JP2007234832A - 可撓性配線板および配線収納体 - Google Patents

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Abstract

【課題】実装された発熱性半導体部品により生じた熱を効率よく外部に放熱することができる可撓性配線板を提供すること。
【解決手段】本発明の可撓性配線板2は、基板3の一面側(上面)3cに形成された導電パターン5と、基板の他面側(下面)3dに形成されているグランド線7と、導電パターン5もしくはグランド線7のいずれかに接続されている複数の接続ランド6と、基板3の他面側3dを被覆する被覆部材8とを備えている。この被覆部材8は、基板3の厚さ方向に対して接続ランド6および発光ダイオード12と対向する位置に、第1の放熱用開口部8aを有している。これより、接続ランド6および発光ダイオード12と対向する基板3およびグランド線7が第1の放熱用開口部8aを介して外気に触れるので、発光ダイオード12の発生熱を基板3の他面側3dからも外気に放熱することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、可撓性配線板および配線収納体に係り、特に、液晶表示装置に用いられるバックライトなどの面状発光装置の内部に配設されたフレキシブルプリント配線板に取り付けられる発光ダイオードを効率よく放熱させるために好適に利用することができる可撓性配線板および配線収納体に関する。
一般的に、電子機器の部品間を電気的に接続させる場合、フレキシブルプリント配線板と呼ばれる可撓性配線板が多く用いられている。例えば、液晶表示装置の技術分野においては、駆動ICや発光ダイオードなどの半導体部品を液晶表示パネルや制御回路などの他の回路に接続する場合に可撓性配線板がそれらの電気的接続部材として用いられていることが多い。この場合、近年の省スペース化のニーズから、駆動ICや発光ダイオードなどの半導体部品は、可撓性配線板の接続ランド上に接続されることにより、その可撓性配線板上に実装されていた(特許文献1を参照)。
特開2005−217031号公報
しかしながら、可撓性配線板に実装される大多数の半導体部品がその駆動により発熱するため、その駆動により発熱する半導体部品(以下、「発熱性半導体部品」という。)の蓄熱を効率よく放熱しなければ、発熱性半導体部品の駆動効率が減少し、発熱性半導体部品およびそれに接続した回路に所望の機能を発揮させることができないおそれがあった。
例えば、液晶表示装置の技術分野においては、発熱性半導体部品として液晶表示パネルの駆動ICが可撓性配線板に実装されていた場合、駆動ICがその許容発熱量を超えて発熱すると、駆動ICが破壊したり、駆動ICが正常に駆動せずに所定の駆動電圧を液晶表示パネルに供給することができなくなるので、液晶表示パネルに輝度むらを生じさせるおそれがあった。
また、バックライトなどの面状発光装置における光源となる発光ダイオードが発熱性半導体部品として可撓性配線板に実装されていた場合に、発光ダイオードがその許容発熱量を超えて発熱すると、発光ダイオードが破壊したり、発光ダイオードが正常に発光せずに所定の輝度を導光板に供給することができなくなることがあり、面状発光装置の輝度を低下させるおそれがあった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、実装された発熱性半導体部品により生じた熱を効率よく外部に放熱することができる可撓性配線板を提供することをその1の目的としている。
また、本発明は、発熱性半導体部品が実装された可撓性配線板を備えており、その発熱性半導体部品により生じた熱を効率よく外部に放熱することができる配線収納体を提供することを他の目的としている。
前述した1の目的を達成するため、本発明の可撓性配線板は、その第1の態様として、可撓性絶縁材を用いて平板状に形成されている基板と、基板の一面側に形成されている複数の導電パターンと基板の一面側と対向する他面側に形成されているグランド線と発熱性半導体部品に接続させるために一面側に形成されており導電パターンまたはグランド線のいずれかに接続されている複数の接続ランドと、グランド線の表面上および基板の他面側であってグランド線が形成されていない面上を被覆する絶縁性の被覆部材とを備えており、被覆部材が、基板の厚さ方向に対して接続ランドおよび接続ランドに接続される発熱性半導体部品と向かい合う位置に、第1の放熱用開口部を有していることを特徴としている。
