JP2007233901A - ホスト計算機で認識可能なデータを別のホスト計算機で認識可能とすることを自動で行うサーバ及び方法 - Google Patents
ホスト計算機で認識可能なデータを別のホスト計算機で認識可能とすることを自動で行うサーバ及び方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ホスト計算機が認識可能なデータを別のホスト計算機で認識可能にするために必要な処理を自動で行えるようにする。
【解決手段】サーバ101が、ホストA及びホストA´で管理されているOS情報及びファイルシステム情報を要求する。それらの情報から、ホストAとホストA´のOSが同一である、或いは、異なっていても、ホストAのファイルシステムがホストA´でサポートされていると判別されたならば、サーバ101は、ホストAで認識されていた論理ボリュームVOL-A1をホストAから切断させてホストA´に接続させる。一方、ホストAとホストA´のOSが異なっていて、ホストAのファイルシステムがホストA´でサポートされていないと判断されたならば、サーバ101は、新たな論理ボリュームVOL-A1'を用意し、ホストAに、VOL-A1内のデータを読み出させてホストA´に転送させ、ホストA´に、転送されて来るデータをVOL-A1'に書かせる。
【選択図】図3
【解決手段】サーバ101が、ホストA及びホストA´で管理されているOS情報及びファイルシステム情報を要求する。それらの情報から、ホストAとホストA´のOSが同一である、或いは、異なっていても、ホストAのファイルシステムがホストA´でサポートされていると判別されたならば、サーバ101は、ホストAで認識されていた論理ボリュームVOL-A1をホストAから切断させてホストA´に接続させる。一方、ホストAとホストA´のOSが異なっていて、ホストAのファイルシステムがホストA´でサポートされていないと判断されたならば、サーバ101は、新たな論理ボリュームVOL-A1'を用意し、ホストAに、VOL-A1内のデータを読み出させてホストA´に転送させ、ホストA´に、転送されて来るデータをVOL-A1'に書かせる。
【選択図】図3
Description
本発明は、ホスト計算機で認識可能なデータを別のホスト計算機で認識可能とすることを行うためのコンピュータ技術に関する。
例えば、特開2005−115438号には、以下のことが開示されている。
分散ファイルシステム管理サーバ2の負荷監視部21が、各ディスク4a〜4mの負荷状況を監視する。特定のディスクの負荷が所定レベルを超えた場合に、データ制御部23が、当該ディスクに記憶されているデータを他のディスクに移動させ、このデータ移動を反映させて、ディレクトリ情報データベース221のディレクトリ情報を更新する。いずれかのクライアントからディレクトリ情報の問い合わせがあった場合には、ディレクトリ通知部22が、更新後のディレクトリ情報を当該クライアントに送信し、クライアント側のディレクトリ情報データベースのキャッシュ321を更新させる。
ところで、複数のホスト計算機と一又は複数のストレージサブシステムとが通信可能になったコンピュータシステムが知られている。ストレージサブシステムは、例えば、配列された複数のディスクドライブ(例えばハードディスクドライブ)を備えたディスクアレイ装置である。ストレージサブシステムは、複数のディスクドライブにより提供された物理的な記憶資源を用いて設定された複数の論理ボリュームを備え、ホスト計算機から論理ボリュームに対するI/O要求(データのライトコマンド或いはリードコマンド)を受信し、そのI/O要求に従って、ホスト計算機からのデータを論理ボリュームに書く、或いは、論理ボリュームからデータを読み出してホスト計算機に送信することができる。
ここで、このようなコンピュータシステムにおいて、或る論理ボリューム内のデータを別のホスト計算機で認識できるようにすることが望まれる場合があるが、その場合、ホスト計算機から上記或る論理ボリューム内のデータを認識するための環境(以下、アクセス環境)を考慮する必要がある。このアクセス環境を無視しては、別のホスト計算機がそのデータを認識できるようにはならない。アクセス環境は、様々な要因、例えば、ホスト計算機での環境(具体例として、ホスト計算機のオペレーティングシステム(以下、OS))や、ストレージサブシステムでの環境(具体例として、ストレージサブシステムで設定されている情報)によって異なり得る。
このように、アクセス環境は様々な要因によって異なり得るので、ホスト計算機が認識可能なデータを別のホスト計算機で認識可能にするための方法としては、アクセス環境の個々の要因に基づいて手動で行う方法が考えられる。しかし、上記のように、アクセス環境は、ストレージサブシステムやホスト計算機の両方の環境に影響し得るものであり、ストレージサブシステムとホスト計算機の両方に対して所定の操作を行う必要が生じ、故に、操作が複雑且つ専門的な知識が必要になり得る。
従って、本発明の目的は、ホスト計算機が認識可能なデータを別のホスト計算機で認識可能にするために必要な処理を自動で行えるようにすることにある。
本発明の他の目的は、後述の説明から明らかになるであろう。
第一及び第二のホスト計算機と一以上のストレージサブシステムとに管理計算機が通信可能に接続される。各ホスト計算機は、接続されている論理ボリュームに対してデータの入出力を行う。一以上のストレージサブシステムに含まれるストレージサブシステムは、前記第一のホスト計算機に接続されている第一の論理ボリュームと、前記第一のホスト計算機による前記第一の論理ボリュームに対する入出力を制御するコントローラとを有する。前記管理計算機は、前記第一のホスト計算機での第一のデータ処理環境を表す第一のホスト情報を前記第一のホスト計算機に要求することにより前記第一のホスト情報を前記第一のホスト計算機から取得する第一のホスト情報取得部と、前記第二のホスト計算機での第二のデータ処理環境を表す第二のホスト情報を前記第二のホスト計算機に要求することにより前記第二のホスト情報を前記第二のホスト計算機から取得する第二のホスト情報取得部と、取得された前記第一のホスト情報と前記第二のホスト情報とを比較する比較部と、前記第二のホスト計算機に前記第一の論理ボリューム内のデータを認識可能にするための、前記第二のホスト計算機と前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムとに対する環境設定を、前記比較の結果に応じて自動で行う環境設定部とを備える。
第一の実施態様では、少なくとも前記ストレージサブシステムのコントローラが記憶域を備えてもよい。前記記憶域が、各ホスト計算機に対応した、一以上の論理ボリュームで構成される各ボリュームグループ毎に、ボリュームグループのグループIDと、該ボリュームグループを構成する一以上の論理ボリュームのボリュームIDと、該ボリュームグループに対応したホスト計算機の入出力形式を表す入出力形式情報とを記憶することができる。前記コントローラが、ボリュームグループに関連付けられている入出力形式情報が表す入出力形式以外の入出力形式で該ボリュームグループを構成する論理ボリュームに入出力させないように構成されてもよい。このような場合、前記第二のホスト情報には、前記第二のホスト計算機のOSに関するOS情報が含まれていて、前記環境設定部が、前記第二のホスト計算機に対応した新たなホストグループを用意することのホストグループ作成要求を前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムに送信し、且つ、前記ホストグループ作成要求の送信先に、前記第二のホスト情報中のOS情報に基づく入出力形式情報の設定要求を送信することができる。それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラ又は前記別のストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなホストグループを表す新たなグループIDを前記記憶域に追記し、且つ、該新たなグループIDに、前記設定要求された入出力形式情報を関連付けることができる。
第二の実施態様では、前記第一の実施態様において、前記一以上のストレージサブシステムの各々が複数の通信ポートを備えてもよい。前記記憶域が、前記各ボリュームグループ毎に、通信ポートのポートIDを記憶することができる。前記コントローラが、ボリュームグループに関連付けられている入出力形式情報が表す入出力形式での入出力であっても、該ボリュームグループに関連付けられていないポートIDに対応した通信ポートを介して入出力させないように構成されてもよい。このような場合、前記環境設定部が、前記ホストグループ作成要求の送信先に、ポートIDの設定要求を更に送信することができる。それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラ又は前記別のストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなグループIDに、前記設定要求されたポートIDを関連付けることができる。
第三の実施態様では、少なくとも前記ストレージサブシステムのコントローラが記憶域を備えてもよい。前記記憶域が、各論理ボリューム毎に、論理ボリュームのボリュームIDと、該論理ボリュームへの入出力形式が許可されたホスト計算機のホストIDとを記憶することができる。前記コントローラが、論理ボリュームに関連付けられているホストIDを有するホスト計算機以外のホスト計算機に前記論理ボリュームに入出力されないように構成されてもよい。このような場合、前記第二のホスト情報には、前記第二のホスト計算機のホストIDが含まれており、前記環境設定部が、前記第二のホスト計算機に認識させる論理ボリュームのボリュームIDを前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムに送信し、且つ、前記ボリュームIDの送信先に、前記第二のホスト情報中のホストIDの設定要求を送信することができる。それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラ又は前記別のストレージサブシステムのコントローラが、前記記憶域上で、受信したボリュームIDに前記設定要求されたホストIDを関連付けることができる。
