JP2007233332A - ガイドベルト貼り付け装置、ガイドベルト貼り付け方法並びに感光体ベルト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】片持ち梁の状態で垂直方向に配列され、架け渡された感光体ベルト1を無限軌道として駆動させる上部ローラ2及び下部ローラ3と、ガイドベルト供給手段と、ガイドベルトを感光体ベルト1に押圧して貼り付ける貼り付けローラ4とを備え、棒状の架け渡し治具であるシャフト13に吊り下げられた感光体ベルト1が上部ローラ2及び下部ローラ3に架け渡される際に上部ローラ2及び/又は下部ローラ3が垂直方向に移動して該上部ローラ2の最上部と下部ローラ3の最下部との距離が前記吊り下げられた感光体ベルト1の垂直方向の径よりも小さくなる。
【選択図】図8
Description
取り扱う上で外表面(感光面)に触れられない、キンクが出来やすい、端部が鋭いエッジできわめてけがをし易い等の問題がある金属製基体感光体ベルトを安全確実にガイドベルト貼り付け装置にセットするには、ガイドベルトが貼着していない感光体ベルトは、腰がなく非常にキンクが発生しやすいので、感光体ベルトをシャフトに吊り下げ、そのままの状態でガイドベルト貼り付け装置に供給するのが最良である。また感光体ベルトを両手で吊り下げて取り扱うとエッジでけがをしたり、キンクを発生させたりしやすい。そこで請求項1の発明では、3本のローラ(上部ローラ、貼り付けローラ、下部ローラ)を片持ち梁の状態で垂直方向に配列し、上部ローラの最上部と下部ローラの最下部との距離が前記吊り下げられた感光体ベルトの垂直方向の径よりも小さくすることにより、それらのローラの最小占有面積がシャフトに吊り下げた状態の感光体ベルトの断面積に対して十分小さくなり、感光体ベルトをシャフトに吊り下げたままの状態で、ガイドベルト貼り付け装置に余裕を持って架け渡すことを可能にした。
請求項2の発明によれば、シャフトに吊り下げた感光体ベルトをガイドベルト貼り付け装置の上部ローラに供給する場合、該回転する上部ローラの先端部に回転しないで常時上方を向いたU字形のシャフト案内溝を設けたので、その案内溝にシャフトの一端を入れることで、感光体ベルトとガイドベルト貼り付け装置の垂直方向に配列されたローラとの位置あわせが出来、感光体ベルトをガイドベルト貼り付け装置の上部ローラにスムーズに供給出来る。
請求項3の発明によれば、シャフトに吊り下げた感光体ベルトをガイドベルト貼り付け装置の上部ローラに供給する場合、該回転する上部ローラの先端部に回転しないで常時上方を向いたU字形のシャフト案内溝を設けて、その案内溝にシャフトの一端を入れることで、感光体ベルトとガイドベルト貼り付け装置の垂直に配置されたローラとの位置あわせ出来るが、該U字形のシャフト案内溝に上部ローラの自由端側から固定端側に向かって深くなるような傾斜を付けることで、シャフトを挿入方向に傾けてよりスムーズに感光体ベルトを供給出来る。
請求項4の発明によれば、前記案内溝の傾斜角度は10〜20度であることが望ましい。10度未満では傾斜が少なく感光体ベルトが上部ローラに乗り移りにくく、20度を超えると傾斜が大き過ぎて、感光体ベルトが上部ローラに乗り移るところでつっかかって、キンクが発生しやすいからである。
感光体ベルトの内周面の両端部定位置にガイドベルトを貼り付けるには、感光体ベルトおよび2箇所のガイドベルトを定位置に置いた状態で、感光体ベルトを回転させ貼り付けるが、感光体ベルトの位置決めは、幅方向で規制しなければならない。しかし、感光体ベルトの幅は通常切断加工されるために、一定の公差幅がありその範囲内でバラツクため、規制幅を公差幅の最大値にしなければならないため、公差幅の最大値と実際の幅との差の範囲で幅方向にガタが生じる。また感光体ベルトの基体は製作時に抜き勾配を付けるため、完全円筒形状でなく、ごく僅かな傾斜を持つ円錐台形状になっているので、回転させるとどうしても蛇行して位置がずれる。つまり、公差幅の最大値と実際の幅との差の範囲で感光体ベルトの位置がずれるので、ガイドベルトとの位置関係もずれる。そこで請求項5の発明では、感光体ベルトの幅を規制する一方のフランジ部(規制部)に感光体ベルトを常に片側(定位置側)に押し当てる機構を設けて、回転による感光体ベルトの位置ずれを自動で修正することを可能とした。