本発明の第2の態様の可撓性配線板は、第1の態様の可撓性配線板において、第1の放熱用開口部が、接続ランドおよび接続ランドに接続される発熱性半導体部品が占める範囲よりも広い範囲で形成されていることを特徴としている。
本発明の第3の態様の可撓性配線板は、第1または第2の態様の可撓性配線板において、グランド線が、基板の厚さ方向に対して接続ランドおよび発熱性半導体部品と向かい合う位置において、接続ランドおよび接続ランドに接続される発熱性半導体部品が占める範囲よりも広い範囲を占めるように形成されていることを特徴としている。
本発明の第4の態様の可撓性配線板は、第1から第3のいずれか1の態様の可撓性配線板において、接続ランドおよびグランド線が、基板の厚さ方向に対して重なる位置に形成されており、接続ランドは、接続ランドの形成面内において前記基板に形成されたスルーホールを介して、グランド線に接続されていることを特徴としている。
本発明の第5の態様の可撓性配線板は、第1から第4のいずれか1の態様の可撓性配線板において、発熱性半導体部品が発光ダイオードであることを特徴としている。
本発明の第6の態様の可撓性配線板は、第1から第5のいずれか1の態様の可撓性配線板において、接続ランドおよび接続ランドに接続される発熱性半導体部品と対向する基板およびグランド線が、第1の放熱用開口部を介して、放熱部材に接続されていることを特徴としている。
本発明の第7の態様の可撓性配線板は、第6の態様の可撓性配線板において、放熱部材が、被覆部材の表面上に形成された金属薄膜または被覆部材の表面上に貼付された金属薄板であることを特徴としている。
また、前述した他の目的を達成するため、本発明の配線収納体は、その第1の態様として、第1から第7のいずれか1の態様の可撓性配線板と、少なくとも可撓性配線板を収納するとともに収納される可撓性配線板の第1の放熱用開口部と対向する位置に第2の放熱用開口部を有している筐体とを備えていることを特徴としている。
本発明の第2の態様の配線収納体は、第1の態様の配線収納体において、第2の放熱用開口部が、第1の放熱用開口部が占める範囲よりも広い範囲を占めるように形成されていることを特徴としている。
本発明の第1の態様の可撓性配線板によれば、基板の一面側に配設される接続ランドおよびその接続ランドに接続される発熱性半導体部品と対向する基板の他面側およびグランド線が第1の放熱用開口部を介して外気に触れるので、基板の他面側からも発熱性半導体部品により発生した熱を外気に放熱することができる。これにより、上昇した発熱性半導体部品の発生熱によりその発熱性半導体部品や他の回路が破壊されてしまうことを防止することができるという効果を奏する。また、本発明の第1の態様の可撓性配線板により、従来より発熱性半導体部品に流すことができた電流分に、その発熱性半導体部品の破損防止により流すことができなかった電流分を加えて流すことができるので、その発熱性半導体部品により多くの仕事を行なわせることができるという効果を奏する。
本発明の第2の態様の可撓性配線板によれば、基板の一面側に配設される接続ランドおよびその接続ランドに接続される発熱性半導体部品と対向する基板の他面側およびグランド線のすべての範囲が第1の放熱用開口部を介して外気に触れるので、発熱性半導体部品により発生した熱を外気に効率よく放熱することができるという効果を奏する。
本発明の第3の態様の可撓性配線板によれば、放熱性の良い金属製のグランド線が、接続ランドおよびその接続ランドに接続される発熱性半導体部品に対向する基板と外気との媒介部材になるので、発熱性半導体部品により発生した熱を外気に効率よく放熱することができるという効果を奏する。
本発明の第4の態様の可撓性配線板によれば、接続ランドとグランド線とをスルーホールを介して接続しているので、接続ランドに熱伝導した発熱性半導体部品の発生熱を外気に接触しているグランド線に効率よく伝導させることができるという効果を奏する。
