグレンシーブ57により選別される。また、脱穀部4の受網44および処理胴網から落下した処理物がチャフシーブ56により粗選別される。チャフシーブ56による選別後のものがグレンシーブ57と唐箕ファン51およびプレファン52からの選別風により精選別される。
チャフシーブ56およびグレンシーブ57から落下する穀粒や藁屑などが、唐箕ファン51およびプレファン52からの選別風により精選別される。このとき、比重が大きく重い穀粒は、一番物として選別風に逆らって落下し、一番搬送装置151に収容される。これよりも比重が小さく軽いものは、唐箕ファン51およびプレファン52からの選別風により、さらにはセカンドファン53からの選別風により二番搬送装置152の上方へ向けて飛ばされる。
この飛ばされたものの中でも比較的重いもの、例えば枝梗付穀粒は、二番物として落下し、二番搬送装置152に収容される。これを除いたものは、唐箕ファン51、プレファン52、およびセカンドファン53からの選別風によりストローラック58へ向けてさらに飛ばされる。そのうちの藁屑はストローラック58によりほぐされる。この藁屑の中にある穀粒は、二番物として落下し、二番搬送装置152に収容される。他の塵埃などは、吸引ファン59により吸引されて、三番口から外部に排出される。
一番物は、一番搬送装置151により一番揚穀装置155に搬送され、つづいて一番揚穀装置155により穀粒貯溜部6のグレンタンク61に搬送されて、このグレンタンク61に一時的に貯溜される。二番物は、二番搬送装置152により二番還元装置156に搬送され、つづいて二番還元装置156により脱穀部4の扱室42または揺動選別装置50の上方空間へ搬送され、脱穀後にまたは脱穀されずに揺動選別装置50により再選別される。
次に、唐箕ファン51およびその周辺の構成について詳細に説明する。
図3および図4に示すように、唐箕ファン51は、揺動選別装置50の前部の下方に配置され、唐箕ファンケース51cに収容される。この唐箕ファンケース51cは左右の下部機枠91・91に取り付けられる。そして、唐箕ファンケース51cは、その側部(下部機枠91)に吸入口を開口し、後部に吐出口51eを開口して、唐箕ファン51の回転時に、空気が吸入口から内部に導入されるとともに、唐箕ファン51による選別風が吐出口51eから選別部5の後部へ、即ち選別方向の下手側向けて送られるように構成される。
唐箕ファン51は、回転軸51aや複数の羽根体51b・51b・・・などで構成される。回転軸51aは、軸心方向を左右方向として、その左右両端部で唐箕ファンケース51cの吸入口の一部を遮るように設けられたプレートに軸支される。複数の羽根体51b・51b・・・は、それぞれ回転軸51aから支持部材51dを介して当該回転軸51aの半径方向に放射状に突設される。こうして、唐箕ファン51は、唐箕ファンケース51c内で左右方向に横設されて、回転軸51a回りに回転可能とされる。
次に、プレファン52およびその周辺の構成について詳細に説明する。
図3、図4、および図6に示すように、プレファン52は、揺動選別装置50の前部下方に配置され、プレファンケース10に収容される。プレファンケース10は、機体側の左右の下部機枠91・91および揺動選別装置50に取り付けられる。そして、プレファンケース10は、その前部に吸入口52eを開口し、その後部に吐出口52dを開口して、プレファン52の回転時に、空気が吸入口52eから当該プレファンケース10の内部に導入されるとともに、プレファン52による選別風が吐出口52dから選別部5の後部へ、即ち選別方向の下手側へ向かって送られるように構成される。
プレファンケース10は、その上部をなす上側プレファンケース11と、その下部をなす下側プレファンケース12と、その左右両側部をなす一対の側部プレート13・13とを有し、その上下で分割可能とされる。そして、揺動選別装置50に取り付けられる上側プレファンケース11が、その揺動選別装置50が前後方向に摺動することによって、プレファン52と同じく左右の下部機枠91・91の前上部に取り付けられる下側プレファンケース12および両側部プレート13に対して移動可能とされる。
図4に示すように、下側プレファンケース12は、プレファン52よりも若干長い左右幅をもつ板状部材からなり、左右の下部機枠91・91の前上部に前方に向かって突出するように取り付けられる。下側プレファンケース12は、プレファン52を下方から覆うように配置されて、プレファン52の最外周端の回転軌跡に沿って側面断面視凹状または凹円弧状に形成される。この下側プレファンケース12は、その前端部が前フィードパン54の前後中途部の下方で唐箕ファンケース51cの前端よりも前方に位置し、その後端部が前フィードパン54の後部近傍(後フィードパン55の前端部下方)に位置するように、前記形状に屈曲しながら前後方向に延長される。
