JP2007239768A - ヒンジ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 携帯電話機の送話側筐体と受話側筐体との間にガタが発生するのを長期にわたって防止することができるヒンジ装置を提供する。
【解決手段】受話側筐体(図示せず)に位置固定される固定部材5の外周面には、回動軸線Lと平行に延びる平面部5f,5fを形成する。金属からなるカム部材8には、回動軸線Lと平行に延び、平面部5fにほぼ接触する平板部8aを形成する。この平板部8aを受話側筐体の内周面に係合させることにより、カム部材8を受話側筐体に回動不能に連結する。
【選択図】図4

Description

この発明は、携帯機器等における二つの構成部、例えば携帯電話機の送話側筐体及び受話側筐体を回動可能に連結するためのヒンジ装置に関する。
一般に、携帯電話機の送話側筐体と受話側筐体とを回動可能に連結するヒンジ装置は、下記特許文献1に記載されているように、送話側筐体の連結筒部に回動不能に嵌合される固定部材と、受話側筐体の連結筒部に回動不能に嵌合される可動部材とを備えている。固定部材と可動部材とは、回動可能に連結されている。これにより、受話側筐体が送話側筐体に回動可能に連結されている。受話側筐体の回動範囲は、通常、折畳位置と通話位置との間に制限されている。
固定部材の可動部材側の一端部には、カム部材が回動不能に設けられている。可動部材は、カム部材に対して接近離間可能であり、コイルばねによってカム部材に向かって付勢されている。可動部材とカム部材との間には、コイルばねの付勢力を回動付勢力に変換する変換機構が設けられている。この変換機構によって変換された回動付勢力により、カム部材と可動部材とが相対回動するように回動付勢される。カム部材に作用する回動付勢力は、固定部材に伝達され、固定部材から送話側筐体に伝達される。一方、可動部材に作用する回動付勢力は、受話側筐体に伝達される。これにより、受話側筐体が送話側筐体に対し折畳位置や通話位置に回動されるとともに、それらの位置に維持される。
固定部材の可動部材側と逆側の端部には、拡縮径可能な係止部が形成されている。この係止部の外周面には、環状溝が形成されている。この環状溝には、連結筒部の内周面に形成された環状突出部が嵌合する。これにより、固定部材が連結筒部に移動不能に係止され、ひいてはヒンジ装置全体が送話側筐体及び受話側筐体の両連結筒部に抜け止め状態で装着されている。
特開2005−331032号公報
係止部の外周面の両側部には、平面部が形成されている。この平面部は、連結筒部の内周面に形成された平面部に突き当たる。これにより、固定部材が連結筒部に回動不能に連結されている。したがって、固定部材と送話側筐体との間の回動付勢力の伝達は、両平面部を介して行われる。よって、係止部の平面部は、その各部に作用する押圧力を小さくするために、できる限り大きくすることが望ましい。ところが、係止部の外周面には環状溝が形成されている。このため、係止部の長さが、環状溝の幅の分だけ短くなり、それに応じて平面部の面積が小さくなってしまう。この結果、固定部材及び連結筒部の両平面部が早期に摩耗しやすいという問題があった。固定部材及び連結筒部の両平面部が摩耗すると、固定部材と送話側筐体との間にガタが発生し、ひいては送話側筐体と受話側筐体との間にガタが発生してしまう。
この発明は、上記の問題を解決するために、固定部材と、この固定部材に回動可能に、かつ接近離間移動可能に連結された可動部材と、上記固定部材と上記可動部材との間に配置され、上記可動部材に対して回動可能なカム部材と、上記可動部材と上記カム部材とを相対回動するように回動付勢する回動付勢手段とを備え、上記固定部材の上記カム部材側と逆側の端部に拡縮径可能な係止部が形成され、この係止部の外周面に係止溝が形成されたヒンジ装置において、上記カム部材に上記固定部材に沿って延びる係合部を形成したことを特徴としている。
この場合、上記係合部が平板状に形成されていることが望ましい。
また、上記係合部が上記係止溝を越えて上記逆側の端部側まで延びていることが望ましい。