請求項6の発明によれば、上記感光体ベルト回転による幅方向の位置ずれを自動で修正する機構の感光体ベルト押し当て力は、感光体ベルトの位置ずれ修正に無理なく対応する50〜300gfであることが望ましい。50gf未満では弱過ぎて感光体ベルトの位置ずれを修正出来ず、300gfを超えると強過ぎて感光体ベルトの回転による位置ずれ力と対抗して、感光体ベルトにキンクを発生させてしまうからである。
上記感光体ベルト回転による幅方向の位置ずれを自動で修正する押し当て機構は、感光体ベルトの回転を妨げないようにフリーで回転し、感光体ベルト端面に均等な押し当て力を与えなければならない。請求項7の発明によれば、上部ローラをフリーで回転摺動するスライドカラーとその円周方向に等分に配置された少なくとも2箇所以上のガイドピンおよびスプリングで構成させることで安価に製作出来、押し当て機構全体が一体で回転し、等間隔に配置された少なくとも2個以上のスプリング力で、均等な押し当て力を感光体ベルトに確実に与えることが出来る。スプリングを軸心中央の1箇所にすると機構は簡単になるが、スプリングに回転によるねじれ力が生じ、感光体ベルトの回転の妨げになる。また、スプリングの数を多くすることで、弱い力のスプリングを使用出来るので、微妙な押し当て力の調整が容易になる。
感光体ベルトの内周面側両端部の定位置にガイドベルトを貼り付けるには、感光体ベルトおよび2箇所(両端部)のガイドベルトを定位置に置いた状態で、感光体ベルトを回転させ貼り付けるが、ガイドベルトを幅方向で規制して、位置決めしなければならない。しかし、ガイドベルトの幅は通常切断加工されてなるために、一定の公差幅がありその範囲内でバラツクため、規制幅を公差幅の最大値にしなければならないため、公差幅の最大値と実際の幅との差の範囲で幅方向にガタが生じ、回転貼り付け時にそのガタの範囲で蛇行位置ずれが生じる。請求項8の発明では、ガイドベルトの幅を規制する一方のフランジ部(規制部)にガイドベルトを常に片側(定位置側)に押し当てる機構を設けて、回転貼り付け時のガイドベルトの位置ずれを自動で修正することを可能とする。
請求項9の発明によれば、上記ガイドベルトの回転貼り付け時の幅方向の位置ずれを自動で修正する機構のガイドベルト押し当て力は、ガイドベルトの位置ずれ修正に無理なく対応する10〜80gfであることが望ましい。10gf未満では弱過ぎてガイドベルトの位置ずれを修正出来ず、80gfを超えると強過ぎてガイドベルトの位置決め部の抵抗でゴム製のガイドベルトが伸ばされてしまい、感光体ベルトの内径長さより長くなって、ガイドベルトの端部が重なってしまうからである。
上記ガイドベルト回転貼り付け時の幅方向の位置ずれを自動で修正する押し当て機構は、ゴム製ガイドベルトを抵抗で伸ばさないようにフリーで回転し、ガイドベルト端面に均等な押し当て力を与えなければならない。請求項10の発明によれば、貼り付けローラについてフリーで回転摺動する押し当てカラーとその押し当てカラーの円周方向に等分に配置された少なくとも2箇所以上のガイドピン、スプリングおよび回転リングで構成させることで安価に製作出来、押し当て機構全体が一体で回転し、等間隔に配置された少なくとも2個以上のスプリング力で、均等な押し当て力をガイドベルトに確実に与えることが出来る。スプリングを軸心中央の1箇所にすると機構は簡単になるが、スプリングに回転によるねじれ力が生じ、ガイドベルトの抵抗になって、ガイドベルトとを伸ばしてしまう。また、スプリングの数を多くすることで、弱い力のスプリングを多く使えるので微妙な押し当て力の調整が容易になる。
ガイドベルトを2箇所セットする場合、貼り付けローラの支持側(固体端側)は感光体ベルトセットの前にセット出来るので問題ない。しかし、貼り付けローラのフリー側(自由端側)では、先にガイドベルトをセットしてしまうと感光体ベルトをセットする時にフリー側のガイドベルトを感光体ベルトの内側をくぐらせなければならず、またガイドベルトが長いので感光体ベルトと接触して位置ずれが発生したり、感光体ベルト端面の鋭いエッジでガイドベルトが傷ついてしまう。そのため、貼り付けローラのフリー側では感光体ベルトのセット後にガイドベルトをセットすることになるが、ガイドベルトセット位置が感光体ベルトの内側になり、セット時に感光体ベルトに触れてキンクを発生させ易いばかりでなく、感光体ベルト端面の鋭いエッジに触れてけがをする危険性が高く、非常に危険で困難な作業になる。そこで請求項11の発明によれば、貼り付けローラのフリー側ガイドベルトの位置決めガイドに感光体ベルトに触れない位置に移動できる機構を付加し、ガイドベルトのセットは感光体ベルトに触れない位置で行い、セット後貼り付け定位置に移動することで、作業の困難さとけがの発生を解消することができる。
取り扱う上で外表面(感光面)に触れられない、キンクが出来やすい等の問題がある金属製基体感光体ベルト内側両端部にガイドベルトを貼り付けるには、感光体ベルトを自然な状態で把持して、貼り付けるのが最良である。本発明では、垂直に配置した3本のローラで感光体ベルトの形状を矯正することなく、自然な形状のまま掛けた状態でテンションで把持し、その状態でガイドベルトを貼り付けることにより、前記問題を解決することができる。
感光体ベルトの内側両端部にゴム製ガイドベルトを貼り付ける場合、ガイドベルトの両端部に一定のギャップを保ち、且つ曲がり無く真っ直ぐに貼り付けなければならない。感光体ベルトとガイドベルトを挟み込んで貼り付ける初圧ローラと貼り付けローラの貼り付け時の距離は、ギャップについては小さすぎるとガイドベルトを伸ばした状態で貼り付けるため小さすぎたり重なったりし、大きすぎると広がってしまう。また、曲がりについては小さいとガイドベルトを規制するので曲がりがないが、大きいと規制が効かなくて曲がりが出来やすい。本発明はこれらを両立することができ、初圧ローラと貼り付けローラの貼り付け時の距離が感光体ベルトの厚さの1〜3倍であることが望ましい。
感光体ベルトの内側両端部にゴム製ガイドベルトを貼り付ける場合、ガイドベルトの両端部に曲がり無く真っ直ぐに貼り付けなければならない。ガイドベルトはゴム製で幅4mm、厚さ0.7mmで腰が無く変形しやすいので、貼り付けるときに貼り付けローラの溝にはめ込んで位置を規制しなければならない。ガイドベルトをこの溝に確実にはめ込んでガイドベルトの位置を規制するには、溝幅が重要で、例えば溝幅がガイドベルト幅より小さい3.9mmの場合はガイドベルトが溝導入部の面取りの上にあって初圧ローラと貼り付けローラで挟み込んでも、ガイドベルトがゴム製であるため滑りが悪く柔らかいので、溝に入らない場合が多い。また、溝幅がガイドベルト幅より広い4.1mmの場合は、ガイドベルトは確実に溝に入るが幅方向の規制が十分でないため、貼り付けると曲がりが生じる。溝幅をガイドベルトと同じ4mmにすれば、ガイドベルトは溝に確実に入って規制され、真っ直ぐに貼り付けることが出来る。
感光体ベルトの内側両端部にゴム製ガイドベルトを貼り付ける場合、ガイドベルトの両端部に曲がり無く真っ直ぐに貼り付けなければならない。ガイドベルトはゴム製で幅4mm、厚さ0.7mmで腰が無く変形しやすいので、貼り付けるときに貼り付けローラの溝にはめ込んで位置を規制しなければならない。この溝の深さはガイドベルト厚さより浅くしなければならないが(深いとガイドベルトと感光体が接触しない)、浅すぎると規制が効かなくなる。溝の深さが(前記ガイドベルトの厚さ−0.1)mm以上、(前記ガイドベルトの厚さ−0.03)mm以下の場合は、規制が効いて真っ直ぐ貼れるが、それより浅くなると溝の掛かりが浅くて位置の規制が甘くなり、曲がって貼り付けられる。また、(前記ガイドベルトの厚さ−0.03)mm超の場合はガイドベルトを十分に押さえつけられないので、曲がりが発生しやすい。
感光体ベルトの内側両端部にゴム製ガイドベルトを貼り付ける場合、ガイドベルトの両端部に曲がり無く真っ直ぐに貼り付けなければならない。感光体ベルトの外側(感光面側)から押し付ける初圧ローラは、貼り付けローラとの間でガイドベルトと感光体ベルトを挟み込んで貼り付けるが、この時感光体ベルトを常に同じ状態で押し付けていないと曲がりが生じる。そのため、初圧ローラは直進方向に真っ直ぐ動くように規制され、前後の動きに対応できる弾性体、たとえばスプリング押しつけ方式がよい。直進方向にフリーな場合、感光体との接触位置が一定でなく、曲がりが発生しやすい。また初圧ローラを固定して貼り付けると感光体ベルトのテンションやガイドベルトの厚さのバラツキに対応出来なくて、貼り付けが甘くなる場合が生じる。
感光体ベルトの内側両端部にゴム製ガイドベルトを貼り付ける場合、ガイドベルトの両端部に一定のギャップを保ち、且つ曲がり無く真っ直ぐに貼り付けなければならない。感光体ベルトの外側からスプリング力で押し付ける初圧ローラの荷重は50gfより小さいと押さえの効果が無くなってガイドベルトが曲がり、500gfより大きいとガイドベルトの曲がりはないが、ガイドベルトが伸ばされて、ギャップが小さすぎたり重なったりする。
本発明によれば、感光体ベルトに上記ガイドベルトの貼り付け装置を使用してガイドベルトが適正に貼り付けられているので、その使用時に回転による蛇行がなくなり、スムーズに回転して、感光体の機能を発揮することができる。
図1は、本発明に係るガイドベルト貼り付け装置の全体構成を示す概略図である。
図1に示すように、ガイドベルト貼り付け装置100は、シームレスの薄肉中空円筒形状である感光体ベルト1の円筒内周面側の両端部に、寄り止めとなり蛇行を防止するガイドベルトを貼り付けるガイドベルト貼り付け装置であって、支持部30を固定端側とする片持ち梁の状態で垂直方向に配列され、架け渡された感光体ベルト1を無限軌道として駆動させる上部ローラ2及び下部ローラ3と、片持ち梁状態で上部ローラ2と下部ローラ3との間に配置され供給されたガイドベルトを感光体ベルト1の内周面に押圧して貼り付ける貼り付けローラ4と、感光体ベルト1を外側から押圧する押圧ローラユニット6とを備えている。なお、ここでいう感光体ベルト1は、電鋳により作成された厚さ数十μmのニッケル製基体の外周面にOPC感光体を塗工してなるものであり、電子写真式の画像形成装置等に用いられるものである。
上部ローラ2は従動ローラであり、固定端側の回転しない固定フランジ部2a、感光体ベルト1が巻き付きフリーで回転する回転部2b、自由端側で回転せず常に上方に向いているU字形の案内溝12を有する先端部2cからなる。
図3(a)は先端部2cを上から見た図である。上方にU字形の溝でありシャフトが差し込まれる案内溝12があり、先端部2cの先端は感光体ベルト1がスムーズに供給出来るように半球形状になっている。また、図3(b)は先端部2cを横から見た図であり、図3(c)は先端部2cを正面から見た図である。案内溝12は上部ローラ2の自由端側から固定端側に向かって溝が深くなる傾斜を有しており、その傾斜角Cは5〜20度であることが好ましく、とくに10度程度がよい。
自由端側の供給手段20aへのガイドベルトのセットは感光体ベルト1のセット後になる。その際、感光体ベルト1の鋭いエッジがすぐそばに有り、触れるとけがをする可能性があり、感光体ベルト1にキンクを発生させる可能性も高いため、供給手段20aはレール21上をシリンダ26で外側にスライド(本装置では70mm)移動させられ、その位置でガイドベルトが挿入された後、図4に示す定位置に戻される。
初圧ローラ7は、貼り付けローラ4と同一水平中心線上にありその貼り付け時の距離L4は感光体ベルトの厚さ0.07mmの2倍の0.14mmになっている。距離L4は感光体ベルトの厚さの1〜3倍であることが好ましい。初圧ローラ7は初圧ローラ支持体30aに組み込まれ、初圧ローラ支持体30aはボール軸受34を通る2本のガイドピン33で水平方向(感光体ベルト1とガイドベルト28の貼り付け方向)に平行移動する。また、初圧ローラ7にはスプリング31と吊りボルト32により初圧ローラ支持体30aを経由して水平方向に押し付け力360gfが掛かっている。この押し付け力は50〜500gfであることが好ましい。
(S11)供給手段20bに感光体ベルト1の内周面の円周長さに対応した長さの剥離紙付きガイドベルト27をセットし、ガイドベルト27を供給可能にする。
