JP2007235410A - インターホン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】1機種の居室親機で複数の玄関子機を接続台数に関係なく接続することができ、各玄関子機と居室親機で通話可能とする。
【解決手段】居室親機2は、通話タイマ27にて計時中の所定の通話時間がタイムアップとなったときまたは居室親機2にて終話操作が行われたとき電源供給スイッチ33がオフとなるように制御して伝送線L1への電源供給路を遮断する切替制御回路29を備え、複数の玄関子機1a、1b、・・・1nは、電源供給路が遮断されたとき、呼出状態の記憶を解除して待受状態の記憶に書き換えるラッチ回路16を備える。
【選択図】図1
【解決手段】居室親機2は、通話タイマ27にて計時中の所定の通話時間がタイムアップとなったときまたは居室親機2にて終話操作が行われたとき電源供給スイッチ33がオフとなるように制御して伝送線L1への電源供給路を遮断する切替制御回路29を備え、複数の玄関子機1a、1b、・・・1nは、電源供給路が遮断されたとき、呼出状態の記憶を解除して待受状態の記憶に書き換えるラッチ回路16を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は複数の玄関子機を1台の居室親機に接続できるインターホン装置に係り、特に玄関子機と居室親機の通話制御を玄関子機にて行なうことができるインターホン装置に関する。
従来から、複数の玄関子機を1台の親機に接続しているインターホン装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このインターホン装置は、複数の子機と、複数の子機がそれぞれ個別の子機接続ラインを介して接続された玄関子機アダプタと、玄関子機アダプタに親機接続ラインを介して接続された親機およびテレビモニタとを備えている。複数の子機は、カメラ無玄関子機とカメラ付玄関子機が混在して玄関子機アダプタに接続されている。
玄関子機アダプタは、玄関子機アダプタに接続された複数の子機の種別を判定する子機種別判定回路と、子機種別判定回路で判定された子機種別がカメラ無玄関子機のときには親機との間で音声信号を送受する音声接続回路と、子機種別判定回路で判定された子機種別がカメラ付玄関子機のときには親機との間で音声信号を送受しテレビモニタに映像信号を送出する音声・映像接続回路とを備えている。
玄関子機アダプタの子機種別判定回路は、子機接続ラインにおける電圧降下を検出して親機と接続すべき子機を判定する。
なお、このような玄関子機接続アダプタの機能を親機が備えている場合には、複数の玄関子機を親機に直接接続することができる。
しかしながら、背景技術に記載した従来のインターホン装置では、玄関子機と室内親機の通話制御を玄関子機接続アダプタや親機が行なうので、これら玄関子機接続アダプタや親機には、接続する玄関子機の台数に対応した玄関子機ライン切替回路を設けなければならず、専用の玄関子機接続アダプタや親機が必要になっていた。
本発明は、このような従来の難点を解決するためになされたもので、1機種の居室親機で複数の玄関子機を接続台数に関係なく接続することができ、各玄関子機と居室親機で通話可能となるインターホン装置を提供することを目的とする。
本発明の原理は、ラッチ回路を玄関子機に設けて、電源供給路が遮断された場合には待受状態をラッチ回路に記憶させ、電源供給路が形成された場合には呼出状態をラッチ回路に記憶させるようにして、玄関子機側で通話制御を行えるようにしたことにある。
そこで、本発明のインターホン装置における第1の態様は、子機マイクおよび子機スピーカをそれぞれ有する複数の玄関子機と、複数の玄関子機に伝送線を経由して接続され、親機マイクおよび親機スピーカを有する居室親機とを設け、玄関子機からの呼び出しを居室親機にて報知し、玄関子機および居室親機の間で通話を成立させるインターホン装置であって、室親機は、複数の玄関子機をそれぞれ動作させるための通話用電源を生成する子機電源供給回路と、子機電源供給回路から伝送線への電源供給路を形成/遮断するための電源供給スイッチのオン/オフ切り替えを制御する切替制御回路と、通話を成立させる所定の通話