JP2009092060A - オイルセパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】CO2冷媒であっても、十分にオイルを分離することができるオイルセパレータおよびそのようなオイルセパレータを有する冷凍圧縮機を提供する。
【解決手段】このオイルセパレータ11は、分離筒17の内周面に開口する流入管25を有し、オイルが混入された冷媒を流入管25から放出し、円筒状内部空間21内で旋回させてオイルを分離する分離部13と、分離部13に接続され分離されたオイル貯留する貯油部15とを備える。流入管25から分離部13に流入する冷媒の流量をGkg/hとし、流入管25の分離筒17内周面への開口の流体通過断面積をAmm2とすると、G/Aが4以上である。冷媒吐出管19の入口端面19cから分離部13の分離筒17の底面までの距離Lと、分離筒17の内径Dとの比が、2.5以上である。
【選択図】図6

Description

本発明は、冷媒ガス中のオイルを遠心力で分離するオイルセパレータ及びこのようなオイルセパレータを有する冷媒圧縮機に関するもので、特にCO2を冷媒とする冷凍サイクルに用いられるものに関するものである。
冷凍サイクルで使用される圧縮機は、冷媒ガスにオイルを混入して圧縮機の潤滑を行っているが、この潤滑用オイルの一部は冷媒ガスとともに冷凍サイクルに吐出されてしまう。この冷凍サイクルに吐出される潤滑用オイルが多ければ多いほど、冷凍サイクルのシステム効率(以下COPという)は低下する。そこで、冷凍サイクル中へのオイルの吐出を抑制するため、圧縮機の吐出側に冷媒ガスから潤滑用オイルを分離する遠心分離式オイルセパレータを設けることが知られている。
この遠心分離式オイルセパレータとしては、特許文献1に示すようなものが知られている。このオイルセパレータは、圧縮機構部から吐出される冷媒からオイルを分離する分離室を圧縮機リアハウジングの後部に設け、分離室の上部に吐出管を、分離室の側面に高圧室からオイルを含む吐出ガスを導入する流入孔を形成している。そして、この分離室の下部には分離したオイルを貯留する貯油室が形成され、分離室で分離されたオイルを貯油室に導く油通孔が形成されている。
ところで、近年環境問題を考慮して冷媒としてCO2が使用されるようになってきている。ところが、このCO2冷媒はフレオンと比較してオイルとの密度差が小さいため、従来のオイルセパレータでは遠心分離が充分に行われずオイル分離効率が低下する。このため、冷凍サイクル中のオイルレートが増加し、ガスクーラや蒸発器での熱交換性能が損なわれCOPが低下するという問題があった。これに対して、遠心力を大きくするため、分離管の内周半径を小さくすることが考えられるが、分離管内周と吐出管外周の隙間が減少するため、流入ガスが吐出管に衝突してしまい回転流速が低下し、分離効率が低下してしまうという問題があった。
そして、オイル分離効率が低下すると、貯油室内に貯留されたオイル量が減少し、圧縮機内に十分なオイルを供給できなくなり、圧縮機運転上の信頼性が低下するという問題点があった。
特開平3−129273号公報
本発明は、上記問題点を解決することをその課題とし、CO2冷媒であっても、十分にオイルを分離することができるオイルセパレータおよびそのようなオイルセパレータを有する冷媒圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、円筒状容器(17)と、この円筒状容器(17)の内周面に開口するとともにこの内周面に対して接線方向に接続する流入管(25)とを有し、オイルが混入された冷媒を流入管(25)から円筒状容器(17)内に射出し、円筒状内部空間(21)内で旋回させて遠心力によって冷媒からオイルを分離する分離部(13)と、分離部(13)の円筒状容器(17)に接続され円筒状容器(17)内で分離されたオイルを貯留する貯油部(15)とを備えたオイルセパレータ(11)において、システム定格条件における流入管(25)から分離部(13)に流入するオイルが混入されたCO2冷媒の流量をGkg/hとし、流入管(25)の円筒状容器(17)への開口(23)の流体通過断面積をAmm2とすると、G/Aが4以上である手段を採用することができる。この手段によると、圧縮機のエネルギ損失を少ない範囲に抑えつつ分離部への冷媒の流入速度を大きくして遠心力を増加させ、オイルの分離効率を向上させることができる。また、オイル分離効率を向上させることによって、貯油部に十分なオイルを貯留しておくことができ、したがって圧縮機を十分に潤滑することができ、圧縮機運転上の信頼性を向上させることができる。また、貯油部内に十分なオイルを貯留することができるから、吐出脈動を低減することができる。