(S12)つぎに、棒状の架け渡し治具であるシャフト13に吊り下げられた感光体ベルト1(図8(a))を上部ローラ2及び下部ローラ3に架け渡す。この際、下部ローラ3が垂直方向に移動して上部ローラ2の最上部と下部ローラ3の最下部との距離が吊り下げられた感光体ベルト1の垂直方向の径よりも小さくなっている。すなわち、図8(b)に示すように、感光体ベルト1の断面積Aが3本のローラ(上部ローラ2、下部ローラ3、貼り付けローラ4)の最小占有面積B(下部ローラ3と貼り付けローラ4が上下移動位置として上端の位置にある時の面積)より遙かに大きいので、容易に感光体ベルト1の内周側に上部ローラ2及び下部ローラ3をくぐらせることが出来る。
(S13)ついで、シャフト13の先端を上部ローラ2の先端部2cにある案内溝12に差し込み、案内溝12の溝の傾斜に沿ってシャフト13を傾けたまま、感光体ベルト1の端部を軽く押してシャフト13上を滑らせ、シャフト13から上部ローラ2に供給する。
(S14)供給手段20aをスライドレール21上をスライドさせて感光体ベルト1の外側に引き出し、感光体ベルト1の内周面の円周長さに対応した長さの剥離紙付きガイドベルト27をセットした後、供給手段20aをスライドさせて元の位置に戻しガイドベルト27を供給可能にする。
(S15)シリンダ14により下部ローラ3を下降させて上部ローラ2と下部ローラ3とによって感光体ベルト1にテンションをかけるようにする。このとき、供給手段20a,20bそれぞれにおいて、ガイドベルト27の接着面が感光体ベルト1の内面に当接する。
(S16)シリンダ15により押圧ローラユニット6をスライドさせて、感光体ベルト1の外周面に初圧ローラ7、増す押しローラ8を当接させる。
(S17)回転モータ5により下部ローラ3を回転駆動させて、感光体ベルト1を無限軌道として駆動させるとともに、上部ローラ2の回転部2b、初圧ローラ7、増す押しローラ8を従動させる。これと同時に、感光体ベルト1の内周面では感光体ベルト1の移動に伴って、供給手段20a,20bそれぞれからガイドベルト27が供給され、感光体ベルト1の内周面とガイドベルト28の接着面とはローラ4aと初圧ローラ7の押圧により貼りあわされ、ついで下部ローラ3と増す押しローラ8の押圧により両者をより強く接着させる。なお、このとき上部ローラ2の固定フランジ部2a、スライドカラー16、回転リング17、ガイドピン18、スプリング19からなる押し当て機構により感光体ベルトの位置ずれは修正されており、貼り付けローラ4のローラ部4a、押し当てカラー22、回転リング23、ガイドピン24、スプリング25からなる押し当て機構によりガイドベルトの位置ずれは修正されていることから、感光体ベルト1の内周面の両端部には適正位置にガイドベルト28が貼り付けられる。
(S18)ガイドベルト28の貼り付けが終了すると、回転モータ5は停止され、押圧ローラユニット6が退避した後に、シリンダ14により下部ローラ3を上昇させて感光体ベルト1のテンションを開放する。
(S19)ガイドベルト28を貼り終わった感光体ベルト1は、腰がありキンクになりにくいので、取り出しにシャフト13は使用せず、両手で軽く持ち上げて、横にずらして装置から取り出し、内周面の両端部の適正位置にガイドベルト28が貼り付けられた感光体ベルト1(図9)を得る。
2:上部ローラ(従動ローラ)
2a:固定フランジ部
2b:回転部
2c:先端部
3:下部ローラ(駆動ローラ)
4:貼り付けローラ
4a:ローラ部
5:回転モータ
6:押圧ローラユニット
7:初圧ローラ
8:増す押しローラ
S:ステージ
9:起動スイッチ
10:非常停止スイッチ
11:光電センサ
12:案内溝
14,15:シリンダ
16:スライドカラー
17:回転リング
18:ガイドピン
19:スプリング
20a,20b:ガイドベルト供給手段
21:レール
22:押し当てカラー
23:回転リング
24:ガイドピン
25:スプリング
26:シリンダ
27:剥離紙付きガイドベルト
28:ガイドベルト
29:剥離紙
30:支持部
30a:初圧ローラ支持体
31:スプリング
32:吊りボルト
33:ガイドピン
34:ボール軸受
100:ガイドベルト貼り付け装置
Claims (25)
- シームレスの薄肉中空円筒形状である感光体ベルトの円筒内周面側の両端部に、寄り止めとなり蛇行を防止するガイドベルトを貼り付けるガイドベルト貼り付け装置であって、
