JP2007230790A - ガラス板の曲げ成形方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、変形量が大きい複雑な曲げ形状の湾曲ガラスを製造するために、ガラス板の成形領域を所定の成形温度まで加熱しても、所定の形状となるガラス板の領域が、非接触のまま良好な表面品質を維持しながら、曲げ成形工程までガラス板を落下させることなく搬送することができるガラス板の曲げ成形方法及びその装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のガラス板の曲げ成形装置10は、ガラス板Gの成形領域Aを、成形/トリミングゾーン16において実施される成形時まで非接触を保ちつつ軟化点近傍の成形温度まで容易に加熱させるための搬送治具30を有している。ガラス板Gは、搬送治具30に載置された状態で加熱ゾーン14にて軟化点近傍まで加熱される。成形/トリミングゾーン16にて、雌モールド36により成形され、トリミング用カッター38によって湾曲ガラスに切り出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス板の曲げ成形方法及びその装置に関し、特に複雑な曲げ形状を実現するためのガラス板の曲げ成形方法及びその装置に関する。
近年の建築物や自動車用の窓ガラスは、デザインの変化に伴って様々な形状、曲率を持つものが求められている。特に、自動車用リヤガラスでは、自動車のルーフ及び両サイドへ深く回り込んだデザインとなるために、縦断面及び横断面が折れ曲がったような、変形量が大きく且つその変形量が一部の領域に限定された複雑な曲げ形状の湾曲ガラスが要求されている。
湾曲ガラスを製造する装置の一例として、加熱炉内におけるプレス成形装置(例えば、特許文献1)が知られている。このプレス成形装置は、ローラハース炉におけるガラス板のローラ搬送中に、ガラス板を軟化点より低い温度(約640°C)まで加熱し、これをプレスリングに載置した後、プレスリングと雄モールドとによってプレスすることにより、雄モールドの湾曲成形面に沿った形状にガラス板を曲げ成形する。
ところで、特許文献1の成形装置では、ガラス板を軟化点より低い温度までしか加熱できないローラハース炉を用いた成形装置なので、成形可能な形状にも限界があり、折曲したような深曲げ形状の湾曲ガラスを製造することは困難である。このようなガラス板を製造する場合には、ガラスの粘度を下げるために成形温度レベルを上げて成形、すなわち、ガラス板を軟化点近傍まで加熱して成形すればよい。しかしながら、ガラス板をローラ搬送するローラハース炉では、ローラ搬送時の小さな衝撃でも表面に傷、歪みが簡単に生じ、ガラス板自体の品質が低下するので、成形温度レベルを軟化点近傍まで上げることはできない。
そこで、このような不具合を解消するガラス板の曲げ成形装置が特許文献2に開示されている。この曲げ成形装置は、常温の保持ゾーンにおいてガラス板を、平板状のガラスキャリアに載置するとともに、ガラス板の成形領域を囲む枠状のクランプ板によってガラス板をガラスキャリアに固定する。ガラスキャリアには、ガラス板の成形領域を成形時まで非接触を保ちつつ軟化点以上の成形温度まで容易に加熱させるために、成形領域に対応する部分に開口部が形成されている。加熱ゾーンにおいてガラス板は、クランプ板によってガラスキャリアに固定された状態で、その成形領域が非接触を保ちつつ軟化点近傍まで加熱(例えば、ソーダライムガラスでは、およそ670℃〜830℃に加熱)され、ここで粘度が105 Pa・s以上108 Pa・s以下の軟化したガラス板となる。この後、成形/トリミングゾーンにおいてガラス板の成形領域が、所定の曲げ成形面を有する雌モールドに押し付けられることにより、成形面に接触して形成面に沿った曲げ成形が行われ、この後、カッターによって不要な部分がトリミングされる。
これにより、特許文献2の曲げ成形装置によれば、ガラス板をガラスキャリアに固定し、ガラス板の成形領域を非接触状態を保ちながら軟化させて雌モールドの成形面に密着させたので、雌モールドの成形面に沿った複雑な曲げ形状の湾曲ガラスであって、傷、歪みの無い良質の湾曲ガラスを製造できる。
特開昭64−52628号公報 特開2005−170766号公報
しかしながら、特許文献2の曲げ成形装置は、ガラス板をクランプ板によってガラスキャリアに固定した状態で加熱するため、加熱時に生じるガラス板の変形を逃がすことができず、これに起因して、ガラス板の所定の位置に応力が集中しガラス板が破損するという虞があった。