また、上記課題を解決するため、G/Aは、20以下である手段を採用することができる。したがって、圧縮機のエネルギ損失が少ない範囲でオイルの分離効率を高めることができる。
また、上記課題を解決するため、上記オイルセパレータを一体に備える冷媒圧縮機(41)を採用することができ、圧縮機構部からオイルセパレータまでの経路が短くなることで、圧力損失が小さくなり、オイル分離効率を高めることができる。さらに内部低圧容器(53)内に圧縮機部(57)を有する冷媒圧縮機(41)を採用することができ、圧縮機構部まわりが低圧のため、容器をオイル分離器として使えない点に対し、オイルセパレータを具備することにより、信頼性を高めることができる。また、オイルセパレータを圧縮機と一体化することによって、全体として小型化することができる。
また、上記課題を解決するため、この冷凍圧縮機は、給湯機用ヒートポンプサイクル(115)に用いられる。したがって、CO2冷媒を使用するヒートポンプであっても、オイルを十分分離することができ、ヒートポンプのCOPを向上させることができるとともに、CO2に固有の高荷重の摺動部の潤滑性を確保でき、装置の信頼性を向上させることができる。
また、上記課題を解決するため、冷媒吐出管の入口端面(19c)から前記分離部(13)の円筒状容器(17)の底面までの距離(L)と、前記円筒状容器(17)の内径(D)との比(L/D)が、2.5以上であることを特徴とする。これにより、オイルの分離効率を向上させることができる。
本発明におけるシステム定格条件とは、一般的に業界で定められた評価基準に基づいて性能や効率の評価を行い、比較を行う場合の最も一般的な運転条件をいう。例えば、家庭用ヒートポンプ給湯機の場合では、社団法人日本冷凍空調工業会において標準規格JRA4050という評価基準が定められている。この付属書Aに定められているいくつかの性能試験条件において、システム定格条件とは、中間期標準加熱条件のことをいう。
具体的には、定格加熱能力とは、外気の乾球温度16℃、湿球温度12℃で、水の入水温度17℃のときに標準沸き上げ温度になるように設定して運転し、定常状態に達してから1時間以上運転したときに5分ごとに7回測定した水温と水量から求めた単位時間当たりの加熱能力のことである。このときの冷媒流量を、本発明ではシステム定格条件における冷媒流量とする。
また、自動車用エアコンディショナの場合では、例えば、JISD1618(1986年)に評価基準が定められている。具体的には、定格冷房能力とは、蒸発器入口空気の乾球温度27℃、湿球温度19.5℃で、凝縮機入口空気の乾球温度35℃のときに圧縮機の回転数を1800rpmに設定し、30分以上の予備運転後、5分ごとに冷却装置入口空気と出口空気の乾・湿球温度と送風量を3回以上測定して求めた冷房能力のことである。このときの冷媒流量を、本発明ではシステム定格条件における冷媒流量とする。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態について、図1ないし図7を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態であるオイルセパレータ11を示す。このオイルセパレータ11は、オイルが混入されたCO2冷媒からオイルを分離する分離部13と、この分離されたオイルを貯留する貯油部15とを有している。
分離部13は、有底筒状の分離筒17を有している。この分離筒17の上部開口には冷媒吐出管19が設けられている。この冷媒吐出管19は、分離筒17の上部開口に嵌合する大径部19aとこの大径部19aの下部を縮径して形成された小径の円筒である小径部19bとを有している。そして、この分離筒17と冷媒吐出管19によって円筒状内部空間21が形成される。
