JP2007230485A - ハイブリッド電気自動車の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド電気自動車の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007230485A
JP2007230485A JP2006057648A JP2006057648A JP2007230485A JP 2007230485 A JP2007230485 A JP 2007230485A JP 2006057648 A JP2006057648 A JP 2006057648A JP 2006057648 A JP2006057648 A JP 2006057648A JP 2007230485 A JP2007230485 A JP 2007230485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
engine
output
electric motor
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006057648A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4454031B2 (ja
Inventor
Makoto Ogata
誠 緒方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Original Assignee
Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp filed Critical Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Priority to JP2006057648A priority Critical patent/JP4454031B2/ja
Publication of JP2007230485A publication Critical patent/JP2007230485A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4454031B2 publication Critical patent/JP4454031B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車両の運転に必要なトルクを適正に得ながらエンジンの排ガス特性を改善することが可能なハイブリッド電気自動車の制御装置を提供する。
【解決手段】車両の駆動輪16に駆動力を伝達可能なエンジン2と電動機6とを備え、電動機6の回転数が所定の回転領域にある場合に、エンジン2と電動機6との少なくとも一方が出力すべき要求トルクが、エンジン2の出力可能な最大トルクより小さく設定された制限トルク以下のときにはエンジン2のみで要求トルクを出力するよう制御する一方、要求トルクが制限トルクより大きいときにはエンジン2が制限トルクを出力するようにエンジン2を制御すると共に、要求トルクに対して制限トルクが不足する分を補うように電動機6を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明はハイブリッド電気自動車の制御装置に関し、特にエンジンの駆動力と電動機の駆動力とがそれぞれ車両の駆動輪に伝達可能なハイブリッド電気自動車の制御装置に関する。
従来より、エンジンと電動機とを車両に搭載し、エンジンの駆動力と電動機の駆動力とをそれぞれ車両の駆動輪に伝達可能とした、いわゆるパラレル型ハイブリッド電気自動車が開発され実用化されている。
このようなパラレル型ハイブリッド電気自動車として、エンジンと自動変速機とを機械的に断接するクラッチを設け、このクラッチの出力軸と自動変速機の入力軸との間に電動機の回転軸を連結したハイブリッド電気自動車が、例えば特許文献1によって提案されている。
特許文献1に示されるようなハイブリッド電気自動車においては、クラッチを接続してエンジンと電動機の両方から駆動輪に駆動力を伝達可能とした状態と、クラッチを切断して電動機の駆動力のみを駆動輪に伝達可能とした状態とに切り換えられるようになっている。
このようなハイブリッド電気自動車では、車両の運転状態に応じてクラッチを制御することにより駆動力の伝達状態を切り換えたり、エンジン及び電動機を制御して必要な駆動力に対するエンジンと電動機の駆動力の配分を調整したりすることが可能であり、特許文献1のハイブリッド電気自動車では、車両発進時にクラッチを切断状態とし、電動機のみで駆動を行うことにより車両の発進をスムーズに行えるようにしている。
また、特許文献2には上記特許文献1と同様に電動機のみでも駆動力を伝達可能としたハイブリッド電気自動車が示されている。このハイブリッド電気自動車では、電動機の駆動力のみで走行しているときに急加速要求があった場合には、クラッチを接続してエンジンからも駆動力を伝達できるようになるまでの間、電動機の出力を一時的に増大させて加速遅れを低減するようにしている。
更に、特許文献3には、ナビゲーション装置からの情報に基づき車両が所定の低速走行区間を走行していることを検知した場合には、エンジンを切り離して電動機のみで低速走行するようにしたハイブリッド電気自動車が提案されている。
特開平5−176405号公報 特開2000−245011号公報 特開2005−160270号公報
ところが、一般的にエンジンは例えば700〜2000rpmの中回転領域や2500rpm以上の高回転領域など、所定の回転領域において高トルクを出力させた状態で運転すると、NOx排出量が増大する傾向がある。