本発明の第5の態様の可撓性配線板によれば、発光ダイオードの整流効果により発光ダイオードを介してグランド線から導電パターンへ電流が流れることを防止するので、被覆されずに露出したグランド線に高電位の部材が接触し、そのグランド線の電位が導電パターンの電位よりも高くなった場合においても電流の逆流を防止することができるという効果を奏する。
本発明の第6の態様の可撓性配線板によれば、放熱部材が接続された基板およびグランド線の放熱効率が向上するので、発熱性半導体部品により発生した熱を外気に効率よく放熱することができるという効果を奏する。
本発明の第7の態様の可撓性配線板によれば、放熱部材の材料に放熱性の良い金属(合金を含む。)を使用しているので、放熱部材の放熱効率を向上させることができるという効果を奏する。また、可撓性配線板の可撓性、省スペース性および収納性を損なうことなく、放熱部材を除く可撓性配線板に放熱部材を取り付けることができるという効果を奏する。
また、本発明の第1の態様の配線収納体によれば、筐体に覆われた可撓性配線板に係る基板の一面側に配設される接続ランドおよびその接続ランドに接続される発熱性半導体部品と対向する基板の他面側およびグランド線が第1の放熱用開口部および第2の放熱用開口部を介して外気に触れるので、基板の他面側からも発熱性半導体部品により発生した熱を外気に放熱することができる。これにより、上昇した発熱性半導体部品の発生熱によりその発熱性半導体部品や他の回路が破壊されてしまうことを防止することができるという効果を奏する。また、本発明の第1の態様の配線収納体により、従来より発熱性半導体部品に流すことができた電流分に、その発熱性半導体部品の破損防止により流すことができなかった電流分を加えて流すことができるので、その発熱性半導体部品により多くの仕事を行なわせることができるという効果を奏する。
本発明の第2の態様の配線収納体によれば、筐体に覆われた可撓性配線板に係る接続ランドおよびその接続ランドに接続される発熱性半導体部品と対向する基板およびグランド線のすべての範囲が第1の放熱用開口部および第2の放熱用開口部を介して外気に触れるので、発熱性半導体部品により発生した熱を外気に効率よく放熱することができるという効果を奏する。
以下、図1から図9を用いて、本発明の可撓性配線板およびその可撓性配線板が収納される配線収納体を、それらの第1の実施形態および第2の実施形態により説明する。なお、図1から図9の各図面は、第1の実施形態および第2の実施形態の理解を容易にするため、その寸法の一部を適宜変更して示している。
はじめに、図1から図6を用いて、第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態の面状発光装置の斜視図を示している。第1の実施形態の面状発光装置1Aは、図1に示すように、液晶表示装置に備わるバックライトであり、矩形状の底面とその底面の周縁に起立する側壁とを有する筐体11の内部において、底面から順に反射フィルム13、導光板14、2つの光学フィルム15、16および遮光フィルム17を積層して備えており、さらにその導光板14の側方において第1の実施形態の可撓性配線板2Aに実装された発光ダイオード12を備えている。ここで、駆動により発熱を伴う発光ダイオード12が発熱性半導体部品として実装された可撓性配線板2Aを面状発光装置1Aの筐体11の内部に収納していることから、第1の実施形態の面状発光装置1Aは、本発明に係る配線収納体として用いられている。また、面状発光装置1Aの反射フィルム13、導光板14、2つの光学フィルム15、16、遮光フィルム17および発光ダイオード12は、従来技術を利用したものが用いられている。
図2は、図1のA−A部分断面図を示している。また、図3から図6は、第1の実施形態の可撓性配線板を上面側もしくは下面側から示した平面図である。
第1の実施形態の可撓性配線板2Aは、図2に示すように、基板3、回路部4および被覆部材8を有している。
基板3は、図3に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)などの可撓性絶縁材を用いて、矩形部3aと柱状部3bを組み合わせてなる横L字状に形成されている。
回路部4は、図2および図3に示すように、基板3の上面3cに銅やアルミニウムなどの良導電性の金属を用いて形成された複数の導電パターン5および複数の接続ランド6と、図2および図4に示すように、導電パターン5および接続ランド6と同様の金属を用いて基板3の下面3dに形成されたグランド線7とを有している。