このような不具合は、ガラス板をガラスキャリアに載置した状態で加熱すれば解消できるが、加熱によりガラス板が軟化しているため、ガラス板が成形/トリミングゾーンに搬送される前に、軟化したガラス板がガラスキャリアの開口部から落下するという問題があった。なお、この問題は、ガラス板の成形領域の外側に位置する周縁領域を、成形領域に対して十分に大きくすることにより解消できるが、これではトリミングされる周縁領域が無用に大きくなるため、ガラスが無駄になるとともにガラスキャリアが大型重量物になるという問題が生じる。
本発明は、このような課題を解決するものであり、変形量が大きい複雑な曲げ形状の湾曲ガラスを製造するために、ガラス板の成形領域を所定の成形温度まで加熱しても、所定の形状となるガラス板の領域が、非接触のまま良好な表面品質を維持しながら、曲げ成形工程までガラス板を落下させることなく搬送することができるガラス板の曲げ成形方法及びその装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、成形領域と周縁領域とを有するガラス板を、搬送治具に載置した状態で加熱する加熱工程と、前記加熱工程で加熱されたガラス板を前記搬送治具により成形型まで搬送する搬送工程と、前記成形型により前記ガラス板の成形領域を所望の形状に曲げ成形する曲げ成形工程と、曲げ成形した前記ガラス板の周縁領域をトリミングするトリミング工程とを備えたガラス板の曲げ成形方法において、前記搬送治具は、平面視で前記ガラス板の輪郭よりも小さく構成されるとともに前記周縁領域に対応するリング状部分を有し、該リング状部分によって前記周縁領域の少なくとも一部を支持した状態でガラス板を搬送し、前記成形工程において、前記ガラス板の前記周縁領域の少なくとも一部をクランプ部材と前記成形型の周部とで挟持し固定した後、前記成形領域に対応する前記成形型によって前記成形領域を成形することを特徴とするガラス板の曲げ成形方法を提供する。
請求項11に記載の発明は、前記目的を達成するために、成形領域と周縁領域とを有するガラス板を、搬送治具に載置した状態で加熱する加熱部と、前記加熱部で加熱されたガラス板を前記搬送治具により成形型まで搬送する搬送部と、前記成形型により前記ガラス板の成形領域を所望の形状に曲げ成形する曲げ成形部と、曲げ成形した前記ガラス板の周縁領域をトリミングするトリミング部とを備えたガラス板の曲げ成形装置において、前記搬送治具は、平面視で前記ガラス板の輪郭よりも小さく構成されるとともに前記周縁領域に対応するリング状部分が形成され、前記成形部には、クランプ部材が設けられ、前記ガラス板の前記周縁領域の少なくとも一部が該クランプ部材と前記成形型の周部とで挟持されて固定された後、前記成形領域に対応する前記成形型によって前記成形領域が成形されることを特徴とするガラス板の曲げ成形装置を提供する。
請求項1、11に記載のガラス板の曲げ成形方法及びその装置によれば、搬送治具のリング状部分にガラス板を載置した状態で軟化点近傍まで加熱するため、ガラス板の熱変形に起因した応力集中によるガラス板の破損を防止できる。また、軟化点近傍まで加熱すると、リング状部分の内側に位置するガラス板の成形領域が自重によって垂れ下がるとともに、リング状部分の外側に位置するガラス板の周縁領域も自重により垂れ下がる。これにより、ガラス板の周縁領域がリング状部分に係止する(引っ掛かる)ため、ガラス板がリング状部分の内側から落下するのを防止できる。よって、ガラス板は曲げ成形工程まで落下することなく搬送治具に安定的に保持された状態で加熱工程まで搬送される。
したがって、本発明によれば、変形量が大きい複雑な曲げ形状の湾曲ガラスを製造するために、ガラス板の成形領域を所定の成形温度まで加熱しても、所定の形状となるガラス板の領域が、非接触のまま良好な表面品質を維持しながら、曲げ成形工程までガラス板を落下させることなく搬送することができる。
また、この搬送治具によれば、リング状部材の水平面に投射した形状が、最終的に取り出すガラス形状の輪郭よりも大きく、かつ加熱前のガラス板の輪郭よりは小さい形状を満たせばよいので、成形するガラス板の形状ごとに搬送治具を製作する必要がなく、成形する形状の大きさがある程度近いガラス板のグループで共通利用することができる。
請求項2に記載のガラス板の曲げ成形方法の発明は、請求項1において、前記搬送治具の前記リング状部分は、板載せ時における平面状のガラス板の輪郭よりも、少なくとも一部が平面視で30mm以上小さいことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、搬送治具のリング状部分の少なくとも一部が、板載せ時における平面状のガラス板の輪郭よりも平面視で30mm以上、好ましくは50mm以上小さくする。小さくすることにより、ガラス板のサイズに関係なく、ガラス板の周縁領域をリング状部分に引っ掛かける係止作用を生じさせることができる。
