JP2007232614A - 試薬容器用アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】容量の異なる複数種類の試薬容器に共通して使用することができる試薬容器用アダプタを提供すること。
【解決手段】試薬容器105の外側に装着された状態で試薬庫101の凹部101a内に挿入されることにより、採取ノズルによって試薬を取り分け可能となるように試薬容器105を凹部101a内で位置決めする本体部材2と、この本体部材2に着脱可能に装着されることにより、本体部材2の内側の領域を区画する仕切り部材3bとを備え、この仕切り部材3bは、本体部材2が凹部101aに挿入された状態で、採取ノズルによって試薬を取り分け可能となるように少容量の試薬容器107を試薬庫101に位置決めした状態で収容する収容室S2を本体部材2の内側の領域に区画する。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の試薬容器を保持する試薬庫と、この試薬庫に保持された試薬容器のうち特定のものから試薬を取り分ける採取ノズルとを有する試薬採取装置に関する技術である。
従来から、前記試薬採取装置を備えたものとして、例えば、特許文献1に開示されるような自動分析装置が知られている。
特許文献1の自動分析装置は、複数の試薬容器を保持する試薬庫と、反応管を保持する反応管ホルダと、検体容器を保持するディスクサンプラと、前記試薬容器内の試薬を前記反応管に取り分ける分注アーム(採取ノズル)と、前記検体容器内の検体を反応管に取り分けるサンプリングアームとを備え、前記反応管内で混合された試薬及び検体について所定の分析を行うようになっている。
図6に示すように、前記試薬庫101は、上方から挿入された複数の試薬容器102をそれぞれ凹部101a(図7の(a)参照)内で保持するようになっている。この試薬庫101は、基台103上に立設された軸回りに回転可能に設けられ、保持された試薬容器102の回転位置を順次移動させることが可能とされている。
分注アーム104は、基台103上に立設された軸104b回りに旋回可能とされている。具体的に、分注アーム104は、そのノズル104aを試薬庫101に保持された特定の試薬容器102のポート102a上に臨ませる採取位置(図6の実線で示す位置)と、前記反応管ホルダに保持された反応管(図示せず)上に臨ませる注入位置(図6の二点鎖線で示す位置)との間で旋回可能とされている。
ところで、近年では、分析1回当たりの試薬の使用量が低減していること、及び分析に要する試薬の種類が増加していること等に起因して、より多数の試薬容器を保持させることができる自動分析装置が望まれている。
そこで、図8の(a)に示す上述した試薬容器102を保持する自動分析装置(以下、大規格用の自動分析装置と称す)に代えて、当該試薬容器102よりも小容量の試薬容器105(図8の(b)参照)を保持可能な試薬庫を有する自動分析装置(以下、小規格用の自動分析装置と称す)も開発されている。
しかしながら、小規格及び大規格の自動分析装置が混在することにより、試薬容器も大規格用102及び小規格用105の異品種を要し、試薬容器全体の使用数量、つまり生産数量が大規格用102と小規格用105とに分散してしまうことから、これら試薬容器の生産性を向上するのに限界があった。
この問題を解消すべく、小規格用の試薬容器105を大規格用の自動分析装置にも共通して使用することにより試薬容器105の使用(生産)数量を増大させることが考えられるが、当該試薬容器105をそのまま大規格用の凹部101aに挿入しても、両者の間に遊び(隙間)が生じてしまい、当該試薬容器105のポート105aをノズル104aの採取位置に位置決めすることができない。
そこで、小規格用の試薬容器105を大規格用の自動分析装置に保持させるため、図7の(b)に示すような試薬容器用アダプタ108を用いることが行われている。