各側部プレート13は、プレファン52の上下幅よりも長い上下幅をもつ平板状部材からなり、下側プレファンケース12の左右両側に取り付けられる。各側部プレート13は、プレファン52の左または右側方に配置される。この各側部プレート13は、その前端部が下側プレファンケース12の前端付近に位置し、その後端部が下側プレファンケース12の前後中途部で唐箕ファン51の上方に位置するように前後方向に延長される。
上側プレファンケース11は、プレファン52よりも若干長く、揺動選別装置本体50aよりも若干短い左右幅をもつ板状部材からなり、揺動選別装置50、特にその揺動選別装置本体50aまたは前フィードパン54に支持部材54aを介して一体的に取り付けられる。具体的には、支持部材54aが、揺動選別装置本体50a内で前フィードパン54の前部の下方に配置されて、その揺動選別装置本体50aに固定される。そして、上側プレファンケース11が支持部材54aに互いの後端部が揃うように下方から固定される。
そして、上側プレファンケース11は、プレファン52を上方から覆うように、そのプレファン52と前フィードパン54との間に配置されて、プレファン52の最外周端の回転軌跡に沿った形状に形成される。上側プレファンケース11は、その前端部がプレファン52の回転軸52aの上方付近に位置し、その後端部がプレファン52よりも後方で後フィードパン55の前端前方に所定間隔をおいて位置するように、前記形状に屈曲しながら前後方向に延長される。
上側プレファンケース11には、その中途部が下方に向けて突出するように側面視略V字状に屈曲されて、舌部11bが形成される。そして、この舌部11bの側面視における前側の部分が、本実施形態ではプレファン52を後上方から覆うように前高後低に傾斜した状態とされる。一方、舌部11bの側面視における後側の部分が、プレファン52からの選別風を前フィードパン54の後端の下方に向けて導く導風部11aとされる。つまり、上側プレファンケース11の後部、即ち選別方向の下手側に導風部11aが形成される。
なお、図6に示すように、上側プレファンケース11を、その前端部がプレファンの回転軸52aの上方付近に位置し、その後端部が前フィードパン54の後端付近、つまり後方のチャフシーブ56の前端付近に位置するように前後方向に延長させて、舌部11bの側面視における後側の部分をプレファン52からの選別風をチャフシーブ56、特にその前端付近に向けて導く導風部11cとすることも可能である。
また、舌部11bの下方への突出量が適宜に調整されて、舌部11bとこれに対向する下側プレファンケース12との間に形成されるプレファンケース10の吐出口52dの開口面積が所定の送風性能が得られるように設定される。そして、この吐出口52dの開口面積と同程度の開口面積をもつ選別風の送風路が、上側プレファンケース11の導風部11aと、下側プレファンケース12の後部との間に、前低後高に傾斜した状態で前後方向に延びるように形成される。
また、図3、図4、および図6に示すように、プレファンケース10に収容されるプレファン52は、回転軸52aと、三つの円盤状の支持板52c・52c・52cと、複数の羽根体52b・52b・・・とで構成される。但し、支持板52cの数は限定されずプレファン52の左右方向の長さに応じて強度が保てるように複数設けられる。回転軸52aは、軸心方向を左右方向として、その左右両端部で側部プレート13・13にそれぞれ軸支される。三つの支持板52c・52c・52cのうち、二つの支持板52c・52cはそれぞれ回転軸52aの左右両側に相対回転不能に固設され、残りの一つは回転軸52aの左右中途部に相対回転不能に固設される。
複数の羽根体52b・52b・・・は、支持板52cの周方向に所定間隔ごとに配置され、それぞれ隣り合う支持板52c・52cの外周部の間に回転軸52aに対して略放射状に架設される。こうして、プレファン52は、プレファンケース10内で左右方向に横設されて、回転軸52a回りに回転可能とされる。そして、このプレファン52が回転することによって、選別風が上側プレファンケース11の舌部11bと下側プレファンケース12との間のプレファンケース10の吐出口52dから前記送風路で導風部11aに導かれながら後上方、即ち選別方向の下手側に向かって流れることになる。
このような構成において、選別部5で脱穀部4からの処理物の選別が行われる場合、上側プレファンケース11が揺動選別装置50と一体的に取り付けられているため、上側プレファンケース11が揺動選別装置50の揺動にともなって揺動されることになる。その結果、プレファン52の回転により発生した選別風は、その一部が上側プレファンケース11に当たって脈動することとなり、その状態で上側プレファンケース11の後部、即ち導風部11aに沿って送風路を通過し、前フィードパン54の後端付近に向かって流れることになる。したがって、選別風に強弱ができるとともに、選別風の流れが上下方向に揺れ、前フィードパン54から落下する塊となった処理物が効果的にほぐされて分散することになる。
