JP2007239924A - 固定式等速自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】高作動角を保ちつつ、高角時の耐久性の向上を図ることが可能な固定式等速自在手を提供する。
【解決手段】外方部材のトラック溝22は第1トラック溝41と第2トラック溝42の2種類を有する。第1トラック溝41は、曲率中心を継手中心から軸方向に奥側にずらして設けた奥側トラック溝41aと、奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝41bとを備える。第2トラック溝42は、曲率中心を継手中心から軸方向に奥側にずらして設けた奥側トラック溝42aと、曲率中心をボール中心より外径側に設けた開口側トラック溝42bと、奥側トラック溝42aと開口側トラック溝42bとの間に設けられて奥側から開口側に向かって浅くなるテーパ溝42cとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は固定式等速自在継手に関し、詳しくは、自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用されるもので、駆動側と従動側の二軸間で角度変位のみを許容する固定式等速自在継手に関する。
例えば、自動車のエンジンから車輪に回転力を等速で伝達する手段として使用される等速自在継手の一種に固定式等速自在継手がある。この固定式等速自在継手は、駆動側と従動側の二軸を連結してその二軸が作動角をとっても等速で回転トルクを伝達し得る構造を備えている。一般的に、前述した固定式等速自在継手としては、バーフィールド型(BJ)やアンダーカットフリー型(UJ)が広く知られている。
例えば、BJタイプの固定式等速自在継手は、図7と図8に示すように内球面1に複数のトラック溝2が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された外方部材としての外輪3と、外球面4に外輪3のトラック溝2と対をなす複数のトラック溝5が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された内方部材としての内輪6と、外輪3のトラック溝2と内輪6のトラック溝5との間に介在してトルクを伝達する複数のボール7と、外輪3の内球面1と内輪6の外球面4との間に介在してボール7を保持するケージ8とを備えている。また、内輪6にはシャフト11が嵌入されている。
この等速自在継手では、トラック溝とボールの接点がトラックから外れずに大きな作動角を取り得る構造とするため、外輪3のトラック溝2の曲率中心O1と内輪6のトラック溝5の曲率中心O2とを、継手中心Oに対して等距離fだけ軸方向に逆向きにオフセットさせている(特許文献1)。このようにトラックオフセットを設けたことにより、両トラック溝2、5のそれぞれは、その軸方向中央から外輪底側(奥側)で浅く、外輪開口側で深くなっており、その結果、外輪3の底側(奥側)から開口側へ向けて径方向間隔が徐々に増加する楔状のボールトラックが形成されている。なお、図7において、ある角度γの時の外輪トラック深さがa1である。
特開平10−103365号公報
特許文献1等に記載のようにオフセットしたものでは、前記したように、トラック溝とボールの接点がトラック溝から外れずに継手作動角を大きく取るため、外輪3のトラック溝2の曲率中心O1を開口側とし、内輪6のトラック溝5の曲率中心O2を奥側にしている。そのため、外輪3のトラック奥側の溝深さa1が浅くなり、このように浅くなれば、トラック奥側において許容負荷トルクが小さくなる。
これを解決するためには、図9に示すように、外輪3のトラック溝2の曲率中心O1を継手中心Oより奥側とし、内輪6のトラック溝5の曲率中心O2を開口側とすることにより、外輪3のトラック溝2の奥側を深くすることが考えられる。しかしながら、外輪3のトラック溝2の奥側を深くすれば、トラック溝2、5にて形成されるボールトラックは、外輪3の奥側から開口側に向けて径方向間隔が徐々に減少する形状となる。このため、このようなものでは、作動性を確保できない、もしくは、作動角をとった場合、ボールトラックからボール7の負荷点が外れるおそれがあるので、高作動角をとることができない。
本発明は、上記課題に鑑みて、高作動角を保ちつつ、高角時の耐久性の向上を図ることが可能な固定式等速自在継手を提供する。
本発明の固定式等速自在継手は、内球面に複数のトラック溝が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された外方部材と、外球面に複数のトラック溝が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された内方部材と、前記外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝との間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、前記外方部材の内球面と内方部材の外球面との間に介在してボールを保持するケージとを備えた固定式等速自在継手において、前記外方部材のトラック溝は第1トラック溝と第2トラック溝の2種類を有し、第1トラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に奥側にずらして設けた奥側トラック溝と、奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝とを備え、第2トラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に奥側にずらして設けた奥側トラック溝と、曲率中心をボール中心より外径側に設けた開口側トラック溝と、奥側トラック溝と開口側トラック溝との間に設けられて開口側から奥側に向かって浅くなるテーパ溝とを備えるものである。
本発明では、外輪の第1トラック溝及び第2トラック溝において、外方部材の奥側トラック溝の曲率中心を継手中心から軸方向に外方部材の奥側にずらして設けることによって、外方部材のトラック溝の奥側を深くすることができる。これによって、外輪奥側において、ボールの乗り上げを防止しつつ許容負荷トルクを大きくできる。また、第1トラックの開口側において、奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝を設け、第2トラック溝の開口側において、曲率中心をボール中心より外径側に設けた開口側トラック溝を設けているので、この各第1トラック溝及び第2トラック溝の開口側では外径方向に広がっており、作動角をとる際に、シャフトの揺動が外方部材の開口部に規制されずに、つまりボールの負荷点がはずれずに作動角を大きくとることができる。
前記内方部材のトラック溝は第1トラック溝と第2トラック溝の2種類を有し、内方部材の第1トラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に前記外方部材の第1トラックの奥側トラック溝の曲率中心と反対側の開口部側に等距離だけ離して設けた開口側トラック溝と、開口側から奥側に向かって浅くなるテーパ状の奥側トラック溝とを備え、内方部材の第2トラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に前記外方部材の第2トラックの奥側トラック溝の曲率中心と反対側の開口部側に等距離だけ離して設けた開口側トラック溝と、曲率中心をボール中心より外径側に設けた奥側トラック溝と、奥側トラック溝と開口側トラック溝との間に設けられて奥側から開口側に向かって浅くなるテーパ溝とを備える。
このように、内方部材のトラック溝が、第1トラック溝と第2トラック溝の2種類を有することにより、この内方部材の第1トラック溝とこれに対応する外方部材の第1トラック溝とで構成されるボールトラック及び内方部材の第2トラック溝とこれに対応する外方部材の第2トラック溝とで構成されるボールトラックを、ボールが滑らかに転動する形状とすることができる。
また、外方部材および内方部材の少なくとも一方のトラック溝(第1トラック溝及び第2トラック溝の全部または一部)を鍛造にて仕上げすることができる。
外方部材の第1トラック溝及び第2トラック溝の奥側を深くすることができ、外方部材奥側において、ボールの乗り上げを防止しつつ許容負荷トルクを大きくできる。これによって、作動角をとった状態においても、外方部材と内方部材との安定したトルク伝達が可能となる。また、外方部材の開口側においては、第1トラック溝及び第2トラック溝は外径方向に広がっており、シャフトの揺動が外方部材の開口部に規制されず、作動角を大きくとることができ、この固定式等速自在継手の使用範囲が拡大する。
外方部材のトラック溝は第1トラック溝と第2トラック溝の2種類を有することにより、保持器にかかる荷重をバランスさせることができて、耐久性および効率の向上を図ることができる。特に、第1トラック溝と第2トラック溝とを周方向に沿って交互に配設すれば、低角度における保持器にかかる荷重のバランス性に優れ、耐久性および効率の一層の向上が可能となる。
内方部材の第1トラック溝とこれに対応する外方部材の第1トラック溝とで構成されるボールトラック及び内方部材の第2トラック溝とこれに対応する外方部材の第2トラック溝とで構成されるボールトラックを、ボールが滑らかに転動する形状とすることができる。このため、種々の作動角を滑らかにとることができる。
外方部材および内方部材の少なくとも一方のトラック溝(第1トラック溝及び第2トラック溝の全部または一部)を鍛造仕上げることができる。これによって、ボールが転動する範囲のボールトラックを滑らかに形成することができる。
本発明に係る固定式等速自在継手の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
この固定式等速自在継手は、図1に示すように内球面21に複数のトラック溝22が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された外方部材としての外輪23と、外球面24に外輪23のトラック溝22と対をなす複数のトラック溝25が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された内方部材としての内輪26と、外輪23のトラック溝22と内輪26のトラック溝25との間に介在してトルクを伝達する複数のボール27と、外輪23の内球面21と内輪26の外球面24との間に介在してボール27を保持するケージ28とを備えている。複数のボール27は、ケージ28に形成されたポケット29に収容されて円周方向等間隔に配置されている。なお、外輪23の開口端には、外輪23と内輪26が高作動角をとった時に、内輪26に連結されたシャフト31が外輪23と干渉することを防止するためにチャンファ部30が設けられている。
前記外輪23のトラック溝22は、図1と図4に示すように、第1トラック溝41と第2トラック溝42とを有する。すなわち、第1トラック溝41と第2トラック溝42とが周方向に沿って交互に配設されている。なお、トラック溝22としては、トルク伝達機能を考慮すれば6個以上とするのが好ましく、8個が最適である。このため、第1トラック溝41を4個とし、第2トラック溝42を4個とするのがよい。
また、内輪26のトラック溝25も、図1と図4に示すように、第1トラック溝51と第2トラック溝52とを有する。この場合、第1トラック溝51は外輪23の第1トラック溝41に対応して、第1トラック溝41、51でボールトラックを形成し、第2トラック溝52は外輪23の第2トラック溝42に対応して、第2トラック溝42、52でボールトラックを形成する。
第1トラック溝41は、図1〜図3に示すように、曲率中心O1を継手中心Oから軸方向に外輪23の反開口部(奥)側にずらして設けた奥側トラック溝41aと、奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝41bとを備える。また、内輪26の第1トラック溝51は、曲率中心O2を継手中心Oから軸方向に外輪23の奥側トラック溝41aの曲率中心O1と反対側の開口部側に等距離fだけ離して設けた開口側トラック溝51bと、開口側から奥側に向かって浅くなるテーパ状の奥側トラック溝51aとを備える。
この場合、外輪23の第1トラック溝41の奥側トラック溝41aは、奥側の始点33から継手軸線(外輪軸線)LAと直交して継手中心Oを含む平面Sとα傾いたO1を通る平面まであり、この終点34から開口側トラック溝41bが始まる。また、内輪26の第1トラック溝51の開口側トラック溝51bは、開口側の始点35から平面Sとα1傾いたO2を通る平面まであり、この終点36から奥側トラック溝52aが始まる。
これによって、外輪23の第1トラック溝51にて形成するトラック中心線Lを、曲率中心がO1である奥側曲部Laと、この奥側曲部Laに連続する開口側ストレート部Lbとすることができる。すなわち、開口側ストレート部Lbは、傾斜角度(継手軸線LAに対する傾斜角度)α(図3参照)でもって奥側から開口側に向かって外径側に傾斜している。
また、内輪26の第1トラック溝52にて形成するトラック中心線L1を、曲率中心がO2である開口側曲部L1bと、この開口側曲部L1bに連続する奥側ストレート部L1aとすることができる。すなわち、奥側ストレート部L1aは、傾斜角度(継手軸線LAに対する傾斜角度)α1(図1参照)でもって開口側から奥側に向かって外径側に傾斜している。この傾斜角度α1と前記傾斜角度αとは同一角度である。
この場合、傾斜角度α、α1は任意に設定することができるが、外輪23の第1トラック溝41aとこれに対応する内輪26の第1トラック溝51aとで構成されるボールトラック内をボール27が滑らかに転動するため等によって、例えば、3度〜6度程度に設定するのが好ましい。なお、この範囲よりも小さければ、トラック開口部が狭くなって、取れる作動角が小さくなり、また、ボール27の滑らかな転動を損なうおそれがある。この範囲よりも大きければ、ボール27の半径方向移動量が大きくなるため、ケージ肉厚が必要となる。
外輪23の第1トラック溝41は鍛造にて仕上げされている。内輪26の第1トラック溝25も鍛造にて仕上するのが好ましい。なお、図1において、図7と同様なある角度γの時の外輪トラック深さがa2である。
外輪23の第2トラック溝42は、図4〜図6に示すように、曲率中心を継手中心から軸方向に奥側にずらして設けた奥側トラック溝42aと、曲率中心O3(図6参照)をボール中心より外径側に設けた開口側トラック溝42bと、奥側トラック溝42aと開口側トラック溝42bとの間に設けられて、傾斜角度α3(図6参照)でもって奥側から開口側に向かって浅くなるテーパ溝42cとを備える。
また、内輪26の第2トラック溝52は、曲率中心O2を継手中心から軸方向に外輪23の第2トラック42の奥側トラック溝42aの曲率中心O1と反対側の開口部側に等距離だけ離して設けた開口側トラック溝52bと、曲率中心をボール中心より外径側に設けた奥側トラック溝52aと、奥側トラック溝52aと開口側トラック溝52bとの間に設けられて、傾斜角度α4でもって奥側から開口側に向かって浅くなるテーパ溝52cとを備える。
この場合、傾斜角度α3、α4は任意に設定することができるが、外輪23の第2トラック溝42とこれに対応する内輪26の第2トラック溝52とで構成されるボールトラック内をボール27が滑らかに転動するため等によって、例えば、3度〜6度程度に設定するのが好ましい。なお、この範囲外であれば、奥側トラック溝と開口側トラック溝とが滑らかに連続させることができない。
これによって、前記外輪23の第2トラック溝42にて形成するトラック中心線L3を、図3に示すように、曲率中心O1が継手中心O側に中心がある奥側曲部L3aと、曲率中心O3がボール中心よりも外径側にある開口側曲部L3bと、奥側曲部L3aと開口側曲部L3bとの間に配設されるストレート部L3cとを備えたものとすることができる。また、前記内輪26の第2トラック溝52にて形成するトラック中心線L4を、曲率中心O2が継手中心O側に中心がある開口側曲部L4bと、曲率中心がボール中心よりも外径側にある奥側曲部L4aと、開口側曲部L4bと奥側曲部L4aとの間に配設されるストレート部L4cとを備えたものとすることができる。この際、外輪23の第2トラック溝42においては、図6に示すように、奥側曲部L3aの曲率半径R1を開口側曲部L3bの曲率半径R2より大きくしている。
外輪23の第2トラック溝42の全部または一部(例えば、ボールが転動する部位)は鍛造にて仕上げされている。この際、内輪26の第2トラック溝52の全部または一部(例えば、ボールが転動する部位)を鍛造にて仕上げされるのが好ましい。なお、図4において、図7と同様なある角度γの時の外輪トラック深さがa2である。
本発明では、外方部材の第1トラック溝41及び第2トラック溝42の奥側を深くすることができる。このため、奥側において、ボール27の乗り上げを防止しつつ許容負荷トルクを大きくできる。図7に示す従来のものと図1及び図4に示したものとのトラック溝の奥側の深さを比較した場合、図7に示した深さをa1とし、図1及び図4に示した深さをa2とすれば、a2>a1となっている。このように、奥部側において、ボール27の乗り上げを防止しつつ許容負荷トルクを大きくでき、作動角をとった状態においても、外輪23と内輪26との安定したトルク伝達が可能となる。
また、外方部材の開口側においては、第1トラック溝41及び第2トラック溝42は外径方向に広がっており、作動角をとる際に、シャフト11の揺動が外方部材の開口部に規制されず、作動角を大きくとることができる。すなわち、図7に示したものでは、最大作動角がθ1であるに対して、本発明の最大作動角は図2と図5に示すようにθ2となっている。この場合、θ2>θ1となり、最大作動角を大きくとることができる。
外方部材のトラック溝は第1トラック溝41と第2トラック溝42の2種類を有することにより、ケージ28にかかる荷重をバランスさせることができて、耐久性および効率の向上を図ることができる。特に、第1トラック溝41と第2トラック溝42とを周方向に沿って交互に配設すれば、低角度におけるケージ28にかかる荷重のバランス性に優れ、耐久性および効率の一層の向上が可能となる。
内方部材のトラック溝25が、第1トラック溝51と第2トラック溝52の2種類を有し、この内方部材の第1トラック溝51とこれに対応する外方部材の第1トラック溝41とで構成されるボールトラック及び内方部材の第2トラック溝52とこれに対応する外方部材の第2トラック溝42とで構成されるボールトラックを、ボールが滑らかに転動する形状とすることができる。このため、種々の作動角を滑らかにとることができる。
外輪23および内輪26の少なくとも一方の第1トラック溝41及び第2トラック溝42の全部または一部(例えば、ボールが転動する部位)は鍛造にて仕上げされているので、ボール27が転動する範囲のボールトラックを滑らかに形成することができる。
外輪23の第1・第2トラック溝41、42及び内輪26の第1・第2トラック溝51、52を、それぞれ、奥側トラック溝41a、42aと開口側トラック溝41b、42bとが連続しているので、滑らかに作動角をとることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、第1トラック溝41、51と第2トラック溝42、52とを交互に配設しなくてもよく、また、第1トラック溝41、51と第2トラック溝42、52の数を相違させてもよい。
本発明の実施形態を示す固定式等速自在継手の第1トラック溝での断面図である。 前記固定式等速自在継手の作動角をとった状態の第1トラック溝での断面図である。 前記固定式等速自在継手の外方部材の第1トラック溝を示す拡大断面図である。 前記固定式等速自在継手の第2トラック溝での断面図である。 前記固定式等速自在継手の作動角をとった状態の第2トラック溝での第1トラック溝での断面図である。 前記固定式等速自在継手の外方部材の第2トラック溝を示す拡大断面図である。 従来の固定式等速自在継手の要部断面図である。 従来の固定式等速自在継手の要部簡略正面図である。 外輪のトラック溝の曲率中心を奥側とし、内輪のトラック溝の曲率中心を開口側した固定式等速自在継手の要部断面図である。 前記図9の固定式等速自在継手において作動角をとった状態の要部断面図である。
符号の説明
21 内球面
22、25 トラック溝
24 外球面
27 ボール
28 ケージ
41、51 第1トラック溝
41a、42a 奥側トラック溝
41b、42b 開口側トラック溝
42、52 第2トラック溝

Claims (3)

  1. 内球面に複数のトラック溝が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された外方部材と、外球面に複数のトラック溝が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された内方部材と、前記外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝との間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、前記外方部材の内球面と内方部材の外球面との間に介在してボールを保持するケージとを備えた固定式等速自在継手において、
    前記外方部材のトラック溝は第1トラック溝と第2トラック溝の2種類を有し、第1トラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に奥側にずらして設けた奥側トラック溝と、奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝とを備え、第2トラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に奥側にずらして設けた奥側トラック溝と、曲率中心をボール中心より外径側に設けた開口側トラック溝と、奥側トラック溝と開口側トラック溝との間に設けられて開口側から奥側に向かって浅くなるテーパ溝とを備えることを特徴とする固定式等速自在継手。
  2. 前記内方部材のトラック溝は第1トラック溝と第2トラック溝の2種類を有し、内方部材の第1トラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に前記外方部材の第1トラックの奥側トラック溝の曲率中心と反対側の開口部側に等距離だけ離して設けた開口側トラック溝と、開口側から奥側に向かって浅くなるテーパ状の奥側トラック溝とを備え、内方部材の第2トラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に前記外方部材の第2トラックの奥側トラック溝の曲率中心と反対側の開口部側に等距離だけ離して設けた開口側トラック溝と、曲率中心をボール中心より外径側に設けた奥側トラック溝と、奥側トラック溝と開口側トラック溝との間に設けられて奥側から開口側に向かって浅くなるテーパ溝とを備えたことを特徴とする請求項1の固定式等速自在継手。
  3. 外方部材および内方部材の少なくとも一方の第1トラック溝と第2トラック溝の全部又は一部を鍛造にて仕上げることを特徴とする請求項1又は請求項2の固定式等速自在継手。
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