JP2007239410A - 衛生洗浄便座装置及びトイレ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吐水口を有するノズルヘッドと、前記ノズルヘッドの少なくとも一部を格納可能な外側シリンダ部と、前記ノズルヘッド及び前記外側シリンダ部の少なくとも一部を洗浄可能なノズル洗浄室と、前記ノズルヘッド及び前記外側シリンダ部を進出させる駆動力と後退させる駆動力の少なくともいずれかを付与する駆動手段と、を備え、前記外側シリンダ部は、ノズルクリーニングの際に、前記ノズル洗浄室の後方側開口をほぼ塞いだ状態とすることを特徴とする衛生洗浄便座装置を提供する。
【選択図】図1
Description
吐水口を有するノズルヘッドと、
前記ノズルヘッドの少なくとも一部を格納可能な外側シリンダ部と、
前記ノズルヘッド及び前記外側シリンダ部の少なくとも一部を洗浄可能なノズル洗浄室と、
前記ノズルヘッド及び前記外側シリンダ部を進出させる駆動力と後退させる駆動力の少なくともいずれかを付与する駆動手段と、
を備え、
前記外側シリンダ部は、ノズルクリーニングの際に、前記ノズル洗浄室の後方側開口をほぼ塞いだ状態とすることを特徴とする衛生洗浄便座装置が提供される。
吐水口を有するノズルヘッドと、
前記ノズルヘッドの少なくとも一部を格納可能な複数層のシリンダ部と、
前記ノズルヘッド及び前記複数層のシリンダ部の少なくとも一部を洗浄可能なノズル洗浄室と、
前記ノズルヘッド及び前記複数層のシリンダ部を進出させる駆動力と後退させる駆動力の少なくともいずれかを付与する駆動手段と、
を備え、
前記複数層のシリンダ部のうちの最外層である外側シリンダ部は、ノズルクリーニングの際に、前記ノズル洗浄室の後方側開口をほぼ塞いだ状態とすることを特徴とする衛生洗浄便座装置が提供される。
腰掛便器と、
上記のいずれかの衛生洗浄便座装置と、
を備えたことを特徴とするトイレ装置が提供される。
図1は、本発明の実施の形態の衛生洗浄便座装置に設けられた洗浄ノズル部の模式斜視図である。すなわち、同図(a)は、洗浄ノズルが収納された状態を表し、同図(b)は、伸展した状態を表す。
この洗浄ノズルは3段式であり、ノズルヘッド100と、第1のシリンダ部200と、第2のシリンダ部300と、第3のシリンダ部400と、を有する。なお、本具体例では、3段式すなわち3本の可動部を有する洗浄ノズルを例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、可動部が2本あるいは4本以上の多段式の洗浄ノズルも包含する。
ノズルヘッド100の先端には、ひとつあるいは複数の吐水口150が設けられ、後に詳述するように、便座(図示せず)に座った使用者の「おしり」などに向けて水を噴射可能とされている。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加温されたお湯も含むものとする。
これに対して、本具体例においては、ノズル洗浄室500の後方の貫通口530を第2のシリンダ部300により常にほぼ塞ぐことにより、衛生洗浄便座装置の本体内部への洗浄水Wの飛散を可及的に抑制し、衛生的且つ信頼性の高い衛生洗浄便座装置を実現できる。また、本具体例においては、図2(a)に例示したように、吐水口520から前方に向けて洗浄水Wを噴射させることができる。その結果として、後方の貫通口530に向けた水勢を抑制し、貫通口530から装置本体への洗浄水Wの飛散をさらに抑制することができる。
また、図4は、洗浄ノズルの後退の動作の一例を表す模式一部断面図である。ここで、図3及び図4は、洗浄ノズルを上方から眺めた模式図である。
図5(a)に表した変型例の場合、ノズル洗浄室500の後方の貫通口530は、下方に開放しておらず、第2のシリンダ部300の全周囲をほぼ等間隔で取り囲むように形成されている。このようにすれば、下方への洗浄水Wの飛散もより効果的に抑制できる。
これらいずれの本具体例においても、ノズル洗浄室500の後方の貫通口530を第2のシリンダ部300により常にほぼ塞ぐことにより、衛生洗浄便座装置の本体内部への洗浄水Wの飛散を可及的に抑制し、衛生的且つ信頼性の高い衛生洗浄便座装置を実現できる。
図6は、本発明の具体例の洗浄ノズル部の駆動部600の構造を例示する一部切断斜視図である。
本具体例においては、可撓ラック(rack)610を用いて洗浄ノズルを進出・後退させる。可撓ラック610は、柔軟性を有する樹脂などの材料により形成され、少なくともその一側面に、歯車と係合する凹凸が設けられている。また、可撓ラック610の内部に金属製ワイヤを複数本より合わせたケーブルを埋め込んでいる。このようなケーブルを用いることにより引っ張りに対する高い強度が得られ、さらにその周囲を樹脂で被覆することにより、長手方向の圧縮に対する座屈を抑制できる。