分離筒17の内周面で前記小径部19bの外周に対向する位置には、流入口23が形成されており、この流入口23にはオイルが混入された冷媒を供給する流入管25が接続されている。この流入管25は、分離筒17の内周面に略接線方向に接続されており、流入口23から射出された冷媒を円筒状内部空間(21)内で高速で旋回させる。そして、この高速回転による遠心力で比重の重いオイルを分離筒(17)の内周壁に付着させ、冷媒とオイルとを分離するようになっている。
分離部13の下部には貯油部15が設けられている。この貯油部15は、有底筒状の貯油槽27とこの貯油槽27の上部開口を覆う上蓋29とを有しており、内部に貯油室31を形成している。上蓋29には分離筒17の底壁部17aが接続されており、この底壁部17aには連通孔17bが形成されている。そして、この連通孔17bを通って分離筒17内のオイルが貯油槽27内に流れ落ちるようになっている。また、貯油槽27の底壁部27aには送油管33が接続されており、貯油槽27内に貯留されたオイルを圧縮機等に循環させるようになっている。
このような構成において、このオイルセパレータ11は、システム定格条件におけるCO2冷媒流量をGkg/hとし、流入口23の流体通過断面積をAmm2とすると、G/Aが4以上20以下となるように構成されている。
例えば、家庭用ヒートポンプ給湯機の場合のシステム定格条件では、冷凍サイクルの高圧が9.8MPa、低圧が3.9MPaで、このときの冷媒の質量流量は68kg/hという条件になる。
冷凍サイクルにおける圧縮直後の熱力学的状態について比較すると、CO2は、HFC134aよりも密度が大きいため、オイルとの密度差は小さくなる。このため、円筒状内部空間21における冷媒の旋回速度を上げ遠心力を大きくしないと、オイルの分離効率が低下する。一方、一般に冷媒の旋回速度を上げようとして、流入口23の流体通過断面積Aを小さくすると圧力損失が増大し冷凍効率が低下する。
ところが、図3に示すように、CO2を使用する冷凍サイクルにおいては、吐出時の圧力損失Δpによるエネルギ損失Δhと圧縮時のエンタルピ増加量hの比Δh/hが、HFC系の冷媒に比して1/5と小さく、許容される圧力損失Δpの絶対値を大きく設定することができる。また、Δh/Δpについても、CO2冷媒はHFC系に比べて1/4と小さいため、少ない動力で圧力損失を補填することができる。したがって、図2(a)に示すように、CO2冷媒は、HFC134aに比べてG/Aを大きくしても圧力損失がそれほど大きくならず、エネルギ損失も増大しにくい。このため、圧縮機動力にほとんど影響を与えないでオイル分離効率を向上させるべく、G/Aを4以上20以下に設定している。
ここで、G/Aを4以上としたのは、分離部13への冷媒の流入速度を大きくして遠心力を増加させるためであり、図2(b)に示すように、G/Aが4以上になるとオイルの分離効率が100%に収束していくからである。また、G/Aを20以下としたのは、図2(a)に示すように、吐出ガスの圧力損失が大きくなりすぎ、そのエネルギ損失を補うための圧縮機の動力が増大するからである。
このように、このオイルセパレータ11にあっては、CO2冷媒において、定格条件における冷媒流量をGkg/hとし、流入口23の流体通過断面積をAmm2とすると、G/Aが4以上20以下となるように設定しているから、エネルギ損失を少ない範囲に抑えつつ分離部13への冷媒の流入速度を大きくして遠心力を増加させ、オイルの分離効率を向上させることができる。したがって、冷凍サイクル中のオイルレートを低下させシステムCOPを向上させることができるとともに、圧縮機に十分にオイルを供給することができ、信頼性を向上させることができる。また、貯油部15内に十分なオイルを貯留することができ吐出脈動を低減することができる。
また、図6に示すように冷媒吐出管19(小径の円筒19b)の入口端面19cから円筒状容器17の底壁部17aに至るまでの距離Lを、円筒状容器17の内径Dで除した値L/Dが2.5以上になるように構成することで、オイルの分離効率を向上させることができる。これは分離したオイルの巻上げ、誘引を抑制できるためである。この構成に、G/Aが4以上20以下となる構成に加えれば、さらにオイルの分離効率を向上させることができる。
