JP2007238320A - コンテナクレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーンの横行方向に2個並列配置したスプレッダの連結及び連結の解除が容易で、必要に応じて、スプレッダを連結しての複数コンテナの荷役と、分離しての単独荷役も可能なコンテナクレーンにおいて、スプレッダに大きな衝撃力が発生した時に、この衝撃力を緩衝して、連結部材等の損傷を軽減できるコンテナクレーンを提供する。
【解決手段】コンテナクレーンのスプレッダ10a,10bの一方又は両方に大きな衝撃力が作用したときに、該衝撃力の瞬間的な衝撃エネルギーを吸収してスプレッダ10a,10bの損傷を防止する緩衝機構21を、一方のスプレッダ10aに固定された第1連結部材20と他方のスプレッダ10bに固定された第2連結部材40の一部又は接触部に設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンテナ輸送において、コンテナ船が着岸する岸壁に設置されて、コンテナの荷役を行うコンテナクレーンに関するものであり、より詳細には、スプレッダを横行方向に2個並列に配置して複数のコンテナを同時に荷役するコンテナクレーンに関する。
コンテナ輸送の荷役作業の高速化及び省力化のために、1台のコンテナクレーンで、スプレッダ(吊具)を複数配置して、同時に複数のコンテナを荷役する方法やそのための装置の開発が進められてきている。
この場合、コンテナを運搬するシャーシとコンテナクレーンとの間で行われる陸側の荷役時では、シャーシ側が移動して位置決めするが、複数のシャーシの位置関係がその都度変化するため、複数のスプレッダの間隔をその変化に追従させる必要があり、スプレッダ相互の間隔及び旋回方向の傾斜角度(スキュー)の調整が必要になる。
また、コンテナクレーンとコンテナ船との間で行われる海側の荷役時では、コンテナがコンテナ船のセルガイドに収まっているので、スプレッダをこのセルガイド位置に正確に合わせる必要がある。このセルガイドの位置は、船によって、また、コンテナの種類によって、その間隔が異なるため、このセルガイド位置に正確にスプレッダを位置合わするためには、スプレッダ相互の間隔を追従させる必要があり、スプレッダ相互の間隔の調整が必要になる。
従って、この複数同時荷役においては、スプレッダ相互の間隔及び旋回方向の傾斜角度の調整が必要になり、しかも、このスプレッダ相互の間隔を調整する機構部は精密な位置決め精度と堅固さが要求される。また、荷役によっては、1個のコンテナに対する荷役が必要になる場合もあり、スプレッダを分離して単体のスプレッダのみを使用して荷役する単独運転も必要になる。
この複数コンテナの同時荷役に関連して、縦方向に20フィートコンテナを2個吊りするコンテナ吊り具として、ツイストロック装置間に各ツイストロック装置に対向する複数の内側ツイストロック装置を設けると共に、内側ツイストロック装置の吊り具中心からの移動量及び内外ツイストロック装置の相対位置を調節可能とし、かつ、内側ツイストロック装置を不要時にコンテナと干渉しない位置に回避させるコンテナ吊り具が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、横方向の2個のコンテナを同時荷役可能にするコンテナクレーンとして、クレーンのブーム上を走行するトロリを複数個に分割し、各トロリ間を自由に調整できるようにして、かつ、コンテナ船の横方向に隣接するコンテナを同時に複数個吊り下げる構造を持つ岸壁荷役クレーンが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
この岸壁荷役クレーンでは、第2のトロリに2本のネジ軸の一端が回転自在に軸承されており、これらのネジ軸の他端は第1のトロリ側に延びて、モータにより回転される減速機によって回転されるように構成され、第1のトロリと第2のトロリの接近と離間ができるように構成されている。