第四の実施態様では、前記環境設定部が、前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合に、前記ストレージサブシステム内の前記第一の論理ボリュームを切断することの切断要求を前記第一のホスト計算機に送信し、且つ、前記第一の論理ボリュームを接続することの接続要求を前記第二のホスト計算機に送信することができる。それにより、前記第一の論理ボリュームが前記第一のホスト計算機から切断されて、前記第二のホスト計算機に前記第一の論理ボリュームが接続されることが可能となる。
第五の実施態様では、前記第四の実施態様において、前記第一のホスト情報に、前記第一のホスト計算機の第一のOSの種類を表す第一のOS種類情報が含まれてもよい。記第二のホスト情報に、前記第二のホスト計算機の第二のOSの種類を表す第二のOS種類情報が含まれてもよい。前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合とは、前記第一のOS種類情報が表す第一のOS種類に、前記第二のOS種類情報が表す第二のOS種類が適合することであるとすることができる。
第六の実施態様では、前記第五の実施態様において、前記第一のホスト情報に、更に、前記第一のOSでサポートされている第一のボリューム形式を表す第一のボリューム形式情報が含まれてもよい。前記第二のホスト情報に、更に、前記第二のOSでサポートされている第二のボリューム形式を表す第二のボリューム形式情報が含まれてもよい。前記第一のOS種類情報が表す第一のOS種類に、前記第二のOS種類情報が表す第二のOS種類が適合していなくても、前記第一のボリューム形式情報が表す第一のボリューム形式を、前記第二のボリューム形式情報が表す第二のボリューム形式がサポートしていれば、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合となってもよい。
第七の実施態様では、前記第六の実施態様において、前記ボリューム形式とは、OSがサポートしているファイルシステム及び/又はボリュームマネージャであってもよい。
第八の実施態様では、前記第四の実施態様において、少なくとも前記ストレージサブシステムのコントローラが記憶域を備えてもよい。前記記憶域が、各ホスト計算機に対応した、一以上の論理ボリュームで構成される各ボリュームグループ毎に、ボリュームグループのグループIDと、該ボリュームグループを構成する一以上の論理ボリュームのボリュームIDと、該ボリュームグループに対応したホスト計算機の入出力形式を表す入出力形式情報とを記憶することができる。前記コントローラが、ボリュームグループに関連付けられている入出力形式情報が表す入出力形式以外の入出力形式で該ボリュームグループを構成する論理ボリュームに入出力させないように構成されてもよい。前記第二のホスト情報には、前記第二のホスト計算機のOSに関するOS情報が含まれてもよい。前記環境設定部が、前記第二のホスト計算機に対応した新たなホストグループを用意することのホストグループ作成要求を前記ストレージサブシステムに送信し、該ストレージサブシステムに、前記第二のホスト情報中のOS情報に基づく入出力形式情報の設定要求を送信し、且つ、前記第一の論理ボリュームのボリュームIDを送信することができる。それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなホストグループを表す新たなグループIDを前記記憶域に追記し、且つ、該新たなグループIDに、前記設定要求された入出力形式情報と、前記第一の論理ボリュームのボリュームIDとを関連付けることができる。
第九の実施態様では、前記環境設定部が、前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合に、新たな第二の論理ボリュームを前記ストレージサブシステム又は別のストレージサブシステムに準備させ、前記第一の論理ボリューム内のデータを少なくとも前記第二のホスト計算機を介さずに前記第二の論理ボリュームに書かせ、前記第二の論理ボリュームを接続することの接続要求を前記第二のホスト計算機に送信することができる。それにより、前記第一の論理ボリューム内のデータが書かれた前記第二の論理ボリュームが前記第二のホスト計算機に接続されることが可能となる。
第十の実施態様では、前記第九の実施態様において、少なくとも前記ストレージサブシステムのコントローラが記憶域を備えてもよい。前記記憶域が、各ホスト計算機に対応した、一以上の論理ボリュームで構成される各ボリュームグループ毎に、ボリュームグループのグループIDと、該ボリュームグループを構成する一以上の論理ボリュームのボリュームIDと、該ボリュームグループに対応したホスト計算機の入出力形式を表す入出力形式情報とを記憶することができる。前記コントローラが、ボリュームグループに関連付けられている入出力形式情報が表す入出力形式以外の入出力形式で該ボリュームグループを構成する論理ボリュームに入出力させないように構成されてもよい。この場合、前記第二のホスト情報には、前記第二のホスト計算機のOSに関するOS情報が含まれてもよい。前記環境設定部が、前記第二のホスト計算機に対応した新たなホストグループを用意することのホストグループ作成要求を前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムに送信し、前記ホストグループ作成要求の送信先に、前記第二のホスト情報中のOS情報に基づく入出力形式情報の設定要求を送信し、且つ、前記第二の論理ボリュームのボリュームIDを送信することができる。それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラ又は前記別のストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなホストグループを表す新たなグループIDを前記記憶域に追記し、且つ、該新たなグループIDに、前記設定要求された入出力形式情報と、前記第二の論理ボリュームのボリュームIDとを関連付けることができる。
第十一の実施態様では、前記環境設定部が、前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされていない場合に、前記ストレージサブシステム又は別のストレージサブシステムに新たな第二の論理ボリュームを準備させ、前記準備された第二の論理ボリュームを前記第二のホスト計算機に接続させ、前記第二の論理ボリュームに書かれるデータファイルを認識させるためのファイルシステムが前記第二のホスト計算機により作成され、前記第一の論理ボリューム内の全てのデータを読み出して前記第二のホスト計算機に転送することを前記第一のホスト計算機に実行させることができる。それにより、前記第二のホスト計算機が、前記転送されて来るデータを前記第二の論理ボリュームに書いていき、且つ、それに伴って前記作成したファイルシステムを更新していき、前記第一の論理ボリューム内の全てのデータが前記第二の論理ボリュームに書かれた場合に、前記更新されたファイルシステムを用いることにより前記第二の論理ボリューム内のデータを認識できるようになる。
第十二の実施態様では、前記第十一の実施態様において、前記環境設定部が、前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合に、前記ストレージサブシステム内の前記第一の論理ボリュームを切断することの切断要求を前記第一のホスト計算機に送信し、且つ、前記第一の論理ボリュームを接続することの接続要求を前記第二のホスト計算機に送信することができる。それにより、前記第二のホスト計算機に前記第一の論理ボリュームが接続されることが可能となる。
第十三の実施態様では、前記第十一の実施態様において、前記環境設定部が、前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合に、新たな第二の論理ボリュームを前記ストレージサブシステム又は別のストレージサブシステムに準備させ、前記第一の論理ボリューム内のデータを少なくとも前記第二のホスト計算機を介さずに前記第二の論理ボリュームに書かせ、前記第二の論理ボリュームを接続することの接続要求を前記第二のホスト計算機に送信することができる。それにより、前記第一の論理ボリューム内のデータが書かれた前記第二の論理ボリュームが前記第二のホスト計算機に接続されることが可能となる。
第十四の実施態様では、前記第十一の実施態様において、少なくとも前記ストレージサブシステムのコントローラが記憶域を備えてもよい。前記記憶域が、各ホスト計算機に対応した、一以上の論理ボリュームで構成される各ボリュームグループ毎に、ボリュームグループのグループIDと、該ボリュームグループを構成する一以上の論理ボリュームのボリュームIDと、該ボリュームグループに対応したホスト計算機の入出力形式を表す入出力形式情報とを記憶することができる。前記コントローラが、ボリュームグループに関連付けられている入出力形式情報が表す入出力形式以外の入出力形式で該ボリュームグループを構成する論理ボリュームに入出力させないように構成されてもよい。この場合、前記第二のホスト情報には、前記第二のホスト計算機のOSに関するOS情報が含まれてもよい。前記環境設定部が、前記第二のホスト計算機に対応した新たなホストグループを用意することのホストグループ作成要求を前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムに送信し、前記ホストグループ作成要求の送信先に、前記第二のホスト情報中のOS情報に基づく入出力形式情報の設定要求を送信し、且つ、前記第二の論理ボリュームのボリュームIDを送信することができる。それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラ又は前記別のストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなホストグループを表す新たなグループIDを前記記憶域に追記し、且つ、該新たなグループIDに、前記設定要求された入出力形式情報と、前記第二の論理ボリュームのボリュームIDとを関連付けることができる。
管理計算機が備える各部は各手段と言い換えてもよい。各部は、ハードウェア(例えば回路)、コンピュータプログラム、或いはそれらの組み合わせ(例えば、コンピュータプログラムを読み込んで実行する一又は複数のCPU)によって実現することもできる。各コンピュータプログラムは、コンピュータマシンに備えられる記憶資源(例えばメモリ)から読み込むことができる。その記憶資源には、CD−ROMやDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体を介してインストールすることもできるし、インターネットやLAN等の通信ネットワークを介してダウンロードすることもできる。
