JP2007239873A - 固定式等速自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】高作動角を保ちつつ、高角時の耐久性の向上を図ることが可能な固定式等速自在手を提供する。
【解決手段】内球面21に複数のトラック溝22が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された外方部材と、外球面24に複数のトラック溝25が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された内方部材と、外方部材のトラック溝22と内方部材のトラック溝25との間に介在してトルクを伝達する複数のボール27と、前記外方部材の内球面と内方部材の外球面との間に介在してボール27を保持するケージ28とを備えた固定式等速自在継手である、外方部材のトラック溝22は、曲率中心を継手中心から軸方向に外方部材の球面中心より奥側にずらして設けた奥側トラック溝22aと、奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝22bとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は固定式等速自在継手に関し、詳しくは、自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用されるもので、駆動側と従動側の二軸間で角度変位のみを許容する固定式等速自在継手に関する。
例えば、自動車のエンジンから車輪に回転力を等速で伝達する手段として使用される等速自在継手の一種に固定式等速自在継手がある。この固定式等速自在継手は、駆動側と従動側の二軸を連結してその二軸が作動角をとっても等速で回転トルクを伝達し得る構造を備えている。一般的に、前述した固定式等速自在継手としては、バーフィールド型(BJ)やアンダーカットフリー型(UJ)が広く知られている。
例えば、BJタイプの固定式等速自在継手は、図4と図5に示すように内球面1に複数のトラック溝2が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された外方部材としての外輪3と、外球面4に外輪3のトラック溝2と対をなす複数のトラック溝5が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された内方部材としての内輪6と、外輪3のトラック溝2と内輪6のトラック溝5との間に介在してトルクを伝達する複数のボール7と、外輪3の内球面1と内輪6の外球面4との間に介在してボール7を保持するケージ8とを備えている。また、内輪6にはシャフト11が嵌入されている。
このような等速自在継手では、トラック溝とボールの接点がトラックから外れずに大きな作動角を取り得る構造とするため、外輪3のトラック溝2の曲率中心O1と内輪6のトラック溝5の曲率中心O2とを、継手中心Oに対して等距離fだけ軸方向に逆向きにオフセットさせている(特許文献1)。このようにトラックオフセットを設けたことにより、両トラック溝2、5のそれぞれは、その軸方向中央から外輪底側(奥側)で浅く、外輪開口側で深くなっており、その結果、外輪3の底側(奥側)から開口側へ向けて径方向間隔が徐々に増加する楔状のボールトラックが形成されている。なお、図4において、ある角度γの時の外輪トラック深さがa1である。
特開平10−103365号公報
特許文献1に記載のようにオフセットしたものでは、前記したように、トラック溝とボールの接点がトラック溝から外れずに継手作動角を大きく取るため、外輪3のトラック溝2の曲率中心O1を開口側とし、内輪6のトラック溝5の曲率中心O2を奥側にしている。そのため、外輪3のトラック奥側の溝深さa1が浅くなり、このように浅くなれば、トラック奥側において許容負荷トルクが小さくなる。
これを解決するためには、図6に示すように、外輪3のトラック溝2の曲率中心O1を継手中心Oより奥側とし、内輪6のトラック溝5の曲率中心O2を開口側とすることにより、外輪3のトラック溝2の奥側を深くすることが考えられる。しかしながら、外輪3のトラック溝2の奥側を深くすれば、トラック溝2、5にて形成されるボールトラックは、外輪3の奥側から開口側に向けて径方向間隔が徐々に減少する形状となる。このため、このようなものでは、作動性を確保できない、もしくは、作動角をとった場合、ボールトラックからボール7の負荷点が外れるおそれがあるので、高作動角をとることができない。
本発明は、上記課題に鑑みて、高作動角を保ちつつ、高角時の耐久性の向上を図ることが可能な固定式等速自在継手を提供する。
本発明の固定式等速自在継手は、内球面に複数のトラック溝が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された外方部材と、外球面に複数のトラック溝が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された内方部材と、前記外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝との間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、前記外方部材の内球面と内方部材の外球面との間に介在してボールを保持するケージとを備えた固定式等速自在継手において、前記外方部材のトラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に奥側にずらして設けた奥側トラック溝と、奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝とを備えるものである。
本発明では、外方部材の奥側トラック溝の曲率中心を継手中心から軸方向に外方部材の奥側にずらして設けることによって、外方部材のトラック溝の奥側を深くすることができる。これによって、外方部材奥側において、ボールの乗り上げを防止しつつ許容負荷トルクを大きくできる。また、開口側において、奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝を設けているので、作動角をとる際に、シャフトの揺動が外方部材の開口部に規制されずに、つまりボールの負荷点がはずれずに作動角を大きくとることができる。
前記内方部材のトラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に前記外方部材の奥側トラック溝の曲率中心と反対側の開口部側に等距離だけ離して設けた開口側トラック溝と、開口側から奥側に向かって浅くなるテーパ状の奥側トラック溝とを備える。
このように、内方部材のトラック溝が、開口側トラック溝とテーパ状の奥側トラック溝とを備えるものであれば、この内方部材のトラック溝とこれに対応する外方部材のトラック溝とで構成されるボールトラックを、ボールが滑らかに転動する形状とすることができる。
また、外方部材および内方部材の少なくとも一方のトラック溝を鍛造にて仕上げすることができる。
外方部材のトラック溝の奥側を深くすることができ、外方部材奥側において、ボールの乗り上げを防止しつつ許容負荷トルクを大きくできる。これによって、作動角をとった状態においても、外方部材と内方部材との安定したトルク伝達が可能となる。また、外方部材の開口側に奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝を設けることによって、シャフトの揺動が外方部材の開口部に規制されず、作動角を大きくとることができ、この固定式等速自在継手の使用範囲が拡大する。
内方部材のトラック溝が、開口側トラック溝とテーパ状の奥側トラック溝とを備えるものであれば、この内方部材のトラック溝と、これに対応する外方部材のトラック溝とで構成されるボールトラックを、ボールが滑らかに転動する形状とすることができる。このため、種々の作動角を滑らかにとることができる。
トラック溝は開口側に対し開いた形状のため鍛造にて仕上げることができる。これによって、ボールが転動する範囲のボールトラックを滑らかに形成することができる。
本発明に係る固定式等速自在継手の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
この固定式等速自在継手は、図1に示すように内球面21に複数のトラック溝22が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された外方部材としての外輪23と、外球面24に外輪23のトラック溝22と対をなす複数のトラック溝25が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された内方部材としての内輪26と、外輪23のトラック溝22と内輪26のトラック溝25との間に介在してトルクを伝達する複数のボール27と、外輪23の内球面21と内輪26の外球面24との間に介在してボール27を保持するケージ28とを備えている。複数のボール27は、ケージ28に形成されたポケット29に収容されて円周方向等間隔に配置されている。なお、外輪23の開口端には、外輪23と内輪26が高作動角をとった時に、内輪26に連結されたシャフト31が外輪23と干渉することを防止するためにチャンファ部30が設けられている。
前記外輪23のトラック溝22は、曲率中心O1を継手中心Oから軸方向に外輪23の反開口部(奥)側にずらして設けた奥側トラック溝22aと、奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝22bとを備える。また、内輪26のトラック溝25は、曲率中心O2を継手中心Oから軸方向に外輪23の奥側トラック溝22aの曲率中心O1と反対側の開口部側に等距離fだけ離して設けた開口側トラック溝25bと、開口側から奥側に向かって浅くなるテーパ状の奥側トラック溝25aとを備える。
この場合、外輪23のトラック溝22の奥側トラック溝22aは、奥側の始点33から継手軸線(外輪軸線)LAと直交して継手中心Oを含む平面Sとα傾いたO1を通る平面まであり、この終点34からと開口側トラック溝22bが始まる。また、内輪26のトラック溝25の開口側トラック溝25bは、開口側の始点35から平面Sとα1傾いたO2を通る平面まであり、この終点36からと奥側トラック溝25aが始まる。
これによって、外輪23のトラック溝22にて形成するトラック中心線Lを、曲率中心がO1である奥側曲部Laと、この奥側曲部Laに連続する開口側ストレート部Lbとすることができる。すなわち、開口側ストレート部Lbは、傾斜角度(継手軸線LAに対する傾斜角度)α(図3参照)でもって奥側から開口側に向かって外径側に傾斜している。
また、内輪26のトラック溝25にて形成するトラック中心線L1を、曲率中心がO2である開口側曲部L1bと、この開口側曲部L1bに連続する奥側ストレート部L1aとすることができる。すなわち、奥側ストレート部L1aは、傾斜角度(継手軸線LAに対する傾斜角度)α1(図1参照)でもって開口側から奥側に向かって外径側に傾斜している。この傾斜角度αと前記傾斜角度α1とは同一角度である。
この場合、傾斜角度α、α1は任意に設定することができるが、外輪23のトラック溝22とこれに対応する内輪26のトラック溝24とで構成されるボールトラック内をボール27が滑らかに転動するため等によって、例えば、3度〜6度程度に設定するのが好ましい。すなわち、この範囲より大きければ、ボール27の半径方向移動量が大きくなるため、ケージ肉厚が必要となる。また、この範囲よりも小さければ、ジョイント(継手)の作動性が悪くなり、取付け時に問題となるからである。
そして、外輪23のトラック溝22は鍛造にて仕上げられている。この場合、内輪26のトラック溝25も鍛造にて仕上するのが好ましい。なお、図1において、図4と同様なある角度γの時の外輪トラック深さがa2である。
本発明では、前記外輪23の奥側トラック溝22aの曲率中心O1を継手中心Oから軸方向に外輪23の反開口部側に設けることによって、トラック溝22の奥側を深くすることができる。図4に示す従来のものと図1に示したものとのトラック溝の奥側の深さを比較した場合、図4に示した深さをa1とし、図1に示した深さa2とすれば、a2>a1となっている。このように、奥部側において、ボール27の乗り上げを防止しつつ許容負荷トルクを大きくでき、作動角をとった状態においても、外輪23と内輪26との安定したトルク伝達が可能となる。
また、外輪23の開口部側には、奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝22bが形成されている。これによって、作動角をとる際に、シャフト31の揺動が外輪23の開口に規制されずに作動角を大きくとることができる。すなわち、図7に示したものでは、最大作動角がθ1であるに対して、本発明の最大作動角は図2に示すようにθ2となっている。この場合、θ2>θ1となり、最大作動角を大きくとることができる。
内輪26のトラック溝25が、開口側トラック溝25bとテーパ状の奥側トラック溝25aとを備えるものであれば、この内輪26のトラック溝25と、これに対応する外輪23のトラック溝22とで構成されるボールトラックを、ボール27が滑らかに転動する形状とすることができる。このため、種々の作動角を滑らかにとることができる。
外輪23のトラック溝22は、開口側に対し開いた形状のため鍛造にて仕上げることができ、これによって、ボール27が転動する範囲のボールトラックを滑らかに形成することができる。
外輪23のトラック溝22及び内輪26のトラック溝25は、それぞれ、奥側トラック溝22a、25aと開口側トラック溝22b、25bとが連続しているので、滑らかに作動角をとることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、ボール27の数は限定されないが、トルク伝達機能を考慮すれば6個以上とするのが好ましい。また、外輪23及び内輪26のトラック溝を鍛造にて仕上げるのが好ましいが、外輪23と内輪26のどちらか一方のみ鍛造にて仕上げるようにしてもよい。
本発明の実施形態を示す固定式等速自在継手の要部断面図である。 前記固定式等速自在継手の作動角をとった状態の要部断面図である。 前記固定式等速自在継手の外方部材の要部拡大断面図である。 従来の固定式等速自在継手の要部断面図である。 従来の固定式等速自在継手の要部簡略正面図である。 外輪のトラック溝の曲率中心を奥側とし、内輪のトラック溝の曲率中心を開口側した固定式等速自在継手の要部断面図である。 前記図6の固定式等速自在継手において作動角をとった状態の要部断面図である。
符号の説明
21 内球面
22 トラック溝
22a、25a 奥側トラック溝
22b、25b 開口側トラック溝
24 外球面
25 トラック溝
27 ボール
28 ケージ

Claims (3)

  1. 内球面に複数のトラック溝が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された外方部材と、外球面に複数のトラック溝が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された内方部材と、前記外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝との間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、前記外方部材の内球面と内方部材の外球面との間に介在してボールを保持するケージとを備えた固定式等速自在継手において、
    前記外方部材のトラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に奥側にずらして設けた奥側トラック溝と、奥側から開口側に向かって深くなるテーパ状の開口側トラック溝とを備えることを特徴とする固定式等速自在継手。
  2. 前記内方部材のトラック溝は、曲率中心を継手中心から軸方向に前記外方部材の奥側トラック溝の曲率中心と反対側の開口部側に等距離だけ離して設けた開口側トラック溝と、開口側から奥側に向かって浅くなるテーパ状の奥側トラック溝とを備えることを特徴とする請求項1の固定式等速自在継手。
  3. 外方部材および内方部材の少なくとも一方のトラック溝を鍛造にて仕上げることを特徴とする請求項1又は請求項2の固定式等速自在継手。
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