一方、上記特許文献1乃至3のハイブリッド電気自動車のように、単に車両の運転状態に応じてエンジンと電動機との駆動力の配分を行った場合には、このような中回転領域などにおいてエンジンの出力トルクを高トルクとした運転状態となることがあり、このような運転状態が継続した場合にはエンジンからのNOx排出量が増大してしまうという問題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の運転に必要なトルクを適正に得ながらエンジンの排ガス特性を改善することが可能なハイブリッド電気自動車の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のハイブリッド電気自動車の制御装置は、車両の駆動輪に駆動力を伝達可能なエンジンと、上記駆動輪に駆動力を伝達可能な電動機とを備え、上記車両の運転状態に応じて上記エンジンと上記電動機との少なくとも一方が出力すべき駆動トルクとして求めた要求駆動トルクに基づき、上記エンジン及び上記電動機を制御するようにしたハイブリッド電気自動車の制御装置において、上記電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、上記回転数検出手段によって検出された回転数が、所定の回転領域にある場合に、上記要求トルクが上記回転数検出手段によって検出された回転数において上記エンジンから出力可能な最大トルクより小さく設定された制限トルク以下のときには上記エンジンのみで上記要求トルクを出力するよう上記エンジンを制御する一方、上記要求トルクが上記制限トルクより大きいときには上記エンジンが上記制限トルクを出力するように上記エンジンを制御すると共に上記要求トルクに対して上記制限トルクが不足する分を補うように上記電動機を制御する統合制御手段とを備えたことを特徴とする(請求項1)。
このように構成されたハイブリッド電気自動車の制御装置によれば、車両の運転状態に応じてエンジンと電動機との少なくとも一方が出力すべき駆動トルクとして求めた要求駆動トルクに基づき、エンジン及び電動機を制御する際に、電動機の回転数が所定の回転領域にあって、要求トルクが上記電動機の回転数においてエンジンから出力可能な最大トルクより小さく設定された制限トルク以下のときにはエンジンのみで要求トルクを出力するようエンジンが制御される一方、要求トルクが制限トルクより大きいときにはエンジンが制限トルクを出力するように制御されると共に要求トルクに対して制限トルクが不足する分を補うように電動機が制御される。
また、上記ハイブリッド電気自動車の制御装置において、上記統合制御手段は、上記回転数検出手段によって検出された回転数が上記所定の回転領域にあって、上記回転数検出手段によって検出された回転数において上記電動機が出力可能な上限トルクと上記制限トルクとの合計が上記要求トルクに満たない場合には、上記電動機が上記上限トルクを出力するように上記電動機を制御すると共に、上記エンジンの出力トルクと上記電動機の出力トルクとの合計が上記要求トルクとなるように上記エンジンの出力トルクを上記制限トルクよりも増大させることを特徴とする(請求項2)。
このように構成されたハイブリッド電気自動車の制御装置によれば、電動機の回転数が所定の回転領域にあって、上記電動機の回転数において電動機が出力可能な上限トルクと制限トルクとを合わせても要求トルクを得ることができない場合には、電動機から上限トルクが出力されると共に、エンジンの出力トルクと電動機の出力トルクとの合計が要求トルクとなるようにエンジンの出力トルクが制限トルクから増大される。
また、上記ハイブリッド電気自動車の制御装置において、上記エンジンは、その排気の一部を吸気側に還流するEGR装置と、少なくとも上記所定の回転領域内で上記エンジンの出力トルクが所定トルク以下となる出力トルク領域において上記EGR装置を作動させるエンジン制御手段とを備え、上記制限トルクは、上記所定トルク近傍に設定されることを特徴とする(請求項3)。
このように構成されたハイブリッド電気自動車の制御装置によれば、所定の回転数領域でエンジンの出力トルクが制限トルク以下となるように制御が行われる際には、ほぼこれに合わせてEGR装置が作動し、エンジンの排気の一部が吸気側に還流される。
また、上記ハイブリッド電気自動車の制御装置において、上記電動機と上記駆動輪との機械的な接続を維持した状態で上記エンジンと上記駆動輪との機械的な接続を切断可能なクラッチを更に備え、上記統合制御手段は、上記回転数検出手段によって検出された回転数が上記所定の回転領域より低い低回転領域にある場合に、上記要求トルクが上記回転数検出手段によって検出された回転数において上記電動機から出力可能な上限トルク以下のときには上記クラッチを切断状態として上記電動機が上記要求トルクを出力するように上記電動機を制御する一方、上記要求トルクが上記上限トルクより大きいときには上記電動機の出力トルクと上記エンジンの出力トルクとの合計が上記要求トルクとなるように上記クラッチの接続状態と上記エンジン及び上記電動機の出力トルクとを制御することを特徴とする(請求項4)。
このように構成されたハイブリッド電気自動車の制御装置によれば、電動機の回転数が所定の回転領域より低い低回転領域にあって、要求トルクが、上記電動機の回転数において電動機が出力可能な上限トルク以下のときにはクラッチを切断状態として電動機が要求トルクを出力するように電動機を制御することにより、電動機から出力された要求トルクが駆動輪に伝達される。一方、電動機の回転数が上記低回転領域にあって、要求トルクが上限トルクより大きいときには電動機の出力トルクとエンジンの出力トルクとの合計が要求トルクとなるようにクラッチの接続状態を制御しながらエンジン及び電動機の出力トルクが制御される。
更に、以上のようなハイブリッド電気自動車の制御装置において、上記エンジンはディーゼルエンジンであることを特徴とする(請求項5)。
本発明のハイブリッド電気自動車の制御装置によれば、電動機の回転数が所定の回転領域にあるときには、上記回転数においてエンジンが出力可能な最大トルクより小さく設定された制限トルク以下にエンジンの出力トルクが制限されるため、所定の回転領域においてNOx排出量が増大する高トルク領域よりも低いトルク領域でエンジンを運転することが可能となり、このような領域でエンジンを運転することによってNOx排出量の増大を防止することができる。
