JP2007240789A - 光束出射面清掃機構、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】帯電ユニットの出し入れ動作に連動してLEDプリンタヘッドの光束出射面を清掃する清掃部材を、既存の帯電ユニットに対して簡単に着脱できるようにする。
【解決手段】清掃部材32は、前後方向に長い清掃部材本体40とLEDプリンタヘッドの光束出射面に付着したトナーを払拭するクリーニングブレード41とを有している。清掃部材32は、清掃部材本体40の手前側のフック42を帯電ユニット13の手前側の端部43に係合させ、また清掃部材本体40の奥側のレールガイド53を帯電ユニット13の押し込み部54の奥側に隣接させて配置することで、帯電ユニット13の右側面56に沿って装着する。ハウジング(画像形成装置本体)に対する帯電ユニット13の出し入れ動作に伴って、クリーニングブレード41が光束出射面を摺擦して、付着していたトナーを払拭する。
【選択図】図8
【解決手段】清掃部材32は、前後方向に長い清掃部材本体40とLEDプリンタヘッドの光束出射面に付着したトナーを払拭するクリーニングブレード41とを有している。清掃部材32は、清掃部材本体40の手前側のフック42を帯電ユニット13の手前側の端部43に係合させ、また清掃部材本体40の奥側のレールガイド53を帯電ユニット13の押し込み部54の奥側に隣接させて配置することで、帯電ユニット13の右側面56に沿って装着する。ハウジング(画像形成装置本体)に対する帯電ユニット13の出し入れ動作に伴って、クリーニングブレード41が光束出射面を摺擦して、付着していたトナーを払拭する。
【選択図】図8
Description
本発明は、LEDプリンタヘッドの光束出射面を、帯電ユニットの出し入れ動作に連動して清掃するようにした光束出射面清掃機構、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置、例えば、プリンタ,複写機,ファクシミリ等においては、帯電装置によって帯電された感光体表面を、露光装置によって露光し、露光部分の電荷を除去して静電潜像を形成する。この露光装置の1つとして、LEDプリンタヘッドが使用されている。このLEDプリンタヘッドは、感光体の母線に沿って、多数のLED素子(発光ダイオード)を並べてLEDアレイを構成して射る。LEDプリンタヘッドは、帯電装置によって一様に帯電された感光体表面に対し、各LED素子を画像情報に基づいて個別に選択的に点灯させることで、感光体表面に静電潜像を形成するものである。
このLEDプリンタヘッドは、例えば、レーザスキャナユニットと比較すると、ポリゴンミラー、ポリゴンモータ、レンズ、反射ミラー等が不要であるため、構成の簡略化、コンパクト化を図ることができるという利点がある。
一方、LEDプリンタヘッドには、以下のような欠点がある。LEDプリンタヘッドを使用した画像形成装置は、その利点を生かして小型化されている。このため、感光体上にトナー像を形成するための各プロセス機器(例えば、帯電装置、LEDプリンタヘッド、現像装置、転写装置等)が狭い空間内に密集された状態で配設されている。したがって、現像装置近傍で発生した飛散トナーによってLEDプリンタヘッドの光束出射面が汚染されやすい。また、光束出射面は、感光体表面に対して近接した状態で対面するように配置されているため、例えば、ジャム(紙詰まり)処理等によって、感光体周辺でトナー飛散が発生した場合、この飛散トナーによって光束出射面が汚染されやすい。
そして、光束出射面が汚染された場合には、感光体表面の帯電面を露光する際に、光量にむらが発生し、白筋等の画像不良が発生する。
このような画像不良を防止するために、LEDプリンタヘッド自体に清掃機構を設けた場合には、LEDプリンタヘッド自体が大型化してしまう。このため、コンパクト化が可能なLEDプリンタヘッドの利点が半減されてしまう。
そこで、特許文献1には、LEDプリンタヘッドを清掃するための清掃機構を、帯電器に設けた技術が開示されている。帯電器は、その放電ワイヤを清掃するために、適宜な時間間隔で画像形成装置本体に対して出し入れされる。つまり、感光体の母線に沿って、奥側から手前側に引き出されたり、手前側から奥側に押し入れられたりする。この帯電器の奥側の部分に光束出射面に向けて清掃部材を突設し、帯電器の出し入れ動作に伴って清掃部材で光束出射面を摺擦して清掃するようにしている。
しかしながら、上述の特許文献1によると、清掃部材がアームとともに、帯電器のケーシングと一体に構成されているので、これら清掃部材やアームを、既存の帯電器に簡単に取り付けることができない、あるいは容易に交換することができないという問題があった。
なお、特許文献1には、帯電器のケーシングに対してアーム及び清掃部材を一体に構成したという直接的な記載はないが、これらをケーシングに対して取り付けるための具体的な構成が開示されておらず、かつこれらを積極的に着脱可能に構成したという記載もないので、これらが一体的に構成されているものとした。
