JP2007232296A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007232296A
JP2007232296A JP2006055842A JP2006055842A JP2007232296A JP 2007232296 A JP2007232296 A JP 2007232296A JP 2006055842 A JP2006055842 A JP 2006055842A JP 2006055842 A JP2006055842 A JP 2006055842A JP 2007232296 A JP2007232296 A JP 2007232296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
expander
compressor
heat pump
refrigerant
lubricating oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006055842A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Nakatani
和生 中谷
Noriho Okaza
典穂 岡座
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006055842A priority Critical patent/JP2007232296A/ja
Publication of JP2007232296A publication Critical patent/JP2007232296A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

【課題】圧縮機潤滑油と膨張機潤滑油の温度を適正に保ち、膨張機での回収動力を高めることにより、COPを向上させたヒートポンプ装置を提供すること。
【解決手段】圧縮機31、放熱器32、膨張機33、蒸発器34を順次接続して冷媒回路を構成し、前記膨張機33のシェル内に貯留され、前記膨張機33のメカ部を潤滑する膨張機潤滑油45を、前記膨張機33の吸入側より流入させることを特徴とするヒートポンプ装置で、膨張機33のメカ部に冷媒と共に直接潤滑油を供給することができるので、メカ部の摺動損失やすきまからの冷媒漏れ等が減少し、好適な性能を保つことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力を回収する膨張機構を備えたヒートポンプ装置に関する。
従来、減圧装置の代わりに膨張機構を設けて、膨張時の圧力エネルギーを動力として回収し、COPを向上させる冷凍サイクル装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−165513号公報
上記、従来技術では、圧縮機のメカ部を潤滑するための圧縮機潤滑油や、膨張機のメカ部を潤滑するための膨張機潤滑油に対しては、特に何も記述されておらず、特に、膨張機潤滑油の温度が上昇してきた場合に、膨張機での回収動力が低下し、ヒートポンプ装置の性能が低下するというような課題が生じていた。
上記課題を解決するために本発明は、圧縮機潤滑油と膨張機潤滑油の温度を適正に保ち、膨張機での回収動力を高めることにより、COPを向上させたヒートポンプ装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ装置は、圧縮機、放熱器、膨張機、蒸発器を順次接続して冷媒回路を構成し、前記膨張機のシェル内に貯留され、前記膨張機のメカ部を潤滑する膨張機潤滑油を、前記膨張機の吸入側より流入させることを特徴とするヒートポンプ装置で、膨張機のメカ部に冷媒と共に直接潤滑油を供給することができるので、メカ部の摺動損失やすきまからの冷媒漏れ等が減少し、好適な性能を保つことができる。
本発明によれば、圧縮機潤滑油と膨張機潤滑油の温度を適正に保ち、膨張機での回収動力を高めることにより、COPを向上させたヒートポンプ装置を提供できる。
第1の発明は、圧縮機、放熱器、膨張機、蒸発器を順次接続して冷媒回路を構成し、前記膨張機のシェル内に貯留され、前記膨張機のメカ部を潤滑する膨張機潤滑油を、前記膨張機の吸入側より流入させることにより、膨張機のメカ部を確実に潤滑して、摺動損失やすきまからの冷媒漏れ等に対し、好適な性能を保持できるので、膨張機の効率が向上し、ヒートポンプ装置の性能が向上する。