本発明によれば、ホスト計算機が認識可能なデータを別のホスト計算機で認識可能にするために必要な処理を自動で行えるようになる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る計算機システムの一例を示す。
第一の通信ネットワーク104に、ストレージ管理サーバ101、複数のホスト計算機103及びストレージサブシステム20が接続されている。第二の通信ネットワーク102に、複数のホスト計算機103及びストレージサブシステム20が接続されている。第一の通信ネットワーク104として、種々のネットワーク(例えばLAN(Local Area Network))を採用することができる。第二の通信ネットワーク102としても、種々のネットワーク(例えばSAN(Storage Area Network))を採用することができる。また、第一と第二の通信ネットワーク104、102は、一つの通信ネットワークであっても良い。
ストレージサブシステム20は、第二の通信ネットワーク102に接続される複数の通信ポート106と、複数の論理ボリューム31を備える。論理ボリューム31は、ホスト計算機103に認識される論理的な記憶デバイスであり、ホスト計算機103からは、論理ボリューム31に対するI/O要求を受信する。ストレージサブシステム20は、受信したI/O要求がライトコマンドであれば、そのライトコマンドで指定されている論理ボリューム31にホスト計算機103からのデータを書く。受信したI/O要求がリードコマンドであれば、ストレージサブシステム20は、そのリードコマンドで指定されている論理ボリューム31からデータを読出してホスト計算機103に送信する。
各ホスト計算機103は、例えば図6Aに示すように、CPU14や、記憶資源(例えばメモリやハードディスク)15を備える。記憶資源15には、OS11や、OS11上で動作するコンピュータプログラムが記憶される。そのコンピュータプログラムには、例えば、ストレージ管理サーバ101からの指示を受け付けるエージェントプログラム(以下、エージェント)13や、アプリケーションプログラム(以下、AP)12がある。ホスト計算機103は、ストレージサブシステム20に存在する複数の論理ボリューム31のうちの特定の一以上の論理ボリューム31を認識することができる。ホスト計算機103は、認識されている論理ボリューム31に対するI/O要求を、ストレージサブシステム20に送信することができる。
ホスト計算機103によって、OS11の種類が異なる場合がある。例えば、或るホスト計算機103のOS11は、Windows(商標)であるが、別のホスト計算機103のOS11は、Solaris(商標)である等である。また、或る種のOS11では、複数のファイルシステムがサポートされている。また、OS11の種類が異なることにより、サポートされているボリューム形式、具体例として、ファイルシステムやボリュームマネージャが異なることがある。
このような点に鑑みて、ストレージサブシステム20が、論理ボリューム13に対するアクセス制御機能を有している。そのアクセス制御機能として、本実施形態では2種類の機能がある。
第一のアクセス制御機能は、ホストモード機能である。ここで、「ホストモード」とは、OSの種類によって異なるI/Oの形式(つまり入出力形式)のことである。ストレージサブシステム20は、ホスト計算機103に認識させても良い一以上の論理ボリュームに対し、ホストモードを関連付けることができる。以下、ホストモードが関連付けられた一以上の論理ボリュームを「ホストグループ」と呼ぶ。ホストモード機能とは、関連付けられているホストモードでホストグループ内の論理ボリュームに対するI/O要求を受けた場合にはその論理ボリュームに対するI/Oを行うが、そうではないホストモードでホストグループ内の論理ボリュームに対するI/O要求を受けた場合にはその論理ボリュームに対するI/Oを行わないとする機能である。なお、ストレージサブシステム20では、一つのポート106に複数のホストグループを関連付けることができる(例えばポートAには二つのホストグループA、Bを関連付けることができる)。
第二のアクセス制御機能は、LUNセキュリティ機能である。LUNとは、論理ユニット番号の略であり、論理ユニットの識別子のことである。ストレージサブシステム20では、個々の論理ボリューム31に対してホスト計算機103のWWN(World Wide Name)を関連付けることができる。以下、ホスト計算機103のWWNを「ホストWWN」と呼ぶ。ホストWWNは、例えば一つのホストバスアダプタに一つ設定されており、故に、一台のホスト計算機103に複数のホストバスアダプタがあれば、一台のホスト計算機は複数のホストWWNを有することになる。LUNセキュリティ機能とは、関連付けられているホストWWNを有するホストには論理ボリュームを公開する(例えば問い合わせに応答してその論理ボリュームの存在を知らせる)が、そうではないホストWWNを有するホストにはその論理ボリュームを公開しないとする機能である。
以下、説明を分かり易くするために、複数のホスト計算機103は、図1に示す通り、ホストA、ホストB及びホストA´の3台であるとする。また、ホストAのOS種類に依存したホストモードを「ホストモードA」とし、ホストAに割り当てられている論理ボリュームVOL-A1及びVOL-A2を「ホストグループA」とし、ホストグループAにはホストモードAが関連付けられているとし、VOL-A1及びVOL-A2がホストAに認識されているとする。同様に、ホストBのOS種類に依存したホストモードを「ホストモードB」とし、ホストBに割り当てられている論理ボリュームVOL-B1及びVOL-B2を「ホストグループB」とし、ホストグループBにはホストモードBが関連付けられているとし、VOL-B1及びVOL-B2がホストBに認識されているとする。一方、ホストA´には、認識されている論理ボリューム13が存在しないとする(それにより、ホストAやBと違って、ホストA´とストレージサブシステム20との間にはパスが張られていない状態になっている)。
このような状況において、例えば、ストレージ管理サーバ101が、例えばGUI(Graphical User Interface)を参照している管理者から、ホストAからホストA´へのリプレース指示(例えばホストAの識別子とホストA´の識別子とを含んだ指示)を受けた場合、その後、管理者による手動の操作を行わせることなく、つまり自動的に、ホストグループA内のデータをホストA´が認識できるように設定することができる。
図2は、ホストAからホストA´へのリプレース処理の流れの概要を示す。
ストレージ管理サーバ101は、ホストAのエージェントから、LU情報(ホストAに認識されている論理ボリュームに関する情報)、OS情報(ホストAのOSに関する情報)、ホストWWN(ホストAが有するWWN)及びファイルシステム情報(ホストAのOSで使用されているファイルシステムに関する情報)を取得する(ステップS10)。
また、ストレージ管理サーバ101は、ホストA´のエージェントから、OS情報(ホストA´のOSに関する情報)、ホストWWN(ホストA´が有するWWN)及びサポートファイルシステム情報(ホストA´のOSでサポートされているファイルシステムに関する情報)を取得する(S20)。
ストレージ管理サーバ101は、ホストAが認識しているLU(論理ボリューム)内のデータをホストA´が認識可能か否かを判断する(S30)。ここでは、ホストAとホストA´のOS種類が同じであると判断された場合、或いは、そのOS種類が異なっていても、ホストAで使用されているファイルシステムがホストA´のOSでサポートされていると判断された場合に、認識可能と判断され(S30でYES)、そうではない場合、すなわち、OS種類が異なっており、且つ、ホストAで使用されているファイルシステムがホストA´のOSでサポートされていないと判断された場合に、認識不可能と判断される(S30でNO)。
S30でYESとなった場合に、ケース1の処理が実行される(S40)。すなわち、ストレージ管理サーバ101が、ホストAを静止化する。次に、ストレージ管理サーバ101が、ホストグループA´をストレージサブシステム20に作成し、そのホストグループA´にVOL-A1及びVOL-A2を追加し、VOL-A1及びVOL-A2の各々にホストA´のホストWWNを関連付け、ホストグループA´にホストA´のホストモードA´を関連付ける。また、ストレージ管理サーバ101が、ホストAのエージェントに、VOL-A1及びVOL-A2を切り離させ(例えば、ホストAで記憶されているVOL-A1及びVOL-A2のLUNを消去させ)、ホストA´のエージェントに、ホストA´のOSにVOL-A1及びVOL-A2を認識させる(例えば、VOL-A1及びVOL-A2のLUNを記憶させる)。ストレージ管理サーバ101が、ホストAの静止化を解除する。なお、この説明において、ホストAの静止化とは、ホストAが認識している論理ボリューム(本実施形態ではVOL-A1及びVOL-A2)に対してライトコマンドを発行しない状態のことを言い、ホストAを静止化するとは、具体的には、例えば、ライトコマンドを発行しないよう指示することである。一方、ホストAの静止化の解除とは、ホストAが認識している論理ボリュームに対してライトコマンドを発行してもよい状態に戻すことを言い、ホストAの静止化を解除するとは、具体的には、例えば、ライトコマンドを発行してもよいと指示することである。
OS種類が同じ場合、換言すればホストモードが同じ場合、ケース1の処理では、図3のような処理が行われる。すなわち、点線で示すように、ホストAでは、VOL-A1及びVOL-A2が認識されなくなり、故に、ホストAからVOL-A1及びVOL-A2にはアクセスできない状態とされる。VOL-A1及びVOL-A2は、ホストグループA´を構成する要素に変わり、また、ホストAとホストA´のOS種類は同じなので、ホストグループA´には、ホストAと同じホストモードAが関連付けられる。さらに、VOL-A1及びVOL-A2が、ホストA´で認識される。これにより、ホストA´が、ホストAで認識されていたVOL-A1或いはVOL-A2内のデータを認識することができるようになる。
OS種類が異なるが、ホストAでのファイルシステムがホストA´でサポートされている場合に、ケース1の処理では、図4のような処理が行われる。すなわち、点線で示すように、ホストAでは、VOL-A1及びVOL-A2が認識されなくなり、故に、ホストAからVOL-A1及びVOL-A2にはアクセスできない状態とされる。VOL-A1及びVOL-A2は、ホストグループA´を構成する要素に変わり、また、ホストAとホストA´のOS種類が異なるので、ホストグループA´には、ホストAとは異なるホストモードA´が関連付けられる。さらに、VOL-A1及びVOL-A2が、ホストA´で認識される。これにより、ホストA´が、ホストAで認識されていたVOL-A1或いはVOL-A2内のデータを認識することができるようになる。
