JP2007231220A - 活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキおよびその印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、印刷適性と印刷皮膜強度を両立する活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキおよびその印刷物を提供することにある。
【解決手段】
1〜20重量%のバインダー樹脂、10〜70重量%の(メタ)アクリレートモノマーまたは(メタ)アクリレートオリゴマー、および1〜60重量%の顔料からなり、さらにバインダー樹脂が、10〜40重量%の不均化ロジンを含有し、アクリレート付加率がアクリレート1分子当り500〜2000分子量であるアクリレート付加不均化ロジンアルキッド樹脂であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキ。
【選択図】 なし

Description

本発明は、活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキおよびその印刷物に関し、優れた印刷適性と印刷皮膜強度を両立する活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキおよびその印刷物に関する。
活性エネルギー線硬化型インキはエネルギー線照射とともに瞬時に硬化し、(メタ)アクリレートモノマーあるいは(メタ)アクリレートオリゴマーの3次元架橋による強靭な皮膜を形成する。また、瞬時に硬化することから裏付防止のために散布されるパウダーを必要とせず、印刷直後に後加工を行うことが出来る。このため、生産性向上および意匠の保護のため強い皮膜が要求される包装用パッケージ印刷や商業分野におけるフォーム印刷等において使用されている。印刷は印刷品質やロットサイズ、価格の点から平版オフセット印刷で行なわれている。
一般に活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキは、バインダー樹脂、(メタ)アクリレートモノマーあるいは(メタ)アクリレートオリゴマー、顔料、ラジカル重合開始剤、各種添加剤からなる。
活性エネルギー線硬化型インキは乳化適性、地汚れ耐性、硬化性といった印刷適性が要求される。また同時に耐摩擦性、耐溶剤性、耐熱性といった印刷皮膜強度が要求される。これらの性能を付与するため、様々な対策が行なわれてきた。特開2001−348516号公報には飽和ポリエステルをイソシアネート基を有するウレタンアクリレートで変性した樹脂と、2官能以上の(メタ)アクリレートとによって得られるインキ組成物が開示されている。特開2002−309142号公報には親油性を良好にすることにより印刷適性を付与したインキ組成物が開示されている。特開2003−64288号公報にはバインダー樹脂を(メタ)アクリレートモノマーまたは(メタ)アクリレートオリゴマーの存在下、架橋剤により架橋されたハイブリッド型のインキ組成物が開示されている。しかしながら、印刷適性と印刷皮膜強度の両立を十分に満足させるまでには至っていない。
また、印刷適性を付与するためにジアリルフタレート樹脂等のアクリレート基を有しないイナート樹脂を使用することも行なわれているが、活性エネルギー線硬化型インキの特徴である印刷皮膜強度を低下させる原因となっている。
特開2001−348516号公報 特開2002−309142号公報 特開2003−64288号公報
本発明の目的は、印刷適性と印刷皮膜強度を両立する活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキおよびその印刷物を提供することにある。
すなわち、本発明は、樹脂全量を基準として10〜40重量%の不均化ロジンを含有し、アクリレート付加率がアクリレート1分子当り500〜2000分子量であるアクリレート付加不均化ロジンアルキッド樹脂1〜20重量%と、(メタ)アクリレートモノマーまたは(メタ)アクリレートオリゴマー10〜70重量%と、顔料1〜60重量%とを含有する活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキに関する。また、本発明は、上記活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキを印刷し、活性エネルギー線にて硬化し得られた印刷物に関する。
本発明により印刷適性と印刷皮膜強度を両立できる活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキおよびその印刷物を提供することが出来た。
本発明の活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキは、バインダー樹脂として使用される10〜40重量%の不均化ロジンを含有し、アクリレート付加率がアクリレート1分子当り500〜2000分子量であるアクリレート付加不均化ロジンアルキッド樹脂、(メタ)アクリレートモノマーまたは(メタ)アクリレートオリゴマー、顔料、その他任意成分としてラジカル重合開始剤、各種添加剤からなる。
本発明におけるアクリレート付加不均化ロジンアルキッド樹脂は不均化ロジン、ポリオール、芳香族一塩基酸、多塩基酸を230〜250℃で加熱し脱水縮合させることにより得たアルキッド樹脂とアクリル酸を60〜120℃で加熱し更に脱水縮合させることで得ることが出来る。必要に応じて、硫酸、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、3級アミン等の触媒や溶剤あるいは重合禁止剤を添加しても差し支えない。
不均化ロジンの含有率は樹脂全量を基準として10〜40重量%であり、より好ましくは20〜30重量%である。これより少ないと乳化抑制の効果が少なくなり、水を抱き込みやすく、乳化時のインキ粘弾性を保持することが出来ない。また、多いと(メタ)アクリレートモノマーあるいは(メタ)アクリレートオリゴマーへの溶解性が不足し、インキ系内に取り込むことが困難になる。