更に、このとき要求トルクに対してエンジンの出力トルクが不足する分については、電動機の出力トルクによって補うようにしたので、エンジン出力トルクの制限による車両の運転性能の低下を抑制することができる。
また、請求項2のハイブリッド電気自動車の制御装置によれば、エンジンの出力が制限トルクに制限されることによって要求トルクに対してエンジンの出力トルクが不足する分を電動機の出力トルクで補うようにしても要求トルクを得ることができない場合には、電動機の出力トルクを上限トルクとすると共に、エンジンの出力トルクと電動機の出力トルクとの合計が要求トルクとなるようにエンジンの出力トルクが制限トルクから増大されるようにした。これにより、要求トルクを確実に得ることができるようになり、車両の運転性能の低下を防止することが可能となる。また、電動機から最大限の出力トルクを得るようにしたので、エンジンの出力トルクが制限トルクを超える量を少なく抑えることが可能となり、NOx排出量の増大を最低限度に留めることができる。
また、請求項3のハイブリッド電気自動車の制御装置によれば、所定の回転数領域ではEGR装置が作動してエンジンの排気の一部が吸気側に還流される領域にほぼ一致するようにエンジンの出力トルクが制限されるので、EGRが非作動となることが少なく、より一層NOx排出量を低減することが可能となる。
また、請求項4のハイブリッド電気自動車の制御装置によれば、電動機の回転数が所定の回転領域より低い低回転領域にあって、電動機が要求トルクを出力可能なときにはクラッチを切断状態として電動機の出力トルクのみが駆動輪に伝達されるようにしたので、低回転領域では比較的運転効率の悪いエンジンを使用しないことにより、燃費が改善されると共に、車両発進時に電動機のトルクを使用することで車両をスムーズに発進させることができる。
一方、電動機の回転数が上記低回転領域にあって、電動機が要求トルクまではトルクを出力できないときには、クラッチの接続状態を制御しながらエンジン及び電動機の出力トルクを制御することにより、電動機の出力トルクとエンジンからクラッチを介して出力されるトルクとの和を要求トルクとすることが可能となり、トルクが不足することによる運転フィーリングの低下を防止することができる。
更に、請求項5のハイブリッド電気自動車の制御装置によれば、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比較して全負荷及び無負荷以外の部分負荷領域においても燃費効率が良いため、エンジンの出力トルクと電動機の出力トルクとを併用するような場合においても、エンジンを効率的に運転することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態であるハイブリッド電気自動車1の制御装置の要部構成図である。ディーゼルエンジン(以下エンジンという)2の出力軸にはクラッチ4の入力軸が連結されており、クラッチ4の出力軸は永久磁石式同期電動機(以下電動機という)6の回転軸を介して自動変速機(以下変速機という)8の入力軸が連結されている。従って、本実施形態においては電動機6の回転数と変速機8の入力軸の回転数とは一致している。また、変速機8の出力軸はプロペラシャフト10、差動装置12及び駆動軸14を介して左右の駆動輪16に接続されている。
従って、クラッチ4が接続されているときには、エンジン2の出力軸と電動機6の回転軸の両方が、変速機8を介して駆動輪16と機械的に接続可能となり、クラッチ4が切断されているときには電動機6の回転軸のみが変速機8を介して駆動輪16と機械的に接続可能となる。
電動機6は、バッテリ18に蓄えられた直流電力がインバータ20によって交流電力に変換されて供給されることによりモータとして作動し、その出力トルクが変速機8によって適切な速度に変速された後に駆動輪16に伝達されるようになっている。また、車両減速時には電動機6が発電機として作動し、駆動輪16の回転による運動エネルギが変速機8を介し電動機6に伝達されて交流電力に変換されることにより回生制動力を発生する。そして、この交流電力はインバータ20によって直流電力に変換された後、バッテリ18に充電され、駆動輪16の回転による運動エネルギが電気エネルギとして回収される。
一方、エンジン2の出力トルクは、クラッチ4が接続されているときに電動機6の回転軸を経由して変速機8に伝達され、適切な速度に変速された後に駆動輪16に伝達されるようになっている。従って、エンジン2の出力トルクが駆動輪16に伝達されているときに電動機6がモータとして作動する場合には、エンジン2の出力トルクと電動機6の出力トルクとがそれぞれ変速機8を介して駆動輪16に伝達されることになる。即ち、車両の駆動のために駆動輪16に伝達されるべきトルクの一部がエンジン2から供給されると共に、残部が電動機6から供給される。
また、バッテリ18の充電率(以下SOCという)が低下してバッテリ18を充電する必要があるときには、電動機6が発電機として作動すると共に、エンジン2の出力トルクの一部を用いて電動機6を駆動することにより発電が行われ、発電された交流電力をインバータ20によって直流電力に変換した後にバッテリ18に充電するようにしている。
車両ECU22(統合制御手段)は、車両やエンジン2の運転状態、及びエンジンECU(エンジン制御手段)24、インバータECU26並びにバッテリECU28からの情報などに応じて、クラッチ4の接続・切断制御及び変速機8の変速段切換制御を行うと共に、これらの制御状態や車両の発進、加速、減速など様々な運転状態に合わせてエンジン2や電動機6を適切に運転するための統合制御を行う。
そして車両ECU22は、このような制御を行う際に、アクセルペダル30の踏込量を検出するアクセル開度センサ32や、車両の走行速度を検出する車速センサ34及び電動機6の回転数を変速機8の入力回転数として検出する回転数センサ(回転数検出手段)36の検出結果に基づき、車両の走行に必要な総トルクを演算し、この総トルクから、エンジン2が発生するトルク及び電動機6が発生するトルクを設定している。
