JP2007242095A - データ記憶装置 - Google Patents

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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks

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Abstract

【課題】アンロード時のタブとランプの最初の接触点をよりディスク外側とした場合でも、タブの剛性及び動特性の劣化を抑制すること。
【解決手段】本発明の一態様にかかるデータ記録装置は、ヘッド105と、ヘッド105を退避させるランプ115と、ヘッド105を支持するヘッド支持部302aと、ヘッド支持部302aよりも先端側にランプ115の摺動面を摺動するタブ116と、を有するロード・ビーム302と、ロード・ビーム302を有しヘッド105をロード・アンロードするアクチュエータ106と、を備え、タブ116は、アンロード時、タブの短手方向の中心から外れた部分が、ランプ115の摺動面に最初に接触し、ロード・ビーム302は、タブの先端部からヘッド支持部の両端部まで連続して曲折形成されたフランジを有するものである。
【選択図】図1

Description

本発明はサスペンション及びそれを使用するデータ記憶装置に関し、特に、ロード・アンロード方式のハードディスク・ドライブに好適な、サスペンション及びデータ記憶装置の構成に関する。
データ記憶装置として、光ディスクや磁気テープなどの様々な態様のメディアを使用する装置が知られているが、その中で、ハードディスク・ドライブ(HDD)は、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。さらに、コンピュータ・システムにとどまらず、動画像記録再生装置、カー・ナビゲーション・システム、あるいはデジタル・カメラなどで使用されるリムーバブル・メモリなど、HDDの用途は、その優れた特性により益々拡大している。
HDDは、データを記録する磁気ディスクと、磁気ディスクとの間においてデータの書き込み及び/もしくは読み出しを行うヘッドとを備えている。ヘッドは、薄膜素子であるヘッド素子部と、ヘッド素子部がその面上に配置されたスライダとを有している。ヘッド素子部は、磁気ディスクへの記録データに応じて電気信号を磁界に変換する記録素子部と磁気ディスクからの磁界を電気信号に変換する再生素子部とを有している。典型的には、記録素子部と再生素子部が一つの薄膜素子に一体的に形成されている。
HDDは、ヘッドを磁気ディスク上の所望の位置に移動するアクチュエータをさらに備えている。アクチュエータはボイス・コイル・モータ(VCM)によって駆動され、揺動軸を中心として揺動することによって、回転する磁気ディスク上でヘッドを半径方向に移動する。これによって、ヘッドが磁気ディスクに形成された所望のトラックにアクセスし、データの読み出し/書き込み処理を行うことができる。
また、ロード・アンロード方式のHDDは、ヘッドが磁気ディスク面上から退避するランプを備えている。ランプは、磁気ディスク外周端部に近接して配置される。磁気ディスクの回転が停止すると、ヘッドが磁気ディスク表面に吸着されるため、磁気ディスクの回転が停止するときには、アクチュエータはヘッドを磁気ディスクの記録面からランプに退避させる。
アクチュエータは、ヘッドを支持するサスペンションとアームを有している。サスペンションの先端には、タブが設けられており、ランプにタブが誘導されることで、ヘッドが磁気ディスクの面上から外側へと退避してアンロードが行われ、反対にランプからタブが離れることで、ヘッドが磁気ディスクの外側から面上へ移動してロードが行われる。
図9は、従来のHDDで用いられるサスペンション先端部のロード・ビーム910の側面図であり、ヘッド905が磁気ディスク901上に位置している時のロード・ビーム910の状態を示している。
図に示されるように、ヘッド905は、ロード・ビーム910に設けられたディンプル960によって一点支持されて、磁気ディスク901の面上を所定の高さで浮上している。タブ916は、ロード・ビーム910の先端部より、磁気ディスク901から離れるように折れ曲がって延出している。すなわち、磁気ディスク901上において、タブ916は、ロード・ビーム910のヘッド支持部961よりも高くなるように形成されている。特に、タブ916は、ロード・ビーム910(ヘッド支持部961)の延びる方向と同じ方向に向かって延出している。つまり、磁気ディスク901上でヘッド905が浮上している状態では、磁気ディスク901の面に対して、ロード・ビーム910(ヘッド支持部961)の傾きと、タブ916の傾きは、ほぼ同じである。
図10は、従来のロード・ビーム910の先端側から見たロード・アンロード時の状態を示しており、図11は、従来のロード・ビーム910の側面から見たロード・アンロード時の状態を示している。
図10に示すように、アンロード時、タブ916がランプ915の表面の摺動面800を摺動することで、ロード・ビーム910を所定の高さまで持ち上げ、ヘッド905を磁気ディスク901から引き離す。このとき、タブ916は、まず摺動面800の磁気ディスク側斜面801に接触して摺動し、最大リフト面802まで上昇する。図の901aはタブ916が磁気ディスク側斜面801に最初に接触する位置、901bはタブ916がヘッド905を引き離すために必要な高さまで持ち上げられる位置である。図の高さHは、ヘッド905を引き離すために必要な高さまで持ち上げる持ち上げ量である。
図11に示すように、ロード・アンロード時、ランプ915の摺動面タブ側の角915aとタブ916の腹部916aの一部が接触し、タブ916の先端部916bはランプ915の摺動面800から離れている。ランプ915は、機械的誤差によってその位置や大きさが変化する。ここでは、ランプの高さ方向の誤差を考慮せずに、ランプの組み付け位置(サスペンションの揺動軸へ向かう方向)の誤差のみを考える。例えば、ランプの組み付け位置の誤差には、アクチュエータの組み付け誤差、ランプ組み付け誤差などがある。