本実施形態で使用するCO2冷媒は、HFC134aと比較して密度が大きいため、オイルとの密度差が小さくなる。したがって、冷媒とオイルに働く遠心力の差が小さくなり、分離されたオイルが冷媒に誘引されやすくなるため、L/Dを十分に大きくする必要がある。HFC134a等の冷媒を用いる場合と同等のL/Dでは、オイルの巻上げ、誘引による分離効率の低下が生じる。図7は実験により得られたデータから、L/Dと分離効率の関係を示したグラフである。図7に示すように、HFC134aの場合は、L/Dが1以上で分離効率が横ばいに移行するのに対し、CO2の場合は2.5以上から横ばいに移行する。以上の実験結果から、L/D≧2.5を満たすように分離部13を構成することにより、分離効率の向上が図られ、冷凍サイクル中のオイルレートを低下させシステムCOPを向上させることができる。
次に、第2の実施の形態である冷媒圧縮機41について図4を参照して説明する。この冷媒圧縮機41は、スクロール型圧縮機であって、密閉容器53内に電動機部55と圧縮機構部57とを収容し、外部の冷媒回路からの冷媒を圧縮するとともに、その一端側に一体に取付けられたオイルセパレータ101によって圧縮された冷媒からオイルを分離して、冷媒を外部の冷媒回路へ送り出す一方で、分離したオイルを圧縮機構部等の可動部へ戻すように構成されている。なお、この冷媒圧縮機41に含まれるオイルセパレータ101は第1の実施の形態のオイルセパレータ11と基本的構成は同じであるため、同一構成の部分には同一符号を付している。
冷媒圧縮機41の密閉容器53は円筒状の第1ハウジング59と、第1ハウジング59の左端部に結合された有底円筒状の第2ハウジング61と、第1ハウジング59の右端部に結合された有底円筒状の第3ハウジング63とから形成されている。また、この密閉容器53は、その中の圧力が冷媒の吐出圧力よりも低い所謂内部低圧式容器を形成している。
圧縮機構部57は、主軸受65によって支持されたクランク機構67により公転する可動スクロール69と、可動スクロール69に対向配置された固定スクロール71とを具備しており、クランク機構67及び可動スクロール69は、主軸受65と副軸受73によって水平に支持された電動機部55のシャフト75によって回転される。
固定スクロール71と可動スクロール69は渦巻状の溝をそれぞれ有しており、この溝の噛み合いによって形成される複数の作動室77が体積を縮小することによって固定スクロール71の渦巻状の溝の最外周側に連通する吸入室(図示省略)に供給された冷媒を圧縮するように構成されている。圧縮機構部57の作動室77には吐出口79を介して吐出室81が連通しており、この吐出室81にオイルセパレータ101の吸入管25の一端が接続されている。そして、この吸入管25の他端が、オイルセパレータ101の分離部13に設けられた冷媒流入口23に接続されている。
固定スクロール71の図中下側にはオイル戻し通路83が形成され、このオイル戻し通路83の一端には送油管33が接続されている。このオイル戻し通路83の他端は、固定スクロール71と可動スクロール69との摺動界面に通じており、さらにそこから潤滑の必要な他の可動部分に至る複数のオイルの通路が形成されている。また、送油管33の一端は貯油部85の底部に設けられた送油口87に接続されている。
第2の実施形態におけるオイルセパレータ101は、第1の実施形態のオイルセパレータ11とその基本的な構成は同じであるが、貯油部85の貯油容器89が、冷媒圧縮機41の密閉容器53の右端部を閉鎖する部材でもある第3ハウジング63と、この第3ハウジング63の端部に形成された段付き部に接合された略円盤状の第4ハウジング91とから形成されている点が異なっている。また、これに関連して分離部13の分離筒17は第3ハウジング63の上部を貫通して結合されている。
第2の実施形態による冷媒圧縮機41のオイルセパレータ101は、第1の実施形態のオイルセパレータ11と同様に作動し、圧縮機構部57に隣接する吐出室81から流入管25をとおして供給された冷媒を分離部13の円筒状内部空間21で旋回させてオイルを分離し、冷媒を冷媒吐出管19からシステム側に送り出す一方で、オイルを連通孔17bから貯油室93に流下させる。貯油室93に貯留したオイルは送油口87から送油管33を通してオイル戻し通路83に戻され、固定及び回転スクロールの摺動界面等の摺動部に供給される。
このように、この冷媒圧縮機41にあっては、オイルセパレータ101を圧縮機と一体化することによって、圧縮機構部からオイルセパレータまでの経路が短くなることで、圧力損失が小さくなり、オイル分離効率を高めることができ、また、全体として小型化することができる。さらに、このオイルセパレータ101によって、CO2冷媒であっても、吐出冷媒から十分にオイルを分離することができ、したがって、COPを向上させることができる。また、冷媒圧縮機に十分にオイルを供給することができるので、冷媒圧縮機の信頼性を向上させることができる。
