JPH04117620U

JPH04117620U - 生理用ナプキン

Info

Publication number: JPH04117620U
Application number: JP2140991U
Authority: JP
Inventors: 直人中尾
Original assignee: 大王製紙株式会社
Priority date: 1991-04-03
Filing date: 1991-04-03
Publication date: 1992-10-21

Abstract

(57)【要約】【目的】着用時のショーツとのずれを確実に防止すると
ともに、局部へのフィット性を高める。【構成】ナプキン１のショーツ４との当接面側に、ずれ
止め用粘着剤２が塗布されている生理用ナプキンにおい
て、粘着剤２を、ナプキンの幅方向中央でかつその長手
方向中間部分を除いて、前方部分が繋がれた逆Ｕ字状ま
たは長方形に塗布した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ずれ止め用粘着剤を有する生理用ナプキンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

生理用ナプキンは、ショーツとの間において人体の局部に当てて装着して使用するが、使用中の歩行や運動等によって局部との相対位置がずれ易く、かかる場合には生理用ナプキンとしての用をなさくなくなる。したがって、かかるずれの防止を図った生理用ナプキンが従来種々提案されている。

【０００３】その多くは、ナプキンの非使用面側（裏面側、ショーツ面側）に粘着剤を塗布し、使用に先立ちナプキンをショーツに固定させ、そのショーツを装着することにより、上記ずれを防止するようにしたものである。例えば、図６例ではナプキン１の裏面の前後両端付近（図では上下端付近）に幅方向に延びる短冊状の粘着剤２を配設したものが、また図７例では裏面の前半部付近の両側端部にナプキンの長手方向線に沿って２本の幅狭の短冊状の粘着剤２を並列的に配設したものが、図８例では、前記図７例のものにさらにナプキン後半部中央付近にもう１本の短冊状粘着剤２を設けたものが、さらには図９例のように粘着剤２の平面形状をナプキンの裏面の大部分を覆うような矩形のものとしたもの等がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、図６例のものではナプキンの前後端のみを固定するため、ナプキンの長手方向中央部のずれ止めが不安定であり、局部に均等に接触しないため経血の漏れを生じがちでありる。図７例では前半部のみを２本の幅狭の短冊状粘着剤により固定しているから、後半部がよじれたりしがちである。この点、図８および図９の例は、ずれ止め効果は高い。しかしながら、この種のずれ止め態様は、ナプキンの局部へのフィット性を阻害する。すなわち、少なくとも局部に対してナプキンが充分密着することが必要となるが、図８の例では、前方の粘着剤塗布部分と後方の粘着剤塗布部分との間が、長手方向に関してフリーであるために、その離間部分Ｚが着用者の動きに対して、ある時は局部の当接したり、逆にある時は離れたりし、不安定である。しかも、離間部分Ｚはナプキンのある程度の剛性により、平坦化する傾向がある下では、お尻の左右方向に関して、局部に食い込むように変形することは実質的にない。図９の例では、ほぼ全体に粘着剤２が塗布されているので、局部へのフィット性が全くない。さらに、装着時、すなわちナプキンを一旦ショーツに固定した後、そのショーツを持ち上げて着く時において、局部部分が臀部に対して食い込んでいるので、粘着剤の塗布部分の長手方向中央で幅方向中間部分が相互に接着してしまい、ナプキンを変形させてしまう。このことは、着用後においてショーツとの接着が不十分な場合も生じる。

【０００５】そこで本考案の課題は、着用時のショーツ等とのずれを確実に防止でき、しかも局部への密着性が高く、もって経血の漏れが少なく着用感もすこぶるよい生理用ナプキンを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題は、ナプキンのショーツとの当接面側に、ずれ止め用粘着剤が塗布されている生理用ナプキンにおいて、該粘着剤が、該ナプキンの幅方向中央でかつその長手方向中間部分を除いて、前方部分が繋がれた逆Ｕ字状または長方形に塗布されていることで解決できる。

【０００７】

【作用】

一般に上記ずれ止め効果の点のみを考えるならば、前述の図９の例のように、が粘着剤はナプキンの全面にわたって形成した方がよい。しかしながらそのようにすると、前記の問題点が余りにも大きい。