図11(a)は、ランプ915の組み付け位置の誤差が無い場合、図11(b)は、ランプ915のロード・ビーム910側の側面915bがロード・ビーム910に近くなっている場合、図11(c)は、ランプ915のロード・ビーム910側の側面915bがロード・ビーム910から遠くなっている場合を示している。
図11(a)では、ランプ915の角915aとタブ916の腹部916aの中央近傍とが接触し、図11(b)では、ランプ915の側面915bがロード・ビーム910から遠いため、ランプ915の角915aとタブ916の腹部916aの先端側とが接触し、図11(c)では、ランプ915の側面915bがロード・ビーム910から近いため、ランプ915の角915aとタブ916の腹部916aの根元側とが接触する。すなわち、ランプ915とタブ916の接触点は角915aの位置であり、ランプ915の組み付け位置の誤差によって、ランプ915とタブ916の接触する位置が異なっている。したがって、タブ916は、ランプ915の組み付け位置の誤差を考慮し、ランプが最もロード・ビームから遠くなる位置でも、タブ916がランプ915に届くような長さにする必要がある。
また、ロード・ビーム910を持ち上げたときの磁気ディスク901に対するロード・ビーム910の傾きを考えて、図11(a)のロード・ビーム910の傾きをθ1、図11(b)のロード・ビーム910の傾きをθ2、図11(c)のロード・ビーム910の傾きをθ3とする。そうすると、タブ916とランプ915の接触する位置、つまり、タブ916を持ち上げる位置がそれぞれ異なるため、θ2<θ1<θ3の関係となる。
ランプ915の組み付け位置の誤差により、ロード・アンロード時のロード・ビーム910の傾きが異なると、アンロード時に磁気ディスク901からヘッド905が引き離される位置(図10の901b)が異なることになる。例えば、図11(b)のように、ランプ915の角915aが遠いためロード・ビーム910の傾きが小さいと、アンロード時にヘッドが引き離される位置が磁気ディスク中心から遠くなる。図11(c)のように、ランプ915の角915aが近いためロード・ビーム910の傾きが大きいと、アンロード時にヘッドが引き離される位置が磁気ディスク中心に近くなる。
このヘッドが引き離される位置901bによって磁気ディスクの記録領域の範囲が決まるため、ランプ915の組み付け位置の誤差で位置901bが変わると、磁気ディスクの記録領域も変わってしまう。したがって、磁気ディスクの記録領域についてもランプの組み付け位置の誤差を考慮し、ランプが最もロード・ビームに近く、記録領域が狭い範囲を有効な記録領域とする必要がある。
ランプの組み付け位置の誤差にかかわらず、ロード・ビームを必要な高さまで持ち上げ、ディスク記録領域を確保するためには、ランプを高くしなければならないが、ランプの高さを高くすると、磁気ディスク装置の厚さの制約となってしまう。また、ランプの組み付け位置の誤差によって、タブとランプの接触部からタブの先端までの長さが変わるため、タブがランプに接している状態において、タブの先端までの高さが一定ではない。したがって、図11(c)のように、ランプとタブの根元側が接触する場合を考慮する必要があることからも、磁気ディスク装置の厚さの制約となる。
尚、特許文献1では、タブとランプの接触面積を減らすために、タブの先端にランプと接触する凸状の突起を設けているが、磁気ディスクの記憶容量の拡大や磁気ディスク装置の薄型化を図るものではない。また、特許文献1のタブは、板状のままロード・ビームの先端に延出しているため、タブの突起がランプに接触したときにタブがたわみ易く、タブの剛性にも問題がある。
また、図10に示すように、従来のタブ916は、幅がロード・ビーム910のヘッド支持部961よりも狭く、ロード・ビーム910の先端の中央から短手方向断面がU字状に延出している(特許文献2も同様)。したがって、アンロード時、ランプ915の磁気ディスク側斜面801と、タブ916の中心、つまり、ロード・ビーム910の中心とが接触する。例えば、ランプの位置や形状などによって、アンロード時にタブ916とランプ915が最初に接触したときのヘッド905の位置をより磁気ディスク中心側にしたい場合や、タブ916とランプ915の接触点901aを、より磁気ディスク外側にしたい場合がある。
この場合、従来では、タブ916をロード・ビーム910の短手方向における中心に対し左右非対称に設けられていた。もしくは、特許文献3では、タブのランプとの接触部分をサスペンションの中心軸に対し斜めにしている。タブを左右非対称に形成したり、ランプとの接触部分を斜めにすると、ロード・アンロード時にねじれにより大きく振動するため、ロード・ビームを含むサスペンションの動特性が極端に悪化してしまう。
尚、特許文献4では、サスペンションの先端は左右対称であり、サスペンション先端の外周の一部にフランジ部を設け、このフランジ部をランプ(昇降部)と接触させている。この場合、ランプと接触する部分にしかフランジが設けられていないため、ロード・アンロード時にねじれによる振動を防ぐことはできない。
特開2005−71588号公報 特開2005−11511号公報 特開平11−250603号公報 特開平8−221922号公報
このように、従来のHDDでは、ロード・ビームのヘッド支持部とタブが同じ方向に延出しており、ロード・アンロード時に、ランプの角とタブの腹部が接触する構成となっている。したがって、タブの長さや磁気ディスクの記録領域がランプの組み付け位置の誤差により制約を受けてしまうため、磁気ディスクの記憶容量の拡大や磁気ディスク装置の薄型化が困難であるという問題があった。
また、従来のHDDでは、アンロード時のタブとランプの最初の接触点をよりディスク外側とした場合に、タブを左右非対称としたり、タブのランプとの接触部分を斜めにしたり、もしくは、ランプと接触する部分にのみフランジを設けているため、タブの剛性及びサスペンションの動特性が劣化するという問題もあった。
