JP2007237176A - 液体塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布体の硬度および曲がり弾性力が適正で塗りムラ無く塗布性が良好な液体塗布具を提供する。
【解決手段】 筒状の包装体60、塗布体10、キャップ7を備え、塗布液収容空間60c内に粘度が1,000(mPa・s)〜100,000(mPa・s)の塗布液4を収容する液体塗布具であって、塗布体19は、塗布面鉛直方向視で先端が略円弧形状をなし、塗布面側面方向視で略平面の塗布面25を持つ扁平な先細り形状の弾性材からなり、前記略平面の塗布面略中央部に塗布面と略上方向に開口する吐出口24aから塗布体10先端までの距離Lは、1(mm)≦L≦20(mm)の寸法範囲内にあり、塗布体中央部の幅Wは2(mm)≦W≦20(mm)の寸法範囲内にあり、かつ、前記塗布体10は、その先端より3(mm)の部分の垂直反発力が0.01(N)〜1.40(N)である。
【選択図】図1

Description

本発明は、本体内部の塗布液を加圧する液押圧手段を具備し、該液押圧手段の押圧により塗布液を本体先端の塗布体へと供給するようにした液体塗布具に係り、特に、皮膚や口腔などの軟質な被塗布体へ塗布液を塗布するための液体塗布具に関するものである。
従来、化粧料や薬品液等の塗布液を塗布する液体塗布具には、本体内に塗布液を収容し、先端に設けた塗布体にその塗布液を適時に供給するために、本体内部に設けられた液収容室内の塗布液を加圧するためにピストンおよびその繰り出し機構を有した液圧加圧機構、又は液押圧手段を有したものがある(特許第3081834号公報:特許文献1、実用新案登録第2603088号公報:特許文献2等参照)。
また、化粧用塗布具の塗布体に関して、塗布液の排出口(吐出口)よりも先方に突出させて塗布べらを設けたものが開示されており(実開昭61−67621号公報:特許文献3)、排出口より塗布べらに化粧用塗布液を供給してその塗布べらを弾性変形させつつ塗布液を塗り広げるものとされている。
また、液体化粧料の塗布具に関して、柔軟性のあるシリコン樹脂からなる塗布部本体に、塗布部外端面に斜めに接触面を設けたものが提案されている(実用新案登録第3109917号公報:特許文献4)。この塗布具においては、加圧されて送り出される化粧料の圧力により塗布部本体の吐出口が変形して化粧液が吐出すると共に、柔軟性のある塗布部本体によって塗布するときの接触感が快適で均一な塗り広げができるとされている。
特許第3081834号公報 実用新案登録第2603088号公報 実開昭61−67621号公報 実用新案登録第3109917号公報
しかしながら、上記従来のような液体塗布具においては、使用者(ユーザ)が対象部分に塗布液を塗る場合に塗布体が硬く曲がり弾性力が有りすぎる場合、せっかく塗った塗布液を掻き取ってしまい塗りムラが生じたりする等、所望する塗り厚さが得られない問題点があり、逆に、塗布体が柔らかく曲がり弾性力が不足する場合、塗布体先端を押しつけて滑らせながら意図した箇所に進めにくく、また、意図した濃さ(塗り厚さ)で塗布液を塗れない等使用性の点が悪くなる問題点がある。
これに対して、従来、使用性が良く塗りムラの少ない塗布体が提案されていなかった。
また、塗布する塗布液が粘度範囲が広範囲の場合でも塗りムラ無く塗布性が良好な塗布体が望まれるが、従来は提案されていなかった。
本発明は、斯かる問題点を解消するためになされたものであり、塗布体の硬度および曲がり弾性力が適正で塗りムラ無く塗布性が良好な液体塗布具を提供しようとするものである。
本発明は、可撓性の有る樹脂材または金属材からなる薄膜体が単層または積層され、後端部が溶着または接着によって閉鎖され、先端には筒状に突出して螺合部が設けられた筒状の包装体と、前記包装体先端に螺合する先軸によって固定される塗布体と、少なくとも前記塗布体を覆うキャップとを備え、前記包装体内部の塗布液収容空間内に粘度が1,000(mPa・s)〜100,000(mPa・s)の塗布液を収容する液体塗布具であって、