図7は、係合解除部630と可撓ラック610との配置関係を例示する模式図であり、同図(a)は上方から眺めた部分平面図、同図(b)は同図(a)のA方向から眺めた側面図である。
これらの図からも分かるように、係合解除部630は、可撓ラック610の両側に設けられた一対のクサビ状の部材とすることができる。係合解除部630は基部700に対して固定され、可撓ラック610は歯車624からの駆動力により矢印Bの方向に摺動可能とされている。
また、図9は、この洗浄ノズルが伸展した状態を表す模式部分断面図である。なお、図8及び図9は、いずれも洗浄ノズルを上方から眺めた模式部分断面図である。
図10は、係合機構330の構造を例示する模式図であり、同図(a)はそのノズル先端側から眺めた正面図、(b)は同図(a)のA−A線断面図、(c)は同図(a)のB−B線断面図である。
第1のシリンダ部200も、同様に2つあるいはそれ以上の貫通口が設けられた樹脂などからなるフレーム(隔壁)231(図9参照)を有し、同様のラッチやコイルスプリングなどを有する係合機構230が設けられている。
図11及び図12は、本具体例の洗浄ノズルの進出動作を説明するための模式図である。 図11(a)は、洗浄ノズルが完全に収納された状態を表す。この状態においては、ノズルヘッド100、第1のシリンダ部200、第2のシリンダ部300はそれぞれ基端部の方向に後退し、ストッパ120、220、320が互いに当接した状態とされている。また、この状態においては、第1及び第2のシリンダ部のラッチ250、350は、係合解除部630の上に乗り上げ、可撓ラック610から離間して係合が解除された状態にある。
なお、このような「ノズル前洗浄」は、ノズル洗浄室500の中で実施されるので、吐水が外部に飛散することはなく、吐水口150から噴射された水はノズル洗浄室500の下方の開口から流出し、便器のボウル部に排出される。そして、ノズル洗浄室500の後方の貫通口530を第2のシリンダ部300により常にほぼ塞ぐことにより、衛生洗浄便座装置の本体内部への洗浄水Wの飛散を可及的に抑制し、衛生的且つ信頼性の高い衛生洗浄便座装置を実現できる。
そして、洗浄ノズルを進出させるために、可撓ラック610が矢印Fの方向に押し出される。するとまず、図11(b)に表したように、ノズルヘッド100が進出する。この時、ノズルヘッド100、第1乃至第3のシリンダ部200、300、400の間に作用する摩擦力の大小関係を適宜調節することにより、ノズルヘッド100のみが進出し、第1及び第2のシリンダ部は動かないようにすることができる。つまり、第1乃至第3のシリンダ部200、300、400の間に作用する摩擦力よりも、第1のシリンダ部200とノズルヘッド100との間に作用する摩擦力のほうが小さくなるように構成すればよい。
図13(a)に表したように、第1のシリンダ部200が格納された状態においては、そのフレーム231に設けられた係合機構230のラッチ250は、係合解除部630の上に乗り上げた状態にあり、可撓ラック610から離間して係合は解除されている。
第1のシリンダ部200が進出すると、図13(b)に表したようにラッチ250が係合解除部630のクサビ状の斜面を降下し、可撓ラック610の凹部と係合する。そしてこの後は、第1のシリンダ部200には、ノズルヘッド100を介した駆動力と、ラッチ250を介した駆動力と、の両方が作用した状態で、図13(c)に表したように進出を続行する。
このように、ノズルヘッド100の次に、第1のシリンダ部200を進出させることにより、第1のシリンダ部200の外周表面の全てもノズル洗浄室500でむらなく洗浄することができる。
このように、第1のシリンダ部200の次に、第2のシリンダ部300を進出させることにより、第2のシリンダ部300の外周表面もノズル洗浄室500でむらなく洗浄することができる。
図14及び図15は、本具体例の洗浄ノズルの後退動作を説明するための模式図である。 図14(a)は、洗浄ノズルが完全に伸展した状態を表す。
この状態においては、ノズルヘッド100、第1のシリンダ部200、第2のシリンダ部300はそれぞれ先端の方向に進出し、ストッパ120、220、320が、スライダ210、310、410と当接している。また、この状態においては、第1及び第2のシリンダ部の係合機構230、330は、可撓ラック610に係合している。なお、このように完全に進出した状態の代わりに、図12(c)に関して前述したように、「おしり」などの洗浄位置にあってもよい。