片持ち梁の状態で垂直方向に配列され、架け渡された前記感光体ベルトを無限軌道として駆動させる上部ローラ及び下部ローラと、前記感光体ベルトの円筒内周面側の両端部それぞれにガイドベルトを供給する供給手段と、片持ち梁状態で前記上部ローラと下部ローラとの間に配置され供給されたガイドベルトを前記感光体ベルトに押圧して貼り付ける貼り付けローラとを備え、棒状の架け渡し治具であるシャフトに吊り下げられた感光体ベルトが前記上部ローラ及び下部ローラに架け渡される際に、前記上部ローラ及び/又は下部ローラが垂直方向に移動して該上部ローラの最上部と下部ローラの最下部との距離が前記吊り下げられた感光体ベルトの垂直方向の径よりも小さくなることを特徴とするガイドベルト貼り付け装置。 - 前記上部ローラは、片持ち梁の自由端側に前記シャフトが差し込まれる案内溝を有することを特徴とする請求項1に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記案内溝は、前記上部ローラの自由端側から固定端側に向かって溝が深くなる傾斜を有することを特徴とする請求項2に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記案内溝の溝傾斜角が5〜20度であることを特徴とする請求項3に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記上部ローラは、架け渡された感光体ベルトの端面それぞれに当接する2つのフランジ部を有し、一方のフランジ部が他方のフランジ部に前記感光体ベルトの端面を押し当てる方向に該感光体ベルトを押圧して、ガイドベルト回転貼り付け時の感光体ベルトの位置ずれを修正する押し当て機構を有することを特徴とする請求項1に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記フランジ部の前記感光体ベルトを押圧する力が50〜300gfであることを特徴とする請求項5に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記フランジ部の一方は、前記上部ローラの回転軸方向の位置が固定された回転リングと、該回転リングとガイドピン及びスプリングを介して連結され該回転軸方向にスライド可能なスライドカラーとからなり、前記スプリングのばね弾性力によりスライドカラーが前記感光体ベルトを他方のフランジ部に押圧することを特徴とする請求項5に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記貼り付けローラは、前記感光体ベルトの円筒内周面側の両端部に対応する位置それぞれに、ガイドベルトの端面それぞれに当接する2つのフランジ部を有し、一方のフランジ部が他方のフランジ部に前記ガイドベルトの端面を押し当てる方向に該ガイドベルトを押圧して、ガイドベルトの位置決めをする押し当て機構を有することを特徴とする請求項1に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記フランジ部の前記ガイドベルトを押圧する力が10〜80gfであることを特徴とする請求項8に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記フランジ部の一方は、前記上部ローラの回転軸方向の位置が固定された回転リングと、該回転リングとガイドピン及びスプリングを介して連結され該回転軸方向にスライド可能な押し当てカラーとからなり、前記スプリングのばね弾性力により押し当てカラーが前記ガイドベルトを他方のフランジ部に押圧することを特徴とする請求項8に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記供給手段のうち、前記貼り付けローラの自由端側の供給手段は、架け渡された感光体ベルトの端部より外側の位置まで貼り付けローラの回転軸方向に移動する機構を有することを特徴とする請求項1に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- シームレスの薄肉中空円筒形状である感光体ベルトの円筒内周面側の両端部に、寄り止めとなり蛇行を防止するガイドベルトを貼り付けるガイドベルト貼り付け装置であって、