本発明は上記事情を背景としてなされたものであって、本発明の目的は、タブの長さやディスクの記録領域について、ランプの組み付け位置の誤差による影響を低減し、記憶容量の拡大やディスク装置の薄型化を可能にすることである。本発明の他の目的は、アンロード時のタブとランプの最初の接触点をよりディスク外側とした場合でも、タブの剛性及び動特性の劣化を抑制することである。
本発明にかかるデータ記録装置は、メディアの記録領域にアクセスするヘッドと、前記ヘッドが前記メディア面上からアンロードされる退避位置を有するランプと、回動軸を中心として回動して前記退避位置に前記ヘッドをアンロードし、さらに、その退避位置から前記メディア面上にロードするアクチュエータを備える。前記アクチュエータは、前記ヘッドを支持するヘッド支持部と、そのヘッド支持部に対して前記回動軸の反対側に設けられ前記ランプと接するタブと、を有するロード・ビームを備える。前記ロード・ビームは、前記タブの先端から前記ヘッド支持部の回動方向の両端まで連続して曲折形成されたフランジを有し、回動方向における前記タブの中心から外れた部分が前記ランプの斜面に接触する。このデータ記憶装置によれば、アンロード時のタブとランプの最初の接触点をよりディスク外側にするとともに、タブの剛性及び動特性の劣化を抑制することができる。
上述のデータ記憶装置において、前記ヘッドは、ヘッド素子部が設けられたスライダを有し、前記タブの回動方向の寸法は、前記スライダの回動方向の寸法よりも大きいものであってもよい。これにより、アンロード時のタブとランプの最初の接触点をより記録メディア外側にすることができる。
本発明の他の態様に係るデータ記憶装置は、メディアの記録領域にアクセスするヘッドと、前記ヘッドが前記メディア面上からアンロードされる退避位置を有するランプと、回動軸を中心として回動して前記退避位置に前記ヘッドをアンロードし、さらに、その退避位置から前記メディア面上にロードするアクチュエータを備える。前記アクチュエータは、前記ヘッドを支持するヘッド支持部と、そのヘッド支持部に対して前記回動軸の反対側に設けられ前記ランプと接するタブと、を有するロード・ビームを備える。前記ロード・ビームは、前記タブの先端から前記ヘッド支持部の回動方向の両端まで連続して曲折形成されたフランジを有し、前記タブは、回動方向における前記ヘッドより外側に位置する部分が前記ランプの斜面に接触する。回動方向におけるヘッドより外側に位置するタブの部分が前記ランプの斜面に接触することによって、タブを短くしその剛性を高めることができる。
上述のデータ記憶装置において、回動方向における前記タブの中心と前記ヘッド支持部のタブ側端の中心とが一致していてもよい。これにより、タブの剛性及び動特性の劣化をより抑制することができる。
上述のデータ記憶装置において、前記タブの前記ヘッド支持部近傍は、前記ヘッド支持部と同じ幅であり、前記タブの先端は、前記ヘッド支持部近傍よりも狭い幅であってもよい。これにより、タブの軽量化と耐衝撃性の向上を図ることができる。
上述のデータ記憶装置において、前記タブと前記ヘッド支持部とは連続して形成され、その連続する部分において前記タブと前記ヘッド支持部の回動方向の寸法は同一であってもよい。これにより、アンロード時のタブとランプの最初の接触点をより記録メディア外側にすることができる。
上述のデータ記憶装置において、前記タブの先端が前記ランプと接するものであってもよい。これにより、ランプの組み付け位置の誤差による影響を低減することができる。
上述のデータ記憶装置において、前記タブが前記ランプに接している場合、前記タブの先端を除く部分は前記ランプから離間していてもよい。これにより、ランプの組み付け位置の誤差による影響を低減することができる。
上述のデータ記憶装置において、前記タブが前記メディア面上に位置している状態において、前記タブは、前記ヘッド支持部より前記メディア側へ延出していてもよい。これにより、ランプの組み付け位置の誤差による影響を低減することができる。
上述のデータ記憶装置において、前記タブが前記ランプ上に接している場合、前記タブと前記ランプの接触点から前記記録メディア面までの高さは、前記ヘッド支持部の前記記録メディア面に最も遠い部分から前記記録メディア面までの高さよりも低くてもよい。これにより、ランプの組み付け位置の誤差による影響を低減することができる。
本発明によれば、タブの長さやディスクの記録領域について、ランプの組み付け位置の誤差による影響を低減でき、記憶容量の拡大やディスク装置の薄型化を実現することができる。あるいは、本発明によれば、タブとランプの最初の接触点をよりディスク外側とした場合でも、タブの剛性及び動特性の劣化を抑制することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態を説明する。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。尚、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。
図1は、本実施の形態に係るハードディスク・ドライブ(HDD)100の概略構成を示す図である。図1は、アクチュエータが動作時の配置にあるHDD100の状態を示している。メディアの一例ある磁気ディスク101は不揮発性の記録ディスクであって、磁性層が磁化されることによってデータを記録する。ベース102は、ガスケット(不図示)を介してベース102の上部開口を塞ぐカバー(不図示)と固定することによってディスク・エンクロージャを構成し、HDD100の各構成要素を密閉状態で収容することができる。
