JP2007237610A - 金型落下防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付板の破損による金型の落下防止および落下に至る事態が生じたことを迅速に検出する。
【解決手段】金型が装着された取付板7が、取付治具により型盤5に固定された成形機において、型盤5に取り付けられて金型の落下を防止する金型落下防止装置であって、一端が型盤5に取り付けられ、型盤5から取付板7を貫通し、取付板7から突出するように伸びる軸部材と、軸部材の他端に一体的に形成された支え部と、型盤5と取付板7との相対位置の変化に基づいて、取付板7が型盤5から離脱したことを告知する離脱告知手段とを備えている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、成形機において用いられる金型落下防止装置に関するものである。
例えば射出成形機においては、成形に用いられる金型が、金型取付板(以下、単に取付板と略す)を介して成形機の型盤に固定されていることが多い。詳細には、金型を取付板に装着し、その取付板がボルトやクランプピンなどの取付治具により型盤に固定される。このような射出成形機は、取付治具あるいは取付板自体が破損した場合には金型が取付板と共に落下する虞がある。そのため、取付治具に金型落下防止装置(以下、単に落下防止装置と略す)を併設し、取付板や取付治具が破損した場合にも金型および取付板が落下しないように工夫されてきた。
この種の落下防止装置は、金型および取付板が相当の大重量であることから、落下に到る取付板を支える際の衝撃荷重を小さくするために、落下に到るわずかな挙動が生じた時点で取付板を支える必要がある。
上記のような金型落下防止装置に関する技術の一例として、例えば特許文献1に記載されているようなものがある。この金型落下防止装置は、型盤の下部に固定された取付ブロックに、上下方向に移動可能な可動フレームを設置し、該可動フレームの上部に設けられた支持部により、金型の下端面を支持している。また特許文献2に記載の金型落下防止装置は、型盤の金型取付面の下部に固着された金型受け金具により金型の下端面を支持し、前記金型取付面に形成されたT字状溝に金型保持金具を挿入し、この金型保持金具を金型の両側縁部に常時係合させて支持することにより、金型の落下を防止するものである。これらの装置は、金型を使用した加工中も取付板に常時係合させているので、落下に到る金型および取付板を、型盤に対してわずかな離隔位置で支えることができる。
特開平8−1678号公報 特開平9−225972号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に記載された金型落下防止装置は、取付板が落下に到る事態が生じた際に、金型(取付板)が落下に到る前に取付板を受け止めることはできるが、取付板が型盤から離脱した状態に至ったことを直ちに検知することができない。また、取付板の離脱した距離はわずかな量であるため、作業者が目視により確認することも困難である。そのため、取付板が破損した状態のまま作業を継続してしまう虞があった。
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであり、取付板や取付治具の破損による金型および取付板の落下を防止するとともに、取付板が型盤から離脱するに至ったことを迅速に告知する金型落下防止装置を提供することを目的としたものである。
この発明の請求項1に記載の金型落下防止装置は、金型が装着された金型取付板が、取付治具により型盤に固定された成形機において、前記型盤に取り付けられて金型の落下を防止する金型落下防止装置であって、一端が前記型盤に取り付けられ、前記型盤から前記金型取付板を貫通し、前記金型取付板から突出するように伸びる軸部材と、前記軸部材の他端に一体的に形成された支え部と、前記型盤と前記金型取付板との相対位置の変化に基づいて、前記金型取付板が前記型盤から離脱したことを告知する離脱告知手段とを備えていることを特徴とするものである。このような金型落下防止装置によれば、取付板や取付治具の破損により型盤から離脱した取付板を支え部で受け止めることができるとともに、型盤と取付板との間に隙間が生じたことを知ることができる。そのため、作業者は金型を装着した取付板が型盤から離脱したことを迅速に知ることができる。
また、請求項2に記載の金型落下防止装置は、請求項1に記載の金型落下防止装置において、前記金型取付板に当接した状態で、前記支え部と前記金型取付板との間を前記軸部材に沿って摺動可能な摺動部材をさらに備えており、前記離脱告知手段は、前記金型取付板の移動に伴って摺動する前記摺動部材の移動量に基づいて、前記金型取付板が前記型盤から離脱したことを告知することを特徴とするものである。したがって、取付板や取付治具の破損により取付板が型盤から離脱すると、取付板は支え部によって支えられる。さらにそのような挙動が生じると、型盤と取付板との相対位置の変化に基づいて、取付板が型盤から離脱したことが告知される。このような金型落下防止装置は、型盤と取付板との隙間が小さくとも、摺動部材の移動量を検知することで、その隙間の大きさを精度良く検出することができる。
また、請求項3に記載の金型落下防止装置は、請求項1または2に記載の金型落下防止装置において、前記軸部材の他端が螺刻されており、前記支え部が螺刻された軸部材の他端に螺合することで一体的に形成されていることを特徴とするものである。このような金型落下防止装置は、支え部を軸部材の他端より型盤側に締め込むことで、支え部により取付板を受け止めるまでの距離を調整することができる。
また、請求項4に記載の金型落下防止装置は、請求項2または3に記載の金型落下防止装置において、前記摺動部材は、前記軸部材に対して固定された弾性部材によって押圧されることで、前記金型取付板に当接することを特徴とするものである。このような金型落下防止装置は、摺動部材を取付板表面に対して常に当接させた状態とするため、摺動部材の移動量が、型盤と取付板との間隔に対して正確に比例する。したがって、型盤と取付板との間隔を精度良く検出することができる。
また、請求項5に記載の金型落下防止装置は、請求項4に記載の金型落下防止装置において、前記弾性部材が、前記支え部に取り付けられることで軸部材に対して固定されていることを特徴とするものである。このような金型落下防止装置は、支え部を型盤に向けて押し込むことで、摺動部材を取付板に押圧する力を調整することができる。
上述のように、本発明によれば、取付板や取付治具の破損により取付板が型盤から離脱した場合には、取付板は支え部によって支えられ、金型および取付板の落下は防止されるとともに、型盤と取付板との相対位置の変化に基づいて、取付板が型盤から離脱したことが告知される。そのため、金型および取付板が落下に至る事態が生じたことを迅速に告知することができる。
次に、この発明を具体例に基づいて図1から3を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である落下防止装置1を含む成形機Sを概略的に表す概略図であり、成形機Sの備える一対の金型3,3が、固定型盤4と可動型盤5とにそれぞれ装着された様子を示している。可動型盤5の内部には、一端を固定型盤4に支持された複数のタイバー6が貫通しているとともに、タイバー6の他端には図示されない開閉シリンダが固定されている。可動型盤5はこの開閉シリンダの作用により、タイバー6に沿って固定型盤4に近接、離間可能となっている。また固定型盤4と可動型盤5とには、成型用の金型3が各々装着された金型取付板(以下、単に取付板と略す)7,7が取付治具8,8により、固定されている。
取付治具8,8は、固定型盤4と可動型盤5とから各々突出するように伸び、かつ回転可能な円柱形状の固定軸部8aと、その固定軸部8aに回動不能に固定されたプレート部8bとを備えている。プレート部8bは取付板7に係合され、取付板7を固定型盤4と可動型盤5とにそれぞれ押し付けて固定する。金型3あるいは取付板7を着脱する際には、固定軸部8aが回転することで、それに伴って取付板7がプレート部8bから開放する。
なおこの実施例では、この発明にかかる落下防止装置1が、固定型盤4と可動型盤5とにそれぞれ取り付けられているが、両型盤4,5に取り付けられる落下防止装置1の構造は同じであるため、可動型盤5に取り付けられる落下防止装置1について説明する。
図2は、図1に示す成形機Sに取り付けられた、本発明にかかる落下防止装置1の断面図である。図2に示すように、可動型盤5から取付板7にわたって溝9が形成され、この溝9にボルト10が嵌め込まれている。溝9は、可動型盤5にはボルト10のヘッド部10aと軸部10bの一部とが嵌め込まれる、断面がT字状の溝9aが形成され、取付板7にはボルト10の軸部10bの一部が嵌め込まれる溝9bが形成されている。