本発明の目的は、帯電ユニットに対して清掃部材を簡単に着脱することができる光束出射面清掃機構、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、感光体表面に近接された対面状態で前記感光体表面の母線方向に沿って延設された、LEDプリンタヘッドの光束出射面を清掃する光束出射面清掃機構に関する。この発明に係る光束出射面清掃機構は、前記母線方向に延びるユニットガイドを有するハウジングと、前記ユニットガイドにガイドされて前記母線方向の奥側に挿入されて作動位置に配置され、また前記作動位置から前記母線方向の手前側に引き出されて待機位置に配置される出し入れ可能な帯電ユニットと、前記帯電ユニットに対して着脱可能に構成され、前記帯電ユニットの出し入れ動作に伴って前記光束出射面を前記母線方向に沿って摺擦して前記光束出射面を清掃する清掃部材と、を備える、ことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る光束出射面清掃機構において、前記清掃部材は、前記光束出射面を摺擦するブレード状のクリーニングブレードを有する、ことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る光束出射面清掃機構において、前記クリーニングブレードは、前記帯電ユニットの奥側の前記作動位置と手前側の前記待機位置との間の出し入れ動作に対応して、前記光束出射面の奥側の端部からさらに外側に外れた退避位置と前記光束出射面の手前側の端部よりも内側の折返し位置との間でクリーニング動作を行う、ことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る光束出射面清掃機構において、前記ハウジングは、前記清掃部材の奥側の位置を規制することで、前記クリーニングブレードを前記退避位置に配置するとともに前記帯電ユニットを前記作動位置に配置する奥側ストッパと、前記清掃部材の手前側の位置を規制することで、前記クリーニングブレードを前記折返し位置に配置するとともに前記帯電ユニットを前記待機位置に配置する手前側ストッパと、を有する、ことを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に係る光束出射面清掃機構において、前記クリーニングブレードは、前記退避位置から前記折返し位置に移動する際に、前記光束出射面の奥側の端部に衝突して先端部が移動方向上流側に湾曲した順方向で前記光束出射面を摺擦し、前記折返し位置から前記退避位置に移動する際に、前記先端部が移動方向下流側に湾曲したカウンタ方向で前記光束出射面を摺擦する、ことを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項2乃至5のいずれか1項に係る光束出射面清掃機構において、前記清掃部材は、前記帯電ユニットにおける前記感光体側の側部において前記母線方向に延設された清掃部材本体と、前記清掃部材本体の奥側に設けられて前記帯電ユニットの奥側の端部に係合する奥側係合部と、前記清掃部材本体の手前側に設けられて前記帯電ユニットの手前側の端部に係合する手前側係合部と、を有する、ことを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る光束出射面清掃機構において、前記奥側係合部は、前記帯電ユニットの奥側の端部の奥側に隣接して配置されるとともに、前記ハウジングの前記ユニットガイドによって直接、ガイドされる、ことを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項2乃至7のいずれか1項に係る光束出射面清掃機構において、前記ユニットガイドは、前記帯電ユニットが前記作動位置から前記待機位置に引き出される初期の段階で前記帯電ユニット及び前記清掃部材を前記感光体表面から離間させる離間ガイドを有し、前記清掃部材は、前記奥側係合部が前記離間ガイドでガイドされるのに伴って、前記クリーニングブレードを前記光束出射面に押し付ける、ことを特徴としている。
請求項9に係る発明は、感光体と、前記感光体表面を一様に帯電する帯電ユニットと、帯電後の前記感光体表面を露光して静電潜像を形成するLEDプリンタヘッドと、前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、前記トナー像をシート材上に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置に関する。この発明に係る画像形成装置は、前記LEDプリンタヘッドの光束出射面を清掃する清掃手段を備え、前記清掃手段が、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光束出射面清掃機構である、ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、帯電ユニットは、ハウジングのユニットガイドに沿って母線方向の奥側に押し入れられる(挿入される)ことで作動位置に配置され、逆に母線方向の手前側に引き出されることで、待機位置に配置される。つまり、帯電ユニットは、ハウジングに対し、奥側の作動位置と手前側の待機位置との間で出し入れされる。ここで、作動位置とは、後述するように、通常の画像形成動作が行われる際に、帯電ユニットが位置する位置であり、待機位置とは、例えば、帯電ユニットの放電ワイヤを清掃すべく、帯電ユニットの大部分がハウジングから引き出されたときの位置である。清掃部材は、上述の帯電ユニットに装着されているので、帯電ユニットの出し入れ動作に伴って母線方向に沿って移動される。そして、清掃部材は、母線方向に移動する際にLEDプリントヘッドの光束出射面を摺擦して、光束出射面に付着している飛散トナー,紙粉,塵埃等の異物(以下「トナー等」という。)を払拭することができる。さらに、清掃部材は、帯電ユニットに対して着脱可能であるので、既存の帯電ユニットに対しても簡単に装着することができ、また交換時、メンテナンス時等には簡単に取り外すことができる。