請求項3に記載のガラス板の曲げ成形方法の発明は、請求項1又は2において、前記加熱工程において、前記ガラス板の粘度が105 Pa ・s以上108 Pa・s以下の成形温度に到達するまで前記ガラス板を加熱することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、加熱工程においてガラス板は、粘度が105 Pa ・s以上108 Pa・s以下となるような軟化点近傍の成形温度(例えば、自動車用ガラスのソーダライムガラスでは、およそ670℃〜830℃)に到達するまで加熱される。この範囲の粘度となるようにガラス板を加熱することにより、成形型の複雑形状に沿った良質の湾曲ガラスを製造できる。また、加熱に際して、電気ヒーターだけでなくガスバーナーによってガラス板の成形領域を強制的に加熱してもよい。更に、粘度が108 Pa・sよりも大きいレベルまで(例えば670℃以下の範囲で)、別途設けた加熱装置によりガラス板を予備加熱した後、このガラス板を搬送治具に載置し、加熱工程において粘度が105 Pa ・s以上108 Pa・s以下の成形温度となるように加熱しても良い。
請求項4に記載のガラス板の曲げ成形方法の発明は、請求項1、2又は3において、前記加熱工程又は加熱工程の前段工程において、前記ガラス板の成形領域の粘度が1011Pa・sとなる成形温度に到達する前に、前記周縁領域のガラス温度を粘度が1010Pa・s以下となる温度以上に到達させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、加熱工程又は加熱工程の前段工程において、ガラス板の周縁領域の温度上昇を先行させる。本発明の如く、成形領域のガラス粘度が1011Pa・sに到達する前に、周縁領域のガラス温度を粘度が1010Pa・s以下になる条件を設定すると、周縁領域の自重変形が促進され、ガラス板の周縁領域が確実にリング状部分に係止するので、リング状部分の内側からのガラス板の落下を確実に防止できる。よって、軟化点近傍まで加熱されたガラス板を、搬送治具に安定的に保持することができる。これにより、用意する平板状ガラス板の、搬送治具に対するはみ出し量を最小限にできるので、最小サイズの平板状ガラス板を用いて曲げ成形ができる。
請求項5に記載のガラス板の曲げ成形方法の発明は、請求項1、2、3又は4において、前記搬送治具の前記リング状部分は、断面が円形に形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、最終的に取り出すガラス板の成形領域は、ガラス板の搬送治具のリング状部分よりも小さいため、リング状部材の形状精度が成形領域に直接反映することはない。したがって、リング状部材の形状精度はガラス製品に要求される寸法精度のレベルほど求められないため、リング状部分の構造を単純化することができ、具体的には汎用の素材として用いられる中実丸棒を曲げ加工して製作することができる。更に、この搬送治具によれば、リング状部分を有するのみの簡単な構造なので、加熱工程における加熱搬送治具として利用するために複数製作しても、製造コストが安価であり、また、加熱搬送治具の重量低減に起因する熱容量激減により、加熱工程の省エネルギー化にも貢献できる。
請求項6に記載のガラス板の曲げ成形方法の発明は、請求項1、2、3、4又は5において、前記搬送治具は、ステンレス等の耐熱鋼で製作され、その表面には、前記ガラス板との固着を防止するために離型材が塗布され、又は離型性が良好なコーティングが施されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、搬送治具は、高温となる加熱ゾーン、成形/トリミングゾーンで使用されるため、ステンレスのような耐熱鋼で製作される。さらに、搬送治具の表面には、離型材が塗布され、又は離型性が良好なコーティングが施されているので、加熱搬送時にガラス板との固着を防止することができる。
請求項7に記載のガラス板の曲げ成形方法の発明は、請求項1、2、3、4、5又は6において、前記クランプ部材は、環状に形成されるとともに前記成形型の周部に対向する面に凸部が形成され、前記成形型の周部には、前記クランプ部材の前記凸部に対応した凹部が形成され、凸部と凹部とを嵌合させるように、クランプ部材と成形型の周部とでガラス板を挟持し成形型の周部に固定することを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、凸部と凹部とを嵌合させるようにクランプ部材と成形型の周部とでガラス板を挟持するので、クランプ部材と成形型の周部とでガラス板を挟持した時のシール性が向上し、成形時間の短縮を含めた精度の高い成形を行うことができる。
