JP2007236549A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤による接合強度を高く維持することができると共に、肌触りが良好で、柔らかな感触を有する吸収性物品を提供すること。
【解決手段】衣類対向面に接着剤の塗布領域12が形成されている。塗布領域12が環状の閉じた形状を有し、該環状の閉じた形状が、外周縁部13と内周縁部14と両周縁部の間に位置する中央環部15とから構成されている。外周縁部13及び内周縁部14における接着剤の単位面積当たりの塗布量を、中央環部15よりも多くした。
【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキンやパンティライナ等の吸収性物品に関する。
生理用ナプキンを始めとする各種吸収性物品においては、それを構成する部材間の接合に、例えばホットメルト粘着剤等の接着剤を用いることが一般的である。また吸収性物品を、下着等の衣類に固定するために、吸収性物品の衣類対向面に、接着剤を様々なパターンで塗布することも一般的である。衣類対向面の接合の場合、従来の接着剤の塗布は、いわゆるベタ塗り、つまり塗布対象領域に接着剤を余す所なく均一に塗布することが多かった。しかし接着剤の塗布量によっては、そのベタ塗りによって吸収性物品が硬くなる。また衣類対向面を構成するシートが水蒸気透過性を有する場合には、接着剤の塗布量によって水蒸気透過性が損なわれ、通気性が低下するといった不具合が生じることがある。一方、吸収性物品を構成する部材間の接合の場合、塗布対象領域に接着剤を余す所なく均一に塗布しようとすると接着剤の塗布量によっては、ベタ塗りによって吸収性物品が硬くなる。また、また通気性や通液性が低下するといった不具合が生じることがある。従って、接着剤の塗布量を必要最低限とすることによって、吸収性物品の柔らかさを保ち、また通気性や通液性を阻害しないようにすることが重要である。
吸収性物品の衣類側表面に、接着剤が部分的に存在していない部分ができるように、不規則的なスポットや多形状ドットのパターンで接着剤を塗布した接着剤部位を形成した吸収性物品が提案されている(特許文献1参照)。このようなパターンで接着剤を塗布する目的は、接着剤の使用量の節約にある。しかし、余りにも接着剤の使用量を少なくすると、接着力の低下が懸念される。
前記の技術とは別に、吸収性物品の通気性を確保する目的で、吸収性物品の衣類に面する表面に塗布される接着剤の領域を少なくとも2つの領域に分け、通気性を考慮して、物品中央部の領域の接着剤の塗布量を、他の領域より小さくすることも提案されている(特許文献2参照)。接着剤の塗布量を小さくすることで通気性は良くなるが、その反面、接着力が低下するので、吸収性物品を接着剤によって衣類に固定していても、着用者の動作等に起因してその位置ずれが起こりやすい。
特表平11−506365号公報 特表2001−526088号公報
従って本発明の目的は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、衣類対向面に接着剤の塗布領域が形成された吸収性物品において、該塗布領域が環状の閉じた形状を有し、該環状の閉じた形状が、外周縁部と内周縁部と両周縁部の間に位置する中央環部とから構成されており、外周縁部及び内周縁部における接着剤の単位面積当たりの塗布量を中央環部よりも多くした吸収性物品を提供するものである。
また本発明は、吸収性物品を構成する材料間に接着剤の塗布領域を有し、該材料どうしを該接着剤によって接合してなる吸収性物品において、該塗布領域が環状の閉じた形状を有し、該環状の閉じた形状が、外周縁部と内周縁部と両周縁部の間に位置するからなる中央環部とから構成されており、外周縁部及び内周縁部における接着剤の単位面積当たりの塗布量を中央環部よりも多くした吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、吸収体物品を構成する材料どうしの接着や、吸収性物品を下着へ接着する場合に、接着の強度を高く維持することができる。これと同時に、吸収性物品の肌触りが良好になり、柔らかな感触が発現するようになる。