JP2007236288A - マスタード調味料の製造方法 - Google Patents

マスタード調味料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007236288A
JP2007236288A JP2006063463A JP2006063463A JP2007236288A JP 2007236288 A JP2007236288 A JP 2007236288A JP 2006063463 A JP2006063463 A JP 2006063463A JP 2006063463 A JP2006063463 A JP 2006063463A JP 2007236288 A JP2007236288 A JP 2007236288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mustard
parts
aging
acidity
seasoning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006063463A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4360649B2 (ja
Inventor
Tsutomu Kato
勉 加藤
Nobuyuki Fukui
伸行 福井
Naofumi Hiramitsu
直文 平光
Kuniko Maekawa
邦子 前川
Satoshi Hirata
怜 平田
Tetsuya Mizutani
哲也 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MINOKYU KK
Original Assignee
MINOKYU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MINOKYU KK filed Critical MINOKYU KK
Priority to JP2006063463A priority Critical patent/JP4360649B2/ja
Publication of JP2007236288A publication Critical patent/JP2007236288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4360649B2 publication Critical patent/JP4360649B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Seasonings (AREA)

Abstract

【課題】マスタードシード由来の本来的な色調等が損なわれることなく、また好ましくない苦味等が副生することもなく、マスタードシードから新たな好ましい風味を引き出した高品質のマスタード調味料を得ることができるマスタード調味料の製造方法を提供する。
【解決手段】マスタードシードを粒状のまま、食用酢を用いて調製した水性液に浸漬し、酢酸換算の酸度3.0〜5.5質量%及び温度20〜40℃の条件下で1〜5日間熟成した後、砕粒処理した。
【選択図】なし