なお、この時、ノズルヘッド100の先端部は第1のシリンダ部200から突出し、且つノズル洗浄室500の中に収容された状態にある。
そして、洗浄ノズルの後退を開始するために、可撓ラック610が矢印Fの方向に引き戻される。すると、図14(b)に表したように、ノズルヘッド100及び第1のシリンダ部200とともに第2のシリンダ部300が後退を開始し、第3のシリンダ部400に格納される。この際に、第2のシリンダ部300はノズル洗浄室500を通過しながら洗浄される。つまり、第2のシリンダ部300の外周表面の全てをノズル洗浄室500でむらなく洗浄することができる。
図16は、第2のシリンダ部300の移動に伴う係合機構330の状態の変化を例示する部分拡大断面図である。
図16(a)に表したように、まず係合機構330のラッチ350が可撓ラック610に係合した状態で、第2のシリンダ部300が後退する。そして、図16(b)に表したようにラッチ350が係合解除部630のクサビ状の斜面に当接すると、コイルスプリング340の付勢力に対抗してラッチ350を上方に持ち上げる作用力が生ずる。その結果として、ラッチ350と可撓ラック610との係合が解除され、第2のシリンダ部300の後退は停止する。
この後も、可撓ラック610は矢印Fの方向に引き戻され続ける。その際に、ラッチ350は、コイルスプリング340の付勢力と係合解除部630により与えられる作用力との拮抗状態に応じて、可撓ラック610の凹凸の表面で空転する。コイルスプリング340の付勢力、係合解除部630の傾斜形状、およびラッチ350の当接面の形状を適宜設定することにより、この状態においてラッチ350を円滑に空転させ、可撓ラック610に過度の制動力が負荷されないようにすることができる。
この後、ノズル洗浄室500の中に収容されているノズルヘッド100の先端部の吐水口150から適宜水を噴射させることにより、「ノズル後洗浄」を実施してもよい。これにより、吐水口150の詰まりなどを防止し、さらにノズルヘッド100の先端部とノズル洗浄室500の内部を入念的に洗浄する効果も得られる。なお、ノズルヘッド100に複数の吐水口150が設けられている場合には、「ノズル後洗浄」の際にも、これら吐水口150の全てから水を噴射させるとよい。
そして、図17(b)に表したように第2のシリンダ部300が完全に後退してストッパ(図示せず)に当接すると、その係合機構330のラッチは可撓ラック610の凹凸の表面で空転を開始する。一方、ノズルヘッド100と第1のシリンダ部200はさらに後退を続ける。
以上説明したように、係合解除部630を設けない場合でも、係合機構230、330のラッチの作用により、第2のシリンダ部300、第1のシリンダ部200、ノズルヘッド100の順にノズル洗浄室500を通過しながら後退させることができる。
図18は、本実施形態のさらなる変型例にかかる洗浄ノズルを表す模式断面図である。 本変型例においては、係合機構の代わりに、磁石と磁性体とを利用して、洗浄ノズルの進出・後退の順序を制御する。すなわち、ノズルヘッド100の基端部付近には、磁石662が設けられている。同様に、第1のシリンダ部200および第2のシリンダ部300の基端部付近にも、磁石664、666が設けられている。
一方、第1のシリンダ部200の先端部付近には、磁性体652が設けられている。同様に、第2のシリンダ部300の先端部付近には、磁性体654が設けられている。また、第3のシリンダ部400の基端部付近には、磁性体656が設けられている。これら磁性体652、654、656は、磁石662、664、666に引きつけられるように、例えば、コバルトやニッケルなどの強磁性体からなるものとすることができる。なお、図18においては、スライダ210、310、410は便宜上省略したが、これらスライダは、例えば、磁性体652、654、656と交互に設けたり、隣接して設けることが可能である。
すなわち、図19(a)に表した状態において、磁石662と磁石664との間には斥力が作用し、磁石664と磁石666との間には弱い引力が作用し、磁石666と磁性体656との間には強い引力が作用している。従って、可撓ラック610が矢印Fの方向に繰り出されると、磁石662と磁石664との間に作用する斥力によって、まずノズルヘッド100が進出を開始する。
すなわち、図20(a)に表したように洗浄ノズルが伸展した状態において、磁石662と磁性体652との間に作用する引力が相対的に大きくなり、磁石664と磁性体654のとの間に作用する引力が相対的に小さくなるように調整する。また、この時、磁石666は、磁石664からも磁性体656からも、距離が遠いために引力や斥力は殆ど作用しない。