また衣類対向面のシートが水蒸気透過性を有する場合には、その水蒸気透過性が損なわれ難くなる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の吸収性物品は、典型的には、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を具備している。表面シートは、吸収性物品の使用時に着用者の身体に対向する。一方、裏面シートは下着等の衣類に対向する。表面シート及び裏面シートとしては、当該技術分野において通常用いられている材料を特に制限無く用いることができる。例えば表面シートとしては、親水化処理が施された各種不織布や開孔フィルム等の液透過性のシートを用いることができる。裏面シートとしては、熱可塑性樹脂のフィルムや、該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。裏面シートは一般に液不透過性又は撥水性である。裏面シートは水蒸気透過性を有していてもよい。吸収性物品は更に、該吸収性物品の具体的な用途に応じた各種部材を具備していてもよい。そのような部材は当業者に公知である。例えば吸収性物品を生理用ナプキンに適用する場合には、表面シート上の左右両側部に一対の立体ガードを配置することができる。この立体ガードにはその自由端部に弾性糸を伸長状態で配して、該立体ガードの起立を一層確実にしてもよい。
図1(a)には、本発明の吸収性物品10の一実施形態を、その衣類対向面、即ち裏面シート11の表面側からみた平面図が模式的に示されている。裏面シート11の表面には、ホットメルト粘着剤からなる接着剤の塗布領域12が形成されている。接着剤は、吸収性物品を、下着等の衣類に接合固定するために用いられる。接着剤の塗布領域12は、矩形であり、吸収性物品12の周縁よりもやや内側の位置に形成されている。塗布領域12は、環状の閉じた形状になっている。
図1(b)は、図1(a)における接着剤の塗布領域12の拡大図である。塗布領域12は所定の幅を有しており、その幅方向でみると、外周縁部13と内周縁部14と両周縁部間に位置する中央環部15とから構成されている。外周縁部13は、塗布領域12における外側の輪郭をなしている。一方、内周縁部14は、塗布領域における内側の輪郭をなしている。外周縁部13及び内周縁部14の幅はいずれも中央環部14の幅よりも小さくなっている。
本実施形態の吸収性物品は、接着剤の塗布領域12において接着剤の塗布量に差を設けた点によって特徴付けられる。具体的には、中央環部15よりも外周縁部13及び内周縁部14の接着剤の塗布量を多くした点によって特徴付けられる。塗布領域12をこのように構成することで、吸収性物品10の初期剥がれに抗する力を大きくでき、吸収性物品を下着等の衣類に確実に接合固定することができる。この理由を、図2を参照しながら更に詳細に説明する。
図2には、接着剤の塗布領域12を介して衣類Gに吸収性物品の裏面シート11が接合している状態が示されている。接着剤の剥がれは、最初に塗布領域12のエッジの部分から発生する。図2においては外周縁部13から剥がれが発生する。局所的に見ると、このエッジ部の接合強度を高めれば、吸収性物品10の引き剥がれは発生し難くなる。また、仮に、外周縁部13から剥がれが発生したとしても、内周縁部14の接合強度を高めておけば、該内周縁部14によってそれ以上の剥がれがくい止められる。その結果、吸収性物品10の装着中に該吸収性物品10が位置ずれを起こすことや、吸収性物品10が衣類から完全に剥がれてしまうことが防止される。そこで本実施形態においては、接着剤をその塗布領域12の全域に均一に施すのではなく(つまり接着剤をベタ塗りするのではなく)、塗布領域の外周及び内周の2つの周縁部における接着剤の単位面積当たりの塗布量(塗布坪量)を相対的に多くし、一方、2つの周縁部間に位置する中央環部15における接着剤の単位面積当たりの塗布量(塗布坪量)を相対的に小さくしている。