試薬容器用アダプタ108は、小規格用の試薬容器105の外側を取り囲む枠状に形成されている。この試薬容器用アダプタ108は、前記分注アーム104(図6参照)の採取位置に対しポート105aを位置決めした状態で小規格用の試薬容器105を凹部101a内に収めるように、試薬容器105を凹部101a内で位置決めするようになっている。
特開2004−251802号公報
さらに、分析1回当たりの消費量が試薬の種類ごとに異なることに伴い、小規格用の試薬容器105には、試薬の種類に応じて容量の異なるものが複数存在する。
具体的に、小規格用の試薬容器105には、例えば図9に示すように、試薬容器105の断面形状における高さ寸法L1(図8の(b)参照)が、より短い高さ寸法L2とされた断面形状を有する中型試薬容器106や、この高さ寸法L2よりも短い高さ寸法L3とされた断面形状を有する小型試薬容器107が存在する。
つまり、これら試薬容器106、107は、前記試薬容器105とともに小規格用の自動分析装置に共通に保持させることが可能となるように、最大容量の試薬容器105の平面断面形状のうちの一部を省略した断面形状(図9の例では高さ方向の一部を省略した断面形状)とされている。
しかしながら、これら小規格用の試薬容器105〜107はそれぞれ異なる断面形状とされているため、当該試薬容器105〜107のそれぞれを大規格用の自動分析装置に保持させるためには、前記試薬容器用アダプタ108の他に中型試薬容器106及び小型試薬容器107専用の試薬容器用アダプタが個別に必要だった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、容量の異なる複数種類の試薬容器に共通して使用することができる試薬容器用アダプタを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、特定方向に挿入された複数の試薬容器を凹部内でそれぞれ保持する試薬庫と、この試薬庫に対し予め設定された採取位置に移動することにより当該試薬庫に保持されている試薬容器のうち特定のものから試薬を取り分け可能な採取ノズルとを有する試薬採取装置の前記試薬庫に対し、前記特定方向と直交する方向に隙間を空けて前記凹部に挿入可能な小規格用の試薬容器を保持させるための試薬容器用アダプタであって、前記小規格用の試薬容器には、少なくとも、最大容量の試薬容器と、この最大容量の試薬容器の前記特定方向と直交する断面形状のうちの一部を省略した断面形状とされた小容量の試薬容器とが含まれており、前記特定方向と直交する方向で前記最大容量の試薬容器の外側に装着された状態で前記凹部内に挿入されることにより、前記採取位置にある採取ノズルによって試薬を取り分け可能となるように最大容量の試薬容器を前記凹部内で位置決めする本体部材と、この本体部材に着脱可能に装着されることにより、当該本体部材の内側の領域を前記特定方向と直交する方向に区画する仕切り部材とを備え、この仕切り部材は、前記本体部材が凹部に挿入された状態で、前記採取位置にある採取ノズルによって試薬を取り分け可能となるように前記小容量の試薬容器を前記試薬庫に位置決めした状態で収容する収容室を前記本体部材の内側の領域に区画することを特徴とする試薬容器用アダプタを提供する。
本発明によれば、本体部材を単独で用いることにより、小規格用の試薬容器のうち最大容量の試薬容器を、採取位置にある採取ノズルによって試薬を取り分け可能となるように試薬庫に位置決めすることができる。
一方、本体部材に仕切り部材を装着した場合、本体部材の内側の領域に区画された収容室内に小容量の試薬容器を収容することにより、採取位置にある採取ノズルによって試薬を取り分け可能となるように位置決めしながら小容量の試薬容器を試薬庫に保持させることができる。
したがって、本発明によれば、容量の異なる複数種類の試薬容器に共通して使用することができる。
具体的に、前記本体部材は、前記小規格用の試薬容器の外側面を前記特定方向と直交する方向に挟持可能な一対の側壁と、これら側壁の端末同士を連結する底連結部とを含み、前記仕切り部材は、前記各側壁間に着脱可能に掛け渡される構成とすることができる。