なお、第2の実施形態の冷媒圧縮機41はスクロール型圧縮機であったが、これに限る必要はなく斜板型圧縮機等の他の形式の冷媒圧縮機であってもよい。
次に、第3の実施形態である貯湯式給湯装置111について説明する。この貯湯式給湯装置111は、主に貯湯タンク113、ヒートポンプ装置115、制御装置117から構成されている。
貯湯タンク113は、給湯用の高温の湯を保温することができるようになっており、その底面には、この貯湯タンク113内に水道水を導入する導入管121が接続されている。導入管121には、サーミスタ123が設けられており、導入管121を流れる水道水の温度情報を制御装置117に出力するようになっている。
一方、貯湯タンク113の最上部には、貯湯タンク113内の高温の湯を導出するための導出管127が接続されている。この導出管127には、水道水の給水配管129が接続されており、この給水配管129との合流点には混合弁131が配置されている。そして、貯湯タンク113からの湯と水道水との混合比を調節することにより、下流側にあるシャワー、風呂等に適温の湯を供給するようにしている。
また、貯湯タンク113の下部には冷水出口133が設けられ、また貯湯タンク113の上部には、貯湯タンク113内に湯を流入させる温水入口135が設けられている。冷水出口133と温水入口135とは循環回路137で接続されており、この循環回路137にはポンプ139とヒートポンプ装置115の水熱交換器141が直列に接続されている。そして、貯湯タンク113下部の冷水をポンプ139によって循環させ、水熱交換器141で加熱して貯湯タンク113に戻すようになっている。
更に、貯湯タンク113の外壁面には、複数のサーミスタ143が縦方向に配置され、貯湯タンク113内の各水位レベルにおける温度情報を制御装置117に出力するようになっている。
ヒートポンプ装置115は、CO2を冷媒とする加熱手段であり、電動圧縮機145、水熱交換器141、膨張弁147、送風機149を有する室外側熱交換器151が、この順に冷媒配管153によって接続され、閉回路を構成している。電動圧縮機145には、インバータ155が接続されており電動圧縮機145に供給する電力を可変するようになっている。また、室外側熱交換器151には、外気温センサ157が設けられており、室外側熱交換器151に流入する外気の温度情報を制御装置117に出力する。
このようなヒートポンプ装置115の電動圧縮機145は、上記第2の実施形態で説明した冷媒圧縮機41と同一のもので、内部低圧容器内に圧縮機部を収納し、上記第1の実施形態で説明したオイルセパレータ11が一体に構成されたものである。したがって、電動圧縮機145を通過するCO2冷媒から効率よくオイルを分離することができ、ヒートポンプ装置115全体の効率を向上させることができる。
このヒートポンプ装置115は、冷媒を電動圧縮機145で高温高圧にして水熱交換器141に送り、ここで貯湯タンク113から供給される冷水(水道水)を加熱して所定温度の湯に沸き上げ、高温の湯を貯湯タンク113内に戻すようになっている。水熱交換機141で放熱した冷媒に対しては、室外側熱交換器151によって外気から吸熱させるようになっている。給湯機用のヒートポンプサイクルでは、高温高圧の冷媒が、空気に比べて比熱の大きな水と熱交換するため、例えばカーエアコンのように空気と熱交換するサイクルと比べ、オイル分離により熱交換性能を向上した効果が4倍程度大きくなる。
制御装置117は、主に電動圧縮機145とポンプ139との作動を制御するものである。制御装置117には、上記外気温センサ157からの温度情報、サーミスタ123、143からの温度情報が入力される。また、制御装置117には、複数のサーミスタ143からの温度、水位情報が入力される。そして、これらの情報を基に、電動圧縮機145とポンプ139を適宜駆動させ、貯湯タンク113に所定温度、所定量以上の湯を供給するようになっている。