請求項2の発明によれば、清掃部材は、クリーニングブレードによって、光束出射面を摺擦してトナー等を払拭することができる。ここで、特にクリーニングブレードを使用する理由は、例えば、これに代えて不織布等の布状部材を使用した場合には、この布状部材が、一旦、光束出射面から払拭したトナー等を保持してしまい、この保持したトナー等が次の払拭時に光束出射面に付着してしまうようなことがあるからである。また、布状部材は、拭きむらが発生しやすいこともある。また、クリーニングブレードの場合は、それ自体の変形に基づく弾性力によって光束出射面を強く押圧して状態で摺擦することが可能であり、その分、トナー等を確実に払拭することができる。
請求項3の発明によれば、クリーニングブレードは、退避位置に配置されたときには、光束出射面の奥側の端部から外れているので、LEDプリンタヘッドの光束出射の妨げとなるようなことがない。また、帯電ユニットは、例えば、放電ワイヤの清掃等に伴って出し入れされる場合を除いて、画像形成時を含めほとんどの時間、作動位置に配置されており、これに伴ってクリーニングブレードは、ほとんどの時間、退避位置に配置される。そして、クリーニングブレードは、退避位置に配置されたときには、光束出射面から外れているので、光束出射面によって不要に変形されるおそれがない。
請求項4の発明によれば、ハウジングは、奥側ストッパが清掃部材の奥側の位置決めを行うことで、クリーニングブレードを退避位置に配置し、また帯電ユニットを作動位置に配置する。一方、ハウジングは、手前側ストッパが清掃部材の手前側の位置決めを行うことで、クリーニングブレードを折返し位置に配置し、また帯電ユニットを待機位置に配置することができる。つまり、ハウジングは、清掃部材のクリーニングブレードの位置決めを行うのみで、同時に清掃部材を介して帯電ユニットの位置決めをも行うことができる。
請求項5の発明によれば、クリーニングブレードは、光束出射面を奥側から手前側に摺擦する際には、移動方向に対して順方向に湾曲した状態で摺擦するのに対して、手前側から奥側に摺擦する際には、移動方向に対してカウンタ方向に湾曲した状態で摺擦する。このように、クリーニングブレードは、手前側から奥側に光束出射面摺擦する際に、カウンタ方向に摺擦することで、クリーニングの能力を高めることができる。
なお、クリーニングブレードは、折返し位置で、移動方向が反転されるが、この際、光束出射面から外れないので、湾曲方向が同じまま、移動方向のみが変更されることになり、摺擦状態が順方向からカウンタ方向に変更されることになる。
請求項6の発明によれば、清掃部材は、母線方向に延設された本体と、本体の奥側の奥側係合部と、本体の手前側の手前側係合部とにより、簡単な構成で帯電ユニットに着脱させることが可能である。
請求項7の発明によれば、清掃部材は、奥側係合部がハウジング側のユニットガイドによって直接、ガイドされるので、この奥側係合部をユニットガイドに係合させた状態で、帯電ユニットをユニットガイドに沿って押し入れることで、奥側係合部を帯電ユニットの奥側の端部の奥側に隣接して配置することができる。その後、手前側係合部を帯電ユニットの手前側の端部に係合することで、清掃部材を帯電ユニットの感光体側の側部に配設することができる。
請求項8の発明によれば、帯電ユニット及び清掃部材は、引き出される際に、離間ガイドによって感光体表面から離れる方向に移動されるので、清掃部材は、これに伴って、クリーニングブレードを光束出射面に押し付けることができる。これにより、クリーニングブレードのクリーニング性能が向上する。
請求項9の発明によれば、画像形成装置において、LEDプリンタヘッドの光束出射面に付着しているトナー等を、光束出射面清掃機構によって良好に払拭することができるので、LEDプリンタヘッドの光束出射面から出射された光により、感光体表面を支障なく露光することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。
<実施形態1>
図1に、本発明に係る光束出射面清掃機構(清掃手段)1を適用することができる画像形成装置10を示す。同図に示す画像形成装置10は電子写真方式のプリンタであり、同図は正面側(手前側、前側)から見た画像形成装置10の縦断面を模式的に示す図である。なお、画像形成装置10としては、プリンタの他に、複写機やファクシミリなどが挙げられる。
図1に、本発明に係る光束出射面清掃機構(清掃手段)1を適用することができる画像形成装置10を示す。同図に示す画像形成装置10は電子写真方式のプリンタであり、同図は正面側(手前側、前側)から見た画像形成装置10の縦断面を模式的に示す図である。なお、画像形成装置10としては、プリンタの他に、複写機やファクシミリなどが挙げられる。
同図に示す画像形成装置10は、画像形成装置本体11の内部に、感光体としてドラム形の感光ドラム12を備えている。感光ドラム12の周囲には、その回転方向(R12方向)に沿ってほぼ順に、帯電手段としての帯電ユニット13、露光手段としてのLEDプリンタヘッド14、現像手段としての現像ローラ15、転写手段としての転写ローラ16、クリーニング手段としてのクリーニング装置17が配設されている。また、シート材P(紙,透明フィルム等の記録媒体)の搬送方向(矢印Kp方向)に沿っての上流側から順に給紙カセット20、給送ローラ21、搬送ローラ22、リタードローラ23、レジストローラ対24、定着装置25、搬送ローラ対26、排紙ローラ対27、排紙トレイ28が配設されている。また、画像形成装置本体11の上面には、プラテンガラス30、自動原稿送り装置(ADF)31が配設されている。