時間を計時するための通話タイマとを備え、玄関子機は、居室親機を呼び出すための操作部と、操作部にて行われる呼出操作の有無を検出し、呼出状態または待受状態を記憶するためのラッチ回路と、子機電源供給回路から供給される通話用電源の電圧レベルを検出するための通話電圧検出回路とを備えることにより、切替制御回路は、通話タイマにて計時中の所定の通話時間がタイムアップとなったときまたは居室親機にて終話操作が行われたとき電源供給スイッチがオフとなるように制御して伝送線への電源供給路を遮断し、ラッチ回路は、電源供給路が遮断されたとき、呼出状態の記憶を解除して待受状態の記憶に書き換えるものである。
本発明の第1の態様によれば、ラッチ回路を玄関子機に設けることにより、通話制御を玄関子機側で行なうことができるので、玄関子機の設置台数に係らず居室親機を1機種とすることが可能となる。
第2の態様は第1の態様のインターホン装置において、居室親機は、操作部にて呼出操作が行われてから所定の呼出時間を計時するための呼出タイマを備えることにより、切替制御回路は、呼出タイマにて計時中の所定の呼出時間内は電源供給スイッチがオンとなるように制御して伝送線への電源供給路を形成し、所定の呼出時間がタイムアップとなったときに電源供給スイッチがオフとなるように制御して伝送線への電源供給路を遮断し、ラッチ回路は、電源供給路が遮断されたとき、呼出状態の記憶を解除して待受状態の記憶に書き換えるものである。
本発明の第2の態様によれば、呼出タイマの制御によりラッチ回路を呼出状態の記憶から待受状態の記憶に書き換えることができるので、通話状態に移行していないにも拘らず電源供給路がオンの状態を保持してしまうことを防ぐことができる。
第3の態様は第1の態様又は第2の態様の何れかのインターホン装置において、ラッチ回路は、伝送線上に重畳されている通話電圧の電圧レベルをもとに、複数の玄関子機のうち特定の玄関子機と居室親機との間で予め通話が成立されていることを検出し、操作部にて呼出操作が行われた場合において呼出状態の記憶を行わずに待受状態の記憶を保持するものである。
本発明の第3の態様によれば、複数の玄関子機の何れか1台が通話中の場合には、他の玄関子機の呼出ボタンが押下されたとしても、他の玄関子機のラッチ回路は呼出状態の記憶を行わずに待受状態の記憶を保持することから、他の玄関子機は居室親機とは通話を行うことができないので、当該他の玄関子機が通話中の玄関子機と居室親機の通話路を遮断してしまうことを防ぐことができる。
第4の態様は第1の態様乃至第3の態様の何れかのインターホン装置において、切替制御回路は、複数の玄関子機からの呼び出しを同時に検出すると、電源供給スイッチがオン/オフとなるように制御して伝送線への電源供給路を形成/遮断し、ラッチ回路は、電源供給スイッチがオン/オフ切り替えられたとき、呼出状態の記憶を解除して待受状態の記憶に書き換えるものである。
本発明の第4の態様によれば、万が一、複数の玄関子機から同時に居室親機を呼び出したとしても、切替制御回路が電源供給路を遮断するように制御するので、複数の玄関子機と居室親機とが通話状態になってしまうことを防ぐことができる。
第5の態様は第1の態様乃至第4の態様の何れかのインターホン装置において、呼出タイマーが計時中において、他の玄関子機で呼出操作を行ったとき、ラッチ回路は、伝送線電圧を検出して呼出中の玄関子機が存在することを認識し、呼出ボタンが押されたことの記憶を行わずに待受状態の記憶を保持するものである。
本発明の第5の態様によれば、複数の玄関子機の何れか1台が呼出中に、他の玄関子機の呼出ボタンが押下されたとしても、ラッチ回路は電源供給路が既に形成されていることを検出するので、他の玄関子機のラッチ回路は呼出状態の記憶を行わずに待受状態の記憶を保持する。したがって、他の玄関子機は居室親機とは通話を行うことができないので、当該他の玄関子機が呼出中の玄関子機と居室親機の通話路を遮断してしまうことを防ぐことができる。
本発明のインターホン装置によれば、1機種の居室親機で複数の玄関子機を接続台数に関係なく接続しても、各玄関子機と居室親機で正常に通話することができる。
以下、本発明のインターホン装置における好ましい実施の形態例について、図面を参照して説明する。