なお、回転数センサ36によって検出された変速機8の入力回転数は、上述のように電動機6の回転数であると共に、クラッチ4が接続されたときにはエンジン2の回転数でもある。
エンジンECU24は、エンジン2の始動・停止制御やアイドル制御、或いは排ガス浄化装置(図示せず)の再生制御など、エンジン2自体の運転に必要な各種制御を行うと共に、車両ECU22によって設定されたエンジン2に必要とされるトルクをエンジン2が発生するよう、エンジン2の燃料の噴射量や噴射時期などを制御する。
また、エンジン2には、その排気の一部を吸気側に還流するEGR装置38が設けられており、エンジンECU24はエンジン2の運転状態に応じてEGR装置38を制御することにより、エンジン2の排ガス性能を改善するようにしている。
一方、インバータECU26は、車両ECU22によって設定された電動機6が発生すべきトルクに基づきインバータ20を制御することにより、電動機6をモータ作動または発電機作動させて運転制御する。
また、バッテリECU28は、バッテリ18の温度や、バッテリ18の電圧、インバータ20とバッテリ18との間に流れる電流などを検出すると共に、これらの検出結果からバッテリ18のSOCを求め、求めたSOCを検出結果と共に車両ECU22に送っている。
このように構成されたハイブリッド電気自動車1において、車両を走行させるために車両ECU22を中心として以下のような制御が行われる。
まず、車両が停車状態にあってエンジン2が停止しており、チェンジレバー(図示せず)がニュートラル位置にあるときに運転者がスタータスイッチ(図示せず)によってエンジン2を始動する操作を行うと、車両ECU22は変速機8がニュートラル位置となって電動機6と駆動輪16との機械的な接続が遮断されていると共にクラッチ4が接続されていることを確認した後、インバータECU26に対してエンジン2の始動に必要な電動機6の駆動トルクを指示すると共に、エンジンECU24にエンジン2を運転するよう指示する。
インバータECU26は車両ECU22からの指示に基づき、電動機6をモータ作動させてトルクを発生させ、エンジン2をクランキングし、エンジンECU24がエンジン2への燃料の供給を開始することによりエンジン2が始動する。エンジン2の始動完了後は車両ECU22がクラッチ4を切断し、エンジン2はアイドル運転を行う。
このようにしてエンジン2を始動した後、車両が停止状態にあるときには、クラッチ4が切断されており、エンジン2はアイドル運転状態にある。
この状態から、運転者がチェンジレバーをドライブ位置などに操作するとクラッチ4が切断され、更にアクセルペダル30を踏み込むと、車両ECU22はアクセル開度センサ32によって検出されたアクセルペダル30の踏込量に応じ、車両を発進させ走行させるために変速機8に伝達すべき要求トルクを設定する。そして、この要求トルクと回転数センサ36が検出した電動機6の回転数、即ち変速機8の入力回転数とに基づき、予め記憶している制御マップを用いてエンジン2及び電動機6が出力すべきトルクを設定すると共に、必要に応じてクラッチ4及び変速機8の制御を行っている。
このとき使用する制御マップは、図2に示すように変速機8の入力回転数と要求トルクとによって規定されており、要求トルクの上限値Tmaxより下方の領域において図中の実線によりいくつかの制御領域に分割されている。
図2において回転数N1及び回転数N2は、変速機8の入力回転数の中回転領域(所定の回転領域)を規定するものであり、例えば回転数N1が700rpm、回転数N2が2000rpmとなっている。
変速機8の入力回転数は電動機6の回転数でもあり、図2中の一点鎖線は、各回転数において電動機6が出力可能な上限トルクTmを示している。この上限トルクTmは、図2に示すように回転数N1より低い低回転領域では領域の境界を示す実線と重複している。
また、変速機8の入力回転数は前述したようにクラッチ4が接続された状態ではエンジン2の回転数でもあり、図2中の二点鎖線は、回転数N1より高速側のエンジン回転数の領域においてエンジン2が出力可能な最大トルクTeを示すものである。
このような制御マップにおいて、回転数N1より低い低回転領域では、電動機6の上限トルクを示す曲線を境界として、制御領域がM1とE1の2つに分けられており、要求トルクが領域M1内にある場合には、電動機6のみで要求トルクを出力することが可能であることから、クラッチ4が切断されて電動機6の出力トルクのみが変速機8に伝達されるようになっている。
また、要求トルクが領域E1内にある場合には、電動機6の上限トルクだけでは要求トルクを得ることができないため、電動機6にそのときの回転数に対応した上限トルクを出力させると共に、要求トルクに対して上限トルクが不足する分をエンジン2から供給するようにしている。
このとき、要求トルクに対する上限トルクの不足分がわずかである場合には、エンジン2の出力トルクを同不足分に等しくすることが困難となることがあるが、このような場合にはクラッチ4を半クラッチ状態としてクラッチ4から変速機8に伝達されるトルクが上記不足分となるようにする。一方、エンジン2の出力トルクを上記不足分に等しくすることが可能である場合にはクラッチ4を完全に接続してエンジン2の出力トルクを変速機8に伝達するようにしている。
回転数N1からN2までの中回転領域では、制御領域がE2、M2及びE3の3つに分けられており、領域E2と領域M2との境界線は、エンジン2の最大トルクTeより小さく設定された制限トルクに対応している。
一般的なエンジンでは、中回転領域において出力トルクが高い領域ではトルクの増大と共にNOx排出量が急激に増大する傾向にあり、図3にはエンジン2の出力トルクとエンジン2の回転数とによりNOxの増大する領域を一点鎖線で示している。
ここで、クラッチ4が接続されている場合にはエンジン2の回転数と変速機8の入力回転数とが等しくなることから、図2の領域E2を図3中に実線で示しており、図3に示すように、領域E2はNOxの増大するトルク領域よりもトルクが小さい領域に設定されている。そして、要求トルクがこのような領域E2内にある場合には、クラッチ4を接続すると共に電動機6の出力トルクを0N・mとし、エンジン2のみで要求トルクを出力するように制御が行われる。