請求項8に記載のガラス板の曲げ成形方法の発明は、請求項1、2、3、4、5又は6において、前記ガラス板の前記成形型に対向する側の面の周縁領域にリング状シール部材を載置し、前記クランプ部材と成形型の周部とでガラス板を挟持することにより、ガラス板を前記リング状シール部材を介して成形型の周部に固定することを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、クランプ部材と成形型の周部とでガラス板を挟持すると、ガラス板がリング状シール部材を介して成形型の周部に固定されるので、クランプ部材と成形型の周部とでガラス板を挟持した時のシール性が向上し、成形時間の短縮を含めた精度の高い成形を行うことができる。
請求項9に記載のガラス板の曲げ成形方法の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8において、前記成形工程は、前記ガラス板の前記成形領域を、バキューム及び/又はブローによって前記成形型の成形面に沿って成形することを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、ガラス板の成形領域と、成形型(雌型)の成形面とで密閉空間を形成するために、成形/トリミングゾーンに設置されたリング状のクランプ部材と成形型とが接近し、成形型の周部に対応するガラス板の周縁領域をクランプ部材と成形型の周部とが強制的に挟持する。その後、この密閉空間内のエアを、成形型に連結した吸引装置によりバキュームすることにより、成形領域を成形型の成形面に強制的に沿わせて成形する。また、成形型に排気穴を設け、ガラス板の下面から、ブロー圧を与えることにより、成形領域を成形面に強制的に沿わせて成形することもできる。
請求項10に記載のガラス板の曲げ成形方法の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9において、前記成形工程は、前記ガラス板の前記成形領域を、雄型を押し付けることによって前記成形型の成形面に沿って成形することを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、ガラス板の周縁領域を成形時に固定するために、成形/トリミングゾーンに設置されたリング状のクランプ部材と、成形型(雌型)とが接近し、成形型の周部に対応するガラス板の周縁領域をクランプ部材と成形型の周部とが強制的に挟持する。その後、成形型の成形面に概略一致した成形面を持つ雄型を、成形型に向けて接近させ、強制的に押し付けることにより、成形領域を成形型の成形面に沿った形状に成形する。
本発明に係るガラス板の曲げ成形方法及びその装置によれば、変形量が大きい複雑な曲げ形状の湾曲ガラスを製造するために、ガラス板の成形領域を所定の成形温度まで加熱しても、所定の形状となるガラス板の領域が、搬送治具に非接触のまま良好な表面品質を維持しながら、曲げ成形工程までガラス板を落下させることなく搬送するので精度の高い湾曲ガラスを製造することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係るガラス板の曲げ成形方法及びその装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、実施の形態のガラス板の曲げ成形装置10の構成を模式的に示した側断面図、図2は、図1に示した曲げ成形装置10の要部拡大図である。この曲げ成形装置10は、図1に示すように、ガラスの成形工程上流側から板載せゾーン12、加熱ゾーン(加熱工程、加熱部)14、及び成形/トリミングゾーン16(曲げ成形工程、トリミング工程、曲げ成形部、トリミング部)等から構成され、この成形/トリミングゾーン16の下流側には、成形後の湾曲ガラスを風冷強化する風冷強化ゾーン18が設置される。
また、この曲げ成形装置10によれば、板載せゾーン12から加熱ゾーン14へのガラス移送、及び加熱ゾーン14内におけるガラス移送は、チェーンコンベア20によって行われ、加熱ゾーン14から成形/トリミングゾーン16へのガラス移送は、リフト機構を有する移送装置22によって行われる。成形/トリミングゾーン16から風冷強化ゾーン18へのガラス移送は、移送装置24によって行われる。また、移送装置22の移送に連動して、成形/トリミングゾーン16の上流側扉26が開閉動作することにより成形/トリミングゾーン16へのガラス移送が行われ、また、移送装置24の移送に連動して、成形/トリミングゾーン16の下流側扉28が開閉動作することにより風冷強化ゾーン18へのガラス移送が行われる。更に、風冷強化ゾーン18は、上部吹出部18A及び下部吹出部18Bとから構成され、上部吹出部18A及び下部吹出部18Bの間に搬送されてきたガラス板Gは、上部吹出部18A及び下部吹出部18Bから吹き出される冷却エアによって風冷強化される。