再び図2を参照する。S30でNOとなった場合に、ケース2の処理が実行される(S50)。これについて、図5も参照して説明する。すなわち、ストレージ管理サーバ101が、ホストAを静止化する。次に、ストレージ管理サーバ101が、ホストグループA´をストレージサブシステム20に作成し、そのホストグループA´に、VOL-A1及びVOL-A2とは異なる新規のVOL-A1'及びVOL-A2'(つまりVOL-A1及びVOL-A2とは異なるLUNをそれぞれ有する論理ボリューム)を追加し、VOL-A1'及びVOL-A2'の各々にホストA´のホストWWNを関連付け、ホストグループA´にホストA´のホストモードA´を関連付ける。また、ストレージ管理サーバ101が、ホストA´のエージェントに、ホストA´のOSにVOL-A1'及びVOL-A2'を認識させる。さらに、ストレージ管理サーバ101が、ホストAのエージェントに、VOL-A1及びVOL-A2内のデータ読み出してホストA'に転送させ、ホストA'のエージェントに、ホストAから転送されて来たデータを、VOL-A1'及びVOL-A2'に書き込ませる。そして、ストレージ管理サーバ101は、ホストAの静止化を解除する。これにより、以後、ホストA´が、ホストAで認識されていたVOL-A1或いはVOL-A2とは異なるVOL-A1'及びVOL-A2'から、ホストAで認識されていたVOL-A1或いはVOL-A2内のデータと同じデータを認識することができるようになる。
以上の説明からわかるように、本実施形態において、ホストAが認識可能なデータの別のホスト´で認識可能にさせる場合、ホストA´がそのままそのデータを認識できる場合には、ケース1のように、ホストAからホストA´に対して論理ボリュームへの付け替える処理が行われ、そのデータをそのままでは認識できない場合には、ケース2のように、ホストAによって読み出されたデータをホストA´が論理ボリュームに書込むことが行われる。ケース2では、ホストAで認識されていたデータを、ホストA´が、自分が認識した論理ボリュームに自分で書くので、ホストAで認識されていたデータをホストA´で認識可能となる。
この実施形態によれば、ホスト計算機のホストモード(換言すればOS種類)と別のホスト計算機のホストモードが同一であろうとなかろうと、ホスト計算機でサポートされているボリューム形式(例えばファイルシステムやボリュームマネージャ)が別のホスト計算機でサポートされていようといまいと、ホスト計算機で認識可能なデータを別のホスト計算機で認識可能とさせるために必要な処理を自動で行うことができる。
以下、本実施形態について詳細に説明する。
図6Bは、ストレージ管理サーバ101の構成例を示す。
ストレージ管理サーバ101は、一種の計算機であり、CPU63や記憶資源(例えばメモリやハードディスク)61を備える。記憶資源61には、OS53や、OS53上で動作するコンピュータプログラムや、そのコンピュータプログラムによって参照される制御情報が記憶される。そのコンピュータプログラムには、例えば、各ホスト計算機103のエージェント13に対して指示を発行するマネージャプログラム(以下、マネージャ)51がある。また、制御情報としては、例えば、ホストグループ管理テーブル55、LU管理テーブル58及びホスト管理テーブル59がある。各テーブルの構成については後に詳述する。
図7は、ストレージサブシステム20の構成例を示す。
ストレージサブシステム20は、コントローラ部と、一又は複数の物理記憶デバイス(例えばハードディスクドライブ等のディスクドライブ)400とを備える。物理記憶デバイス400としては、例えば、ハードディスク、フレキシブルディスク、磁気テープ、半導体メモリ、光ディスク等のようなデバイスを用いることができる。一又は複数の物理記憶デバイス400上には、一以上の論理ボリューム31が用意される。コントローラ部は、例えば、複数(例えば二つ)のチャネルアダプタ(CHA)2と、複数のディスクアダプタ(DKA)22と、サービスプロセッサ(SVP)23と、キャッシュメモリ24と、共有メモリ25と、接続部26とを備えている。
各CHA2は、ホスト計算機103との間のデータ通信を行うものであり、一又は複数の通信ポート106を備えている。各CHA2は、CPUやメモリ等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成されており、ホスト計算機103から受信した各種コマンドを解釈して実行する。各CHA2の通信ポートには、WWNが割り当てられている。
各DKA22は、物理記憶デバイス400との間のデータ授受を行うものである。各DKA22も、CHA2と同様に、CPUやメモリ等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成することができる。各DKA22は、CHA2からの指示に従って、物理記憶デバイス400にデータを書き込んだり、物理記憶デバイス400からデータを読み出したりする。物理記憶デバイス400との間でデータ入出力を行う場合、各DKA22は、論理的なアドレスを物理的なアドレスに変換する。
SVP23は、ストレージサブシステム20の保守又は管理のために操作されるコンピュータ装置であり、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータである。SVP23は、ストレージ管理サーバ101と通信可能に接続されていてもよい。また、ストレージ管理サーバ101は、SVP23に代えて又は加えて、CHA2或いはDKA22と通信可能に接続されても良い。
キャッシュメモリ24は、ホスト計算機103から受信したデータや、論理ボリューム31から読み出されたデータ等を一時的に記憶するものである。共有メモリ25には、例えば、ストレージサブシステム20の動作を制御するための制御情報(例えば、後述の図9A及び図9Bに例示するテーブル)が格納される。キャッシュメモリ24と共有メモリ25は別々のメモリではなく一つのメモリであっても良い。
接続部26は、各CHA2,各DKA22,SVP23,キャッシュメモリ24,共有メモリ25を相互に接続させる。接続部26は、例えば、高速スイッチング動作によってデータ伝送を行う超高速クロスバススイッチ等のような高速バスとして構成することができる。また、LAN、SANのような通信ネットワークでも構成でき、さらに、前述の高速バスとともに複数のネットワークでも構成することができる。
以下、上述した各種テーブルについて説明する。なお、各種テーブルの各セルの値は、図1に対応しているものとする。
図8Aは、ストレージ管理サーバ101内のLU管理テーブル58の構成例を示す。
LU管理テーブル58には、各論理ボリューム(LU)毎に、LU識別子、ホストグループ名称、接続されているホストの識別子、ファイルシステム名、ストレージポートWWN及びホストWWNが記録される。各項目について、論理ボリュームVOL-A1を代表的に例に採り説明する。ホストグループ名称は、VOL-A1を構成要素としているホストグループAの名称である。接続されているホストの識別子は、VOL-A1を認識しているホストAの識別子である。ファイルシステム名は、VOL-A1内のファイルを管理するファイルシステムの名称である(なお、ファイルシステムは、例えば、VOL-B1及びVOL-B2のレコードに示すように、同一のホストグループBの構成要素毎に異なっていても良い)。ストレージポートWWNは、ホストAからVOL-A1に対するアクセスの通過が許可されるポート106のWWNである。ここでは、一又は複数のWWNの設定が可能である。ホストWWNは、VOL-A1を認識しているホストAのWWNである。ホストAが例えば複数のホストバスアダプタを有する場合、ホストWWNは複数設定されても良い。
図8Bは、ストレージ管理サーバ101内のホストグループ管理テーブル55の構成例を示す。
ホストグループ管理テーブル55には、各ホストグループ毎に、ホストグループ名、ホストモード名、ストレージポートWWN及びホストWWNが記録される。各項目について、ホストグループAを代表的に例に採り説明する。ホストグループ名は、ホストグループAの名称である。ホストモード名は、ホストグループAに関連付けられたホストモードの名称である。ストレージポートWWNは、ホストグループAに関連付けられた、ポート106のWWNである。ホストWWNは、ホストグループAに関連付けられた、ホストAのWWNである。
図8Cは、ストレージ管理サーバ101内のホスト管理テーブル59の構成例を示す。
ホスト管理テーブル59には、各ホスト計算機毎に、ホスト識別子、OS名、ホストWWN及びサポートファイルシステムが記録される。各項目について、ホストAを代表的に例に採り説明する。ホスト識別子は、ホストAの識別子である。OS名は、ホストAのOSの名称である。ホストWWNは、ホストAが有するWWNである。サポートファイルシステムは、ホストAのOSでサポートされているファイルシステムの名称である。
なお、この図8Cにおいて、各ホスト毎に2つのレコードがあるのは、各ホストが、2つのWWNを有するためであるが、必ずしもそのような構成にしなくても良く、例えば一セルに二つのWWNが記録されても良い。
図9Aは、ストレージサブシステム20内のLU管理テーブルの構成例を示す。
LU管理テーブル71には、各論理ボリューム(LU)毎に、LU識別子、ホストグループ名称、ストレージポートWWN、ホストWWN及びアレイグループ名が記録される。すなわち、図8AのLU管理テーブル58との相違点は、接続されているホストの識別子とファイルシステム名が無く、アレイグループが記録されていることにある。アレイグループとは、RAID(Redundant Array of Independent (or Inexpensive) Disks)の法則に従がって構成された、複数の物理記憶デバイス400から成るグループのことであり、RAIDグループ或いはパリティグループと呼ばれることもある。例えば、VOL-A1についてのアレイグループ名は、VOL-A1を備えるアレイグループの名称である。
図9Bは、ストレージサブシステム内のホストグループ管理テーブルの構成例を示す。
ホストグループ管理テーブル73には、各ホストグループ毎に、名称、ホストモード、ストレージポートWWN及びホストWWNが記録される。このテーブル73の構成は、図8Bに例示したホストグループ管理テーブル55の構成と同じである。