なお、エンジンECU24の制御によりEGR装置38が作動してエンジン2の排気の一部が吸気側に還流される領域は、中回転領域において領域E2にほぼ一致している。
領域M2は領域E2に電動機6の上限トルクTmを上乗せして得られる領域であって、要求トルクが領域M2内にある場合には、クラッチ4を接続してエンジン2から制限トルクの出力トルクを出力させると共に、要求トルクに対してエンジン2の出力トルクが不足する分を電動機6に出力させる。
また、領域E3は、エンジン2から出力される制限トルクと電動機6から出力される上限トルクの合計だけでは要求トルクを得ることができない領域であり、車両の急加速や登坂時などの限られた条件のときに、このような領域に要求トルクが入ることがある。そして、要求トルクが領域E3内にある場合には、クラッチ4を接続状態とし、電動機6から上限トルクを出力させると共に、エンジンの出力トルクと電動機の出力トルクとの合計が要求トルクとなるようにエンジンの出力トルクを制限トルクから増大させる。このときの制限トルクからの増大量は、図2においてそのときの回転数における領域E3のトルク方向の幅以下となる。
回転数N2より高い回転領域では、電動機6から出力可能なトルクが小さくなると共にエンジン2を比較的高効率で運転可能であることから、領域E2の制御をそのまま適用してクラッチ4を接続すると共に電動機6の出力トルクを0N・mとし、エンジン2のみで要求トルクを出力するように制御しても良いが、本実施形態では、NOx排出量の増大する回転数N3以上の領域(所定の回転領域)においてはエンジン2の制限トルクを境界として領域E2と領域M3とに分けている。ここで、領域M3は前述の領域M2と同様の制御が行われるものであり、説明を省略する。
このような制御マップを用いることにより、車両の発進及び走行の際のエンジン2及び電動機6の制御は以下のようになる。
まず、車両が停止した状態では変速機8の入力回転数は0rpmとなっているので、車両の発進時に適用される制御領域は回転数N1より低い低回転領域となる。そして、このような領域において、アクセルペダル30の踏込量に応じて設定した要求トルクと回転数センサ36によって検出された変速機8の入力回転数とによって定まる点が領域M1内にある場合には、クラッチ4を切断すると共に電動機6の出力トルクが要求トルクとなるように車両ECU22からインバータECU26に指示がなされる。
インバータECU26は、車両ECU22が設定した要求トルクに応じてインバータ20を制御し、バッテリ18の直流電力がインバータ20によって交流電力に変換されて電動機6に供給される。電動機6は交流電力が供給されることによってモータ作動して要求トルクを出力し、電動機6の出力トルクは変速機8を介して駆動輪16に伝達され、車両が発進する。
一方、アクセルペダル30の踏込量に応じて設定した要求トルクと変速機8の入力回転数とによって定まる点が領域E1内にある場合には、電動機6から上限トルクを出力させるように車両ECU22からインバータECU26に指示がなされると共に、要求トルクに対して上限トルクが不足する分をエンジン2から出力するように車両ECU22からエンジンECU24に指示がなされる。
このとき、要求トルクに対する上限トルクの不足分わずかであるためにエンジン2の出力トルクを同不足分に等しくすることが困難である場合には、上記不足分がクラッチ4を介して変速機8に伝達されるように、クラッチ4を半クラッチ状態に制御すると共にエンジン2の出力トルクをエンジンECU24に指示する。また、エンジン2の出力トルクを上記不足分に等しくすることが可能である場合にはクラッチ4を完全に接続し、エンジン2の出力トルクが上記不足分に等しくなるようにエンジンECU24に指示する。
インバータECU26は、上述のようにしてインバータ20を制御し、電動機6がモータ作動して上限トルクを出力する。
また、エンジンECU24は、車両ECU22から指示されたトルクをエンジン2が出力するようにエンジン2を制御し、エンジン2からの出力トルクと電動機6からの出力トルクとの合計が要求トルクとなって変速機8に伝達され、車両が発進する。
このように、車両の発進時には電動機6を優先的に使用し、上限トルクまで出力させるようにすることで、低回転領域で比較的運転効率の悪いエンジン2の使用割合を減らし、燃費を改善することができると共に、電動機6によって車両のスムーズな発進を行うことができる。
また、電動機6の出力トルクだけでは要求トルクを得ることができない場合には、エンジン2の出力トルクを併用して要求トルクを得るようにしたので、発進時にトルク不足となるようなことがなく、車両の良好な運転性能を確保することができる。
このようにして車両が発進加速し、走行状態になると、車両ECU22はアクセルペダル開度センサ32によって検出されたアクセルペダル30の踏込量と、車速センサ34によって検出された走行速度とに基づき車両の走行に必要な要求トルクを設定する。
そして、変速機8の入力回転数が上昇して回転数N1から回転数N2までの中回転領域に入ると、車両ECU22は回転数センサ36によって検出された変速機8の入力回転数と要求トルクとで定まる点が図2の領域E2、M2及びE3のいずれにあるかによって制御を切り換える。
変速機8の入力回転数と要求トルクとによって定まる点が領域E2内にある場合には、車両ECU22がクラッチ4を接続し、電動機6の出力トルクを0N・mとするようインバータECU26に対して指示すると共に、エンジン2から要求トルクを出力するようにエンジンECU24に対して指示する。
インバータECU26は、インバータ20を制御し、電動機6がモータ及び発電機のいずれでも作動しない状態として出力トルクを0N・mとし、エンジンECU24はエンジン2が要求トルクを出力するようにエンジン2を制御することにより、変速機8にはエンジン2が出力した要求トルクが伝達される。
クラッチ4が接続されることによって変速機8の入力回転数はエンジン2の回転数と等しくなるが、このようにエンジン2の出力トルクが領域E2を規定する制限トルク以下であることによって、エンジン2は図3に示すようにNOx排出量の比較的少ない領域で運転される。