接続ランド6は、図3に示すように、基板3の矩形部3aにおいて矩形の平面状に形成されており、2個1組の接続ランド6、6が発光ダイオード12の配設個数分だけ用意されている。導電パターン5は、2個1組の接続ランド6、6のうち一方の接続ランド6から基板3の柱状部3bの端部まで引き回されるように形成されており、その柱状部3bの端部において他の回路と接続させる矩形の平面状の接続端子5aを有している。
グランド線7は、図4に示すように、3つの矩形の平面部7a、それら3つの平面部7aに接続された接続線7bおよび基板3の柱状部3bの端部に引き回された接続線7bの先端に形成された端子部7cを有している。ここで、平面部7aは、基板3の厚さ方向に対して接続ランド6および接続ランド6に接続された発光ダイオード12と向かい合う位置に形成されていることが好ましく、さらに接続ランド6および発光ダイオード12が占める範囲よりも広い範囲を占めるような大きさを有する形状に形成されていることが好ましい。また、図2から図4に示すように、2個1組の接続ランド6、6のうち導電パターン5が接続されていない接続ランド6の形成面の周縁にその接続ランド6から平面部7aに複数の貫通孔を形成した後にそれら複数の貫通孔に接続ランド6と同素材の金属を装填してなる複数のスルーホール9を当該接続ランド6に形成することより、平面部7aと接続ランド6とが接続されていることが好ましい。
可撓性配線板2Aの被覆部材8は、図2、図5および図6に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)などの可撓性絶縁材を用いて、図2に示す基板3の下面3dおよびグランド線7の表面に積層させることにより形成されている。ここで、この被覆部材8は、図2に示すように、接続ランド6および発光ダイオード12の対向位置に第1の放熱用開口部8aを有している。この第1の放熱用開口部8aは、図5(a)もしくは(b)のように、複数のスリット状もしくはスポット状に形成されていても良いが、図6に示すように、これら第1の放熱用開口部8aは、接続ランド6および発光ダイオード12が占める範囲(図4を参照)よりも広い範囲を占めるような大きさを有する形状に形成されていることが放熱効率の向上の観点から好ましい。
前述した第1の実施形態の可撓性配線板2Aを収納する面状発光装置1Aの筐体11は、図2に示すように、その可撓性配線板2Aに係る第1の放熱用開口部8aと対向する位置に、第2の放熱用開口部11aを有している。第2の放熱用開口部11aは、第1の放熱用開口部8aと同様、複数のスリット状もしくはスポット状に形成されていても良いが、放熱効率の向上の観点から、この第2の放熱用開口部11aは、接続ランド6および発光ダイオード12が占める範囲(図4を参照)よりも広い範囲を有する形状に形成されていることが好ましい。なお、可撓性配線板2Aと筐体11との間に反射フィルム13が介在する場合、図1および図2に示すように、第2の放熱用開口部11aの対向位置に第2の放熱用開口部11aと同じ大きさの対応開口部13aを設けておく。
次に、図2から図6を用いて、本実施形態の可撓性配線板2Aおよび面状発光装置1Aの作用を説明する。
第1の実施形態の可撓性配線板2Aは、図2および図3に示すように、その基板3の上面3c側に接続ランド6および発光ダイオード12を有している。よって、基板3の下面3d側において接続ランド6および発光ダイオード12と対向する部分、特に接続ランド6と接続されたグランド線7は発光ダイオード12の発生熱により高温となる。ここで、第1の実施形態の可撓性配線板2Aは、図2、図5および図6に示すように、その基板3の下面3d側において第1の放熱用開口部8aを有する被覆部材8を備えているので、基板3の下面3d側から高熱になった基板3およびグランド線7を外気に触れさせることができる。