上述したテーブル71及び73は、例えば、CHA2のメモリに記憶されており、CHA2において、各論理ボリューム31へのアクセス制御が行えるようになっている。テーブル71及び73は、共有メモリ25からCHA2のメモリにロードされても良いし、各CHA2毎に固有のテーブル(例えば、CHA2の配下の論理ボリュームや、CHA2がアクセス許可すべきホストに関する情報のみが記録され、他のCHA2の配下の論理ボリュームや他のCHAがアクセス許可すべきホストに関する情報が記録されていないテーブル)となっていても良い。
図10は、図2のS10、S20、S30及びS40の流れの概要(つまりケース1が実行される場合の流れの概要)を示す。図11は、図2のS10、S20、S30及びS50の流れの概要(つまりケース2が実行される場合の流れの概要)を示す。図12は、ストレージ管理サーバ101が行う全体の処理流れの概要を示す。図13は、ケース1の処理において、ストレージ管理サーバが行う処理の流れを示す。図14は、ケース2の処理において、ストレージ管理サーバが行う処理の流れを示す。以下、これらの図を参照して、本実施形態で行われる処理流れを詳細に説明する。なお、以下の説明では、図12〜図14を主に用い、適宜、図10、図11或いは図15〜図20を参照する。また、以下の説明では、ストレージサブシステム20内のホストグループ管理テーブル73がストレージ管理サーバ20に取得され、ストレージ管理サーバ20には、図8Bに例示したようなホストグループ管理テーブル55が記憶されているものとする(但し、ホストグループA´についての情報は記録されていない)。また、ストレージ管理サーバ20内のLU管理テーブル58(図8A)とホスト管理テーブル59(図8C)は、全てブランクになっているものとする。また、ストレージサブシステム20内のLU管理テーブル71(図9A)とホストグループ管理テーブル73(図9B)において、ホストグループA´についてのレコードが無いものとする。
管理者が、例えばGUIを用いて、ホストAからホストA´へのリプレース指示(例えばホストAの識別子とホストA´の識別子とを含んだ指示)をストレージ管理サーバ101に送る。
ストレージ管理サーバ101は、図12のS1001を行う。すなわち、ストレージ管理サーバ101のマネージャ51が、上記リプレース指示に応答して、そのリプレース指示から特定できるホストAのエージェントに対し、情報取得要求を送る。これにより、図10及び図11のS100が行われる。具体的には、ホストAのエージェントが、図15に例示するように、情報取得要求を受信したことに応答して(S101)、LU情報(例えば、ホストAで認識されている論理ボリュームのLU識別子)、OS情報(例えば、ホストAのOSのOS名)、ホストWWN(ホストAが有するWWN)及びファイルシステム情報(例えば、ホストAのOSで使用されている及びサポートされているファイルシステムの名称)を含んだホスト情報を、ホストAの記憶資源から読出し(S102)、読み出したホスト情報を、ストレージ管理サーバ101に返信する(S103)。ストレージ管理サーバ101は、受信したホスト情報内の情報要素を用いて、LU管理テーブル58及びホスト管理テーブル59を更新する。
具体的には、例えば、ストレージ管理サーバ101のマネージャ51が、LU情報中のLU識別子VOL-A1及びVOL-A2をLU管理テーブル58に記録する。また、マネージャ51が、受信したホストWWNと一致するホストグループ名称をホストグループ管理テーブル55から取得し、取得したホストグループ名称を、LU管理テーブル58上で、VOL-A1及びVOL-A2に対応付ける。また、マネージャ51が、LU管理テーブル58上で、ホストAの識別子をVOL-A1及びVOL-A2に対応付ける。また、マネージャ51が、受信したファイルシステム情報中のファイルシステム名を、LU管理テーブル58上で、VOL-A1及びVOL-A2に対応付ける。また、マネージャ51が、受信したホストWWNと一致するストレージポートWWNをホストグループ管理テーブル55から取得し、取得したストレージポートWWNを、LU管理テーブル58上で、VOL-A1及びVOL-A2に対応付ける。また、マネージャ51が、受信したホストWWNを、LU管理テーブル58上で、VOL-A1及びVOL-A2に対応付ける。これにより、LU管理テーブル58の更新の完了となる。また、マネージャ51が、ホストAの識別子、受信したOS情報中のOS名、受信したホストWWN、及び、受信したファイルシステム情報中のサポートファイルシステム名を、ホスト管理テーブル59上で対応付ける。これにより、ホスト管理テーブル59の更新の完了となる。
さて、次に、ストレージ管理サーバ101は、図12のS1002の処理を実行する。具体的には、マネージャ51が、上記リプレース指示から特定できるホストA´のエージェントに対し、情報取得要求を送る。これにより、ホストA´についても、前述したS100が行われ、マネージャ51が、そのエージェントからホスト情報を受ける。マネージャ51は、そのホスト情報を用いて、ホスト管理テーブル59を更新する。ここで、LU管理テーブル58が更新されないのは、この実施形態では、ホストA´には未だ何の論理ボリュームも認識されていないためである。ホスト管理テーブル59には、ホストA´について、受信したOS情報、ホストWWN及びファイルシステム情報から、図8Cの3行目及び4行目のようなレコードが記録される。
ストレージ管理サーバ101は、S1001で取得したOS情報とS1002で取得したOS情報とを対比することにより、ホストAとホストA´でOSの種類が同じか否かを判断する(図12のS1003)。その結果、同一であれば、ストレージ管理サーバ101は、図13のケース1の処理を実行する。
具体的には、マネージャ51が、ストレージサブシステム20に、ホストグループA´の作成要求(例えば、ストレージポートWWN及びホストグループ名を含んだ要求)を発行する(図13のS2001)。これにより、図10のS(B)が行われる。具体的には、図19Bに例示するように、ストレージサブシステム20が、ホストグループ作成要求に応答して(SB1)、対象のポート106(例えば、上記作成要求に含まれているストレージポートWWNに対応したポート)に、ホストグループA´(例えば、上記作成要求に含まれているホストグループ名を有するホストグループ)を作成する(SB2)。換言すれば、ストレージサブシステム20が、ストレージポートWWN及びホストグループA´の名称をホストグループ管理テーブル73に書く。ストレージサブシステム20は、それを終えたら、完了通知をストレージ管理サーバ101に返信する(SB3)。マネージャ51は、完了通知を受けたら、上記作成要求中のストレージポートWWN及びホストグループA´の名称を、ホストグループ管理テーブル73に書く(図13のS2002)。
次に、マネージャ51が、図10に示すように、ストレージサブシステム20に、ホストモード設定及びLUNセキュリティ設定を行い、S(C)が行われる。以下、具体的に説明する。
マネージャ51は、ホストAが認識しているVOL-A1及びVOL-A2をホストグループA´に追加することのLU追加要求(例えば、ホストグループA´の名称及びVOL-A1及びVOL-A2のLU識別子を含んだ要求)をストレージサブシステム20に発行する(図13のS2003)。これにより、図20のSC1が行われる。すなわち、ストレージサブシステム20が、LU追加要求に応答して、対象のホストグループA´(LU追加要求に含まれているホストグループ名称を持ったホストグループ)に、VOL-A1及びVOL-A2(LU追加要求に含まれているLU識別子に対応したLU)を追加する。換言すれば、ストレージサブシステム20が、LU管理テーブル71において、VOL-A1及びVOL-A2のLU識別子に対応した欄に、図19BのSB3で書いたストレージポートWWN及びホストグループA´の名称を上書きする。ストレージサブシステム20は、それを終えたら、完了通知をストレージ管理サーバ101に返信する。マネージャ51は、完了通知を受けたら、LU追加要求中の情報(VOL-A1及びVOL-A2のLU識別子)を、LU管理テーブル58上で、ホストグループA´の名称に対応付ける(図13のS2004)。
次に、マネージャ51は、ホストA´のホストWWNを含んだ追加要求をストレージサブシステム20に発行する(図13のS2005)。これにより、図20のSC2が行われる。すなわち、ストレージサブシステム20が、追加要求に応答して、対象のホストグループA´(図19BのSB3や図20のSC1で追記されたホストグループ名称を持ったホストグループ)に、上記追加要求中のホストWWN(つまりホストA´のWWN)を追加する。換言すれば、ストレージサブシステム20は、LU管理テーブル71及びホストグループ管理テーブル73において、ホストグループA´の名称に対応した欄に、ホストA´のWWNを書く。ストレージサブシステム20は、それを終えたら、完了通知をストレージ管理サーバ101に返信する。マネージャ51は、完了通知を受けたら、上記追加要求中の情報(ホストA´のWWN)を、LU管理テーブル58及びホストグループ管理テーブ55上で、ホストグループA´の名称に対応付ける(図13のS2006)。
次に、マネージャ51は、ホストA´のホストモード名を含んだ追加要求をストレージサブシステム20に発行する(図13のS2007)。これにより、図20のSC3が行われる。すなわち、ストレージサブシステム20が、追加要求に応答して、対象のホストグループA´に、上記追加要求中のホストモード名(つまりホストA´のホストモード名)を追加する。換言すれば、ストレージサブシステム20は、LU管理テーブル71及びホストグループ管理テーブル73において、ホストグループA´の名称に対応した欄に、ホストA´のホストモード名を書く。ストレージサブシステム20は、それを終えたら、完了通知をストレージ管理サーバ101に返信する。マネージャ51は、完了通知を受けたら、上記追加要求中の情報(ホストA´のホストモード名)を、ホストグループ管理テーブ55上で、ホストグループA´の名称に対応付ける(図13のS2008)。
