JP2013154972A - ナット供給装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表裏の形状が異なるナットを適切な向きで供給する、簡易な機構で経済的なナット供給技術を提供することを課題とする。
【解決手段】ナット10の上面に上方からピン42を当て、このピン42の進入量でナット10の表裏を判定する。すなわち、ナット10が表向きであればピン42の当接位置は低いので、ピン42の進入量は大きい。ナット10が裏向きであればピン42の当接位置は高いので表向きの場合よりピン42の進入量は小さい。
【効果】ピン42の進入量に差が出、この差を検知することでナット10の表裏判定ができる。ピンの先端がナットに当接したときのピンの位置を検知することでナットの表裏判定を行うので、画像処理のような照明やカメラが必要なく、簡易な機構で経済的なナット供給装置により表裏の形状が異なるナットを適切な向きで供給することができる。
【選択図】図4
【解決手段】ナット10の上面に上方からピン42を当て、このピン42の進入量でナット10の表裏を判定する。すなわち、ナット10が表向きであればピン42の当接位置は低いので、ピン42の進入量は大きい。ナット10が裏向きであればピン42の当接位置は高いので表向きの場合よりピン42の進入量は小さい。
【効果】ピン42の進入量に差が出、この差を検知することでナット10の表裏判定ができる。ピンの先端がナットに当接したときのピンの位置を検知することでナットの表裏判定を行うので、画像処理のような照明やカメラが必要なく、簡易な機構で経済的なナット供給装置により表裏の形状が異なるナットを適切な向きで供給することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、ナットの向きを揃えて供給するナット供給技術に関する。
通常のナットは、スパナーを掛けるスパナー掛け面と、このスパナー掛け面に直角な面で被締結部材に当てる内側面と、この内側面に平行で且つ被締結部材から遠い方の外側面と、外側面から内側面へ貫通するねじ部とからなる。内側面を裏、外側面を表と呼ぶときに、表裏の形状が異なるナットが少なくない。後工程を考えると、ナットの向きを揃えておくことは重要である。
表裏の形状が異なるナットの表裏いずれが上面になっているかを判定し、ナットを供給する技術が知られている(例えば、特許文献1(図2)参照。)。
表裏の形状が異なるナットの表裏いずれが上面になっているかを判定し、ナットを供給する技術が知られている(例えば、特許文献1(図2)参照。)。
特許文献1に示されるナット供給装置は、表裏の形状が異なるナット101の表裏いずれが上面になっているかを判定する表裏判定機構102を備える。表裏判定機構102は、ナット101を照明103で照らし、このナット101の上方に配置されるカメラ104でナット101の上面の画像情報を取得する。取得した画像情報を表裏判定部105に送り、この表裏判定部105で画像処理してナット101が表向きか裏向きかを判定する。ナット101が表向きであればナット101を取り出し位置に移動させ、ナット101が裏向きであればナット101を排出位置に移動させる。表向きのナット101のみを供給することで、適切な向きでナット101の締め付けが可能となる。
しかし、特許文献1では、表裏判定機構102は画像処理を行うため、照明103やカメラ104が必要となり、装置のコストが高くなる。そこで、表裏の形状が異なるナットを適切な向きで供給する、簡易な機構で経済的なナット供給技術が求められている。
本発明は、表裏の形状が異なるナットを適切な向きで供給する、簡易な機構で経済的なナット供給技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、少なくともナットの軸方向の一方の面に、ねじ部の呼び径より大径の座ぐり穴を設けたナットの表裏判定を行う表裏判定機構を備えたナット供給装置において、前記ナットの中心軸に進退自在に設けられ、前記呼び径より大径であり且つ前記座ぐり穴より小径であるピンと、このピンを前記ナットに当接させる当接手段と、前記ピンの先端が前記ナットに当接したときの前記ピンの位置を検知することで前記ナットの表裏判定を行う表裏判定機構と、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、裏向きのナットを反転させるナット反転機構が備えられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、少なくともナットの軸方向の一方の面に、ねじ部の呼び径より大径の座ぐり穴を設けたナットを整列して供給するナット供給工程と、ナットの中心軸に進退自在に設けられ、呼び径より大径であり且つ座ぐり穴より小径であるピンをナットに当接させるピン当接工程と、ピンの先端がナットに当接したときのピンの位置を検知することでナットの表裏判定を行う表裏判定工程と、ナットが裏向きである場合にナットを反転させるナット反転工程と、ナットを払い出す払出工程と、からなることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ナットの上面に上方からピンを当て、このピンの進入量でナットの表裏を判定する。