上述の画像形成装置10は、以下のようにして、シート材Pの表面にトナー像を形成する。感光ドラム12は、駆動手段(不図示)によって矢印R12方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動され、帯電ユニット13よって所定の極性・電位に一様に帯電される。帯電後の感光ドラム12は、LEDプリンタヘッド14によって画像情報に応じた露光がなされ、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。ここで、上述の画像情報は、例えば、プラテンガラス30の上面に載置された原稿(不図示)あるいはADF31によってプラテンガラス30の上面に搬送された原稿(不図示)の画像を、画像読取装置(不図示)によって読み込んだものである。感光ドラム12の表面に形成された静電潜像は、現像ローラ15によってトナーが付着されてトナー像として現像され、転写ローラ16によってシート材Pの表面に転写される。このシート材Pは、給紙カセット20に収納されていたものが、給送ローラ21、搬送ローラ22、リタードローラ23、レジストローラ24等によって1枚ずつ、感光ドラム12と転写ローラ16との間の転写ニップ部Tに搬送されたものである。トナー像の転写後の感光ドラム12は、その表面に残ったトナー(転写残トナー)がクリーニング装置17によって除去されて次の画像形成に供される。一方、トナー像の転写後のシート材Pは、定着装置25によって加熱、加圧されて表面にトナー像が定着され、搬送ローラ対26、排紙ローラ対27によって排紙トレイ28上に排出される。これにより1枚のシート材Pの片面に対する画像形成が終了する。
次に、図2,図3を参照して、本発明に係る光束出射面清掃機構1が清掃対象とするLEDプリンタヘッド14について説明する。なお、以下の説明では、画像形成装置本体11(図1参照)の前後方向と上述の感光ドラム12の表面の母線方向とが一致し、したがって、画像形成装置本体11の前側、後側がそれぞれ母線方向の手前側、奥側に対応するものとする。
上述の図2,図3のうち、図2は、感光ドラム12、帯電ユニット13、LEDプリンタヘッド14、清掃部材32を正面側から見た図であり、図3は、同じく右側から見た斜視図である。なお、これらの部材は、ハウジング33(図4参照)によって支持されており、このハウジング33は、画像形成装置本体11のフレームの一部を構成する前板金34及び後板金35に固定されている。
図2,図3に示すように、LEDプリンタヘッド14は、感光ドラム12の表面の母線方向(以下、母線方向と同じ意味で適宜、前後方向という。)に沿って多数整列されたLED素子(不図示)を有するヘッド本体36と、これらLED素子から出射された光の照射面となる光束出射面37とを有している。LEDプリンタヘッド14は、前端側と後端側とに調整ねじ38を有している。これら調整ねじ38は、感光ドラム12の前端部及び後端部の非画像形成領域(画像形成領域の外側に位置する領域)に当接されていて、ねじ込み量を微調整することで、感光ドラム12の表面に対するLEDプリンタヘッド14の位置決めを精度よく行うことができる。LEDプリンタヘッド14は、帯電ユニット13によって帯電された後の感光ドラム12の表面に対し、複数のLED素子を画像情報に応じて選択的に点灯させることで、感光ドラム12の表面に静電潜像を形成するものである。したがって、LEDプリンタヘッド14の光束出射面37にトナー等が付着していると、感光ドラム12の表面に照射される光量にむらが発生し、静電潜像の電位不良、ひいてはトナー像の画像不良が発生することになる。
そこで、本発明では、以下で詳述する光束出射面清掃機構1によって光束出射面37を清掃するようにしている。
図4に示すように、光束出射面清掃機構1は、前後方向に長い清掃部材32と、この清掃部材32が装着される帯電ユニット13と、帯電ユニット13を前後方向に出し入れ可能に支持するハウジング33と、を備えている。なお、図4は、画像形成装置本体11の感光ドラム12、帯電ユニット13近傍を前側の右斜め上方から見た図である。同図では、画像形成装置本体11のフレームの一部を構成する前板金34及び後板金35の一部、これら前板金34と後板金35との間に固定されたハウジング33、このハウジング33に出し入れ可能に装着された帯電ユニット13、この帯電ユニット13に装着された着脱可能な清掃部材32を図示している。
図5〜図10を参照して、清掃部材32について説明する。このうち、図5は清掃部材32を前側の右斜め上方から見た斜視図、図6は清掃部材32の前端側を前側の左斜め上方から見た拡大斜視図、図7は清掃部材32の後端側を前側の右斜め上方から見た拡大斜視図である。また、図8は清掃部材32を帯電ユニット13に係合させた状態を前側の右斜め上方から見た斜視図、図9は清掃部材32の前端側の係合状態を説明する、前側の右斜め上方から見た拡大斜視図、図10は清掃部材32の後端側の係合状態を説明する、前側の右斜め上方から見た拡大斜視図である。