次に、マネージャ51が、図10及び図13に示すように、ホストAのエージェントに、LU切り離し要求(認識されているLU(ここではVOL-A1及びVOL-A2)を切り離すことの要求)を送信する(図13のS2009)。これにより、図16B(S300)の処理が行われる。すなわち、ホストAのエージェントが、その要求に応答して(S301)、接続されている(換言すれば、認識されている)LUをアンマウントし、アンマウントされたLUの識別子を、ホストAの記憶資源から消去する。また、その際、エージェントは、ボリュームマネージャが使用されている場合には、そのボリュームマネージャに対し、アンマウントするLUを管理対象外とするように指示する。以上のことを終えたら、エージェントは、LU切り離しの完了通知をストレージ管理サーバ101に返信する(S303)。ストレージ管理サーバ101は、その完了通知を受けたら、LU(ここではVOL-A1及びVOL-A2)が切り離されたホストAの識別子をLU管理テーブル58及びホスト管理テーブル59から削除する(図13のS2010)。
次に、ストレージ管理サーバ101は、図10及び図13に示すように、既存のLUの接続要求(ここでは、VOL-A1及びVOL-A2の識別子を含んだ要求)を、リプレース先のホストA´のエージェントに送信する(図13のS2011)。これにより、図17Aの処理(S400)が行われる。すなわち、ホストA´のエージェントが、その要求に応答して(S401)、ホストA´のOSに、VOL-A1及びVOL-A2をデバイスとして認識させ(例えば、VOL-A1及びVOL-A2の存在の有無をストレージサブシステム20に問い合わせさせ)、VOL-A1及びVOL-A2をマウントする。それを終えたら、エージェントは、LU接続の完了通知をストレージ管理サーバ101に返信する(S403)。ストレージ管理サーバ101は、その完了通知を受けたら、LU管理テーブル58上で、VOL-A1及びVOL-A2の識別子にホストA´の識別子を対応付ける(図13のS2012)。
ストレージ管理サーバ101は、図13のS2012を終えたならば、管理者に終了通知をする(図12のS1005、例えば、終了した旨のメッセージを表示する)。これにより、図10の一連の流れが終了したことになる。
さて、図12のS1003で、同一でないと判断した場合には、ストレージ管理サーバ101は、S1001で取得したファイルシステム情報とS1002で取得したファイルシステム情報とを対比することにより、ホストAで認識されているボリューム上のファイルシステムがホストA´のOSがサポートしているか否かを判断する(S1004)。サポートしていると判断した場合、ストレージ管理サーバ101は、図13のケース1の処理(つまり前述した処理)を実行し、サポートしていないと判断した場合、図14のケース2の処理を実行する。
具体的には、マネージャ51が、ストレージサブシステム20に、ホストグループA´の作成要求を発行する(図14のS2100)。これにより、図10のS(B)(図19B)が行われ、且つ、図13のS2002と同様の処理(図14のS2101)が行われる。
次に、マネージャ51が、新規LUの作成要求をストレージサブシステム20に発行する(図14のS2102)。その作成要求には、例えば、新規LU(VOL-A1'及びVOL-A2')のLU識別子や、新規LUを備えさせるアレイグループの名称や、新規LUの記憶容量など、新規LUの作成に必要な情報が含まれる(なお、新規LUの記憶容量は、例えば、少なくとも既存LUの記憶容量と同じかそれよりも大きな容量とされる)。ストレージサブシステム20では、S(A)が行われる。図19Aを参照してS(A)での処理を説明する。ストレージサブシステム20が、新規LUの作成要求に応答して(SA1)、その作成要求内のアレイグループ名称を有するアレイグループを用いて、その作成要求内のLU識別子を有するLUを作成し(SA2)、そのLU識別子やアレイグループ名をLU管理テーブル71に記録する(SA3)。それを終えたならば、ストレージサブシステム20は、完了通知をストレージ管理サーバ101に返信する(SA4)。マネージャ51は、その完了通知を受けたならば、新規LU(VOL-A1'及びVOL-A2')のLU識別子をLU管理テーブル58に記録する(図14のS2103)。
次に、マネージャ51が、図11に示すように、ストレージサブシステム20に、ホストモード設定及びLUNセキュリティ設定を行い、S(C)が行われる。換言すれば、図13のS2003〜S2008と実質的に同じ処理が行われる(図14のS2104〜S2109)。それについては、ケース1の処理の説明の際に説明した通りである。このケース2での処理では、作成された新規LU(VOL-A1'及びVOL-A2')に、ホストグループA´が関連付けられる(具体的には、LU管理テーブル71及び58上で、VOL-A1'及びVOL-A2'のLU識別子にホストグループA´の名称が対応付けられる)。
次に、マネージャ51が、図11及び図14に示すように、新規LUの接続の接続要求(ここでは、VOL-A1'及びVOL-A2'の識別子を含んだ要求)を、リプレース先のホストA´のエージェントに送信する(図14のS2110)。これにより、図17B(S500)の処理が行われる。すなわち、ホストA´のエージェントが、その接続要求に応答して(S501)、ホストA´のOSに、VOL-A1'及びVOL-A2'をデバイスとして認識させ(例えば、VOL-A1'及びVOL-A2'の存在の有無をストレージサブシステム20に問い合わせさせ)、VOL-A1'及びVOL-A2'用のファイルシステムを作成し、VOL-A1'及びVOL-A2'をマウントする。それを終えたならば、エージェントは、LU接続の完了通知をストレージ管理サーバ101に返信する(S503)。ストレージ管理サーバ101は、その完了通知を受けたら、LU管理テーブル58上で、VOL-A1'及びVOL-A2'の識別子にホストA´の識別子を対応付ける。
次に、マネージャ51は、図11及び図14に示すように、ホストAのエージェントに、データ転送要求(例えば、転送元と転送先のそれぞれのLU識別子と、転送先のホストの識別子を含んだ要求)を発行する(図14のS2110)。これにより、図16A(S200)の処理が行われる。すなわち、ホストAのエージェントが、データ転送要求に応答して(S201)、転送要求をホストA´に発行し、そのデータ転送要求から特定される転送元のLU(VOL-A1及びVOL-A2)からデータを読出し、読み出したデータを、そのデータ転送要求から特定される転送先LU(VOL-A1'及びVOL-A2')のLU識別子を指定して、ホストA´に転送する(S202)。ホストA´のエージェントは、図18に例示するように、転送要求に応答して(S601)、データの受付を開始し、転送されて来るデータを転送先LU(VOL-A1'及びVOL-A2')に書込み(S602)、その際、新規に作成されたファイルシステムを更新し、全てのデータの書込みを終えたならば完了通知をホストAのエージェントに返信する(S603)。ホストAのエージェントは、その完了通知を受けたならば、ストレージ管理サーバ101に完了通知を返信する(図16AのS203)。
ストレージ管理サーバ101は、図14のS200を終えたならば、管理者に終了通知をする(図12のS1005、例えば、終了した旨のメッセージを表示する)。これにより、図11の一連の流れが終了したことになる。ケース2では、ホストA´が、更新後のファイルシステムを参照することにより、VOL-A1'及びVOL-A2'内のデータ、すなわち、ホストAが認識可能な、VOL-A1及びVOL-A2内のデータを、認識することができるようになる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。例えば、上述した実施形態では、ホストAのボリューム形式がホストA´でサポートされているか否かの判定を、ファイルシステム情報同士を比較することにより行ったが、他の方法、例えば、ボリュームマネージャに関する情報(例えば名称など)を比較することにより、行っても良い。また、ケース2の処理では、図21に例示するように、新規LU(VOL-A1'及びVOL-A2')は、別のストレージサブシステム20´に準備されても良い。その際、例えばホストグループの作成要求では、別のストレージサブシステム20´の識別子が指定されても良い。また、ケース1では、LUの付け替えが行われるが、新たなLU(VOL-A1'及びVOL-A2')がストレージサブシステム又は別のストレージサブシステムに作成され、その新たなLUに、既存のLU(VOL-A1及びVOL-A2)内のデータが、ホストA及びA´を介さずにLU間でコピー或いは移動されても良い。また、ケース2では、ホストAから既存のLU(VOL-A1及びVOL-A2)の切り離しが行われても良い。また、S(A)、S(B)及びS(C)のうちの少なくとも一つの処理は、CHA2、DKA22或いはSVP23が行っても良い。
13…エージェント 20…ストレージサブシステム 31…論理ボリューム 101…ストレージ管理サーバ 103…ホスト計算機
Claims (20)
- 接続されている論理ボリュームに対してデータの入出力を行う第一及び第二のホスト計算機と、
前記第一のホスト計算機に接続されている第一の論理ボリュームと、前記第一のホスト計算機による前記第一の論理ボリュームに対する入出力を制御するコントローラとを有するストレージサブシステムを含んだ一以上のストレージサブシステムと
に通信可能に接続された計算機であって、
前記第一のホスト計算機での第一のデータ処理環境を表す第一のホスト情報を前記第一のホスト計算機に要求することにより前記第一のホスト情報を前記第一のホスト計算機から取得する第一のホスト情報取得部と、
前記第二のホスト計算機での第二のデータ処理環境を表す第二のホスト情報を前記第二のホスト計算機に要求することにより前記第二のホスト情報を前記第二のホスト計算機から取得する第二のホスト情報取得部と、
取得された前記第一のホスト情報と前記第二のホスト情報とを比較する比較部と、
前記第二のホスト計算機に前記第一の論理ボリューム内のデータを認識可能にするための、前記第二のホスト計算機と前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムとに対する環境設定を、前記比較の結果に応じて自動で行う環境設定部と
を備えた管理計算機。 - 少なくとも前記ストレージサブシステムのコントローラが記憶域を備え、
前記記憶域が、各ホスト計算機に対応した、一以上の論理ボリュームで構成される各ボリュームグループ毎に、ボリュームグループのグループIDと、該ボリュームグループを構成する一以上の論理ボリュームのボリュームIDと、該ボリュームグループに対応したホスト計算機の入出力形式を表す入出力形式情報とを記憶し、
前記コントローラが、ボリュームグループに関連付けられている入出力形式情報が表す入出力形式以外の入出力形式で該ボリュームグループを構成する論理ボリュームに入出力させないように構成されており、