この構成によれば、本体部材を一対の側壁と底連結部とで囲まれた有底容器状に形成することにより、各側壁の内側の領域に挿入した試薬容器を底連結部上で支持させることができるので、試薬容器の側面だけを取り囲む構成(底連結部が設けられていない構成)と異なり、試薬容器用アダプタとこれに挿入された試薬容器とを一体として凹部に挿入することができる。
さらに、前記各側壁には、互いに対向する側に突出する突出部が形成され、この突出部によって小規格用の試薬容器の外側面を挟持することにより、当該小規格用の試薬容器を前記凹部内で位置決めすることが好ましい。
この構成によれば、小規格用の試薬容器に対し各側壁を突出部で点接触させることにより当該試薬容器を位置決めすることができるので、各側壁のうち突出部の形成されていない部分の肉厚を小さくすることにより、本体部材のコストを低減することができる。
そして、前記各側壁に互いに対向する方向に開くとともに前記特定方向に沿って延びる取付溝をそれぞれ対向して形成した場合、前記仕切り部材は、その両端部がそれぞれ前記各取付溝内に挿入されることにより各側壁間に掛け渡される構成とすることができる。
このようにすれば、仕切り部材を取付溝に沿ってスライドさせるようにして各側壁間に装着することができる。
さらに、前記試薬採取装置に、前記試薬庫に保持されている前記小規格用の試薬容器に設けられた試薬識別用のバーコードを読み取り可能な読取装置が設けられている場合、前記本体部材は、前記読取装置がバーコードを読み取り可能となるように当該バーコードを開放した状態で小規格用の試薬容器に装着可能に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、試薬採取装置により試薬の識別を行うことが可能な状態で小規格用の試薬容器を試薬庫に保持させることができる。
本発明によれば、容量の異なる複数種類の試薬容器に共通して使用することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に係る試薬容器用アダプタ1(図1参照)は、図8の(a)に示す大規格用の試薬容器102を装着可能な大規格用の自動分析装置に対し、図8の(b)に示す小規格用の試薬容器105を装着するために使用される。
前記大規格用の自動分析装置は、図6に示す試薬採取装置100を備えている。
試薬採取装置100は、上方(特定方向)から挿入された複数の試薬容器102を凹部101a内でそれぞれ保持する試薬庫101と、この試薬庫101に対し採取位置(図6の実線で示す位置)に移動することにより、当該試薬庫101に保持されている試薬容器102のうち特定のものから試薬を取り分け可能なノズル(採取ノズル)104aを有する分注アーム104と、バーコード(図示せず)を読み取り可能な読取装置109とを備えている。
試薬庫101及び分注アーム104は上述した従来の技術と同様の構成を有するため、ここでは説明を省略する。
読取装置109は、試薬庫101の側方に設けられ、当該試薬庫101の回転に伴い順次移動する試薬容器102の背面102b(図8の(a)参照)に設けられたバーコードを読み取るようになっている。
次いで、図8を参照して、本実施形態に係る大規格用の試薬容器102と小規格用の試薬容器105とを対比する。
大規格用の試薬容器102は、図8の(a)に示すように、等脚台形の断面形状で厚み方向に延びる容器である。具体的に、大規格用の試薬容器102は、その断面形状における上底W1が下底W2よりも幅広とされているとともに高さ寸法がL1に設定されている。
この大規格用の試薬容器102の上面には、前記上底W1側の背面102bから距離P1を隔てた位置にポート102aが設けられている。さらに、前記背面102bには、当該試薬容器102に収容されている試薬に対応する試薬識別用のバーコード(図示せず)が貼着されている。