塗布体は、塗布面鉛直方向視で先端が略円弧形状をなし、塗布面側面方向視で略平面の塗布面を持つ扁平な先細り形状の弾性材からなり、前記塗布液収容空間から先軸内部を通って塗布体吐出口に通じる連通路が形成され、
前記略平面の塗布面と略上方向に開口する吐出口を、前記略平面の塗布面略中央部に有し、
この吐出口から塗布体先端までの距離Lは、1(mm)≦L≦20(mm)の寸法範囲内にあり、
塗布体中央部の幅Wは2(mm)≦W≦20(mm)の寸法範囲内にあり、かつ、前記塗布体は、その先端より3(mm)の部分の垂直反発力が0.01(N)〜1.40(N)であることを特徴とする液体塗付具である。
また、本発明は、可撓性の有る樹脂材または金属材からなる薄膜体が単層または積層され、後端部が溶着または接着によって閉鎖され、先端には筒状に突出して螺合部が設けられた筒状の包装体と、前記包装体先端に螺合する先軸によって固定される塗布体と、少なくとも前記塗布体を覆うキャップとを備え、前記包装体内部の塗布液収容空間内に粘度が1,000(mPa・s)〜100,000(mPa・s)の塗布液を収容する液体塗布具であって、
塗布体は、塗布面鉛直方向視で先端が半円形形状をなし、略平面で、中央に段差を有する扁平な先細り形状の弾性材からなり、前記塗布液収容空間から先軸内部を通って塗布体吐出口に通じる連通路が形成され、
スリット状の吐出口を、前記略平面の塗布面略中央部に有し、
この吐出口から塗布体先端までの距離Lは、1(mm)≦L≦20(mm)の寸法範囲内にあり、
塗布体中央部の幅Wは2(mm)≦W≦20(mm)の寸法範囲内にあり、かつ、前記塗布体は、その先端より3(mm)の部分の垂直反発力が0.01(N)〜1.40(N)であることを特徴とする液体塗付具である。
また、本発明は、可撓性の有る樹脂材または金属材からなる薄膜体が単層または積層され、後端部が溶着または接着によって閉鎖され、先端には筒状に突出して螺合部が設けられた筒状の包装体と、前記包装体先端に螺合する先軸によって固定される塗布体と、少なくとも前記塗布体を覆うキャップとを備え、前記包装体内部の塗布液収容空間内に粘度が1,000(mPa・s)〜100,000(mPa・s)の塗布液を収容する液体塗布具であって、
塗布体は、塗布面鉛直方向視で先端が半円形形状をなし、略平面の塗布面を有する扁平な先細り形状の弾性材からなり、前記塗布液収容空間から先軸内部を通って塗布体吐出口に通じる連通路が形成され、
前記略平面の塗布面中央部にスリット状の吐出口を有し、
この吐出口から塗布体先端までの距離Lは、1(mm)≦L≦20(mm)の寸法範囲内にあり、
塗布体中央部の幅Wは2(mm)≦W≦20(mm)の寸法範囲内にあり、かつ、前記塗布体は、その先端より3(mm)の部分の垂直反発力が0.01(N)〜1.40(N)であることを特徴とする液体塗付具である。
本発明の液体塗布具によれば、弾性材からなる塗布体が、包装体内部を先軸内部を通して外部に通じる連通路が形成され、塗布体が、該連通路の吐出口から更に先端へ突出して設けられているものであって、前記塗布体を、その先端より3(mm)の部分の垂直方向反発力が0.01〜1.4(N)としたので、使用性がよく塗りムラの少ない塗布体とすることができるという優れた作用効果を奏する。
本発明において、前記塗布体を、その先端より3(mm)の部分の垂直方向反発力を0.01〜0.70(N)とすれば、さらに、使用性がよく塗りムラの少ない塗布体とすることができる。特に、塗布液が1,000(mPa・s)〜100,000(mPa・s)の粘度範囲のものである場合に、塗りムラが無く、塗布性良好な塗布体とすることができる。
また、本発明において、塗布体が、吐出口より先端までの距離Lが1≦L≦20(mm)の寸法範囲内に有り、かつ、吐出口より先端までの部分の幅Wが2≦W≦20(mm)の寸法範囲内に有る条件を超える場合は、対象面への塗布が難しく、逆にこの条件内であれば、塗布性が良好となる。塗布体の幅や長さは、上記条件の中で、適宜に選択するのが望ましい。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1〜図16は本発明に係る液体塗布具を実施する形態の各例の説明図であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わす。
図1は、実施形態1に係る液体塗布具の全体図、図2は塗布体の詳細説明図である。
図1に示すように、実施形態1に係る液体塗布具1は、本体2内部の塗布液4を加圧する液体加圧機構(液押圧手段)6を具備し、該液体加圧機構6の押圧により塗布液4を本体先端の塗布体10へと供給するようにした液体塗布具1において、塗布体10は、弾性材からなり、本体内部と外部に通じる連通路24が形成され、塗布部分10aが、該連通路24の吐出口24aから更に先端へ突出して設けられており、前記塗布部分10aは、その先端より3(mm)の部分の垂直方向反発力が0.01〜1.40(N)である。
塗布体10の塗布部分10aは、吐出口24aより先端までの距離Lが1≦L≦20(mm)の寸法範囲内に有り、かつ、吐出口24aより先端までの部分の幅Wが2≦W≦20(mm)の寸法範囲内に有る。
また、塗布体10は、透明または半透明の材質からなるものとして連通路24内の塗布液を目視できるようにしたものである。
さらに詳細に説明する。
図1に示す液体塗布具は、液体加圧機構6がチューブ体60からなり、チューブ体60は、樹脂材または金属材からなる可撓性の有る薄膜体が単層または積層(ラミネート等)された中空の筒状包装体であり、後端部60aが溶着または接着によって閉鎖され、かつ、筒状に突出して開口したチューブ体先端部60bにネジ込まれる先軸61によって前記塗布体10が固定される。チューブ体60内部は、塗布液4を前端部から注入して収容する塗布液収容空間60cになっており、チューブ体60の内容積を減少させることによって先端部60b側から塗布液4を押し出し可能になっている。
詳しくは、実施形態に係る液体塗布具においては、チューブ体先端部60bには水密状態で圧入された液導入管62と、液導入管62の外側に嵌まると共に、チューブ体先端部60bの前端開口の外周に固着されて液導入管62を軸方向に締着する前記先軸61と、塗布体10の前端部を先軸61から露出させた状態で連通路24に前端部が連続し後端部が液導入管62前端部内に水密状態で圧入させるパイプ63とを有して構成され、塗布体10の後端部のフランジ状部分を、シールリング64を介装してチューブ体先端部60bに先軸61を螺着することによって固定している。
この実施形態によれば、使用者がチューブ体60を手指で挟圧して内容積を減少させることによって液体加圧機構6であるチューブ体先端部60bから液導入管62およびパイプ63を介して、塗布体10に適量の塗布液を送り出すことができる。塗布体10を所望する部位に当てて塗布液を塗布することができる。
なお、これら実施例において、パイプ63は、塗布液の粘度、塗布体の硬度により必ずしも必要なものではない。
〔塗布体10〕
塗布体10は必要な塗布性能が得られるようにゴム、エラストマーあるいは独立気泡体等の弾性樹脂材で成形され、その塗布体10以外の部材は必要な気密性能や支持性能が得られる密度および剛性に設定されて、樹脂材または金属材によって構成されている。
塗布体10は、先軸61先方から突出して露出する先端部が、両面(上面、下面)テーパ部21、22で、偏平な先細り形状となっている。上面のテーパ部21に連通路24の吐出口24aが開口している。この塗布体10の塗布部分10aは、連通路24の吐出口24aから更に先端へ突出して設けられる。
本発明では、塗布体10は全体が弾性体であっても良く、また、塗布部分10aのみが弾性体から構成されていても良い。塗布部分10aの材質としては弾性材からなり、ゴム、エラストマー等の弾性材を上げることができる。また塗布部分10aの材質は液密性のある限り、例えば、連続起泡を有しない弾性体であれば何ら問題なく使用することができる。
例えば、
(1)ゴムとしては、NBR、シリコンゴム、EPDM、フロロシリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、天然ゴム、クロロブレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム等がある。
(2)エラストマーとしては、スチレン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ウレタン系エラストマー等がある。
(3)独立気泡体としては、ポリエチレンフォーム、塩ビフォーム、ポリスチレンフォーム等ある。
図2に詳細に示すように、塗布体10において、塗布部分10aは吐出口24aの開口位置から更に先方に延在する部分であり、平面部25として形成される。連通路24は先軸3から軸方向にまっすぐに延び、上面テーパ部21近傍でその上面テーパ部21側に「く」字状に曲がって露出して吐出口24aが開口する。連通路24および吐出口24aは、横断面形状が半円形に形成されている。
通常の使用状態の液体塗布具1においては、使用者が、塗布体10を下方または横方向に向けた状態として液体加圧機構6を操作することによって、塗布液収容空間2b内の塗布液4を加圧する。加圧されて連通路24の吐出口24aから塗布液4が吐出する。その吐出した塗布液4は、一旦、上面テーパ部21側に出て平面部25側に流れていき平面部25に一時保持される。この平面部25における塗布液4の保持量は、その使用する化粧品の種類に応じたものである。
そして、使用者は、平面部25を、塗布を所望する対象部位に平面部25を適宜の押圧力で押しつけて塗布液を塗りつけるものである。
また、塗布体10は、透明または着色された半透明の材質からなるものとして連通路内の塗布液を目視できるようにしたものである。
次に、上記した実施の形態の作用を説明する。
〔塗布体の垂直方向反発力を設定した場合の使用感および塗布性能〕
図3は塗布体10の反発力設定の説明図、図4は塗布体10の材質を種々のものにした比較例1〜2、実施例1〜9の反発力の測定説明図、図5は比較例1〜2、実施例1〜8の使用感および塗りムラの測定結果例説明図、図6は塗りムラの評価方法説明図、図7は塗りムラの評価基準説明図、図8は塗布体の幅Wおよび塗布部分からの長さ説明図、図9は塗りムラの評価説明図である。
実施形態の塗布体10は、その塗布部分10aが、その先端より3(mm)の部分の垂直方向反発力を0.01〜1.40(N)に設定したものである。
この塗布部分10aの反発力は、図3に示すように、フォースゲージ40によって検出した。このフォースゲージ40は、受け皿のある検出端部40aが加わる力の強さによって後退動して、その力を検出する(表示部40bに数値(N)を表示)ものである。
具体的には、図4〜図5に示すように、各樹脂製品(Q100F〜エラストマー試作材料)を材料にして各塗布体を形成したものを比較例1〜2、実施例1〜9とした。
これら比較例1〜2と実施例1〜9について、図3に示すように、その塗布部分の先端から3(mm)の部分を検出端部40aに横方向(検出端部40aの進退方向の垂直方向)から滑らせるように接しさせた状態として、この状態下で、検出端部40aが塗布部分から受ける力(N)を測定した。
なお、各例においては材質(形状)もそれぞれ変えて塗布体を作成したものである。
比較例1:軟質ポリプロピレン(軟質PP:商品名キャタロイ、グレード名Q100F、サンアロマー(株)製を用いた)
比較例2:データ5(熱可塑性樹脂製品)
実施例1:データ4(熱可塑性樹脂製品)
実施例2:軟質ポリプロピレン(軟質PP:商品名ニューコン、グレード名NNT2005、日本ポリプロ(株)製を用いた)
実施例3:データ3(熱可塑性樹脂製品)
実施例4:データ2(熱可塑性樹脂製品)
実施例5:熱可塑性ポリウレタン(エラストマー樹脂の一種:商品名PANDEX、グレード名T−8375、ディーアイシーバイエルポリマー(株)製を用いた)
実施例6:実施例5と同様素材を用いてへら状に成形した。
実施例7:データ1(熱可塑性樹脂製品)
実施例8:シリコン材で硬度50度のもの(comp)
実施例9:エラストマー試作材料
データ1〜データ5は、塗布部分から受ける力(N)のデータの面で、各実施例に使用した樹脂製品の間に位置する弾性力を得られるように、熱可塑性樹脂材製品を発明者が調整して塗布体を作成したものである。
実際に塗布する塗布体の先端部分の弾性力を測定した結果は図4〜図5に示す。
また、これら塗布体の各例によって実際に塗った際の使用感および塗りムラの発生評価価を行った。評価結果を図5に示す。
この使用感の評価においては、バルクを塗布体の各例で試験者が肌に塗って使用感を評価した。図5の使用感評価は、「◎」:良好、「○」:やや良好、「△」:普通、「黒△」:やや硬くて使いにくさ有り、「×」:硬く使いにくいというものである。
また、各粘度における塗りムラの発生評価に関して、塗布液のバルクはメイクアップ化粧料などの一般的な粘度として(ずり速度5(sec-1)において)10,000(mPa・s)を中心に試験を行った。粘度範囲をその1/10の1,000(mPa・s)と10倍である100,000(mPa・s)で試験を行った。
また、塗りムラの評価試験は、図6に示すように、厚さ3(mm)の非吸収面42にバルク44を滴下し、非吸収面に沿って一定速度で塗布体を移動させることによって、バルクを塗布体10によって塗りのばした。
塗りのばされたバルク44の状態を観察して「◎」、「○」、「△」、「黒△」、「×」の5段階の評価を行った。この評価基準は、図7に示すように、評価「◎」:良好(塗布面に塗布液がムラ無く均一に塗り広がった状態)から、評価「×」:不良(塗布面の塗布液を塗布体で掻き取られて、全く塗り伸ばせない状態のもの)までとした。評価「○」〜「黒△」は、それら中間であって、程度によって評価した。
また、塗布体の移動は早めの速度(150mm/sec)と遅めの速度(50mm/sec)で行った。
評価結果は、図5に示したように、比較例1〜2では、使用感が硬く、各粘度での塗りムラも悪くいずれの評価も悪かった。
これに対して、実施例1では、使用感はやや硬く、塗りムラがやや生じやや不均一であったがカスレは生じていない。
実施例2〜9では、使用感は普通から良好であり、塗りムラがやや生じるから全く生じていない。したがって、本発明において、前記塗布部分を、その先端より3(mm)の部分の垂直方向反発力が0.01〜1.4(N)とすることによって、使用性がよく塗りムラの少ない塗布体とすることができる。
特に実施例4〜9では、使用感が良好で、かつ、塗布液の粘度に関わらずに塗りムラが無く、良好な塗布特性を有しているので、特に好ましい。
したがって、前記塗布体の塗布部分を、その先端より3(mm)の部分の垂直方向反発力が0.01〜0.70(N)とすれば、さらに、使用性がよく塗りムラの少ない塗布体とすることができる。特に、塗布液が1,000(mPa・s)〜100,000(mPa・s)の粘度範囲のものである場合に、塗りムラが無く、塗布性良好な塗布体となる。
〔塗布体の塗布部分の寸法設定による塗布性能〕
図8に示すように、実施形態の塗布体10の塗布部分10aが、吐出口24aより先端までの距離Lが1≦L≦20(mm)の寸法範囲内に有り、かつ、吐出口24aより先端までの部分の幅Wが2≦W≦20(mm)の寸法範囲内に有るものとしている。この場合の評価を図9に示している。
塗布部分10aの幅Wと長さLの関係が上記範囲を超えるものでは、塗布するのが難しく、範囲内のものでは塗布性が良好であった。
なお、塗布部分10aの幅Wと長さLは上記範囲内で塗布対象に合わせて適宜選択することが望ましい。
〔塗布体の材質を透明または半透明にする〕
実施形態においては、図2に示すように、塗布体10は、透明または半透明の材質からなるものとして連通路内の塗布液を目視できるようにした。塗布液と異なる色に着色して半透明にすることがさらに好適である。
このようにすることによって、本体内部の塗布液タンクが見えなくても塗布体に供給された塗布液の色を透明または半透明の塗布体を透かして見ることできる。また、塗布液が出てくる様子を目視によって確認することができ、使用開始時に塗布液の出過ぎを防止することができる。
次に、実施形態の変形例を説明する。
前記実施形態における、液体塗布具の塗布体10は、図1、図2の他、図10〜図14に示す変形例1〜変形例8のように、種々に変形実施できる。その他、液体塗布具の全体構成は図1〜図2の実施形態と同様であり、同一部分に同一の符号を付している。
図10の変形例1に係る塗布体10Aは、上面テーパ部21に段差が無く、吐出口24aの後方から平面部25にかけて一体的に平坦に形成されている。吐出口24aは常時開口状態になっている。
図11の変形例2に係る塗布体10Bは、上面テーパ部21に肩部23を介して段差が形成され、段差による肩部23に吐出口24aが開口している。
肩部23は上面テーパ部21よりも傾斜角が強く前方向きに面している。
そして、連通路24は塗布体10の軸方向に前方に向けてまっすぐに延び、吐出口24a付近でスリット状に狭くなる。そのスリット状部は通常は狭くまたは密着して閉鎖しており、塗布液4の吐出圧が上昇すると開口する弁機構を形成する。塗布部分10aが肩部23によって区画されているのでスリット弁機構から出た塗布液が塗布部分10aに集中して、逃げにくく、塗布液を無駄なく塗布できる。
図12の変形例3に係る塗布体10Cは、上面テーパ部21に段差が無いが、上面テーパ部21と下面テーパ部22とが先軸3に近い後部側がえぐれたように細くなり、それより前方では、吐出口24aの後方から平面部25にかけて一体的に平坦に形成されている。吐出口24aは常時開口状態になっている。
図13の変形例4に係る塗布体10Dは、上面テーパ部21に段差が無く、吐出口24aの後方から平面部25にかけて一体的に平坦に形成されているが、下面テーパ部22が下開きの弧状に形成されており、塗布体10が全体的に側面視で後方から前方にかけて下反り形状を呈している。吐出口24aは常時開口状態になっている。
この変形例4に係る塗布体10Dにおいては、吐出口24aから出た塗布液4が後方側も含めて滞留して上記変形例3の塗布体よりも多くの塗布液を上面テーパ部21に保持することがしやすく、また、対象部位に塗布に際して塗布体の基端から先端にかけて広い範囲で密着させやすく、広く塗り広げることが可能である。また、下面テーパ部22の弧状の設定によって塗布体10D全体の弾性を柔らかくすることができる。
図14(a)〜(d)は、変形例5〜8に係る塗布体10E〜10Hであり、上面テーパ部21に開口する吐出口24aを種々に変えた各例である。
図14において(a)に示す変形例5の塗布体10Eは吐出口24aが半円形で前方に塗布液が出やすい。また、(b)に示す変形例6の塗布体10Fは吐出口24aが円形で前後に塗布液が出やすい。また、(c)に示す変形例7の塗布体10Gは吐出口24aが矩形のものである。また、(d)に示す変形例8の塗布体10Hは吐出口24aにスリットが形成され、塗布体10Gの弾性力によって加圧で開口し、圧力がなくまたは減圧されたときに閉鎖して、連通路24および塗布液収容空間2b内の塗布液4に外部のゴミや雑菌等の余分なものが混じるのを防止できる。
これらの実施例において、連通路24は上面テーパ部21近傍で上面テーパ部21に「く」の字形状に曲がっているが、連通路24を軸方向にまっすぐ延ばして吐出口24aを形成することも可能である。
本発明に係る液体塗布具を実施する形態の一例であって、実施形態に係る液体塗布具の縦断した全体図である。 実施形態に係る塗布体の詳細説明図である。 塗布体の反発力設定の説明図である。 塗布体の材質を種々のものにした比較例1〜2、実施例1〜9の反発力の測定説明図である。 比較例1〜2、実施例1〜9の使用感おびよび塗りムラの測定結果例説明図である。 塗りムラの評価方法説明図である。 塗りムラの評価基準説明図である。 塗布体の幅Wおよび塗布部分の長さLの説明図である。 塗りムラの評価説明図である。 液体塗布具の塗布体の変形例1の説明図であって、(a)は上面テーパ部側からの側面視図、(b)該テーパ部の側面視図である。 液体塗布具の塗布体の変形例2の説明図であって、(a)は上面テーパ部側からの側面視図、(b)該テーパ部の側面視図である。 液体塗布具の塗布体の変形例3の説明図であって、(a)は上面テーパ部側からの側面視図、(b)該テーパ部の側面視図である。 液体塗布具の塗布体の変形例4の説明図であって、(a)は上面テーパ部側からの側面視図、(b)該テーパ部の側面視図である。 (a)〜(d)は液体塗布具の塗布体の変形例5〜8の説明図であって、上面テーパ部側からの各側面視図ある。
符号の説明
1 液体塗布具
4 塗布液
6 液体加圧機構
7 キャップ
10 塗布体
10A〜10H 塗布体
10a 塗布部分
21 上面テーパ部
22 下面テーパ部
23 肩部
24 連通路
24a 吐出口
25 平面部
40 フォースゲージ
40a 検出端部
40b 表示部
42 非吸収面
44 バルク
60 チューブ体(包装体)
60a チューブ体後端部
60b チューブ体先端部
60c 塗布液収容空間
61 先軸
62 液導入管
63 パイプ
64 シールリング

Claims (3)

  1. 可撓性の有る樹脂材または金属材からなる薄膜体が単層または積層され、後端部が溶着または接着によって閉鎖され、先端には筒状に突出して螺合部が設けられた筒状の包装体と、前記包装体先端に螺合する先軸によって固定される塗布体と、少なくとも前記塗布体を覆うキャップとを備え、前記包装体内部の塗布液収容空間内に粘度が1,000(mPa・s)〜100,000(mPa・s)の塗布液を収容する液体塗布具であって、
    塗布体は、塗布面鉛直方向視で先端が略円弧形状をなし、塗布面側面方向視で略平面の塗布面を持つ扁平な先細り形状の弾性材からなり、前記塗布液収容空間から先軸内部を通って塗布体吐出口に通じる連通路が形成され、
    前記略平面の塗布面と略上方向に開口する吐出口を、前記略平面の塗布面略中央部に有し、
    この吐出口から塗布体先端までの距離Lは、1(mm)≦L≦20(mm)の寸法範囲内にあり、
    塗布体中央部の幅Wは2(mm)≦W≦20(mm)の寸法範囲内にあり、かつ、前記塗布体は、その先端より3(mm)の部分の垂直反発力が0.01(N)〜1.40(N)であることを特徴とする液体塗付具。
  2. 可撓性の有る樹脂材または金属材からなる薄膜体が単層または積層され、後端部が溶着または接着によって閉鎖され、先端には筒状に突出して螺合部が設けられた筒状の包装体と、前記包装体先端に螺合する先軸によって固定される塗布体と、少なくとも前記塗布体を覆うキャップとを備え、前記包装体内部の塗布液収容空間内に粘度が1,000(mPa・s)〜100,000(mPa・s)の塗布液を収容する液体塗布具であって、
    塗布体は、塗布面鉛直方向視で先端が半円形形状をなし、略平面で、中央に段差を有する扁平な先細り形状の弾性材からなり、前記塗布液収容空間から先軸内部を通って塗布体吐出口に通じる連通路が形成され、
    スリット状の吐出口を、前記略平面の塗布面略中央部に有し、
    この吐出口から塗布体先端までの距離Lは、1(mm)≦L≦20(mm)の寸法範囲内にあり、
    塗布体中央部の幅Wは2(mm)≦W≦20(mm)の寸法範囲内にあり、かつ、前記塗布体は、その先端より3(mm)の部分の垂直反発力が0.01(N)〜1.40(N)であることを特徴とする液体塗付具。
  3. 可撓性の有る樹脂材または金属材からなる薄膜体が単層または積層され、後端部が溶着または接着によって閉鎖され、先端には筒状に突出して螺合部が設けられた筒状の包装体と、前記包装体先端に螺合する先軸によって固定される塗布体と、少なくとも前記塗布体を覆うキャップとを備え、前記包装体内部の塗布液収容空間内に粘度が1,000(mPa・s)〜100,000(mPa・s)の塗布液を収容する液体塗布具であって、
    塗布体は、塗布面鉛直方向視で先端が半円形形状をなし、略平面の塗布面を有する扁平な先細り形状の弾性材からなり、前記塗布液収容空間から先軸内部を通って塗布体吐出口に通じる連通路が形成され、
    前記略平面の塗布面中央部にスリット状の吐出口を有し、
    この吐出口から塗布体先端までの距離Lは、1(mm)≦L≦20(mm)の寸法範囲内にあり、
    塗布体中央部の幅Wは2(mm)≦W≦20(mm)の寸法範囲内にあり、かつ、前記塗布体は、その先端より3(mm)の部分の垂直反発力が0.01(N)〜1.40(N)であることを特徴とする液体塗付具。
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