クランプ104は磁気ディスク101をスピンドル・モータ103に固定する。磁気ディスク101は、ベース102の底面に固定されたスピンドル・モータ103により所定の角速度(速さ)で回転駆動される。HDD100の非動作時には、磁気ディスク101は静止している。ヘッド105は磁気ディスクの記録領域にアクセスする。ヘッド105は、ヘッド素子部とヘッド素子部が固定されたスライダとを有している。ヘッド素子部には、磁気ディスク101への記録データに応じて電気信号を磁界に変換する記録ヘッド部、及び、磁気ディスク101からの磁界を電気信号に変換する再生ヘッド部が一体的に形成されている。尚、記録ヘッド部と再生ヘッド部を別に形成することも可能である。また、記録ヘッド部と再生ヘッド部のいずれか一方のみを有するHDDに本発明を適用することが可能である。
アクチュエータ106は、ヘッドを、保持、移動する。図1においては、アクチュエータ106は、回動軸107に回動自在に保持されており、キャリッジ108と駆動機構としてのVCM(ボイス・コイル・モータ)109とを備えている。キャリッジ108は、ヘッド105が配置されたその先端部から、サスペンション110、アーム111及びコイル・サポート112の順で結合された各構成部材を備えている。
サスペンション110の構成については、後に詳細に説明する。動特性の観点から、サスペンション110の質量は、回動軸中心とヘッド105のスライダとを結ぶ線について対称であることが好ましい。また、ねじれモードの振動を低減する観点から、アーム111の回動軸中心とヘッド105のスライダとを結ぶ線について、アーム111の外形は対称形であることが好ましい。
コイル・サポート112は、フラットコイル113を保持している。上側ステータ・マグネット保持板114はベース102に固定され、下側ステータ・マグネット保持板(不図示)とともに、フラットコイル113を挟み込んでいる。
ランプ115は、磁気ディスク101の回転が停止するときには、ヘッド105を磁気ディスク101の面上からアンロードする退避位置を備える。タブ116はサスペンション110の先端部に形成されている。ランプ115は、磁気ディスク101の外周端部に近接している。ランプ115は、タブ116の軌道から外れたところにある支柱によってベース102の底面あるいは側面に取り付けられている。
VCM109は、コントローラ(不図示)からフラットコイル113に流される駆動信号に応じて、回動軸107を中心としてキャリッジ108を回動し、磁気ディスク101の記録面上にヘッド105を移動する、もしくは、磁気ディスク101の記録面上からランプ115にヘッド105を移動することができる。
磁気ディスク101からのデータの読み取り/書き込みのため、アクチュエータ106は回転している磁気ディスク101表面のデータ領域上にヘッド105を移動する。アクチュエータ106が回動することによって、ヘッド105が磁気ディスク101の記録面の半径方向に沿って移動する。これによって、ヘッド105が所望のトラックにアクセスすることができる。磁気ディスク101に対向するスライダのABS(Air Bearing Surface)面で発生する力とサスペンション110による押し付け力とがバランスすることによって、ヘッド105は磁気ディスク101上を一定のギャップを置いて浮上する。
磁気ディスク101の回転が停止すると、ヘッド105が磁気ディスク101表面に接触・吸着し、接触の際或いは吸着を引き剥がす際にデータ領域の傷の発生、または吸着によって磁気ディスク101の回転不能などの問題が起こるため、磁気ディスク101の回転が停止するときには、アクチュエータ106はヘッド105をデータ領域からランプ115の摺動面にアンロードする。具体的には、アクチュエータ106がランプ115の方向に回動し、タブ116がランプ115の摺動面上を摺動しながら移動し、ランプ115上のパーキング面(停止面)に載ることにより、ヘッド105がアンロードされる。ロードのときには、パーキング面に支持されていたアクチュエータ106は、ランプ115から離脱して磁気ディスク101表面上に移動する。
図2は、ロード・アンロード時のサスペンション110及びその先端部に形成されたタブ116の状態を示す斜視図である。ランプ115の摺動面200は、連続した複数の面から構成されており、磁気ディスク側斜面201、最大リフト面202、パーキング側斜面203、パーキング面204を有している。磁気ディスク側斜面201は、磁気ディスク101側の端部から最大リフト面202に向かって次第に高さが増している。最大リフト面202は、タブ116を最も高い位置まで持ち上げる面であり、磁気ディスク101の面と平行である。パーキング側斜面203は、最大リフト面202からパーキング面204に向かって次第に低くなっている。パーキング面204は、タブ116を停止位置(ホーム・ポジション)に支持する(ロックする)面であり、最大リフト面202よりも低い。
ヘッド105がデータ領域からアンロードする際、上述したようにアクチュエータ106がランプ115方向へ回動し、タブ116が摺動面200上を摺動する。まず、タブ116は摺動面200において磁気ディスク側斜面201に接触し、磁気ディスク側斜面201に沿って当該斜面を上昇する。磁気ディスク側斜面201を上りきると、最大リフト面202を摺動した後、パーキング側斜面203に沿って下降する。パーキング側斜面203を下りきるとパーキング面204に停止する。従って、アクチュエータ106が退避位置にアンロードされているとき、タブ116はパーキング面204に接触している。ロードにおいては、アンロードと反対に、タブ116はパーキング面204、パーキング側斜面203、最大リフト面202、磁気ディスク側斜面201の順に摺動して、摺動面200を離脱し、磁気ディスク101上に移動する。
尚、上記の説明では、簡単のために磁気ディスク101が一枚構成で、両面記録のHDDを説明しているが、複数枚の磁気ディスクを両面記録する場合には、スピンドル・モータの回転軸方向に所定の間隔で複数枚の磁気ディスクを一体的に保持する。それぞれ各記録面を走査するヘッドを保持するサスペンションを記録面の数だけ用意し、図1のサスペンション110と所定の間隔をおいて重なる位置でアームを介してコイル・サポート112に固定する。また、本発明を片面記録の磁気ディスクを備えるHDDに適用することが可能である。片面記録の磁気ディスクを備えるHDDにおいては、下面側のサスペンションのタブを考慮する必要がないため、ランプ115の底面の面積を大きくしてランプ115をベース102の面に確実に固定することができる。
次に、本実施形態にかかるサスペンション110の構成について詳述する。図3は、本実施形態において用いられるヘッド・サスペンション・アセンブリ300及びアーム111の概略構成を示す平面図、図4はその斜視図である。図3(a)と図4(a)は、磁気ディスク101と反対の背面側から見たヘッド・サスペンション・アセンブリ300及びアーム111の構成、図3(c)と図4(b)は、磁気ディスク101側から見たヘッド・サスペンション・アセンブリ300及びアーム111の構成、図3(b)は、ヘッド・サスペンション・アセンブリ300及びアーム111の側面の構成を示している。
本実施形態において、ヘッド・サスペンション・アセンブリ300は複数の構成部材によって構成されており、ヘッド105、FPC(Flexible Printed Circuit)301、及び、サスペンション110を備えている。本実施形態において、サスペンション110は複数の構成部材によって構成されており、ロード・ビーム302、ジンバル303を備えている。アーム111とサスペンション110とは接合部に開口を有しており、アーム111の磁気ディスク101と対向する側の表面上に、ロード・ビーム302がかしめによって接合されている。
FPC301は、複数本のリードを有しており、各リードは、ヘッド105のスライダ素子部に形成された接続パッドに接続されている。FPC301は、ジンバル303に接着剤によって固定されているが、ジンバル303と一体に形成することも可能である。
ジンバル303は、ロード・ビーム302にレーザ・スポット溶接によって溶着されている。ジンバル303はロード・ビーム302の前部に溶着する。尚、サスペンションの各部において、前とはサスペンション先端側(タブ側)であり、後とはサスペンション根元側(回動軸側)である。ジンバル303前部には、ジンバル・タブ311が形成されている。ジンバル・タブ311は、ヘッド105がランプ115に退避しているときに外部からの衝撃を受けた場合に、ランプ115と接触することによって、ヘッド・サスペンション・アセンブリ300の損傷を防止することができる。
ジンバル・タブ311の後部には、ジンバル303の中央にむかって突出した舌片状のジンバル・タング(不図示)が形成されている。このジンバル・タングには、ヘッド105が低弾性エポキシ樹脂などによって固着される。ロード・ビーム302のディンプル(不図示)が、ジンバル・タングを一点支持する。ジンバル303は、ジンバル303の後側のベース部(不図示)においてロード・ビーム302に溶着され、ジンバル・タングを含むジンバル303の前部は溶着されておらず、自由な状態となっている。
ロード・ビーム302は、ステンレス系金属などの板材によって形成され、精密な薄板ばねとして機能する。ロード・ビーム302の形状は、薄くて軽量であると共に必要な剛性が保てるように工夫されている。ロード・ビーム302の先端部には、先端部から突出するタブ116が形成されている。タブ116は、ロード・ビーム302と一体形成されており、ロード・ビーム302の先端部から前方に向かって、磁気ディスク101側に折れ曲がって延出している。一体形成することによって、ロード・ビーム302(及びサスペンション110)の重量の増加を抑制し、動特性の低下を抑制することができる。
図3(b)に示すように、ロード・ビーム302は、タブ116と、タブ116の回軸107側に設けられているヘッド支持部302aから構成されている。タブ116は、ヘッドをランプにアンロードするために形成されている部分であり、ヘッド支持部302aはタブ116を除いてヘッドを支持する部分であり、タブ116と回動軸107間にある。例えば、ロード・ビーム302の根元からタブ形成のために曲げ加工が施されている部分(磁気ディスク101側に折り曲げる部分)までがヘッド支持部302aであり、曲げ加工部分からロード・ビーム302の先端までがタブ116である。本形態のタブ116とヘッド支持部302aとは連続して形成されている。従って、タブ116のヘッド支持部側端(端辺)と、ヘッド支持部302aのタブ側端(端辺)とが、これらの境界において連続している。
タブ116は、ロード・ビーム302の先端部に形成されている。サスペンション110の回動方向(短手方向)におけるタブ116の中心(中心軸)は、ヘッド支持部302aのタブ側端の短手方向の中心(中心軸)と一致する。本実施形態では、ロード・ビーム302の対称軸とタブ116の対称軸とが一致しており、ロード・ビーム302及びタブ116は、この軸を中心に左右対称に形成されている。ロード・アンロード時、この対称軸がねじれ方向振動の中心軸となる。
また、タブ116は、図10の従来のタブよりも幅(回動方向の寸法)が広く、ヘッド105のスライダよりも幅が広い。タブ116は、外周に辺312、313、314を有している。タブ116の長手方向に延びる辺312、314は、ロード・ビーム302のヘッド支持部302aの側部両端から、タブ116の先端へ向かって、タブ116(ロード・ビーム302)の中心軸側へ斜めに延びている。
すなわち、タブ116は、タブ116の根元側ではロード・ビーム302のヘッド支持部302a先端部と同じように幅が広く、タブ116の先端側では根元側よりも狭い所定の幅を有し、台形状となっている。より具体的には、本形態のタブ116のヘッド支持部側端の幅とヘッド支持部302aのタブ側端の幅が同一である。タブ116先端に、短手方向に延びる辺313が設けられており、これによりタブ116の先端は所定の幅を有し、好ましくは、ヘッド105のスライダより広い幅を有している。本実施形態では、タブ116がロード・ビーム302のヘッド支持部302aから磁気ディスク101側に延出しているため、ロード・アンロード時にランプ115の摺動面200とタブ116の辺313が接触し、辺312、314は摺動面200と接触しない。
尚、剛性やランプ115上を摺動する際における接触性、加工性の観点から、タブ116は、平面状で外周部をフランジとする形状であることが好ましいが、その他の形状でもよく、例えば、U字や円弧状であってもよい。
ロード・ビーム302の長手方向(サスペンション110の回動方向と垂直な方向)、つまり、タブ116(前側)からアーム111(後側)への方向に沿ったロード・ビーム302の両縁部には、フランジ321が形成されている。フランジ321は、ヒンジ部331の前側(タブ116側)端部からロード・ビーム302の先端部に向かって形成されている。そして、このフランジ321は、ロード・ビーム302の両縁部から、タブ116外周部まで一体に連続して形成されている。ヒンジ部331は、フランジが形成されておらず、磁気ディスク101側(ジンバル303側)へ弾性力を発生することによって、ヘッド105への加重を発生させる。ヒンジ部331の中央部には、ロード・ビーム302の軽量化を図るため開口332が形成されている。
フランジ321は、ヘッド105が固定される面の背面側に向かって、プレス処理によりロード・ビーム302の縁部を曲げることによって形成することができる。フランジ321によって、ロード・ビーム302の剛性を高めることができる。特に、本実施形態において、ヘッド105のタブ116側端面より先端側、つまり、ヘッド105の前側端部が配置される位置からタブ116の先端までフランジ321が形成されており、タブ116のフランジは、ヘッド支持部302aの回動方向の両端まで延びている。このように、ヘッド支持部302a縁部のフランジ321を、タブ116の外周部と連続して一体に構成することによって、タブ116を含むロード・ビーム302の剛性をさらに高めることができ、サスペンション110の動特性と剛性の劣化を効果的に抑制することができる。
剛性の観点からは、フランジ321はできる限り長いことが好ましいため、本実施形態において、フランジ321は、ヒンジ部の331のタブ側端部まで形成されている。なお、タブ116は、その先端部のみにフランジを有することができる。これによってタブ116の剛性を高めることができる。また、本形態のタブ116は、その先端がランプと接触し、その上を摺動するため、先端部にフランジを有することでランプ上においてスムーズに摺動することができる。タブ116に着目した場合には、その外縁において、タブ116の先端からそのヘッド支持部側端まで、フランジが形成されていることが好ましい。
タブ116には、複数の開口322が設けられている。開口322により、タブ116の幅が広い場合でも、タブ116の重量増加を抑制することができる。開口322を複数に分離して形成することにより、タブ116の剛性低下も抑制可能である。その他、ロード・ビーム302には、複数の開口323が形成されている。開口323は、ロード・ビーム302の加工性を高め、サスペンション110の組み立てを効率化することができるとともに、重量増加を抑制することができる。開口323をメッシュ状に分離することにより、ロード・ビーム302の剛性を高めることができる。
図5は、サスペンション110先端部のロード・ビーム302の側面図であり、ヘッド105が磁気ディスク101上に位置している時のロード・ビーム302の状態を示している。尚、図では、FPC301やジンバル303の図示を省略している。
図に示されるように、ヘッド105は、ロード・ビーム302に設けられたディンプル360によって一点支持されて、磁気ディスク101の面上を所定の高さで浮上している。上記のように、タブ116は、ロード・ビーム302のヘッド支持部302a先端部から、磁気ディスク101に近づくように折れ曲がって延出している。すなわち、磁気ディスク101上において、タブ116の先端は、ヘッド支持部302aよりも高さが低く、先端に向かって次第に低くなるように形成されている。特に、タブ116は、ヘッド支持部302aの延びる方向と異なる方向に向かって延出している。つまり、ヘッド支持部302aは、磁気ディスク101と平行であるが、タブ116は、磁気ディスク101及びヘッド支持部302aに対し斜めに傾いている。
また、この例では、タブ116は、ヘッド支持部302a先端部から1回折り曲げて形成されている。折り曲げ回数が少ないと曲げ加工の回数が減るので、ロード・ビーム302の製造の容易性が向上する。図とは逆に、ヘッド支持部302a先端部から、磁気ディスク101より遠ざかるように1回折り曲げてタブ116を形成した場合でも、ロード・ビーム302を容易に製造することは可能である。尚、複数回折り曲げても製造の容易性が確保できる場合には、タブ116を複数回折り曲げて形成してもよい。
図6は、ロード・ビーム302の先端側から見たロード・アンロード時の状態を示しており、図7は、タブ116が最大リフト面202上にあるときの、ロード・ビーム302の側面から見た状態を示している。なお、ランプ115の他の面上においても同様の図となる。上述のように、アンロード時、タブ116は、ランプ115の磁気ディスク側斜面201に接触して摺動し、ロード・ビーム302を所定の高さまで持ち上げてヘッド105を磁気ディスク101から引き離し、最大リフト面202まで上昇する。
図6の101aはタブ116が磁気ディスク側斜面201に最初に接触する位置、101bはタブ116がヘッド105を引き離すために必要な高さまで持ち上げられる位置である。図の高さHは、ヘッド105を引き離すために必要な高さまで持ち上げる持ち上げ量である。
図7に示すように、ロード・アンロード時、ランプ115の摺動面200とタブ116の先端部116bが接触し、タブ116の腹部116aは、摺動面200及び摺動面200タブ側の角115aから離れている。図11と同様に、ランプ115は、機械的誤差によって、その位置や大きさが変化する。ここでは、ランプの高さ方向の誤差を考慮せずに、ランプの組み付け位置(サスペンションの回動軸へ向かう方向)の誤差のみを考える。
図7(a)は、ランプ115の組み付け位置の誤差が無い場合、図7(b)は、ランプ115のロード・ビーム302側の側面115bがロード・ビーム302に近くなっている場合、図7(c)は、ランプ115のロード・ビーム302側の側面115bがロード・ビーム302から遠くなっている場合を示している。