そして、図20(b)に表したように第2のシリンダ部300が第3のシリンダ部400のストッパ(図示せず)に当接する。この時、磁石662と磁性体652との間に作用する引力は相対的に大きいため、磁石664と磁性体654との間に作用する引力に打ち勝ってこれらを引き離し、第1のシリンダ部200が後退を開始する。
図21は、収納状態における洗浄ノズルの断面構造を例示する模式図である。
また、図22は、この洗浄ノズルの先端付近の部分断面図であり、
図23は、この洗浄ノズルの基端部付近の部分断面図である。
また、以下に図27などを参照しつつ説明するように、ノズルヘッド100や第1及び第2のシリンダ部200、300が進出すると、スライダ210、310、410とストッパ120、220、320とが当接する。つまり、スライダ210、310、410とストッパ120、220、320とにより進出限界が規制される。
また、図25は、本具体例に設けられるストッパの模式斜視図である。同図も、ストッパ120、220、320を洗浄ノズルのやや先端側から眺めた斜視図である。
内側に配置された第1のシリンダ部200には、ストッパ220が設けられている。また、外側に配置された第2のシリンダ部300には、スライダ310が設けられている。第1のシリンダ部200は、これらスライダ310とストッパ220に当接した状態で摺動自在に支持されている。
また、図28は、図27の一部拡大図である。これらの図は、シリンダ部を基端側から眺めた斜視図である。
第1のシリンダ部200がそのストローク端まで進出した状態においても、第2のシリンダ部300に設けられた係合条部304とストッパ220に設けられた凹部224とは係合した状態にある。さらに、スライダ310に設けられた凹部312と、ストッパ220に設けられた突出部222と、が係合する。その結果として、これらシリンダ部200、300の相対的な回転をさらに強固に阻止される。
図29(a)及び(b)は、本具体例のノズルヘッド100の内部構造の2つの具体例を例示する模式断面図である。
ノズルヘッド100の先端付近には、例えば、第1の吐水口150A、第2の吐水口150B、第3の吐水口150Cが設けられている。これら吐水口は、例えば、通常の「おしり洗浄」、「やわらかモード」の「おしり洗浄」、「ビデ洗浄」などの用途に適宜使い分けることができる。すなわち、これら吐水口150A〜150Cの構造や開口径、吐水方向などを適宜調節することにより、使用者の好みや用途に応じた各種の水流を使い分けることができる。
一方、ステータ162の上流側には、これに隣接してロータ164が設けられている。ロータ164には、ひとつの通水口166が設けられている。ロータ164は、モータ170の出力軸172に接続されて回転され、ロータ164に設けられた通水口166からステータ162に設けられた複数の通水口のいずれかに水を供給する役割を有する。給水チューブ180(図10参照)から供給された水は、通水路182を介して分配室184に供給される。分配室184に導入された水は、ロータ164の回転により選択されたステータ162の通水口を介して第1乃至第3の吐水口150A〜150Cのいずれかに導かれ、吐水される。また、ロータ164の回転角度を調節することにより、ステータ162の通水口の開度を変化させ、水量を制御することもできる。
そして、本具体例によれば、切替機構160とモータ170とをノズルヘッド100に内蔵させることにより、ノズルヘッド100に接続する給水チューブ180の数を一本で済ますことができる。つまり、洗浄ノズルの中に配設する給水チューブ180を一本のみにできる。その結果として、給水チューブに干渉されることなく、多段式の洗浄ノズルを円滑に進出・後退させることができる。
ここで、ノズルヘッド100における水の流路について説明すると、図29に表した具体例の場合には、通水路182を介して供給された水は、下方に向けて分配室184に流入する。そして、ロータの通水口166及びステータ162の通水口を通過し、通水経路152において、さらに下方に向けて流れた後に、上方に向けて流れ、吐水口150Aから放出される。
すなわち、この衛生洗浄便座装置は、腰掛便器900の上部後方の平坦面900Fに設置された衛生洗浄便座装置本体800を有する。衛生洗浄便座装置本体800には、便座810と、便蓋820と、が設けられている。また、便座810に座った使用者の存在を検知する着座センサ830が適宜設けられている。
