JP2007198681A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の性能を常に高く維持し、熱交換能力を低下させることがなく、圧縮機の信頼性を維持できるヒートポンプ装置を提供すること。
【解決手段】圧縮機31、放熱器32、主絞り装置33、蒸発器34を順次接続して冷媒回路を構成し、前記放熱器32の上流側に設けられ、前記圧縮機31から吐出された冷媒と潤滑油とを分離する油分離手段39を備え、前記油分離手段39で分離した潤滑油を前記圧縮機31に流入させることを特徴とするもので、圧縮機31より吐出した潤滑油が冷媒循環回路にはほとんど流れず圧縮機31の吸入側に流入するため、より多くの潤滑油がメカ部に送られるので、高温の給湯運転でも潤滑油量を確保でき、メカ部の隙間のシール性が良好となって十分な圧縮ができ、高効率な運転が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明はヒートポンプ装置に関する。
従来、この種のヒートポンプ装置は、たとえばヒートポンプ給湯機として利用された図4に示すものがある
図4は従来のヒートポンプ給湯機のサイクル構成図であり、圧縮機1、給湯用熱交換器2、絞り装置3、蒸発器4からなる冷媒循環回路と、貯湯槽5、循環ポンプ6、前記給湯用熱交換器2、補助加熱器19を接続した給湯回路からなり、前記圧縮機1より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は圧縮機1の潤滑油と混合した状態で前記給湯用熱交換器2に流入し、ここで前記循環ポンプ6から送られてきた給湯水を加熱する。
そして、凝縮液化した冷媒は前記絞り装置3で減圧され、前記蒸発器4に流入し、ここで大気熱を吸熱して蒸発ガス化し、前記圧縮機1にもどる。一方、前記給湯用熱交換器2で加熱された湯は前記貯湯槽5の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。
そして、前記給湯用熱交換器2の入口水温が設定値に達すると水温検知器20が検知し、前記圧縮機1によるヒートポンプ運転を停止して、前記補助加熱器19の単独運転に切り換えるものである。なお、ここでは圧縮機1はシェル内が略吐出圧力となっている高圧シェル型圧縮機を搭載している(例えば、特許文献1参照)。
特開昭60−164157号公報
しかしながら、上記のような従来の構成では、給湯用に供する湯をたとえば90℃程度に高温加熱する場合には、給湯用熱交換器2での冷媒凝縮温度を高くする必要があり、そのためには圧縮機1の吐出ガス圧力を上昇し、吐出ガス温度を上昇させる必要がある。
圧縮機1は高圧シェル型圧縮機であるので、メカ部から吐出された高温高圧の潤滑油を含んだ吐出ガスがシェル内に一旦吐出され、モータ部を冷却して、自らはさらに高温のガスとなって圧縮機1の外部に吐出されるためシェル内は高温の状態となる。
また、圧縮機1のシェル下部には潤滑油が貯留されており、油ポンプによりメカ部に送られ、メカ部を潤滑する。先に述べたようにシェル内は高温のため、貯留されている潤滑油の温度は吐出ガスと同程度に高く、メカ部に送られる潤滑油もシェル内のメカ回転軸を通ってメカ部に高温のまま送られる。
一般的に圧縮機1の潤滑油は温度が上がるほどその粘度が低下するため、高温の潤滑油はメカ部の隙間のシール性が悪いため、十分な圧縮ができなくなる。そのため従来の構成では、高温でも潤滑油の粘度を比較的高く保てるようにするため、低温での粘度を必要以上に高いものを使用していた。そのため、通常の給湯運転時には、潤滑油の粘性抵抗によりメカ部の機械効率が低下し、圧縮機効率が低下し、ヒートポンプ性能が低下していた。
また、高温の給湯を長時間運転する場合には、潤滑油が長時間高温となるため潤滑油の劣化が早まり、圧縮機の信頼性に悪い影響を及ぼしていた。
さらにまた、圧縮機1の潤滑油は、吐出ガス冷媒と共に冷媒循環回路を流れるため、給湯用熱交換器2や蒸発器4の冷媒配管壁面に付着して流れることにより熱抵抗となって伝
熱を阻害し、熱交換能力が低下するという課題を有していた。