小規格用の試薬容器105は、図8の(b)に示すように、前記大規格用の試薬容器102よりも小さな等脚台形の断面形状で厚み方向に延びる容器である。具体的に、小規格用の試薬容器105は、その断面形状における上底W3が下底W4よりも幅広で、かつ、上底W3が前記上底W1よりも、下底W4が前記下底W2よりも小さく設定され、長さ寸法が前記L1に設定されている。
この小規格用の試薬容器105の上面には、前記上底W3側の背面105bから前記距離P1を隔てた位置にポート105aが設けられている。また、前記背面105bには、当該試薬容器105に収容されている試薬に対応する試薬識別用のバーコード(図示せず)が貼着されている。
さらに、小規格用の試薬容器には、図9に示すように、前記試薬容器105とは別に中型試薬容器106及び小型試薬容器107(小容量の試薬容器)が存在する。すなわち、本実施形態では、小規格用の試薬容器のうち試薬容器105が最大容量の試薬容器である。
中型試薬容器106は、前記試薬容器105の断面形状における高さ寸法L1のうち下底W4側を省略した断面形状、具体的には、高さ寸法がL2(下底W5が前記下底W4よりも幅広)とされた断面形状(等脚台形)とされている。
小型試薬容器107は、前記中型試薬容器106の断面形状における高さ寸法L2のうち下底W5側を省略した断面形状、具体的には、高さ寸法が前記L2よりも小さなL3(下底W6が下底W5よりも幅広)とされた断面形状(等脚台形)とされている。
そして、これら試薬容器106、107の背面106a及び背面107aのそれぞれには、上述したバーコードが貼着されている。
以下、このように構成された小規格用の試薬容器105〜107を前述した試薬採取装置100に装着するために構成された本発明に係る試薬容器用アダプタ1について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る試薬容器用アダプタ1の全体構成を示す斜視図である。図2は、図1の試薬容器用アダプタを分解して示す斜視図である。図3は、図1の試薬容器用アダプタの側面断面図である。図4は、図1の試薬容器用アダプタの平面断面図である。
図1〜図4を参照して、試薬容器用アダプタ1は、有底容器状に形成された本体部材2と、この本体部材2の内側に着脱される第一仕切り部材3a及び第二仕切り部材3b(図5の(b)参照)とを備えている。
本体部材2は、互いに対向する一対の側壁4及び側壁5と、これら側壁4、5の下端部同士を連結する底連結部6と、各側壁4、5の側端部同士を連結する連結壁7とを一体に備えた合成樹脂部材である。なお、各側壁4、5が対向する方向を左右方向とし、連結壁7が設けられている側を後方として以下説明する。
各側壁4、5は、それぞれ前記大規格用の試薬容器102の側面102c及び側面102d(図8の(a)参照)に対応した外側面を構成するように、それぞれ前方へ向けて先窄まりとなるように配置されている。
すなわち、各側壁4、5の後端部同士の間隔W7が大規格用の試薬容器102の上底W1と略同一とされているとともに、前端部同士の間隔W8が試薬容器102の下底W2と略同一とされている。
さらに、各側壁4、5の前後高さ寸法L4は、前記大規格用の試薬容器102の長さ寸法L1と略同一とされている。したがって、本体部材2は、前記試薬採取装置100の凹部101a(図6参照)に対し概ね隙間なく挿入することができる。
再び図1〜図4を参照して、各側壁4、5には、互いに対向する方向に突出する突出部8及び突出部9がそれぞれ形成されている。本実施形態では、これら突出部8及び突出部9は、前後で対をなす突出部8a、8b及び突出部9a、9bをそれぞれ備えている。
これら突出部8、9は、各側壁4、5内に上方から挿入された小規格用の試薬容器105〜107(図1及び2では中型試薬容器106を示す)の側面と当接して、当該試薬容器を左右方向に挟持するようになっている。