本具体例の衛生洗浄便座装置本体800は、使用者が便座810に座った状態で水を噴射させて「おしり」などを洗浄することができる装置であり、商標名「ウォシュレット」などとして普及しているものと同様の機能を有する。衛生洗浄便座装置本体800には、その他にも例えば、濡れた「おしり」を乾かす「温風乾燥機能」や、便座810を暖める「便座暖房機能」、腰掛便器内の臭いを除去する「脱臭機能」などを設けることができる。また、使用者の接近を検知して便蓋820を自動的に開き、使用者がいなくなると便蓋820を自動的に閉じる「オート開閉機能」を設けることもできる。これらの機能は、衛生洗浄便座装置本体800に設けられた操作部(図示せず)を適宜操作することにより実行・設定でき、また、トイレの壁面などに設置されたリモコン(図示せず)を操作することにより実行させることも可能である。
すなわち、本具体例においては、衛生洗浄便座装置本体800の前端は直線状であり、腰掛便器900のボウル910の上に延出して、破線Aにて表したように、その一部を覆うように設けられている。このように衛生洗浄便座装置本体800がボウル910に延出していると、その裏側が溜水からの「跳ね」などにより汚れやすく、また、この延出した部分には、男性の小用の際などに小水がかかりやすくなる。
すなわち、衛生洗浄便座装置本体800の中央付近には、図1乃至図29に関して前述した洗浄ノズルが設けられる。洗浄ノズルの後方には、可撓ラック610を収納する収納パイプ614が設けられている。また、洗浄ノズルの向かって右側には、温風乾燥装置870が設けられ、開閉自在に設けられた塞ぎ板804を介して使用者の「おしり」などに温風を吹き付け可能とされている。さらにその右側には、脱臭装置850が設けられている。本具体例の場合、脱臭装置850の一部は、右側の延出部800Pに突出して収容されている。
Claims (8)
- 吐水口を有するノズルヘッドと、
前記ノズルヘッドの少なくとも一部を格納可能な外側シリンダ部と、
前記ノズルヘッド及び前記外側シリンダ部の少なくとも一部を洗浄可能なノズル洗浄室と、
前記ノズルヘッド及び前記外側シリンダ部を進出させる駆動力と後退させる駆動力の少なくともいずれかを付与する駆動手段と、
を備え、
前記外側シリンダ部は、ノズルクリーニングの際に、前記ノズル洗浄室の後方側開口をほぼ塞いだ状態とすることを特徴とする衛生洗浄便座装置。 - 吐水口を有するノズルヘッドと、
前記ノズルヘッドの少なくとも一部を格納可能な複数層のシリンダ部と、
前記ノズルヘッド及び前記複数層のシリンダ部の少なくとも一部を洗浄可能なノズル洗浄室と、
前記ノズルヘッド及び前記複数層のシリンダ部を進出させる駆動力と後退させる駆動力の少なくともいずれかを付与する駆動手段と、
を備え、
前記複数層のシリンダ部のうちの最外層である外側シリンダ部は、ノズルクリーニングの際に、前記ノズル洗浄室の後方側開口をほぼ塞いだ状態とすることを特徴とする衛生洗浄便座装置。 - 前記ノズルヘッド及び前記シリンダ部がいずれも後退した状態において前記外側シリンダ部が前記ノズル洗浄室の後方側開口をほぼ塞いだ位置に前記外側シリンダ部を停止させる位置決め手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄便座装置。
- 前記ノズルヘッド及び前記シリンダ部のいずれかが進出を開始する際に、前記外側シリンダ部が前記ノズル洗浄室の後方側開口をほぼ塞いだ位置にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の衛生洗浄便座装置。
- 前記外側シリンダ部と前記ノズル洗浄室の後方側開口との間に微小な隙間が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の衛生洗浄便座装置。
- 前記ノズル洗浄室は、その内部に吐水口を有し、
前記吐水口から洗浄ノズルの先端方向に向けて水が吐水されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の衛生洗浄便座装置。 - 前記ノズルヘッドと前記シリンダ部がいずれも後退した状態において、前記ノズルヘッドの先端部は、前記シリンダ部から突出し且つ前記吐水口は前記ノズル洗浄室の中にあることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1つに記載の衛生洗浄便座装置。
- 腰掛便器と、
請求項1〜7のいずれか1つに記載の衛生洗浄便座装置と、
を備えたことを特徴とするトイレ装置。
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