【０００８】本考案では、ずれ止め用粘着剤が、ナプキンの幅方向中央でかつその長手方向中間部分を除いて、前方部分が繋がれた逆Ｕ字状または長方形に塗布されているので、ずれ止め効果が高いとともに、局部への密着性が良好となる。すなわち、図４および図５に示すように、着用者Ｍがナプキン１を装着したとき、特にショーツ４を強く引き上げたとき、あるいは激しい運動を行ったとき、ショーツ４およびナプキン１は局部に沿うようになる。このとき、ナプキンの幅方向中央でかつその長手方向中間部分３はフリーであるため、そこが図示のように盛り上がり変形し、局部へ密着するようになり、フィット性が良好である。また、その中間部分３の存在により、粘着剤２相互が接着したりすることがない。一方、粘着剤３は、少なくともずれが生じ易い前部において繋がれているので、長手方向全体にわたって、横断方向に山形に変形する（もし変形すると、長手方向に沿って漏れを生じる可能性が高い）ことがなく、長手方向中間部分のみが、山形に変形するようになり、漏れおよびフィット性が良好である。

【０００９】

【実施例】

次に実施例に即して本考案を詳説する。

【００１０】図１は本考案の一具体例を示すもので、１は適宜公知の構造をもって組立られた生理用ナプキン本体で、その裏面側（非使用面側）に、周囲の残して長方形にずれ止め用粘着剤２が塗布されている。製品状態では、この粘着剤２の表面は図示しない保護テープにより剥離可能に被覆されている。使用に際してはこの保護テープを剥がしてショーツに接着固定される。

【００１１】かかるナプキンを着用者が装着した場合、前後方向（前：Ｆ、後：Ｂ）に関しては、図４に示すように、左右方向（左：Ｌ、右：Ｒ）に関しては、図５に示すように、フィットするようになる。図４および図５において、仮想線で示したのは、図９の例の場合のナプキン形状である。

【００１２】本考案では、図面に示すように、長手方向および幅方向中間部分のみが盛り上がり、局部に対して良好にフィットすることが判る。

【００１３】図２は変形例を示したもので、前部が繋がれた逆Ｕ字状としたものである。一般に、後部はずれが生じにくい。この点は、図７の例でも、充分とされていたことから判明しよう。さらに、臀部の後部は、比較的平坦である点も、ずれを生じ難くしている。したがって、後部については、粘着剤２を繋ぐことは必須ではない。

【００１４】本考案において、粘着剤２の塗布位置および塗布幅は、図３の符号に対応する寸法（単位mm）は以下の範囲のものが好ましい。括弧内の数値はより望ましい範囲である。Ｌ_A：140 〜330 Ｌ_B： 0〜330(30〜50) Ｌ_C： 56 〜265(70〜215) Ｌ_D： 0〜150(30〜70) Ｌ_E： 5 〜 40(10〜30) Ｌ_F：10〜 50(20〜40) Ｌ_G： 15 〜∞ Ｌ_H： 0〜 50( 0〜30) Ｌ_I： 50 〜120 Ｌ_J：25〜110(30〜85) Ｌ_K： 5 〜 40(10〜30) Ｌ_L：10〜 40(15〜30)

【００１５】

【考案の効果】

以上の通り、本考案によれば、着用時のショーツ等とのずれを確実に防止できるとともに、局部への密着性が高く、もって経血の漏れが少なく、着用感が優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す非使用面側からの剥
離テープを除いた状態の平面図である。

【図２】第２実施例の平面図である。

【図３】好適な寸法を説明するための平面図である。

【図４】前後方向に関するナプキンの変形例の概要図で
ある。

【図５】左右方向に関するナプキンの変形例の概要図で
ある。

【図６】従来例を示す平面図である。

【図７】従来例を示す平面図である。

【図８】従来例を示す平面図である。

【図９】従来例を示す平面図である。

【符号の説明】

１…生理用ナプキン、２…粘着剤、４…ショーツ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ナプキンのショーツとの当接面側に、ずれ
止め用粘着剤が塗布されている生理用ナプキンにおい
て、該粘着剤が、該ナプキンの幅方向中央でかつその長
手方向中間部分を除いて、前方部分が繋がれた逆Ｕ字状
または長方形に塗布されていることを特徴とする生理用
ナプキン。