特に、この第1の放熱用開口部8aは、図6に示すように、接続ランド6および発光ダイオード12が占める範囲よりも広い範囲を占めるように形成されていることにより、接続ランド6および発光ダイオード12と対向する基板3およびグランド線7のすべての範囲、すなわち高温となるすべての範囲が第1の放熱用開口部8aを介して外気に触れることになる。これにより、発光ダイオード12の発生熱を外気に効率よく放熱することができるようになる。ここで、図4に示すように、高温となるすべての範囲にグランド線7の平面部7aが形成されていることにより、基板3よりも放熱効率の良いグランド線7が接続ランド6および発光ダイオード12に対向する基板3と外気との媒介部材になる。これにより、発光ダイオード12により発生した大部分の熱を外気に放熱することができる。
ここで、第1の実施形態の可撓性配線板2Aの下面側(すなわち基板3の下面3d側)から発光ダイオード12の発生熱を効率よく放熱するためには、発光ダイオード12の発生熱を下面3d側に効率よく熱伝導させることが好ましい。そのため、第1の実施形態の可撓性配線板2Aにおいては、図3および図4に示すように、基板3の厚さ方向に対して接続ランド6とグランド線7の平面部7aとを重ね合わせ、その接続ランド6の形成面内に複数のスルーホール9を設けている。これにより、接続ランド6とグランド線7とをスルーホールを介して接続しているので、接続ランド6に熱伝導した発光ダイオード12の発生熱を外気に接触しているグランド線7に効率よく伝導させることができる。
また、被覆部材8に第1の放熱用開口部8aが形成されていることにより、被覆されていないグランド線7の平面部7aに高電位の部材が接触し、そのグランド線7の電位が導電パターン5の電位よりも一時的に高くなってしまうようなことも考えられるが、第1の実施形態の可撓性配線板2Aにおいては、可撓性配線板2Aに実装させる発熱性半導体部品として発光ダイオード12が用いられているので、その発光ダイオード12の整流効果により、発光ダイオードを介してグランド線7から導電パターン5に電流が逆流することを防止することができる。
このような第1の実施形態の可撓性配線板2Aを備える第1の実施形態の面状発光装置1Aは、図2に示すように、その可撓性配線板2Aを収納する筐体11は第2の放熱用開口部11aを有しており、その第2の放熱用開口部11aが可撓性配線板2Aの第1の放熱用開口部8aに対向する位置に形成されているので、可撓性配線板2Aの基板3およびグランド線7が第1の放熱用開口部8aおよび第2の放熱用開口部11aを介して外気に触れることができる。この第2の放熱用開口部11aは、図2に示すように、接続ランド6および発光ダイオード12の対向位置にあるグランド線7の平面部7aの形成範囲よりも広い範囲で形成されているので、発光ダイオード12により熱せられる基板3およびグランド線7の平面部7aの範囲が第1の放熱用開口部8aおよび第2の放熱用開口部11aを介して外気に触れることができ、発光ダイオード12により発生した熱を外気に効率よく放熱することができる。
すなわち、第1の実施形態の可撓性配線板2Aおよび面状発光装置(配線収納体)1Aによれば、基板3の下面3d側から基板3およびグランド線7に伝導した発光ダイオード12の熱を第1の放熱用開口部8aおよび第2の放熱用開口部11aを介して外気に放熱することができるので、上昇した発光ダイオード12の発生熱によりその発光ダイオード12や他の回路が破壊されてしまうことを防止することができる。
また、第1の実施形態の可撓性配線板2Aおよび面状発光装置1Aにより、発光ダイオード12の発生熱を効果的に放熱できるので、発光ダイオード12の発熱量を考慮して発光ダイオード12に流すことができた従来の電流分(例えば最大許容電流の8割程度の電流)に、従来においてはその発光ダイオード12の破損防止により流すことができなかった分の電流(例えば最大許容電流のうち残りの1〜2割程度の電流)を加えて流すことができる。これにより、その発光ダイオード12により多くの仕事、すなわち従来よりも高輝度の照射をさせることができる。
つづいて、図7から図9を用いて、第2の実施形態を説明する。
図7は、第2の実施形態の面状発光装置における部分断面図を示している。第2の実施形態の面状発光装置1Bは、図7に示すように、その筐体11の内部において、底面から順に反射フィルム13、導光板14、2つの光学フィルム15、16および遮光フィルム17を積層して備えており、さらにその導光板14の側方において第2の実施形態の可撓性配線板2Bに実装された発光ダイオード12を備えている。ここで、第2の実施形態の面状発光装置1Bにおける筐体11、反射フィルム13、導光板14、2つの光学フィルム15、16、遮光フィルム17および発光ダイオード12は、第1の実施形態のものと同様にして形成されている。