本発明におけるアクリレート付加不均化ロジンアルキッド樹脂に使用されるポリオールとしては、例えば2価のポリオールとしてエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブチル、エチル、プロパンジオール等の分岐アルキルジオール、トリシクロデカンジメチロール、ジシクロペンタジエンジアリルアルコールコポリマー、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、水添ビスフェノールS、水添カテコール、水添レゾルシン、水添ハイドロキノン、水添3価のポリオールとして、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールヘキサン、トリメチロールオクタン等のトリメチロールアルカン類、4価以上のポリオールとしてペンタエリスリトール、ジグリセリン、ジトリメチロールプロパン、ソルビタン、ソルビトール、ジペンタエリスリトール、イノシトール、トリペンタエリスリトール等が例示される。特に本発明においてはペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、グリセリン、特にペンタエリスリトールが望ましい。
本発明におけるアクリレート付加不均化ロジンアルキッド樹脂に使用される芳香族一塩基酸としては、ベンゼン、ナフタレン等の芳香族化合物にカルボン酸基が直接結合した化合物であって、芳香環にはアルキル基等の他の置換基が結合していても良い。芳香族一塩基酸の具体例としては、安息香酸、メチル安息香酸、ターシャリーブチル安息香酸、ナフトエ酸、オルトベンゾイル安息香酸等が例示される。多塩基酸としては、脂肪族多塩基酸として蓚酸、マロン酸、琥珀酸、グルタル酸、ピメリン酸、セバシン酸、アゼライ酸、ドデセニル無水コハク酸、ペンタデセニルコハク酸等のアルケニル無水コハク酸、フマル酸、(無水)マレイン酸等が例示される。さらに環状多塩基酸には芳香族多塩基酸、脂環式多塩基酸がある。芳香族多塩基酸とは、ベンゼン、ナフタレン等の芳香族化合物にカルボン酸基が2個以上直接結合したものであり、芳香環の二重結合の一部もしくは全部が水添されていても良い。具体的な化合物としては、o -フタル酸またはその無水物、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸またはその無水物、ヘキサヒドロフタル酸またはその無水物、(メチル)ハイミック酸またはその無水物、トリメリット酸またはその無水物、ピロメリット酸またはその無水物等が例示される。
エステル化触媒としては、パラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸等のスルホン酸類、硫酸、塩酸等の鉱酸、トリフルオロメチル硫酸、トリフルオロメチル酢酸、ルイス酸等が用いられる。その他、テトラブチルジルコネート、テトライソプロピルチタネート等の金属錯体、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛等のアルカリ、アルカリ土類金属の酸化物、金属塩触媒等も用いられる。触媒の使用量は、一般的には0.1〜5重量%である。また、このような条件下で反応物が着色することがあるため、還元剤である次亜リン酸、トリフェニルホスファイト、トリフェニルホスフェート等を併用することもある。
上記樹脂のアクリレート付加は通常のエステル反応に準じて行うことができる。例えば、硫酸、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルフォン酸等の適当な触媒とシクロヘキサン、トルエン等の適当な溶媒の存在下、80〜120℃に加熱、脱水させながら行う。ここで用いられる触媒は上記樹脂を得るのに用いた触媒と同一のものでも構わない。
アクリレート付加率はアクリレート1分子当り500〜2000分子量であることが好ましく、より好ましくはアクリレート付加率がアクリレート1分子当り700〜1500分子量である。これより少ないと活性エネルギー線に対する硬化性が低下し、多いと親水性の増大により乳化適性が劣り、インキ粘弾性が保持できない。
これらの樹脂は本発明の活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキ中に1〜30重量%の範囲で用いる事が出来るが、好ましくは5〜20重量%の範囲で用いる事が出来る。
また、本発明に使用する(メタ)アクリレートモノマーは、1官能モノマーのフェノキシエチルアクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンモノメチロール(メタ)アクリレート等が例示される。さらに2官能モノマーとしてエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,7−ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレート、3官能モノマーとしてグリセリントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等が例示される。4官能以上のモノマーとしてペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラカプロラクトネートテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールポリアルキレンオキサイドヘプタ(メタ)アクリレート等が例示される。
さらに脂肪族アルコール化合物のアルキレンオキサイド付加体(メタ)アクリレートモノマー、特にC3〜C20以上のアルキレンオキサイドを持つ脂肪族アルコール化合物のアルキレンオキサイド付加体(メタ)アクリレートモノマーは上記樹脂に対し溶解性が向上してくる。脂肪族アルコール化合物のアルキレンオキサイド付加体(メタ)アクリレートモノマーとして脂肪族アルコール化合物のモノまたはポリ(1〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、ペンチレンオキサイド、ヘキシレンオキサイド他)モノまたはポリ(1〜10)(メタ)アクリレートがある。