本発明のインターホン装置は図1に示すように、玄関などに設置される複数の玄関子機1a、1b、・・・1nと、住宅の室内に設置される居室親機2とが伝送線L1で接続されている。玄関子機1aと居室親機2とは伝送線L1で接続され、他の玄関子機1b、・・・1nは玄関子機1aから伝送線L1で渡り配線されている。
玄関子機1a、1b、・・・1nは、居室親機2と通話を行なうためのマイク11、スピーカ12と、来訪者等を撮像するカメラ19と、居室親機2を呼び出すための操作部である呼出ボタン17とを備えている。
マイク11、スピーカ12は通話回路13に接続され、カメラ19は映像信号処理回路20に接続され、通話回路13および映像信号処理回路20はそれぞれ子機電源回路14に接続され、子機電源回路14はc接点を有する伝送線切替スイッチ21のa接点に接続されている。伝送線切替スイッチ21のb接点は他の玄関子機に接続される伝送線L1に接続する接続端子T1に接続され、伝送線切替スイッチ21の接続端子T10は室内親機2に接続される伝送線L1を接続する接続端子T2に接続されている。子機電源回路14および接続端子T2の接続点は抵抗R1を介して呼出ボタン17に接続されている。子機電源回路14および接続端子T2の接続点と抵抗R1との接続点は通話電圧検出回路15の入力端子に接続され、通話電圧検出回路15の出力端子はラッチ回路16の第1の入力端子に接続されている。抵抗R1および呼出ボタン17の接続点はラッチ回路16の第2の入力端子に接続され、ラッチ回路16の出力端子は通話回路13の制御端子と映像信号処理回路20の制御端子と伝送線切替スイッチ21の制御端子に接続されている。
子機電源回路14は、玄関子機1a、1b、・・・1nの各構成回路等に電源を供給するものである。通話電圧検出回路15は、後述する居室親機2の子機電源供給回路30から供給される通話用電源の電圧レベルを検出するものである。ラッチ回路16は、呼出ボタン17にて行われる呼出操作の有無を検出し、呼出状態または待受状態を記憶するためのものである。ここで、呼出状態とは呼出ボタン17が呼出操作された状態をいい、待受状態とは居室親機2から待受電源が供給されている場合をいう。
居室親機2は、玄関子機1a、1b、・・・1nと通話を行なうためのマイク38、スピーカ39を有するハンドセット37と、玄関子機1a、1b、・・・1nからの呼び出しを出力する呼出スピーカ35と、玄関子機1a、1b、・・・1nのカメラ19で撮像された来訪者等の画像を表示する液晶パネル等のモニタ32と、ハンドセット37のフックオン、フックオフを検知するフックスイッチ24とを備えている。
ハンドセット37のマイク38、スピーカ39は通話回路23に接続され、モニタ32は映像信号処理回路31に接続されている。呼出スピーカ35は音声回路36を介して呼出検出回路25の第1の出力端子に接続され、呼出検出回路25の入力端子は伝送線L1を接続する接続端子T3に接続されている。また、接続端子T3はa接点の電源供給スイッチ33に接続され、電源供給スイッチ33は子機電源供給回路30に接続され、子機電源供給回路30は親機電源回路34に接続されている。電源供給スイッチ33および子機電源供給回路30の接続点は通話回路23および映像信号処理回路31に接続されている。子機電源供給回路30および親機電源回路34の接続点は抵抗R2に接続され、抵抗R2はフックスイッチ24に接続されている。抵抗R2およびフックスイッチ24の接続点は、通話回路23の制御端子、呼出タイマ26および通話タイマ27の各第1の入力端子が接続されている。呼出タイマ26の第1の出力端子は切替制御回路29の第1の制御端子に接続され、切替制御回路29の出力端子は電源供給スイッチ33の制御端子に接続されている。また、呼出タイマ26の第2の出力端子は通話タイマ27の第2の入力端子に接続され、通話タイマ27の出力端子は切替制御回路29の第2の制御端子に接続されている。切替制御回路29の第3の制御端子は呼出検出回路25の第2の出力端子に接続されている。また、親機電源回路34および抵抗R2の接続点と子機電源供給回路30との接続点と、接続端子T3および電源供給スイッチ33の接続点には、検出用抵抗R3が接続されている。
子機電源供給回路30は、複数の玄関子機1a、1b、・・・1nの任意の1つをそれぞれ動作させるための通話用電源を生成するものである。切替制御回路29は、子機電源供給回路30から伝送線L1への電源供給路を形成/遮断するための電源供給スイッチ33のオン/オフ切り替えを制御するためのものである。通話タイマ27は、複数の玄関子機1a、1b、・・・1nの何れか1台と、居室親機2の間で通話を成立させる所定の通話時間を計時するためのもので、例えばハンドセット37がフックオフのままで通話状態を保持している場合には強制的に待受状態にすることができる。ここで、通話状態とは、居室親機2において電源供給スイッチ33がオンされ電源供給路が形成されることで、通話電源が玄関子機に供給されることをいう。呼出タイマ26は、玄関子機の呼出ボタン17にて呼出操作が行われてから所定の呼出時間を計時するためのものである。
このような居室親機2の切替制御回路29は、通話タイマ27にて計時中の所定の通話時間内は電源供給スイッチ33がオンとなるように制御し、所定の通話時間がタイムアップとなったときまたは居室親機2にて終話操作が行われたとき電源供給スイッチ33がオフとなるように制御する第1の切替機能を有している。また、切替制御回路29は、呼出タイマ26にて計時中の所定の呼出時間内は電源供給スイッチ33がオンとなるように制御し、所定の呼出時間がタイムアップとなったときに電源供給スイッチ33がオフとなるように制御する第2の切替機能を有している。また、切替制御回路29は、複数の玄関子機1a、1b、・・・1nからの呼び出しを同時に検出すると、電源供給スイッチ33がオン/オフとなるように制御する第3の切替機能を有している。
また、玄関子機1a、1b、・・・1nが備えたラッチ回路16は、種々の記憶機能を有している。このラッチ回路16は、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがローレベルで、呼出ボタン17からの入力信号電圧レベルがハイレベルの場合は出力信号電圧レベルをローレベルにして、待受状態を記憶する第1の記憶機能を有している。また、ラッチ回路16は、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがローレベルで、玄関子機の呼出ボタン17が呼出操作されて呼出ボタン17からの入力信号電圧レベルがローレベルの場合は出力信号電圧レベルをハイレベルにして、呼出状態を記憶する第2の記憶機能を有している。また、ラッチ回路16は、呼出状態を記憶する第2の記憶機能のときに、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがハイレベルになると、通話状態を記憶する第3の記憶機能を有している。また、ラッチ回路16は、通話状態を記憶する第3の記憶機能のときに、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがローレベルになると、待受状態を記憶する第4の記憶機能を有している。また、ラッチ回路16は、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがハイレベルで、呼出ボタン17が呼出操作されて呼出ボタン17からの入力信号電圧レベルがローレベルの時に、待受状態を記憶した状態で保持して出力信号電圧レベルをローレベルにする第5の記憶機能を有している。また、ラッチ回路16は、呼出状態を記憶する第2の記憶機能のときに、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがハイレベル、ローレベルと切り替わると呼出状態の記憶を解除して待受状態の記憶に書き換えて出力信号電圧レベルをローレベルにする第6の記憶機能を有している。
ラッチ回路16は、このような記憶機能を有するように既存の論理回路を組み合わせて構成されている。
このように構成されたインターホン装置の動作について、図1、図2に基づき説明する。
このように構成されたインターホン装置の動作について、図1、図2に基づき説明する。