さらに、側壁4には、側壁5側へ突出する前後一対のガイドレール14及びガイドレール15が形成されている一方、側壁5には、これらガイドレール14、15のそれぞれに対向する位置から側壁4側に突出するガイドレール16及びガイドレール17が形成されている。
ガイドレール14〜17には、それぞれ対向する側壁4、5側へ開くとともに上下方向に延びる溝部(取付溝)14a〜17aが形成されている。これら溝部14a〜17aのうち前方の溝部14a及び16aには、後述する第一仕切り部材3aが挿入される一方、後方の溝部15a及び17aには、第二仕切り部材3bが挿入される(図5の(b)参照)。
溝部14a及び16aと連結壁7との間の前後寸法L5は、前記中型試薬容器106の長さ寸法L2(図9の(a)参照)よりも若干大きく設定されているとともに、溝部15a及び17aと連結壁7との間の前後寸法L6は、前記小型試薬容器107の長さ寸法L3(図9の(b)参照)よりも若干大きく設定されている。
図1〜図4を参照して、連結壁7には、本体部材2内に装着された試薬容器105〜107に貼着されたバーコードを後方へ開放する窓部18が形成されている。この窓部18は、上方に開口するとともに連結壁7を前後方向に貫通して設けられ、連結壁7の上端部から高さH1(図3参照)の範囲に設けられている。
したがって、試薬容器用アダプタ1を試薬庫101の凹部101aに挿入した場合には、試薬容器105〜107のバーコードを図6に示す読取装置109に対し読み取り可能に開放することができる(試薬庫101の側方へ開放することができる)。
一方、第一仕切り部材3aは、図1〜図4に示すように、前記溝部14a、16aの双方に挿入可能な幅寸法に設定された短冊状の合成樹脂板である。この第一仕切り部材3aは、その上端部が前方へ屈曲された把持部19とされており、この把持部19の前面には滑り止め用のリブ19aが上下に複数個形成されている。
第二仕切り部材3bは、図5の(b)に示すように、前記溝部15a、17aの双方に挿入可能な幅寸法、つまり、前記第一仕切り部材3aの幅寸法よりも小さな幅寸法に設定された短冊状の合成樹脂板である。図示は省略するが、この第二仕切り部材3bにも、上述した把持部19が形成されている。
図3及び図4を参照して、底連結部6は、前後方向に並ぶ4枚の底板6a、底板6b、底板6c及び底板6dを備えている。これら底板6a〜6dの間には、前記各側壁4、5内の水滴等を排出するための水抜き穴20a、水抜き穴20b及び水抜き穴20cが形成されている。
これら水抜き穴20a〜20cは、前記各側壁4、5間に挿入された試薬容器105〜107の外側面に結露が生じた場合に、この結露から生じる水滴を外側へ排出するために設けられている。
具体的に、水抜き穴20aは、本体部材2の前寄りに形成され、平面視略等脚台形の開口形状とされている。水抜き穴20bは、前記水抜き穴20aの後方に形成され、左右方向に延びる略長方形の平面開口形状とされている。水抜き穴20cは、前記水抜き穴20bの後方に形成され、左右方向に延びる略長方形の平面開口形状とされている。
そして、各水抜き穴20a〜20cのうち、水抜き穴20cは後述する収容室S2(図5の(b)参照)内に配置され、この水抜き穴20c及び20bは後述する収容室S1内に配置されている。
なお、本実施形態では、底連結部6として底板6a〜6dを例示しているが、底連結部6は、板状の部材に限定されず、少なくとも試薬容器105〜107を各側壁4、5間に挿入した際に当該試薬容器105〜107の底面を支持できるような、例えば、棒状の部材であってもよい。
以下、前記試薬容器用アダプタ1の使用方法について説明する。
中型試薬容器106に試薬容器用アダプタ1を装着する場合には、溝部14a及び16aに第一仕切り部材3aを挿入する。これにより、図4に示すように、第一仕切り部材3aと側壁4、5と連結壁7との間に収容室S1が区画され、この収容室S1内に中型試薬容器106を装着することができる。