さらに、上記カム部材が上記固定部材に上記係合部を介して回動不能に連結されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、例えば携帯電話機の送話側筐体又は受話側筐体の連結筒部にカム部材の係合部を係合させることにより、連結筒部にカム部材を回動不能に連結することができる。したがって、カム部材に作用する回動付勢力は、係合部を介して連結筒部に伝達される。ここで、係合部は、カム部材に形成されているので、その長さが固定部材の環状溝によって短くなってしまうことがなく、環状溝を横断するように長くすることができる。したがって、係合部及びこれが係合する連結筒部の内面の早期摩耗を防止することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明に係るヒンジ装置1(図2〜図4参照)が用いられた携帯電話機Aを示す。この携帯電話機Aは、送話側筐体Bと受話側筐体Cとを有している。送話側筐体Bの一端部には、二つの連結筒部Baが互いの軸線を一致させた状態で形成されている。受話側筐体Cの一端部にも、二つの連結筒部Caが互いの軸線を一致させた状態で形成されている。二つの連結筒部Ca,Caは、二つの連結筒部Ba,Ba間に挿入されている。隣接する二つの連結筒部(図1(A)において右側に位置する二つの連結筒部)Ba,Caは、この発明に係るヒンジ装置1により連結筒部Ba,Caの軸線、つまり回動軸線Lを中心として回動可能に連結されている。隣接する他の二つの連結筒部Ba,Caは、単なる軸体により回動軸線Lを中心として回動可能に連結されている。勿論、当該他の二つの連結筒部Ba,Caもこの発明に係るヒンジ装置1によって回動可能に連結してもよい。なお、送話側筐体Bと受話側筐体Cとは、相対回動可能であるが、ここでは説明の便宜上、送話側筐体Bが位置固定され、受話側筐体Cが送話側筐体Bに対して回動するものとする。
受話側筐体Cの回動範囲は、折畳位置と図1に示す通話位置との間のほぼ160°の範囲に制限されている。折畳位置は、受話側筐体Cの前面Cbが送話側筐体Bの前面Bbに突き当たることによって規制されている。通話位置は、受話側筐体の一端部が送話側筐体Bの一端部に突き当たることによって規制されている。後述するように、受話側筐体Cは、折畳位置から通話位置側へ向かう所定の角度範囲に位置すると、ヒンジ装置1によって折畳位置まで回動させられた後、折畳位置に維持される。また、受話側筐体Cは、通話位置から折畳位置側へ向かう所定の角度範囲に位置すると、ヒンジ装置によって通話位置まで回動させられた後、通話位置に維持される。
ヒンジ装置1は、図2〜図4及び図6に示すように、ヒンジ本体2を有している。ヒンジ本体2は、鉄、その他の金属からなるものであり、断面八角形の有底筒状に形成されている。ヒンジ本体2の底部2a側の一端部は、送話側筐体Bの連結筒部Baに回動不能に嵌合されている。したがって、ヒンジ本体2は、送話側筐体Bに位置固定され、回動することがない。なお、この実施の形態では、ヒンジ本体2の外形を八角形にするとともに、連結筒部Baの内径を八角形にすることにより、両者を回動不能に連結しているが、他の多角形状にして回動不能に連結してもよく、両者を断面円径にし、キー結合等によって回動不能に連結してもよい。
ヒンジ本体2の開口側の端部は、受話側筐体Cの連結筒部Caに回動可能に嵌合されている。つまり、連結筒部Caの内周は、ヒンジ本体2の外面の対角線の長さとほぼ同一の内径を有する断面円径の孔として形成されており、ヒンジ本体2の八つの角部が連結筒部Caの内周面に周方向へ摺動可能に接しているのである。ヒンジ本体2が連結筒部Caに回動可能に嵌合することにより、連結筒部Caが連結筒部Baに回動軸線Lを中心として回動可能に連結され、ひいては受話側筐体Cが送話側筐体Bに回動軸線Lを中心として回動可能に連結されている。
ヒンジ本体2の底部2aの中央部には、軸線を回動軸線Lと一致させた貫通孔2bが形成されている。この貫通孔2bには、軸線を回動軸線Lと一致させた金属製の連結軸3が樹脂製の減摩部材4を介して回動可能に挿通されている。連結軸3は、その基端部に形成された頭部3aが減摩部材4を介して底部2aに突き当たることにより、ヒンジ本体2の底部2a側から開口部側へ向かう方向へ貫通孔2bから抜け出ることが阻止されている。なお、減摩部材4は、フッ素樹脂等の摩擦抵抗が小さい樹脂からなるものであり、ヒンジ本体2と連結軸3との間の摩擦抵抗を減少させるとともに、金属からなるヒンジ本体2と連結軸3とが直接接触することによる金属屑や騒音の発生を防止するためのものである。
連結軸3の先端部は、ヒンジ本体2の開口部から外部に突出しており、そこには固定部材5が設けられている。固定部材5は、樹脂からなるものであり、その中央部には、貫通孔5aが形成されている。この貫通孔5aには、連結軸3の先端部が回動不能に、かつ少なくとも所定の位置において連結軸の基端側から先端側へ向かう方向へ移動不能に嵌合されている。