板載せゾーン12において、平板状のガラス板Gは図3(A)に示す搬送治具30に常温状態で保持される。この搬送治具30は、ガラス板Gを乗載支持する矩形状のリング状部分32とチェーンコンベア20に係止される棒状の係止部材34、34…とから構成される。ガラス板Gは、図3(B)、(C)に示すように、その矩形状の成形領域Aが、搬送治具30のリング状部分32より平面視で内側となるようにリング状部分32に載置される。すなわち、ガラス板Gは、平面視で搬送治具30のリング状部分32より大きいため、成形領域Aの外側に位置するガラス板Gの周縁領域Bの少なくとも一部が搬送治具30のリング状部分32に支持される。これにより、ガラス板Gは、自重によって搬送治具30から落下することなく搬送治具30上に載置される。
また、搬送治具30は、ガラス板Gの成形領域Aを、成形/トリミングゾーン16において実施される成形時まで非接触を保ちつつ軟化点近傍の成形温度まで容易に加熱させるために、成形領域Aに対応する部分はすべて開口部となっている。なお、図3(C)では、成形領域Aを実線で示したが、これはあくまで領域を示したもので、ガラス板Gに実線が付されているものではない。
ところで、ガラス板Gは、ガラス粘度が1011Pa・sよりも小さくなると(例えば580℃を超えると)、軟化が始まり、自重変形によるたわみが生じる性質がある。しかしながら、平板状のガラス板Gは、平面視で搬送治具30のリング状部分32より大きいため、ガラス板Gの成形領域Aと周縁領域Bが共にリング状部分32を境として自重で下向きにたわむ。この現状によって、周縁領域Bがリング状部分32に引っ掛かる(係止される)状態となるので、成形領域Aがリング状部分32の内側の開口部から落下することなく、ガラス板Gは、軟化点近傍の成形温度に到達するまで搬送治具30上に安定的に保持される。
また、搬送治具30のリング状部分32は、板載せ時におけるガラス板Gの輪郭よりも、少なくとも一部が平面視で30mm以上小さく、好ましくは一部が平面視で50mm以上小さく構成されている。前記一部とは、図3(B)のPで示す寸法を指している。
このように、搬送治具30のリング状部分32の少なくとも一部を、板載せ時におけるガラス板Gの輪郭よりも平面視で30mm以上小さく、好ましくは50mm以上小さくすることにより、ガラス板Gのサイズに関係なく、ガラス板Gの周縁領域Bをリング状部分32に引っ掛かける係止作用を生じさせることができる。
ガラス板Gは、図1の加熱ゾーン14において、チェーンコンベア20に搬送されながら、粘度が105 Pa ・s以上108 Pa・s以下の成形温度(例えば670℃〜830℃)まで加熱される。加熱ゾーン14は、電気ヒータを内部に配列して構成された加熱炉であるが、電気ヒーターだけでなくガスバーナーによってガラス板Gの成形領域Aを強制的に加熱してもよい。また、ガラス板Gを粘度が108 Pa・sよりも大きいレベルまで(例えば670℃以下の範囲で)、別途設けた加熱装置により予備加熱した後、このガラス板Gを搬送治具30に載置し、加熱ゾーン14において粘度が105 Pa ・s以上108 Pa・s以下の成形温度となるように加熱しても良い。
前記成形温度に到達したガラス板Gは、図2に示す加熱ゾーン14の下流位置において、移送装置22により搬送治具30と共に成形/トリミングゾーン16に移送される。
成形/トリミングゾーン16は、その室内の上方に雌モールド(成形型)36が配置され、雌モールド36の下方には、ガラス板Gの成形領域Aを切り出すトリミング用カッター38が配置されるとともに、このトリミング用カッター38を囲むようにリング状のクランプ部材40が配置される。
トリミング用カッター38、及びリング状のクランプ部材40は、不図示のシリンダ装置により雌モールド36に対して進退(上下)移動するように構成される。図4(A)の如くリング状のクランプ部材40が雌モールド36に向けて進出移動することにより、雌モールド36の下方位置に位置しているガラス板Gの周縁領域Bがクランプ部材40によって押し上げられ、ガラス板Gの周縁領域Bが雌モールド36の成形面37の周部に強制的に押し付けられる。また、クランプ部材40の雌モールド36の周部に対向する面には凸部42が形成され、雌モールド36の周部には、凸部42と嵌合する凹部44が形成される。したがって、クランプ部材40は、図4(B)の如く、凹部44に凸部42が嵌合するようにガラス板Gの周縁領域Bを雌モールド36の周部に押圧する。したがって、この後に行われるバキューム成形時のシール性が向上し、成形時間の短縮を含めた精度の高い成形が可能となる。
また、図5(A)の如く、ガラス板Gの雌モールド36に対向する側の面(上面)の周縁領域BにOリング(リング状シール部材)46を載置し、図5(B)の如くクランプ部材40によってガラス板Gを雌モールド36の周部に押圧することにより、ガラス板GをOリング(リング状シール部材)46を介して雌モールド36の周部に固定することもできる。なお、図4、図5で示した符号48は、トリミング用カッター38の刃先が入り込む溝である。