ここで、エンジンECU24の制御によりEGR装置38が作動してエンジン2の排気の一部が吸気側に還流される領域は、中回転領域において領域E2にほぼ一致していることから、エンジン2が領域E2内で制御されることによりEGR装置もほぼ同時に作動する。そして、EGR装置38が作動してエンジン2の排気の一部が吸気側に還流されることにより、エンジン2からのNOx排出量が低減されるため、エンジン2の排ガス特性がより一層良好なものとなる。
また、変速機8の入力回転数と要求トルクとによって定まる点が領域M2或いはM3内にある場合には、車両ECU22はクラッチ4を接続し、エンジン2の出力トルクが制限トルクとなるようエンジンECU24に指示すると共に、要求トルクに対してエンジン2の出力トルクが不足する分を電動機6が出力するようにインバータECU26に指示する。
エンジンECU24は、エンジン2の出力トルクが制限トルクとなるようにエンジン2を制御し、インバータECU26は、電動機6がモータとして作動して出力トルクが車両ECUから指示されたトルクとなるようにインバータ20を制御することにより、変速機8にはエンジン2の出力トルクと電動機6の出力トルクとの合計が要求トルクとなって変速機8に伝達される。
このときも、エンジン2の出力トルクが領域E2を規定する制限トルクとなることによって、エンジン2は図3に示すようにNOx排出量の比較的少ない領域で運転される。
また、前述したようにエンジン2が領域E2内で制御されることによりEGR装置もほぼ同時に作動し、エンジン2からのNOx排出量が低減されるため、エンジン2の排ガス特性がより一層良好なものとなる。
更に、エンジン2の出力トルクが制限トルクに制限されることによって要求トルクから不足する分を電動機6の出力トルクによって補うようにしたので、変速機8には車両の走行に必要な要求トルクが伝達され、トルク不足を生じることなく車両の良好な運転性能を確保することができる。
また、変速機8の入力回転数と要求トルクとによって定まる点が領域E3内にある場合には、車両ECU22はクラッチ4を接続状態とし、電動機6から上限トルクを出力するようインバータECU26に指示すると共に、エンジン2の出力トルクと電動機6の出力トルクとの合計が要求トルクとなるような出力トルクをエンジン2が出力するようエンジンECU24に指示する。従って、エンジンECU24に指示されるエンジン2の出力トルクは制限トルクよりも大きくなる。
インバータECU26は、電動機6がモータとして作動して上限トルクを出力するようにインバータ20を制御し、エンジンECU24は、車両ECU22が指示した出力トルクをエンジン2が出力するようにエンジン2を制御することにより、変速機8にはエンジン2の出力トルクと電動機6の出力トルクとの合計が要求トルクとなって変速機8に伝達される。
このような制御を行うことにより、車両の急加速や登坂時などで一時的に大きな要求トルクが必要となった場合であっても、変速機8に要求トルクを確実に伝達することが可能となり、トルク不足を生じることなく車両の良好な運転性能を確保することができる。
また、高速走行などで変速機8の入力回転数が更に上昇し、回転数N2と回転数N3との間の回転領域に入った場合には、車両ECU22は領域E2の制御をそのまま適用してクラッチ4を接続すると共に電動機6の出力トルクを0N・mとするようインバータECU26に指示し、エンジン2から要求トルクを出力するようエンジンECU24に指示する。
インバータECU26は、インバータ20を制御し、電動機6がモータ及び発電機のいずれでも作動しない状態として出力トルクを0N・mとし、エンジンECU24はエンジン2が要求トルクを出力するようにエンジン2を制御することにより、変速機8にはエンジン2が出力した要求トルクが伝達される。
回転数N2より高い高回転領域では、電動機6から出力可能なトルクが小さい上、エンジン2を高効率で運転可能であり、このようにして電動機6で電気エネルギを消費せずにエンジン2のみで要求トルクを得るようにすることにより、エネルギ効率を向上させながら車両の走行に必要な要求トルクを得ることができる。
以上のように、変速機8の入力回転数が所定の回転領域(回転数N1から回転数N2の間の回転領域、及び回転数N3以上の回転領域)にあるときには、急発進や登坂時などの特別な場合を除き、NOx排出量が比較的少ないトルク領域として最大トルクより小さく設定された制限トルク以下にエンジン2の出力トルクを制限するようにしたので、エンジン2からのNOx排出量の増大を抑制して良好な排ガス性能を得ることができる。
また、このようなエンジン2の運転領域は、EGR装置38が作動する領域にほぼ一致しているため、EGR装置38の作動によってより一層NOx排出量を低減することが可能となる。
更に、このときエンジン2の出力トルクが制限トルクに制限されることで要求トルクに対してエンジン2の出力トルクが不足する場合には、電動機6の出力トルクによって補うようにしたので、車両の走行に必要な要求トルクを確実に得ることができ、車両の良好な運転性能を確保することができる。
また、変速機8の入力回転数が中回転領域にあるときに、急発進や登坂時などのように大きな要求トルクが必要となって電動機6が出力する上限トルクとエンジン2の制限トルクだけでは要求トルクを得ることができない場合には、電動機6の出力トルクを上限トルクとすると共に、エンジン2の出力トルクを制限トルクよりも増大させるので、要求トルクを確実に得ることができ、車両の良好な運転性能を確保することが可能となる。
また、電動機から最大限の出力トルクを得るようにしたので、エンジンの出力トルクが制限トルクを超える量を少なく抑えることが可能となり、NOx排出量の増大を最低限度に留めることができる。
更に、低回転領域では電動機6を優先的に使用し、電動機6が上限トルクまで出力できるようにすることで、低回転領域では比較的運転効率の悪いエンジン2の使用割合を減らして燃費を改善すると共に、車両をスムーズに発進させることができる。