さらに2官能モノマーとしてエチレングリコールモノまたはポリ(1〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノまたはポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールポリ(2〜20)アルキレンオキサイド付加体(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)ジ(メタ)アクリレート、1,8−オクタンジオールポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)ジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)ジ(メタ)アクリレート、1,2−デカンジオールポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)ジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)ジ(メタ)アクリレート、1,2−デカンジオールポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)ジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)ジ(メタ)アクリレート、3官能モノマーとしてグリセリンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)トリ(メタ)アクリレート例示される。4官能以上のモノマーとしてペンタエリスリトールポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンポリ(2〜20)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンポリ(2〜20)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラカプロラクトネート、テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールエタンポリ(2〜20)アルキレン(C2〜C20)オキサイド付加体(アルキレンオキサイドとして例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド)テトラ(メタ)アクリレート等が例示される。
さらに(メタ)アクリレートオリゴマーとして、上記ポリオール、上記多塩基酸および(メタ)アクリル酸のエステル化物、さらにはエポキシアクリレート等が例示される。
次に、ラジカル重合開始剤として光開裂型と水素引き抜き型に大別できる。前者の例としてベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、α-アクリルべンゾイン等のベンゾイン系、ベンジル、イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ社製2-メチル-2-モルホリノ(4-チオメチルフェニル)プロパンー1-オン)、イルガキュア369(チバスペシャルティケミカルズ社製2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルホリノフェニル)-1-ブタノン)、イルガキュア651(チバスペシャルティケミカルズ社製ベンジルメチルケタール)、イルガキュア184(チバスペシャルティケミカルズ社製1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)、ダロキュア1173(チバスペシャルティケミカルズ社製2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン)、4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル-(2-ヒドロキシ-2-プロピル)ケトン、ジエトキシアセトフェノン、エサキュアーKIP150(ラムベルティ社製)、ルシリンTPO( BASF社製)等が例示される。後者の例としてベンゾフェノン、p-メチルベンゾフェノン、p-クロルベンゾフェノン、テトラクロロベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸メチル、4-フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4-ベンゾイル-4' -メチル-ジフェニルサルファイド、2,4-ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、アセトフェノン等のアリールケトン系開始剤、4,4' -ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、p-ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、p-ジメチルアミノアセトフェノン等のジアルキルアミノアリールケトン系開始剤、チオキサントン、キサントン系のおよびそのハロゲン置換系の多環カルボニル系開始剤等が例示される。これらの単独または適宣組み合わせにより用いる事も出来る。これらのラジカル重合開始剤は本発明の活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキ中に0.1〜30重量%の範囲で用いる事が出来るが、好ましくは1〜15重量%の範囲で用いる事が出来る。
顔料は体質顔料を含む無機顔料および有機顔料を示すことができる。無機顔料としては黄鉛、亜鉛黄、紺青、硫酸バリウム、カドミウムレッド、酸化チタン、亜鉛華、弁柄、アルミナホワイト、炭酸カルシウム、群青、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウム粉などが、有機顔料としては、β-ナフトール系、β-オキシナフトエ酸系、β-オキシナフトエ酸系アニリド系、アセト酢酸アニリド系、ピラゾロン系などの溶性アゾ顔料、β-ナフトール系、β-オキシナフトエ酸系アニリド系、アセト酢酸アニリド系モノアゾ、アセト酢酸アニリド系ジスアゾ、ピラゾロン系などの不溶性アゾ顔料、銅フタロシアニンブルー、ハロゲン化(塩素または臭素化)銅フタロシアニンブルー、スルホン化銅フタロシアニンブルー、金属フリーフタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、キナクリドン系、ジオキサジン系、スレン系(ピラントロン、アントアントロン、インダントロン、アントラピリミジン、フラバントロン、チオインジゴ系、アントラキノン系、ペリノン系、ペリレン系など)、イソインドリノン系、金属錯体系、キノフタロン系などの多環式顔料および複素環式顔料などの公知公用の各種顔料が使用可能である。