第2の発明は、特に、第1の発明の膨張機潤滑油を冷却する補助熱交換器を設けたことにより、膨張機のメカ部の潤滑に供する潤滑油の温度を低く保つので、膨張機で膨張する冷媒に与える熱量が減少して、膨張機で回収する動力が向上し、ヒートポンプ装置の性能が向上する。また、補助熱交換器を設けたので、潤滑油を冷却するための熱交換効率が良くなり、膨張機潤滑油の温度を容易に制御することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の補助熱交換器の冷却熱源として、放熱器と膨張機の間を流れる高圧冷媒としたので、潤滑油を簡単に冷却することができると共に、放熱器を
出た冷媒の温度を上昇させることができるので、膨張機で回収する動力が向上し、ヒートポンプ装置の性能が向上する。
第4の発明は、特に、第2の発明の補助熱交換器の冷却熱源として、蒸発器と圧縮機の間の低圧冷媒としたので、膨張機潤滑油を簡単に冷却することができると共に、圧縮機の吸入ガス温度が上昇して吐出ガス温度が上昇するので、放熱器での熱交換効率が向上し、加熱能力が向上する。
第5の発明は、特に、第2の発明の補助熱交換器の冷却熱源として、放熱器の放熱源としたので、潤滑油を簡単に冷却することができ、膨張機のメカ部を潤滑する潤滑油の温度を適正にすることができ、膨張機の効率が向上してヒートポンプ装置の性能が向上する。
第6の発明は、特に、第5の発明の放熱器の放熱源は、給湯用に供する水道水としたので、潤滑油を簡単に冷却することができるので、膨張機のメカ部を潤滑する潤滑油の温度を適正にすることができ、膨張機の効率が向上してヒートポンプ装置の性能が向上する。また、放熱器に流入する水温を上昇させることができるので、加熱能力が向上する。
第7の発明は、特に、第2〜第6のいずれかの発明の補助熱交換器を、膨張機の内部に設けたることにより、潤滑油全体を確実に冷却して、膨張機の潤滑油の温度を適正にすることができるので、膨張機の効率が向上してヒートポンプ装置の性能が向上する。また、補助熱交換器を膨張機の外部に設置する必要がないため補助熱交換器設置のためのスペースが削減でき、ヒートポンプ装置を小型化できる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれかの発明の圧縮機のシェル内の圧力と膨張機のシェル内の圧力とが、前記圧縮機の吐出圧力に略等しいもので、潤滑油が圧縮機や膨張機の片方に多く偏るようなことはなく潤滑油を確保でき、信頼性が向上すると共に、膨張機の潤滑油の温度を適正にすることができるので、膨張機の効率が向上してヒートポンプ装置の性能が向上する。
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれかの発明の冷媒回路を循環する冷媒が、炭酸ガスとしたので、給湯水の高温化を高効率で実現すると共に、冷媒が外部に漏れた場合にも、地球温暖化への影響は非常に少なくなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
なお、各実施の形態において、同じ構成、同じ動作をする部分については同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ装置の構成図を示すものである。
図1において、圧縮機31、放熱器32、膨張機33、蒸発器34を順に環状に接続し、冷媒として炭酸ガスを封入して冷媒循環回路を形成し、蒸発器34は外気を送風するためのファン35を備えている。
圧縮機31は低圧の冷媒ガスを圧縮し、高圧のガスとして吐出する役目をなすのに対し、膨張機33は、高圧冷媒のエネルギーを回転駆動メカ(たとえば、圧縮機と同様のスクロールメカ機構など)により動力回収し、圧縮機の駆動力の一部として利用するもので、
エネルギーを回収された後の冷媒は、低温低圧の状態となる。
また、貯湯槽36、循環ポンプ37、放熱器32を順に接続した給湯回路を形成しており、圧縮機31より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は放熱器32に流入し、ここで循環ポンプ37から送られてきた給湯水を加熱するようになっている。
圧縮機31は、内部にメカ部38とモータ39が組み込まれ、その内部空間40の下部には圧縮機潤滑油41が貯留され、ポンプ機構(図示せず)等により、メカ部38の摺動部を潤滑する。
一方、膨張機33は、内部にメカ部42と発電機43が組み込まれ、その内部空間44の下部には膨張機潤滑油45が貯留され、ポンプ機構(図示せず)等により、メカ部42の摺動部を潤滑する。
圧縮機31と膨張機33は、圧縮機潤滑油41と膨張機潤滑油45の油量が不均一にならないように、上部に各々の空間40と44が連通して冷媒ガスが通過できる配管46と、下部に油が通過できる配管47で接続されている。
また、放熱器32を出た比較的温度の低い冷媒と膨張機潤滑油45が補助熱交換器48で間接的に熱交換され、冷却された膨張機潤滑油45は、絞り装置49を介して膨張機33の吸入側に導入され、ここで冷媒と混合して膨張機33のメカ部42に吸引される。