また、エンジン2がディーゼルエンジンであるため、全負荷及び無負荷以外の部分負荷においても高効率で運転することが可能であり、エンジン2の出力トルクと電動機6の出力トルクとを併用するような場合であっても高効率で運転して良好な燃費性能を得ることができる。
なお、変速機8にエンジン2や電動機6の出力トルクを伝達して車両を走行させる場合の制御は以上の通りであるが、アクセルペダル30の踏み込みが解除された場合には、エンジン2によるエンジンブレーキと電動機6の発電機作動による回生制動力とを用いて車両に適度の減速度を発生させ、車両を減速させる。このとき、電動機6の回生制動によって得られた交流電力をインバータ20で直流電力に変換することによりバッテリ18に充電して、駆動輪16の回転による運動エネルギを電気エネルギとして回収することによりエネルギ効率を高めている。
以上で本発明の一実施形態に係るハイブリッド電気自動車の制御装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、電動機6をクラッチ4と変速機8との間に配置するようにしたが、電動機6の配置はこれに限られるものではなく、例えばエンジン2とクラッチ4との間に電動機6を配置したハイブリッド電気自動車のように、エンジン2の駆動力と電動機6の駆動力とがそれぞれ駆動輪に伝達可能なハイブリッド電気自動車であれば、中回転領域において上記実施形態と同じ制御を行うことができる。
また、上記実施形態では回転数センサ36により電動機6の回転数を検出するようにしたが、変速機8の入力軸の回転数を検出するようにしても良いし、変速機8の出力回転数などを検出し、これを変速比を用いて電動機6の回転数に変換しても良い。
更に、上記実施形態では、低回転領域で要求トルクに対する電動機6の上限トルクの不足分がわずかである場合には、クラッチ4を半クラッチ制御すると共に要求トルクに対して上限トルクが不足する分がクラッチ4から変速機8に伝達されるようエンジン2を制御したが、クラッチ4を半クラッチとせずに完全に接続し、要求トルクからエンジン2の出力トルクを差し引いたトルクを電動機6が出力するように制御しても良い。
なお、上記実施形態ではエンジン2をディーゼルエンジンとしたが、エンジン形式はこれに限られるものではなく、ガソリンエンジンなどでも良い。
また、上記実施形態において、電動機6を永久磁石式同期電動機としたが電動機の形式もこれに限られるものではない。
更に、上記実施形態では変速機8を自動変速機としたが、変速機の形式はこれに限られるものではなく、無段変速機や手動式の変速機などであっても良い。
本発明の一実施形態に係るハイブリッド電気自動車の制御装置の全体構成図である。 図1の制御装置で用いられる制御マップを示す図である。 図2の制御マップにおける領域E2とエンジンのNOx排出量との関係を示す図である。
符号の説明
1 ハイブリッド電気自動車
2 エンジン
4 クラッチ
6 電動機
8 変速機
16 駆動輪
22 車両ECU(統合制御手段)
24 エンジンECU(エンジン制御手段)
36 回転数センサ(回転数検出手段)
38 EGR装置

Claims (5)

  1. 車両の駆動輪に駆動力を伝達可能なエンジンと、上記駆動輪に駆動力を伝達可能な電動機とを備え、上記車両の運転状態に応じて上記エンジンと上記電動機との少なくとも一方が出力すべき駆動トルクとして求めた要求駆動トルクに基づき、上記エンジン及び上記電動機を制御するようにしたハイブリッド電気自動車の制御装置において、
    上記電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、
    上記回転数検出手段によって検出された回転数が、所定の回転領域にある場合に、上記要求トルクが上記回転数検出手段によって検出された回転数において上記エンジンから出力可能な最大トルクより小さく設定された制限トルク以下のときには上記エンジンのみで上記要求トルクを出力するよう上記エンジンを制御する一方、上記要求トルクが上記制限トルクより大きいときには上記エンジンが上記制限トルクを出力するように上記エンジンを制御すると共に上記要求トルクに対して上記制限トルクが不足する分を補うように上記電動機を制御する統合制御手段と
    を備えたことを特徴とするハイブリッド電気自動車の制御装置。
  2. 上記統合制御手段は、上記回転数検出手段によって検出された回転数が上記所定の回転領域にあって、上記回転数検出手段によって検出された回転数において上記電動機が出力可能な上限トルクと上記制限トルクとの合計が上記要求トルクに満たない場合には、上記電動機が上記上限トルクを出力するように上記電動機を制御すると共に、上記エンジンの出力トルクと上記電動機の出力トルクとの合計が上記要求トルクとなるように上記エンジンの出力トルクを上記制限トルクよりも増大させることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド電気自動車の制御装置。
  3. 上記エンジンは、その排気の一部を吸気側に還流するEGR装置と、少なくとも上記所定の回転領域内で上記エンジンの出力トルクが所定トルク以下となる出力トルク領域において上記EGR装置を作動させるエンジン制御手段とを備え、
    上記制限トルクは、上記所定トルク近傍に設定されることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド電気自動車の制御装置。
  4. 上記電動機と上記駆動輪との機械的な接続を維持した状態で上記エンジンと上記駆動輪との機械的な接続を切断可能なクラッチを更に備え、
    上記統合制御手段は、上記回転数検出手段によって検出された回転数が上記所定の回転領域より低い低回転領域にある場合に、上記要求トルクが上記回転数検出手段によって検出された回転数において上記電動機から出力可能な上限トルク以下のときには上記クラッチを切断状態として上記電動機が上記要求トルクを出力するように上記電動機を制御する一方、上記要求トルクが上記上限トルクより大きいときには上記電動機の出力トルクと上記エンジンの出力トルクとの合計が上記要求トルクとなるように上記クラッチの接続状態と上記エンジン及び上記電動機の出力トルクとを制御することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド電気自動車の制御装置。
  5. 上記エンジンはディーゼルエンジンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のハイブリッド電気自動車の制御装置。
JP2006057648A 2006-03-03 2006-03-03 ハイブリッド電気自動車の制御装置 Expired - Fee Related JP4454031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006057648A JP4454031B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 ハイブリッド電気自動車の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006057648A JP4454031B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 ハイブリッド電気自動車の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007230485A true JP2007230485A (ja) 2007-09-13
JP4454031B2 JP4454031B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=38551489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006057648A Expired - Fee Related JP4454031B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 ハイブリッド電気自動車の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4454031B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016147407A1 (ja) * 2015-03-19 2016-09-22 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016147407A1 (ja) * 2015-03-19 2016-09-22 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
JPWO2016147407A1 (ja) * 2015-03-19 2018-01-11 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4454031B2 (ja) 2010-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4348557B2 (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP3712910B2 (ja) 車両の変速機制御装置
JP4040241B2 (ja) 車両の制御装置
JP4328973B2 (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP2007237775A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP5700120B2 (ja) 車両の駆動制御装置
JP2006281899A (ja) 車両およびその制御方法
JP2011063089A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP2005295690A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車
JP6428672B2 (ja) 車両用駆動装置の制御装置
JP5652479B2 (ja) 車両および車両用制御方法
JP2009280170A (ja) 車両およびその制御方法並びに駆動装置
JP2007230384A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP2010188800A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2007230431A (ja) 車両の駆動制御装置
JP2018052320A (ja) ハイブリッド車両システムの制御装置及び制御方法
JP2007246009A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP4567619B2 (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP2007261415A (ja) ハイブリッド自動車の制御装置
JP2008094238A (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP4767041B2 (ja) 電気自動車の制御装置
JP2007055291A (ja) ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置、及び始動制御方法
JP2006248438A (ja) ハイブリッドシステムの補機駆動装置
JP2011121423A (ja) 車両駆動システムの制御装置
JP2010188905A (ja) ハイブリッド車輌

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees