JP2007234842A - 樹脂組成物及び樹脂組成物を使用して作製した半導体装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]半導体素子又は放熱部材を支持体に接着する樹脂組成物であって、一般式(1)で示される化合物(A)、重合開始剤(B)及び銀粉(C)を含むことを特徴とする樹脂組成物。
[3]前記化合物(A)が脂肪族ジオールと炭酸ジアルキルとの反応により得られたポリカーボネートジオールと(メタ)アクリル酸又はその誘導体との反応物である[1]又は[2]項に記載の樹脂組成物。
[4]前記脂肪族ジオールがブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール、及びシクロヘキサンジメタノールから選ばれる少なくとも1種である[3]項に記載の樹脂組成物。
[5]さらに水酸基を有する(メタ)アクリレートを含む[1]〜[4]項のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
[6]前記水酸基を有する(メタ)アクリレートが一般式(2)又は一般式(3)で示される[5]項に記載の樹脂組成物。
[8]さらにカップリング剤を含む[1]〜[7]項のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
[9]前記カップリング剤がS−S結合を有するシランカップリング剤である[8]項に記載の樹脂組成物。
[10][1]〜[9]項のいずれか1項に記載の樹脂組成物を半導体用ダイアタッチペースト又は放熱部材接着用材料として用いて作製したことを特徴とする半導体装置。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の樹脂組成物は、例えば各成分を予備混合した後、3本ロールを用いて混練した後真空下脱泡することにより製造することができる。
以下実施例を用いて本発明を具体的に説明するが、これらに限定されるものではない。配合割合は重量部で示す。
化合物(A)として1,6−ヘキサンジオール/1,4−ジメタノールシクロヘキサン(=1/1(モル比))と炭酸ジメチルから合成した分子量約900のポリカーボネートジオールのジメタクリレート(宇部興産(株)製、UM−90(1/1)DM、一般式(1)のR1がメチル基、R2が−(CH2)6−と−CH2−C6H10−CH2−の1対1の混合でnが約4、以下化合物A1)、重合開始剤(B)としてジクミルパーオキサイド(日本油脂(株)製、パークミルD、急速加熱試験における分解温度:126℃、以下重合開始剤)、銀粉(C)として、平均粒径8μm、最大粒径30μmのフレーク状銀粉(以下銀粉)、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート(日本化成(株)製、CHDMMA、一般式(3)のR5が水素である水酸基を有するアクリレート、以下化合物Y1)、2−メタクリロイルオキシエチルコハク酸(共栄社化学(株)製、ライトエステルHO−MS、カルボキシ基を有するメタクリレート、以下化合物Y2)、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート(共栄社化学(株)製、ライトエステル1、6HX、以下化合物Y3)、テトラスルフィド結合を有するカップリング剤(日本ユニカー(株)製、A−1289、以下カップリング剤1)、グリシジル基を有するカップリング剤(信越化学工業(株)製、KBM−403E、以下カップリング剤2)を表1のように配合し、3本ロールを用いて混練し、脱泡することで樹脂組成物を得た。配合割合は重量部である。得られた樹脂組成物を以下の方法により評価した。評価結果を表1に示す。
表1に示す割合で配合し実施例1と同様に樹脂組成物を得た。
なお実施例2ではグリセリンジメタクリレート(共栄社化学(株)製、ライトエステルG−101P、一般式(2)のR3がメチル基、x=2、y=1、z=0である水酸基を有するメタクリレート、以下化合物Y4)を、実施例3では1,6−ヘキサンジオールと炭酸ジメチルから合成した分子量約1000ポリカーボネートジオールのジメタクリレート(宇部興産(株)製、UH−100DM、一般式(1)のR1がメチル基、R2が−(CH2)6−でnが約5、以下化合物A2)を、実施例4では2−メタクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸(共栄社化学(株)製、ライトエステルHO−HH、カルボキシ基を有するメタクリレート、以下化合物Y5)を、また比較例2ではポリテトラメチレングリコールジメタクリレート(日本油脂(株)製、ブレンマーPDT−800、以下化合物X)を用いた。
得られた樹脂組成物を以下の方法により評価した。評価結果を表1に示す。
・接着強度:表1に示す樹脂組成物を用いて6×6mmのシリコンチップをNi−Pd/Auめっきした銅フレームにマウントし、150℃オーブン中30分硬化した。硬化後及び吸湿処理(85℃、85%、72時間)後に自動接着力測定装置を用い260℃での熱時ダイシェア強度を測定した。260℃熱時ダイシェア強度が30N/チップ以上の場合を合格とした。接着強度の単位はN/チップである。
・弾性率:表1に示す樹脂組成物を用いて4×20×0.1mmのフィルム状の試験片を作製し(硬化条件150℃30分)、動的粘弾性測定機(DMA)にて引っ張りモードでの測定を行った。測定条件は以下の通りである。
測定温度:−100〜300℃
昇温速度:5℃/分
周波数:10Hz
荷重:100mN
25℃における貯蔵弾性率を弾性率とし3000MPa以下の場合を合格とした。弾性率の単位はMPaである。
・耐リフロー性:表1に示す樹脂組成物を用いて、下記のリードフレームとシリコンチップを150℃30分間硬化し接着した。封止材料(スミコンEME−7026、住友ベークライト(株)製)を用い封止し、パッケージを作製した。このパッケージを30℃、相対湿度60%、168時間吸湿処理した後、IRリフロー処理(260℃、10秒、3回リフロー)を行った。処理後のパッケージを超音波探傷装置(透過型)により剥離の程度を測定した。ダイアタッチ部の剥離面積が10%未満の場合を合格とした。剥離面積の単位は%である。
パッケージ:QFP(14×20×2.0mm)
リードフレーム:Ni−Pd/Auめっきした銅フレーム
チップサイズ:6×6mm
樹脂組成物の硬化条件:オーブン中150℃、30分
Claims (10)
- 前記化合物(A)の分子量が500〜2000である請求項1記載の樹脂組成物。
- 前記化合物(A)が脂肪族ジオールと炭酸ジアルキルとの反応により得られたポリカーボネートジオールと(メタ)アクリル酸又はその誘導体との反応物である請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
- 前記脂肪族ジオールがブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール、及びシクロヘキサンジメタノールから選ばれる少なくとも1種である請求項3に記載の樹脂組成物。
- さらに水酸基を有する(メタ)アクリレートを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- さらにカルボキシ基を有する(メタ)アクリレートを含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- さらにカップリング剤を含む請求項1〜7のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記カップリング剤がS−S結合を有するシランカップリング剤である請求項8に記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の樹脂組成物を半導体用ダイアタッチペースト又は放熱部材接着用材料として用いて作製したことを特徴とする半導体装置。
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