すなわち、ナットが表向きであればピンの当接位置は低いので、ピンの進入量は大きい。ナットが裏向きであればピンの当接位置は高いので表向きの場合よりピンの進入量は小さい。ピンの進入量に差が出、この差を検知することでナットの表裏判定ができる。
結果、ピンの先端がナットに当接したときのピンの位置を検知することでナットの表裏判定を行うので、画像処理のような照明やカメラが必要なく、簡易な機構で経済的なナット供給装置により表裏の形状が異なるナットを適切な向きで供給することができる。
結果、ピンの先端がナットに当接したときのピンの位置を検知することでナットの表裏判定を行うので、画像処理のような照明やカメラが必要なく、簡易な機構で経済的なナット供給装置により表裏の形状が異なるナットを適切な向きで供給することができる。
請求項2に係る発明では、裏向きのナットを反転させるナット反転機構が備えられている。
裏向きのナットであってもナット反転機構で表向きにするので、裏向きのナットをパーツフィーダに戻すことなく、効率よく次工程にナットを供給することができる。
裏向きのナットであってもナット反転機構で表向きにするので、裏向きのナットをパーツフィーダに戻すことなく、効率よく次工程にナットを供給することができる。
請求項3に係る発明では、ナットの中心軸に進退自在に設けられ、呼び径より大径であり且つ座ぐり穴より小径であるピンをナットに当接させるピン当接工程と、ピンの先端がナットに当接したときのピンの位置を検知することでナットの表裏判定を行う表裏判定工程と、を有する。
ピンをナットに当接させるだけで、ナットの表裏判定をするので、ナットの表裏判定工程を簡易にすることができる。
ピンをナットに当接させるだけで、ナットの表裏判定をするので、ナットの表裏判定工程を簡易にすることができる。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、(a)は裏向きのナットの斜視図であり、(b)は表向きのナットの斜視図である。ナット10は、スパナーを掛けるスパナー掛け面11と、これらのスパナー掛け面11に直角な面で被締結部材から遠い方の表面12と、この表面12に平行で且つ被締結部材に当てる裏面13と、裏面13から外側へ貫通するねじ部14とで構成される。(a)に示すように裏面13が上面となる場合を裏向きと呼び、(b)に示すように表面12が上面となる場合を表向きと呼ぶ。
図1に示すように、(a)は裏向きのナットの斜視図であり、(b)は表向きのナットの斜視図である。ナット10は、スパナーを掛けるスパナー掛け面11と、これらのスパナー掛け面11に直角な面で被締結部材から遠い方の表面12と、この表面12に平行で且つ被締結部材に当てる裏面13と、裏面13から外側へ貫通するねじ部14とで構成される。(a)に示すように裏面13が上面となる場合を裏向きと呼び、(b)に示すように表面12が上面となる場合を表向きと呼ぶ。
また、裏面13からスパナー掛け面11に掛けて面取り部15が設けられる。表面12には、ねじ部14の呼び径より大径の座ぐり穴16が設けられる。座ぐり穴16の底部には、底面17が設けられる。(b)に示すように、想像線で示す緩み止めリング19を座ぐり穴16に嵌めてカシメ加工等することで、実線で示す緩み止めリング19がナット10に一体的に組み付けられる。緩み止めリング19は、ナット10の緩みを防止する機能を有し、円形鋼板に変形円孔19aを切り欠いたものである。
(c)はナット10の断面図であり、緩み止めリング19は、ナット10の底面17に当接し、ナット10に埋め込まれた状態でアセンブリ化されている。ナット10へボルトを螺合する際、緩み止めリング19の変形円孔19aのねじ部14の内径よりも内側に突出した突出部19bが、ボルトの溝に押圧当接される。ボルトのねじ山に沿って緩み止めリング19が撓み、ボルトのねじ面を押圧することで、ナット10を緩み止めする。
なお、ナット10の形状は、実施例に示したものに限定されず、表面12より深い底面17が設けられ、この底面17がねじ部14の呼び径より大きければ他の形状のナットであっても差し支えない。
なお、ナット10の形状は、実施例に示したものに限定されず、表面12より深い底面17が設けられ、この底面17がねじ部14の呼び径より大きければ他の形状のナットであっても差し支えない。
次にナット供給装置について説明する。
図2に示すように、ナット供給装置20は、ナット10が投入されるパーツフィーダ21と、このパーツフィーダ21に接続されナット10の対辺寸法Sと同等の幅のナット搬送通路22と、このナット搬送通路22の先端部近傍に設けられナット搬送通路22の先端の仕切り板23を開閉する開閉シリンダ24と、ナット搬送通路22の出口部に設けられ裏向きのナット10を反転させるナット反転機構30と、このナット反転機構30の近傍に設けられナット反転機構30に供給されたナット10をナット取り出し部25にロッド26で押し出す押し出しシリンダ27とを備える。
図2に示すように、ナット供給装置20は、ナット10が投入されるパーツフィーダ21と、このパーツフィーダ21に接続されナット10の対辺寸法Sと同等の幅のナット搬送通路22と、このナット搬送通路22の先端部近傍に設けられナット搬送通路22の先端の仕切り板23を開閉する開閉シリンダ24と、ナット搬送通路22の出口部に設けられ裏向きのナット10を反転させるナット反転機構30と、このナット反転機構30の近傍に設けられナット反転機構30に供給されたナット10をナット取り出し部25にロッド26で押し出す押し出しシリンダ27とを備える。
また、ナット供給装置20は、ナット搬送通路22の先端部近傍にナット10の上面18にピン41を当接させる当接手段40と、この当接手段40に設けられナット10の表裏判定を行う表裏判定機構50とを備える。
ナット反転機構30は、反転用ステー31と、この反転用ステー31に設けられる反転モータ32と、この反転モータ32の軸33に設けられるチャック手段34とからなる。チャック手段34は、ナット10を載せる又はナット10をチャックする2つのハンド35、35と、これらのハンド35、35を接近する方向に移動自在に支持するアクチュエータ部36とからなる。アクチュエータ部36は反転用モータ31の軸33に回転自在に支持される。
当接手段40は、当接手段用ステー41と、この当接手段用ステー41に設けられピン42を昇降自在に支持する昇降シリンダ43と、昇降シリンダ43に設けられナット搬送通路22の先端に位置するナット10に当接するピン42とからなる。ピン42は、ナット搬送通路22の先端に仕切り板23によって堰き止められたナット10の中心軸44に進退自在に設けられる。
ナット搬送通路22の先端に位置するナット10の中心軸44は、ナット搬送通路22の幅がナット10の対辺寸法Sと同等又は若干広い程度であり、ナット10の進行方向側が仕切り板23に当たることで位置決めされる。なお、ナット10は、パーツフィーダ21側からハンド35側へ流れる。
表裏判定機構50は、昇降シリンダ43に設けられピン43の上端部を検知するセンサー51と、このセンサー51に接続され検知された情報に基づきナット10の表裏判定を行う制御部52とからなる。
次にナット供給装置20の要部について説明する。
図3に示すように、当接手段40では、想像線で示すピン42が下降し、実線で示すピン42の位置に移動する。実線で示すピン42の位置で、ナット(図2、符号10)にピン42が当接する。
図3に示すように、当接手段40では、想像線で示すピン42が下降し、実線で示すピン42の位置に移動する。実線で示すピン42の位置で、ナット(図2、符号10)にピン42が当接する。
表裏判定機構50では、センサー51がセンサーステー53を介して昇降シリンダ40の上面54に固定される。センサー51は、上面54から距離L1に位置する。センサー51は、想像線で示すピン42を検知する。ピン42の上端部45がセンサー51の位置よりも低い位置まで下降して実線で示すピン42に位置すると、センサー51はピン42を検知しない。
なお、実施例では、センサー51はエアマイクロセンサーであり、エアー供給路51から供給圧を掛け、出力計56で出力圧を検知するものとしたが、これに限定されず、ピン42の上端部45の有無を検知できれば、他のセンサーであっても差し支えない。
次にナットの表裏判定の基本原理を説明する。
図4に示すように、ピン42は下降し、図2で示すナット10に当接される。ナット10の呼び径はd1であり、座ぐり穴16の内径はd2であり、ピン42の外径はd3であり、d1<d3<d2の関係が成立する。
図4に示すように、ピン42は下降し、図2で示すナット10に当接される。ナット10の呼び径はd1であり、座ぐり穴16の内径はd2であり、ピン42の外径はd3であり、d1<d3<d2の関係が成立する。
図4(a)はナット10が裏向きの場合を示す図である。ナット10は裏面13が上側にあり、ピン42の外径d3はナット10の呼び径d1より大きいので、ピン42は裏面13に当接される。基準面61から裏面13までの高さはH1である。
図4(b)はナット10が表向きの場合を示す図である。ナット10は表面12が上側にあり、ピン42の外径d3は座ぐり穴16の内径よりも小さいので、ピン42は底面17に設けられた緩み止めリング19に当接される。基準面61から緩み止めリング19の上面までの高さはH2である。
H2<H1であるので、ナット10が表向きの場合、ナット10が表向きの場合よりもピンが低い位置まで下降する。ナット10が裏向きの場合は、ピン42の上端部(図3、符号45)がセンサー(図3、符号51)よりも高いのでピン42が検知される。ナット10が表向きの場合は、ピン42の上端部45がセンサー51よりも低いのでピン42が検知されない。すなわち、ピン42がナット10に当接した位置の高さの差を利用し、ナット10の表裏判定を行う。
以上の述べたナット供給装置20の作用を次に述べる。
図5に示すように、ナット10を矢印(1)のように表裏判定部に異動させる。ピン42を矢印(2)のように下降させナット10に当接させ、表裏判定機構50でナット10の表裏判定を行う。ナット10を矢印(3)のようにハンド35に移動させる。ナット10が裏向きの場合、想像線で示すハンド35を矢印(4)のように移動させ、ナット10をチャックする。ナット反転機構30でナット10を矢印(5)のように反転させ、チャックを外す。
図5に示すように、ナット10を矢印(1)のように表裏判定部に異動させる。ピン42を矢印(2)のように下降させナット10に当接させ、表裏判定機構50でナット10の表裏判定を行う。ナット10を矢印(3)のようにハンド35に移動させる。ナット10が裏向きの場合、想像線で示すハンド35を矢印(4)のように移動させ、ナット10をチャックする。ナット反転機構30でナット10を矢印(5)のように反転させ、チャックを外す。
押し出しシリンダ27を可動させ、ロッド26でナットを矢印(6)のように押し出す。なお、ナット10が表向きの場合は、ナット10を反転させずに、そのままロッド26で押し出す。
次にナット供給方法をフローに基づいて説明する。
図6に示すように、ステップ(以下、STと記す。)01でナット10をナット供給装置20に投入し、ナット搬送通路20でナット10を整列させる。(ナット供給工程)
図6に示すように、ステップ(以下、STと記す。)01でナット10をナット供給装置20に投入し、ナット搬送通路20でナット10を整列させる。(ナット供給工程)
ST02で、ピン42を下降させてナット10に当接させる。(ピン当接工程)
ST03で、ピン42の上端部45の位置を検知し、ST04で、表裏判定機構50によりナット10の表裏判定を行う。ST04で、ナット10が表向きと判定された場合、ST05に進む。ST04で、ナット10が裏向きと判定された場合、ST06に進む。(表裏判定工程)
ST03で、ピン42の上端部45の位置を検知し、ST04で、表裏判定機構50によりナット10の表裏判定を行う。ST04で、ナット10が表向きと判定された場合、ST05に進む。ST04で、ナット10が裏向きと判定された場合、ST06に進む。(表裏判定工程)
ナット10が表向きの場合、ST05で、ナット10を払い出す。(払出工程)
ナット10が裏向きの場合、ST06で、ナット反転機構30によりナット10をチャックし、ST07で、ナット10を反転させる。(ナット反転機構)そして、ST05により、ナット10を払い出す。(払出工程)
ナット10が裏向きの場合、ST06で、ナット反転機構30によりナット10をチャックし、ST07で、ナット10を反転させる。(ナット反転機構)そして、ST05により、ナット10を払い出す。(払出工程)
以上に述べた内容をまとめて以下に記載する。
図2に示すように、少なくともナット10の軸方向の一方の面(図1、符号12)(表面12)に、ねじ部14の呼び径(図4、d1)より大径の座ぐり穴16を設けたナット10の表裏判定を行う表裏判定機構50を備えたナット供給装置20において、ナット10の中心軸44に進退自在に設けられ、呼び径d1より大径であり且つ座ぐり穴16より小径であるピン42と、このピン42をナット10に当接させる当接手段40と、ピン42の先端がナット10に当接したときのピン42の位置を検知することでナット10の表裏判定を行う表裏判定機構50と、を備える。