Description

本発明はマスタード調味料の製造方法に関し、更に詳しくはマスタードシード由来の本来的な色調等が損なわれることなく、また好ましくない苦味等が副生することもなく、マスタードシードから新たな好ましい風味を引き出したマスタード調味料を得ることができるマスタード調味料の製造方法に関する。
従来、マスタード調味料の製造方法として、マスタードシードを水又は熱水中に浸漬することにより、本来的な風味の変動を抑える方法(例えば特許文献1及び2参照)、マスタードシードの粉砕物をビネガーや食塩を含む調味液に浸し、40〜55℃で所定時間保持することにより、辛味を実質的になくし、本来的な風味を残す方法(例えば特許文献3及び4参照)、マスタードシードの粉砕物に水を加えて辛味成分を生じさせた後、抽出処理することにより、辛味成分の一部又は全部を除去する方法(例えば特許文献5参照)等が知られている。
しかし、前記のような従来法には、概して辛味を低減しつつ、マスタードシード由来の本来的な風味を残すだけであるため、またなかにはマスタードシード由来の本来的な色調等が損なわれたり、更には好ましくない苦味等が副生するため、好ましい外観、色調及び風味を有する高品質のマスタード調味料を得る上で不充分という問題がある。
特開昭57−141272号公報 特開昭58−60970号公報 特開昭63−116665号公報 特開昭63−116666号公報 特開2001−103921号公報
本発明が解決しようとする課題は、好ましい外観、色調及び風味を有する高品質のマスタード調味料を得ることができる方法を提供する処にある。
本発明者らは、前記の課題を解決するべく研究した結果、マスタードシードに破砕、粉砕、磨砕等の砕粒処理を行なうことなく、マスタードシードを粒状のまま、食用酢を用いて調製した水性液に浸漬し、所定の酸度及び温度の条件下で所定日数熟成した後、砕粒処理すると、マスタードシード由来の本来的な色調等が損なわれることなく、また好ましくない苦味等が副生することもなく、マスタードシードから新たな好ましい風味を引き出すことができ、これらにより結果として好ましい外観、色調及び風味を有する高品質のマスタード調味料が得られることを見出した。
すなわち本発明は、マスタードシードを粒状のまま、食用酢を用いて調製した水性液に浸漬し、酢酸換算の酸度3.0〜5.5質量%及び温度20〜40℃の条件下で1〜5日間熟成した後、砕粒処理することを特徴とするマスタード調味料の製造方法に係る。
本発明では、マスタードシードを粒状のままで熟成に供する。マスタードシードとしては、イエローマスタードシード、ブラウンマスタードシード、オリエンタルマスタードシード等を用いることができる。本発明では、かかるマスタードシードに破砕、粉砕、磨砕等の砕粒処理を行なうことなく、粒状のままで熟成に供する。マスタードシードを砕粒処理してから熟成に供すると、色調が悪くなり、苦味が副生する。
熟成は、マスタードシードを粒状のまま、食用酢を用いて調製した水性液に浸漬し、酢酸換算の酸度(以下単に酸度という)3.0〜5.5質量%及び温度20〜40℃の条件下で1〜5日間行なう。食用酢としては、醸造酢、蒸留酢、調味酢、合成酢等を用いることができるが、醸造酢が好ましい。かかる食用酢を用いて調製した水性液にマスタードシードを粒状のままで浸漬して熟成する。熟成時の酸度はマスタードシードをも含めた全体において3.0〜5.5質量%とする。酸度が3.0質量%未満であると、熟成効果が充分に得られず、逆に5.5質量%超であると、色調が悪くなり、苦味が副生する。また熟成時の温度は20〜40℃とする。温度が20℃未満であると、熟成効果が充分に得られず、逆に40℃超であると、色調が悪くなり、苦味が副生する。更に熟成日数は1〜5日とする。熟成日数が1日(24時間)未満であると、熟成効果が充分に得られず、逆に5日超であると、色調が悪くなり、苦味が副生する。
マスタードシードを粒状のままで前記のような熟成に供すると、マスタードシード由来の本来的な色調等が損なわれることなく、また好ましくない苦味等が副生することもなく、マスタードシードから新たな好ましい風味を引き出すことができ、具体的には例えば旨味成分であるL−グルタミン酸の濃度を高めることができ、これらにより結果として好ましい外観、色調及び風味を有する高品質のマスタード調味料を得ることができる。同様の意味で、より高品質のマスタード調味料を得るためには、熟成時の酸度を3.5〜5.0質量%及び温度を25〜35℃とし、熟成日数を3〜5日とするのが好ましく、熟成時の酸度を3.5〜4.5質量%及び温度を30〜35℃とし、熟成日数を3〜5日とするのがより好ましい。