以上のように接着剤を塗布することで、同一面積に同一の塗布坪量で均一に接着剤を塗布した場合に比較して、接着の強度を高くし得ることが本発明者らの検討の結果判明した。別の見方をすれば、同じ接着の強度を実現させる場合、均一に接着剤を塗布したときに比較して、本発明では接着剤の使用量をそれよりも少なくすることができる。接着剤の使用量を減らせることは、吸収性物品の剛性を低下させ得ることにつながる。吸収性物品の剛性低下はその肌触りや柔軟性の向上に寄与する。また、裏面シートが水蒸気透過性を有する場合、接着剤の使用量を減らせることは、裏面シートの水蒸気透過性が損なわれにくくなることにつながる。このことは、吸収性物品の着用中における蒸れ発生の防止に寄与する。このように本実施形態の吸収性物品によれば、吸収性物品を下着へ接着する場合に、接着の強度を高く維持しつつ、吸収性物品が良好な肌触りや柔らかな感触を発現するようになる。
以上の観点から、外周縁部13及び内周縁部14の接着剤の塗布量は10〜120g/m2、特に30〜80g/m2であることが好ましい。この場合、外周縁部13及び内周縁部14の接着剤の塗布量は、同一でもよく或いは異なっていてもよい。一方、中央環部15の接着剤の塗布量は、外周縁部13及び内周縁部14の接着剤の塗布量よりも少ないことを条件として、1〜80g/m2、特に2〜50g/m2であることが好ましい。
また同様の理由により、塗布領域12に占める外周縁部13及び内周縁部14の面積の総和は、2〜50%、特に3〜30%であることが好ましく、塗布領域12に占める中央環部15の面積は、50〜98%、特に70〜97%であることが好ましい。
なお図1(a)及び(b)においては、外周縁部13及び内周縁部14と、中央環部15との境界が明確に示されているが、これは本発明の理解を助けることを目的として強調して描かれたものであり、場合によっては外周縁部13及び/又は内周縁部14と、中央環部15との境界が完全に明確でない場合もある。つまり、中央環部15から外周縁部13にわたって、及び/又は、中央環部15から内周縁部14にわたって接着剤の塗布量が連続的に変化する場合もある。そのような場合には、中央環部15における接着剤の塗布量が最も少ない部位における当該塗布量を、中央環部15における接着剤の塗布量とみなす。また外周縁部13及び内周縁部14に関しては、接着剤の塗布量が最も多い部位における当該塗布量を、外周縁部13及び内周縁部14における接着剤の塗布量とみなす。このようにしてみなされた外周縁部13及び内周縁部14、並びに中央環部15における接着剤の塗布量が前記の範囲内であれば、塗布領域12は、本発明に言う外周縁部13及び内周縁部14、並びに中央環部15を有していると言える。なお言うまでもないが、外周縁部13及び内周縁部14と、中央環部15とで接着剤の塗布量がステップ状に変化して、これらの境界が明確になっている場合も、本発明に包含される。
図1(b)に示すように、外周縁部13及び内周縁部14は、接着剤の非塗布部が存在しないように該接着剤が塗布されて(つまり、接着剤がベタ塗りされて)形成されている。これに対して中央環部15は、接着剤の非塗布部を多数有するように該接着剤が塗布されて形成されている。このように非塗布部及び塗布部が形成されるように接着剤を塗布することで、接着剤を同一の塗布坪量で均一に塗布した場合に比較して、中央環部15における剥がれに抗する力を大きくすることができる。
中央環部15においては、各塗布部が独立した散点状のパターンで塗布されているか、又は各非塗布部が独立した散点状のパターンで塗布されている。このような塗布パターンで塗布部又は非塗布部が形成されていることで、中央環部15がいわゆるベタ塗りにならないので、裏面シート11の通気性が阻害されにくくなる。
中央環部15に形成された接着剤の非塗布部のパターンは規則的でもよく或いは不規則でもよい。後述する非塗布部の形成方法に鑑みると、非塗布部は不規則に形成されることが好ましい。また、中央環部15に形成された接着剤の塗布部の面積は、10〜80%、特に20〜75%であることが、中央環部15における剥がれに対する力を効果的に大きくし得る点から好ましい。
図1(a)及び(b)に示すように接着剤を塗布するには、例えば塗布ローラーを用い、その円周面から接着剤をシートに転写する方法を用いることができる。例えばグラビア印刷法やスクリーン印刷法等が挙げられる。グラビア印刷法では、グラビアロール上のセル深さを変更することによって、外周縁部及び内周縁部の塗布量に差をつけることができる。スクリーン印刷等の液透過構造物を使用して接着剤を塗布する場合、該構造物における中央環部に対応する位置よりも、外周縁部及び内周縁部に対応する位置の方が、接着剤が透過しやすい構造とすればよい。