図2に示すように、少なくともナット10の軸方向の一方の面(図1、符号12)(表面12)に、ねじ部14の呼び径(図4、d1)より大径の座ぐり穴16を設けたナット10の表裏判定を行う表裏判定機構50を備えたナット供給装置20において、ナット10の中心軸44に進退自在に設けられ、呼び径d1より大径であり且つ座ぐり穴16より小径であるピン42と、このピン42をナット10に当接させる当接手段40と、ピン42の先端がナット10に当接したときのピン42の位置を検知することでナット10の表裏判定を行う表裏判定機構50と、を備える。
この構成により、ナット10の上面18に上方からピン42を当て、このピン42の進入量でナット10の表裏を判定する。すなわち、ナット10が表向きであればピン42の当接位置は低いので、ピン42の進入量は大きい。ナット10が裏向きであればピン42の当接位置は高いので表向きの場合よりピン42の進入量は小さい。ピン42の進入量に差が出、この差を検知することでナット10の表裏判定ができる。結果、ピン42の先端がナット10に当接したときのピン42の位置を検知することでナット10の表裏判定を行うので、画像処理のような照明やカメラが必要なく、簡易な機構で経済的なナット供給装置20により表裏の形状が異なるナット10を適切な向きで供給することができる。
図2に示すように、裏向きのナット(図4(b)、符号10)を反転させるナット反転機構30が備えられていることを特徴とする。
この構成により、裏向きのナット10であってもナット反転機構30で表向きにするので、裏向きのナット10をパーツフィーダ21に戻すことなく、効率よく次工程にナット10を供給することができる。
この構成により、裏向きのナット10であってもナット反転機構30で表向きにするので、裏向きのナット10をパーツフィーダ21に戻すことなく、効率よく次工程にナット10を供給することができる。
図6に示すように、少なくともナット(図4、符号10)の軸方向の一方の面に、ねじ部(図1、符号14)の呼び径(図4、d1)より大径の座ぐり穴(図4、符号16)を設けたナット10を整列して供給するナット供給工程と、ナット10の中心軸(図2、符号44)に進退自在に設けられ、呼び径d1より大径であり且つ座ぐり穴16より小径であるピン(図2、符号42)をナット10に当接させるピン当接工程と、ピン42の先端がナット10に当接したときのピン42の位置を検知することでナットの表裏判定を行う表裏判定工程と、ナット10が裏向きである場合にナット10を反転させるナット反転工程と、ナット10を払い出す払出工程と、からなる。
この工程により、ピン42をナット10に当接させるだけで、ナット10の表裏判定をするので、ナット10の表裏判定工程を簡易にすることができる。
尚、本発明のナット供給技術は、実施の形態では座ぐり穴を有するナットに適用したが、ナットにピンを当接したときに、表向きと裏向きとでピンの進入量に差が出るナットであれば、他の形状のナットの表裏判定に適用することは差し支えない。
本発明のナット供給技術は、ナットの向きを揃えて供給するものに好適である。
10…ナット、12…一方の面(表面)、14…ねじ部、16…座ぐり穴、20…ナット供給装置、30…ナット反転機構、40…当接手段、50…表裏判定機構、d1…ナットの呼び径。
Claims (3)
- 少なくともナットの軸方向の一方の面に、ねじ部の呼び径より大径の座ぐり穴を設けたナットの表裏判定を行う表裏判定機構を備えたナット供給装置において、
前記ナットの中心軸に進退自在に設けられ、前記呼び径より大径であり且つ前記座ぐり穴より小径であるピンと、
このピンを前記ナットに当接させる当接手段と、
前記ピンの先端が前記ナットに当接したときの前記ピンの位置を検知することで前記ナットの表裏判定を行う表裏判定機構と、を備えることを特徴とするナット供給装置。 - 裏向きの前記ナットを反転させるナット反転機構が備えられていることを特徴とする請求項1記載のナット供給装置。
- 少なくともナットの軸方向の一方の面に、ねじ部の呼び径より大径の座ぐり穴を設けたナットを整列して供給するナット供給工程と、
前記ナットの中心軸に進退自在に設けられ、前記呼び径より大径であり且つ前記座ぐり穴より小径であるピンを前記ナットに当接させるピン当接工程と、
前記ピンの先端が前記ナットに当接したときの前記ピンの位置を検知することで前記ナットの表裏判定を行う表裏判定工程と、
前記ナットが裏向きである場合に前記ナットを反転させるナット反転工程と、
前記ナットを払い出す払出工程と、からなることを特徴とするナット供給方法。
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2012
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