本発明は前記従来の課題を解決するものであり、圧縮機の性能を常に高く維持し、熱交換能力を低下させることがなく、圧縮機の信頼性を維持できるヒートポンプ装置を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ装置は、圧縮機、放熱器、主絞り装置、蒸発器を順次接続して冷媒回路を構成し、前記放熱器の上流側に設けられ、前記圧縮機から吐出された冷媒と潤滑油とを分離する油分離手段を備え、前記油分離手段で分離した潤滑油を前記圧縮機に流入させることを特徴とするもので、圧縮機より吐出した潤滑油が冷媒循環回路にはほとんど流れず圧縮機の吸入側に流入するため、より多くの潤滑油がメカ部に送られるので、高温の給湯運転でも潤滑油量を確保でき、メカ部の隙間のシール性が良好となって十分な圧縮ができ、高効率な運転が可能となる。また、潤滑油が冷媒循環回路にはほとんど流れないので、油膜により熱交換性能が低下することがなくなり、さらに高効率な運転が可能となる。
本発明によれば、圧縮機の性能を常に高く維持し、熱交換能力を低下させることがなく、圧縮機の信頼性を維持できるヒートポンプ装置を提供できる。
第1の発明は、圧縮機、放熱器、主絞り装置、蒸発器を順次接続して冷媒回路を構成し、前記放熱器の上流側に設けられ、前記圧縮機から吐出された冷媒と潤滑油とを分離する油分離手段を備え、前記油分離手段で分離した潤滑油を前記圧縮機に流入させることを特徴とするもので、圧縮機より吐出した潤滑油が冷媒循環回路にはほとんど流れず圧縮機の吸入側に流入するため、より多くの潤滑油がメカ部に送られるので、高温の給湯運転でも潤滑油量を確保でき、メカ部の隙間のシール性が良好となって十分な圧縮ができ、高効率な運転が可能となる。また、潤滑油が冷媒循環回路にはほとんど流れないので、油膜により熱交換性能が低下することがなくなり、さらに高効率な運転が可能となる。
さらに、油分離手段の作用により、冷媒回路には潤滑油がほとんど流れることはないため、油膜により熱交換性能が低下することがなくなり、さらに高効率な運転が可能となる。
第2の発明は、特に、第1の発明の前記油分離手段で分離した潤滑油を、冷却する補助熱交換器を設けることにより、潤滑油が冷却され、温度の下がった潤滑油が吸入ガスと共にメカ部に送られるので、高温の給湯運転でも、メカ部の隙間のシール性が良好となって十分な圧縮ができ、高効率な運転が可能となる。
第3の発明は、特に、第2の発明の補助熱交換器の潤滑油の流路の入口側または出口側に副絞り装置を設けることにより、圧縮機に戻る潤滑油の流量を適度に制御でき、メカ部のシール性を良好に保つことができる。
第4の発明は、特に、第2または第3の発明の補助熱交換器で潤滑油と熱交換する冷却熱源として、主絞り装置の出口から圧縮機の入口までの間の冷媒を用いたことにより、熱交換効率が良くなり、補助熱交換器を小型にして、高効率な運転が可能となる。
第5の発明は、特に、第2または第3の発明の補助熱交換器で潤滑油と熱交換する冷却熱源として、放熱器入口から主絞り装置入口までの間の冷媒を用いることにより、放熱器
出口温度が上昇するので、蒸発器入口エンタルピーが増加するので、空気からの吸熱量を少なくできるので、低圧が上昇し、圧縮機の必要動力が減少できるので高効率な運転が可能となる。
第6の発明は、特に、第2または第3の発明の補助熱交換器で潤滑油と熱交換する冷却熱源として、放熱器の吸熱源を用いることにより、吸熱源の放熱器への入口温度が上昇して加熱能力に寄与でき、高効率なヒートポンプ装置を構成できる。
第7の発明は、特に、第1から第6の発明のいずれかの放熱器の吸熱源として給湯水を用いたことにより、給湯水の放熱器への入口温度が上昇して加熱能力に寄与でき、また、水部品による回路構成が可能なため耐圧部品を設ける必要がなく、安価なヒートポンプ装置を構成できる。
第8の発明は、特に、第1から第7の発明の冷媒として炭酸ガスを用いたことにより、給湯水の高温化を高効率で実現すると共に、冷媒が外部に漏れた場合にも、地球温暖化への影響は非常に少なくなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
なお、各実施の形態において、同じ構成、同じ動作をする部分については同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ装置の構成図を示すものである。
図1において、圧縮機31、放熱器32、主絞り装置33、蒸発器34を順に環状に接続し、冷媒として炭酸ガスを封入して冷媒循環回路を形成し、蒸発器34は外気を送風するためのファン35を備えている。また、貯湯槽36、循環ポンプ37、放熱器32を順に接続した給湯回路を形成しており、圧縮機31より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は放熱器32に流入し、ここで循環ポンプ37から送られてきた給湯水を加熱するようになっている。