固定部材5のヒンジ本体2側と逆側の端面には、係止筒部(係止部)5bがその軸線を回動軸線Lと一致させて設けられている。係止部5bの外周面の先端部には、先細りのテーパ部5cが形成されている。係止部5bの外周面の基端部には、環状溝(係止溝)5dが形成されている。この環状溝5dには、連結筒部Caの内周面に形成された環状突出部Ccが嵌合している。これにより、固定部材5が連結筒部Caに回動軸線L方向へ位置固定され、ひいてはヒンジ装置1全体が連結筒部Ba,Ca内に抜け止め状態で装着されている。
係止筒部5bの先端面には、割り溝5eが形成されている。この割り溝5eの深さは、係止筒部5bの長さより深くなっている。また、割り溝5eは、係止筒部5bの一側部から他側部まで延び、係止筒部5bを回動軸線Lと直交する方向に横断している。係止筒部5bを横断する割り溝5eが形成されることにより、係止筒部5bが弾性的に拡縮径可能になっている。したがって、固定部材5を連結筒部Baから連結筒部Ca内に挿入してテーパ面5cを環状突出部Ccに突き当て、その状態で固定部材5をさらに押すと、係止筒部5bが弾性的に縮径する。テーパ面5cが環状突出部Ccを通過すると、係止筒部5bが弾性的に拡径し、環状溝5d内に環状突出部Ccが嵌合する。なお、係止筒部5bを横断する割り溝5eが形成されることにより、環状溝5eが周方向において二つに分断されている。
ヒンジ本体2の開口部側の端部には、可動部材6が回動不能に、かつ回動軸線L方向へ移動可能に嵌合されている。この可動部材6は、連結軸3によって回動可能に、かつ相対移動可能に貫通されている。可動部材6は、コイルばね7により固定部材5側に向かって付勢されている。なお、コイルばね7は、底部2aにばね受け10を介して突き当たっている。
固定部材5と可動部材6との間には、金属製のカム部材8が設けられている。カム部材8は、連結筒部Caに回動軸線L方向へ移動可能に嵌合しているが、コイルばね7により可動部材6を介して付勢され、固定部材5に突き当てられている。それによって位置固定されており、実質的には移動することがない。しかも、カム部材8は、後述する平板部(係合部)8aによって連結筒部Caに回動不能に連結されている。したがって、カム部材8は、受話側筐体Cと一体に回動する。なお、カム部材8は、連結軸3によって回動不能に貫通されているが、回動可能に貫通されていてもよい。
カム部材8がコイルばね7により連結軸3に抜け止めされた固定部材5に突き当てられるとともに、ヒンジ本体2がコイルばね7により連結軸3の頭部3aに減摩部材4を介して突き当てられている。この結果、ヒンジ本体2、減摩部材4、固定部材5、可動部材6、コイルばね7及びカム部材8が連結軸3を介して一体的に連結されており、ヒンジ装置1は、図4に示すように、その全体を一体に取り扱うことができるようにユニット化されている。
図2に示すように、可動部材6とカム部材8との間には、コイルばね7の付勢力を回動付勢力に変換する変換機構9が設けられている。変換機構9は、図2、図7及び図8に示すように、可動部材6のカム部材8との対向面に設けられた一対の球体91,92と、カム部材8の可動部材6との対向面に設けられた一対の凹部93,94とを有している。

一対の球体91,92は、その略半分を可動部材6から突出させた状態で可動部材6に埋設固定されている。一対の球体91,92は、回動可能に埋設してもよい。また、一対の球体に代えて例えば半球状をなす突出部を形成してもよい。一対の球体91,92は、回動軸線Lを中心とする円周上に周方向へ180°離れて配置されている。
一対の凹部93,94は、球体91,92が配置された円周と同一の円周上に周方向へ180°離れて配置されている。しかも、図7及び図8に示すように、受話側筐体Cが折畳位置に位置しているときには、一対の球体91,92が一対の凹部93,94の底面の周方向における一端部に突き当たり、受話側筐体Cが通話位置に位置しているときには、一対の球体91,92が一対の凹部94,93の底面の周方向における他端部に突き当たるように配置されている。
一対の球体91,92が一対の凹部93,94の底面の一端部に突き当たると、コイルばね7の付勢力が一方向への回動付勢力に変換される。この回動付勢力により、カム部材8及び受話側筐体Cが通話位置から折畳位置へ向かう方向に回動付勢され、折畳位置に維持される。しかも、一対の球体91,92は、受話側筐体Cが折畳位置とそこから所定角度だけ通話位置側へ離れた位置との間に位置しているときには、凹部93,94の底面の一端部に突き当たっている。したがって、受話側筐体Cは、同角度範囲に位置すると、折畳位置まで回動させられる。
一対の球体91,92が一対の凹部94,93の底面の他端部に突き当たると、コイルばね7の付勢力が他方向への回動付勢力に変換される。この回動付勢力により、カム部材8及び受話側筐体Cが折畳位置から通話位置へ向かう方向に回動付勢され、通話位置に維持される。しかも、一対の球体91,92は、受話側筐体Cが通話位置とそこから所定角度だけ折畳位置側へ離れた位置との間に位置しているときには、凹部94,93の底面の他端部に突き当たっている。したがって、受話側筐体Cは、同角度範囲に位置すると、通話位置まで回動させられる。
上記の内容から明らかなように、コイルばね6と変換機構9とによって回動付勢手段が構成されている。
図4〜図6に示すように、固定部材5の外周面には、平面部5fが二つ形成されている。平面部5fは、回動軸線Lに沿って固定部材5の一端から他端まで延びている。二つの平面部5f,5fは、固定部材5の周方向に180°離れ、かつ割り溝5eと直交するように配置されている。平面部5fは、一つ又は三つ以上形成してもよく、割り溝5eから周方向へ離れた箇所に形成してもよい。
カム部材8の外周部には、平板部(係合部)8aが二つ形成されている。平板部8aは、カム部材8から固定部材5に向かう方向へ回動軸線Lと平行に延びている。二つの平板部8a,8aは、平面部5f,5fと周方向において同一位置に配置されている。しかも、平板部8a,8aの内面8b,8b間の距離は、平面部5f,5f間の距離とほぼ等しくなっており、平板部8a,8aの各内面8b,8bは、平面部5f,5fにそれぞれほぼ接している。これにより、カム部材8と固定部材5とが回動不能に連結されている。
平板部8aは、カム部材8に形成されているので、平面部5fが環状溝5dによって分断されているのに対し、環状溝5dによって分断されることがない。この実施の形態では、平板部8aが環状溝5dを覆うように、つまり環状溝5dを横切って延びている。したがって、平板部8aの回動軸線Lに沿う長さは、環状溝5dの存在に拘わらず長くすることができる。
図5に示すように、連結筒部Caの内周面の平板部8aと対向する箇所には、係合凹部Cdが形成されている。係合凹部Cdの幅は、係合凹部Cdに平板部8aを容易に挿入することができるよう、平板部8aの幅より若干広くなっている。係合凹部Cd,Cdの底面間の間隔は、平板部8a,8aの外面8c,8c間の距離とほぼ等しくなっており、平板部8a,8aの各外面8c、8cは、係合凹部Cd,Cdの各底面Ce,Ceにそれぞれほぼ接している。これにより、カム部材8が連結筒部Caに回動不能に連結されている。
係合凹部Cdの幅は、平板部8aの幅とほぼ同一にし、係合凹部Cdの両側面Cf,Cfを平板部8aの両側面8d,8dに接触させるようにしてもよい。それによって、カム部材8を連結筒部Caに回動不能に連結してもよい。ただし、そのようにする場合には、平板部8aを係合凹部Cdに挿入し易くするために、平板部8a,8aの外面8c,8cの距離を、係合凹部Cd、Cdの底面Ce,Ceの距離より若干短くするのが望ましい。
上記構成のヒンジ装置1によれば、カム部材8を連結筒部Caに回動不能に連結するための平板部8aをカム部材8に設けているから、平板部8aの回動軸線Lに沿う長さが固定部材5の環状溝5dによって短くされることがなく、十分に長くすることができる。したがって、平板部8aと係合凹部Cdとの互いに当接する外面8cと底面Ceが早期に摩耗するのを防止することができる。したがって、カム部材8と連結筒部Caとの間にガタが発生することがない。よって、送話側筐体Bと受話側筐体Cとの間にガタが発生するのを長期にわたって防止することができる。
図9は、上記ヒンジ装置1の固定部材5に代えて用いられる固定部材5′を示す。この固定部材5′においては、環状溝5dに代えて二つのストレート溝(係止溝)5d′が形成されている。二つのストレート溝5d′,5d′は、固定部材5′の周方向へ互いに180°離れて配置されており、回動軸線Lと直交する方向へ延びて平面部5fと直交している。固定部材5′の他の構成は、上記固定部材5と同様であり、同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。なお、この固定部材5′が用いられる場合には、環状突出部Ccに代えて、ストレート溝5d′,5d′にそれぞれ嵌り込む二つの突出部が形成される。