しかしながら、この岸壁荷役クレーンでは、コンテナは、これらのトロリからシーブ群によって張架されたワイヤによって吊り下げられたスプレッダ(吊具)に固定される。そのため、コンテナが地上に近い状態では、トロリとスプレッダとの距離が大きくなり、スプレッダ相互の間隔や旋回方向傾斜角度を所定の値に調整するのが難しいという問題がある。
この対策の一つとして、横方向の2個のコンテナを同時荷役可能にするコンテナクレーンとして、岸壁クレーンのガータ及びブーム上を横行するコンテナ吊具を備えたトロリを有するクレーンにおいて、トロリからコンテナの幅方向にならんでいる複数個のコンテナを吊り下げる複数個の吊具を吊下げ、これらの吊具間の間隔を調整する吊具連結機構を備えて、吊具の距離を調整し得るように構成した岸壁荷役クレーンが提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、荷役の際に、コンテナを吊り上げた状態や非吊り上げ状態で、スプレッダや吊り上げたコンテナが、他のコンテナ等に衝突する場合があり、この衝突では大きな衝撃力が作用し、特にスプレッダを連結している吊具連結機構に瞬間的に大きな衝撃力が作用する。そのため、この衝撃力を吸収して吊具連結機構を保護しないと、吊具連結機構がこの衝撃力によって曲がったり、破損したりするという問題がある。
特開2003−221181号公報 特開昭54−6267号公報 特開昭54−47264号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、クレーンの横行方向に2個並列配置したスプレッダの連結及び連結の解除が容易で、必要に応じて、スプレッダを連結しての複数コンテナの荷役と、分離しての単独荷役も可能なコンテナクレーンにおいて、スプレッダに大きな衝撃力が発生した時に、この衝撃力を緩衝して、スプレッダの連結部材及びスプレッダの損傷を軽減できるコンテナクレーンを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明のコンテナクレーンは、コンテナクレーンのスプレッダを横行方向に2個配置し、一方のスプレッダに先端側に第1固定部を有するロッドを伸縮自在とする第1連結部材を固定すると共に、他方のスプレッダに前記第1固定部を固定可能な第2固定部を有する第2連結部材を固定し、前記第1固定部を前記第2固定部に固定することにより両方のスプレッダを連結し、前記ロッドを伸縮することにより前記スプレッダの相互間の間隔と旋回方向の傾斜角度を調整し、前記第1固定部と前記第2固定部の固定を解除することにより両方のスプレッダを分離するコンテナクレーンにおいて、前記スプレッダの一方又は両方に大きな衝撃力が作用したときに、前記第1連結部材と前記第2連結部材の損傷を防止する衝撃力緩衝機構を、前記第1連結部材と前記第2連結部材の一部又は接触部に設けて構成される。
この衝撃力緩衝機構により、荷役の際に、コンテナを吊り上げた状態や非吊り上げ状態で、スプレッダや吊り上げたコンテナが、他のコンテナ等に衝突して、スプレッダ等に大きな衝撃力が作用した場合も、この衝撃力を吸収して前記第1連結部材と前記第2連結部材やスプレッダ等を保護でき、損傷を軽減できる。
また、上記のコンテナクレーンにおいて、前記第2固定部を前記第1固定部を挟持可能な開閉部で形成し、前記開閉部を閉じて前記第1固定部を挟持している場合に、大きな衝撃力が作用したときに、前記第1固定部と前記開閉部とが前記ロッドの伸縮方向に互いに滑ることができる構造で、前記衝撃力緩衝機構を構成する。
この互いに滑動可能な第1固定部と開閉部は、それぞれの当接面を平行面で形成することにより容易に形成でき、挟む力の大きさと接触面積と当接面の摩擦係数とにより、固定力の大きさが設定することができる。
この構成により、非常に単純な構成で、衝撃力緩衝機構を設けることができる。なお、衝撃力の方向は必ずしもロッドの伸縮方向とは限らないが、この方向に滑動することで、衝撃力の相当な部分を緩和できる。
また、上記のコンテナクレーンにおいて、前記第2連結部材を、通電すると前記開閉部を開くネガティブブレーキで形成すると、安全性を確保しつつ開閉部を構成できる。
また、上記のコンテナクレーンにおいて、前記第1連結部材と前記第2連結部材のいずれか一方又は両方に、大きな衝撃力が作用したときに破損する剪断ピンによる結合部を設けて、前記衝撃力緩衝機構を構成する。この構成によれば、剪断ピンによる結合という非常に単純な構成で、衝撃力緩衝機構を設けることができる。
また、上記のコンテナクレーンにおいて、前記第1固定部と前記第2固定部を大きな衝撃力が作用したときに破損する剪断ピンで連結して、前記衝撃力緩衝機構を構成すると共に、該剪断ピンを、遠隔操作により挿入及び脱離可能に形成し、前記第1固定部と前記第2固定部の連結と連結解除を遠隔操作により行えるように形成して構成される。
この構成によれば、剪断ピンを遠隔操作により挿入及び脱離可能に形成しているので、スプレッダの連結、分離が容易にでき、しかも、この剪断ピンが衝撃力緩衝機構を兼ねるので、単純な構造となる。
また、上記のコンテナクレーンにおいて、前記第1連結部材を、ロッドの伸縮方向の衝撃力を緩衝する緩衝機構を備えた油圧シリンダで形成して、該緩衝機構により前記衝撃力緩衝機構を構成する。この構成によれば、第1連結部材が衝撃力緩衝機構を備えているので、衝撃力による第1連結部材や第2連結部材の損傷を防止できる。この油圧シリンダの緩衝機構はリリーフ弁と可変絞り弁の組み合わせの油圧機構により容易に構成できる。
本発明のコンテナクレーンによれば、クレーンの横行方向に2個並列配置したスプレッダの連結及び連結の解除が容易で、必要に応じて、スプレッダを連結しての複数コンテナの荷役と分離しての単独荷役とが可能であり、かつ、スプレッダに大きな衝撃力が発生した時に、この衝撃力を緩衝して、両スプレッダを連結する部材及びスプレッダの損傷を軽減できる。
以下、本発明に係るコンテナクレーンの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、コンテナクレーン1は、カンチレバー2、このカンチレバー2に設けたレール(図示しない)を横行するトロリ3、このトロリ3にワイヤロープ5で吊り下げられたスプレッダ(吊具)10a,10b、各種のウィンチなどを格納した機械室6、トロリ3と共に横行する運転室7、岸壁のレール71上を走行する脚部8等を有して構成される。
このコンテナクレーン1は、クレーン1のレール上の走行、カンチレバー2の俯仰、トロリ3の横行、スプレッダ10a,10bの操作、コンテナ50a,50bの巻き上げ、巻き下げなどの各種機能を備えている。
カンチレバー2は、コンテナ船70の離着岸のときに邪魔にならないように、クレーン頂部からワイヤ・ロープ4で吊り、水平から上方に85度程度俯仰でき、荷役のときは、水平に戻すことができるように構成される。このワイヤ・ロープ4の巻き取りウインチはクレーン後方の機械室6に配設される。
トロリ3は、スプレッダ10a,10bを吊り下げて、カンチレバー2に設けられたレール上を走行する。このトロリ3の移動は機械室6に配置された巻き上げ・横行ウインチで行われる。
スプレッダ10a,10bはコンテナ50a,50bを吊るために必要な吊具であって、図3及び図4に示すように、下部フレーム11と上部フレーム12とを有して構成され、下部フレーム11と上部フレーム12はチェーン13で連結され、相互位置を多少変更できるように構成される。
下部フレーム11には、嵌着装置15、ガイドアーム16が備えられている。嵌着装置15は、スプレッダ10a,10bのガイドアーム16を利用してコンテナ50a,50bを掴む部分であり、ツイストロック機構が用いられる。また、ガイドアーム16はスプレッダ10a,10bの嵌着装置15にコンテナ50a,50bを合わせやすくするために設けたもので、コンテナ船のセルガイド内のコンテナ50a,50bを掴むときには必要がないので、上方に格納可能に構成される。
上部フレーム12にはシーブ14が設けられ、このシーブ14に巻回されたワイヤ・ロープ5によって、スプレッダ10a,10bはトロリ3に吊られている。そのため、トロリ3の横行によりコンテナ50a,50bが揺れる。この揺れはコンテナ50a,50bの荷役効率を低下させると共に、コンテナ50a,50bに積まれている貨物を破損させる場合もあるので、コンテナ振れ止め装置(図示しない)が取り付けられている。なお、スプレッダ10a,10bの姿勢を制御して荷役し易くするために、ワイヤ・ロープ5の巻き上げ、巻き下げによって、縦横の傾き及び旋回運動をさせる傾動・旋回装置(図示しない)も設けられている。