通話用電源供給路が遮断されインターホン装置は待受状態で親機電源回路34から検出用抵抗R3を介して待受電源が供給されている場合において、例えば玄関子機1aの呼出ボタン17が呼出操作されると、ラッチ回路16は通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがローレベル、呼出ボタン17からの入力信号電圧レベルがローレベルとなるので、待受状態を記憶する第1の記憶機能から呼出状態を記憶する第2の記憶機能となり出力信号電圧レベルをハイレベルにする。したがって、通話回路13および映像信号処理回路20が能動となり、伝送線切替スイッチ21がa接点を閉じる。また、室内親機2は玄関子機1aの呼出ボタン17が呼出操作されると、接続端子T3の電圧が下がることにより呼出状態を示す呼出信号を呼出検出回路25が検出する。呼出検出回路25は呼出信号を検出すると、呼出タイマ26および音声回路36に呼出検出信号を送出するので、呼出タイマ26が計時を開始すると共に呼出スピーカ35は呼出音を出力する。また、呼出タイマ26が計時中においては、切替制御回路29は第2の切替機能で電源スイッチ33がオンとなるように制御するので、子機電源供給回路30から通話電源が伝送路L1に供給される。
この呼出タイマ26が計時中に室内親機2のハンドセット37を取り上げると、フックスイッチ24がフックオフとなることから、呼出タイマ26がリセットされ通話タイマ27が計時を開始するので、切替制御回路29は第1の切替機能で電源供給スイッチ33のオン状態を継続させる。
玄関子機1aは、通話電圧検出回路15がライン電圧を監視し通話電源が供給されたことを検出し、ラッチ回路16に通話電圧検出信号を送出する。ラッチ回路16は、呼出状態を記憶した第2の記憶機能のときに、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがハイレベルになるので、第3の記憶機能で引き続き通話回路13および映像信号処理回路20を能動状態で、伝送線切替スイッチ21のa接点を閉じた状態にする。したがって、子機電源回路14から子機構成各部へ電源が供給されるので、玄関子機1aのカメラ19からの映像を室内親機2のモニタ32で確認でき、玄関子機1aのマイク11、スピーカ12と、室内親機2のハンドセット37との間で通話路が形成される。
居室親機2にてハンドセット37を元に戻す終話操作を行うとフックスイッチ24がフックオンとなることから、通話タイマ27がリセットされるので、切替制御回路29は第1の切替機能で電源供給スイッチ33をオフとなるように制御する。これにより、待受電源になることから、玄関子機1aのラッチ回路16は、通話状態を記憶する第3の記憶機能のときに、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがローレベルになるので、第4の記憶機能で通話回路13および映像信号処理回路20を非能動とし、伝送線切替スイッチ21のb接点を閉じさせる。即ち、玄関子機1aは待受状態に移行する。
また、呼び出しの後、室内親機2で通話操作を行わない場合、呼出タイマ26の所定の呼出時間がタイムアップとなることから、切替制御回路29は第2の切替機能で電源供給スイッチ33がオフとなるように制御するので、伝送路L1には待受電源が供給されることになる。玄関子機1aの通話電圧検出回路15は通話電源が供給されなくなると、通話電圧検出信号の送出を停止するので、ラッチ回路16は、呼出状態を記憶する第2の記憶機能のときに、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがローレベルになり、第6の記憶機能で通話回路13および映像信号処理回路20を非能動とし、伝送線切替スイッチ21のb接点を閉じさせる。即ち、玄関子機1aは待受状態に移行する。したがって、呼出タイマ26の制御により玄関子機1aのラッチ回路16を呼出状態の記憶から待受状態の記憶に書き換えることができるので、通話状態に移行していないにも拘らず電源供給路がオンの状態を保持してしまうことを防ぐことができる。
また、室内親機2は、通話タイマ27が計時中にハンドセット37がフックオフからフックオンにならない場合には、通話タイマ27がリセットされるので、切替制御回路29は第1の切替機能で電源供給スイッチ33をオフとなるように制御する。これにより、待受電源になるので、玄関子機1aのラッチ回路16は、通話状態を記憶する第3の記憶機能のときに、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがローレベルになるので、第4の記憶機能で通話回路13および映像信号処理回路20を非能動とし、伝送線切替スイッチ21のb接点を閉じさせる。即ち、玄関子機1aは待受状態に移行する。
また、玄関子機1aと居室親機2が通話状態のときに、他の玄関子機から呼出ボタン17で呼び出しされると、当該他の玄関子機のラッチ回路16は、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがハイレベル、呼出ボタン17からの入力信号電圧レベルがローレベルなので、第5の記憶機能で待受状態を記憶した状態で保持して出力信号電圧レベルをローレベルにする。即ち、伝送線L1上に重畳されている通話電圧の電圧レベルをもとに、玄関子機1aと居室親機2との間で予め通話が成立されていることを検出し、当該他の玄関子機の呼出ボタン17にて呼出操作が行われた場合において呼出状態の記憶を行わずに待受状態の記憶を保持する。したがって、他の玄関子機は居室親機2とは通話を行うことができないので、当該他の玄関子機が通話中の玄関子機1aと居室親機2の通話路を遮断してしまうことを防ぐことができる。
また、居室親機2は待受状態において、複数の玄関子機で同時に呼出操作されたときには、切替制御回路29が接続端子T3の電圧が呼出時よりもさらに低くなったことを検出し、第3の切替機能で電源供給スイッチ33を一度オンさせて、その後オフさせる制御を行なうので、すべての玄関子機と居室親機とを待受状態にして初期化することができる。この際、各玄関子機のラッチ回路16は、第6の記憶機能で呼出状態の記憶を解除して待受状態の記憶に書き換えて出力信号電圧レベルをローレベルにするので、通話回路13および映像信号処理回路20を非能動とし、伝送線切替スイッチ21のb接点を閉じさせる。したがって、万が一、複数の玄関子機から同時に居室親機を呼び出したとしても、切替制御回路29が電源供給路を遮断するように制御するので、複数の玄関子機と居室親機とが通話状態になってしまうことを防ぐことができる。
また、室内親機2の呼出タイマ26が計時中、即ち、何れかの玄関子機が室内親機2を呼出中に他の玄関子機から呼出ボタン17で呼び出しされると、当該他の玄関子機のラッチ回路16は、通話電圧検出回路15からの入力信号電圧レベルがハイレベル、呼出ボタン17からの入力信号電圧レベルがローレベルなので、第5の記憶機能で待受状態を記憶した状態で保持して出力信号電圧レベルをローレベルにする。即ち、伝送線電圧を検出して呼出中の玄関子機が存在することを認識し、当該他の玄関子機の呼出ボタン17が押されたことの記憶を行わずに待受状態の記憶を保持する。したがって、他の玄関子機は居室親機2とは通話を行うことができないので、当該他の玄関子機が通話中の玄関子機1aと居室親機2の通話路を遮断してしまうことを防ぐことができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
1a、1b、・・・1n……玄関子機
11……子機マイク
12……子機スピーカ
15……通話電圧検出回路
16……ラッチ回路
17……呼出ボタン(操作部)
2……居室親機
21……親機マイク
22……親機スピーカ
26……呼出タイマ
27……通話タイマ
29……切替制御回路
30……子機電源供給回路
33……電源供給スイッチ
11……子機マイク
12……子機スピーカ
15……通話電圧検出回路
16……ラッチ回路
17……呼出ボタン(操作部)
2……居室親機
21……親機マイク
22……親機スピーカ
26……呼出タイマ
27……通話タイマ
29……切替制御回路
30……子機電源供給回路
33……電源供給スイッチ
Claims (5)
- 子機マイク(11)および子機スピーカ(12)をそれぞれ有する複数の玄関子機(1a、1b、・・・1n)と、前記複数の玄関子機に伝送線(L1)を経由して接続され、親機マイク(21)および親機スピーカ(22)を有する居室親機(2)とを設け、前記玄関子機からの呼び出しを前記居室親機にて報知し、前記玄関子機および前記居室親機の間で通話を成立させるインターホン装置であって、
前記居室親機は、前記複数の玄関子機をそれぞれ動作させるための通話用電源を生成する子機電源供給回路(30)と、前記子機電源供給回路から前記伝送線への電源供給路を形成/遮断するための電源供給スイッチ(33)のオン/オフ切り替えを制御する切替制御回路(29)と、前記通話を成立させる所定の通話時間を計時するための通話タイマ(27)とを備え、
前記玄関子機は、前記居室親機を呼び出すための操作部(17)と、前記操作部にて行われる呼出操作の有無を検出し、呼出状態または待受状態を記憶するためのラッチ回路(16)と、前記子機電源供給回路から供給される通話用電源の電圧レベルを検出するための通話電圧検出回路(15)とを備えることにより、前記切替制御回路は、前記通話タイマにて計時中の所定の通話時間がタイムアップとなったときまたは前記居室親機にて終話操作が行われたとき前記電源供給スイッチがオフとなるように制御して前記伝送線への前記電源供給路を遮断し、前記ラッチ回路は、前記電源供給路が遮断されたとき、呼出状態の記憶を解除して待受状態の記憶に書き換えることを特徴とするインターホン装置。 - 前記居室親機は、前記操作部にて呼出操作が行われてから所定の呼出時間を計時するための呼出タイマ(26)を備えることにより、前記切替制御回路は、前記呼出タイマにて計時中の所定の呼出時間内は前記電源供給スイッチがオンとなるように制御して前記伝送線への前記電源供給路を形成し、前記所定の呼出時間がタイムアップとなったときに前記電源供給スイッチがオフとなるように制御して前記伝送線への前記電源供給路を遮断し、前記ラッチ回路は、前記電源供給路が遮断されたとき、呼出状態の記憶を解除して待受状態の記憶に書き換えることを特徴とする請求項1記載のインターホン装置。
- 前記ラッチ回路は、前記伝送線上に重畳されている通話電圧の電圧レベルをもとに、前記複数の玄関子機のうち特定の玄関子機と前記居室親機との間で予め通話が成立されていることを検出し、前記操作部にて呼出操作が行われた場合において呼出状態の記憶を行わずに待受状態の記憶を保持することを特徴とする請求項1または請求項2記載のインターホン装置。
- 前記切替制御回路は、前記複数の玄関子機からの呼び出しを同時に検出すると、前記電源供給スイッチがオン/オフとなるように制御して前記伝送線への前記電源供給路を形成/遮断し、
前記ラッチ回路は、前記電源供給スイッチがオン/オフ切り替えられたとき、呼出状態の記憶を解除して待受状態の記憶に書き換えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項記載のインターホン装置。 - 前記呼出タイマーが計時中において、他の玄関子機で呼出操作を行ったとき、前記ラッチ回路は、伝送線電圧を検出して呼出中の玄関子機が存在することを認識し、呼出ボタンが押されたことの記憶を行わずに待受状態の記憶を保持することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち何れか1項記載のインターホン装置。
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- 2006-02-28 JP JP2006053221A patent/JP2007235410A/ja not_active Withdrawn
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WO2020026421A1 (ja) * | 2018-08-02 | 2020-02-06 | 三菱電機株式会社 | エレベーターの非常通報システム |
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JP7081668B2 (ja) | 2018-08-02 | 2022-06-07 | 三菱電機株式会社 | エレベーターの非常通報システム |
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