一方、図2の如く雌モールド36には、成形面37に連通するバキューム用のエア通路50、50…が複数形成されている。これらのエア通路50、50…は、不図示のバルブを介して吸引ポンプに連結され、バルブを開放することにより、図4(B)、図5(B)の如くガラス板Gの成形領域Aが雌モールド36の成形面37に強制的に密着される。この吸引動作によって成形領域Aが曲げ曲率の大きい湾曲ガラスに成形される。なお、バキューム動作によって成形領域Aを成形面37に密着させてもよいが、雌モールド36に排気穴を設け、ガラス板Gの下面から、ブロー圧を与えることにより、成形領域Aを成形面37に強制的に密着させて湾曲成形してもよい。
この後、トリミング用カッター38が上方移動することにより、雌モールド36によって曲げ成形後のガラス板Gがトリミングされ(ガラス板Gから成形領域Aが切り出され)る。カッター38は、湾曲ガラスの周縁(輪郭)に沿った形状に形成されている。
カッター38が下方に退避した後、切り出された湾曲ガラスは、前記バルブを大気開放側に操作して雌モールド36のバキュームを解除することにより、風冷強化ゾーン18から送り込まれた移送装置24の、湾曲ガラスの周縁部に概略一致したリング(不図示)上に載置され、風冷強化ゾーン18に移送される。ここで風冷強化された後、湾曲ガラスは梱包工程又は検査工程に移送される。また、搬送治具30は、切り離された周縁領域Bを載せたまま不図示の排出装置により室外に排出される。なお、実施の形態の成形/トリミングゾーン16では雌モールド36を上方に、トリミング用カッター38及びクランプ部材40を下方に設置したが、これらの一連の装置がすべて上下逆の配置となった場合でも、前記成形操作が可能である。
次に、前記の如く構成された曲げ成形装置10の作用について説明する。
板載せゾーン12にてガラス板Gが、吸着パッドを有するロボット等の機械装置によって搬送治具30に乗載される。この時、ガラス板Gは、図3(C)に示すように、成形領域Aが搬送治具30のリング状部分32より平面視で内側となるようにリング状部分32に載置される。これにより、ガラス板Gは、成形領域Aの外側に位置するガラス板Gの周縁領域Bの少なくとも一部が搬送治具30のリング状部分32に支持されるため、自重によって搬送治具30から落下することない。
また、搬送治具30の成形領域Aに対応する部分が開口部となっているので、成形領域Aは、成形/トリミングゾーン16において実施される成形時まで非接触を保ちつつ軟化点近傍の成形温度まで容易に加熱されることになる。
搬送治具30に載置されたガラス板Gは、加熱ゾーン14の搬送中に、電気ヒータ等の加熱装置によってガラス粘度が105 Pa ・s以上108 Pa・s以下の成形温度(例えば670℃〜830℃)まで加熱される。
この成形温度に到達したガラス板Gは、移送装置22によって搬送治具30と共に成形/トリミングゾーン16に移送され、雌モールド36の下方に位置されるとともに若干量上昇されて、図4(A)の如く周縁領域Bが雌モールド36の周縁部に当接される。
この後、クランプ部材40が上方移動することにより、雌モールド36の下方位置に位置しているガラス板Gの周縁領域Bがクランプ部材40によって押し上げられ、周縁領域Bが雌モールド36の成形面37の周部に強制的に押し付けられる。このとき、クランプ部材40は、図4(B)の如く凹部44に凸部42が嵌合するようにガラス板Gの周縁領域Bを雌モールド36の周部に押圧するので、この後に実施されるバキューム時のシール性が向上されている。
次に、雌モールド36のエア通路50、50…に連結されたバルブを開放して、雌モールド36にバキューム作用を発生させ、図4(B)、図5(B)の如くガラス板Gの成形領域Aを雌モールド36の成形面37に強制的に吸引密着させる。この吸引動作によって成形領域Aが曲げ曲率の大きい湾曲ガラスに成形される。
次いで、トリミング用カッター38を上方移動させ、雌モールド36によって曲げ成形されたガラス板Gをトリミングする。
この後、カッター38を下方に退避させるとともに、雌モールド36のバキュームを解除し、切り出された湾曲ガラスを、強化ゾーン18から送り込まれた移送装置24の、湾曲ガラスの周縁部に概略一致したリング上に載置し、この後、移送装置24によって湾曲ガラスを強化ゾーン18に移送する。湾曲ガラスは、ここで風冷強化された後、梱包工程又は検査工程に移送される。