図10は、上記ヒンジ装置1において用いられる固定部材のさらに他の例を示す。この固定部材5″は、固定部材5′を変形したものであり、ストレート溝5d′に代えてストレート溝(係止溝)5d″が形成されている。このストレート溝5d″は、カム部材8側の端部が開放されている。したがって、このヒンジ装置1では、ストレート溝5d″が突出部に係合することによって図10の右方への移動が阻止されるが、左方への移動は突出部がカム部材8に突き当たることによって阻止される。その他の構成は、固定部材5′と同様である。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、ヒンジ装置1は、携帯電話機以外のノートブック型パソコン等の携帯機器にも用いることができる。その場合には、操作キーが設けられる筐体と表示画面が設けられる筐体とに連結筒部をそれぞれ設けてもよく、あるいは各筐体に連結筒部の内周面と同様な内周面を有する連結孔を形成し、各連結孔にヒンジ装置1の各部を挿入してもよい。
また、上記の実施の携帯においては、可動部材6に球体91,92を設け、カム部材8に凹部93,94を設けているが、可動部材6に凹部93,94を設け、カム部材8に球体91,92を設けてもよい。
さらに、上記の実施の携帯においては、係合部として平板部8aを形成しているが、カム部材8を連結筒部Caに回動不能に係合することができるものであれば、他の形状であってもよい。また、平面部5fに平板部8aを接触させることによって固定部材5をカム部材8に回動不能に連結しているが、固定部材5は必ずしもカム部材8に回動不能に連結する必要がない。したがって、平面部5fは形成しなくてもよい。ただし、平面部5fを形成すれば、平板部8a,8aの間隔を狭くすることができる。したがって、平面部5fを形成することが望ましい。さらに、固定部材5とカム部材8とを回動不能に連結する場合には、平面部5fと平板部8aとの係合によらず、固定部材5とカム部材8との互いに突き当たる端面どうしを係合させ、それによって固定部材5とカム部材8とを回動不能に連結してもよい。
この発明に係るヒンジ装置が用いられた携帯電話機を示す図であって、図1(A)はその平面図、図1(B)はその側面図である。 図1(A)のX−X線に沿う拡大断面図である。 図2のX−X線に沿う断面図である。 この発明に係るヒンジ装置を示す斜視図である。 図2のY−Y線に沿う拡大断面図である。 この発明に係るヒンジ装置の分解斜視図である。 この発明に係るヒンジ装置において用いられているカム部材の平面図である。 図7のX−X線に沿う拡大断面図である。 この発明に係るヒンジ装置において用いられる固定部材の他の例を示す斜視図である。 この発明に係るヒンジ装置において用いられる固定部材のさらに他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1 ヒンジ装置
5 固定部材
5′ 固定部材
5″ 固定部材
5b 係止筒部(係止部)
5d 環状溝(係止溝)
5d′ ストレート溝(係止溝)
5d″ ストレート溝(係止溝)
6 可動部材
7 コイルばね(回動付勢手段)
8 カム部材
8a 平板部(係合部)
9 変換機構(回動付勢手段)

Claims (4)

  1. 固定部材と、この固定部材に回動可能に、かつ接近離間移動可能に連結された可動部材と、上記固定部材と上記可動部材との間に配置され、上記可動部材に対して回動可能なカム部材と、上記可動部材と上記カム部材とを相対回動するように回動付勢する回動付勢手段とを備え、上記固定部材の上記カム部材側と逆側の端部に拡縮径可能な係止部が形成され、この係止部の外周面に係止溝が形成されたヒンジ装置において、
    上記カム部材に上記固定部材に沿って延びる係合部を形成したことを特徴とするヒンジ装置。
  2. 上記係合部が平板状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
  3. 上記係合部が上記係止溝を越えて上記逆側の端部側まで延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ装置。
  4. 上記カム部材が上記固定部材に上記係合部を介して回動不能に連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジ装置。
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