さらに、膨張機33の発電機で発電された電力は電力線50を通って電力回収装置51で回収され、電力線52を通って圧縮機31のモータ39の駆動用電力の一部として供するように構成されている。
以上のように構成されたヒートポンプ装置について、以下に、その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、放熱器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは比較的低温で高圧の冷媒となり、補助熱交換器48に流入し、ここで膨張機潤滑油45と間接的に熱交換して膨張機潤滑油45を冷却し、自らはやや温度が上昇して膨張機33に流入する。
ここにおいては、放熱器32を出た高圧冷媒は膨張機33のメカ部42を回転させ、駆動軸が一体となっている発電機43を回転させて電力を発生させ電力線50を通って電力回収装置51で回収され、電力線52を通って圧縮機31のモータ39の駆動用電力の一部として供する。
膨張機33に流入する高圧の冷媒温度がやや上昇することにより、高圧から低圧まで断熱膨張する際の冷媒(炭酸ガス)の比エンタルピー差が増加するため、膨張機33での回収動力を増加させることができるため、圧縮機31のモータ39の駆動用電力として供給できる電力量が増加する。
一方、補助熱交換器48で冷却された膨張機潤滑油45は、絞り装置49を通って膨張機33のメカ部42に冷媒と共に吸引される。ここで、冷媒の温度は、先に説明した通りやや上昇するが、メカ部42に流入する膨張機潤滑油45は冷却されているため、メカ部の摺動損失やすきまからの冷媒漏れ等が減少し、好適な性能を保つことができる。
一方、膨張機33を出て減圧された低温低圧の冷媒は、蒸発器34に流入し、ここでフ
ァン35により送風された外気と熱交換して蒸発ガス化する。また、循環ポンプ37で貯湯槽36の下部より放熱器32に送られた給湯水は加熱され、高温の湯となって貯湯槽36の上部に貯湯されていく。
圧縮機31と膨張機33は、上部に各々の空間40と44が連通して冷媒ガスが通過できる配管46と、下部に油が通過できる配管47で接続されているので、両者の空間40と44の圧力はほぼ等しいため、圧縮機潤滑油41と膨張機潤滑油の油面もほぼ均一となり、一方に油量が偏ってメカ部38や42の潤滑が不十分になるようなことはない。
したがって、膨張機33の動力回収電力が電力線48を通して電力回収装置49で回収され、電力線50を通って圧縮機31のモータ39の駆動用電力の一部として供するので、ヒートポンプ装置の性能が向上するものである。
ここにおいて、圧縮機31の空間40と膨張機33の空間44の圧力は、圧縮機31の吐出圧力にすることが望ましいが、両空間とも圧縮機31の吸入圧力にしたり、あるいは、吐出圧力と吸入圧力の中間の圧力としても良く、これらも本発明に含まれる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるヒートポンプ装置の構成図を示すものである。
図2において、実施の形態1で示した図1と同様の構成で同様の機能を有する部品については同一の番号を付してあり、説明は省略する。
本実施の形態においては、放熱器32の出口冷媒と膨張機潤滑油45を間接的に熱交換する補助熱交換器70を膨張機潤滑油45内に設けており、放熱器31を出た比較的低温の冷媒が膨張機潤滑油45より熱を奪い冷却するようにしている。
また、冷却された膨張機潤滑油45の一部は、絞り装置71を通って膨張機33の吸入側に導入され、ここで冷媒と混合して膨張機33のメカ部42に吸引される。
以上のように構成されたヒートポンプ装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、放熱器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは比較的低温で高圧の冷媒となり、補助熱交換器70に流入し、ここで膨張機潤滑油45と膨張機33の空間44内で間接的に熱交換して膨張機潤滑油45を冷却し、自らはやや温度が上昇して膨張機33に流入する。
一方、補助熱交換器70で冷却された膨張機潤滑油45は、絞り装置71を通って膨張機33のメカ部42に冷媒と共に吸引される。ここで、冷媒の温度は、先に説明した通りやや上昇するが、メカ部42に流入する膨張機潤滑油45は冷却されているため、メカ部の摺動損失やすきまからの冷媒漏れ等が減少し、好適な性能を保つことができる。
さらに、空間44の温度も低くなるため、膨張機33のメカ部42で膨張する冷媒に与える熱量が減少し、膨張機で回収する動力が増加する。ここにおいては、放熱器32を出た高圧冷媒は膨張機33のメカ部42を回転させ、駆動軸が一体となっている発電機43を回転させて電力を発生させ電力線50を通って電力回収装置51で回収され、電力線52を通って圧縮機31のモータ39の駆動用電力の一部として供する。
膨張機33に流入する高圧の冷媒温度がやや上昇することにより、高圧から低圧まで断
熱膨張する際の冷媒(炭酸ガス)の比エンタルピー差が増加するため、膨張機33での回収動力を増加させることができるため、圧縮機31のモータ39の駆動用電力として供給できる電力量が増加する。
一方、膨張機33を出て減圧された低温低圧の冷媒は、蒸発器34に流入し、ここでファン35により送風された外気と熱交換して蒸発ガス化する。また、循環ポンプ37で貯湯槽36の下部より放熱器32に送られた給湯水は加熱され、高温の湯となって貯湯槽36の上部に貯湯されていく。
圧縮機31と膨張機33は、上部に各々の空間40と44が連通して冷媒ガスが通過できる配管46と、下部に油が通過できる配管47で接続されているので、両者の空間40と44の圧力はほぼ等しいため、圧縮機潤滑油41と膨張機潤滑油の油面もほぼ均一となり、一方に油量が偏ってメカ部38や42の潤滑が不十分になるようなことはない。
したがって、膨張機33の動力回収電力が電力線48を通して電力回収装置49で回収され、電力線50を通って圧縮機31のモータ39の駆動用電力の一部として供するので、ヒートポンプ装置の性能が向上するものである。
ここにおいて、圧縮機31の空間40と膨張機33の空間44の圧力は、圧縮機31の吐出圧力にすることが望ましいが、両空間とも圧縮機31の吸入圧力にしたり、あるいは、吐出圧力と吸入圧力の中間の圧力としても良く、これらも本発明に含まれる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態におけるヒートポンプ装置の構成図を示すものである。
図3において、実施の形態1で示した図1と同様の構成で同様の機能を有する部品については同一の番号を付してあり、説明は省略する。
本実施の形態においては、水ポンプ37を出て放熱器32に流入するまでの水と膨張機潤滑油45を間接的に熱交換する補助熱交換器80を設けており、水ポンプ37を出た低温の水が膨張機潤滑油45より熱を奪い冷却するようにしている。
また、冷却された膨張機潤滑油45の一部は、絞り装置81を通って膨張機33の吸入側に導入され、ここで冷媒と混合して膨張機33のメカ部42に吸引される。
以上のように構成されたヒートポンプ装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、放熱器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは中温高圧の冷媒となり、膨張機33に流入する。
一方、補助熱交換器80で冷却された膨張機潤滑油45は、絞り装置81を通って膨張機33のメカ部42に冷媒と共に吸引される。
ここで、メカ部42に流入する膨張機潤滑油45は冷却されるため、メカ部の摺動損失やすきまからの冷媒漏れ等が減少し、好適な性能を保つことができる。
ここにおいては、放熱器32を出た高圧冷媒は膨張機33のメカ部42を回転させ、駆動軸が一体となっている発電機43を回転させて電力を発生させ電力線50を通って電力回収装置51で回収され、電力線52を通って圧縮機31のモータ39の駆動用電力の一部として供する。
一方、水ポンプ37より送られた低温の水は、膨張機潤滑油45と間接的に熱交換して膨張機潤滑油45を冷却し、自らはやや温度が上昇して放熱器32に流入して給湯タンク36に貯湯されて給湯に供される。
したがって、膨張機33の動力回収電力が電力線48を通して電力回収装置49で回収され、電力線50を通って圧縮機31のモータ39の駆動用電力の一部として供するので、ヒートポンプ装置の性能が向上するものである。
さらにまた、放熱器32に流入する水の温度がやや上昇することにより、給湯能力が増加するため、ヒートポンプ装置の性能が向上する。
ここにおいて、圧縮機31の空間40と膨張機33の空間44の圧力は、圧縮機31の吐出圧力にすることが望ましいが、両空間とも圧縮機31の吸入圧力にしたり、あるいは、吐出圧力と吸入圧力の中間の圧力としてもよく、これらも本発明に含まれる。
また、補助熱交換器80は膨張機潤滑油45の外部に設けた例を示したが、補助熱交換器80が膨張機33の内部で膨張機潤滑油45と熱交換させてもよく、これらも本発明に含まれる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の第4の実施の形態におけるヒートポンプ装置の構成図を示すものである。
図4において、実施の形態1で示した図1と同様の構成で同様の機能を有する部品については同一の番号を付してあり、説明は省略する。
本実施の形態においては、蒸発器34の出口冷媒と膨張機潤滑油45を間接的に熱交換する補助熱交換器90を設けており、蒸発器34を出た低温の冷媒が膨張機潤滑油45より熱を奪い冷却するようにしている。