このように実施の形態の曲げ成形装置10によれば、搬送治具30のリング状部分32にガラス板Gを載置した状態で軟化点近傍まで加熱するため、ガラス板Gの熱変形に起因した応力集中によるガラス板の破損を防止できる。また、軟化点近傍まで加熱すると、リング状部分32の内側に位置するガラス板Gの成形領域Aが自重によって垂れ下がるとともに、リング状部分32の外側に位置するガラス板Gの周縁領域Bも自重により垂れ下がる。これにより、ガラス板の周縁領域Bがリング状部分に係止する(引っ掛かる)ため、ガラス板Gがリング状部分32の内側から落下するのを防止できる。よって、ガラス板Gは成形/トリミングゾーン16まで落下することなく搬送治具30に安定的に保持された状態で加熱ゾーン14内で搬送される。
したがって、変形量が大きい複雑な曲げ形状の湾曲ガラスを製造するために、ガラス板Gの成形領域Aを軟化点近傍の成形温度まで加熱しても、成形領域Aが、非接触のまま良好な表面品質を維持しながら、成形/トリミングゾーン16までガラス板Gを落下させることなく搬送することができる。
また、この搬送治具30によれば、リング状部材32の水平面に投射した形状が、最終的に取り出すガラス形状の輪郭よりも大きく、かつ加熱前のガラス板Gの輪郭よりは小さい形状を満たせばよいので、成形するガラス板Gの形状ごとに搬送治具30を製作する必要がなく、成形する形状の大きさがある程度近いガラス板のグループで共通利用することができる。
更に、加熱ゾーン14又は加熱ゾーン14の前段工程において、ガラス板Gの周縁領域Bの温度上昇を先行させることが好ましい。このように、成形領域Aのガラス粘度が1011Pa・sに到達する前に、周縁領域Bのガラス温度を粘度1010Pa・s以下になる条件を設定すると、周縁領域Bの自重変形が促進され、ガラス板Gの周縁領域Bが確実にリング状部分32に係止する。したがって、リング状部分32の内側からのガラス板Gの落下を確実に防止できる。よって、軟化点以上に加熱されたガラス板Gを、搬送治具30に安定的に保持することができる。また、用意する平板状のガラス板Gの、搬送治具30に対するはみ出し量を最小限にできるので、最小サイズのガラス板Gを用いて曲げ成形ができる。
一方、搬送治具30のリング状部分32は、断面が円形に形成されている。これは以下の理由からである。すなわち、最終的に取り出す湾曲ガラスの成形領域Aは、ガラス板Gの搬送治具30のリング状部分32よりも小さいため、リング状部材32の形状精度が成形領域Aに直接反映することはない。したがって、リング状部材32の形状精度はガラス製品に要求される寸法精度のレベルほど求められないため、リング状部分32の構造を単純化することができ、具体的には汎用の素材として用いられる中実丸棒を曲げ加工して製作することができる。また、この搬送治具30によれば、リング状部分32と係止部材34、34…とからなる簡単な構造なので、加熱ゾーン14における加熱搬送治具として利用するために複数製作しても、製造コストが安価であり、また、加熱搬送治具の重量低減に起因する熱容量激減により、加熱工程の省エネルギー化にも貢献できる。
また、搬送治具30は、高温となる加熱ゾーン14、成形/トリミングゾーン16で使用されるため、ステンレス等の耐熱鋼で製作されている。更にまた、搬送治具30の表面には、ガラス板Gとの固着を防止するために離型材が塗布され、又は離型性が良好なコーティングが施されている。これにより、加熱搬送時にガラス板Gとリング状部分32との固着を防止することができる。
また、図6(A)、(B)に示すように、クランプ部材40によってガラス板Gの周縁領域Bを雌モールド36の周部に強制的に押し付け、この後、雌モールド36の成形面37に概略一致した成形面を持つ雄型52を、雌モールド36の成形面37に強制的に押し付けることにより、成形領域Aを雌モールド36の成形面37に沿った形状に成形することもできる。雄型52の周部には、トリミング用カッター54が設けられ、これによって、雄型52による成形動作とカッター54によりトリミング動作を同時に実施できる。
なお、本発明は自動車用の各種のガラス板(リヤガラス、ドアガラス、フロントガラス)等の成形だけでなく、鉄道車両、航空機、船舶又は建築用のガラス板の成形にも適用できることは明らかである。
本実施の形態のガラス板の曲げ成形装置の構造を示した側面図 図1に示した曲げ成形装置の要部拡大断面図 図1に示した曲げ成形装置に使用される搬送治具の平面図 図1に示した曲げ成形装置の成形動作を示す拡大断面図 曲げ成形装置の他の成形動作を示す拡大断面図 曲げ成形装置の他の成形動作を示す拡大断面図
符号の説明
10…ガラス板の曲げ成形装置、12…板載せゾーン、14…加熱ゾーン、16…成形/トリミングゾーン、18…風冷強化ゾーン、20…チェーンコンベア、22、24…移送装置、30…搬送治具、32…リング状部分、36…雌モールド、37…成形面、38…トリミング用カッター、40…クランプ部材、42…凸部、44…凹部、46…Oリング、50…エア通路

Claims (11)