前記第二のホスト情報には、前記第二のホスト計算機のOSに関するOS情報が含まれており、
前記環境設定部が、前記第二のホスト計算機に対応した新たなホストグループを用意することのホストグループ作成要求を前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムに送信し、且つ、前記ホストグループ作成要求の送信先に、前記第二のホスト情報中のOS情報に基づく入出力形式情報の設定要求を送信し、それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラ又は前記別のストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなホストグループを表す新たなグループIDを前記記憶域に追記し、且つ、該新たなグループIDに、前記設定要求された入出力形式情報を関連付ける、
請求項1記載の管理計算機。 - 前記一以上のストレージサブシステムの各々が複数の通信ポートを備え、
前記記憶域が、前記各ボリュームグループ毎に、通信ポートのポートIDを記憶し、
前記コントローラが、ボリュームグループに関連付けられている入出力形式情報が表す入出力形式での入出力であっても、該ボリュームグループに関連付けられていないポートIDに対応した通信ポートを介して入出力させないように構成されており、
前記環境設定部が、前記ホストグループ作成要求の送信先に、ポートIDの設定要求を更に送信し、それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラ又は前記別のストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなグループIDに、前記設定要求されたポートIDを関連付ける、
請求項2記載の管理計算機。 - 少なくとも前記ストレージサブシステムのコントローラが記憶域を備え、
前記記憶域が、各論理ボリューム毎に、論理ボリュームのボリュームIDと、該論理ボリュームへの入出力形式が許可されたホスト計算機のホストIDとを記憶し、
前記コントローラが、論理ボリュームに関連付けられているホストIDを有するホスト計算機以外のホスト計算機に前記論理ボリュームに入出力されないように構成されており、
前記第二のホスト情報には、前記第二のホスト計算機のホストIDが含まれており、
前記環境設定部が、前記第二のホスト計算機に認識させる論理ボリュームのボリュームIDを前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムに送信し、且つ、前記ボリュームIDの送信先に、前記第二のホスト情報中のホストIDの設定要求を送信し、それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラ又は前記別のストレージサブシステムのコントローラが、前記記憶域上で、受信したボリュームIDに前記設定要求されたホストIDを関連付ける、
請求項1記載の管理計算機。 - 前記環境設定部が、前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合に、前記ストレージサブシステム内の前記第一の論理ボリュームを切断することの切断要求を前記第一のホスト計算機に送信し、且つ、前記第一の論理ボリュームを接続することの接続要求を前記第二のホスト計算機に送信し、それにより、前記第一の論理ボリュームが前記第一のホスト計算機から切断されて、前記第二のホスト計算機に前記第一の論理ボリュームが接続される、
請求項1記載の管理計算機。 - 前記第一のホスト情報に、前記第一のホスト計算機の第一のOSの種類を表す第一のOS種類情報が含まれており、
前記第二のホスト情報に、前記第二のホスト計算機の第二のOSの種類を表す第二のOS種類情報が含まれており、
前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合とは、前記第一のOS種類情報が表す第一のOS種類に、前記第二のOS種類情報が表す第二のOS種類が適合することである、
請求項5記載の管理計算機。 - 前記第一のホスト情報に、更に、前記第一のOSでサポートされている第一のボリューム形式を表す第一のボリューム形式情報が含まれており、
前記第二のホスト情報に、更に、前記第二のOSでサポートされている第二のボリューム形式を表す第二のボリューム形式情報が含まれており、
前記第一のOS種類情報が表す第一のOS種類に、前記第二のOS種類情報が表す第二のOS種類が適合していなくても、前記第一のボリューム形式情報が表す第一のボリューム形式を、前記第二のボリューム形式情報が表す第二のボリューム形式がサポートしていれば、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合となる、
請求項6記載の管理計算機。 - 前記ボリューム形式とは、OSがサポートしているファイルシステム及び/又はボリュームマネージャである、
請求項7記載の管理計算機。 - 少なくとも前記ストレージサブシステムのコントローラが記憶域を備え、
前記記憶域が、各ホスト計算機に対応した、一以上の論理ボリュームで構成される各ボリュームグループ毎に、ボリュームグループのグループIDと、該ボリュームグループを構成する一以上の論理ボリュームのボリュームIDと、該ボリュームグループに対応したホスト計算機の入出力形式を表す入出力形式情報とを記憶し、
前記コントローラが、ボリュームグループに関連付けられている入出力形式情報が表す入出力形式以外の入出力形式で該ボリュームグループを構成する論理ボリュームに入出力させないように構成されており、
前記第二のホスト情報には、前記第二のホスト計算機のOSに関するOS情報が含まれており、
前記環境設定部が、前記第二のホスト計算機に対応した新たなホストグループを用意することのホストグループ作成要求を前記ストレージサブシステムに送信し、該ストレージサブシステムに、前記第二のホスト情報中のOS情報に基づく入出力形式情報の設定要求を送信し、且つ、前記第一の論理ボリュームのボリュームIDを送信し、それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなホストグループを表す新たなグループIDを前記記憶域に追記し、且つ、該新たなグループIDに、前記設定要求された入出力形式情報と、前記第一の論理ボリュームのボリュームIDとを関連付ける、
請求項5記載の管理計算機。 - 前記環境設定部が、前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合に、新たな第二の論理ボリュームを前記ストレージサブシステム又は別のストレージサブシステムに準備させ、前記第一の論理ボリューム内のデータを少なくとも前記第二のホスト計算機を介さずに前記第二の論理ボリュームに書かせ、前記第二の論理ボリュームを接続することの接続要求を前記第二のホスト計算機に送信し、それにより、前記第一の論理ボリューム内のデータが書かれた前記第二の論理ボリュームが前記第二のホスト計算機に接続される、
請求項1記載の管理計算機。 - 少なくとも前記ストレージサブシステムのコントローラが記憶域を備え、
前記記憶域が、各ホスト計算機に対応した、一以上の論理ボリュームで構成される各ボリュームグループ毎に、ボリュームグループのグループIDと、該ボリュームグループを構成する一以上の論理ボリュームのボリュームIDと、該ボリュームグループに対応したホスト計算機の入出力形式を表す入出力形式情報とを記憶し、
前記コントローラが、ボリュームグループに関連付けられている入出力形式情報が表す入出力形式以外の入出力形式で該ボリュームグループを構成する論理ボリュームに入出力させないように構成されており、
前記第二のホスト情報には、前記第二のホスト計算機のOSに関するOS情報が含まれており、
前記環境設定部が、前記第二のホスト計算機に対応した新たなホストグループを用意することのホストグループ作成要求を前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムに送信し、前記ホストグループ作成要求の送信先に、前記第二のホスト情報中のOS情報に基づく入出力形式情報の設定要求を送信し、且つ、前記第二の論理ボリュームのボリュームIDを送信し、それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラ又は前記別のストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなホストグループを表す新たなグループIDを前記記憶域に追記し、且つ、該新たなグループIDに、前記設定要求された入出力形式情報と、前記第二の論理ボリュームのボリュームIDとを関連付ける、
請求項10記載の管理計算機。 - 前記環境設定部が、前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされていない場合に、前記ストレージサブシステム又は別のストレージサブシステムに新たな第二の論理ボリュームを準備させ、前記準備された第二の論理ボリュームを前記第二のホスト計算機に接続させ、前記第二の論理ボリュームに書かれるデータファイルを認識させるためのファイルシステムが前記第二のホスト計算機により作成され、前記第一の論理ボリューム内の全てのデータを読み出して前記第二のホスト計算機に転送することを前記第一のホスト計算機に実行させ、それにより、前記第二のホスト計算機が、前記転送されて来るデータを前記第二の論理ボリュームに書いていき、且つ、それに伴って前記作成したファイルシステムを更新していき、前記第一の論理ボリューム内の全てのデータが前記第二の論理ボリュームに書かれた場合に、前記更新されたファイルシステムを用いることにより前記第二の論理ボリューム内のデータを認識できるようになる、
請求項1記載の管理計算機。 - 前記環境設定部が、前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合に、前記ストレージサブシステム内の前記第一の論理ボリュームを切断することの切断要求を前記第一のホスト計算機に送信し、且つ、前記第一の論理ボリュームを接続することの接続要求を前記第二のホスト計算機に送信し、それにより、前記第二のホスト計算機に前記第一の論理ボリュームが接続される、