前記したように、マスタードシードの熟成に供する水性液は、食用酢を用いて調製したものであるが、かかる水性液は、更にマスタードシード以外の香辛料類及び酒類から選ばれる一つ又は二つ以上を用いて調製したものとするのが好ましい。マスタードシード以外の香辛料類としては、ナツメグ、クローブ、ジンジャー、オールスパイス、ミント、セロリ、パセリ、キャラウェイ、ウコン、コショウ、オニオン、ガーリック、タラゴン、ディル、シナモン、マジョラム、バジル、フェンネル、バニラ、サンショウ、ホースラディッシュ等を用いることができ、また酒類としては、醸造酒、蒸留酒、合成酒等を用いることができる。水性液の調製に用いる材料にもよるが、本発明において水性液とは、水をベースとする溶液、懸濁液、分散液等を意味する。
マスタードシードを粒状のままで前記のような水性液に浸漬して熟成するときの各材料の割合は、マスタードシードの場合、通常は10〜45質量%、好ましくは20〜42質量%、より好ましくは23〜42質量%となるようにする。またマスタードシード以外の香辛料類の場合、通常は0.2〜6質量%、好ましくは0.5〜4質量%、より好ましくは0.5〜3.5質量%となるようにする。更に酒類の場合、エチルアルコール換算のアルコール度(以下単にアルコール度という)で通常は0.3〜8質量%、好ましくは0.3〜5質量%、より好ましくは0.3〜3質量%となるようにする。熟成中は、水性液と共に全体を緩やかに混ぜることもできるが、全体を静置する方が好ましい。
本発明では、かくしてマスタードシードを粒状のままで熟成した後、水性液と共に破砕や磨砕等の砕粒処理に供してペースト化する。熟成の前後における任意の段階で、水や各種の調味用材料等を適宜に加えることができるが、食塩を加える場合には、熟成後における砕粒処理前、砕粒処理中及び砕粒処理後のいずれか一つ又は二つ以上の段階で加えるのが好ましい。熟成前や熟成中に食塩を加えると、外観、色調及び風味の劣るものになる。
既に明らかなように、以上説明した本発明によると、マスタードシード由来の本来的な色調等が損なわれることなく、また好ましくない苦味等が副生することもなく、マスタードシードから新たな好ましい風味を引き出すことができ、これらにより結果として好ましい外観、色調及び風味を有する高品質のマスタード調味料が得られる。
試験区分1(イエローマスタードシードを用いた区分)
実施例1
イエローマスタードシードを粒状のままで12.0部(部は質量部、以下同じ)、酸度15%(%は質量%、以下同じ)の醸造酢11.0部、ウコン粉末1.0部及び水17.0部を緩やかに混ぜた後、温度35℃で5日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は4.0%)。熟成後、食塩5.0部及び水54.0部を加え、全体を磨砕機(増幸産業社製の商品名マスコロイダー、以下同じ)に供してペースト化した。
実施例2〜13
熟成時における醸造酢の使用量及び水の使用量を変えて酸度を表1記載のように変えると共に温度及び日数も表1記載のように変え、また熟成後の水の添加量を全体が100部となるように変えたこと以外は実施例1と同様にした。但し、実施例8〜13では酸度20%の醸造酢を用いた。
実施例14
イエローマスタードシードを粒状のままで13.0部、酸度10%の赤ワインビネガー18.0部、ウコン粉末1.0部、ディル粉末0.5部及び水17.5部を緩やかに混ぜた後、温度33℃で5日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は3.6%)。熟成後、食塩4.0部及び水46.0部を加え、全体を磨砕機に供してペースト化した。
実施例15
イエローマスタードシードを粒状のままで12.0部、酸度10%のアップルビネガー17.0部、ウコン粉末0.8部、白コショウ粉末0.3部及び水13.4部を緩やかに混ぜた後、温度34℃で3日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は3.9%)。熟成後、食塩4.5部及び水52.0部を加え、全体を磨砕機に供してペースト化した。
実施例16
イエローマスタードシードを粒状のままで14.0部、酸度10%の白ワインビネガー20.0部、ウコン粉末1.2部、タラゴン粉末0.3部及びアルコール度12%の白ワイン10.0部を緩やかに混ぜた後、温度35℃で4日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は4.4%)。熟成後、食塩4.5部及び水50.0部を加え、全体を磨砕機に供してペースト化した。
比較例1
イエローマスタードシードの粉砕物12.0部、酸度15%の醸造酢13.4部、ウコン粉末1.0部、食塩5.0部及び水68.6部を緩やかに混ぜた後、温度55℃で1日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は2.0%)。熟成後、全体を磨砕機に供してペースト化した。
比較例2及び3
熟成時における醸造酢の使用量及び水の使用量を変えて酸度を表1記載のように変えると共に温度及び日数も表1記載のように変え、また熟成後の水の添加量を全体が100部となるように変えたこと以外は比較例1と同様にした。
評価1
試験区分1の各例について、熟成時の酸度(%)、温度(℃)及び日数(日)を表1にまとめて示した。またこれらの各例で製造したマスタード調味料について、色調(L値とb値)及びL−グルタミン酸の濃度(mg/L)を次のように測定し、結果を表1にまとめて示した。更に各実施例のマスタード調味料と比較例1のマスタード調味料とを2点比較して、男性10名及び女性11名で合計21名の評価員による官能評価を行ない、外観、色調及び風味を総合的に評価してどちらが好ましいかを選択させた。結果を表1にまとめて示したが、表1中の人数の欄の数値は各実施例のマスタード調味料を好ましいとして選択した人数を示し、また判定の欄の記号Aは0.1%の危険率で、Bは1%の危険率で、Cは5%の危険率で有意であることを示している。
色調(L値とb値):コニカミノルタホールディングス社製の商品名が色彩色差計CR−200を用いて測定した。
L−グルタミン酸の濃度(mg/L):ヤマサ醤油社製の商品名がヤマサL−グルタミン酸測定キットを用いて測定した。
Figure 2007236288
官能評価は試験区分1の各実施例のマスタード調味料と比較例2のマスタード調味料とを2点比較する場合、また試験区分1の各実施例のマスタード調味料と比較例3のマスタード調味料とを2点比較する場合についても行なったが、結果は表1と殆ど同じであった。比較例1〜3のマスタード調味料は色調が暗く、苦味があり、試験区分1の各実施例のマスタード調味料に比べて明らかに旨味も劣っていた。
試験区分2(ブラウンマスタードシードを用いた区分)
実施例17
ブラウンマスタードシードを粒状のままで25.0部、酸度10%の醸造酢30.0部及び水16.5部を緩やかに混ぜた後、温度35℃で5日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は4.2%)。熟成後、食塩4.0部及び水24.5部を加え、全体を磨砕機に供してペースト化した。
実施例18〜29
熟成時における醸造酢の使用量及び水の使用量を変えて酸度を表2記載のように変えると共に温度及び日数も表2記載のように変え、また熟成後の水の添加量を全体が100部となるように変えたこと以外は実施例17と同様にした。
実施例30
ブラウンマスタードシードを粒状のままで26.0部、酸度10%の赤ワインビネガー24.0部、白コショウ粉末0.5部、アルコール度12%の白ワイン8.0部及び水5.0部を緩やかに混ぜた後、温度30℃で5日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は3.8%)。熟成後、食塩4.0部及び水32.5部を加え、全体を磨砕機に供してペースト化した。
実施例31
ブラウンマスタードシードを粒状のままで26.0部、酸度10%のアップルビネガー27.0部、アルコール度38%のブランデー2.0部及び水11.0部を緩やかに混ぜた後、温度32℃で4日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は4.1%)。熟成後、食塩4.0部及び水30.0部を加え、全体を磨砕機に供してペースト化した。
実施例32
ブラウンマスタードシードを粒状のままで26.0部、酸度10%の米酢29.0部、アルコール度5%のビール5.0部及び水9.0部を緩やかに混ぜた後、温度35℃で3日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は4.2%)。熟成後、食塩4.0部及び水27.0部を加え、全体を磨砕機に供してペースト化した。
比較例4
ブラウンマスタードシードの粉砕物25.0部、酸度15%の醸造酢13.5部、食塩4.0部及び水57.5部を緩やかに混ぜた後、温度55℃で7日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は2.0%)。熟成後、全体を磨砕機に供してペースト化した。
比較例5及び6
熟成時における醸造酢の使用量及び水の使用量を変えて酸度を表2記載のように変えると共に温度及び日数も表2記載のように変えたこと以外は比較例4と同様にした。
評価2
試験区分2の各例について、熟成時の酸度(%)、温度(℃)及び日数(日)を表2にまとめて示した。またこれらの各例で製造したマスタード調味料について、色調(L値とb値)及びL−グルタミン酸の濃度(mg/L)を試験区分1と同様に測定すると共に、アリルイソチオシアネート(表2中ではAITC)の濃度(%)を次のように測定し、結果を表2にまとめて示した。更に各実施例のマスタード調味料と比較例4のマスタード調味料とを2点比較して、男性10名及び女性11名で合計21名の評価員による官能評価を行ない、外観、色調及び風味を総合的に評価してどちらが好ましいかを選択させ、表1と同様に結果を表2にまとめて示した。
アリルイソチオシアネート(AITC)の濃度(%):製造したマスタード調味料からアリルイソチオシアネートを水蒸気蒸留し、これをアリルチオウレアとした後、分光光度計に供して、237nmでの吸光度を測定する常法により測定した。
Figure 2007236288
官能評価は試験区分2の各実施例のマスタード調味料と比較例5のマスタード調味料とを2点比較する場合、また試験区分2の各実施例のマスタード調味料と比較例6のマスタード調味料とを2点比較する場合についても行なったが、結果は表2と殆ど同じであった。比較例4〜6のマスタード調味料は色調が暗く、苦味があり、試験区分2の各実施例のマスタード調味料に比べて明らかに旨味も劣っていた。
試験区分3(オリエンタルマスタードシードを用いた区分)
実施例33
オリエンタルマスタードシードを粒状のままで25.0部、酸度10%の醸造酢30.0部及び水16.5部を緩やかに混ぜた後、温度35℃で5日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は4.2%)。熟成後、食塩4.0部及び水24.5部を加え、全体を磨砕機に供してペースト化した。
実施例34〜45
熟成時における醸造酢の使用量及び水の使用量を変えて酸度を表3記載のように変えると共に温度及び日数も表3記載のように変え、また熟成後の水の添加量を全体が100部となるように変えたこと以外は実施例33と同様にした。
実施例46
オリエンタルマスタードシードを粒状のままで26.0部、酸度10%の赤ワインビネガー24.0部、白コショウ粉末0.5部、アルコール度12%の白ワイン8.0部及び水5.0部を緩やかに混ぜた後、温度30℃で5日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は3.8%)。熟成後、食塩4.0部及び水32.5部を加え、全体を磨砕機に供してペースト化した。
実施例47
オリエンタルマスタードシードを粒状のままで26.0部、酸度10%のアップルビネガー27.0部、アルコール度38%のブランデー2.0部及び水11.0部を緩やかに混ぜた後、温度32℃で4日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は4.1%)。熟成後、食塩4.0部及び水30.0部を加え、全体を磨砕機に供してペースト化した。
実施例48
オリエンタルマスタードシードを粒状のままで26.0部、酸度10%の米酢29.0部、アルコール度5%のビール5.0部及び水9.0部を緩やかに混ぜた後、温度35℃で3日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は4.2%)。熟成後、食塩4.0部及び水27.0部を加え、全体を磨砕機に供してペースト化した。
比較例7
オリエンタルマスタードシードの粉砕物25.0部、酸度15%の醸造酢13.5部、食塩4.0部及び水57.5部を緩やかに混ぜた後、温度55℃で7日間静置することにより熟成した(熟成時の酸度は2.0%)。熟成後、全体を磨砕機に供してペースト化した。
比較例8及び9
熟成時における醸造酢の使用量及び水の使用量を変えて酸度を表3記載のように変えると共に温度及び日数も表3記載のように変えたこと以外は比較例7と同様にした。
評価3
試験区分3の各例について、熟成時の酸度(%)、温度(℃)及び日数(日)を表3にまとめて示した。またこれらの各例で製造したマスタード調味料について、色調(L値とb値)及びL−グルタミン酸の濃度(mg/L)を試験区分1と同様に測定すると共に、アリルイソチオシアネート(表3中ではAITC)の濃度(%)を試験区分2と同様に測定し、結果を表3にまとめて示した。更に各実施例のマスタード調味料と比較例7のマスタード調味料とを2点比較して、男性10名及び女性11名で合計21名の評価員による官能評価を行ない、外観、色調及び風味を総合的に評価してどちらが好ましいかを選択させ、表1と同様に結果を表3にまとめて示した。
















Figure 2007236288
官能評価は試験区分3の各実施例のマスタード調味料と比較例8のマスタード調味料とを2点比較する場合、また試験区分3の各実施例のマスタード調味料と比較例9のマスタード調味料とを2点比較する場合についても行なったが、結果は表3と殆ど同じであった。比較例7〜9のマスタード調味料は色調が暗く、苦味があり、試験区分5の各実施例のマスタード調味料に比べて明らかに旨味も劣っていた。

Claims (5)

  1. マスタードシードを粒状のまま、食用酢を用いて調製した水性液に浸漬し、酢酸換算の酸度3.0〜5.5質量%及び温度20〜40℃の条件下で1〜5日間熟成した後、砕粒処理することを特徴とするマスタード調味料の製造方法。
  2. 酸度3.5〜5.0質量%及び温度25〜35℃の条件下で3〜5日間熟成する請求項1記載のマスタード調味料の製造方法。
  3. 酸度3.5〜4.5質量%及び温度30〜35℃の条件下で3〜5日間熟成する請求項1記載のマスタード調味料の製造方法。
  4. 水性液が更にマスタード以外の香辛料類及び酒類から選ばれる一つ又は二つ以上を用いて調製したものである請求項1〜3のいずれか一つの項記載のマスタード調味料の製造方法。
  5. 熟成後において、砕粒処理前、砕粒処理中及び砕粒処理後のいずれか一つ又は二つ以上の段階で少なくとも食塩を加える請求項1〜4のいずれか一つの項記載のマスタード調味料の製造方法。
JP2006063463A 2006-03-09 2006-03-09 マスタード調味料の製造方法 Active JP4360649B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006063463A JP4360649B2 (ja) 2006-03-09 2006-03-09 マスタード調味料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006063463A JP4360649B2 (ja) 2006-03-09 2006-03-09 マスタード調味料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007236288A true JP2007236288A (ja) 2007-09-20
JP4360649B2 JP4360649B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=38582454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006063463A Active JP4360649B2 (ja) 2006-03-09 2006-03-09 マスタード調味料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4360649B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018000002A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 日清オイリオグループ株式会社 乳化調味料
JP2018057351A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 チヨダ株式会社 風味が改善されたカラシ並びにその製造方法
JP2018139575A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 ヱスビー食品株式会社 苦味抑制用組成物
CN115812942A (zh) * 2021-09-17 2023-03-21 长春中医药大学 一种芥末风味固体调料食用片的制备方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018000002A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 日清オイリオグループ株式会社 乳化調味料
JP2018057351A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 チヨダ株式会社 風味が改善されたカラシ並びにその製造方法
JP2018139575A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 ヱスビー食品株式会社 苦味抑制用組成物
CN115812942A (zh) * 2021-09-17 2023-03-21 长春中医药大学 一种芥末风味固体调料食用片的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4360649B2 (ja) 2009-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100369617B1 (ko) 고추장을 이용한 다목적 소스의 제조방법
WO2014208396A1 (ja) ごま含有乳化液状調味料、ごま含有乳化液状調味料のごま風味増強方法
JP4360649B2 (ja) マスタード調味料の製造方法
JP2015226489A (ja) 低エキスのノンアルコールビールテイスト飲料
KR20120082654A (ko) 고추씨를 이용한 칠리소스 및 그 제조방법
KR20110126870A (ko) 토마토 발효 고추장 및 그의 제조 방법
WO2020149004A1 (ja) 穀物加工食品用改良剤
TWI805676B (zh) 含有植物性破碎物之酸性液狀調味料
JP6998804B2 (ja) 塩味増強剤及び塩味増強方法
JP2015515271A (ja) 焙煎した小麦、焙煎したおよび/または麦芽にした大麦から選択される材料に基づくココア代替物を提供する方法
KR20200091983A (ko) 떡볶이 소스의 제조방법
JP2017042153A (ja) 玄米を原料とした醤油風調味液
JP5272262B2 (ja) 魚醤油の製造方法
JP6253182B2 (ja) トマト含有調味料
JP6098814B2 (ja) 味噌調味材及びその製造方法、並びに調味ソース及びその製造方法
KR101257175B1 (ko) 고추씨를 이용한 브라운소스 및 그 제조방법
KR20160058996A (ko) 매운맛이 강화된 고추장 소스 및 그 제조방법
KR20170109343A (ko) 매운 맛 소스 및 이의 제조방법
JP2020099252A (ja) 大豆アレルゲンと小麦アレルゲンを含まない醤油風味調味料の製造方法
JP4478065B2 (ja) 食品の塩なれ方法
KR102564780B1 (ko) 비린내제거 및 향미증진 효과를 나타내는 양념게장용 소스의 제조방법
KR102564779B1 (ko) 비린내제거 및 향미증진 효과를 나타내는 간장게장용 소스의 제조방법
JP2000014370A (ja) カレー用調味料
KR20200114277A (ko) 쌀메주를 이용한 살구 고추장의 제조 방법
EP3550008A1 (en) Vinegar with aged taste, process for preparing vinegar with aged taste, and method of adding aged taste to vinegar

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4360649

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130821

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250