本実施形態において使用される接着剤の種類に特に制限はなく、当該技術分野において従来用いられてきたものと同様のものを用いることができる。例えば、接着剤として、ベースポリマー、常温で固体の粘着付与成分、軟化剤成分及び酸化防止剤を構成成分として含むホットメルト粘着剤を用いることができる。ベースポリマーとしては、スチレンブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体等が挙げられる。ベースポリマーは、粘着付与成分及び軟化剤成分の合計量を100重量部とした時、10〜130重量部、特に15〜120重量部の範囲で用いられることが好ましい。
粘着付与成分としては、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、粘着付与成分及び軟化剤成分の合計量100重量部中、60〜99重量部、特に70〜95重量部の範囲で用いられることが好ましい。
軟化剤成分としては、軟化点が10℃以下で平均分子量が200〜700のプロセスオイル、鉱油、各種可塑剤、ポリブテン、及び液状粘着付与樹脂等が挙げられ、粘着付与成分及び軟化剤成分の合計量100重量部中、1〜40重量部、特に5〜30重量部の範囲で用いられることが好ましい。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ベンズイミダゾール系酸化防止剤等が用いられ、ベースポリマー、粘着付与成分及び軟化剤成分の合計量を100重量部とした時、0.5〜3重量部の範囲で用いられることが好ましい。
次に、本発明の第2ないし第4の実施形態について、図3ないし図5を参照しながら説明する。これらの実施形態に関し、特に説明しない点については、先に説明した実施形態に関する説明が適宜適用される。また、図3ないし図5において、図1及び図2と同じ部材には同じ符号を付してある。
図3に示す実施形態の吸収性物品10においては、その裏面シート11の表面に、円形をした環状の塗布領域12が多数形成されている。塗布領域12は、吸収性物品の長手方向及び幅方向において規則的に形成されている。塗布領域12は、大径の円形外周縁部13と、該外周縁部の内部に位置する小径の円形内周縁部14と、両周縁部の間に位置する中央環部15とからなる。
各塗布領域12における大径の円形外周縁部13は、その直径が2〜30mm、特に3〜20mmであることが好ましく、一方、小径の円形内周縁部14は、その直径が0.5〜26mm、特に1〜16mmであることが好ましい。なお図3に示す実施形態は、各塗布領域12がすべて同形であるものであるが、これに代えて、種々の大きさを有する塗布領域12を適宜組み合わせて用いてもよい。
図4に示す吸収性物品10は、図1に示す吸収性物品にウイング部を設けたものである。詳細には、吸収性物品10は、縦長の本体20と、本体20の長手方向に沿う側縁から左右の側方へ延出する一対のウイング部21,21を備えている。ウイング部21は、例えば表面シート(図示せず)及び裏面シート11を、吸収体(図示せず)の長手方向に沿う側縁から左右の側方へ延出させ、その延出部を接合することで構成されている。
本体20の裏面シート11の表面には、図1に示す吸収性物品と同様に第1の塗布領域12が設けられている。また、ウイング部21の衣類対向面には、矩形の接着剤の第2の塗布領域22が形成されている。第2の塗布領域22は、環状の閉じた形状になっている。第2の塗布領域22は、第1の塗布領域12と同様に、外周縁部23と内周縁部24と両周縁部間に位置する中央環部25とから構成されている。外周縁部23及び内周縁部24における接着剤の単位面積当たりの塗布量は、中央環部25におけるそれよりも多くなっている。
本実施形態によれば、吸収性物品10の本体20が衣類から剥がれにくくなると共に、ウイング部21も衣類から剥がれにくくなるという効果が奏される。
図5に示す吸収性物品10は、これまでに説明した吸収性物品と異なり、接着剤の塗布領域12が、吸収性物品10を構成する材料間に形成されている。具体的には、互いに同形をしている表面シート16と裏面シート11を、塗布領域12に塗布された接着剤によって接合している。塗布領域12は、吸収体17を取り囲む環状の閉じた形状をなすように、吸収体17の外側に形成されている。