請求項12記載の管理計算機。 - 前記環境設定部が、前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合に、新たな第二の論理ボリュームを前記ストレージサブシステム又は別のストレージサブシステムに準備させ、前記第一の論理ボリューム内のデータを少なくとも前記第二のホスト計算機を介さずに前記第二の論理ボリュームに書かせ、前記第二の論理ボリュームを接続することの接続要求を前記第二のホスト計算機に送信し、それにより、前記第一の論理ボリューム内のデータが書かれた前記第二の論理ボリュームが前記第二のホスト計算機に接続される、
請求項12記載の管理計算機。 - 少なくとも前記ストレージサブシステムのコントローラが記憶域を備え、
前記記憶域が、各ホスト計算機に対応した、一以上の論理ボリュームで構成される各ボリュームグループ毎に、ボリュームグループのグループIDと、該ボリュームグループを構成する一以上の論理ボリュームのボリュームIDと、該ボリュームグループに対応したホスト計算機の入出力形式を表す入出力形式情報とを記憶し、
前記コントローラが、ボリュームグループに関連付けられている入出力形式情報が表す入出力形式以外の入出力形式で該ボリュームグループを構成する論理ボリュームに入出力させないように構成されており、
前記第二のホスト情報には、前記第二のホスト計算機のOSに関するOS情報が含まれており、
前記環境設定部が、前記第二のホスト計算機に対応した新たなホストグループを用意することのホストグループ作成要求を前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムに送信し、前記ホストグループ作成要求の送信先に、前記第二のホスト情報中のOS情報に基づく入出力形式情報の設定要求を送信し、且つ、前記第二の論理ボリュームのボリュームIDを送信し、それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラ又は前記別のストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなホストグループを表す新たなグループIDを前記記憶域に追記し、且つ、該新たなグループIDに、前記設定要求された入出力形式情報と、前記第二の論理ボリュームのボリュームIDとを関連付ける、
請求項12記載の管理計算機。 - 接続されている論理ボリュームに対してデータの入出力を行う第一及び第二のホスト計算機と、
前記第一のホスト計算機に接続されている第一の論理ボリュームと、前記第一のホスト計算機による前記第一の論理ボリュームに対する入出力を制御するコントローラとを有するストレージサブシステムを含んだ一以上のストレージサブシステムと
を備えたコンピュータシステムで実現する方法であって、
前記第一のホスト計算機での第一のデータ処理環境を表す第一のホスト情報を前記第一のホスト計算機から取得し、
前記第二のホスト計算機での第二のデータ処理環境を表す第二のホスト情報を前記第二のホスト計算機から取得し、
取得された前記第一のホスト情報と前記第二のホスト情報とを比較し、
前記第二のホスト計算機に前記第一の論理ボリューム内のデータを認識可能にするための、前記第二のホスト計算機と前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムとに対する環境設定を、前記比較の結果に応じて自動で行う、
方法。 - 接続されている論理ボリュームに対してデータの入出力を行う第一及び第二のホスト計算機と、
前記第一のホスト計算機に接続されている第一の論理ボリュームと、前記第一のホスト計算機による前記第一の論理ボリュームに対する入出力を制御するコントローラとを有するストレージサブシステムを含んだ一以上のストレージサブシステムと
に通信可能に接続された計算機に、
前記第一のホスト計算機での第一のデータ処理環境を表す第一のホスト情報を前記第一のホスト計算機に要求することにより前記第一のホスト情報を前記第一のホスト計算機から取得し、
前記第二のホスト計算機での第二のデータ処理環境を表す第二のホスト情報を前記第二のホスト計算機に要求することにより前記第二のホスト情報を前記第二のホスト計算機から取得し、
取得された前記第一のホスト情報と前記第二のホスト情報とを比較し、
前記第二のホスト計算機に前記第一の論理ボリューム内のデータを認識可能にするための、前記第二のホスト計算機と前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムとに対する環境設定を、前記比較の結果に応じて自動で行う
ことを実行させるコンピュータプログラム。 - 接続されている論理ボリュームに対してデータの入出力を行う第一及び第二のホスト計算機と、
前記第一のホスト計算機に接続されている第一の論理ボリュームと、前記第一のホスト計算機による前記第一の論理ボリュームに対する入出力を制御するコントローラと、複数の通信ポートとを有するストレージサブシステムを含んだ一以上のストレージサブシステムと
を備えたコンピュータシステムで実現される方法であって、
少なくとも前記ストレージサブシステムのコントローラが記憶域を備え、
前記記憶域が、各ホスト計算機に対応した、一以上の論理ボリュームで構成される各ボリュームグループ毎に、ボリュームグループのグループIDと、該ボリュームグループを構成する一以上の論理ボリュームのボリュームIDと、該ボリュームグループに対応したホスト計算機の入出力形式を表す入出力形式情報と、通信ポートのポートIDとを記憶し、該記憶域では、一つのポートIDに複数のグループIDが関連付けられ、
前記コントローラが、ボリュームグループに関連付けられている入出力形式情報が表す入出力形式以外の入出力形式で該ボリュームグループを構成する論理ボリュームに入出力させないように構成されており、
前記方法が、
前記第一のホスト計算機での第一のデータ処理環境を表す第一のホスト情報を前記第一のホスト計算機に要求することにより前記第一のホスト情報を前記第一のホスト計算機から取得し、
前記第二のホスト計算機での第二のデータ処理環境を表す、前記第二のホスト計算機のOSに関するOS情報を含んだ第二のホスト情報を前記第二のホスト計算機に要求することにより、前記第二のホスト情報を前記第二のホスト計算機から取得し、
取得された前記第一のホスト情報と前記第二のホスト情報とを比較し、
前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合に、以下の(A)乃至(C)、
(A)前記第二のホスト計算機に対応した新たなホストグループを用意することのホストグループ作成要求を前記ストレージサブシステムに送信し、該ストレージサブシステムに、前記第二のホスト情報中のOS情報に基づく入出力形式情報の設定要求を送信し、前記第一の論理ボリュームのボリュームIDを送信し、且つ、通信ポートのポートIDを送信し、それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなホストグループを表す新たなグループIDを前記記憶域に追記し、且つ、該新たなグループIDに、前記設定要求された入出力形式情報と、前記第一の論理ボリュームのボリュームIDと、前記通信ポートのポートIDとを関連付け、
(B)前記ストレージサブシステム内の前記第一の論理ボリュームを切断することの切断要求を前記第一のホスト計算機に送信し、前記第一のホスト計算機が、該切断要求に応答して、前記第一の論理ボリュームを前記第一のホスト計算機から切断し、
(C)前記第一の論理ボリュームを接続することの接続要求を前記第二のホスト計算機に送信し、それにより、前記第二のホスト計算機が、前記第一の論理ボリュームを接続し、
を実行し、
前記比較の結果、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされていない場合に、以下の(a)乃至(b)、
(a)前記第二のホスト計算機に対応した新たなホストグループを用意することのホストグループ作成要求を前記ストレージサブシステム又は前記別のストレージサブシステムに送信し、前記ホストグループ作成要求の送信先に、前記第二のホスト情報中のOS情報に基づく入出力形式情報の設定要求を送信し、前記ストレージサブシステム又は別のストレージサブシステムに新たに準備させる第二の論理ボリュームのボリュームIDを送信し、通信ポートのポートIDを送信し、それにより、前記ストレージサブシステムのコントローラ又は前記別のストレージサブシステムのコントローラが、前記新たなホストグループを表す新たなグループIDを前記記憶域に追記し、且つ、該新たなグループIDに、前記設定要求された入出力形式情報と、前記第二の論理ボリュームのボリュームID、前記通信ポートのポートIDとを関連付け、
(b)前記準備された第二の論理ボリュームを前記第二のホスト計算機に接続させ、前記第二の論理ボリュームに書かれるデータファイルを認識させるためのファイルシステムが前記第二のホスト計算機により作成され、前記第一の論理ボリューム内の全てのデータを読み出して前記第二のホスト計算機に転送することを前記第一のホスト計算機に実行させ、それにより、前記第二のホスト計算機が、前記転送されて来るデータを前記第二の論理ボリュームに書いていき、且つ、それに伴って前記作成したファイルシステムを更新していき、前記第一の論理ボリューム内の全てのデータが前記第二の論理ボリュームに書かれた場合に、前記更新されたファイルシステムを用いることにより前記第二の論理ボリューム内のデータを認識できるようになる、
方法。 - 前記第一のホスト情報に、前記第一のホスト計算機の第一のOSの種類を表す第一のOS種類情報が含まれており、
前記第二のホスト情報に、前記第二のホスト計算機の第二のOSの種類を表す第二のOS種類情報が含まれており、
前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合とは、前記第一のOS種類情報が表す第一のOS種類に、前記第二のOS種類情報が表す第二のOS種類が適合することである、
請求項18記載の方法。 - 前記第一のホスト情報に、更に、前記第一のOSでサポートされている第一のボリューム形式を表す第一のボリューム形式情報が含まれており、
前記第二のホスト情報に、更に、前記第二のOSでサポートされている第二のボリューム形式を表す第二のボリューム形式情報が含まれており、
前記第一のOS種類情報が表す第一のOS種類に、前記第二のOS種類情報が表す第二のOS種類が適合していなくても、前記第一のボリューム形式情報が表す第一のボリューム形式を、前記第二のボリューム形式情報が表す第二のボリューム形式がサポートしていれば、前記第一のデータ処理環境が前記第二のホスト計算機でサポートされている場合となる、
請求項19記載の方法。
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