また、冷却された膨張機潤滑油45の一部は、絞り装置91を通って膨張機33の吸入側に導入され、ここで冷媒と混合して膨張機33のメカ部42に吸引される。
以上のように構成されたヒートポンプ装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、放熱器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは中温高圧の冷媒となり、膨張機33に流入する。
一方、補助熱交換器90で冷却された膨張機潤滑油45は、絞り装置91を通って膨張機33のメカ部42に冷媒と共に吸引される。
ここで、メカ部42に流入する膨張機潤滑油45は冷却されるため、メカ部の摺動損失やすきまからの冷媒漏れ等が減少し、好適な性能を保つことができる。
ここにおいては、放熱器32を出た高圧冷媒は膨張機33のメカ部42を回転させ、駆動軸が一体となっている発電機43を回転させて電力を発生させ電力線48を通って電力回収装置49で回収され、電力線50を通って圧縮機31のモータ39の駆動用電力の一部として供する。
一方、膨張機33を出た低温低圧の冷媒は、補助熱交換器90において膨張機潤滑油45と間接的に熱交換して膨張機潤滑油45を冷却し、自らは温度が上昇して圧縮機31に
吸入される。
ここにおいて、膨張機潤滑油45は補助熱交換器90で低温の冷媒と熱交換して冷却されるため、温度が低下するので、膨張機潤滑油45の粘度が上がり、粘性抵抗が増加するので、冷媒漏れが少なくなり、膨張機33の性能が向上する。
また、補助熱交換器90で逆に加熱され、圧縮機33に吸引される冷媒は、温度が上昇するため、圧縮機33の吐出ガス温度も上昇させることができるので、
給湯能力を増加させる効果があり、ヒートポンプ装置の性能が向上する。
したがって、膨張機33の動力回収電力が電力線50を通して電力回収装置51で回収され、電力線52を通って圧縮機31のモータ39の駆動用電力の一部として供するので、ヒートポンプ装置の性能が向上するものである。
ここにおいて、圧縮機31の空間40と膨張機33の空間44の圧力は、圧縮機31の吐出圧力にすることが望ましいが、両空間とも圧縮機31の吸入圧力にしたり、あるいは、吐出圧力と吸入圧力の中間の圧力としてもよく、これらも本発明に含まれる。
また、補助熱交換器90は膨張機潤滑油45の外部に設けた例を示したが、補助熱交換器90が膨張機33の内部で膨張機潤滑油45と熱交換させてもよく、これらも本発明に含まれる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ装置は、給湯機の高性能化が可能となるので、高温を得るヒートポンプ給湯機や高温風を得る空調機等の用途に適用できる。
本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ装置の構成図 本発明の実施の形態2におけるヒートポンプ装置の構成図 本発明の実施の形態3におけるヒートポンプ装置の構成図 本発明の実施の形態4におけるヒートポンプ装置の構成図
符号の説明
31 圧縮機
32 放熱器
33 膨張機
34 蒸発器
35 ファン
36 貯湯槽
37 循環ポンプ
38 メカ部
39 モータ
40、44 空間
41 圧縮機潤滑油
42 メカ部
43 発電機
45 膨張機潤滑油
46、47 配管
48、70、80、90 補助熱交換器
50、52 電力線
51 電力回収装置
49、71、81、91 絞り装置

Claims (9)

  1. 圧縮機、放熱器、膨張機、蒸発器を順次接続して冷媒回路を構成し、前記膨張機のシェル内に貯留され、前記膨張機のメカ部を潤滑する膨張機潤滑油を、前記膨張機の吸入側より流入させることを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 膨張機潤滑油を冷却する補助熱交換器を設けたことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ装置。
  3. 補助熱交換器の冷却熱源として、放熱器と膨張機の間を流れる高圧冷媒としたことを特徴とする請求項2記載のヒートポンプ装置。
  4. 補助熱交換器の冷却熱源として、蒸発器と圧縮機の間の低圧冷媒としたことを特徴とする請求項2記載のヒートポンプ装置。
  5. 補助熱交換器の冷却熱源として、放熱器の放熱源としたことを特徴とする請求項2記載のヒートポンプ装置。
  6. 放熱器の放熱源は、放熱器に流入する水であることを特徴とする請求項5記載のヒートポンプ装置。
  7. 補助熱交換器を、膨張機の内部に設けたことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  8. 圧縮機のシェル内の圧力と膨張機のシェル内の圧力とが、前記圧縮機の吐出圧力に略等しいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  9. 冷媒回路を循環する冷媒が炭酸ガスであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
JP2006055842A 2006-03-02 2006-03-02 ヒートポンプ装置 Pending JP2007232296A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006055842A JP2007232296A (ja) 2006-03-02 2006-03-02 ヒートポンプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006055842A JP2007232296A (ja) 2006-03-02 2006-03-02 ヒートポンプ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007232296A true JP2007232296A (ja) 2007-09-13

Family

ID=38553063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006055842A Pending JP2007232296A (ja) 2006-03-02 2006-03-02 ヒートポンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007232296A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007285677A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2007285676A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Daikin Ind Ltd 冷凍装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007285677A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2007285676A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Daikin Ind Ltd 冷凍装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5103952B2 (ja) 冷凍装置
JP2009270745A (ja) 冷凍システム
JP2010032195A (ja) 冷凍装置
WO2009098899A1 (ja) 冷凍装置
JP2008127017A (ja) 車両室内を空調するための冷却回路とランキン回路との組み合わせ
JP2005527778A (ja) 補助機械用膨張駆動モータ
JP2011085284A (ja) ヒートポンプ式暖房装置
JP4665736B2 (ja) 冷凍サイクル装置の制御方法およびそれを用いた冷凍サイクル装置
JP2007232296A (ja) ヒートポンプ装置
JP2009063247A (ja) 冷凍サイクル装置およびそれに用いる流体機械
JP6150906B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2007187332A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2008170118A (ja) ヒートポンプ式設備機器
JP2007010257A (ja) ヒートポンプ装置
JP2000337722A (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP2007218464A (ja) ヒートポンプ装置
WO2009098900A1 (ja) 冷凍装置
WO2009098863A1 (ja) 冷凍装置
JP2006125790A (ja) 空気調和装置
JP5326479B2 (ja) 空気調和装置
JP6150907B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2007198681A (ja) ヒートポンプ装置
JP5033025B2 (ja) 冷媒回路
JP2008241205A (ja) 空気調和機
JP2008223651A (ja) 流体機械