塗布領域12は、外周縁部13と内周縁部14と両周縁部間に位置する中央環部15とから構成されている。外周縁部13及び内周縁部14における接着剤の単位面積当たりの塗布量は、中央環部15よりも多くなっている。これによって、表面シート16と裏面シート11との剥がれを効果的に防止しつつ、両シートの接合部を柔軟にすることができる。その結果、吸収性物品10は、肌触りが良好な柔らかいものとなる。
以上の各実施形態の吸収性物品は、例えば生理用ナプキンやパンティライナ、使い捨ておむつ、失禁パッド等に適用することができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば図1及び図4に示す実施形態においては、衣類対向面に一重の環状の塗布領域12が形成されていたが、これに代えて、塗布領域12内に、1又は2以上の環状の塗布領域を入れ子構造で形成してもよい。或いは塗布領域12内に、図3に示す円形の環状の塗布領域を多数形成してもよい。また、接着剤の塗布領域は、吸収性物品やウィング部の輪郭に沿うように設けられていてもよい。
また図5に示す実施形態においては、吸収性物品を構成する材料どうしの接合として、その典型的な材料である表面シートと裏面シートとの接合を例にとり説明したが、接合の対象となる材料はこれらのシートどうしに限定されない。例えば吸収性物品における表面シート上の左右両側部に一対の立体ガードを配置する場合には、該立体ガードを構成するシートと表面シートを接合する場合に、両シートの接合部に、図5に示す塗布領域を形成することができる。
また、図1ないし図4に示す実施形態と、図5に示す実施形態とを組み合わせてもよい。
図1(a)は、本発明の吸収性物品の一実施形態を、その衣類対向面側からみた平面図であり、図1(b)は、接着剤の塗布領域の拡大図である。 図2は、図1に示す吸収性物品が衣類に接合固定されている状態を示す模式図である。 図3は、本発明の吸収性物品の第2の実施形態を、その衣類対向面側からみた平面図(図1(a)相当図)である。 図4は、本発明の吸収性物品の第3の実施形態を、その衣類対向面側からみた平面図(図1(a)相当図)である。 図5は、本発明の吸収性物品の第4の実施形態を、その身体対向面側からみた一部破断平面図である。
符号の説明
10 吸収性物品
11 裏面シート
12 接着剤の塗布領域
13,23 外周縁部
14,24 内周縁部
15,25 中央環部
16 表面シート
20 本体
21 ウイング部
22 第2の塗布領域
G 衣類

Claims (6)

  1. 衣類対向面に接着剤の塗布領域が形成された吸収性物品において、該塗布領域が環状の閉じた形状を有し、該環状の閉じた形状が、外周縁部と内周縁部と両周縁部の間に位置する中央環部とから構成されており、外周縁部及び内周縁部における接着剤の単位面積当たりの塗布量を中央環部よりも多くした吸収性物品。
  2. 吸収性物品を構成する材料間に接着剤の塗布領域を有し、該材料どうしを該接着剤によって接合してなる吸収性物品において、該塗布領域が環状の閉じた形状を有し、該環状の閉じた形状が、外周縁部と内周縁部と両周縁部の間に位置するからなる中央環部とから構成されており、外周縁部及び内周縁部における接着剤の単位面積当たりの塗布量を中央環部よりも多くした吸収性物品。
  3. 中央環部が、接着剤の非塗布部を多数有する請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記非塗布部が不規則に形成されている請求項3記載の吸収性物品。
  5. 中央環部から外周縁部にわたって、及び/若しくは、中央環部から内周縁部にわたって接着剤の塗布量が連続的に変化しているか、又は
    外周縁部及び内周縁部と、中央環部とで接着剤の塗布量がステップ状に変化している請求項1ないし4の何れかに記載の吸収性物品。
  6. 外周縁部及び内周縁部の接着剤の塗布量が10〜120g/m2であり、中央環部の接着剤の塗布量が1〜80g/m2である請求項1ないし5の何れかに記載の吸収性物品。
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