またボルト10は、ヘッド部10aを可動型盤5に嵌め込まれた状態で、溝9a,9bを介して可動型盤5から取付板7を貫通し、取付板7の表面7aから突出するように伸びている。また、ボルト10の軸部10bの先端部(ヘッド部10aと反対側の端部)にはネジ溝11が形成され、そのネジ溝11に螺合するネジ部12aを備えた支え部としてのナット12によりナット締めされている。これによりボルト10とナット12とは一体的に形成される。このナット12の外周面には、周囲にわたって凹部12bが形成されている。さらに、ナット12の底面の中心部には貫通孔13が形成されており、ナット12の締め込み量を調節するためのストッパ14が固定されている。ストッパ14は、貫通孔13よりも大きな外径のストッパヘッド14aと、先端部(ストッパヘッド14aと反対の端部)にネジ部が形成されたストッパ軸14bと、そのネジ部と螺合するネジ溝を有するストッパナット14cとからなる。このストッパナット14cの大きさを調整することにより、ボルト10に対するナット12の締め込み量を自由に調節することができる。
ボルト10には、軸部10b周りを覆い、かつナット12と取付板7との間を軸部10bに沿って摺動可能な筒状の摺動部材15が嵌め込まれている。この摺動部材15の先端部には鉤状の突起部15aが形成されており、この突起部15aが前述したナット12の外周面に形成された凹部12bに嵌め込まれる構造となっている。
ナット12と摺動部材15との間には、摺動部材15を、取付板7に向けて弾性的に押圧する弾性部材として、コイルスプリング16が取り付けられている。このコイルスプリング16は、その一端をナット12に固定され、ナット12をストッパ14の位置まで締め込むと、摺動部材15を取付板7に向けて所定の弾性力で押圧するように構成されている。このとき、ナット12の先端部12cと摺動部材15の内側底面15bとの間には、所定寸法の隙間(図中のC)が形成されており、摺動部材15はこの隙間Cの間を摺動可能となっている。
コイルスプリング16による弾性力は、落下防止装置1を取付板7および可動型盤5に取り付けるための力としても作用し、金型3を使用した加工中に落下防止装置1が落下したり、または位置ずれすることを防止するという効果も奏する。ここで、摺動部材15を取付板7に押圧する力は弾性力であることから、この力は取付治具8が取付板7を可動型盤5に固定する力よりも小さくなる。よって落下防止装置1には、金型3を使用した加工中に、取付治具8にかかる荷重よりも大きな荷重がかかることはない。なお、弾性部材はコイルスプリング16に限定されるものではない。つまりは取付治具8が取付板7を可動型盤5に固定する力よりも小さく、かつ落下防止装置1を取付板7に取り付けることができる力を備えるものであればよい。
また前述したように、摺動部材15は、ナット12の先端部12cと摺動部材15の内側底面15bとの間に形成された所定寸法Cを摺動可能であるため、取付板7が可動型盤5から離脱すると、それに伴い摺動部材15は取付板7に押され、取付板7に接した状態でナット12側へ移動する。そして摺動部材15の移動距離が所定寸法Cに達すると、ナット12の先端部12cが摺動部材15の内側底面15bに接触する。このときナット12はボルト10を介して可動型盤5に固定されているので、摺動部材15はナット12に接触した状態で停止し、その結果、取付板7(金型3)が所定寸法可動型盤5から離脱した状態で停止する。すなわち、取付板7は落下に至る前に支え部としてのナット12で受け止められる。
このように、ナット12の先端部12cと摺動部材15の内側底面15bとの間に形成された所定寸法の隙間Cは、ナット12と摺動部材15とが接触するまでの遊びとして作用する。この作用により摺動部材15の移動距離が所定寸法より小さい場合、例えば摺動部材15の移動が、金型3を使用した加工中に生じる単なる取付板7の歪み、撓み等によるものである場合には、ナット12に荷重が加わることを防止するという効果を奏する。
次に、図2における距離検出センサ17について、図3を用いて詳細に説明する。図3は、図2に示す落下防止装置1を鉛直上方から見た概略図を示している。図3に示すように、ボルト10の軸部10bには、軸部10bの長手方向と直角をなすように突き出した突起部10cが形成されている。そしてこの突起部10cに、取付板7の移動に伴って摺動する摺動部材15の移動量を検出するための、距離検出センサ17が設置されている。この距離検出センサ17は外部のコントローラ18に電気的に接続されており、さらにコントローラ18は取付板7が落下に到る状態にあることを告知するための機内侵入可能ランプ(図示されない)と、成形機Sの稼動を制御することができる自動運転制御装置(図示されない)とに電気的に接続されている。
距離検出センサ17は、摺動部材15に向かって光を照射する光照射部と、その光が摺動部材15の外側底面15cで反射した光を受光する受光部と、光を照射してから反射光を受光するまでの時間を計測する時間計測部を備えている。このように、距離検出センサ17は、摺動部材15の外側底面15cが距離検出センサ17から離れる移動量を検出し、検出した移動量に基づく信号をコントローラ18に送信する。コントローラ18は、検出された移動量が所定値以下である場合には、機内侵入可能ランプに対してランプをON状態にする信号を発する。所定値以上である場合には、機内侵入可能ランプに対してランプをOFF状態にする信号を発するとともに、自動運転制御装置を介して成形機Sを非常停止させる。
すなわち、この距離検出センサ17およびコントローラ18は、距離検出センサ17と摺動部材15との相対距離が所定値よりも小さい場合には、取付板7が可動型盤5に適切に固定されていることを告知するために機内侵入可能ランプをON状態に保つ。そして距離検出センサ17と摺動部材15との相対距離が所定値以上となった場合には、取付板7が可動型盤5に適切に固定されていないこと、すなわち取付板7が落下に到る状態にあることを告知するために機内侵入可能ランプをOFF状態にし、同時に成形機Sを非常停止させる。したがって、作業者は機内侵入可能ランプを目視するだけで取付板7が可動型盤5から離脱したことを確認でき、取付板7が可動型盤5から離脱した状態のまま作業を継続することを防止できる。なお、ここで説明した距離検出センサ17、コントローラ18、そして機内侵入可能ランプを含む構造が、この発明における離脱告知手段に相当する。また、コントローラ18における所定値とは、金型3を使用した加工中に生じる取付板7の移動に起因する値である。例えば摺動部材15が、金型3を使用した加工中に生じた単なる取付板7の歪みや撓みにより移動した場合の値である。
上記の例では、距離検出センサ17は、ボルト10に固定された距離検出センサ17自体と摺動部材15の外側底面15cとの相対距離を測定し、摺動部材の型盤から離間した移動量を検出しているが、それ以外の物理量を測定してもよい。例えば可動型盤5と取付板7との間に生じる隙間の大きさや、可動型盤5と取付板7との間に作用している圧力などを検出してもよい。また、取付板7(金型3)が落下に到る状態にあることを告知する手段は、上記実施例の機内侵入可能ランプに限定されない。例えば、取付板7が可動型盤5から離脱すると警告機が警告を発するように構成してもよい。つまりは取付板7が可動型盤5から離脱した状態であることを作業者に知らせることができればよい。
さらに図3に示すように、この落下防止装置1には、落下防止装置1が可動型盤5に適切に取り付けられていることを示す手段として、確認センサ19と、コントローラ20とが設けられている。確認センサ19は摺動部材15の外周面に設置されており、落下防止装置1が可動型盤5に適切に取り付けられたことを示すために、コントローラ20を介して図示されない確認ランプに電気的に接続されている。
この確認センサ19は、特に形態が限定されるものではないが、例えば取付板7に向かって光を照射し、その光が取付板7の表面7aに反射して戻るまでの時間を計測することにより、確認センサ19自体と取付板7との相対距離を検出し、検出した距離に基づく信号をコントローラ20に送信するものが用いられる。コントローラ20は、検出された距離が所定値以下である場合には、確認ランプに対してランプをON状態にする信号を発する。所定値以上である場合には、確認ランプに対してランプをOFF状態にする信号を発する。
すなわち確認センサ19およびコントローラ20は、落下防止装置1が可動型盤5に適切に取り付けられている場合には、それを示すために確認ランプをON状態にする。そして落下防止装置1が締め忘れ等により可動型盤5に適切に取り付けられていない場合には、それを示すために確認ランプをOFF状態にする。よって、作業者は確認ランプを見るだけで、落下防止装置1が可動型盤5に適切に取り付けられているかどうかを容易に確認することができるという効果を奏する。
上記の例では、確認センサ19は、確認センサ19自体と取付板7との相対距離を検出しているが、この発明ではそれ以外の物理量を検出してもよい。例えば落下防止装置1と取付板7との間に生じる隙間の大きさや、落下防止装置1と取付板7との間に作用している圧力などを検出してもよい。また、落下防止装置1が可動型盤5に適切に取り付けられたことを示す手段は、上記実施例の確認ランプに限定されない。例えば、落下防止装置1が締め忘れ等により可動型盤5に適切に取り付けられていない場合に、それを示す警告機が警告を発するように構成してもよい。つまりは作業者が、落下防止装置1が可動型盤5に適切に取り付けられていないことを確認することができればよい。
次に、上述のような構造を持つ落下防止装置1が、金型3の落下を防止し、異常を検知する過程について、より詳細に説明する。
まず、金型3が装着された取付板7を取付治具8により可動型盤5に固定する。次に落下防止装置1を、可動型盤5と取付板7とに形成された溝9に嵌め込み、ナット12をストッパ14の位置まで締め込む。このとき前述したように、落下防止装置1に内蔵されたコイルスプリング16に弾性力が生じ、摺動部材15を取付板7に押圧する。これにより、摺動部材15は取付板7に当接した状態となる。この弾性力は取付治具8が取付板7を可動型盤5に固定する力よりも小さいので、金型3を使用した加工に伴う大きな荷重が、落下防止装置1に加わることはない。
また、摺動部材15に設置された確認センサ19が、確認センサ19自体と取付板7との相対距離を検出し、検出した距離に基づく信号をコントローラ20に送信する。コントローラ20は送信された信号をうけて、確認ランプをONにする信号を発する。一方、ボルト10に設置された距離検出センサ17が、距離検出センサ17自体と摺動部材15との相対距離を検出し、検出された距離に基づく信号をコントローラ18に送信する。コントローラ18は送信された信号をうけて、機内侵入可能ランプをONにする信号を発する。
成形機Sが稼動されると、可動型盤5はタイバー6に沿って固定型盤4との間を移動する。可動型盤5の移動に伴って取付板7に歪みや撓みなどが生じることがある。これにより取付板7が可動型盤5から離脱し、それに伴って摺動部材15は取付板7に押され、取付板7に当接した状態でナット12側へ移動する。しかし、取付板7の離隔距離が所定寸法よりも小さい場合には、取付板7の離脱は告知されない。一方、取付板7が破損した場合には取付板7は自重により傾き、可動型盤5から離脱する。それに伴い摺動部材15は取付板7に押され、ナット12側へ移動する。しかし摺動部材15の移動距離が所定寸法Cに達すると、摺動部材15はボルト10を介して可動型盤5に固定されたナット12に接触し、停止する。したがって、取付板7は落下に到る前にナット12に支えられる。さらにこのとき、コントローラ18は、距離検出センサ17から送信された信号に基づいて、機内侵入可能ランプをOFFにする信号を発するとともに、自動運転制御装置を介して成形機Sを非常停止させる。
以上のように、取付板7が可動型盤5から離脱した場合、取付板7の移動距離が所定寸法に達すると落下防止装置1によって支えられるので、金型3の落下は防止される。さらに、そのような挙動が生じると、それに伴う取付板7と可動型盤5の相対位置の変化に基づいて離脱の告知が行われる。そのため、金型3が落下に至る事態が生じたことを迅速に告知することができる。
この発明における落下防止装置を含む成形機の概略図である。 この発明における落下防止装置を詳細に表す断面図である。 この発明における落下防止装置を鉛直上方から見た概略図である。
符号の説明
1…落下防止装置、 S…成形機、 3…金型、 4…固定型盤、 5…可動型盤、 6…タイバー、 7…金型取付板、 8…取付治具、 9…溝、 10…ボルト、 12…ナット、 14…ストッパ、 15…摺動部材、 16…コイルスプリング、 17…距離検出センサ、 18…コントローラ、 19…確認センサ、 20…コントローラ。

Claims (5)

  1. 金型が装着された金型取付板が、取付治具により型盤に固定された成形機において、前記型盤に取り付けられて金型の落下を防止する金型落下防止装置であって、
    一端が前記型盤に取り付けられ、前記型盤から前記金型取付板を貫通し、前記金型取付板から突出するように伸びる軸部材と、
    前記軸部材の他端に一体的に形成された支え部と、
    前記型盤と前記金型取付板との相対位置の変化に基づいて、前記金型取付板が前記型盤から離脱したことを告知する離脱告知手段と
    を備えていることを特徴とする金型落下防止装置。
  2. 前記金型取付板に当接した状態で、前記支え部と前記金型取付板との間を前記軸部材に沿って摺動可能な摺動部材をさらに備えており、前記離脱告知手段は、前記金型取付板の移動に伴って摺動する前記摺動部材の移動量に基づいて、前記金型取付板が前記型盤から離脱したことを告知することを特徴とする請求項1に記載の金型落下防止装置。
  3. 前記軸部材の他端が螺刻されており、前記支え部が螺刻された軸部材の他端に螺合することで一体的に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の金型落下防止装置。
  4. 前記摺動部材は、前記軸部材に対して固定された弾性部材によって押圧されることで、前記金型取付板に当接することを特徴とする請求項2または3に記載の金型落下防止装置。
  5. 前記弾性部材が、前記支え部に取り付けられることで軸部材に対して固定されていることを特徴とする請求項4に記載の金型落下防止装置。
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