  1. 成形領域と周縁領域とを有するガラス板を、搬送治具に載置した状態で加熱する加熱工程と、前記加熱工程で加熱されたガラス板を前記搬送治具により成形型まで搬送する搬送工程と、前記成形型により前記ガラス板の成形領域を所望の形状に曲げ成形する曲げ成形工程と、曲げ成形した前記ガラス板の周縁領域をトリミングするトリミング工程とを備えたガラス板の曲げ成形方法において、
    前記搬送治具は、平面視で前記ガラス板の輪郭よりも小さく構成されるとともに前記周縁領域に対応するリング状部分を有し、該リング状部分によって前記周縁領域の少なくとも一部を支持した状態でガラス板を搬送し、
    前記成形工程において、前記ガラス板の前記周縁領域の少なくとも一部をクランプ部材と前記成形型の周部とで挟持し固定した後、前記成形領域に対応する前記成形型によって前記成形領域を成形することを特徴とするガラス板の曲げ成形方法。
  2. 前記搬送治具の前記リング状部分は、板載せ時における平面状の前記ガラス板の輪郭よりも、少なくとも一部が平面視で30mm以上小さいことを特徴とする請求項1に記載のガラス板の曲げ成形方法。
  3. 前記加熱工程において、前記ガラス板の粘度が105 Pa ・s以上108 Pa・s以下の成形温度に到達するまで前記ガラス板を加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス板の曲げ成形方法。
  4. 前記加熱工程又は加熱工程の前段工程において、前記ガラス板の成形領域の粘度が1011Pa・sとなる成形温度に到達する前に、前記周縁領域のガラス温度を粘度が1010Pa・s以下となる温度以上に到達させることを特徴とする請求項1、2又は3のうちいずれか一つに記載のガラス板の曲げ成形方法。
  5. 前記搬送治具の前記リング状部分は、断面が円形に形成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4のうちいずれか一つに記載のガラス板の曲げ成形方法。
  6. 前記搬送治具は、ステンレス等の耐熱鋼で製作され、その表面には、前記ガラス板との固着を防止するために離型材が塗布され、又は離型性が良好なコーティングが施されていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5のうちいずれか一つに記載のガラス板の曲げ成形方法。
  7. 前記クランプ部材は、環状に形成されるとともに前記成形型の周部に対向する面に凸部が形成され、
    前記成形型の周部には、前記クランプ部材の前記凸部に対応した凹部が形成され、凸部と凹部とを嵌合させるように、クランプ部材と成形型の周部とでガラス板を挟持し成形型の周部に固定することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6のうちいずれか一つに記載のガラス板の曲げ成形方法。
  8. 前記ガラス板の前記成形型に対向する側の面の周縁領域にリング状シール部材を載置し、
    前記クランプ部材と成形型の周部とでガラス板を挟持することにより、ガラス板を前記リング状シール部材を介して成形型の周部に固定することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6のうちいずれか一つに記載のガラス板の曲げ成形方法。
  9. 前記成形工程は、前記ガラス板の前記成形領域を、バキューム及び/又はブローによって前記成形型の成形面に沿って成形することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8のうちいずれか一つに記載のガラス板の曲げ成形方法。
  10. 前記成形工程は、前記ガラス板の前記成形領域を、雄型を押し付けることによって前記成形型の成形面に沿って成形することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9のうちいずれか一つに記載のガラス板の曲げ成形方法。
  11. 成形領域と周縁領域とを有するガラス板を、搬送治具に載置した状態で加熱する加熱部と、前記加熱部で加熱されたガラス板を前記搬送治具により成形型まで搬送する搬送部と、前記成形型により前記ガラス板の成形領域を所望の形状に曲げ成形する曲げ成形部と、曲げ成形した前記ガラス板の周縁領域をトリミングするトリミング部とを備えたガラス板の曲げ成形装置において、
    前記搬送治具は、平面視で前記ガラス板の輪郭よりも小さく構成されるとともに前記周縁領域に対応するリング状部分が形成され、
    前記成形部には、クランプ部材が設けられ、前記ガラス板の前記周縁領域の少なくとも一部が該クランプ部材と前記成形型の周部とで挟持されて固定された後、前記成形領域に対応する前記成形型によって前記成形領域が成形されることを特徴とするガラス板の曲げ成形装置。
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