これらの図に示すように、清掃部材32は、前後に長い棒状の清掃部材本体40と、この清掃部材本体40によって保持されたクリーニングブレード41とを有している。このうち清掃部材本体40は、前端側の下部に、上面視が「コ」字形のフック(手前側係合部)42を有している。このフック42は、図8,図9に示すように、帯電ユニット13の前側の端部43に係合されるものである。清掃部材本体40は、後側の下部に、下方に延びる額縁状の付勢部44と、この付勢部44から右斜め下方に延びる支持台45とを有している。支持台45にはスリット46が形成されていて、このスリット46に、クリーニングブレード41の基端部(下端部)が嵌合されている。上述の付勢部44は、後述するようにクリーニングブレード41が光束出射面37を摺擦する際に、クリーニングブレード41を光束出射面37に押し付けるばね作用を発揮する。また、付勢部44の後端縁及び前端縁は、それぞれ後当接部47、前当接部48となっている。清掃部材32は、この後当接部47が、後述するハウジング33の後ストッパ(奥側ストッパ)50(図11,図12参照)に当接することで、奥側への移動が規制されて、クリーニングブレード41が退避位置に位置決めされる。一方、清掃部材32は、前当接部48が、ハウジング33の前ストッパ(手前側ストッパ)51に当接することで、手前側への移動が規制されて、クリーニングブレード41が折返し位置に位置決めされるようになっている。なお、後述するが、帯電ユニット13は、清掃部材32の後当接部47がハウジング33の後ストッパ50に当接することで作動位置に配置され、また、清掃部材32の前当接部がハウジング33の前ストッパ51に当接することで待機位置に配置されるようになっている。つまり、清掃部材32は、ハウジング33によって直接、位置決めされ、一方、帯電ユニット13は、ハウジング33により清掃部材32を介して位置決めされる。このように、清掃部材32と帯電ユニット13の位置決めを共通の後ストッパ50、前ストッパ51によって行うことができるので、その分、構成を簡略化することができる。
図7,図8,図10に示すように、清掃部材本体40の後端には、左上に伸びる取付板52の上端にレールガイド53が形成されている。レールガイド53は、左右に延びる板状に形成されていて、後述するハウジング33のガイドレール(ユニットガイド)67によって前後方向の移動がガイドされるようになっている。このレールガイド53は、清掃部材32の組み込み状態において、帯電ユニット13の後端に形成されている押し込み部54の後端側に隣接して配置されるようになっている。
上述構成の清掃部材32の全体は、例えば、ナイロンや66ナイロン等のポリアミド系の合成樹脂によって形成されており、前後方向に適度に伸縮できるようになっている。ここで、適度とは、清掃部材32を、ハウジング33に組み込また状態の帯電ユニット13に対して装着する際に、レールガイド53を帯電ユニット13の押し込み部54に隣接させた状態で、前端のフック42を帯電ユニット13の前側の端部43に係合できる程度という意味である。
図7,図8,図10等に示すクリーニングブレード41は、ウレタン、シリコーンゴム等のエラストマを板状に形成したものであり、基端部が上述のスリット46に嵌合されて接着されている。クリーニングブレード41の先端部(上端部)55は、自由端となっていて、上述の光束出射面37に押し付けられることで、適度に湾曲し、この湾曲状態で光束出射面37を摺擦するようになっている。
図8に示すように、清掃部材32は、次に説明する帯電ユニット13に対して、後端のレールガイド53が帯電ユニット13の押し込み部54に隣接するように配置され、前端のフック42が帯電ユニット13の前側の端部43に係合され、中間部が帯電ユニット13の右側面56の上部において前後方向に延設されるように取り付けられている。清掃部材32は、帯電ユニット13に対する装着状態において、クリーニングブレード41が斜め上方に向けて突設されている。
なお、クリーニングブレード41の、帯電ユニット13に対する装着方法については後述する。
帯電ユニット13の全体は、図8に示すように、ほぼ前後方向に長い箱側に形成された帯電フレーム57と、この帯電フレーム57に保持された帯電器(不図示)によって構成されている。帯電器は、前後方向に直交する方向の縦断面が「コ」字形でその開口部を感光ドラム12の表面に向けた金属製のシールド(不図示)と、このシールドの内側に前後方向に張設された放電ワイヤ(不図示)と、シールドの開口部を覆うグリッド(不図示)とによって構成されており、放電ワイヤに印加される帯電バイアスに基づいて、感光ドラム12の表面を所定の極性・電位に一様に帯電するものである。帯電フレーム57は、例えば合成樹脂によって一体的に形成されていて、後端には、上述の清掃部材32のレールガイド53に隣接するように押し込み部54が形成されている。この押し込み部54は、帯電ユニット13の出し入れ動作時に、清掃部材32のレールガイド53とともに、後述するハウジング33のガイドレール67によってガイドされるものである。帯電フレーム57の前端の上部には、上方及び前方に突出するように把手58が形成されている。
図2,図3に示すように、帯電ユニット13は、その右側面56に清掃部材32が装着された状態で、上述のLEDプリンタヘッド14に対し、感光ドラム12の回転方向(矢印R12方向)に沿っての上流側に隣接するように配設されている。この状態において、清掃部材32のクリーニングブレード41がLEDプリンタヘッド14の光束出射面37に対応する位置に配置されるようになっている。なお、感光ドラム12、LEDプリンタヘッド14、帯電ユニット13は、いずれも次に説明するハウジング33によって支持されている。
図4,図11,図12にハウジング33を示す。このうち図4は、前述のように、前板金34と後板金35との間に固定されたハウジング33に装着された出し入れ可能な帯電ユニット13、この帯電ユニット13に装着された着脱可能な清掃部材32を示している。また、図11,図12は、ハウジング33を後側から見た斜視図であり、図11では、退避位置に配置された清掃部材32が図示されており、図12では、折返し位置に配置された清掃部材32が図示されている。なお、図11,図12では、帯電ユニット13は省略されている。
これらの図に示すように、ハウジング33は、図4に示す前板金34に固定される前支持部60と、後板金35に固定される後支持部61と、これら前支持部60と後支持部1とを連結する長板状の複数の連結部62とを有している。
前支持部60には、感光ドラム12の前側を軸受(不図示)を介して保持する透孔63と、出し入れ動作中の帯電ユニット13を大まかにガイドするとともに作動位置に配置された帯電ユニット13の前側を位置決め保持する前位置決め部64とが形成されている。この前位置決め部64は、帯電ユニット13における前後方向に直交する方向の断面形状とほぼ同じに形成されている。図12に示すように、前位置決め部64における後端側には、前ストッパ51が形成されている。この前ストッパ51は、清掃部材32及び帯電ユニット13の手前側の移動限度を設定するものである。すなわち、清掃部材32は、帯電ユニット13とともに手前側に引き出された際に前当接部48が前ストッパ51に当接することで停止されて、折返し位置に配置されるようになっている。このとき、帯電ユニット13は、清掃部材32を介して待機位置に配置される。一方、後支持部61には、感光ドラム12の後側を、軸受(不図示)を介して保持する透孔65と、作動位置に配置された帯電ユニット13の後側を位置決め保持する後位置決め部66とが形成されている。この後端支持部61は、帯電ユニット13における前後方向に直交する方向の断面形状とほぼ同じに形成されている。図11に示すように、後端支持部61における前端側には、後ストッパ50が形成されている。この後ストッパ50は、清掃部材32及び帯電ユニット13の奥側の移動限度を設定するものである。すなわち、清掃部材32は、帯電ユニット13とともに奥側に押し入れられた際に、後当接部47が後ストッパ50に当接することで停止されて、退避位置に配置されるようになっている。このとき、帯電ユニット13は、清掃部材32を介して作動位置に配置される。
後位置決め部66は、その上部に、次に説明するガイドレール67に連続するレール終端部68が形成されている。このレール終端部68は、上述の清掃部材32のレールガイド53、及び帯電ユニット13の押し込み部54を位置決めするものである。図11に示すように、上述の複数の連結部62のうち、上側に配置された2つの連結部62には、前後方向に延びるユニットガイドとしての一対のガイドレール67が設けてある。ただし同図では、前側から見て左側のガイドレール67のみを図示している。このガイドレール67は、帯電ユニット13の出し入れ動作時に、清掃部材32のレールガイド53及び帯電ユニット13の押し込み部54を下方から支持するものである。これら2本のガイドレール67の間には間隙が形成されていて、後述するように、ガイドレール67に清掃部材32のレールガイド53を係合する際には、これらガイドレール67間を強制的に広げて、レールガイド53を係合させることになる。図11に示すように、ガイドレール67の後端側には、上述のレール終端部68に連続する傾斜部(離間ガイド)70が設けてある。この傾斜部70は、レール終端部68側が低くなるように形成されている。帯電ユニット13は、この傾斜部68により、引き出し動作開始直後に、上方(感光ドラム12から離間する方向)に少し引き上げられる。これにより、引き出し動作時の帯電ユニット13が感光ドラム12の表面に摺擦されることを防止している。また、この傾斜部70により、清掃部材32のクリーニングブレード41を光束出射面37に押し付けるようになっている。なお、ハウジング33の前支持部60及び後支持部61には、LEDプリンタヘッド14の大まかな位置決めを行うための係合凹部71,72が形成されている。
上述構成のハウジング33は、前支持部60及び後支持部61によって、感光ドラム12、LEDプリンタヘッド14、帯電ユニット13等を位置決め支持するとともに、帯電ユニット13の出し入れ動作及びこれに伴う清掃部材32の移動をガイドする。
前述したように、本発明に係る光束出射面清掃機構1においては、清掃部材32は、既存の帯電ユニット13に対しても装着することができるようになっている。以下、その装着方法について説明する。図11,図12に示すように、清掃部材32は、その付勢部44、支持台45、クリーニングブレード41が、ハウジング33の前支持部60と後支持部61との間に位置することになる。ところが、これら付勢部44、支持台45、クリーニングブレード41は、全体として、前支持部60の前位置決め部64及び後支持部61の後位置決め部66よりも大きく形成されているため、全体を前位置決め部64又は後位置決め部66を通過させることができない。そこで、本実施形態では、以下のようにしている。
まず、帯電ユニット13をハウジング33から(画像形成装置本体11)から半分ほど引き出す。そして、清掃部材32を、その付勢部44等がハウジング33の後半に位置するように手で持ち、清掃部材32の前端側を、ハウジング33の前位置決め部64と帯電ユニット13の右側面56との間に挟み込んで、前位置決め部64から手間側に突出させる。つづいて、帯電ユニット13の押し込み部54が係合されている2本のガイドレール67の間を左右に拡げて、清掃部材32のレールガイド53を2本のガイドレール67に係合させる。その後、帯電ユニット13を手前側から奥側に押し入れると、その押し込み部54によって清掃部材32のレールガイド53を奥側に押し込むことができる。そして、最後に、清掃部材32の前端のフック42を手前側に引っ張って伸ばしながら帯電ユニット13の前側の端部43に係合させる。これにより、帯電ユニット13に対する清掃部材32の装着が完了する。この状態において、清掃部材32は、帯電ユニット13を引き出すと、フック42により帯電ユニット13と一体となって手前側に引き出される。一方、帯電ユニット13を押し入れると、帯電ユニット13の押し込み部54がレールガイド53を押すので、帯電ユニット13と一体となって奥側に押し込まれる。つまり、清掃部材32は、帯電ユニット13の出し入れ動作に伴って同様に出し入れされる。清掃部材32は、この出し入れ動作により、クリーニングブレード41がLEDプリンタヘッド14の光束出射面37を摺擦するようになっている。
なお、帯電ユニット13から清掃部材32を取り外す際には、上述の装着時とは逆の動作を行うことで取外しを行うことができる。つまり、本実施形態に係る清掃部材32は、既存の帯電ユニット13に対して、容易に着脱することができる。
ここで、以上説明したハウジング33、感光ドラム12、帯電ユニット13、LEDプリンタヘッド14、清掃部材32等の位置関係、及び帯電ユニット13、清掃部材32の動作について説明する。
これらのうち、ハウジング33及びLEDプリンタヘッド14は、画像形成装置本体11に対して不動である。また、感光ドラム12は、ハウジング33によって回転可能に支持されている。さらに、帯電ユニット13は、ハウジング33に対して、奥側の作動位置と手前側の待機位置との間で出し入れできるように支持されている。そして、清掃部材32は、帯電ユニット13と同じ動きをして、クリーニングブレード41が、帯電ユニット13の作動位置に対応する奥側の退避位置と、帯電ユニット13の待機位置に対応する手前側の折返し位置との間を移動する。
上述の画像形成装置10において、帯電ユニット13は、画像形成時、及び放電ワイヤの清掃等のメンテナンス時を除いた非画像形成時には、ハウジング33(画像形成装置本体11)に対して最も奥側の作動位置に配置され、これに対応して清掃部材32のクリーニングブレード41が退避位置に配置される。図2,図3,図4,図11は、この帯電ユニット13が作動位置に、またクリーニングブレード41が退避位置に配置された状態を図示している。この状態は、ハウジング33に対して帯電ユニット13を奥側に押し入れて、清掃部材32の後当接部47が、ハウジング33の後ストッパ50に当接することで清掃部材32が位置決めされ、さらに清掃部材32を介して帯電ユニット13が位置決めされることで作り出される。このとき、クリーニングブレード41は、図3に示すように、LEDプリンタヘッド14の光束出射面37の奥側の端部74よりも奥側に外れた位置に配置されている。したがってクリーニングブレード41は、支持台45から上方に突設された状態となっている。
作動位置にあった帯電ユニット13を手前側に引き出すと、その直後に、帯電ユニット13の押し込み部54及び清掃部材32のレールガイド53が、ハウジング33のガイドレール67の傾斜部70に乗り上げる。これにより、帯電ユニット13は手前側に移動しながら感光ドラム12の表面から離間する方向に移動し、また清掃部材32は同じく手前側に移動しながらクリーニングブレード41が光束出射面37に押し付けられる。これにより、クリーニングブレード41は、図14に示すように、その先端側を移動方向下流側に向けた状態(順方向)で光束出射面37を摺擦する。さらに帯電ユニット13が手前側に引き出されると、清掃部材32は、クリーニングブレード41の前当接部48がハウジング33の前ストッパ51に当接することにより停止され、また帯電ユニット13は清掃部材32を介して停止される。このときクリーニングブレード41は、折返し位置に配置され、また帯電ユニット13は待機位置に配置される。この状態を示すのが、図12,図13,図14である。ここで、クリーニングブレード41は、図14に示す折返し位置に配置された状態においても、光束出射面37の手前側の端部73から外れない。したがって、クリーニングブレード41の湾曲方向は変化しない。この状態から帯電ユニット13が奥側に押し入れられると、クリーニングブレード41はその先端を移動方向下流側に向けた状態(カウンタ方向)で光束出射面37を摺擦する。この摺擦は、クリーニングブレード41が光束出射面37の奥側の端部74を外れるまでつづき、クリーニングブレード41は、上述の退避位置に配置されて、湾曲が解消される。
このように、本実施形態では、清掃部材32は、クリーニングブレード41が折返し位置から退避位置に向かって移動する際に、光束出射面37にカウンタ方向に当接することで、光束出射面37を強く摺擦し、付着していたトナー等を払拭することができる。
以上の説明においては、感光体がドラム形の感光ドラム12である場合を例に説明したが、本発明にこれに限らず、例えば感光体がベルト状の感光ベルトである場合にも適用することができ、この場合も、上述と同様の効果を挙げることができる。
本発明の光束出射面清掃機構は、感光体がドラム状の感光ドラムである画像形成装置に適用してLEDプリンタヘッドの光束出射面を清掃する態様を説明したが、本発明はこれに限定されず、感光体がベルト状の感光ベルトである場合についても適用することができる。
1……光束出射面清掃機構(清掃手段)、10……画像形成装置、11……画像形成装置本体、12……感光ドラム(感光体)、13……帯電ユニット、14……LEDプリンタヘッド、15……現像ローラ(現像手段)、16……転写ローラ(転写手段)、32……清掃部材、33……ハウジング、37……光束出射面、40……清掃部材本体、41……クリーニングブレード、42……フック(手前側係合部)、50……後ストッパ(奥側ストッパ)、51……前ストッパ(手前側ストッパ)、53……レールガイド(奥側係合部)、56……帯電ユニットの右側面(帯電ユニットの感光体側の側部)、67……ガイドレール(ユニットガイド)、70……傾斜部(離間ガイド)、73……光束出射面の手前側の端部、74……光束出射面の奥側の端部
Claims (9)
- 感光体表面に近接された対面状態で前記感光体表面の母線方向に沿って延設された、LEDプリンタヘッドの光束出射面を清掃する光束出射面清掃機構において、
前記母線方向に延びるユニットガイドを有するハウジングと、
前記ユニットガイドにガイドされて前記母線方向の奥側に挿入されて作動位置に配置され、また前記作動位置から前記母線方向の手前側に引き出されて待機位置に配置される出し入れ可能な帯電ユニットと、
前記帯電ユニットに対して着脱可能に構成され、前記帯電ユニットの出し入れ動作に伴って前記光束出射面を前記母線方向に沿って摺擦して前記光束出射面を清掃する清掃部材と、を備える、
ことを特徴とする光束出射面清掃機構。 - 前記清掃部材は、前記光束出射面を摺擦するブレード状のクリーニングブレードを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の光束出射面清掃機構。 - 前記クリーニングブレードは、前記帯電ユニットの奥側の前記作動位置と手前側の前記待機位置との間の出し入れ動作に対応して、前記光束出射面の奥側の端部からさらに外側に外れた退避位置と前記光束出射面の手前側の端部よりも内側の折返し位置との間でクリーニング動作を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の光束出射面清掃機構。 - 前記ハウジングは、前記清掃部材の奥側の位置を規制することで、前記クリーニングブレードを前記退避位置に配置するとともに前記帯電ユニットを前記作動位置に配置する奥側ストッパと、前記清掃部材の手前側の位置を規制することで、前記クリーニングブレードを前記折返し位置に配置するとともに前記帯電ユニットを前記待機位置に配置する手前側ストッパと、を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の光束出射面清掃機構。 - 前記クリーニングブレードは、前記退避位置から前記折返し位置に移動する際に、前記光束出射面の奥側の端部に衝突して先端部が移動方向上流側に湾曲した順方向で前記光束出射面を摺擦し、前記折返し位置から前記退避位置に移動する際に、前記先端部が移動方向下流側に湾曲したカウンタ方向で前記光束出射面を摺擦する、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の光束出射面清掃機構。 - 前記清掃部材は、前記帯電ユニットにおける前記感光体側の側部において前記母線方向に延設された清掃部材本体と、前記清掃部材本体の奥側に設けられて前記帯電ユニットの奥側の端部に係合する奥側係合部と、前記清掃部材本体の手前側に設けられて前記帯電ユニットの手前側の端部に係合する手前側係合部と、を有する、
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の光束出射面清掃機構。 - 前記奥側係合部は、前記帯電ユニットの奥側の端部の奥側に隣接して配置されるとともに、前記ハウジングの前記ユニットガイドによって直接、ガイドされる、
ことを特徴とする請求項6に記載の光束出射面清掃機構。 - 前記ユニットガイドは、前記帯電ユニットが前記作動位置から前記待機位置に引き出される初期の段階で前記帯電ユニット及び前記清掃部材を前記感光体表面から離間させる離間ガイドを有し、
前記清掃部材は、前記奥側係合部が前記離間ガイドでガイドされるのに伴って、前記クリーニングブレードを前記光束出射面に押し付ける、
ことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の光束出射面清掃機構。 - 感光体と、前記感光体表面を一様に帯電する帯電ユニットと、帯電後の前記感光体表面を露光して静電潜像を形成するLEDプリンタヘッドと、前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、前記トナー像をシート材上に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置において、
前記LEDプリンタヘッドの光束出射面を清掃する清掃手段を備え、
前記清掃手段が、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光束出射面清掃機構である、
ことを特徴とする画像形成装置。
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