本実施形態では、タブ116の先端がロード・ビーム302のヘッド支持部302aよりも磁気ディスク側に位置しているため、ランプ115を摺動する際に、タブ116の根元側や中央部(腹部)よりも先端が低い位置となる。つまり、磁気ディスク101との距離が最も小さくなる。このため、図7(a)、(b)、(c)のいずれの場合でも、ランプ115の摺動面200とタブ116の先端部116bのみが接触点700で接触する。タブ116の腹部116aなどの先端部116b以外の部分が摺動面200から離間して接触せず先端部116bのみが接触するため、ランプ115に組み付け位置の誤差が生じてランプ115の側面115bの位置が変わっても、接触点700は移動せず、常に所定の位置である。
従来例では、組み付け位置の誤差によってランプが最も近くなる位置から最も遠くなる位置の範囲でタブとランプとの接触点が移動するため、移動する接触点に合わせ全てのランプの位置でタブが接触するようにタブ自体の長さを長くする必要があった。本実施形態では接触点700の位置が変わらないため、従来例のようにランプ115の組み付け位置の誤差を考慮してタブ116の長さを設定する必要がないため、タブ116の長さを短く設定することが可能となる。
また、ロード・ビーム302を持ち上げたときの磁気ディスク101に対するロード・ビーム302の傾きθ0は、接触点700がランプ115の組み付け位置の誤差により移動しないため、図7(a)、(b)、(c)のいずれの場合も変わらない。したがって、ランプ115に組み付け位置の誤差が生じても、アンロード時にヘッド105が磁気ディスク101から引き離される位置(図6の101a)が変わらないため、磁気ディスクの記録領域も変動することがない。よって、従来例のように組み付け位置の誤差を考慮して記録領域を狭くする必要がないため、記録領域を増加させることができる。
また、従来例では記録領域を確保するためにはランプを高くする必要があったが、ランプ115に組み付け位置の誤差が生じても、傾きθ0が変わらずロード・ビーム302の持ち上げ量が変わらないため、ランプ115の組み付け位置の誤差を考慮してランプ115を高くする必要がない。
尚、ロード・アンロード時の磁気ディスク101に対するヘッド支持部302aの傾きθ0よりも、ヘッド支持部302aに対するタブ116の傾きの方が大きい。図7に示すように、タブ116がランプ115に接している場合、タブ116とランプ115の接触点から磁気ディスク11の記録面までの高さは、ヘッド支持部302aの磁気ディスク記録面に最も遠い部分からその記録面までの高さよりも低い。このため、タブ116の先端部116bのみを摺動面200に接する。
また、本形態のタブ116は磁気ディスク側に屈曲しており、図7に示すように、タブ116が最大リフト面202上にあるとき、その最大リフト面202とジンバル301の磁気ディスク側の面とが交差する。タブ116を屈曲することによって、タブ剛性を向上することができる。
さらに、図6に示すように、タブ116は、ロード・ビーム302の先端部から回動方向断面が平面状となるように所定の幅で延出している。したがって、アンロード時、ランプ115の磁気ディスク側斜面201と、タブ116先端の側部(辺312)とが接触する。すなわち、ランプ115と、タブ116の回動方向の中心(ロード・ビーム302の中心)ではなく回動方向の中心からランプ側に外れた部分とが接触する。
これにより、タブ116とランプ115が接触したときのヘッド105の位置を、より磁気ディスク中心側にすることが可能になるとともに、タブ116とランプ115の接触点101aを、より磁気ディスク外側にすることができる。また、好ましい態様として、図3の様に、本形態のタブ116の回動方向における寸法(幅)は、ヘッド105(スライダ)の幅よりも大きく、ロード・アンロード時に、回動方向におけるヘッド105よりも外側の位置のあるタブ116の部分が、ランプ115の斜面に接触する。これによって、タブ116の長さを短くし、その剛性を上げることができる。
タブ116先端の辺312の長さをさらに長くすることにより、タブ116とランプ115が接触したときのヘッド105の位置をさらに磁気ディスク中心側にすることも可能であるが、その場合にはタブ116の重量が増加するとともに耐衝撃性も劣化してしまう。このため、本実施形態では、辺312の長さをロード・ビーム302のヘッド支持部302aの幅よりも短くして、タブ116を台形状として重量の増加を抑止するとともに耐衝撃性を向上させている。
尚、本実施形態では、タブ116の先端部をランプ115の摺動面200に接触させるためにヘッド支持部302aの高さよりタブ116の先端部を低くしているが、アンロード時のタブ116とランプの接触点101aを磁気ディスク外側にすることを優先させる場合には、ヘッド支持部302aとタブ116の先端部との高さが同じであってもよい。
図8は、タブリフト位置に対するタブ剛性特性を示している。図において、特性701は、図9〜図11で示した従来のタブの剛性特性であり、特性702は、本実施形態にかかるタブの剛性特性である。ここで、タブリフト位置とは、ロード・アンロード時に、タブの長手方向においてタブとランプが接触する位置である。
特性701に示すように、従来のタブでは、ランプの組み付け位置の誤差によってタブリフト位置が変化するため、タブリフト位置によってタブ剛性が変わってしまう。タブリフト位置が小さい(ヘッドに近い)と、タブのたわみ量が小さいためタブ剛性は大きく、タブリフト位置が大きい(ヘッドから遠い)と、タブのたわみ量が大きいためタブ剛性は小さくなる。このため、従来のタブでは、タブ剛性についてもランプの組み付け位置を考慮する必要がある。