さらに、本発明の活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキには、必要に応じて各種添加剤を使用することが可能である。例えば、耐摩擦剤、ブロッキング防止剤、スベリ剤、スリキズ防止剤としては、カルナバワックス、木ろう、ラノリン、モンタンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどの天然ワックス、フィッシャートロプスワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックス、ポリアミドワックス、およびシリコーン化合物などの合成ワッックスを例示することができる。
活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキは、常温から100℃の間で、顔料、本発明のアクリレート付加不均化ロジンアルキッド樹脂を(メタ)アクリレートモノマーまたは(メタ)アクリレートオリゴマーに溶解したワニス、(メタ)アクリレートモノマーまたは(メタ)アクリレートオリゴマー、ラジカル重合開始剤、各種添加剤などを、ニーダー、三本ロール、アトライター、サンドミル、ゲートミキサーなどの練肉、混合、調整機を用いて製造される。
[実施例]
次に具体例により本発明を説明する。以下の実施例により何等限定されるものではない。例中「部」、「%」はそれぞれ重量部、重量%を表す。
実施アクリレート付加不均化ロジンアルキッド樹脂の合成例
攪拌機、水分離器付き還流冷却器、温度計付4つ口フラスコに窒素ガスを吹き込みながら、不均化ロジン133部、安息香酸133部、フタル酸130部、トリメチロールプロパン173部、キシレン25部を混合し、230℃で7時間脱水縮合させた。酸価10以下になったところで冷却し、ハイドロキノン0.1部、パラトルエンスルホン酸1部、アクリル酸26部を添加し110℃で10時間反応し、脱溶媒し、酸価9.1の樹脂R1を得た。
同様に、表1の配合に従い実施樹脂R2〜R3を得た。
比較不均化ロジンアルキッド樹脂の合成例
攪拌機、水分離器付き還流冷却器、温度計付4つ口フラスコに窒素ガスを吹き込みながら、不均化ロジン145部、安息香酸145部、フタル酸142部、ペンタエリスリトール144部、キシレン25部を混合し、230℃で7時間脱水縮合させ、酸価8.9の樹脂R4を得た。
同様に、表1の配合に従い比較樹脂R5〜R6を得た。
Figure 2007231220
実施ワニスの製造例
樹脂R1を30%、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)59.9%、ハイドロキノン0.1%を混合し加熱溶融し実施ワニスV1を得た。
同様に、表1の配合に従い実施ワニスV2〜V3および比較ワニスV4〜V6を得た。
比較ワニスの製造例
ジアリルフタレート樹脂(ダップトートDT170、東都化成(株)製)を30%、DPHA69.9%、ハイドロキノン0.1%を混合し加熱溶融してワニスV7を得た。
Figure 2007231220
実施インキの製造例
顔料としてリオノールブルーFG7330(東洋インキ製造(株)製藍顔料)18部、ワニスV1を30部、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)10.9部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート30部、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(EAB)を2.5部、イルガキュア907を2.5部、ハイドロキノン0.1部を仕込み、三本ロ−ルミルで常法により製造した。
尚、インキはタック値8〜10/25℃に調製した。以下表4に示した処方で実施インキ2〜インキ3および比較インキ4〜7を製造した。
タック値:インコメーター400RPM、室温25℃、ロール温度30℃、規格のインキ量で一分後の値。
Figure 2007231220
本発明の活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキの印刷適性評価は以下のように行なった。
粘弾性:インキに20%の水を強制的に乳化させた時の撹拌に要するトルクを測定し、乳化前後でのトルク減少率を示した。トルク減少率が大きいほど乳化時に粘弾性を維持できるため印刷適性が優れる。
最大乳化率:インキが精製水を取り込める最大率を自製測定器にて測定した。
硬化性:インキをRIテスター(印刷インキ業界で一般的に使用されている簡便印刷機で紙にインキを均一に印刷出来る)でマリコート紙(北越製紙(株)製コートボール紙)に印刷し、紫外線照射(空冷メタルハライドランプ120W/cm1灯)後、綿布で擦って皮膜に傷がつかないコンベアスピードで判定した。紫外線照射装置のコンベアスピード(m/分)で数字が大きい程硬化性が良い。
本発明の活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキの印刷皮膜強度評価は以下のようにして行った。
耐摩擦性:硬化性と同条件で硬化した印刷物を、対紙に上質紙を用いて500gの加重で500回往復したのちの、印刷物表面のインキ皮膜の擦れ落ち度合いを5段階評価で行なった(良好5〜不良1の5段階で評価した)。
耐熱性:印刷面にアルミ箔を被せて、160℃、2Kg/cm2の圧を5秒間掛け、インキがアルミ箔面に付着する度合いを評価した(良好5〜不良1の5段階で評価した)。
表4に実施例インキ1〜3および比較例インキ4〜7の評価結果を記す。
Figure 2007231220

Claims (2)

  1. 樹脂全量を基準として10〜40重量%の不均化ロジンを含有し、アクリレート付加率がアクリレート1分子当り500〜2000分子量であるアクリレート付加不均化ロジンアルキッド樹脂1〜20重量%と、(メタ)アクリレートモノマーまたは(メタ)アクリレートオリゴマー10〜70重量%と、顔料1〜60重量%とを含有する活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキ。
  2. 請求項1記載の活性エネルギー線硬化型平版オフセットインキを印刷し、活性エネルギー線にて硬化し得られた印刷物。

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