このように、この貯湯式給湯装置111にあっては、貯湯タンク113、ヒートポンプ装置115、制御装置117を備え、ヒートポンプ装置115はCO2冷媒を使用し、第1の実施形態で説明したオイルセパレータ11を有する第2の実施形態で説明した電動圧縮機145を有していることに加え、特に給湯機用のヒートポンプサイクルでは、高温高圧の冷媒が、空気に比べて比熱の大きな水と熱交換するため、オイル分離により熱交換性能を向上した効果が大きく、CO2冷媒を使用したヒートポンプを高い効率で駆動することができ、したがって効率の良い貯湯式給湯装置を実現することができる。
なお、第3の実施形態の電動圧縮機は内部低圧型であったが、これに限る必要はなく、内部高圧等の他の形式でもよい。
本発明の第1の実施の形態であるオイルセパレータを示す断面図。 オイルセパレータにおいて分離部に流入する冷媒流量Gとし、冷媒が流入する開口の面積をAとしたときのG/Aの特性を示す図であって、(a)は圧力損失との関係を示す図、(b)は分離効率との関係を示す図。 CO2とHFC134aについて圧力損失と圧縮時のエンタルピ変化との関係を示す図。 本発明のオイルセパレータを備えた冷媒圧縮機を示す断面図。 本発明のオイルセパレータを備えた冷媒圧縮機を有する貯湯式給湯装置を示す図。 本発明の第1の実施の形態であるオイルセパレータの追加説明をする断面図。 本発明のオイルセパレータにおけるL/Dとオイル分離効率との関係を実験データによって示したグラフである。 図7におけるL/Dとオイル分離効率との関係を示す実験データである。
符号の説明
11 オイルセパレータ
13 分離部
15 貯油部
17 分離筒
19 冷媒吐出管
21 円筒状内部空間
23 流入口
25 流入管
41 冷媒圧縮機
111 貯湯式給湯装置
115 ヒートポンプ装置
145 電動圧縮機

Claims (9)

  1. 円筒状容器(17)と、この円筒状容器(17)の内周面に開口するとともにこの内周面に対して接線方向に接続する流入管(25)と、オイルが分離されたCO2冷媒が吐出される前記流入管(25)が開口する部分の内側に配設された前記円筒状容器(17)より小径の円筒(19b)と、を有し、オイルが混入されたCO2冷媒を前記流入管(25)から前記円筒状容器(17)内に射出し、前記円筒状容器(17)の内周面に沿って回転させて遠心力によってCO2冷媒からオイルを分離する分離部(13)と、
    前記分離部(13)の円筒状容器(17)に接続され、前記円筒状容器(17)内で分離されたオイルを貯留する貯油部(15)と、
    を備えた、CO2冷凍サイクルに用いられるオイルセパレータ(11)において、
    前記流入管(25)から前記分離部(13)に流入するオイルが混入されたCO2冷媒のシステム定格条件における流量をGkg/hとし、前記流入管(25)の前記円筒状容器(17)への開口(23)の流体通過断面積をAmm2とすると、G/Aが4以上であることを特徴とするオイルセパレータ。
  2. 前記G/Aは、20以下であることを特徴とする請求項1に記載のオイルセパレータ。
  3. 請求項1又は2に記載のオイルセパレータを一体に備えることを特徴とする、CO2冷凍サイクルに用いられる冷媒圧縮機(41)。
  4. 内部低圧容器(53)内に圧縮機部(57)を有することを特徴とする請求項3に記載の冷媒圧縮機(41)。
  5. 内部低圧容器(53)内に圧縮機部(57)を有し、高圧貯油室を一体に備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の冷媒圧縮機(41)。
  6. 給湯機用ヒートポンプサイクル(115)に用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載のオイルセパレータ。
  7. 給湯機用ヒートポンプサイクル(115)に用いられることを特徴とする請求項3から5のうちのいずれか1項に記載の冷媒圧縮機(145)。
  8. 前記小径の円筒(19b)の入口端面(19c)から前記分離部(13)の円筒状容器(17)の底面までの距離(L)と、前記円筒状容器(17)の内径(D)との比(L/D)が、2.5以上であることを特徴とする請求項1または2項に記載のオイルセパレータ。
  9. 請求項8に記載のオイルセパレータを一体に備えることを特徴とする、CO2冷凍サイクルに用いられる冷媒圧縮機(41)。
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