特性702に示すように、本実施形態のタブでは、ランプの組み付け位置の誤差によりタブリフト位置が変化しないため、タブ剛性も常に一定である。したがって、タブ剛性のばらつきを抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態においては、タブを磁気ディスク側へ折り曲げ、ロード・アンロード時に、タブがランプの摺動面に接し、ランプの角には接しないようにした。これにより、ランプとタブの接触点の位置が変わらないため、ランプの組み付け位置の誤差を考慮する必要がなくなる。したがって、タブ長さを短くでき、磁気ディスクの記録領域を増大することができる。また、ランプ高さも低くできるため、磁気ディスク装置を薄くすることも可能である。さらに、タブ剛性のばらつきを抑えることもできる。
尚、上記では、タブを磁気ディスク側に1度曲げた形状としたが、これに限らず、複数回折り曲げてもよく、タブの先端部がランプの摺動面に接し、先端部以外の部分はランプに接しないような形状であればよい。
また、本発明は、HDDの他、光学的に記憶データを処理する様々なタイプの記憶装置にも適用することができる。また、本発明を、読み出しもしくは書き込みのみを行うヘッドを備えるデータ記憶装置に適用することが可能である。
本発明にかかるハードディスク・ドライブの概略構成を示す図である。 本発明にかかるランプとタブのロード・アンロード時の状態を示す斜視図である。 本発明にかかるヘッド・サスペンション・アセンブリ及びアームの構成を示す図である。 本発明にかかるヘッド・サスペンション・アセンブリ及びアームの構成を示す斜視図である。 本発明にかかるサスペンションの構成を示す側面図である。 本発明にかかるサスペンションのロード・アンロード時の状態を示す図である。 本発明にかかるタブ及びヘッドのロード・アンロード時の状態を示す図である。 本発明にかかるタブの剛性特性を示すグラフである。 従来のサスペンションの構成を示す側面図である。 従来のサスペンションのロード・アンロード時の状態を示す図である。 従来のタブ及びヘッドのロード・アンロード時の状態を示す図である。
符号の説明
101 磁気ディスク、102 ベース、103 スピンドル・モータ、
104 クランプ、105 ヘッド、106 アクチュエータ、
107 揺動軸、108 キャリッジ、110 サスペンション、
111 アーム、112 コイル・サポート、113 フラットコイル、
114 上側ステータ・マグネット保持板、115 ランプ、116 タブ、
200 摺動面、201 磁気ディスク側斜面、202 最大リフト面、
203 パーキング側斜面、204 パーキング面、
300 ヘッド・サスペンション・アセンブリ、301 FPC、
302 ロード・ビーム、302a ヘッド支持部、303 ジンバル、
311 ジンバル・タブ、321 フランジ、322 開口、323 開口、
331 ヒンジ部、332 開口、360 ディンプル

Claims (10)

  1. メディアの記録領域にアクセスするヘッドと、
    前記ヘッドが前記メディア面上からアンロードされる退避位置を有するランプと、
    回動軸を中心として回動して前記退避位置に前記ヘッドをアンロードし、さらに、その退避位置から前記メディア面上にロードするアクチュエータと、を備え、
    前記アクチュエータは、前記ヘッドを支持するヘッド支持部と、そのヘッド支持部に対して前記回動軸の反対側に設けられ前記ランプと接するタブと、を有するロード・ビームを備え、
    前記ロード・ビームは、前記タブの先端から前記ヘッド支持部の回動方向の両端まで連続して曲折形成されたフランジを有し、回動方向における前記タブの中心から外れた部分が前記ランプの斜面に接触する、
    データ記憶装置。
  2. 前記ヘッドは、ヘッド素子部が設けられたスライダを有し、
    前記タブの回動方向の寸法は、前記スライダの回動方向の寸法よりも大きい、
    請求項1に記載のデータ記憶装置。
  3. メディアの記録領域にアクセスするヘッドと、
    前記ヘッドが前記メディア面上からアンロードされる退避位置を有するランプと、
    回動軸を中心として回動して前記退避位置に前記ヘッドをアンロードし、さらに、その退避位置から前記メディア面上にロードするアクチュエータと、を備え、
    前記アクチュエータは、前記ヘッドを支持するヘッド支持部と、そのヘッド支持部に対して前記回動軸の反対側に設けられ前記ランプと接するタブと、を有するロード・ビームを備え、
    前記ロード・ビームは、前記タブの先端から前記ヘッド支持部の回動方向の両端まで連続して曲折形成されたフランジを有し、
    前記タブは、回動方向における前記ヘッドより外側に位置する部分が前記ランプの斜面に接触する、
    データ記憶装置。
  4. 回動方向における前記タブの中心と前記ヘッド支持部のタブ側端の中心とが、一致している、
    請求項1または3に記載のデータ記憶装置。
  5. 前記タブの前記ヘッド支持部近傍は、前記ヘッド支持部と同じ幅であり、
    前記タブの先端は、前記ヘッド支持部近傍よりも狭い幅である、
    請求項1または3に記載のデータ記憶装置。
  6. 前記タブと前記ヘッド支持部とは連続して形成され、その連続する部分において前記タブと前記ヘッド支持部の回動方向の寸法は同一である、
    請求項1または3に記載のデータ記憶装置。
  7. 前記タブの先端が前記ランプと接する、
    請求項1または3に記載のデータ記憶装置。
  8. 前記タブが前記ランプに接している場合、前記タブの先端を除く部分は前記ランプから離間している、
    請求項1または3に記載のデータ記憶装置。
  9. 前記タブが前記メディア面上に位置している状態において、前記タブは、前記ヘッド支持部より前記メディア側へ延出している、
    請求項1または3に記載のデータ記憶装置。
  10. 前記タブが前記ランプに接している場合、前記タブと前記ランプの接触点から前記メディア面までの高さは、前記ヘッド支持部の前記メディア面に最も遠い部分から前記メディア面までの高さよりも低い、
    請求項1または3に記載のデータ記憶装置。
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