圧縮機1の吐出配管38は油分離手段39と接続され、前記油分離手段39にて冷媒と分離された潤滑油は、吸入配管42に接続に接続される配管40に流出する構成となっている。一方、前記油分離手段39で分離された冷媒は、配管41を介して放熱器32に流入する構成となっている。なお、本実施の形態においては、油分離手段39にて冷媒と分離された潤滑油は、吸入配管42に接続に接続される配管40に流入する構成となっているが、直接圧縮機1のシリンダー内に流入する構成としてもよい。
圧縮機1は、吸入配管42から低圧の冷媒ガスを吸入し、吐出配管38より高圧の冷媒ガスを吐出する。また、圧縮機1の内部には潤滑油43が貯留されており、圧縮機1のメカ部を潤滑する役目をなしている。なお、通常は潤滑油のほとんどが圧縮機1の内部に留まっているが、一部は、圧縮して吐出する冷媒と共に吐出配管38より流出するものである。
さらに、主絞り装置33と蒸発器34との間に、補助熱交換器44を設けてあり、主絞り装置33を出た冷媒と配管40とが補助熱交換器44で間接的に熱交換する。また、配管40は補助熱交換器44を介して吸入配管42と接続しており、補助熱交換器44と吸
入配管42の間には副絞り装置45を備えている。また、冷媒としては炭酸ガスが封入されている。
以上のように構成されたヒートポンプ装置について、以下に、その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、放熱器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは中温高圧の冷媒となり、主絞り装置33で減圧された後、蒸発器34に流入し、ここでファン35により送風された外気と熱交換して蒸発ガス化し、再度、圧縮機31に帰還する冷媒回路を循環する。一方、循環ポンプ37で貯湯槽36の下部より放熱器32に送られた給湯水は加熱され、高温の湯となって貯湯槽36の上部に貯湯されていく。
この場合、圧縮機31より吐出され吐出配管38に流出した冷媒と潤滑油の混合流体は、共に油分離手段39に流入し、ここで、たとえば混合流体の旋回流れを生成させることにより潤滑油は遠心力で容器外側に付着した後、油分離手段下部に落下し、一方、冷媒は圧力差によって上部より流出していくような構造を用いることにより、潤滑油と冷媒が分離される。
分離された冷媒は、前述のように冷媒回路を循環するが、循環する冷媒中には潤滑油がほとんど含まれることがないため、放熱器32や蒸発器34において、潤滑油が熱交換器の壁面に付着流動して熱抵抗となり、熱抵抗になるようなことはなく、十分な熱交換器性能が得られるため、高効率な運転が可能となる。一方、分離された潤滑油は、配管40を介して補助熱交換器44で冷媒回路の蒸発器34の入口の低温の冷媒と間接的に熱交換し、潤滑油の温度が低下した状態で、副絞り装置45で潤滑油流量を適度に調整されて吸入配管42に流入する。
ここにおいては、吸入配管42に流入する潤滑油の温度が低いため、粘度は比較的高くなり、冷媒ガスを圧縮する圧縮室(図示せず)の隙間を十分にシールすることが可能となり体積効率が向上して、圧縮機効率が向上する。また、メカ部の軸受けや機械的接触部(図示せず)における潤滑も十分に保てるので、信頼性も向上するものである。
このように、本実施の形態においては、油分離手段39の作用によって、冷媒回路には、ほとんど冷媒のみを循環させて熱交換器の性能を引き出し、一方、潤滑油は、温度を低下させて吸入配管42を通ってメカ部に送られるので、特に高温の給湯運転でも潤滑油の粘度が低下することがなくなり、メカ部の隙間のシール性が良好となって体積効率が向上して十分な圧縮ができ、高効率な運転が可能となるものである。
さらに、補助熱交換器44内を流れる冷却熱源として、蒸発器34と圧縮機31の間の冷媒を用いることにより、圧縮機31の吸入ガス温度を上昇させ、吐出ガス温度を上昇させることができるので、高温給湯運転時に高圧を低下させることができて、さらに高効率な運転が可能となる。
さらに、冷媒として炭酸ガスを用いたことにより、給湯水の高温化を高効率で実現すると共に、冷媒が外部に漏れた場合にも、地球温暖化への影響は非常に少なくなるものである。
なお、副絞り装置45は補助熱交換器44の上流下流いずれに設けてもほぼ同様の効果が得られ、これらも本発明に含まれる。さらに、補助熱交換器42は、二重管構造や外接式熱交換器等の形状等でもよく、これらも本発明に含まれる。