また、このような構成において、作業者がプレファン52のメンテナンスを行う場合、まず排藁処理部7をその回動支点を中心として後方へ向けて回動させて、選別部5の後側を外部に露出させる。つづいて、図5(a)に示す状態にある選別部5の揺動選別装置50を、図5(b)に示すように風選装置に対して左右の下部機枠91・91に沿って後方へ摺動させて、この左右の下部機枠91・91から後方へ向けて引き抜いて取り外す。この揺動選別装置50の後方への摺動にともなって、上側プレファンケース11がプレファン52の上方から移動することになる。
最後に、フィードチェンフレームをフィードチェン41とともに回動支点41cを中心として左側方へ向けて回動させて、扱胴43や選別部5の前上側付近を露出させる。その結果、プレファン52のメンテナンスを行うための作業空間が、プレファン52の左側付近に形成されることになる。同時に、プレファン52の上方が開放されて、プレファン52の上部が、上側プレファンケース11に遮蔽されずに、前記作業空間に露出することになる。こうして、作業者は、前記作業空間を利用して、プレファン52のメンテナンスを行うことが可能となる。
以上のように、本発明の一実施形態に係るコンバイン1は、刈り取られた穀稈を脱穀する脱穀部4と、この脱穀部4からの処理物を揺動選別装置50と唐箕ファン51およびプレファン52からの選別風とにより選別する選別部5とを備えるものであって、前記揺動選別装置50は、左右の下部機枠91・91に揺動可能かつ着脱可能に支持され、前記プレファン52は、前記揺動選別装置50の下方で前記左右の下部機枠91・91側に設けられて、プレファンケース10に収容され、前記プレファンケース10は、前記揺動選別装置50に取り付けられて前記プレファン52を上方から覆う上側プレファンケース11と、前記左右の下部機枠91・91に取り付けられて前記プレファン52を下方から覆う下側プレファンケース12とを備えるものとされる。
これにより、選別部5で脱穀部4からの処理物が選別される際、プレファンケース10の上側プレファンケース11が揺動選別装置50とともに揺動して、プレファン52の回転により発生する選別風が脈動することとなる。したがって、プレファン52周りの構造を簡素なものとしながら、揺動選別装置50から落下する塊となった処理物をプレファン52からの選別風により分散させやすくして、選別効率を向上させることができる。また、揺動選別装置50を左右の下部機枠91・91から取り外すだけで、プレファン52の上方を開放することが可能となる。したがって、メンテナンス性を向上させることができる。
そのうえ、上側プレファンケース11を、左右の下部機枠91・91に取り付ける場合に比べて、揺動選別装置50に容易に取り付けることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るコンバイン1は、また、前記上側プレファンケース11が、前記プレファン52からの選別風を導く導風部11a・11cを備えるものとされる。
これにより、プレファン52周りの構造を簡素なものとしながら、プレファン52からの選別風を導風部11a・11cにより効果的に選別部5の所定の方向へ導き、選別効率の向上を図ることができる。
発明の一実施形態に係るコンバイン1は、また、前記上側プレファンケース11は、前記導風部11cを前記プレファン52からの選別風が前記揺動選別装置50のチャフシーブ56に向かって導かれる形状とするものとされる。
これにより、プレファン52周りの構造を簡素なものとしながら、プレファン52からの選別風をその流れを乱すことなくチャフシーブ56まで導き、選別効率の向上を図ることができる。
1 コンバイン
4 脱穀部
5 選別部
10 プレファンケース
11 上側プレファンケース
11a 導風部
11c 導風部
12 下側プレファンケース
50 揺動選別装置
51 唐箕ファン
52 プレファン
56 チャフシーブ
91 下部機枠(機枠)

Claims (3)

  1. 刈り取られた穀稈を脱穀する脱穀部と、この脱穀部からの処理物を揺動選別装置と唐箕ファンおよびプレファンからの選別風とにより選別する選別部とを備えるコンバインにあって、
    前記揺動選別装置は、機枠に揺動可能かつ着脱可能に支持され、
    前記プレファンは、前記揺動選別装置の下方で前記機枠側に設けられて、プレファンケースに収容され、
    前記プレファンケースは、前記揺動選別装置に取り付けられて前記プレファンを上方から覆う上側プレファンケースと、前記機枠に取り付けられて前記プレファンを下方から覆う下側プレファンケースとを備えることを特徴とするコンバイン。
  2. 前記上側プレファンケースは、前記プレファンからの選別風を導く導風部を備えることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記上側プレファンケースは、その導風部を前記プレファンからの選別風が前記揺動選別装置のチャフシーブに向かって導かれる形状とすることを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
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