このコンテナ50a,50bを巻き上げや巻き下げは、機械室6に配設された巻き上げ・横行ウインチのドラムに巻き付けられているワイヤ・ロープ5により行われる。
そして、本発明においては、図3〜図12に示すように、スプレッダ10a,10bを2個並列に配置し、このスプレッダ10a,10bの間隔Lと旋回方向傾斜角θの調整を可能としつつ、必要に応じて、2個のスプレッダ10a,10bを容易に分離できるように構成される。
これらの構成では、スプレッダ10a,10bを2個並列に配置すると共に、スプレッダ10a,10bの前方部と後方部にそれぞれ一対のシリンダ(第1連結部材)20f,20bとブレーキ(第2連結部材)40f,40bが設けられる。このシリンダ20(20f又は20b)は一方のスプレッダ10aの下部フレーム11の上側に固定される。このシリンダ20は、先端に固定部21を有するロッド22を伸縮できる。
また、図3〜図11の構成では、他方のスプレッダ10bの下部フレーム11に、ブレーキ40を固定する。このブレーキ40は開閉部41を有して形成される。このブレーキ40は、通電すると開閉部41を開くネガティブブレーキで形成することが好ましい。
更に、図3〜図9の構成では、開閉部41を閉じて固定部21を挟持している場合に大きな衝撃力が作用した時にロッド22の伸縮方向(B−B’方向)に滑ることができるように、固定部21は平行な面21a,21bを有して形成されると共に、開閉部41もロッド22の固定部21の平行面21a,21bに当接する平行面41a,41bを有して形成する。
この構成により衝撃力緩衝機構を構成する。この構成により、トロリの横行中の衝突で生じる瞬間的かつ大きな衝撃力を、固定部21と開閉部41が相互に滑ることにより吸収でき、衝撃力の伝播を防止できる。この瞬間的な衝撃の伝播を防止すれば、衝突によって生じるその後の力は、コンテナクレーン1に備わっている別の緩衝装置によって吸収することができるので、連結部材20、40を始め、スプレッダ10a,10b等の損傷を防ぐことができる。
また、シリンダ20は、ロッド22の伸縮方向の衝撃力Fを吸収する緩衝機構を有する油圧シリンダ20で形成し、この緩衝機構を衝撃力緩衝機構とする。この緩衝機構を有する油圧シリンダ20では、図5に示すように、油圧機構30の油タンク31から油圧ポンプ32でシリンダ20に油を供給することにより、必要な油圧が得られ、また、コントロール弁33により、シリンダ20の第1室20a側内に油圧を加えたり、第2室20b側に油圧を加えたりして、固定部21を先端側に有するロッド22を伸縮することができる。なお、油圧はリリーフ弁34により所定の圧力に維持される。
更に、ロッド22の伸縮方向の衝撃力Fを、第1室20a及び第2室20bにそれぞれ連通するリリーフ弁35a,35bで吸収する。また、この緩衝の度合いは、可変絞り弁36a,36bにより調整される。
従って、シリンダ20を緩衝機構を有する油圧シリンダで形成する場合には、リリーフ弁35a,35b及び可変絞り弁36a,36bによって、スプレッダ10a,10bに作用する衝撃エネルギーを吸収できる。
図6及び図7に示すように、この一対のシリンダ20とブレーキ40により、開閉部41をA方向に閉じて固定部21を挟持することにより、2個のスプレッダ10a,10bを連結できる。また、挟持して連結した状態でシリンダ20のロッド22をB−B’方向に伸縮することにより、図4に示す両スプレッダ10a,10b間の間隔(距離)L又は旋回方向傾斜角度(スキュー)θを調整できる。
そして、片方のスプレッダ10aによる単独運転のために、スプレッダ10bを分離する場合は、開閉部41を開いて固定部21を開放することにより、2個のスプレッダ10a,10bの連結を容易に解除することができる。
また、図8及び図9に示すように、ロッド22に傾斜切断面23を設けて、剪断ピン24でロッド22を連結することにより、大きな衝撃力がロッド22に加わった場合に、この剪断ピン24の切断により衝撃エネルギーの伝播を防止することもできる。