また、油分離機39を圧縮機31の外部に設け、吐出配管38と接続する構成を記載したが、油分離機39を圧縮機31の内部に設けた場合にも同様の効果が得られ、これらも本発明に含まれる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるヒートポンプ装置の構成図を示すものである。図2において、実施の形態1で示した図1と同様の構成で同様の機能を有する部品については同一の番号を付してあり、説明は省略する。
本実施の形態においては、放熱器32と主絞り装置33との間に、補助熱交換器50を設けてあり、放熱器32を出た冷媒と配管40を流れる潤滑油とが補助熱交換器50で間接的に熱交換する。また、冷媒としては炭酸ガスが封入されている。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31より吐出され吐出配管38に流出した冷媒と潤滑油の混合流体は、共に油分離手段39に流入し、分離された冷媒は、冷媒回路を循環するが、循環する冷媒中には潤滑油がほとんど含まれることがないため、放熱器32や蒸発器34において、潤滑油が熱交換器の壁面に付着流動して熱抵抗となり、熱抵抗になるようなことはなく、十分な熱交換器性能が得られるため、高効率な運転が可能となる。一方、分離された潤滑油は、配管40を介して補助熱交換器50で冷媒回路の放熱器32出口の比較的低温の冷媒と間接的に熱交換し、潤滑油の温度が低下した状態で、副絞り装置45で潤滑油流量を適度に調整されて吸入配管42に流入する。
ここにおいては、吸入配管42に流入する潤滑油の温度が低いため、粘度は比較的高くなり、冷媒ガスを圧縮する圧縮室(図示せず)の隙間を十分にシールすることが可能となり体積効率が向上して、圧縮機効率が向上する。
また、メカ部の軸受けや機械的接触部(図示せず)における潤滑も十分に保てるので、信頼性も向上するものである。
また、補助熱交換器44で潤滑油と熱交換する冷却熱源として、放熱器32入口から前記主絞り装置入口までの間の冷媒を用いることにより、放熱器出口温度が上昇するため、蒸発器34入口の冷媒のエンタルピーが増加し、空気からの吸熱量を少なくできるので、低圧が上昇し、圧縮機31の必要動力が減少できるので高効率な運転が可能となる。
さらに、冷媒として炭酸ガスを用いたことにより、給湯水の高温化を高効率で実現すると共に、冷媒が外部に漏れた場合にも、地球温暖化への影響は非常に少なくなるものである。
なお、副絞り装置45は補助熱交換器44の上流下流いずれに設けてもほぼ同様の効果が得られ、これらも本発明に含まれる。さらに、補助熱交換器44は、二重管構造や外接式熱交換器等の形状等でもよく、これらも本発明に含まれる。
また、油分離機39を圧縮機31の外部に設け、吐出配管38と接続する構成を記載したが、油分離機39を圧縮機31の内部に設けた場合にも同様の効果が得られ、これらも本発明に含まれる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の構成図を示すものである。図3において、実施の形態1で示した図1と同様の構成で同様の機能を有する部品については同一の番号を付してあり、説明は省略する。
本実施の形態においては、循環ポンプ37と放熱器32との間に、補助熱交換器60を設けてあり、循環ポンプ37より吐出された市水と配管40を流れる潤滑油とが補助熱交換器60で間接的に熱交換する。また、冷媒としては炭酸ガスが封入されている。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31より吐出され吐出配管38に流出した冷媒と潤滑油の混合流体は、共に油分離手段39に流入し、分離された冷媒は、冷媒回路を循環するが、循環する冷媒中には潤滑油がほとんど含まれることがないため、放熱器32や蒸発器34において、潤滑油が熱交換器の壁面に付着流動して熱抵抗となり、熱抵抗になるようなことはなく、十分な熱交換器性能が得られるため、高効率な運転が可能となる。
一方、分離された潤滑油は、配管40を介して補助熱交換器60で循環ポンプ37出口の比較的低温の給湯水と間接的に熱交換し、潤滑油の温度が低下した状態で、副絞り装置45で潤滑油流量を適度に調整されて吸入配管42に流入する。
ここにおいては、吸入管に流入する潤滑油41の温度が低いため、粘度は比較的高く、冷媒ガスを圧縮する圧縮室(図示せず)の隙間を十分にシールすることが可能となり体積効率が向上して、圧縮機効率が向上する。さらに、メカ部の軸受けや機械的接触部(図示せず)における潤滑も十分に保てるので、信頼性も向上するものである。
このように、本実施の形態においては、シェル内の潤滑油が冷却され、温度の下がった潤滑油が吸入管を通ってメカ部に送られるので、特に高温の給湯運転でも潤滑油の粘度が低下することがなくなり、メカ部の隙間のシール性が良好となって体積効率が向上して十分な圧縮ができ、高効率な運転が可能となるものである。
また、補助熱交換器60の吸熱源として給湯水を用いたことにより、給湯水の放熱器32への入口温度が上昇して加熱能力に寄与でき、また、水側は冷媒のような耐圧部品を設ける必要がなく、安価なヒートポンプ装置を構成できる。
さらに、冷媒として炭酸ガスを用いたことにより、給湯水の高温化を高効率で実現すると共に、冷媒が外部に漏れた場合にも、地球温暖化への影響は非常に少なくなるものである。
なお、副絞り装置61は補助熱交換器60の上流下流いずれに設けても同様の効果が得られ、これらも本発明に含まれる。さらに、補助熱交換器61は、二重管構造や外接式熱交換器等の形状等でもよく、これらも本発明に含まれる。
また、油分離機39を圧縮機31の外部に設け、吐出配管38と接続する構成を記載したが、油分離機39を圧縮機31の内部に設けた場合にも同様の効果が得られ、これらも本発明に含まれる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ装置は、給湯機の高性能化や信頼性向上が
可能となるので、高温を得るヒートポンプ給湯機や高温風を得る空調機等の用途に適用できる。
本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ装置の構成図 本発明の実施の形態2におけるヒートポンプ装置の構成図 本発明の実施の形態3におけるヒートポンプ装置の構成図 従来のヒートポンプ給湯装置の構成図
符号の説明
31 圧縮機
32 放熱器
33 主絞り装置
34 蒸発器
35 ファン
36 貯湯槽
37 循環ポンプ
38 吐出配管
39 油分離機
40、41 配管
42 吸入配管
43 潤滑油
44、50、60 補助熱交換器
45 副絞り装置

Claims (8)

  1. 圧縮機、放熱器、主絞り装置、蒸発器を順次接続して冷媒回路を構成し、前記放熱器の冷媒流路上流側に設けられ、前記圧縮機から吐出された冷媒と潤滑油とを分離する油分離手段を備え、前記油分離手段で分離した潤滑油を前記圧縮機に流入させることを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 油分離手段で分離した潤滑油を冷却する補助熱交換器を設けたことを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ装置。
  3. 補助熱交換器の潤滑油の流路の入口側または出口側に副絞り装置を設けたことを特徴とする請求項2記載のヒートポンプ装置。
  4. 補助熱交換器で潤滑油と熱交換する冷却熱源として、主絞り装置の出口から圧縮機の入口までの間の冷媒を用いたことを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載のヒートポンプ装置。
  5. 補助熱交換器で潤滑油と熱交換する冷却熱源として、放熱器入口から主絞り装置入口までの間の冷媒を用いたことを特徴とする請求項2または3記載のヒートポンプ装置。
  6. 補助熱交換器で潤滑油と熱交換する冷却熱源として、放熱器の吸熱源を用いたことを特徴とする請求項2または3記載のヒートポンプ装置。
  7. 放熱器の吸熱源として給湯水を用いたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  8. 冷媒として炭酸ガスを用いたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
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JP2010032196A (ja) * 2008-02-06 2010-02-12 Daikin Ind Ltd 冷凍装置

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