一方、小型試薬容器107に試薬容器用アダプタ1を装着する場合には、溝部15a及び溝部17aに第二仕切り部材3bを挿入する。これにより、図5の(b)に示すように、第二仕切り部材3bと側壁4、5と連結壁7との間に収容室S2が区画され、この収容室S1内に小型試薬容器107を装着することができる。
そして、最大容量の試薬容器105に試薬容器用アダプタ1を装着する場合には、各仕切り部材3a及び3bを本体部材2から取り外す。これにより、図5の(a)に示すように、側壁4、5と連結壁7との間に最大容量の試薬容器105を装着することができる。
このように前記試薬容器用アダプタ1は、各仕切り部材3a、3bを着脱することにより、小規格用の試薬容器105〜107のそれぞれに装着することができる。このとき、各試薬容器105〜107を連結壁7側に詰めて装着するようにしているので、当該連結壁7からポート105aまでの距離を、前記大規格用の試薬容器102の背面102bからポート102aまでの距離P1(図8の(a)参照)に略合致させることができる。したがって、この試薬容器用アダプタ1を前記試薬庫101の凹部101aに挿入した場合に、小規格用の試薬容器105〜107のポート105aが採取位置とされたノズル104a(図6参照)に対し精緻に位置決めすることが可能となる。
以上説明したように、前記試薬容器用アダプタ1によれば、本体部材2を単独で用いることにより、図5の(a)に示すように、小規格用の試薬容器105〜107のうち最大容量の試薬容器105を、採取位置にあるノズル104aによって試薬を取り分け可能となるように試薬庫101に位置決めすることができる。
一方、本体部材2に第一仕切り部材3a又は第二仕切り部材3bを装着した場合、本体部材2の内側の領域に区画された収容室S1又はS2内に試薬容器106又は107を収容することにより、採取位置にあるノズル104aによって試薬を取り分け可能となるように位置決めしながら試薬容器106又は107を試薬庫101に保持させることができる。
したがって、前記試薬容器用アダプタ1によれば、容量の異なる試薬容器105〜107に共通して使用することができる。
前記実施形態によれば、本体部材2を一対の側壁4、5と底連結部6とで囲まれた有底容器状に形成することにより、各側壁4、5の内側の領域に挿入した試薬容器105〜107を底連結部6上で支持させることができるので、試薬容器105〜107の側面だけを取り囲む構成と異なり、試薬容器用アダプタ1とこれに挿入された試薬容器105〜107とを一体として凹部101aに挿入することができる。
前記実施形態によれば、小規格用の試薬容器105〜107に対し各側壁4、5を突出部8、9で点接触させることにより当該試薬容器105〜107を位置決めすることができるので、各側壁4,5のうち突出部8、9の形成されていない部分の肉厚を小さくすることにより、本体部材2のコストを低減することができる。
また、溝部14a〜17aに仕切り部材3a又は3bを挿入するようにした前記実施形態によれば、仕切り部材3a又は3bを溝部14a〜17aに沿ってスライドさせるようにして各側壁4、5間に装着することができる。
そして、前記読取装置109が読み取り可能となるように、バーコードを後方に開放した状態で試薬容器105〜107を装着可能に構成された前記実施形態によれば、試薬採取装置100により試薬の識別を行うことが可能な状態で小規格用の試薬容器105〜107を試薬庫101に保持させることができる。
なお、前記実施形態では、試薬容器用アダプタ1が全体として合成樹脂で形成された例について説明しているが、ステンレス等の金属で試薬容器用アダプタ1を形成することもできる。
本発明の実施形態に係る試薬容器用アダプタの全体構成を示す斜視図である。 図1の試薬容器用アダプタを分解して示す斜視図である。 図1の試薬容器用アダプタの側面断面図である。 図1の試薬容器用アダプタの平面断面図である。 図1の試薬容器用アダプタの平面断面図であり、(a)は最大容量の試薬容器を装着した状態、(b)は小型試薬容器を装着した場合をそれぞれ示している。 大規格用の自動分析装置に設けられた試薬採取装置を概略的に示す平面図である。 図6の試薬庫の一部を拡大して示す平面断面図であり、(a)は大規格用の試薬容器を凹部内に挿入した状態、(b)は小規格用の試薬容器に従来の試薬容器用アダプタを装着して凹部内に挿入した状態をそれぞれ示している。 試薬容器を示す平面図であり、(a)は大規格用の試薬容器、(b)は小規格用の試薬容器をそれぞれ示している。 小規格用の試薬容器のうち図8の(b)と異なる種類のものを示す平面図であり、(a)は中型試薬容器、(b)は小型試薬容器をそれぞれ示している。
符号の説明
S1 収容室
S2 収容室
1 試薬容器用アダプタ
2 本体部材
3a、3b 仕切り部材
4、5 側壁
6 底連結部
8 突出部
8a 突出部
9 突出部
9a 突出部
14a、15a、16a、17a 溝部
18 窓部
100 試薬採取装置
101 試薬庫
101a 凹部
102 試薬容器(大規格用の試薬容器)
104a ノズル(採取ノズル)
105、106、107 試薬容器(小規格用の試薬容器)
109 読取装置

Claims (5)

  1. 特定方向に挿入された複数の試薬容器を凹部内でそれぞれ保持する試薬庫と、この試薬庫に対し予め設定された採取位置に移動することにより当該試薬庫に保持されている試薬容器のうち特定のものから試薬を取り分け可能な採取ノズルとを有する試薬採取装置の前記試薬庫に対し、前記特定方向と直交する方向に隙間を空けて前記凹部に挿入可能な小規格用の試薬容器を保持させるための試薬容器用アダプタであって、
    前記小規格用の試薬容器には、少なくとも、最大容量の試薬容器と、この最大容量の試薬容器の前記特定方向と直交する断面形状のうちの一部を省略した断面形状とされた小容量の試薬容器とが含まれており、
    前記特定方向と直交する方向で前記最大容量の試薬容器の外側に装着された状態で前記凹部内に挿入されることにより、前記採取位置にある採取ノズルによって試薬を取り分け可能となるように最大容量の試薬容器を前記凹部内で位置決めする本体部材と、
    この本体部材に着脱可能に装着されることにより、当該本体部材の内側の領域を前記特定方向と直交する方向に区画する仕切り部材とを備え、
    この仕切り部材は、前記本体部材が凹部に挿入された状態で、前記採取位置にある採取ノズルによって試薬を取り分け可能となるように前記小容量の試薬容器を前記試薬庫に位置決めした状態で収容する収容室を前記本体部材の内側の領域に区画することを特徴とする試薬容器用アダプタ。
  2. 前記本体部材は、前記小規格用の試薬容器の外側面を前記特定方向と直交する方向に挟持可能な一対の側壁と、これら側壁の端末同士を連結する底連結部とを含み、前記仕切り部材は、前記各側壁間に着脱可能に掛け渡されることを特徴とする請求項1に記載の試薬容器用アダプタ。
  3. 前記各側壁には、互いに対向する側に突出する突出部が形成され、この突出部によって小規格用の試薬容器の外側面を挟持することにより、当該小規格用の試薬容器を前記凹部内で位置決めすることを特徴とする請求項2に記載の試薬容器用アダプタ。
  4. 前記各側壁には、互いに対向する方向に開くとともに前記特定方向に沿って延びる取付溝がそれぞれ対向して形成され、前記仕切り部材は、その両端部がそれぞれ前記各取付溝内に挿入されることにより各側壁間に掛け渡されることを特徴とする請求項2又は3に記載の試薬容器用アダプタ。
  5. 前記試薬採取装置には、前記試薬庫に保持されている前記小規格用の試薬容器に設けられた試薬識別用のバーコードを読み取り可能な読取装置が設けられており、前記本体部材は、前記読取装置がバーコードを読み取り可能となるように当該バーコードを開放した状態で小規格用の試薬容器に装着可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の試薬容器用アダプタ。
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