第2の実施形態の可撓性配線板2Bは、基板3、回路部4、被覆部材8および放熱部材10を有しており、第2の実施形態の基板3、回路部4および被覆部材8は、第1の実施形態のものと同様にして形成されている。
放熱部材10は、良好な放熱性を有する金属を用いて形成されており、図7に示すように、第1の放熱用開口部8aを介して接続ランド6および発光ダイオード12と対向する基板3の下面3d側およびグランド線7(グランド線7の平面部7aが第1の放熱用開口部8aよりも広い範囲に形成されている場合にはグランド線7のみ)に接続されている。第2の実施形態においては、図7および図8に示すように、この放熱部材10は、アルミニウム、銅、またはアルミニウムもしくは銅を1の成分とする合金を用いることができ、さらに被覆部材8の表面上に形成された金属薄膜または被覆部材8の表面上に貼付された金属薄板であることが好ましい。
また、面状発光装置1Bの筐体11は、第2の実施形態の可撓性配線板2Bに係る放熱部材10に対向する位置に第2の放熱用開口部11aを有している。この第2の放熱用開口部11aは、第1の放熱用開口部8aが占める範囲よりも広い範囲を占めるような大きさを有する形状に形成されていることが好ましい。
次に、図7を用いて、本実施形態の可撓性配線板2Bおよび面状発光装置(配線収納体)1Bの作用を説明する。
第2の実施形態においては、放熱部材10が第1の放熱用開口部8aを介して基板3の下面3d側およびグランド線7(グランド線7の平面部7aが第1の放熱用開口部8aよりも広い範囲に形成されている場合にはグランド線7のみ)に接続されているので、基板3およびグランド線7の放熱効率が向上する。これにより、発光ダイオード12の発生熱を外気に効率よく放熱することができる。
この放熱部材10は、アルミニウム、銅、またはアルミニウムもしくは銅を1の成分とする合金など、放熱性の良い金属(合金を含む。)を用いて形成されることにより、放熱部材10の放熱効率を向上させることができる。
また、この放熱部材10は、金属薄膜もしくは金属薄板となっていることにより、その表面積を第1の放熱用開口部8aよりも広い面積とすることができるとともに、可撓性配線板2Bの可撓性、省スペース性および収納性を損なうことなく、可撓性配線板2Bの基板3およびグランド線7に放熱部材10を取り付けることができる。
そして、第2の実施形態の面状発光装置1Bは、第2の実施形態の可撓性配線板2Bに係る放熱部材10に対向する位置に、第2の放熱用開口部11aを有しているので、放熱部材10は第2の放熱用開口部11aを介して外気に触れることができ、放熱効果を期待することができる。また、第2の放熱用開口部11aは、第1の放熱用開口部8aよりも大きくなるように形成されているので、高温になる範囲のすべてに外気をふれさせることができ、高い放熱効果を期待することができる。
すなわち、第2の実施形態の面状発光装置1Bによれば、筐体11に覆われた可撓性配線板2Bに係る放熱部材10が第1の放熱用開口部8aおよび第2の放熱用開口部11aを介して外気に触れるので、発光ダイオード12により発生した熱を外気に放熱することができる。これにより、上昇した発光ダイオード12の発生熱によりその発光ダイオード12や他の回路が破壊されてしまうことを防止することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態などに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
第1の実施形態の面状発光装置(配線収納体)を示す斜視図 図1のA−A部分断面図 第1の実施形態の可撓性配線板を上面側から示す平面図 第1の実施形態の可撓性配線板を下面側から示す平面図(被覆部材を除く。) 第1の実施形態の可撓性配線板に係る被覆部材に形成された第1の放熱用開口部を示す平面図;(a)は第1の放熱用開口部がスリット状に形成されており、(b)は第1の放熱用開口部がスポット状に形成されている。 第1の実施形態の可撓性配線板に係る被覆部材において矩形状に形成された第1の放熱用開口部を示す平面図 第2の実施形態の面状発光装置(配線収納体)を示す部分断面図 第2の実施形態の可撓性配線板を下面側から示す平面部 第2の実施形態の面状発光装置(配線収納体)を下面側から示す部分平面図
符号の説明
1 面状発光装置(配線収納体)
2 可撓性配線板
3 基板
3a 矩形部
3b 柱状部
3c 上面
3d 下面
4 回路部
5 導電パターン
5a 端子
6 接続ランド
7 グランド線
7a 平面部
7b 接続線
7c 端子
8 被覆部材
8a 第1の放熱用開口部
9 スルーホール
10 放熱部材
11 筐体
11a 第2の放熱用開口部
12 発光ダイオード(発熱性半導体部品)
13 反射フィルム
13a 対応開口部
14 導光板
15、16 光学フィルム
17 遮光フィルム

Claims (9)

  1. 可撓性絶縁材を用いて平板状に形成されている基板と、
    前記基板の一面側に形成されている複数の導電パターンと、
    前記基板の一面側と対向する他面側に形成されているグランド線と、
    発熱性半導体部品に接続させるために前記一面側に形成されており前記導電パターンまたは前記グランド線のいずれかに接続されている複数の接続ランドと、
    前記グランド線の表面上および前記基板の他面側であって前記グランド線が形成されていない面上を被覆する絶縁性の被覆部材と
    を備えており、
    前記被覆部材は、前記基板の厚さ方向に対して前記接続ランドおよび前記接続ランドに接続される前記発熱性半導体部品と向かい合う位置に、第1の放熱用開口部を有している
    ことを特徴とする可撓性配線板。
  2. 前記第1の放熱用開口部は、前記接続ランドおよび前記接続ランドに接続される前記発熱性半導体部品が占める範囲よりも広い範囲で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の可撓性配線板。
  3. 前記グランド線は、前記基板の厚さ方向に対して前記接続ランドおよび前記接続ランドに接続される前記発熱性半導体部品と向かい合う位置において、前記接続ランドおよび前記発熱性半導体部品が占める範囲よりも広い範囲を占めるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可撓性配線板。
  4. 前記接続ランドおよび前記グランド線は、前記基板の厚さ方向に対して重なる位置に形成されており、
    前記接続ランドは、前記接続ランドの形成面内において前記基板に形成されたスルーホールを介して、前記グランド線に接続されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の可撓性配線板。
  5. 前記発熱性半導体部品は、発光ダイオードである
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の可撓性配線板。
  6. 前記接続ランドおよび前記接続ランドに接続される発熱性半導体部品と対向する基板およびグランド線は、前記第1の放熱用開口部を介して、放熱部材に接続されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の可撓性配線板。
  7. 前記放熱部材は、前記被覆部材の表面上に形成された金属薄膜または前記被覆部材の表面上に貼付された金属薄板である
    ことを特徴とする請求項6に記載の可撓性配線板。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の可撓性配線板と、
    少なくとも前記可撓性配線板を収納するとともに、収納される前記可撓性配線板の第1の放熱用開口部と対向する位置に第2の放熱用開口部を有している筐体と
    を備えていることを特徴とする配線収納体。
  9. 前記第2の放熱用開口部は、前記第1の放熱用開口部が占める範囲よりも広い範囲を占めるように形成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の配線収納体。
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