従動ローラと、外部から供給されるガイドベルトを位置決めして把持する貼り付けローラと、駆動ローラとがこの順番で垂直方向に平行に配列されており、前記感光体ベルトの円筒内部で前記従動ローラ及び/又は駆動ローラが垂直方向に移動して該感光体ベルトをテンションを掛けて把持するとともに前記駆動ローラの回転により感光体ベルトを駆動し、同時に前記感光体ベルトの円筒内側にある貼り付けローラと、感光体ベルトの円筒外側にある初圧ローラとにより前記感光体ベルト及びガイドベルトを挟み付けて該感光体ベルトにガイドベルトを貼り付けることを特徴とするガイドベルト貼り付け装置。 - 前記貼り付けローラと初圧ローラとの間の距離が、ガイドベルト貼り付け時に感光体ベルトの厚さの1〜3倍となることを特徴とする請求項12に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記貼り付けローラは、前記ガイドベルトを位置決め把持する、該ガイドベルトの幅と同じ幅の溝を有することを特徴とする請求項12に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記溝の深さが、(前記ガイドベルトの厚さ−0.1)mm以上、(前記ガイドベルトの厚さ−0.03)mm以下であることを特徴とする請求項14に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記初圧ローラは、ガイドベルト貼り付け時に前記感光体ベルトの駆動方向への移動を規制され、該感光体ベルトを感光体ベルトとガイドベルトの貼り付け方向に弾性体の弾性力で押圧することを特徴とする請求項12に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 前記弾性体の弾性力は50〜500gfであることを特徴とする請求項16に記載のガイドベルト貼り付け装置。
- 請求項1〜17のいずれかに記載のガイドベルト貼り付け装置を用いてガイドベルトが貼り付けられてなることを特徴とする感光体ベルト。
- シームレスの薄肉中空円筒形状である感光体ベルトの円筒内周面側の両端部に、寄り止めとなり蛇行を防止するガイドベルトを貼り付けるガイドベルト貼り付け方法であって、
従動ローラと、外部から供給されるガイドベルトを位置決めして把持する貼り付けローラと、駆動ローラとをこの順番で垂直方向に平行に配列し、前記感光体ベルトの円筒内部で前記従動ローラ及び/又は駆動ローラを垂直方向に移動させて該感光体ベルトをテンションを掛けて把持するとともに前記駆動ローラの回転により感光体ベルトを駆動し、同時に前記感光体ベルトの円筒内側にある貼り付けローラと、感光体ベルトの円筒外側にある初圧ローラとにより前記感光体ベルト及びガイドベルトを挟み付けて該感光体ベルトにガイドベルトを貼り付けることを特徴とするガイドベルト貼り付け方法。 - 前記貼り付けローラと初圧ローラとの間の距離を、ガイドベルト貼り付け時に感光体ベルトの厚さの1〜3倍とすることを特徴とする請求項19に記載のガイドベルト貼り付け方法。
- 前記貼り付けローラは、前記ガイドベルトを位置決め把持する、該ガイドベルトの幅と同じ幅の溝を有することを特徴とする請求項19に記載のガイドベルト貼り付け方法。
- 前記溝の深さが、(前記ガイドベルトの厚さ−0.1)mm以上、(前記ガイドベルトの厚さ−0.03)mm以下であることを特徴とする請求項21に記載のガイドベルト貼り付け方法。
- 前記初圧ローラは、ガイドベルト貼り付け時に前記感光体ベルトの駆動方向への移動を規制され、該感光体ベルトを感光体ベルトとガイドベルトの貼り付け方向に弾性体の弾性力で押圧することを特徴とする請求項19に記載のガイドベルト貼り付け方法。
- 前記弾性体の弾性力は50〜500gfであることを特徴とする請求項23に記載のガイドベルト貼り付け方法。
- 請求項19〜24のいずれかに記載のガイドベルト貼り付け方法を用いてガイドベルトが貼り付けられてなることを特徴とする感光体ベルト。
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