なお、図10及び図11に示すように、開閉部41と固定部21との滑りによる衝撃力緩衝効果を期待せず、剪断ピン24に衝撃力緩衝機能を負わせる場合には、開閉部41と固定部21に平行面を設ける必要が無くなるので、B−B’方向を含めて相互間の移動を完全に止める構成にしてもよい。例えば、図10及び図11に示すように、固定部21の面21c、21dを円錐台に形成し、開閉部41の面41c、41dをこの円錐台の面21c、21dが嵌号する穴で形成する等である。
また、図12に示すように、固定部21と開閉部41を設けずに、第1固定部21Aと第2固定部41Aを大きな衝撃力が作用したときに破損する剪断ピン44Aで連結して構成する。この第1固定部21Aと第2固定部41Aとは連結しやすいように、第1固定部21Aの先端21Aaを円錐台形状に形成し、第2固定部41Aの先端部に、第1固定部21Aの先端21Aaが嵌合する円錐台形状の凹面41Aaを形成する。
そして、この第1固定部21Aと第2固定部41Aの固定を、第2固定部41Aの連結穴45Aと第1固定部21Aの連結穴25Aに、剪断ピン44Aを挿入することにより行う。この剪断ピン44Aは、第2固定部41Aに配置されたピストン44Bの先端に交換可能に取り付けられ、シリンダ44cからのピストン44Bの伸長により、剪断ピン44Aを挿入し、收縮により剪断ピン44Aを脱離するように構成する。このピストン44Bの伸縮を、運転室7又は別の場所からの遠隔操作により行えるように構成する。
なお、剪断ピン44A、ピストン44B、シリンダ44Cの配置は、図12では分かりやすくするために垂直方向としたが、水平方向の方が高さが少なくて済み、また、シリンダ44Cのスプレッダ10bへの固定も容易となる。
この構成によれば、剪断ピン44Aを遠隔操作により挿入及び脱離可能に形成しているので、スプレッダ10a、10bの連結、分離が容易にでき、しかも、この剪断ピン44Aが衝撃力緩衝機構を兼ねるので、単純な構造となる。
そして、図1に示すように、コンテナクレーン1における荷役は、接岸したコンテナ船70のコンテナ50を岸壁側のシャーシ72に積み降ろす場合には、次のようにして行われる。
コンテナクレーン1を岸壁のレール71上を走行させて所定の荷役位置に停止させる。次に、トロリ3をカンチレバー2のレール上を移動させて荷役対象のコンテナ50の真上まで移動させた後、連結したスプレッダ10a,10bを巻き下げる。
巻き下げたスプレッダ10a,10bを、シリンダ20f、20b(図3)を制御して相互間の間隔Lと旋回方向傾斜角θの調整を行いつつ、ガイドアーム16(図3)で誘導しつつコンテナ50上に降ろし、嵌着装置15(図3)を用いてコンテナ50をスプレッダ10a,10bに固着する。固着後、スプレッダ10a,10bを巻き上げてコンテナ船70上のコンテナ50を吊り上げる。
トロリ3をカンチレバー2のレール上を移動させて陸側に横行し、シャーシ72、72の真上に移動する。スプレッダ10a,10bを、シリンダ20f、20b(図3)を制御して相互間の間隔Lと旋回方向傾斜角θの調整を行いつつ巻き下げて、コンテナ50a,50bをシャーシ72、72上に載せて、コンテナ50a,50bをシャーシ72、72上に固定する。スプレッダ10a,10bの嵌着装置15をはずして、コンテナ50a,50bをスプレッダ10a,10bから切り離す。
スプレッダ10a,10bを巻き上げて、次のコンテナ50を荷役するためにトロリ3をコンテナ船70の上に移動する。上記の荷役を繰り返してコンテナ船70の荷役を終える。
なお、シャーシ72からコンテナ船70にコンテナ50を積み込む場合は、逆方向の作業が行われる。また、コンテナ50を片側のスプレッダ10aのみ使用して荷役を行う場合には、スプレッダ10a,10bの連結を解除して、片側のスプレッダ10aのみを巻き上げたり巻き下げたりする単独運転を行う。
従って、このコンテナクレーン1によれば、クレーンの横行方向に2個並列配置したスプレッダ10a,10bの連結及び連結の解除が容易で、必要に応じて、スプレッダ10a,10bを連結しての複数コンテナ50a,50bの荷役と,分離しての単独荷役とが可能であり、かつ、スプレッダ10a,10bに大きな衝撃力が発生した時に、この衝撃力を緩衝して、両スプレッダ10a,10bを連結する部材20,40及びスプレッダ10a,10bの損傷を軽減できる。
本発明の実施の形態のコンテナクレーンの一例を示す正面図である。 図1のコンテナクレーンの側面図である。 スプレッダ部分の構成を示す正面図である。 スプレッダ部分の構成を示す平面図である。 油圧シリンダの油圧機構を示す図である。 相互滑動を許す固定部と開閉部の構成を示す斜視図である。 相互滑動を許す固定部と開閉部の構成を示す平面図である。 相互滑動を許す固定部と開閉部の構成において剪断ピンによる連結部を設けた構成を示す斜視図である。 相互滑動を許す固定部と開閉部の構成において剪断ピンによる連結部を設けた構成を示す平面図である。 相互滑動を許さない固定部と開閉部の構成において剪断ピンによる連結部を設けた構成を示す斜視図である。 相互滑動を許さない固定部と開閉部の構成において剪断ピンによる連結部を設けた構成を示す平面図である。 剪断ピンのみで第1固定部と第2固定部を連結する構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 コンテナクレーン
2 カンチレバー
3 トロリ
4、5 ワイヤ・ロープ
6 機械室
7 運転室
8 脚部
10a,10b スプレッダ(吊具)
20 シリンダ
21 固定部
21A 第1固定部
22 ロッド
24、44A 剪断ピン
40 ブレーキ
41 開閉部
50,50a,50b コンテナ
70 コンテナ船
F 衝撃力

Claims (6)

  1. コンテナクレーンのスプレッダを横行方向に2個配置し、一方のスプレッダに先端側に第1固定部を有するロッドを伸縮自在とする第1連結部材を固定すると共に、他方のスプレッダに前記第1固定部を固定可能な第2固定部を有する第2連結部材を固定し、前記第1固定部を前記第2固定部に固定することにより両方のスプレッダを連結し、前記ロッドを伸縮することにより前記スプレッダの相互間の間隔と旋回方向の傾斜角度を調整し、前記第1固定部と前記第2固定部の固定を解除することにより両方のスプレッダを分離するコンテナクレーンにおいて、前記スプレッダの一方又は両方に大きな衝撃力が作用したときに、前記第1連結部材と前記第2連結部材の損傷を防止する衝撃力緩衝機構を、前記第1連結部材と前記第2連結部材の一部又は接触部に設けたことを特徴とするコンテナクレーン。
  2. 前記第2固定部を前記第1固定部を挟持可能な開閉部で形成し、前記開閉部を閉じて前記第1固定部を挟持している場合に、大きな衝撃力が作用したときに、前記第1固定部と前記開閉部とが前記ロッドの伸縮方向に互いに滑ることができる構造で、前記衝撃力緩衝機構を構成したことを特徴とする請求項1記載のコンテナクレーン。
  3. 前記第2連結部材を、通電すると前記開閉部を開くネガティブブレーキで形成したことを特徴とする請求項2記載のコンテナクレーン。
  4. 前記第1連結部材と前記第2連結部材のいずれか一方又は両方に、大きな衝撃力が作用したときに破損する剪断ピンによる結合部を設けて、前記衝撃力緩衝機構を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテナクレーン。
  5. 前記第1固定部と前記第2固定部を大きな衝撃力が作用したときに破損する剪断ピンで連結して、前記衝撃力緩衝機構を構成すると共に、該剪断ピンを、遠隔操作により挿入及び脱離可能に形成し、前記第1固定部と前記第2固定部の連結と連結解除を遠隔操作により行えるように形成したことを特徴とする請求項1記載のコンテナクレーン。
  6. 前記第1連結部材を、ロッドの伸縮方向の衝撃力を緩衝する緩衝機構を備えた油圧シリンダで形成して、該緩衝機構により前記衝撃力緩衝機構を構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテナクレーン。
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